凛「加蓮と私とプロデューサー」(44)

男子「好きです!付き合ってください」

凛「ごめん。興味ないから」

何度目だろう。

人間関係を築くのは苦手。
口下手だし。

学校でヤンキー扱いされても訂正しない私にも問題あるよ。

ダメだね。

なんでこんな私を好きになったんだろう?

告白されるとネガティブになる。

凛「恋愛か……」

鏡を見つめると憂鬱そうな顔がこちらを覗いてる。

代わり映えのしない日常。
つまらない。

何かを叫びたくて、何を叫べばいいのかわからない焦燥感。

凛「なにがしたいの……」

鏡の中の私は何も応えない。

街でナンパされたら着いていこうか。

冗談。

軽薄そうな男が近寄ってくる。

他人への関心なんて薄いくせに、一人でいることも許されないのが東京。

「待ち合わせ?時間空いてるなら遊ばない?」

こんな奴、相手にしても何かがかわるとも思えない。

「彼氏と待ち合わせだから」

嘘だ。
男は舌打ちして別の女の子に話しかけている。

結局女なら誰でもいいんだ。
男って最低だよ。

私は常にテンションが低い。
いつからってことはないと思う。

物心ついたときから冷めた目で世界を見ていた。

可愛げがないと反省するときもある。

早く大人になりたいな。

自立して、一人で生きていけるような大人に。

それも叶わないかもね。

うちは自営業だし。

実家の花屋は盛況だ。
花屋と言っても雑誌にも載ったことがあるオシャレな店だよ。

結婚式場や葬儀場とも契約してる。
葬儀で使用するお花、あれが結構儲かるってお母さんも言っていた。

不況でも死者が減ることはない。

人の死で収入を得るなんて、因果な商売なのかもしれない。

単純に花を売るだけじゃ、不況のご時世やっていけないからね。

「待った?」

目の前に現れたのは同年代の女の子。
派手系なネイルが目につく。

誰?
口には出さない。

「話を合わせて」

彼女は耳元で囁く。
視界には先ほどとは違う男の姿。

そういうことか。

「遅いよ」

彼女の手を引いて歩き出す。

「二人とも可愛いじゃん!今からカラオケいこ!」

腰に手を回そうとする男を睨みつけて牽制する。

「私たち彼氏と待ち合わせしてるから」

目を逸らさない。

「そうそう。行こっ、ハルカ。みんな待ってる」

誰がハルカだ。

なし崩し的に二人で移動する。

逃げ込むように喫茶店に入った。

加蓮「ありがと。アイツしつこくてさ。ほんと助かったよ」

凛「気にしないで」

加蓮「アタシ北条加蓮。そっちは?」

凛「渋谷凛だけど」

加蓮「なんかおかしな出会い方だけどさ。せっかくだし友達になってよ」

凛「べつにいいけど……」

友達か。
交友関係は広く浅くしかない私。

たとえ偶然でも、友達が増えることに不都合はない。

加蓮「アタシ、このカップル限定のジャンボパフェ一つ」

「はあ……ジャンボパフェお一つでよろしいですか……?」

店員の微妙そうな顔。

私たちがカップルかどうか、気まずくて訊けないってとこかな。

同性愛はマイノリティだもの。

加蓮「ああ、大丈夫。アタシたちカップルだから」

悪ノリしすぎだよ。
こっちを見ながら楽しそうに笑う加蓮。

凛「私はカプチーノ」

店員は再度注文を確認して戻っていった。

加蓮「カップル限定のパフェなんて初めて食べる」

凛「あの人、絶対私たちを同性愛者だと思ってるよね……」

加蓮「あはは。そうかも」

他愛もない会話で盛り上がり、予想以上に大きなパフェに驚き、二人で笑いながら「美味しい」なんて感想も最初だけで。

後半は無言。二人で懸命に胃に詰め込んだ。

もうしばらく甘いものは食べたくないかな。

店を出て、私は笑った。

こんなこと一人じゃ絶対しないし。

加蓮も笑っていた。

不思議だね。

こんなしょうもないこと一つで、生きてるって実感した。

会話は自然と連絡先の交換に移る。

加蓮はスマホを忘れたと言って、「後で連絡する」と私のIDと番号を手帳にメモしていた。

そして、また遊ぶ約束をして別れた。

それから一週間は何事もなく過ぎていった。

その間、電話で会話した程度。

なぜか番号は公衆電話。

それでも、私にとって加蓮は特別な存在だった。

「え?」

再会は以外な場所で。

病院には縁のない私が、家族や親戚以外の見舞いに訪れるなんて。

加蓮「……来たんだ」

バツの悪そうな顔で、こちらを一瞥してすぐに窓の外に視線を移す加蓮。

加蓮「こんな姿、見られたくなかった」

連絡は彼女の母親から。

彼女の家で、私は加蓮の境遇を知った。

加蓮は虚弱体質で、すぐに体調を崩してしまうのだと言われた。

「娘は長くは生きられないの」

加蓮のお母さんは、涙を流しながらそう語った。

「娘と仲良くしてくれて、ありがとうございます。加蓮があんなに嬉しそうに笑ったのは久しぶりなんです」

病気についてはわからなかった。

加蓮は臓器の働きが普通の人より弱いんだって。

肝臓の機能が弱ると、疲れが取れないとか。

長々と聞かされても、私には専門的なことはわからない。

重い病気とは無縁だったから。

友達が普通の人生を送れないと聞かされて、私は涙した。
同情からじゃない。

毎日がつまらないと嘆いていた私と、毎日を死の恐怖がつきまとう加蓮。

私は自分の境遇がいかに恵まれているかを知った。

病室で加蓮と二人きり。

加蓮はこちらを見ようとしない。

凛「りんご……食べる?」

加蓮「……いらない」

凛「何か欲しいものある?」

加蓮「……ハンバーガー」

不貞腐れた様子の加蓮。

加蓮と同じ学校の生徒なら、彼女の境遇を知っていて当然だったのだろう。
入院するほどだ。

彼女にとって偶然出会った私は、対等に向き合える数少ない友達だったのかもしれない。

加蓮「私さ。アイドルになりたいって、ずっと思ってたんだ」

凛「うん」

加蓮「小さい頃から入院続きでね。こんな何もないとこじゃん」

加蓮「あの頃はテレビくらいしかなかったから……」

加蓮「毎日ムカついてた。なんで私だけって。世界が憎く見えて仕方なかった」

凛「……そう」

言葉が見つからない。

こんなとき、気の利いたことが言えない自分が嫌い。

加蓮「テレビを見ててね。アイドルが踊ってたんだけど。それが私には凄く輝いて見えたんだぁ」

加蓮「仕事だから嫌々踊ってるだけかも、ってナーバスに思うこともあるけど。小さい頃は憧れたなぁ。今でも憧れてるのかもね……」

何気ない会話。
なぜ加蓮がそんな話をしたのかはわからない。

無意識にしただけかも。

加蓮「手術すれば普通に生きられるかもしれないって、医者が言ってたの」

凛「うん」

私は相槌を打つことしかできない。
彼女は必死に伝えようとしてる。

加蓮「でも、もし失敗したら……私は死ぬって……」

私は加蓮を抱きしめていた。

加蓮「知ってるんだ。手術しなくても……あと数年しか……私は生きられないって……」

偶然一度会っただけの女の子なのに……。

どうしてこんなに辛いのかな?

私は泣いた。

加蓮「こんなに親身になってくれた人……家族以外いなかったよ……」

加蓮「一度……遊んだだけなのにね」

加蓮「ありがとう……私なんかのために泣いてくれて」

凛「……私には手術しろなんて言えない。加蓮には生きてほしいけど……」

加蓮「……それでいいんだよ」

凛「よくない」

加蓮「運命……だね。たった一日だけ許された外出でさ……初めて親友ができたんだ……」

加蓮「凛にだけは知られたくなかったけど……それでも、会えて嬉しいよ」

凛「私も」

加蓮「ごめんね。スマホ、持ってないんだ……。ずっと病院生活だから」

気づいてたよ。

凛「いいよ。親友でしょ?」

アイドルに憧れる……か。

それが北条加蓮についての唯一の情報。

私に出来ることなんてあるのかな?

それから数日後、私にとっての転機が訪れた。

「アイドルに興味ありませんか?」

第一印象は真面目そうな人。

詐欺じゃないよね?

凛「興味な……いこともないかな」

二人で以前の喫茶店に足を運ぶ。

許しをもらって席を外す。

化粧室で貰った名刺から事務所をググる。
詐欺ではないようだ。

凛「大手だね」

大企業と言っていい。

新設された芸能プロダクションはまだ有名とは言えないが。

何食わぬ顔で席に戻り、男の説明を聞く。

私と他二人、事務所の第一号ユニットとして売り出すという話。

ニュージェネ計画だってさ。

そのとき、私は別のことを考えてた。

事務所に迷惑をかけるかもしれない計画を。

それでもやるの?
私の中の罪悪感が告げる。

やるよ。

親友を救えるかもしれないんだ。

男のスカウトを快諾する。

この人がプロデュースもしてくれるらしい。


「ふーん、アンタが私のプロデューサー?まあ、悪くないかな……」

私は必死だった。

ダンスレッスンにボーカルレッスン。

次々とレッスンを受け続ける。

素人の私が、いきなりアイドルになんてなれるわけがない。

レッスン地獄だ。

それでも弱音は吐けない。

やるべきことは全力でこなした。

前だけを見ていた。

プロデューサーは、そんな私を評価してくれてるようで、よく差し入れをくれた。

彼は私の計画に必要なパートナー。

未央「しぶりんは真面目だなぁ」

卯月「凛ちゃんは努力家ですから」

そして彼女たちは私の相棒。

私の姿に感化されたのか、通常よりハードなレッスンにも付き合ってくれている。

血の滲むような努力の結果、私たちのデビューは予想より早く決まったそうだ。

CDデビューは、私が一番だった。

ソロ曲、Never say never

その後も順調に卯月と未央のCDデビューが決まり、私たちは公の場でユニットを結成した。

人気カリスマモデルの城ヶ崎美嘉が、ニュージェネのファンだと雑誌のインタビューで口にしたのを皮切りに、私たちの想像以上のスピードで人気は急上昇。

ニュージェネは一躍話題のアイドルとしてテレビで売り出された。

加蓮のお母さんに連絡を取る。

加蓮と一緒に見てほしい番組があります。

凛「加蓮、間に合ったよ」

今、ニュージェネは注目のアイドル。

卯月、未央、巻き込んでごめん。

でも、これが私のアイドルになった理由だから。


国民的音楽番組の生放送がはじまる。

司会がニュージェネの紹介をして、私たちはステージに向かう。

カメラが私たちを映している。

凛「歌う前に、聞いてほしいことがあります」

スタジオがざわつく。
予定にはない言葉。

あとで非常識だって言われるよね。

これは渋谷凛のテロだから。

凛「加蓮、見てくれてるかな?」

凛「私には親友がいます。そして彼女は今、病に苦しんでいます」

凛「手術をしなければ助からない。でも、手術をして失敗しても彼女は助からない。その死の恐怖を理解してあげることは、私にはできません」

凛「今、身勝手にもこの場を借りて喋ってます。皆さんに御迷惑をかけていることを承知で、です」

凛「なぜ、今じゃなきゃいけないか」

息を吐く。
私はカメラに向かって叫ぶ。

凛「加蓮!!私やったよ!?努力だけで、ここまでこれた!加蓮が憧れた、アイドルに!」

憧れのアイドルなら。

届くかもしれない。

凛「諦めなければ叶うんだ!諦めたら、もうチャンスはないんだよ!?」

凛「選ぶのは確かに加蓮だよ。でも、私は加蓮に生きてほしい!」

凛「手術してほしいなんて、私のワガママだ。あの時は言えなかった。言えるわけない」

凛「私の身勝手な願いのために。病じゃない……私のために死んでくれなんて!」

凛「もし手術が失敗したら、私を恨んでくれていい。呪ったっていい!それでも……ずっと墓参りに行くから……一人にしないから……」

お願いだから

凛「最後まで、生きることを諦めないで」

誰も言葉を発しない。
場は静寂に包まれていた。

最初に口を開いたのは卯月だ。

卯月「私には何のことだかわかりません。凛ちゃんが何を考えていたのかも」

未央「でも、しぶりんは常に全力だった」

卯月「はい。何か別の思惑があったんだとしても、凛ちゃんの努力は私が保証します。凛ちゃんの……仲間として」

未央「これはあとで説教かなー」

司会「確かに褒められた行動じゃないね。非常識だ。どんな理由があっても、我々はプロなんだからさ」

司会「……それでも、誰かのために本気で行動できる彼女を、私は怒れないな」

司会「友達を助けたい、か。友達の名前は?」

凛「北条……加蓮です」

司会「北条さん。私もね、長い間司会をしてきましたが、誰かのために生放送でこんなバカやった子、他に知りませんよ」

司会「あーた、愛されてますねぇ」

凛「田森さん……ごめんなさい」

司会「若さって偉大だなぁ。なーに、貴重な経験ですよ」

司会「北条さん。夢を見ることは逃げじゃない。それは生きる力になるんですよ?いつか……」

司会「いつか、北条さんがここに立つ日がくるかもしれない。それが私は楽しみだ」

司会「もちろん、彼女と一緒に」

視線は私に。

司会「では歌っていただきましょう。ニュージェネで…………」



生放送が終わる。
田モさんの計らいかはわからない。
私が局から責められることはなかった。

プロデューサーには怒られたけどね。
当然だよ。

卯月と未央には土下座した。
最初からそのつもりだったし。

二人は加蓮を勇気づけるために利用していただけだもの。

卯月と未央は笑って許してくれた。

利用する存在から、本当の意味で仲間として認めることになるなんてね。

私はクビを覚悟していた。

プロ意識もなにも、不器用な私が加蓮を勇気づけるには、この方法しか思いつかなかったわけで。

私の人生は偶然の連続だ。

加蓮との出会い。
プロデューサーとの出会い。
美嘉のインタビュー。

アイドルになるつもりのなかった私が、今この瞬間本物のアイドルになっていた。

幸い、テレビ局への苦情はなかったらしい。

逆に「視聴率良かったよ!」と言われて複雑な心境だ。

そして、どうしてかはわからないが、ニュージェネの人気が爆発的に上がっているそうだ。

それも、私と、なぜか一般人の加蓮の人気が。

「怪我の功名だな」とプロデューサーは苦笑い。

卯月「私も会ってみたいです」

未央「お見舞いに行こうよ、しぶりん」

凛「今度ね」

今はただ、祈るしかない。

あとは加蓮が決めることだから。

後日、加蓮のお母さんから連絡があった。

「娘が手術を決断してくれました。本当に感謝の言葉もありません」

「渋谷さんと出会えて良かった。貴女は、私たちと娘の誇りです」

届いたんだ。

愛犬ハナコの頭を撫でながら、私は一筋の涙を流した。

あれから3ヶ月。

私はシンデレラガールにも選ばれ、トップアイドルとして忙しい毎日を過ごしている。

卯月と未央とはすっかり打ち解け、互いになくてはならない存在になっていた。

凛「行くよ、卯月」

卯月「はい!凛ちゃん!」

未央「おーっと、未央ちゃんもいるからねー!」

ステージを駆け回る。

客席に見覚えのある少女。

……仕返しかな。
サプライズにもほどがあるよ。

と、次の瞬間

最前列で元気にサイリウムを振る加蓮の姿が!

加蓮に向かってウインク。
気づいた加蓮も投げキッスを飛ばしてくる。

未央「おやっ?あれは……」

卯月「加蓮ちゃん!」

卯月の一言で客席は騒然。
ニュージェネのファンで加蓮の名を知らぬ者はいない。

あのときの放送は、ファンの誰かが無断で動画サイトにあげてしまい、ネットの海で永遠となった。
当然、凛による手術報告も。

一斉に会場の視線が加蓮に集中する。

加蓮「あちゃー……」

加蓮は頭を抱えていた。
注目され、恥ずかしそうに周囲に頭を下げる。

加蓮「ど、どうも……」

「北条加蓮だ!」
「本物だ!」

卯月「ある意味既にアイドルですよね」

呑気に微笑む卯月。

いや、卯月のせいだからね。

未央「バレちゃあ、しょうがない!特別ゲストの北条加蓮さんだぁ!」

拍手が鳴り止まない。

加蓮「えと、私生きてます。手術は成功しました!凛と、皆さんのおかげです!」

歓声が響く。

私と加蓮は親友だ。
でもファンの間では、二人が百合カップルとして伝説となっていることを知っている。

訂正しても無駄だったし。

「凛ちゃんに彼氏はいない!だって加蓮ちゃんがいるから!」と、ドヤ顔で語るファンの姿を私は忘れないだろう。

どうしてこうなった。

反対に百合営業と貶す人たちもいる。その人たちのコメントを読むと、なぜか安心する。

加蓮「凛!愛してるよ!」

凛「バカやろー!」

卯月が失笑しているのを、私は見逃したりしない。

未央は全力で煽ってる。

「しぶりんの正妻がきたところで」とかドヤ顔で語ってた。
あとで復讐しよう。ふふっ。

出会いが偶然で、私の歩む道も偶然で成り立っているのだとしたら

凛「運命、かな」

何か一つ欠けていたら、未来は変わっていたかもしれない。

若気の至りの、あの生放送ジャックも。

夢へ続く扉を
勇気と希望で
ぐっとぐっと
開いてみせるよ
あの星に誓おう

LOVE LAIKAの歌声

美波とアーニャがこちらに手を振る。

私はありったけの笑顔を返す。

かけがえのない仲間たち。

ありがとう。
悩んでいるたくさんの人たちに勇気を与えたい。

アイドルってきっとそういう存在なんだ。



加蓮乱入というアクシデントはあったものの、ライブは大盛況のうちに幕を閉じた。

モバP「新しく仲間になった北条加蓮だ」

聞いてないし。

なぜか事務所に親友がやってきた。

モバP「新人だが知名度は凛並みに高いからな」

大人の世界は汚いんだよ?

加蓮「よろしくね、凛センパイ」

封印したい黒歴史は数知れず、それでもまずは、加蓮の生還を喜ぶとしよう。

凛「手加減しないよ、覚悟して」

少しだけ時は流れ

奈緒「あたしの存在ってなんだろう」

加蓮「突然どうしたの?」

奈緒「凛と加蓮は伝説コンビだよな?」

凛「恥ずかしいからやめて」

加蓮「照れてる凛かわいー」

凛「照れてないんだけど……」

奈緒「聞いて?まずは聞いて?」

加蓮「うん?」

奈緒「あたしってトライアドプリムスのメンバーだけどさ、二人みたいなエピソードないからさ」

加蓮「羨ましいんだー。奈緒は可愛いなー」

凛「奈緒は可愛いよ」

奈緒「からかうの禁止!」

加蓮「いやほら、私と凛はクール属性でしょ?奈緒みたいなキュート属性がいてくれなきゃバランス悪いし」

奈緒「あたしはクール属性だ!」

凛「ということにしたい奈緒であった」

奈緒「え?なにその目……あたしがおかしいのか?」

凛「うん」

加蓮「うん」

奈緒「あたしクール属性だろ?」

加蓮「え?」

凛「は?」

奈緒「いやいやいや!」

凛「ふふっ」

加蓮「奈緒はさ」

「「癒し属性!」」

私たちの夢は終わらない。

応援してくれる人がいる限り、私たちアイドルは永遠だ。

夢はカタチを変え、生き続ける。

いつか老いに敗れ、私たちが命落としたとしても、神にだって夢は殺せない。

人がある限り
人から人へ
夢は語り継がれる。


だから私は今日も回し続ける。
ガチャという希望の未来を。

お し ま い

乙です
間違ってたらごめんなんだけど
前に凛「私が魔法使いだって言ったら…信じる?」を書いた人?

>>40-41
そうです。
覚えてる人いたとは思わなかった。

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