モバP「ブルーナポレオンのこいばな」 (47)
比奈「みんなの理想の男性像ってどんなんっスか?」
瑞樹「どうしたのよ、藪から棒に?」
比奈「だってこういう機会じゃないとみんなで話すことないじゃないっスか」
紗理奈「確かに別々の仕事が増えてきたしね~」
春菜「そう言われると、このメンバーで集まるの久しぶりですね」
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比奈「だからここはひとつ恋話でもして親睦を深めようと……」
瑞樹「女子会ね!」
千枝「いいと思います!」
紗理奈「そうね、いい気分転換になるだろうし」
春菜「お菓子と飲み物を用意できないのが残念ですね」
沙理奈警察です
沙理奈です
沙理奈警察でした
>>3
すまぬ…すまぬ…
比奈「じゃあまずは……川島さんはどんな人がタイプなんっスか?」
千枝「大人の人の話、千枝も気になります!」
瑞樹「そうね、やっぱり恋も仕事も誠実で情熱的な人が良いわ」
瑞樹「あと、頭がいい人が好みかしら?」
比奈「なるほど、じゃあ最低でも大学は卒業してないとダメっスか?」
瑞樹「う~ん……学歴は余り気にしないわね」
沙理奈「どういうこと?」
瑞樹「そうね、頭の回転が速い人って言った方がいいかしら?」
瑞樹「何気ない会話でもウィットに富んだ返しをしてくれて」
瑞樹「おはようからおやすみまで、結婚生活に潤いを与えてくれるような……」
沙理奈「じゃあ、くりーむしちゅーの上田晋也みたいな感じの人ね」
瑞樹「全然違うわよ」
千枝「あの、沙理奈さんはどんな人がタイプなんですか?」
沙理奈「アタシ?そうね~やっぱり頼りがいがあって守ってくれる男がタイプかな~」
沙理奈「でも、筋肉モリモリは嫌かな……俗に言う細マッチョがいいわ」
春菜「以外ですね。からかいがいのある可愛いタイプって言いそうなのに」
沙理奈「それもいいんだけど結婚するとなると基本引っ張ってもらいたいのよね~」
沙理奈「あ、でもアタシのセクシーな仕草にドギマギする初心な所とか」
沙理奈「何気ない時に見せる少年っぽい表情とかがあるとグッときちゃうかな~」
比奈「俗に言うギャップ萌えってやつっスね」
沙理奈「そうそう!そういうのに弱いのよ!」
千枝(結局からかいたいだけなんじゃ……?)
比奈「千枝ちゃんは将来どんな人と結婚したいっスか?」
千枝「わ、私ですか?千枝は……//////」
瑞樹「いいのよ、恥ずかしかったら言わなくても」
千枝「いえ!大丈夫です!」
千枝「千枝はやっぱり優しい人がいいです」
沙理奈「そうね……やっぱり優しさは大事よね」
千枝「あと……」
千枝「お料理とか一緒に楽しくできる人がいいなって//////」
春菜(かわいい)
瑞樹(かわいいわ)
沙理奈(かわいい)
比奈(かわいい)
春菜「そもそも言い出しっぺの比奈ちゃんはどんな人が好きなんですか?」
比奈「う~ん……強いて言うなら趣味に理解のある人がいいっスね」
瑞樹「趣味っていうと……漫画の執筆のこと?」
比奈「そうっス。オタ臭い趣味なんでなかなか理解してもらえないんっスよね」
比奈「やっぱり好きな人の前では素顔でいたいというか」
比奈「お互いに自分をさらけ出せる人がいいっス」
瑞樹「ありのままの自分を見せるのね。わかるわ」
比奈「自分の漫画を読んでダメ出ししてくれたり」
比奈「行き詰まった時にアイデア出してくれるような関係でいたいっス」
沙理奈「いや、それってただの漫画家と編集者じゃないの?」
瑞樹「で、春菜ちゃんはどうなの?」
春菜「私ですか?」
沙理奈「理想の男性像くらいはあるでしょ?」
比奈「みんな話したんですから聞かせて欲しいっス」
千枝「千枝も聞きたいです!」
春菜「う~ん……」
春菜「……特にないですね」
沙理奈「特にないって……性格とかあるでしょ?」
比奈「同じ趣味の人がいいとか」
瑞樹「経済力がある人がいいとか」
千枝「眼鏡!眼鏡の人がいいとか!」
春菜「眼鏡に関しては私が似合うのをプレゼントしますし」
春菜「経済力もそんなに重視しません」
春菜「猫と昼寝って……理解されづらい趣味でもなさそうですしね」
比奈「じゃあ本当に条件はないんっスか?」
春菜「そうですね……強いて言うなら」
「「「「強いて言うなら?」」」」
春菜「こんな私で良いって言ってくれる人……ですかね?」
比奈「あー……」
沙理奈「それは盲点ね~……」
瑞樹「なんて言うか、その……」
千枝「ある意味一番高望みのような気がします」
春菜「なんでですか!?」
沙理奈「だってその……ねえ?」
瑞樹「春菜ちゃんの眼鏡への執着を受け止めることができる人がこの世に何人いるか……」
春菜「ひどい!?」
比奈「毎月、布教用の眼鏡を大人買いしてる人なんて中々いないっスよ?」
千枝「事務所でティッシュ配るみたいに眼鏡を配ってた時は驚きました」
春菜「理想はないって言ってるのに!?」
春菜「私から見ればみんなの方が高望みしすぎです!」
春菜「もっと冷静に、客観的に自分を見るべきですよ!」
((((お前が言うな))))
沙里奈「もうこれ以上春菜に聞いても無駄だから話題を変えましょ」
比奈「じゃあ、その理想の男性に出会えるならどんなシチュエーションがいいっスか?」
比奈「今後の執筆に生かしたいんで教えて欲しいっス」
瑞樹「運命の出会いってやつね!」
瑞樹「そうね、私なら……」
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瑞樹「困ったわ、急に降り出すなんて……」
「まったく、あなたのような女性を困らせるなんてけしからん天気だ」
瑞樹「え?」
「アイドルの川島瑞樹さんですよね?よかったら私の傘を使ってください」
瑞樹「そんな、困ります!それじゃああなたが濡れてしまうわ!」
「構いませんよ。雨の中、傘を差さずに踊る人間がいてもいい。自由とはそういうことです」
「……それじゃあ!」ダッ!
瑞樹「あ、ちょっと!」
瑞樹「…………名前、聞いておけばよかったわ」
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比奈「ちょっと待ってください。なんっスかこれ?」
瑞樹「川島瑞樹、運命の出会い~始まりはいつも雨~よ!」
瑞樹「ちなみにこの後、同じような雨の日に運命の再会したふたりは相合傘で街を歩くの」
瑞樹「お互いの鼓動を感じ、激しく燃え上がる恋の炎!」
瑞樹「そして情熱が抑えきれなくなった男は傘で私を隠すようにしながら口づけを……//////」キャー!
春菜「展開が早すぎないですか?」
沙理奈「なんというか……一昔前のメロドラマみたいね」
瑞樹「うるさいわね!いいじゃない!あくまで理想の出会いなんだから!!」
瑞樹「だいたいそういう沙理奈はどうなのよ?」
沙理奈「アタシはそうねえ……場所は寂れたBerいいわね」
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DQN1「ねーねーおねーさん。一緒に飲もーよ!」
DQN2「そうそう、一人で飲むより絶対楽しいよ?」
沙理奈「ごめんなさい、今は一人で飲みたい気分なの」
DQN1「そんなこといわずにさー」
「悪いがその人は俺が予約済みだ。他を当たってくれ」
DQN2「ッチ!んだよ男連れかよ……」
沙理奈「ありがとう、助かったわ。しつこくて困ってたのよ」
「君も早めに帰るんだな。ここは酒はうまいが客の質が悪い」
沙理奈「あら?あなたはもう守ってくれないのかしら?」
「今はひとりで飲みたい気分なんだろ?」
沙理奈「女は気まぐれなのよ……別の店で飲みなおさない?」
「……美人の誘いなら断るわけにはいかないな」
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比奈「いや、お酒の勢いっていうのはちょっと……」
沙理奈「ちがうってば!あくまで出会いよ!これから親しくなっていくの!!」
千枝「比奈さんはどんな風に理想の男性と出会いたいんですか?」
比奈「え?私っスか?」
瑞樹「考えてないなんて言わせないわよ」
比奈「そうっスね……」
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比奈「原稿も仕上がったし、あとはこれをコピーして……」
比奈「ってうわ!風で原稿が木の上に引っかかったっス!?」
比奈「こ、困るっス。あんな高い所登れないし、かといって描き直す時間も……」
「失礼、ちょっと下がっててください……よっと!」
比奈「わ!ちょっと危ないっスよ!?降りてください!!」
「大丈夫ですって!この紙ですよね?いま持って降りますから」
「どうぞ、もう飛ばされないように気をつけてくださいね」
比奈「あ、ありがとうございます……//////」
比奈「でも、なんで助けてくれたんっスか?」
「あなた……荒木比奈先生ですよね?」
比奈「ど、どうしてそれを!?」
「原稿を見たらわかりますよ。ファンなんで」
「新刊、楽しみにしてますね?」ニコ
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比奈「っていう感じでゆくゆくは、漫画とかアニメとか語れる関係になれれば……」ニヤニヤ
沙理奈「でもそれって言い方を変えればファンを喰うってことになるんじゃ……」
春菜「ちょっと幻滅しますね……」
比奈「ち、違うっス!そんなつもりじゃないっス!!」
比奈「そうだ!千枝ちゃんはどうっスか!?」
千枝「千枝はまだ男の人との出会いを考えたことありません」
瑞樹「まあ、そうよね……まだピンとこないわよね……」
千枝「でも、いつかはお父さんみたいな素敵な人に出会えたらなって思います」エヘヘ
春菜(天使か)
比奈(天使っスね)
沙理奈(天使ね)
瑞樹(もはや女神ね)
瑞樹「それで、春菜ちゃんはどうなの?」
沙理奈「って言っても理想の男性像とかないんでしょ?」
千枝「この話は春菜さんにはまだ早いと思います」
比奈「そうっスね……あったとしても眼鏡がらみじゃないっスか?」
春菜「失礼ですね!私は眼鏡だけの女じゃありません!」
比奈「じゃあどんな出会いが理想なんっスか」
春菜「そ、それは……」
春菜「…………」
沙理奈「やっぱり眼鏡関連の話しかできないんじゃ……」
春菜「そんなわけないじゃないですか!!」
春菜「た、たとえば……」
瑞樹「たとえば?」
春菜「私が仕事が終わって疲れている時に……」
比奈「ふんふん」
春菜「運悪く立て付けの悪い部屋に長時間閉じ込められてしまって……」
沙理奈「……うん?」
春菜「もうだめだって時に助けてもらったらクラっとしちゃいます」
千枝「…………」
沙理奈「ちょっと!なんでそんなこと言うのよ~!!」
比奈「せっかく気を紛らわす為に慣れないガールズトークを振ったのに……」
瑞樹「現実を突きつけられるとやっぱり厳しいわね……」
千枝「うう……せっかく閉じ込められたことを忘れかけていたのに……」グスン
春菜「す、すいません!つい……」
比奈「だいたいなんでこの部屋をに閉じ込められたんっスか?」
瑞樹「控え室が工事中だから空いてるここに案内されたのよ」
沙理奈「にしても鍵が壊れてたなんて……もっと確認してから使えばよかったわ」
千枝「Pさんも電話に出てくれませんし……」
春菜「仕事が終わった後でよかったですね。これが出番前だったらどんなに迷惑がかかるか」
瑞樹「でも、閉じ込められてからずいぶん時間が経ったじそろそろ誰かいるんじゃない?」
沙理奈「そ、そうね!だれかー!いないのー!?」ドンドン
千枝「あけてくださーい!!!」
比奈「閉じ込められたっス~~~~!!!」
春菜「うぅ!誰でもいいから助けてください!!助けてくれたら……」
春菜「なんでもしますからーーーー!!!!」
「ん?いまなんでもするって言ったよね?」
ガチャリ
瑞樹「と、扉が!」
沙理奈「開いたわ!」
千枝「よ、よかったぁ……」グスン
比奈「これで出られるっス!」
春菜「でもいったい誰が?」
愛海「開けたよ!さあ、何をしてもらおうかな!うひひひひ」
春菜「」
春菜「いや!その、さっきのは言葉の綾というか勢いで出たラップ音というか……」
瑞樹「あら?さっき密室から助けられるとクラっとするって言ってたじゃない」ニヤリ
沙理奈「案外、こういうとこから恋が始まるのかもねー」ニヤニヤ
春菜「そんな!ひ、比奈ちゃんたちは見捨てませんよね!?」
比奈「……ご愁傷様っス」
千枝「えっと……お似合いだと思いますよ?」
春菜「私、そんな趣味ありませんってばー!!」
愛海「大丈夫、心配ないよ。天井のシミ数えてるうちに終わるから」ジリ
春菜「や、やめ……こないで……!!」
愛海「常々、思っていたんだよね……」
愛海「春菜さんのブルーナポレオン衣装……お腹の穴から手を突っ込みたいなって!」ガバァ!
春菜「いやあああああああああ!!!!」
後日、泣きながらブルーナポレオンを脱退すると言った春菜を
みんなで引き止めたのは別のお話……
おわりです。
いまさらながらブルナポ春菜の衣装のお腹の穴に気づいて書いた。
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