Z3「思い出」 (28)
Z3スレがすくないので書きました
設定は自己設定です
読みにくいかもしれませんがどうぞご了承ください。
Z3「はぁー・・・」
大きなため息をつく。最近秘書艦になってばっかりだ。
というよりこの鎮守府に着任してからは大体秘書艦。
Z3「案外疲れるのよね・・・この仕事。」
提督「お疲れさん。今日はもう終わろうか。」
Z3「そうね。・・・コーヒーでも入れてくるわ。」
提督「おっ、ちょうど飲みたかったところなんだ。淹れてきてもらえるか?」
Z3「じゃあ二人分ね。ちょっと待ってて。」
提督「うん。待っとくー。」
そう言って提督は椅子にもたれかかってくるくる回り始めた。子供ね。
Z3「さて・・・と。二人分だから・・・このぐらいね。」
Z3「そういえば、もうここに来てから結構日が経ったわね。」
そう言って、お湯を沸かしている最中のヤカンを見ながら、着任当初を思い出してみる。
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Z3「駆逐艦マックス・シュルツよ。マックス、でもいいけれど。よろしく。」
提督「来た!ついに来た!!マックス!!!」
Z3「え、あの・・・」
提督「睦月!今日は歓迎パーティだ!全艦娘に連絡を!」
Z3「ちょっと・・・」
睦月「はいにゃしっ!」
睦月[全艦娘に次ぐ!今夜ヒトキュウマルマルより、
駆逐艦Z3の着任を祝して歓迎パーティを執り行うにゃしぃ!
食堂にて開催するので、皆さん用意お願いします!]
Z3(この先大丈夫かしら・・・)
提督「えー、本日は駆逐艦Z3の着任を祝して、
歓迎パーティを開催します!」
ワーイ! イイゾー! キリシマ、フクヌガナイデー!
提督「・・・さて、盛り上がってきたところで、Z3に挨拶と乾杯をお願いしようと思う。」
提督「じゃあ、マックス。前に。」
Z3(いきなりね・・・まぁさっき頼まれたけど。)
Z3「えっと・・・。駆逐艦マックス・シュルツです。
マックス、と呼んでもらえればうれしいです。よろしくお願いします。」
提督「じゃあ乾杯をお願いできるかな。何人か脱ぎ始めてるからさ。」
周りを見ると、眼鏡をかけた戦艦や、黒い服を着たカ号?を持った人が脱ぎ始めている。
そろそろ言わないと危ないかもしれないわね。
Z3「では・・・皆さんご一緒に。・・・乾杯。」
カンパーイ!!!! ワ!カガサンガマイクモッテル! コレハキカナキャソンネ。
提督「お疲れさん、マックス。席に座って。」
Z3「着任して最初になぜ皆の前で乾杯なんてしなくては
ならないのですか?」
提督「ん?あぁ、他の子とも仲良くしてほしいからさ。
あと、敬語なんていらないよ。堅いし。」
Z3「わかりました。・・・ここの人たちは?」
提督「この鎮守府きっての高練度組だよ。まだ練度99いってないけどね。」
提督「マックスの目の前から、睦月、日向、蒼龍、武蔵、伊8、島風だよ。」
Z3「そうですか。よろしくお願いします、皆さん。」
武蔵「あぁ、よろしく頼むぞ。」
武蔵「あと私たちも敬語なんてものはいらんぞ?・・・なぜだか皆敬語でしゃべってくるんだが。なぁ?日向。」
日向「ああ、仲良くしてくれ。それと武蔵、私はあまり敬語なぞ使われんぞ?」
武蔵「なぜなんだ・・・」
日向「見た目の問題じゃ無いか?」
武蔵「お前も変わらないだろう、お前も。」
Z3「優しそうな人たちでよかったです。よろしくお願いしますね。」
Z3「あなたたちは?」
睦月「私は睦月にゃしぃ!よr島風「睦月ちゃん挨拶おっそーい!島風だよ!今度いっしょにかけっこしよーね!」
睦月「島風ちゃーん!喋ってる途中に割り込まないで、って言ったのにぃ!」
島風「睦月ちゃんが遅いんだよー!私みたいに早くなくちゃ!」
睦月「もーっ!」
Z3「あなたたちはとっても仲が良いのね。」
睦月「私たちとあと雪風ちゃんの三人でいっつも一緒なんだよ!」
島風「マックスちゃんもおいでよー!」
Z3「また今度行かせてもらおうかしら。」
Z3「お二人はなかなか見ないつながりですね。」
蒼龍「そうかな?だいぶ前から喋ってたからわからないねー。」
伊8「そうですねぇ。私たちはこの鎮守府始まってすぐぐらいからいろいろ話してましたもんね。」
蒼龍「最初は好きな本の話だったねー。」
伊8「お互いにジャンルが好きだなんて思いませんでしたからね。」
Z3「私も・・・本はたまに読みます。」
蒼龍「ほんと?じゃあ今度一緒に見に行こうよ!本!」
伊8「それは名案ですね!一緒に行きましょう!」
Z3「いいんですか?それなら私も行きます。」
Z3「皆仲が良いのね。あなたの艦隊は。」
提督「そうだろ?やっぱり仲良くちゃ何もできないよなー。」
Z3「そうね。私もそう思うわ。」
提督「あ!そうだそうだ。言わなきゃいけないことがあるんだった。」
Z3「なに?」
提督「明日から秘書艦だからね。よろしくね。」
Z3「・・・えっ」
この瞬間から、私の長ーい秘書艦生活が始まったのよね・・・
沸騰したお湯をコーヒーの入ったカップに淹れる。
初日だけでもこれだけあるのよね。全部思い返すと何時になるかしら。
そんなことを思いながら、提督にコーヒーの入ったカップを渡す。
提督「お、ありがとな。・・・良いにおいだな。執務の後にはこれだな。」
Z3「そうね。コーヒーは私も好きよ。」
Z3「ところで・・・私が秘書艦を始めたときのこと、覚えてるかしら。」
提督「あぁ、覚えてるぞ。確か・・・」
Z3「大本営に提出する用紙は書いておいたわ。後は最終チェックだけよ。」
提督「・・・なぁ、マックス?」
Z3「何か?」
提督「わざわざ全部やる必要なんてないんだぞ?」
Z3「何故?提出しないといけないんでしょう?」
提督「そうだけどさ・・・もっとゆっくりしててほしいんだ。マックスには。」
Z3「私は無理はしてないつもりよ?」
提督「そうだとしても、だ。そうだなぁ、明日は執務は休みにして駆逐艦のあの三人と遊んでおいで。」
Z3「でも・・・秘書艦なのよ?」
提督「いいからいいから。皆そんなもんだって!」
Z3「そう言うなら・・・遊んできます。」
提督「その意気だ!行ってらっしゃい!」
Z3「ええ。ではまた明日。私は寝るわ。」
提督「おう、おやすみ。」
提督「・・・明日は執務が大変だぁ」
Z3「ということで遊びに来たわ。」
睦月「大歓迎にゃしぃ。一緒に遊ぶにゃし!」
島風「来るのおっそーい!でも遊ぼ!」
雪風「あなたがマックスちゃんですか!よろしくです!」
Z3「ええ。よろしく。」
睦月「何する?」
雪風「スマブラやりましょう!」
島風「えー、雪風が絶対勝つじゃんかー!手元にスマボ毎回来るじゃん!」
雪風「来るものは仕方ないです!」
Z3「ここには何があるの?」
睦月「ゲーム機とか、布団とか、いっぱいあるよ!」
Z3「結構面白そうね・・・。」
Z3「あ、これやってみたいわ。」
島風「wii sports resort・・・」
雪風「良いですね!久しぶりにやってみましょう!」
睦月「さんせーい!」
雪風「か、勝てない・・・」
睦月「もうちょっとだったのにぃ~!」
Z3「不覚・・・」
島風「速さは負けないよ-!」←自転車
睦月「ボロ負けにゃしぃ・・・」
島風「あれは勝てないよ-・・・」
Z3「10ポイント差つけられてるわね・・・」
雪風「たまたまいたところに補給ポイントが出ただけです!」←対戦飛行
島風「これはひどい」
雪風「歯が立たないです・・・」
睦月「三連敗だよぉー!」
Z3「フルーツは簡単よ。」←アーチェリー
Z3「ダメダメね・・・」
雪風「凄いです・・・!」
島風「私も三連敗ー!」
睦月「これだけは負けないにゃしぃ!」←フリスビードッグ
島風「もうこんな時間!」
雪風「ご飯ですね!」
睦月「ご飯行こう!ご飯!」
Z3「わたしも?」
睦月「当たり前にゃしぃ!」
Z3「・・・ありがとう。」
Z3(皆優しいわね・・・)
見てる人いるのかな
まぁいい
提督「どうだった?今日一日遊んで。」
Z3「とっても楽しかったわ。また遊びに行きたいわね。」
提督「いつでも行っていいんだぞ?」
Z3「・・・ほんとうに?」
提督「あぁ、いいぞ。」
Z3「・・・ありがとう。」
提督「うんうん。」
提督「なんてこともあったなぁ。」
Z3「懐かしいわね。」
コーヒーをすすりながら二人で笑う。
提督「今まで来るのに本当にいろいろあったんだなって実感できるな。」
Z3「本当にね。長かったけど早かったわ。」
Z3「そういえばこんなのもあったわね。」
ある朝、私はいつもより少し早めに起きた。
天気は晴れ。
Z3「気持ちのいい朝ね・・・」
そう思ってベッドからおりようとする。が。
Z3「ここ・・・私の部屋じゃ無いわね・・・」
Z3「ならここはどこかしら?」
周りを見る。なにやらいろんなものがあるわね。
ジュークボックスに・・・海上護衛掛け軸に・・・あれはAdmiralの服ね。
・・・?Admiralの服?
Z3「まさか・・・ここは!」
急いでドアを開ける。ここは駄目!
Z3「Admiral!」
ドアを開けた先は・・・やはり執務室だった。
そしてその真ん中。普段彼が使っている机の目の前に。
彼は寝ていた。
提督「グースカピー・・・ムツ、ソレハオマエノシタギジャナイゾ・・・」
Z3「Admiral!何故床に布団を敷いて寝ているの!」
提督「・・・ん~?マックス?あ、おはよう・・・」
Z3「何かあったの?貴方が床で寝るなんて・・・」
提督「何かあったって・・・」
Z3「カックンカックン」
提督「マックス、もう寝たほうがいいぞ。もう12時だ。」
Z3「まだ・・・大丈夫・・・」
提督「絶対大丈夫じゃないよなー・・・」
Z3「スー・・・スー・・・」
提督「やっぱり寝たか。仕方ないな・・・」
提督「・・・布団あったかな。」
提督「よし、と。」
Z3をベッドに寝かせる。しかしまぁ、華奢な身体だよなぁ・・・
この子たちが前戦で戦ってる、なんてことは想像もできないような身体。
・・・駄目だ。考えると長くなる。寝よう。
提督「さて。執務室で寝るかー・・・」
布団を担ぎながら呟く。そして一言。
提督「ありがとうな。」
そう言って部屋を後にした。
督「昨日の夜は大変だったんだぞ?布団敷いたり机どけたり。」
Z3「本当にごめんなさいね・・・床なんかで寝かせてしまって。」
提督「まぁ、あんなことになったのも初めてだし、眠れたからいいよ。」
Z3「・・・お詫びに今度アイスでも買ってくるわ。」
提督「そう?そこまでしなくてもいいのに。」
Z3「私の気持ちが収まらないのよ。今から行ってくるわ。」
提督「そんな、いいのに。まぁでも買ってくれるのはうれしいな。」
Z3「では行ってきます。」
提督「今からか!?」
Z3「そんなこともあったわね・・・苦い思い出だわ。」
提督「あのときはマックスもだいぶ鎮守府になれてきた頃だったけどね。」
Z3「頭が痛いわ・・・」
提督「まぁまぁ。」
空になったカップをお膳において、2人でたくさん話した。
着任したての頃から、最近のことまで。
気づいたらもう12時。早いわね。
急いでカップを洗って、寝る準備をする。
提督「あ、マックス、ちょっと待って。」
急に呼ばれて、立ち止まる。
Z3「なに?」
提督「あのさ、今まで秘書艦でずっと頑張ってたけどさ。」
提督「明日からさ、秘書艦としても、それと・・・私の妻として一緒に働いてくれな いか?」
状況がうまく飲み込めない。妻として?それって・・・
Z3「えっと・・・」
提督「これでわかってくれるかな。」
Admiralが手を差し出す。その手には銀色の指輪が。
提督「・・・ケッコンしてくれないか?マックス。」
その言葉を聞いて、ふと我に返る。
これは・・・告白?しかもケッコンの?
でも・・・
Z3「いつからかしらね。気づいたら・・・私も貴方が好きになっていたみたいよ。」
そういえば、今までの思い出には、いつもAdmiralの助けがあった。
そのおかげで、私はここまで来られたのかもしれないわ。
そして。
Z3「貴方の告白、喜んでお受けします。」
満面の笑みで、私は言った。
思った以上に短かったですが、今回はこれで。
またZ3書きたいな、と思っています。
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