沙織「えっと…みぽりんのお母さんですよね?なんで大洗の制服を着ているんですか?」 (50)

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しほ「おはようございます沙織さん」

沙織「えっと…みぽりんのお母さんですよね?なんで大洗の制服を着ているんですか?」

しほ「今日はアンツィオとの練習試合ですね!がんばりましょう!!」

沙織「いやいや!説明してくださいよ!!」

しほ「…実は、昨日みほが不注意から手をひねってしまいまして、骨にヒビが入ったのです」

沙織「え!そーなの!?」

しほ「今、みほは病院に検査で行ってるため、その報告で、たまたま大洗に来ていた私が学園の方に伝えようと来たのです」

沙織「…それで、どうして大洗の制服を着ているんでしょうか?」

しほ「…折角なので、今日一日みほの代わりをしてみようかと思いまして」


沙織「いや!おかしいでしょ色々と!!年齢とか!」

しほ「年の事は言わないでください、これでもまだイケるって主人は言ってくれるのですから」

沙織(コスチュームプレイ…)

しほ「なにより、一度みほの戦車道と大洗女学園を見てみたいという気持ちもありましたので」

沙織「そ、そうですか」

しほ「今日一日は私をみほと思って、同じように接してください。沙織さん」

沙織「よ、よろしくお願いします、しほさん」

しほ「……」

沙織「し、しほさん?」

しほ「みほは、さんづけで呼ばれていないですよね?」

沙織「…しぽりん」

しほ「はい!よろしくお願いします!!沙織さん!!(みほ真似)」

沙織(うわぁ…)


???「おはようございます!!武部殿」


沙織「あ、おはよー! ゆかり…ん?」

好子「今日も絶好の戦車日和ですな!!」ビシッ

沙織「いやいや!ゆかりんのお母さんまでどうしたんですか!?」

好子「実はねー、今日の練習試合の前に髪を整えてほしいって優花里が頼んできてね」

好子「うちの主人がトチ狂って、優花里にパンチパーマ当てちゃったのよ…」

沙織「うわぁ~」

好子「あの子も人並みに女の子らしさを持ったから、恥ずかしくて表に出られないって部屋に閉じこもって泣いっちゃてねぇ」

好子「それで、代わりに私が来たのよ」

沙織「あ、あの…」

好子「ですから、今日一日この秋山好子ががんばらせていだきます!!武部殿!!西住殿!!」

しほ「よろしくね!!好子さん!!(みほ真似)」

沙織(キツいなぁ…)


???「皆さん、おはようございます」


沙織(この流れだと…まさか)

百合「早く、行かないと遅刻してしまいますわよ」

沙織「…華のお母さん、華になにかあったんですか?」

百合「実はお恥ずかしい話、華さんが食べ過ぎによる食あたりを起こしまして…」

沙織「あー、昨日はみんなバラバラに帰ったから…」

百合「最初は新三郎が『お嬢の代わりはおまかせください!』と飛び出して行ったのですが…」

沙織「新三郎さんが?大洗の制服でですか?」

百合「はい、『お嬢ー!!』と叫びながら人力車を引いて飛び出したのですが…」

百合「10分もしない内に数台のパトカーのサイレンが聞こえてきたので私がまいりました」

沙織「うん、新三郎さんじゃなくてよかった」

百合「華さん程では、ございませんがお役目務めさせていただきます」ペコリ

好子「五十鈴殿、こちらこそよろしくおねがいします!」

しほ「百合さん!一緒にがんばりましょう!!(みほ真似)」

沙織「…あれ?じゃあ!麻子は誰が起こしに行ってるの!!」


???「遅いぞ、もう来ているぞ」


久子「おはよう」

沙織「お、おばあ!!なんでここに!?」

久子「バカ孫が皆さんに迷惑かけてるんじゃないかって様子を見に来たのさ」

久子「あの子なり頑張ってるみたいだし、寝顔を見ていたらね…たまには、ゆっくり寝かせてあげようかと思ってアタシが来たのさ」

沙織「いやいや!!おばあ、心臓が悪いでしょ!!それに戦車に乗るつもりなの!?」

久子「治った、医者の了解も取っているし、戦車道もリハビリでしていたから運転はまかせろ」

沙織「嘘でしょ…」

しほ「戦車道の需要は各方面に利用されて実際に成果も挙げているのよ」

沙織「あはは…」

しほ「今日の試合では、リハビリと違って私の指示で急停止や運転の指示を出しますのでお願いします」

久子「心臓の急停止と比べたら、戦車の急停止くらい問題ない」

沙織「おばあ、それ麻子の前で言わないでね、絶対に大泣きするから」


― 作戦会議


杏「…えっと、今日のあんこうちゃんがこのメンバーって事?」

沙織「そういう事になります…(さすがに会長もやりづらいよねー)」

杏「そっかー、んじゃ今日一日よろしくね西住ちゃん」

しほ「はい!がんばります!!(みほ真似)」

沙織(気にしてない…)

桃「それで、今日の作戦はどのような感じなのでしょうか…」オドオド

沙織(うん、河嶋先輩の反応が普通だよね…)


しほ「相手のフラッグ車を目指して全員で固まって片っ端から蹂躙します」

沙織「でも、…し、しぽりん!向こうも作戦を立てているし、それに合わせる為に様子をうかがった方が」

しほ「アンツィオの火力で私たちを切り崩すのは難しいはずですから、相手のペースに乗らずに進撃した方が得策です」

杏「それで行くけど、作戦名はどーする?」

しほ「はい、全部潰しちゃうつもりなんで『ぺっちゃんこ作戦』でいきます!!(みほ真似)」

沙織「それ、普通にローラー作戦だよね」


― 試合会場


アンチョビ「角谷杏!今日は試合の受け入れありがとう!!」

杏「チョビー、よろしくねー」

アンチョビ「アンチョビだ!!西住みほも今日は勝たせて…もら…!?」

しほ「はい!アンチョビさん!!いい試合にしましょう!!(みほ真似)」

ペパロニ「あれ、西住さん急に老けたッスねー」

カルパッチョ「ちがうわよ、西住さんのお母様よ」ヒソヒソ

アンチョビ「…どういうことだ、説明してくれ、杏!!」


杏「かくかくしかじかで…」

アンチョビ「まるまるうまうまと…」

アンチョビ「フッフッいいだろう!西住流の家元だろうと相手になってやる!!」

しほ「今日の私はみほの代わりの『大洗女学園のピチピチの女子高生 西住しほ』です」

アンチョビ「…あ、はい、え、えーと、実は!今日の試合に飛び入りで助っ人が来たのだ!!聞いて驚け!!」

沙織「嘘!聞いてないよそんなの!!」

アンチョビ「フハハ!アンツィオに短期入学した、島田愛里寿だー!!」

千代「島田です、よろしくお願いします」


しほ「…」

沙織「…」

杏「…」

ペパロニ「あれ、愛里寿も急に老けたッスねー」

カルパッチョ「…」

アンチョビ「…あ、あの愛里寿ちゃんは今日は?」

千代「実は愛里寿は今日の試合を楽しみにしていたんですが興奮して熱を出してしまいまして…」

千代「昔から、あの子は楽しい行事の前に発熱する事が多くて…」

千代「ですから今日一日は愛里寿の代わりとして試合に出させて頂きます」

アンチョビ「え、えーと大洗の方はそれでも良いか?」

しほ「構いません、今日はよろしくね千代ちゃん!(みほ真似)」

千代「こちらこそ、よろしくお願いします。(何十年かぶりにちゃんづけで呼ばれた…//)」


― 試合前


杏「島田流が来ちゃったけど作戦はこのまま?西住ちゃん」

しほ「はい、このままで行きます」

杏「了解ーあ、あと練習試合で負けたら罰ゲームでみんなで『あんこう踊り』をママさんチームにもやってもらうかんねー」

沙織「ええー!そんなの聞いてないー!!」

好子「…う、嘘でしょ」

百合「あ、あの、恥ずかしい踊りですか…」

久子「やりたくなければ、勝てばいい」

しほ「勝ちましょう!では!!パンツァー・フォー!!」


………




みほ「試合会場に戦車が見える…試合は…Ⅳ号はどうなったんだろう…」

優花里「西住殿ー!!」

華「みほさん!」

みほ「華さんに優花里さん!?どうしてここに?それに優花里さんなんで頭巾を…?」

優花里「え、えーと…どうやら試合は行われたみたいですね」

華「とにかく、試合会場に行きましょう、アンツィオが食事の用意をしているかもしれませんし」

みほ「そうですね、!?、ま、麻子さんまで…どうしたんですか、そんなに息を切らせて」

麻子「…ハァハァ、あの会場のⅣ号にはおばあが乗ってる…」

みほ・優花里・華「「「えー!!」」」

みほ「とにかく、試合会場に急ぎましょう!!」

華「はい」

優花里「了解です!」

麻子「おばあ…無茶しないでよぉ…」グスグス


試合会場


――アアアン アン♪ アアアン アン♪ アアアン アアアン アン アン アン♪


沙織「やだもー!!」

しほ「……」バッバッ

みほ「お母さんなんで…」

百合「これは確かに恥ずかしいですわ///」フラフラ

華「お母様なんというお姿で…」

好子「冷泉殿、お上手でございますな!!」ビシッ

優花里「…お母さん」

久子「若い頃はよく踊ってたからな」シュッシュッ

麻子「おばあ!おばあ!!」ボロボロ


アンチョビ「おー、あんこうのメンバーかー」

ペパロニ「料理の方はもう少しッスよー」

華「間に合いましたわ」

みほ「いったいこれは…」

アンチョビ「あのママさん達と試合をしたんだけどな…」

カルパッチョ「途中で島田さんの戦車とフラッグ車のⅣ号が一対一になってしまいましてね」

みほ「島田?愛里寿ちゃんが参戦してたんですか!?」

アンチョビ「いや、母親の島田千代の方」

みほ「ええ~!?」

アンチョビ「そのまま、相打ちになってウチの勝利で、あちらは罰ゲーム中ってとこ」

みほ「ええ…」


優花里「どーします…西住殿?」

みほ「帰ろっか…」

華「そんな!せっかく料理の用意ができるのに」

麻子「私はおばあのとこに行く…」グスグス


???「その必要はないわ」


しほ(あんこうスーツ)「みほ、手の方は大丈夫でしたか?」

みほ「あ、はい一応精密検査もしていただきました」

百合(あんこうスーツ)「華さん、また腹をこわしてしまいますよ」

華「お母様…申し訳ございません」

好子(あんこうスーツ)「あら、優花里も来ちゃったのね」

優花里「お母さん…戦車に乗ってるとこまでは見れなくて残念です」

久子(あんこうスーツ)「なに泣いているんだい、この子は」

麻子「おばあ!ごめんなさい!ちゃんと早起きするから無茶しないで!!」ボロボロ


杏「いやーいい話だねえー(棒)」

沙織「ほんと、そうですねー(棒)」

みほ「あ、皆さん…」

華「お疲れ様です…」

優花里「試合、残念でしたね…」

麻子「…」グスグス

沙織「はい、みぽりん達のあんこうスーツだよ」

みほ「…え?」

杏「いやーやっぱり、責任はみんなで取らないと」

華「そ、そうですが、今からですと料理が冷めてしまうかと…」

アンチョビ「まだ、時間あるぞー」

カルパッチョ「せっかくだから、もう2品くらい作っておきますね」


沙織「だそうだよ、みぽりん」ニコ

みほ「え、えっと…」

沙織「しぽりんもみぽりん達のあんこう踊り見たいよね?」

しほ「はい!一緒に踊りましょう!みほさん!(みほ真似)」

みほ「いやー!!」


END

沙織以外皆親(orお婆)なのかと…
これはこれで酷いな(褒めことば)

酉用にオマケ投下してみます


小梅「隊長、お疲れ様です。お茶をどうぞ」

まほ「ああ、すまないな」

小梅「めずらしいですね、隊長が雑務に追われるなんて」

まほ「ああ、お母様から今日一日こちらには戻れないということで私が代理でな」

小梅「家元が予定を変更するなんて何かあったのでしょうか」

まほ「大洗に行ったついでで、みほに会いに行ったのではないかと思う」

小梅「そうですか、みほさんも喜ぶといいですね」


エリカ「隊長!!隊長!!大変です!!」

まほ「どうしたエリカ、騒々しいぞ」

エリカ「今日、大洗とアンツィオの練習試合があったんですが…!!」

小梅「アンツィオが大洗を破ったんですか?」

エリカ「あー!結果はそうなんだけど!!その~!」

まほ「落ち着けエリカ、おまえらしくないぞ」

エリカ「とにかく!これを見て下さい!!」タブレット

まほ「どれどれ…」オチャズズズ



しほ『パンツァー・フォー!!』



まほ「!!」ブーーーー!

小梅「うわ!ばっちい!!」

まほ「ゲホゲホ…お母様、なんで大洗の戦車に…」

エリカ「あんこうの他のメンバーも見て下さい」


好子『装填完了!!』ガコッ

百合『…発射(華が夢中になるのも分かる気がします)』ゾクゾク

久子『飛ばすぞ』

沙織『やだもー!!』


まほ「…おば、…ゴホン、ご婦人方でⅣ号を動かしているみたいだが…」

エリカ「それだけじゃ、ありません…」



千代『やってやる!やってやる!やぁーってやるぞ!!』


まほ「島田流の家元まで…」

小梅「いい年したおばさんが真顔でアニソン歌いながら戦車で迫ってくるのは怖いですね」

エリカ「気持ちはわかるけどハッキリ言いすぎよ」

エリカ「この後、家元同士が一対一で戦って相打ちになりました」

まほ「お母様達は何をしているんだ…」

エリカ「…ここまでは戦車道として見れたんですが…その、この後に…」

まほ「…エリカ、私は逃げないぞ、どんな現実でも受け止めてみせる」



――アアアン アン♪ アアアン アン♪ アアアン アアアン アン アン アン♪


しほ『……』バッバッ


まほ「……」チーン

小梅「うわぁ…キツいなぁ…」

エリカ「この後、怪我で参加できなかったらしい、みほ達も加わってもう一度踊っておりました…」

まほ「……」

エリカ「なお、この動画後に連盟から説明をという声や、まぽりんのあんこうマダー?という声などが挙がってきております」

まほ「…た…くない」

まほ「帰りたくない!!」

エリカ「た、隊長?」

まほ「こんな母親の映像見た後に『おかえりなさい、お母様』なんて真顔で言えるわけがないじゃない!!」

小梅「いっそ、隊長があんこうスーツでお出迎えするくらいしてみては?」

まほ「できるかー!!」


 
END

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