ボーイッシュ美少女「お世話になりまーす」男「おう」 (51)

東京で一人暮らしをしている男の元に妹の友人がやって来た
大学受験の為に一週間程度泊まらせて欲しいとの願い
妹の友人とあって男は二つ返事で了承した
しかし男は知らなかった
その友人が女だと言うことを

美少女「こ…こんにちは……」

男「おぅ、よく来たな」

美少女「あの……お世話になります」

美少女はショートカットにしている事に加えサイズの大きい服を好んで着ていた
そんな事もあり、男は美少女を中性的な美少年だと思い込んでいる

男「まぁ、とりあえず上がれよ」

美少女「はい、お邪魔します!!」

緊張を隠す事もできず、美少女は頬を赤く染めながら男の部屋に入った

美少女と男の妹は中学時代からの親友だった
初めて遊びに行った時に男を見かけた美少女は一目で恋に落ちる
そして高校卒業を控えた今でも一途に男の事を思っていた

美少女(これがお兄さんの部屋か……)

初めてみる異性の部屋
一人っ子の美少女は兄弟に憧れていて、それも男への好意に繋がっていた

男「コーヒーでも飲むか?」

美少女「ひゃい!?」

男「…………ひゃい?」

美少女「は…はい!!いただきます!!」

男「おぉ……元気だな……」

美少女「コーヒーは大好物です!!」

男「……インスタントなんだが……」

美少女「インスタントコーヒーには目がありません!!」

男「そうか……少し待ってろ」

美少女「はい!!」

男はコーヒーを入れる為にキッチンに向かう
その背中を見つめながら美少女は本来の目的を思い返していた

美少女(よしっ……リミットは一週間……)

美少女(その間に仲良くなって……こ…告白して……)

美少女(春からは一緒の大学に通って……ふふっ)

空想に耽っている美少女に男が声をかける

男「お待たせ」

美少女「ふぁい!?」

男「……どうした?」

美少女「な…何でもありません!!」

男「本当に大丈夫か?」

美少女「大丈夫です!!ボクは健康そのものです!!」

男「……そうか」

男が美少女を少年と思い込んだ最大の理由
それは美少女の一人称にある
自分をボクと呼称する少女がいるなど男には想像もできない事だった

男「あっ……」

美少女「どうしました?」

男「牛乳が無かった」

美少女「じゃ…じゃあボクが買ってきます!!」

男「いや、お前はこの辺の事分からないだろ?」

美少女「あ……」

男「すぐに帰ってくるから少し待ってろ」

美少女「はい……」

男は急ぎ足で近くのコンビニに向かった
1人になった美少女はこれからのプランを頭の中で確認する

美少女(……とりあえず泊めてくれたって事は……)

美少女(……そういう事だよね?)

美少女(一応覚悟はしてきたけど……)

美少女(いや、その前に告白しないと……)

美少女(初日からそうなるとは限らないし……)

美少女(うん……まずはボクがどれくらい好かれているか探ってみよう……)

美少女は気付いていなかった
自分が少年だと思われているとは考えもしていなかった

戻って来た男と美少女はお互いの近況を語り合う
たまに連絡は取り合っていたが直接会うのは2年ぶり
会話は盛り上がりいつしか大学受験の話になっていた

男「しかし何でまた俺と同じ大学を受けるんだ?」

美少女(……お兄さんの近くに居たいからです!!)

美少女(……とは言えないよね……)

男「……いや、別に言いたくないなら……」

美少女「と…都会に憧れて……」

男「……言うほど田舎ではないだろ…車で1時間だし」

美少女「しゅ…首都高バトルが…見たくて……」

男「そうか……残念だがその期待には答えられないと思うぞ?」

美少女「で……ですよねぇ?」

男「……だな」

男は美少女に聞かれるまま色々な事に答える
一人暮らしの大変さや大学生活など美少女を退屈させないように面白おかしく話して聞かせた

男「ん…そろそろ昼だな……どうする?」

美少女「……ご飯ですか?」

男「出前でもいいし、外に食べに行ってもいいぞ?」

美少女「じ…実は……」

男「……どうした?」

美少女「……作って…きたりしてて……」

男「……えっ?」

美少女「か…簡単なヤツですけどね?しばらく厄介になるわけだからせめてものお礼と言うか」

男「おい……」

美少女は男が口を挟む隙も無いほど一気に捲し立てる

美少女「大丈夫ですよこう見えて料理は得意なんです」

美少女「それにボク1人で作ったわけじゃなくてお母さんにも手伝ってもらったんです」

美少女「さらに何回も味見しましたからね味見しすぎて正解が分からなくなるくらい味見しました」

美少女「さらにさらに今のところお腹痛くなったりしてませんからね」

美少女「だから大丈夫です!!」

男「…………そうか」

テーブルの上には美少女が作ってきた料理が並ぶ
そして卵焼きや野菜炒めなど簡単な物の中に男の目を引く一品があった

男「こ…これは……肉じゃが……」

美少女「はい!!お兄さんの好物だと聞いて作ってきました!!」

男「ありがとう、マジで嬉しいよ」

美少女「た…たくさん作ったんで遠慮なく食べて下さい!!」

男「よしっ、じゃあ食べるか」

美少女「はい!!」

男と美少女は向かい合って食事を始める
しかし美少女は男の食べる様子に集中していた

男「……」

美少女(どうかな……美味しいって言ってくれるかな……)

男「……旨いな」

美少女「ほ……本当ですか!?」

男「ああ、マジで旨い……俺好みの味付けだ」

美少女「えへへっ……良かったぁ……」

男の言葉に安心した美少女はようやく食事に手をつけた

食事を続ける美少女は男が自分を見つめている事に気づく

男「……」

美少女「な…なんですか……?」

男「……えっ?」

美少女「そんなに見られると食べにくいですよ……」

男「あ…ごめん……細いのによく食べるなと思って……」

美少女「なっ!?」

男「そう言えば……確かサッカー部だったよな?」

美少女「はい……」

男「そうか、運動してるならそれくらい普通か……」

美少女「で……ですよねぇ?」

男「それにお前はもう少し肉をつけた方がいい」

美少女「で…ですよねぇ……」

男の言葉で美少女の顔がひきつる

美少女(肉をつける……)

美少女(……それはこの凹凸のない滑らかボディーの事かな……)

美少女(確かにペッタン娘で幼児体型だけど……)

ショックを美少女をよそに男は違う事を考えていた

男(こいつ本当に細いな……もっと筋肉つけた方がいいのに……)

食事を終えた2人は男が借りてきた映画を観る事にした

男「お前が来るから何本か借りたんだけど……どれにする?」

美少女の前にはアクションやホラー、コメディ映画などが並べられる
少し悩んだ美少女は一本のDVDを手に取ると男に渡した

美少女「……これにしましょう」

男「……本当にこれでいいのか?」

美少女「はい」

男「念のために借りた恋愛映画だぞ?」

美少女「ボクはそれが観たいです」

男「……分かった」

美少女に押し切られた男は恋愛映画の再生を始める
表情には出さなかったものの美少女は内心では喜んでいた

美少女(やったぁ!!……恋愛映画だって……)

美少女(これはいいムードになるはず……)

美少女(そうなれば……こ…告白のチャンスが……)

男「おい、始まるぞ」

美少女「はい!!」

美少女は逸る心を抑えながら画面を見詰めていた

映画を見終わった美少女は涙を流していた
男は笑いと呆れが混ざったようで顔で美少女にティッシュを渡す

男「おいおい…何も泣かなくてもいいだろ……」

美少女「だって……感動するじゃないですかぁ……」

男「いい話ではあったけど……」

美少女「うぅ……」

男「料理の時も思ったけど……お前女子力高いな」

美少女「……ふぇぇっ!?」

男「……そんなに驚くなよ」

美少女「ボ…ボクの女子力高いですか!?」

男「まぁ……それなりに……」

美少女「は…初めて言われましたぁ……」

美少女は泣き笑いの顔になる
しかし男は不思議そうにそれを見ていた

男(……嬉しいのか?)

男(…………変なヤツだな……)

その後、数本の映画を観た2人は夕飯の材料を買うため近所のスーパーに来ていた

美少女「お兄さん、何か食べたい物ありますか?」

男「ん……特に無いな」

美少女「じゃあ…ボクのセンスで選びますね♪」

男「おう、任せた」

美少女は楽しそうに買い物を始める
男の持つカゴの中に肉や野菜を入れる度に男に微笑みを見せていた

男(やたら楽しそうだな……)

美少女(あぁ…お兄さんと2人で買い物なんて……)

美少女(……し…新婚さん……みたい……)

にやけそうになる顔を美少女は必死で堪える
しかし頬を赤くなる事は抑える事ができなかった

買い物を済ませ男の部屋に戻ってくると美少女は早速料理に取りかかる

男「夕飯にはまだ早くないか?」

美少女「準備だけですよ」

男「準備?」

美少女「はい、ハンバーグにしようと思うので先にタネを作っておきます」

男「ほぅ……」

美少女「お兄さんはテレビでも見てて下さい」

男「いや、お前は客だからな……」

美少女「き…気にしないで下さい!!」

美少女「ボクはやりたくてやってるんですから!!」

男「……分かった」

そう言うと男はキッチンを後にする

美少女「……」

美少女(うはぁ……なんだか新妻っぽいな……)

美少女(……うふふっ♪)

美少女は鼻歌交じりで料理の下準備を始めた

下準備を終えた美少女は男の元に向かう

美少女「お兄さん、いつでもできるからお腹空いたら言って下さい」

男「おう」

美少女「さて、映画の続きでも……」

男「先に風呂入っちゃえよ」

美少女「…………えぇっ!?」

男「……まさか入らないつもりか?」

美少女「い…いえ……覚悟はしてきましたけど……」

男「覚悟?」

美少女「な…何でもありません!!」

男「そうか、風呂場はそこだ」

男が指さす方向に浴室が見える
この時、美少女はある事に気づいた

美少女「お…お兄さん……」

男「ん?」

美少女「……ここから丸見えじゃないですか?」

男「……まぁ…そうだな」

美少女「……えぇぇぇぇぇぇぇ!?」

驚きのあまり美少女の動きが止まる
男もまた驚きで固まっていた

美少女「……」

男「……」

美少女「……」

男「……そんなに驚く事か?」

美少女「だ……だって…丸見えって事は……」

男「……分かった」

立ち上がった男が部屋の入り口に向かう

男「いつもは閉めないんだけど……」

そう言って入り口に引き戸を閉める

男「これなら見えないだろ?」

美少女「……はい」

男「じゃあ、風呂に入れ」

美少女「……分かりました」

美少女は着替えの入ったバッグを持つと立ち上がった
そして浴室に向かう前に男を睨み付ける

美少女「……絶対に開けないで下さいね?」

男「わ…分かった……」

美少女「もしも開けたら……」

そう言い残し美少女は扉の向こうに姿を消した

男(……そんなに嫌だったか……)

男(……男同士でも恥ずかしがるヤツはいるんだな……)

美少女は警戒しながら洋服を手早く脱ぎ浴室に入る
髪を洗い体を洗いながら先ほどの事を思い返していた

美少女(お兄さんって意外と大胆だな……)

美少女(もしかして……見たかったのかな……)

美少女は立ち上がると浴室の鏡に全身を映す

美少女(しかし……我ながら見事な滑らかボディーだな……)

美少女(せめてもう少し胸があれば……)

自らの慎ましやかな胸に手を当て美少女は嘆息する

美少女「はぁ……」

美少女「……もう出よう」

やや暗い気分のまま美少女は入浴を終えた

戻ってきた美少女に男が声をかける

男「……どうした?」

美少女「……大丈夫です…ご心配なく……」

男「お…おぅ……」

落ち込んだ様子の美少女に男は戸惑いを見せる

美少女「次はお兄さんがどうぞ……ボクはご飯を作ります……」

男「じゃあ……」

男がおもむろに服を脱ぎだす

美少女「ひゃあぁぁぁぁぁぁ!?」

男「何だ?どうした?」

美少女「ななな…何で脱ぐんですか!?」

男「何でって…風呂に……」

美少女「む…向こうで脱いで下さい!!」

美少女は男を押し出すと扉を閉める

美少女「……」

美少女「……ビックリしたぁ……」

美少女「……でも」

美少女「……意外と引き締まった……ふふっ♪」

上半身だけとは言え男の体を見た事に、美少女は恥ずかしさと同時に嬉しさも感じていた

男の入浴が終わると2人は夕食を摂り始めた
美少女は先ほどとは違い饒舌に話かける

美少女「……って事があったんですよ」

男「そりゃ大変だったな」

美少女「本当に大変でしたよ」

喋り疲れた美少女が口を閉じる
すると今度は男が話かけた

男「……なぁ」

美少女「はい、何ですか?」

男「お前ってレギュラーだったの?」

美少女「サッカー部の事ですか?」

男「そう、確か中学からやってんだろ?」

美少女「あー……レギュラーではなかったです」

男「んじゃ、ベンチメンバーか?」

美少女「それも違いますね……」

男「……でも試合に出てたんだよな?」

美少女「その…なんと言うか……ボクはおまけ的な存在で……」

男(あぁ……ワンポイント起用か……)

美少女「もう引退しちゃったけど…楽しかったですねぇ……」

男「……そうか」

2人は後片付けを終え就寝の準備を始める

男「お前は受験生なんだからベッドで寝ろ」

美少女「それはできません、ボクが床で寝ます」

男「風邪引いたらどうするつもりだ?」

美少女「ボクは健康優良児なんで大丈夫です」

男「あのなぁ……」

どちらがベッドを使うかの話し合いは平行線を辿る
お互いに譲り合い決着はつきそうになかった

男「まったく…可愛い顔して強情だな……」

美少女「ふぇっ!?」

男「……どうした?」

美少女「か…可愛い……ですか?」

男「は?」

美少女「今ボクの事を可愛いと言いましたか!?」

男「あぁ…言ったけど……」

美少女「本当ですか!?」

美少女は目を輝かせ男に詰め寄る

男「まぁ……お前が女だったら惚れてたかもな」

美少女「…………えっ?」

言われた事が理解できない美少女に対し男が言葉を続ける

男「けっこう好みの顔だし…お前が女だったら告白して……」

美少女「……お兄さん」

男「……何だ?」

美少女は俯いているので男から表情は見えなかった
男に見えるのは震える肩と腕だけだった

美少女「……女です」

男「……何が?」

美少女「……ボクは女です!!」

顔を上げた美少女は怒気をはらんでいた

男「……は?」

美少女「は?……じゃない!!」

男「えぇ……」

美少女「ボクは女なんです!!」

男「……どういう事だ?」

美少女「どういうもフォーユーもないですよ!!」

男「ちょっと落ち着いて……」

美少女「これが落ち着いていられるかぁ!!」

男「ヒィッ!?」

美少女の迫力に男は怯み始めていた

美少女「ショックです…まさか男子だと思われていたなんて……」

男「し……仕方ないだろ?」

美少女「何が仕方ないんですか!!」

男「だってお前サッカー部じゃん!!」

美少女「マネージャーですよ!!」

男「試合に出てたってのは!?」

美少女「練習試合と紅白戦ですよ!!」

男「マジかよ……」

美少女「マジですよ……」

男「……じゃあ何でウチに泊まりに来たんだ?」

美少女「そ…それは……」

男「お前が女なら俺の所に泊まりに来るのはおかしいだろ?」

美少女「……」

美少女(これは……ある意味チャンスかも……)

美少女(…………よしっ)

男「ほらな、あまり俺をからかうと……」

美少女「す…好きなんです!!」

男「……はい?」

美少女「ボク……お兄さんの事が好きなんです……」

男「……」

潤んだ瞳と上気した頬
初めてみる女らしい表情に男は衝撃を受ける

男「お前……」

美少女「お兄さんはボクの事をどう思ってますか?」

男「どうって言われても……」

美少女「ボクはお兄さんが好きです……だから同じ大学を……」

男「……」

美少女「お兄さん……」

美少女は硬直する男の手を取る

美少女「……これで信じてもらえますか?」

そう言うと男の手を自分の胸に当てた

男「なぁっ!?」

美少女「……」

美少女は体を震わせながら真っ赤な顔で男を見る
男は何も言うことができず美少女をただ見ていた

美少女「小さくて分かりにくいと思いますが……」

男(……確かに…小さいけれど胸がある……)

次の瞬間、我に返った男は美少女の胸から手をどける

男「分かった!!お前は女だ!!」

美少女「お兄さん……」

男と美少女はお互いに赤い顔で見詰め合う

男「……」

美少女「……」

男「その……何て言うか……」

美少女「お兄さん……ボクの覚悟はできています」

男「お前……」

美少女「ボクじゃ……ダメですか?」

男「ダメではないが……」

美少女「は……初めては……お兄さんがいい……そう思っています……」

男「……俺でいいのか?」

美少女「お兄さんじゃなきゃイヤです……」

男「…………分かった」

男は枕元のライトを点けると部屋の電気を消す
そして美少女をベッドに寝かせるとその上に覆い被さった

組み敷かれた美少女は反射的に男を押し戻そうとする

美少女「や……」

男「……やっぱりイヤか?」

美少女「あ…ごめんなさい……大丈夫…です……」

男「無理しなくていいぞ?」

美少女「ちょっと怖いけど……平気です……」

男「……」

美少女の唇に男の唇が近づく
男の意図を悟った美少女は固く目を閉じた

美少女「んっ……んんっ!?」

男は美少女の唇を舌で割り開き口内で絡める
自分の舌に他者の舌が触れる感触は美少女を戸惑わせた

美少女(んっ…お兄さんの舌が……)

美少女(ボ…ボクもやらなきゃ……)

初めてにも関わらず舌を入れられた美少女はそれが普通だと考えた
美少女は自分から男の舌に吸い付き男を驚かせる

男「んっ!?」

美少女「っ…ちゅっ……んっ……」

驚いた男は思わず唇を離す

美少女「あっ……」

男「お前…積極的だな……」

美少女「ご……ごめんなさい……」

美少女「……お兄さん」

男「……何だ?」

美少女「聞き忘れていた事がありました……」

男「言ってみろ」

美少女「……彼女いないですよね?」

男「あぁ、今はいない」

美少女が安心した顔で笑う

美少女「よかった……じゃあボクと……」

男「待て」

美少女「えっ……」

男「俺に…言わせてくれ……」

美少女「……分かりました」

男は真剣な表情で美少女を見る
美少女も真剣な表情で男を見ていた

男「俺と……付き合ってくれ」

美少女「…………はい」

笑顔になった2人は再び唇を重ねた

男は美少女の服を脱がしにかかる
しかし上着の裾にかかった男の手を美少女が押さえた

男「……どうした?」

美少女「あの……」

男「……」

美少女「さっき触った時に分かったと思うんですけど……」

男「……」

美少女「ボクは……あまり女らしい体つきではないので……」

躊躇いがちに話す美少女に男は笑顔を見せた

男「気にするな、お前の魅力は体つきじゃない」

美少女「……それはそれで傷つきます……」

男「……悪い……そういう意味じゃ……」

申し訳なさそうな顔をする男に、今度は美少女が微笑む

美少女「ふふっ……分かってますよ……」

男「うっ……」

美少女は重ねた手をどかし男を見詰める

美少女「……見ても笑わないで下さいね?」

男「あぁ……」

男は頬を赤らめ横を向く美少女の上着を脱がせた

男の目に美少女の胸が晒される
大きくはないが形の良いその胸に男は少しの間釘付けになっていた

男「……」

美少女「そんなに見ないで下さい……」

恥ずかしさのあまり美少女は両手で顔を隠す
男は美少女のそんな仕草に愛おしさを感じる

男「……綺麗だよ」

美少女「…………バカ」

顔を隠しながら美少女が呟く
男には表情が分からなかったが、口元は笑っているように見えた

男「……」

男は無言で美少女の胸に舌を這わせる

美少女「あっ……」

初めて行われた胸への愛撫に美少女は思わず体を仰け反らせていた

美少女「あっ…んぅっ……」

男は愛撫を続けながら美少女のズボンを脱がそうとする
快楽に囚われている美少女は無意識で腰を浮かせていた

男(こいつ…やっぱり積極的だな……)

洋服を脱がされた美少女はショーツのみの姿になる
美少女の言う通り決して女らしいプロポーションではなかった
しかし、ある程度引き締まった体は健康的な色香を漂わせていた

美少女「うぅっ…恥ずかしいです……」

見られる事に羞恥を感じた美少女は胸とお腹を腕で隠す
男は美少女の腕を掴むと少し強引に開いた

男「もっとよく見せて……」

美少女「っ……分かりました……」

美少女は羞恥に身を震わせながら男の言葉に従う

美少女の体を眺めながら男は服を全て脱ぎ捨てる
今度は美少女が男の体に見惚れる番だった

美少女「うわぁ……」

男「うわぁ…って何だよ」

美少女「さっきも思ったけど……意外と筋肉質ですね……」

男「まぁ…バイトで力仕事もしてるからな」

美少女「……触っていいですか?」

男「……いいぞ」

美少女「失礼します……」

美少女は男の胸板に手を当てる

美少女「凄い…硬い……」

胸板に当てられた手が腹部に移動する

美少女「腹筋も凄いですね……」

そして美少女の目がある一点で止まる

美少女「うっ……」

美少女の視線の先では男のぺニスが雄々しく反り返っていた

美少女(これが……男の人の……)

美少女の目に映るぺニスはビクビクと脈を打つ
まるで意思を持った生き物のように動くぺニスから美少女は目を離せなくなっていた

美少女「こっちも……触っていいですか?」

男「あぁ、いいぞ」

美少女「……」

美少女の震える指がぺニスに触れる
その瞬間、男のぺニスが大きく動いた

美少女「うわっ!?」

男「そんなに驚くなよ……」

美少女「ご…ごめんなさい……」

謝りながらも美少女はぺニスを見詰める
そしてゆっくりと手を伸ばし優しく握った

美少女(熱い……それに…こんなに硬くなるんだ……)

美少女は無意識で手を前後に動かす

男「うっ……」

美少女「あ……痛かったですか?」

男「いや…気持ちいい……」

その言葉に驚きつつも美少女は笑顔になっていた

美少女はしばらくの間ぺニスを扱き続ける
男の息は荒くなり、亀頭部分は濡れ始めていた

美少女「……お兄さん」

男「ん……」

美少女「こういう時には……く…口ですると……聞いた事が……」

男「そ…そうだな……」

美少女「……上手くできないと思いますが……」

握ったぺニスに美少女が顔を近づける

男「……初めてだから無理しなくても……」

美少女「お兄さん喜ぶなら……ボクは何でもやります」

男「……分かった」

美少女「やり方……教えて下さい……」

真剣な表情で男を見上げる美少女
男は美少女にぺニスの愛撫方法を教えた

美少女「んっ…んっ……」

男「歯を当てないようにな?」

美少女「……ふぁい……ふぁかひまひた……」

男「……」

美少女「んぅっ……じゅる……んっ……」

ただぺニスを咥え顔を前後に動かすだけの愛撫
技術も無く単調な動きだったが男は今までにない快感を覚えていた

男(……何でだ?)

男(下手なのに……気持ちいい……)

美少女は反応を伺うように時折男を見上げる
しかし男と目が合うと恥ずかしそうに目を逸らし愛撫を続けた

男(そうか……)

見目麗しい少女が羞恥にうち震えながら愛撫を続ける
その献身的な姿に嗜虐心が刺激されていた事に男は気づいた

男は美少女の頭を押さえると口内からぺニスを抜いた

美少女「あ……」

ぺニスを引き抜かれた美少女は悲しそうな顔で男を見上げる

美少女「ごめんなさい……気持ちよくなかったですよね……」

男「いや、気持ちよかった」

美少女「なら…どうして……」

男「もう我慢できない……」

美少女「えっ……キャッ!?」

そのまま男は美少女を押し倒す

美少女「お…お兄さん……」

男「お前に……挿れたい……」

美少女「い……挿れるって言うのは……」

男「……いいだろ?」

美少女「…………はい」

真剣な眼差しの男に対し、美少女は顔を背けながら小さく答えた

男の手が美少女のショーツにかかる

男「……」

美少女「……」

無言で自分を見詰める男に美少女は静かに頷いてみせた
ゆっくりとショーツが下ろされ、遂に美少女は一糸纏わぬ姿になる

美少女(あぁ……全部…見られてる……)

激しい羞恥に襲われる美少女
男は美少女を落ち着かせるために優しく唇を重ねた

美少女「んっ……お兄さん……」

唇を離した男の手が美少女の股間に伸びる

美少女「ひゃう!?」

自慰も知らない美少女の性器に初めて与えられる刺激
それは快感と同時に恐怖を美少女にもたらした

美少女「ダメ!!」

美少女が男の手を押さえる

男「……」

美少女「あ……」

男「大丈夫だ……俺を信じろ」

美少女「……」

柔らかな笑みを浮かべる男を見て、美少女は押さえていた手をそっと外した

室内には美少女の喘ぎ声と水音が響く
美少女は男にしがみつくようにして愛撫を受け入れていた

美少女「あっ…あぁ……」

膣口周辺をなぞるように撫で、陰核を擦りあげる
美少女は男の愛撫に嬌声を上げ愛液は男の手首まで濡らそうとしていた

男(凄いな……こんなに濡れるのか……)

美少女「お……お兄…さん……」

潤んだ瞳で美少女が男を見る
男は美少女の脚を広げ、中心に膝をつくとぺニスを膣口に当てる

男「挿れるぞ……」

美少女「はい……挿れて下さい……」

男の腰が進み亀頭が美少女の膣口を押し広げる

美少女「っ!?」

覚悟していた以上の恐怖に美少女は男にしがみついた

男「大丈夫か?」

美少女はしがみついたまま答える

美少女「だ…大丈夫です……ボクの事は…気にしないで……」

そう言って瞳に涙を浮かべながら美少女は笑った

ぺニスが膣内を進むにつれ美少女は激しい痛みを感じる
しかし美少女はその痛みを上回る喜びも感じていた

美少女(ボク……お兄さんと……)

美少女は自分が流す涙が痛みからなのか、喜びからなのか分からなくなっていた

美少女「い…っ……」

男の動きはゆっくりとしたものだった
美少女を労るように少しずつ慣らそうと動かす

美少女「あっ……お兄さん……」

男「ごめん……痛いか?」

美少女「平気…です……」

男「……無理するな」

美少女「本当に…ボクは平気です……お兄さんが気持ちよくなって下さい……」

男「……分かった」

遠慮がちに抽送されていたぺニスが根元まで一気に挿れられる

美少女「あぁっ!?」

その衝撃に美少女は体を仰け反らせ悲鳴を上げていた

抽送が繰り返される内に美少女は快感に囚われ始める

美少女「あっ…ん……や……ぁ……」

依然として痛みはあったものの確かな快感を美少女は味わっていた

美少女(どうしよう……痛いよりも…気持ちいい……)

美少女がそう感じていると次第に男の動きが速くなる

男「うっ……」

美少女「あっ…あんっ……」

男「うぅっ……出すぞ……」

美少女「お兄…さん……」

男「あぁ……イクぞ……」

美少女「中に…下さい……」

男「お…お前……」

美少女「大丈夫だから……中に出して……」

その言葉で男の理性は崩れ去った
美少女の腰を掴むとぺニスを膣内深くに打ち付ける

美少女「あ……ぐ……」

男「イクぞ……くっ…あぁっ……」

美少女「ぁ……ぅ……」

美少女は凄まじいまでの快感に声を出す事もできなかった

男「あっ…イク……出すぞ……うぅっ!!」

美少女「っ……あぁっ!!」

男が膣内に射精すると同時に美少女は意識を失った

翌朝、目を覚ました美少女に男が声をかける

男「おはよう」

美少女「おはようございま……す」

いつものように挨拶しようとした美少女だったが、昨夜の事を思い出し毛布で顔を隠す

男「今さら照れるなよ」

美少女は毛布から顔を半分出し男を睨む

美少女「……お兄さんのバカ」

男「……不思議だな」

美少女「何がですか?」

男「こうしてみると……女の子にしか見えない」

美少女「……最初から女の子なんですけど……」

男「そう怒るなよ、悪かったって」

美少女「ふふっ…しょうがないお兄さんですね……」

男「許してくれるか?」

美少女「はい、もちろんですよ」

ベッドの上でお互いを抱き締めながら2人は微笑み合っていた

2人はしばらく見詰め合っていたが、不意に美少女が眉をひそめる

美少女「困ったな……」

男「何がだ?」

美少女「一週間かけて告白するつもりだったのに……」

男「……」

美少女「まさか初日からこうなってしまうとは……」

男「それの何が困るんだ?」

美少女「いや、残りの6日間をどうしようかと……」

男「昨日と同じでいいんだよ」

美少女「えっ?」

男「まぁ受験もしっかりやらなきゃダメだけど……」

美少女「……」

男「昨日みたいに買い物したり料理したり……普通でいいんだよ」

美少女「お兄さん……」

男「お前は俺の……彼女なんだからさ」

美少女「…………はい!!」

美少女は可愛らしい笑顔で元気よく男に答えた

終わり

改めて見るとあんまりボーイッシュ感が出せなかったな、申し訳ない

ただ




スレタイ詐欺師は死にやがれ

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