金田「ズクダンズンブング~ンwww」
金田「キスパンクンサンプ~ンwww」
金田「ケスペンシーwwwコスポンスーwww」
金田「キスパンスーwwwカンセープーンwww」
\どっ/
金田「!?」
\ゲラゲラゲラゲラ/
\わっはっはっはっは/
金田(え、え、えぇぇぇぇ!!???)
金田(ズクダンズンブングンゲームが……あの、一発屋扱いされたズクダンズンブングンゲームが……)
金田( ウ ケ て る )
金田( め っ ち ゃ ウ ケ て る )
金田(いやいや……今西暦何年だよ!?)
金田(これ絶対なんかのドッキリだろ、あり得ねーし)
金田(つか、今更ズクダンズンブングンゲームやれって言われておかしいと思ったんだよな)
川島「………つっちーつっちーつっちーつっちーつっ」
どんっ
金田「あ、」
川島「………え?あ、も、もしかして次って、回らないやつ、だったり」
金田「そ……そうだよ!最初だけだっつーの、回んのは!」
\どっ/
川島「あっ、そ、そうなんですか、すいません、ルール知らなくて」
金田「マジあり得ねーし!次ルール知らないとか言ったらボコすかんな!」
\どっ わはは/
金田(マジどうなってるし)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1466954514
→楽屋
スタッフ「お疲れさまでした!」
金田「お、お疲れさまでーす……」
金田(不自然すぎる位ウケた)
金田(マジでこれドッキリ以外ありえねーんだけど、マジで)
金田(カメラどこだ?)キョロキョロ
スタッフ「はんにゃさん最高でしたよ!ありがとうございました!」
金田「あ、ああ……はい……」キョロキョロ
スタッフ「川島さんのキレも増してますよね~www」
川島「いやいや、僕が面白くいられるのって金田のおかげですからwww」
金田(はあ!?)
川島「お疲れさまでーす」
金田(めっちゃいい笑顔で何言ってんのこいつ、いや……まあうれしいけど)
マネージャー「ふたりとも、すぐ着替えて!次の現場ケツカッチンだから!」
川島「はーい、すいません」
金田「へ?そんな仕事ありましたっけ」
マネ「……金田、昨日メール送ったの読んでないの?」
金田(そんなメールもらったことねぇよ)
マネ「あれ、送れてないな……はぁ、とにかくこれ確認して」
すっ……
金田(ん?手帳?)
手帳『次の現場入りが15分後でーすwww』
予定びーーーーっしり
金田「 」
マネ「次は『はんひる』、そのあとまた劇場出番やって、夜は雑誌5冊のインタビュー取ってから『レッシア』の集合会があるって聞いてるけど」
川島「あー、そうですそうです、昔の番組のみんなで集まろうって」
金田「 」ぱくぱく
川島「あれ?今日『はんひる』どんなんでしたっけ」
マネ「台本読んで、その通りだから」
川島「あ、すいません……」
金田「 」白目
金田(こんなスケジュール、近年見たことねぇ)
金田(嘘じゃん……最近の俺らじゃまずあり得ない)
金田(だって、だって今日一日予定びっしり入ってたぞ)
金田(……ドッキリ……だよ、な?)
金田(……つかはんひるってなに)
マネ「金田!ぼさっとしてないで着替えて!」
金田「! あ、す、すんませ……」
金田(これは……ドッキリ……さもなくば夢だな)
→移動車
車『どうぞーwww』リームジーン
金田「」ぽかーん
マネ「ほら、乗って」
川島「いつもありがとうございます」いそいそ
金田「」
マネ「……金田」
金田「」
マネ「金田!」
金田「!」
マネ「金田……大丈夫、今日?」
金田「あ、いや、あの」
金田(仮にドッキリだとしたらここで言うのはなんか違うよな……カメラあるんだかないんだか分かんねーし)
川島「最近忙しかったし……ちゃんと休めてないからかな」
金田(バリバリ暇だっつーの、同期からは完全に遅れとってんだよ、俺ら)
川島「あんまり時間無いけど、生放送までちょっと寝たら?」
金田(それよか、昼の生放送に俺らがでるってほんと何年前のテレビの話?)
マネ「そうだね。楽屋でもちょっと時間あるから寝なさい」
金田「……は、はい……」
金田(ダメだこれ、やっぱ『これもしかしてドッキリですか?』とか言い出せねーし)
→で、生放送前の楽屋
弁当『金粉かかってます』
お茶『ぷれみあむです』
部屋『畳の敷いてある個人部屋やでーwww』
金田「」
金田(……レッドカーペット全盛期でもこんな扱い受けたことねーかもなぁ……)
川島「ほら、ちょっとの時間寝なよ」
金田「」
マネ「私はスケジュール調整とかあるから……」
\ズクダンズンブングーンwww/
マネ「……ああ、吉本本社から電話だ。ちょっと待ってて」
ぱたん
川島「……」
金田「……」
川島「……どうしたの、金田」
金田「言えよ」
川島「えっと……何が?」
金田「だから」
川島「ん?何が?」
金田「……だから、わかんだろこの流れで!」
川島「? どうしたの、ほんとに。疲れてる?」
金田「じゃなくて!」
金田「……なぁ、もうさぁー、いい加減言ってくれって、な」
川島「だから何をって聞いてるでしょ……」
金田「これ!ドッキリなんだよな!?」
川島「その反応の方がドッキリするんだけど」
金田「ええええええ!!!!!?????」
金田(つか、返しうまくなってね!?)
金田(いや、それ以上に何言ってんのこいつ!?)
金田(だからこれは夢なんだろって、ドッキリなんだろって聞いてるんすけど!?)
金田(……)
金田(……え?これ……ドッキリじゃないの?)
川島「お前こそどうしたの?そっちこそ、『はんにゃ解散ドッキリ』とか仕掛けるつもり?」くすくす
金田(そんなの今のテレビ局が惹かれるわけねーだろ)
金田「ええ……?なんだよこれ……マジで」
こんこんこーん
川島「! はーい」
金田「あ?」
がちゃ
オリラジ中田「おはざーっす」
オリラジ藤森「お疲れーっす」
金田「あ、あっちゃん……慎吾」
中田「最近めっちゃくちゃ忙しそうだよな」ぽん
金田「は……」
藤森「あーそうそう、そうだよそう!週刊誌見たから来たんだって!」
金田「え……」おろおろ
藤森「あれでしょ?また新番組持つって噂じゃん、アレほんとなの?」
川島「今はまだキャスティング段階だからわかんないけどね」
藤森「話来てんじゃん、すげぇなお前ら!」
金田「えっ」
中田「いやほんとね……まさかお前らが同期の中で一番稼ぐとか思っても見なかったしさ」
金田「あの」
金田(ドッキリにしては全員しつこい)
金田(しかもわけのわからんこと言ってっしマジなんなのもう)
金田(つかなんか全員いつもとキャラちげーし、めんどくせーし、夢なら覚めてください)
中田「あ、じゃ本番はよろしく」
金田「えーと……あの」
藤森「頼むぜぇー?かーなだ!」
金田「あ?お、おう……?」
中田「じゃーな」
藤森「よろしくでーす!」
川島「うん!また後でね!」
ぱたん
金田「……なにあれ」
川島「うん?いつもあんな感じじゃん」
金田(ちげーし)
川島「って言うかお前寝ないの?」
金田「寝てる場合じゃねぇし……」
川島「そう?……あ、ちゃんと台本読んでおいてね、お前内容忘れてるみたいだから」
金田「へぇ?はぁ……」
金田(川島がこんなしっかりしてるわけねーし……なんなのもう)
金田(で、台本?これ誰の……俺の?)
台本『はんにゃのひるまっさかり!』
金田( ま さ か の 冠 番 組 )
金田「いや……はは、もう笑うしか出来ねーんだけど」
川島「なんで?」
→本番後
金田「」
川島「お疲れさまでーす」もぐもぐ
マネ「今日もナイスだったわ!」
金田「」
金田(あまりのインパクトに8割ばかり記憶がない)
金田(えーと……確かオープニングから時価の海鮮丼食って……ゲストで渡辺謙さん来て……)
金田(オリラジもいたし、オードリーさんもなんやかんやゲスト的なので来たし)
金田(後誰?あれ、えーと……あ、そうそう波瑠ちゃん?アレレギュラーなのかな)
金田(……いや、待って俺今何させられてるの?)
金田(って言うか生放送大丈夫だったんだよな?なんか記憶ないんだけど乗り切れたってことで)
マネ「めっちゃくちゃウケてたわよ!」
金田「……は、はぁ……」
川島「この後、雑誌でしたっけ」もぐもぐ
マネ「全部で5冊分あるらしいわね」ぱらぱら
金田(そんなの最近全く受けてないな)
マネ「まずテレビジョン、そのあと『お笑いポポロ』に『お笑いタイフーン』、あと今度創刊される本が2冊」
金田(懐かしい響きが聞こえた)
マネ「それともしかしたらその後にもうひとつ取材があるかもしれない」
金田(これ以上突然取材を受けたら俺は死にます)
→吉本本社的なところの会議室
ライター「超多忙な中、取材を受けていただいてありがとうございます」
川島「いえそんな」
金田「あ、……えと、はい……」
金田(生返事しか出来ないんすけど)
ライター「現在テレビレギュラー9本」
金田(え)
ライター「ラジオもレギュラー3本」
金田(ええ?)
ライター「雑誌のコラムが2本、ウェブ連載が1本、インターネット放送にレギュラー4本と」
金田(一番売れてた時でもそんな仕事してねーし)
ライター「とにかく今が旬!のはんにゃさんにお話しさせていただいて光栄です」
ライター「私……はんにゃさんに会うのが夢で……」ぐすっ
ライター「あ、すいません……感動で、堪えてた涙が……」
カメラマン「大丈夫?」
金田(さすがに嘘だろ)
川島「あ、ポケットティッシュしかないですけど、使ってください」さっ
ライター「あ、ああ………い、いいんですか……こんな、川島さんから……」
金田(感激しすぎだし)
ライター「ありがとうございます……一生忘れません……!」ぽろぽろ
金田(役者?なにこれ?)
「---もう帰っちゃうの?」
凛「」ピクッ
士郎「え?子供?」
サッ
士郎(子供が軽く一礼してきて…)
イリヤ「はじめまして。わたしはイリヤ」
イリヤ「イリヤスフィール・フォン・アイツベルンよ」
ライター「ええと……はんにゃさんの目標って今はどこにあるんですか?」
金田「はい?あ、えーと……」
金田(どうしよ、突っ込むべきなのこれ)
川島「目標はいつも同じです」
ライター「と、言いますと」
川島「どんな人が見ても絶対に笑える世界に通用する笑いです」
ライター「なるほど……それは金田さんも同じですか?」かきかき
金田「あ、あー……た、確かにそれは……」
金田(それは、思ってたことだった)
金田(笑いの本質は、難しいことを考えずに)
金田(見た人すべてが笑えるものであるべきだと思う)
金田(だから俺は志村けんさんを心から尊敬してて)
金田(そんじょそこらの小難しい芸人よか、Go!皆川の方が面白いと思ってる)
金田(……いや、思ってた……なのかな)
金田(結局、力が全然なくって、力はないくせに目標だけは高くて、それがダメだったんだし)
金田(……つか、なにこの世界観……はは、ドッキリじゃなかったら何だよ)
金田(俺が死ぬ前に見た走馬燈、とか?)
金田(……笑えねーし)
→で、取材終わり
川島「疲れたねー!」
金田「」
金田(途中から何喋ってっか分かんなくなっちゃった)
金田(もうなんなんだよ今日これ……夢?幻?)
金田(とにかく、これが現実じゃないことだけは、俺でも分かる)
川島「この後は無理矢理言って、時間空けてもらってるから」
金田「……あ?」
川島「ほら、言ったでしょ?レッシアメンバーの集合会やるんだって」
金田「あ」
川島「リーダーがみんなに声かけてくれたんだって、全員集まってるといいんだけどさ」
金田(レッシア……爆笑レッドシアター)
金田(俺達の一番売れてた時の番組)
金田(そして、終わらせてしまった番組)
金田(あの時は全部が楽しかったし、いつまでも続いて欲しいと思ってた)
金田(……その後、ジャルジャルさんとロッチさんと我が家さんで番組やったけど対して盛り上がんなくって)
金田(結局、それも終わらせちゃって)
金田(……だらしねーな俺ら)
金田(ジャルさんはめちゃイケレギュラーだし、ロッチさんはコントの大会ちゃんと結果出したし、我が家さんも結婚とかピン仕事とか順調だし)
金田(同期のフルポンもちゃんとバラエティに枠作って、しずるさんもドラマ出たりとか手広くやってて)
金田(狩野さんは相変わらず色々話題あるし、可奈子はもう言わずもがな……見ない日がないくらいだったし)
金田(ちゃんとしてねーの、俺らだけだよな)
川島「ね、行こ?みんな待ってるよ」
金田「……分かった、行こう」
→その夜、指定された某居酒屋の個室
がらっ
「ウェーイwww」「おっ、一番の出世頭の登場やでwww」「かなくんお疲れーwww」
金田「……あ、」
狩野「あ、来てくれたんだ!よかったぁー」
川島「何とかマネージャーさんに言って、時間作ってもらったんですよ」にこにこ
狩野「マジで!?うっわ嬉しいわー、サンキュー!」拍手握手スマイル
金田(情報量すげぇよ!そんでいつも通り……だよな?)
狩野「ほらこっちこっち、だいぶ集まってくれたからさ!」
\ウェーイwww/
金田「え?み、みんな来てるんすか?」きょろっ
ジャル福徳「おーっすはんにゃwww自分らエラい忙しそうやなwww」
金田「え?あ、え……ええ?」
金田(既に酔ってる)
我が家坪倉「いきなり飲み過ぎなんだよ、こいつ。なんかやなことあったんじゃない?」
川島「やなことって?」
福徳「仕事が無いことしかないやろwww」
ジャル後藤「ままま、しゃあないやろ……」ぐび
金田「……あ?」
福徳「地上波レギュラー欲しいわwwwはんにゃ、いっこ分けてくれへんwww」
金田(もう今日何回驚きゃいいわけ?つーかなにこの荒れ方)
我が家谷田部「まぁs我が家杉山「まぁはんにゃみたいに安定しちゃったらもうな、羨ましすぎるよなwww」
金田(こっちも酔ってる)
金田(っつーか谷田部さん、スギさんに潰されてる!?それ死なねーの!?)
福徳「なあーwwwレギュラー分けろって言わんから、ゲスト出してくれやーwww」
杉山「ほんとだよwww仕事くれよwww」
金田「いや、ええ?いやいや、でも、ふたりとも仕事……」
福徳「ないって言ってるやろwww」
杉山「全然だってwwwテレビもラジオもさwww」
福徳「ほんま飢え死にしてまうからwww」
金田「……そんな、全くないってわけじゃ……」
坪倉「全くないよ」
金田「はぇえ!?」
川島「何その驚き方……って言うかほんとどしたの、お前?今日マジでおかしくない?」
金田「……はー……えが!ハエが飛んでたからだし!別に驚愕してた訳じゃねーし!!」
\どっ わはは/
?「お前いつ見てもマジ面白れーわ!そりゃ売れるわな!」
金田「あーと、もしかして……仕事……」
?「ないないぜんっぜんないから」ビールぐび
金田「つか髪の毛伸ばしすぎじゃないです、中岡さん」
?「いや中岡さんじゃねーし、俺だよ」
金田「……あれ?池田さん?」
しずる池田「内村さん言ってたの正解だよなwww髪伸ばしたら激似www」
金田(もうなにこれ帰りたい)
しずる村純「何で伸ばし始めたんだっけ、髪の毛」
池田「え?お前忘れんなよ、そう言う大事なこと」
坪倉「そうだぞ……」
金田「ん、えーと……俺もど忘れしちゃったから……教えて欲しいな……的な?」
「いなくなったから、や」
金田「……いなくなった?」
ロッチコカド「創一がいなくなったから、や」
池田「……あれやな事件でしたね」
コカド「ほんまにな、忘れられへんわ」
坪倉「俺、中岡さんのことそれなりに好きだったんだけどなぁ」
金田(……え?)
金田(ひとりナチュラルにいなくなってるぅーーーー!!????)
村純「あん時って何のロケだっけ」
フルポン村健「俺も行く予定だったけど、ちょうど飛行機が欠航して行けなかったんだよな……」
フルポン亘「不幸中の幸い、って言うしかないよ。お前までいなくなってたら大変だったし」
金田「え、あの、あ、うっそ、はい」
亘「ほんとに忘れたの?ほら、飛行機の墜落事故あったじゃん」
金田(全く存じ上げません)
亘「それで未だに行方不明」
金田(死亡すら確認されてないとか怖い)
亘「あれから5年、かぁ……」
金田(しかもめっちゃ経ってる)
柳原「……ちょうど今日なんだ、その事件があったの。それで」
狩野「残ったメンバーで集まろうぜ!ってことで……召集したわけさ」
金田(わけさ、じゃねぇよ)
※書きため ないです
※喋り方変なのはすんません
※いったん ねます
※あともうちょっとだけ……続くわけさ!
狩野「それじゃ全員揃ったってことで!」ぱん
\ウェーイwww/
金田(すげぇタチ悪ィ大学生みたいな酔い方してんだけど)
狩野「じゃ、改めて乾杯しますか!ほら金田くん!」ぽん
金田「えぇ……?」
柳原「乾杯の挨拶おねがーい!」
\ウェーイwww/
川島「はーい」がたっ
坪倉「お前じゃないだろwww」
\どっ わはは/
金田(めっちゃウケてる)
福徳「よっ!風雲児ー!www」
杉山「はんにゃ一強時代有り得るよーwww」
金田(ねーよ)
金田(ありえねーよ)
金田(俺らが一強なんて、そんなの、嘘だ)
金田(それは自分が一番、分かっ……)
\アーッ!困ります!困りますお客様!/
\ここやな……/
\お客様!お客様ー!!/
\知り合いや、大丈夫やて/
\お客様ァァァァァ/
金田「……?」
坪倉「なに?なんか外うるさいけど」
狩野「なんすかね、他の部屋に知らない人入っちゃったとかそう言う奴じゃないですか?」
襖がららっぱんっ!
金田「!?」
「ぜぇ……ぜぇ……み、みっけた……、ぜぇ……ぜぇ……はぁ……」
金田「……中岡さん?」
→数分後
杉山「……嘘だぁ……」
コカド「マジかお前……」
金田(まさかの困惑)
中岡「ええ……?」
金田(こっちも困惑)
金田(……いやまあそうか、5年も行方不明だった人が突然現れたらビビるか、俺もビビるわ)
金田(嬉しいんだけど、嬉しいんだけどなんかその、嘘だろ?って気持ちが先行するんだろうなぁ)
金田(つかなんかそっちも様子おかしいかな、突っ込む余裕なんかねーけど)
池田「よかったじゃないっすか……ねぇ、ほんとねぇ……」涙どばどばー
金田「泣きすぎっすよ池田さん」
狩野「これって奇跡って呼ぶんじゃないですか?」
柳原「よかったですねぇ……」号泣
亘「信じてれば叶うことってあるんだよ!」
金田「突然どうしたんだよ亘」
亘「思いってのは伝わるんだ!やっぱ大事なのは心だよ!」
金田(こいつはこんなやつじゃ無かった)
中岡「あのー、えーと……」おたおた
コカド「……今まで……なにしててん……無事やってよかったぁ……」
中岡「あの」
金田(気圧されている)
杉山「めでたいことばっかりだな!ほんと!」
谷田部「川島n杉山「川島の結婚に?冠番組の枠拡張に?」
福徳「今度写真集出すってほんま?www」
金田「」
後藤「映画おもろかったで、主演のやつ」
金田(やったことねーよ)
村純「正直羨ましいかな。俺らはドラマ、泣かず飛ばずだったし」
金田(確かにあのドラマはひどかっ……いや人様のこと言えるほどじゃねぇか)
中岡「あのー……」
金田(つか顔色悪過ぎね?)
亘「乾杯しましょう、乾杯!」
柳原「あ、ビールとか飲めます?」
金田(完全に衰弱してる扱いされてる)
杉山「って言うか今まで何してたの?!」
中岡「へ?いや、街……さまよってたけど……」
コカド「街さまよってたん!?その状態で!?」
金田(あれ、なんかテレビでよく見る衣装みたいなの着てる)
村健「とりあえず乾杯して、そっからゆっくり話しましょうよ」
狩野「だね。ほら、挨拶!」
金田「あ?あ、ああ……」
中岡「って言うか、何?あの、街歩いてたら「死んだんじゃなかったでした?」とか言われたけど、何?」
亘「えーと、それは……」
金田(何これ)
中岡(何これ)
((俺の知ってる世界じゃない))
→数時間後
金田(全然楽しめねーし……)
\わはははは/
\久しぶりに酒のんだ/
\って言うか外出も最近してねーわ/
\どっ わはは/
金田(酒飲んでも全く酔える自信ねーし)
金田(つか、ほんとに……なんなんだよ)
金田(ふとネットで読んだ嘘ともほんととも言えねーカルト的な記事を思い出す)
金田(今の自分を強く否定することで、違う世界線に飛べるって話だ)
金田(確か読んだ記事では、離婚してしまった男が、毎日世界の否定をしていて、)
金田(ある日突然、妻と離婚していない世界線に飛んでしまったって話だった)
金田(いやでも、こんなことってありうるのか?)
金田(確かに俺の思い通りには行ってなかった)
金田(でもそれは、あの時の俺は気づいてなかった)
金田(過ぎた時は戻らないんだ、どんなに後悔したって)
坪倉「そろそろここも時間だから会計するよ」
狩野「あ、それ俺やりますんで、みなさん帰り支度しておいてください」
池田「二次会行くー!?www」
川島「俺らはほら、明日があるし帰ります」
柳原「そうだよね……じゃ他のみんなで行かない!?」
金田「……」
金田(……俺が望んだのは、こういうことじゃないんだ)
中岡「金田ぁー……」ふらふら
金田「!?」びくっ
中岡「これなんなん……ほんまになんなん……怖い……めっちゃ怖いんやけど……」
金田「……ですよね」
川島「金田ー、帰るでしょー?」
金田「あ?あー……おう、ちょっと……この人借りるわ」
→裏路地
中岡「……」
金田「……」
中岡「……なんなんみんな」
金田「いや、俺もなんて説明していいか……」
中岡「え?だって、飛行機で、え?」
金田「……」
中岡「俺が?事故に巻き込まれて?行方不明んなって?」
中岡「で?5年経ってる?」
中岡「俺ぇ?俺がぁ?そんなん知らんで?」
金田「……もしかして、っすけど」
中岡「ん?」
金田「全然、心当たりない……すか」
中岡「ないなぁ」
金田「……実は、俺もなんっすよ」
中岡「……ほぁ?」
金田「もう何年も前にブレイク中の若手!とか呼ばれてて」
金田「キャラコントとか、動きでわらかしたりとか、そういうのやってて」
金田「テレビに引っ張りだこで、映画も出て(亘とのBLだったけど)、レギュラーもたくさんあって」
金田「子供番組もやってたし、ヒーローみたいなのもやったし、CD売れたし」
金田「女装可愛いとか言われて、その手の企画もめっちゃくちゃ呼んでもらって」
金田「特番シーズンにはネタして、ドッキリされて、番宣して、」
金田「そんなの……、もう何年も前のことなんですよ」
金田「今の俺はそんなんじゃない、俺は」
金田「……ちょっと調子乗った、世間知らずの若手芸人だったんすよ」
中岡「……」
金田「もうあのころみたいなウケはない。あの時みたいな人気は、ないんっす」
金田「それがどうしてこうして、ここじゃ超のつく売れっこ芸人っす」
金田「ほんと……何なんすかね、世界ってマジ俺に厳しいわー、っつーか……」
中岡「……金田」
金田「……マジでどうしてこうなったんすかね」
中岡「知らんよ」
金田「……そっすよね」
金田(即答かよ)
中岡「でも……あー、なんて言うたらいいか分からんけどさ」
金田「……なんすか?」
中岡「そこまで自分を否定せんでもええやん?」
金田「いや、何言ってん」
中岡「誰だって間違いとか、失敗くらいはあるよ!俺もやるし」
金田「……」
中岡「でもその間違えた自分も自分やろ?」
金田「……」
中岡「俺も間違いだらけやったけどさぁ、今自分の理想通りになれてる?って言われたら、絶対にちゃうけどさ」
中岡「こんなはずじゃなかった、こんなつもりじゃなかった、ってよく思うし、よく言うてるけど」
中岡「でもまあ、それでもええやん」
金田「……」
中岡「……」
金田「……」
中岡「……って言う……」
金田(……終わりかよ!?)
金田(ただ、少しだけ、)
金田「……それでもあんたは成功してるから」
中岡「へ?」
金田「あなたは!成功したから!ちゃんと仕事あって!ちゃんと売れてて!だからそんなこと言えるんじゃないんすか!」
中岡「そうなんかな」
金田「そうじゃないっすか!」
中岡「俺はそう思ったりしたことはないよ」
金田「なん……すか、突然」
中岡「周りの人、みんな優しいなぁって思ってる」
金田「……」
中岡「ケンちゃんもそやけど、みんな優しいなぁって、思ってる」
中岡「手のかかる子ぉやで?俺、自分で言うのも何やけどさぁ」
金田「……」
中岡「よぉスベるしwww噛むしwww最近太ってきたしwwwそんで鈍くさいしなwww」
金田「……」
中岡「……」
金田「……」
中岡「……でも、奇跡的に売れてる、って言われてる部類に入れてる」
金田「……」
中岡「あと事務所の力とかwww」
金田(そこは何も言えませんし)
中岡「そんなに自分のこと、否定せんとさ」
金田「……」
中岡「欠点が笑いになるって、一番いいことと思わない?」
金田「」!
中岡「それやからお笑い芸人って、いい仕事やなって思うよ」
中岡「まあどんなにがんばってもイケメンには敵わんねんけどwww」
金田(最後自虐やめてくださいよ)
金田(それからどうしたのかあんまり覚えてないけど)
金田(目が覚めたら、いつもの自分の部屋に戻ってた)
金田(やっぱ、夢、だったのかな)
金田(いや、きっと夢だったんだ)
テレビ\チガイマスハゲカケテルダケデス/
金田(結局いつもの日常に戻ってきただけ)
金田「ズクダンズンブング~ンwww」
\クスッ/\フフフハハハ/
金田(もう俺らのこと、知らない人だっている)
金田(それは仕方がないことだし、それをどうにかするために俺達はここにいる)
金田(……)
金田(ほんの少しだけ、)
金田(自分に優しくなりたいな、と思った)
金田(次の番組のオファー、受けてみるしかない……よな)
金田(俺達の欠点だったもの、みんなに知って欲しいから)
金田(それでもきっと大局には影響しないんだろうけど)
金田(俺達にとっては、おっきな一歩だ)
金田「今回はですね、我々はんにゃのしくじりをお話ししたいと思います!」
最近妙にこのスレタイが頭から離れなくなったので書いてみました、見てくれてありがとう
たまにでいいので、テレビに消費されていくお笑い芸人のこと、思い出してください
まえのやつ
キンコメ今野「あたたかいのだからぁ!」
※「池田は髪伸ばしたら中岡みたいになりそう」は確かウッチャン発信
※「中岡はどっか失踪してそう」もウッチャン発信かな?
→おまけ 数日後、下北沢のライブ会場
中岡「あ、そや、こないだめっちゃ怖い夢見てぇ」
コカド「おん、どんな?」
中岡「俺がな、なんか……行方不明になってる夢」
コカド「ははwwwwww なにそれwwwwww」
中岡「いやっ、これほんま今やから笑えるけどな!?怖ない!?」
中岡「だってな!?街ぃ歩いてても、「うそ!?あの人死んだんじゃ!?」みたいなぁ、もう指さされんの!wwwwww」
コカド「なんやねんそれwwwwwwどういう心理状況してたらそんな夢見んねんwwwwww」
中岡「俺ここにいるのにぃ、いなくなったみたいな扱いされんの!怖ない!?」
コカド「おんwwwwwwで?それどうなったん?」
中岡「いや……でぇ、なんか、はんにゃのな、金田」
コカド「あー、金田」
中岡「金田がな、なんか店入るの見えたから、追っかけてって……」
中岡「そしたらなんか、懐かしいメンバーで集まってんの」
コカド「おー、たとえば?」
中岡「レッドシアターのメンバーやねん」
コカド「あ!あーあーあー!懐かしの!」
中岡「そんで、俺ほら、失踪してることになってるやん、その世界で」
コカド「ああ、そうやな?そうやな」
中岡「だからみんな俺見て大号泣」
コカド「wwwwww」
中岡「それ見て寂しなってきて、俺も号泣」
コカド「wwwwww なんでやねんwwwwww」
中岡「あれほんまなんやったんやろなぁ……」
ロッチに八年越しの片思い。
次回はロッチ中岡「UFO……ここぉ?」かなんかでお会いしましょう
それじゃ
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