地の文がちょっとだけあるよ
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提督「ふー…仕事仕事…」ヨロヨロ
阿賀野「提督さん、今日もお疲れさまでーす」
提督「ん?おぉ、阿賀野か。そっちも遠征ご苦労さま」
阿賀野「私たち資源輸送大成功できましたよ!弾薬とかいっぱい持って帰ったんだから!凄いでしょ!」
提督「はいはい、凄い凄い」
提督「今日はもう遅いから、さっさと部屋に帰ってぐっすり寝ていなさい」
提督「明日も仕事だ。とにかく今はお前たちには頑張って貰わんといかんからな。疲れを完璧に取って戦いに備えなくては」
阿賀野「わかりましたー!提督さんも無理せずゆっくり休んでね!」
提督「おう。わかったわかった」
阿賀野「おやすみなさーい」
提督「はいはい。おやすみ」
提督「…」
提督「…さて、今から明日の出撃をどうするか考えなくては…あとこの資料も今日中に完成させたいな…あっ、この仕事も済ませておこう」
【次の日】
提督「あー…今日も疲れた」
阿賀野「提督さん、おつかれさまー。今日も遠征成功したよー」
提督「あ?あぁ、阿賀野か。ご苦労だったな」
提督「毎日毎日遠くまで行ってもらってすまない。俺がもう少し資材を節約できればこんなにたくさん遠征をさせることはないんだが…」
阿賀野「いいのいいの。気にしないで!」
阿賀野「提督さんから与えられたお仕事だもん!阿賀野型長女として、ばっちり遂行して、提督さんのお役に立ってみせるんだから!」
提督「はは、頼もしいな」
提督「んじゃ今日ももう遅い。部屋に帰って、明日までゆっくり眠るんだな」
阿賀野「はーい!」
阿賀野「…って、提督さん。目の下にになんかついてるよ。汚れ?」
提督「げっ、本当か?」
提督「指揮官の癖に顔に汚れがあっては少々恥ずかしい…阿賀野、すまんがそれ取ってくれないか」
阿賀野「はーい、よいしょ!」ゴシゴシ
阿賀野(…あれれ?取れないや)
阿賀野(まさか、これ…隈?)
阿賀野「提督さん、これ隈だよ」
提督「え?提督は熊じゃないクマ」
阿賀野「それ多摩ちゃんのセリフ…じゃなくて!これ提督さん相当疲れてるってことだよ!」
提督「はぁ?この俺が?そんなまさか」
阿賀野「…提督さん、最近ちゃんと寝てる?もしくは体が緊張した状態で眠ってない?」
提督「そう言われたってわかんねぇよ…あ、でも言われたら確かに最近いつも2時間くらいしか寝てねぇな…」
阿賀野「2時間!?馬鹿じゃないの!?それ睡眠なんかじゃない!お昼寝レベルじゃん!」
提督「阿賀野に馬鹿って言われるとなぜか無性に腹が立つ」
阿賀野「どさくさに紛れて悪口言われた!ってそんなこと言ってる場合じゃないってば!」
阿賀野「提督さんは今すぐ休む必要があるよ!今すぐ私たちの部屋に来て!」
阿賀野「阿賀野たちが提督さんの疲れをほぐしてあげるんだから!私たちに任せてっ!」
提督「いや俺は別にそんなこと求めてないし」
阿賀野「抵抗しないの!ほら、行くよ!」ガシッ
提督「ちょい。ひっぱるな阿賀野。服が伸びる」ズルズル
【阿賀野型4姉妹の部屋】
矢矧「おかえり阿賀野姉…あれっ?提督?こんばんは」
酒匂「ぴゃー!司令いらっしゃーい!」
能代「阿賀野姉、また提督にそんな迷惑かけて…」
阿賀野「ううん、違うのこれはかくかくしかじか」
阿賀野「…って訳で!」
能代「な、なるほど私たちで提督を癒そうと…確かに提督は最近お疲れになっている感じがでてますよね」
阿賀野「でしょー!なんとかするべきだよね!」
提督「俺は別に大丈夫と思ってるんだけどな」
矢矧「心ではわからなくても身体は意外と誤魔化せないものよ。疲れてるサインが出てるならそれ相応の対処をしなくちゃ」
酒匂「酒匂も司令がリラックスするの手伝ってあげる!」
提督「すまんな。ならお言葉に甘えさせてもらおう…」
阿賀野「とりあえず、この椅子に座って!」
提督「わかった」
提督「ほう。なかなかゆったりとした背もたれで心地良い…」
能代「力を抜いて。肘掛けに腕を乗せて、体重を背もたれにかけるように深く腰掛けてください」
提督「こうかな」ギシッ
能代「その調子です!あと、堅苦しいので上着と靴は外させてもらいます」
提督「おっと、任せた」
矢矧「酒匂はアロマランプの準備をお願いね。香りは任せるから」
酒匂「ぴゃー!」
提督「アロマランプ?なんだそりゃ」
矢矧「その名の通りアロマポッドとランプが合体したようなものよ。使ってみればその効果がわかるわ」
酒匂「司令、ラベンダーの匂い大丈夫?」
提督「問題ない。アロマポッドなんて使ったことないし何でもいいぞ」
阿賀野「それじゃ準備できたから、照明落とすね」
阿賀野「提督さんを、癒しの世界にご案内するわ!」
パチンというスイッチの音と共に、部屋の眩しい照明は消え、アロマランプの優しい光が提督たちをふわりと包む。
提督の目の前には阿賀野がいる。薄暗くてぼんやりとしか見えないが、無邪気な笑顔をこちらに見せているようだ。
阿賀野「はじめるね、提督さん」
阿賀野「まず目を閉じて…リラックスよ」
提督は阿賀野に言われるままゆっくりと目を閉じる。
仕事で疲れ目を患っているので、目を閉じるだけで涙が目に染みて、ちょっぴり痛いと感じた。
阿賀野「提督さんはこれから、疲れがどんどん取れていくわ」
阿賀野「けどその前に、体中の緊張をほぐさないといけないの」
阿賀野「筋肉が緩んでいくのを感じて。力を抜いて…」
阿賀野「まずは利き手から…力が抜けてだんだん重く、おもく、おもく…」スッ
目を瞑っているため、提督は阿賀野が何をしているのかよくわからないものの、腕に何かの感触があることははっきりと感じることができる。
おそらく阿賀野の小さな指が自分の腕を撫でているのだろう、なんだかくすぐったくて気持ちが良い。
阿賀野はその動作を、しばらく何度も何度も繰り返した。
阿賀野「次は反対の手が重くなるよ。だんだん、だんだん、重たく」
阿賀野「その次は両足…そして肩…ほら、もう全身の力が抜けてリラックス状態よ」
阿賀野の甘い声が耳の中に響き渡る。長女らしい、慈しみと愛情が込められた甘い声だ。
甘いと言えば、嗅覚も…ラベンダーの香りが鼻から脳へ送り込まれているのもよくわかる。
女の子の部屋特有の匂いにラベンダーの甘さが合わさってとても心地が良い。
阿賀野「さ、力が抜けたら今度はマッサージ」
阿賀野「マッサージって言っても、ほぐしてもまたすぐ緊張しちゃったら意味が無いわ!」
阿賀野「そのためには血行を良くしなくちゃいけないの。でも怖がらないで。提督さんはすぐにこんなの治せたりするんだから!」
阿賀野「まずは矢矧が肩を揉むよ。提督さんの凝り固まった肩を矢矧のパワーで柔らかく戻すからね!」
そんなことを耳にし、心の中で歓喜する提督。
成り行きとは言え女の子にマッサージをして貰えるとはなんというご褒美であるのだろうか。
それと、なぜ阿賀野がマッサージをしないのかと提督は少しだけ思ったが、それはそれで妥当な判断であると思った。
なるほどいつもトレーニングで鍛えている矢矧ならば、提督の硬い肩を揉みほぐすことは簡単であるだろう。
矢矧「提督、失礼します」
提督の目前に矢矧の気配を感じる。そしてラベンダーとは違う、もう1つの甘い匂いが鼻に入り込んだことを提督は瞬時に理解する。
矢矧「よっ…よっ…」ギュッ
肩に痛く、だが快い、マッサージ特有の快楽の刺激が走る。
矢矧の揉みは力強くも柔らかく、女の子らしいものだった。提督はリズミカルなその動きに、矢矧の腕に身を委ねている。
矢矧「どう?痛くないかしら」ギュッ
阿賀野「提督さん、楽で気持ちいいでしょ」
阿賀野「凝りが無くなるのがわかる?血液が流れて、温かくなって、疲れはみるみるうちに取れていくの」
阿賀野「ねっ?ほら、温かく、温かく…」
阿賀野の言う通り、提督は本当に肩が温かくなるような感覚を感じた。
矢矧がそれほど上手いのだろうか?何もともあれ、気持ちいいのは確かだった。
阿賀野「次は手も足もマッサージするわね」
阿賀野「酒匂が手を、能代が足を担当するわ。2人ともお願いね」
酒匂「司令、しつれいしまーす」
能代「足、お借りしますね」
提督は言われるがままに足と手をこの2人に差し出す。
酒匂「いつもお仕事頑張ってるんだね…すっかり疲れきった手だよ、これ」
能代「足も…提督、いつも執務室や工廠などを往復しますから、さぞ大変だったのでしょう」
酒匂「でもだいじょーぶだよ!阿賀野おねーちゃんから教えてもらったマッサージでぜったい治るから!」
能代「安心してください!私たちにお任せを!」
肩と同じように、凝り固まった部分を重点的に優しく強く揉み解ほぐされる。
もはや、考えることは何もない。
提督はこの至福に、脳が完全に支配されてしまっているのだ。
酒匂「指の先、手のひらの真ん中、親指と人差し指の間、前腕、二の腕…どこも凝ってるよぉ…」モミモミ
能代「足の裏の内側部分…ここが一番凝っているみたいですね。固いです…」モミモミ
阿賀野「だけどおかげで手足も温かくなってきたでしょ?それが疲れが取れている証拠なのよ、提督さん」
肩、腕、足。この3点を同時に揉まれて身体もぽかぽかして軽くなってきた気がする。
提督の疲れなんてもうどこかに吹き飛んだのかもしれない。
阿賀野「そろそろ最後の仕上げ、いっくよ」
阿賀野のその一言に反応し、矢矧、能代、酒匂は提督の身から離れる。
阿賀野「最後はお顔のマッサージ。ほら、ここ、酷く凝ってる…」
離れると同時に、提督は目の下の骨の部分を何者かに触られたのを感じた。
おそらく触っているのは阿賀野だろう。阿賀野の声が提督の顔の近い場所から聞こえている
阿賀野「ここはね、目の疲れに効くツボがあるの」
阿賀野「提督さん、隈が出来ちゃう程に疲れてるから…一番ここをなんとかしなくちゃ」
そう言うと、阿賀野はその部分を何度も刺激する。
目の付近だからデリケートにしなくちゃいけないのか、肩や腕を揉まれたときよりもずっと手つきが柔らかい。
…正直、一番気持ちいいかもしれない。
阿賀野「提督さんも頑張って。ここがほぐされていくのを感じて」ギュッ
阿賀野「悪くなってた血行は良くなって、血がどくどくとながれていく…」
阿賀野「どくどく…どくどく…楽になる…楽になる…」
ぐにぐに、ぐにぐに。耳が近いため、顔を揉まれる音がはっきり聞こえる。
その音だけでも提督は快楽を感じてしまう。
提督の身体は、阿賀野のマッサージの言いなりになっていた。
身体から悪いものが抜けていく感覚。軽くなる感覚。
提督はこれに、すっかり腑抜けにされてしまったのであった。
阿賀野「…よし!」
阿賀野「そろそろ終わりかな。提督さん、目を開けて」
提督「…んぁ?」
矢矧「おっと、すぐに動いちゃ駄目よ。今の提督の身体は力が一切入ってないんだから」
能代「肩を回して、入念に背伸びをした後で立ち上がってください!」
酒匂「ぴゃあーっと、伸びてね!」
提督「ん、わかった」ノビー
阿賀野「阿賀野のマッサージ、どうだった?」
提督「最高だったよ。体がとても軽い」
阿賀野「そう?良かったー!」
提督「贅沢言えばもっと長くやってほしかったけどな。ははは」
能代「それはあんまり長くやると、逆に体が痛くなったりしちゃいますので…」
矢矧「だいたい3~5分くらいが適当ね。さっさとやってしまうのが大切なのよ」
提督「そうだったのか?知らなかった」
酒匂「今回のように一気にほぐすマッサージは短いくらいがちょうどいいんだよー」
提督「へえー」
【次の日】
阿賀野「提督さん、今日の調子は?」
提督「最高だ。今の俺はキラキラしているぜ」
阿賀野「そう!なら阿賀野も負けずに、きらりんっ!」
提督「はは。また疲れたらマッサージをお願いしてもいいかな」
阿賀野「本当はそうならないようにするのが一番いいんだけど…」
阿賀野「提督のためになるなら何度でもやってあげる!好きな時にうちの部屋にきて!」
提督「そいつは頼もしいな」
提督「お、そういや俺もマッサージの技術を覚えたんだぞ」
阿賀野「え?どんなの?見たい見たい!」
提督「いいぜ。見せてやる」
提督「それはな…」
揉みッ
阿賀野「!?」ムニュムニュ
提督「胸のマッサージだ!はっはっは!」モミモミ
阿賀野「いやぁーーーっ!!」パシーン
提督「どわぁぁ!!!」
おわり
地の文って難しいですよね。練習で書いたけど、語彙力表現力なさ過ぎて苦労しました…もっと練習しなくては…
依頼出してきます。
このSSまとめへのコメント
最後の提督で色々台無しだよw