島風「島風からは、逃げられないって!」 (519)
波止場 早朝
島風「はぁっ……はぁっ……」タッタッ
島風「ふぅ……着いた」
島風(この鎮守府に配属なって3ヶ月経つけど……)
島風(友達ができない)
島風(気分を紛らわす為に始めたランニング……)
島風(少しは鬱々とした気分が晴れていたけど……)
島風(最近は走ってもすっきりしないなぁ)
島風「誰かと一緒に走れば違うのかな」ボソッ
島風「あっ……日の出だ」
島風(綺麗……この景色も誰かと一緒に……)
初です
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食堂 朝
島風(食堂にはいつも一番乗り)
島風(早く食べて早く部屋に戻ろう……)モグモグ
雷「お腹がへったわ!今日の朝ごはんは何かしら?」
暁「はしたないわよ雷、レディーたるものいつも淑やかに振舞わなきゃ」
響「納豆は苦手だよ……」
電「暁ちゃんが苦手な、ほうれん草のおひたしも出てるのです」
暁「苦手じゃないし!それだけ食べるのが遅いだけって言うか……」
島風「……」モグモグ
川内「眠いー眠いよー」
神通「夜ちゃんと寝ないから……」
那珂「お肌に悪いから夜は寝なきゃ駄目だよー!」
川内「夜戦が私を呼んでいたんだ……」
神通「いつもそれじゃない……今日はこの後演習なのに」
島風「……」モグモグ
島風(私にも姉妹艦がいれば……)
島風(こんな気持ちにならなくて済んだのかな?)
島風「ふぅ……」
島風(ごちそうさまでした)
島風(今日は遠征任務だったよね……時間まで部屋にいよう……)
気のせいかもしれないが、前にこんなの読んだことあるような…
南西諸島海域 遠征中
電「天龍さん、島風ちゃんが……」
天龍「ん?あいつまた……こらー島風!あんまり先行し過ぎるなー!」
島風「おぅっ……ごめんなさい」
天龍「この前も言っただろう!隊列を乱すな!沈みたいのか?!」
島風「ごめんなさい……」
天龍「敵がいるかもしれないんだ、油断するな!オレみたいに死にたがりでもないだろう?」フフフ
暁(自分で言うことじゃないでしょ……)
>>5 島風SSは結構読んでるから似ちゃってるとこあるかも
島風部屋 夜
島風「はぁ~疲れた」
島風「連装砲ちゃんもお疲れ様」
島風「整備も補給もして、することもないし早いけどもう寝よう」
島風(今日も天龍さんに怒られちゃった)
島風(気をつけなきゃ……)
島風(でもしょうがないよね)
島風「だって遅いんだもん……」
食堂 朝
島風(今日は雨でランニングできなかったな……)
島風(早く食べて早く部屋に戻ろう)
提督「お、島風おはよう。早起きだな」
島風「あ……提督、おはようございます」
提督「折角だ、一緒に食べようか」
島風「え?あ、はい……どうぞ、一緒に」
提督「島風はいつもこの時間に食べてるのか?」
島風「いつもランニングしてるので早起きなんです」
島風「今日は雨だからできなかったけど……」
島風(一緒に食べる人がいないなんて言えない……)
提督「それは感心だな」
提督「俺はいつも食堂が閉まるギリギリの時間にきてるから、こんな早起き久しぶりだ」
島風「ふふ……提督はお寝坊さんだね」
提督「夜遅くまで仕事してるんだ、許してくれ」
島風「今日はどうして早起きなんですか?」
提督「うむ……この一帯の提督と大本営で今後の作戦展開の会議をするんだ」
提督「まぁ午後には帰ってくるが、作戦展開が決定するまで毎日午前中は会議なんだ……」
島風「うぅー大変ですね……長引きそうなんですか?」
提督「今は深海棲艦との戦闘は膠着状態にあるから、有効な打開案はすぐにはでないだろうな」
提督「まぁ一週間はかかるかね……それまで毎日早起きだ」
島風(じゃあ、明日も一緒に朝ごはん食べれるかな?)
提督「そうだ島風、今日は午後から演習だろう」
島風「あ、そうですね」
島風(覚えててくれてるんだ……)
提督「お前は先行しすぎる癖があるから、連携を大切にしろ」
提督「先行しすぎても的になるだけだぞ」
提督「戦局をよく見て、機会を逃すな。そうすれば結果が出てくるはずだ」
島風「分かりました!がんばります!」
提督「それでは先に失礼する」
島風(提督食べるのはっやーい……)
演習 午後
島風(連携を大切に……先行しない)
島風(折角提督がアドバイスくれたんだもん)
島風(頑張らなきゃ!)
島風「島風、出撃しまーす!」
利根「その艦もらったぁ!」
利根「バカな! カタパルトが不調だと?」
暁(いつも不調じゃない……)
島風(このチャンスを無駄にはできない!)
島風「五連装酸素魚雷!いっちゃってぇー!」
提督執務室
筑摩「提督、長門秘書艦、演習完了のご報告です」
長門「S勝利、MVPは島風だな」
島風「私が一番?!」
提督「よくやった島風、言った通りよく動いていた」
提督「今後もよろしく頼む」ポンポン
島風「えへっ……ありがとうございます」ニヘラッ
暁(頭ポンポン……別に羨ましくなんか……)
長門(駆逐艦はかわいいなぁ)ニヤリ
提督「艦隊全体の動きもよかった、結果のS勝利だ」
提督「だが利根、カタパルトの整備はよくしておくように」
利根「うっ……了解じゃ」
提督「では各自、補給と整備をしておくように、下がっていいぞ」
筑摩「ほら姉さん、整備一緒に行きましょう」
利根「ぢぐまぁ~!」
提督「島風ちょいちょい」
島風「はい!なんですか提督!」
提督「今日はよくやったな。錬度も上がってきた様だし、そろそろ出撃してみるか?」
長門「まだ早いんじゃないか?」
提督「なに、いきなり危険な海域には行かせんよ、錬度に合った海域にだ」
長門「ならいいが……」
提督「どうだ、島風?」
島風(提督が期待してくれてるってことだよね?!)
島風「ちょっと不安だけど、やります!」
提督「そうかそうか、じゃあ早速明日行ってみるか?疲れが溜まっているなら別日にするが」
島風「今日は被弾もしていないので大丈夫です!明日でお願いします!」
提督「無理はするなよ?長門、天龍の艦隊に島風を組み込んでおいてくれ」
長門「うむ」
島風「頑張ります!」
島風部屋 夜
島風(今日は提督にたくさん褒められちゃった)
島風(こんなに嬉しい気分なのは久しぶり……)
島風「連装砲ちゃんもよく頑張ったね!」ナデナデ
島風(明日は出撃……提督の期待に応えられるように頑張ろう!)
島風「そしたらも~っと褒めてくれるよね」
島風「えへへ……」
食堂 朝
提督「おはよう島風、早いな」
島風「提督、おはようございまーす!」
提督「今日は出撃だな、頑張ってこい」
島風「はい!ありがとうございます!提督は今日も会議ですか?」
提督「うむ、昨日の会議で大まかな方針はほぼ決定したから、今回は長引かないだろう」
提督「明日には終了しそうだな。だが……」
島風「あ……そうなんですね」
島風(じゃあ提督とご飯できるのも明日で最後になっちゃうのかな……)
提督「深海棲艦との膠着状態を打開すべく、かなり大掛かりな作戦になりそうだ」
提督「島風にも活躍してもらうかもな」
島風「私、頑張ります!」
提督「でもまずは今日の出撃をきっちりこなすこと」
提督「昨日の調子でやれば、うまくいくさ」
島風「はい!」
鎮守府海域 出撃中
龍驤「敵艦隊捕捉したで!」
天龍「敵がくるぞ!お前ら、ビビるんじゃねぇぞ!」
島風(頑張らなきゃ!)
提督執務室
天龍「艦隊帰投したぜ」
長門「出撃は成功、被害は天龍中破、龍田小破、MVPは島風か」
天龍「少し熱くなりすぎちまった」
提督「また島風がMVPか!よくやった!」ワシャワシャ
島風「えへっ……えへへ……」ニヘラッ
電(提督に頭わしゃわしゃ……羨ましいのです!)
長門(やっぱり駆逐艦はかわいいなぁ)ニヤリ
提督「天龍と龍田は入渠、他は補給と整備をするように」
提督「下がっていいぞ」
天龍「おい!オレを戦線離脱させるな!死ぬまで戦わせろよ!」
提督「龍田、連れて行け」
龍田「はいはい、ほら天竜ちゃんお風呂に行きましょうねぇ~」
提督「……島風の調子がよくなってきたな」
長門「元々優秀な艦娘だ、だが提督のアドバイスが効いたんじゃないか」
提督「無理してなければいいが……」
提督「……そうだ長門、今後の作戦展開が決定した」
提督「強引で力尽くな作戦だ」
提督「大規模で長期になる。お前にも、他の戦艦と空母にも出撃してもらう」
長門「ふっ……私はいつでも準備はできている」
長門「秘書艦はどうする?私が長期で不在になることは今までなかったが」
提督「まだ決めてない、まぁ鎮守府に残る艦にお願いするしかないけどな」
長門「引継ぎが必要だな。早く決めたほうがいい」
提督執務室の外
島風(提督にもっと褒めてもらうと戻ったら、いい話がきけちゃった!)キキミミー
島風(今執務室に入ったら怪しまれるかもしれないから、部屋に戻ろう)タタタッ
提督「なぁ長門……」
提督「本当はお前には鎮守府に残ってほしいが……」ギュッ
長門「こら、まだ執務中だぞ……抱きつくな」
提督「少しさ、いいだろう?」
長門「まったく、しょうがないやつめ」
長門「心配するな。私は沈まないさ、絶対に……絶対にな」ギュッ
島風部屋 夜
島風(今日もいっぱい褒められちゃった)
島風(秘書艦の話……提督私を指名してくれないかなぁ)
島風(いや……待ってるだけじゃ駄目だよね!自分から動かないと)
島風(明日は特に予定はないから、提督がいるときに執務室に行ってみよう)
島風「提督と連装砲ちゃんがいれば、姉妹艦なんて必要ないね♪」ナデナデ
島風(秘書艦になれば提督と一緒にいられるし、お仕事頑張れば褒めてくれるだろうし……)
島風「えへ……へへへ……」ニンマリ
波止場 早朝
島風「はぁっ……はぁっ……」タッタッ
島風「ふぅ……着いた」
島風(気分を晴らす為に始めたランニング……)
島風(今は気分を上げる為に走っている感じ……)
島風(今日も一日頑張ろう!)
島風「おぅっーーー!!」
提督「おはよう島風」
島風「おぅっ?!て、提督?!」ビクッ
提督「ここがランニングコースなのか?」
島風「そ、そうです、毎日この波止場まで走ってます」
提督「普段と服装が違うな、短パンにTシャツか……」
島風「う……あれは仕事着ですよ、あんな恥ずかしいのいつもは着ないよ……」
島風「提督も今は寝巻きじゃない」
提督「そうだな……早い時間に目が覚めてしまって散歩がてらな」
提督「……ここは景色が綺麗だろう」
提督「展望が開けてるから、見渡す限り水平線だ」
提督「最近は忙しくて来れなかったが、ここから見る朝日が好きなんだ」
提督「日が出る瞬間、水面がキラキラと光ながら夜が明ける」
提督「もっとも、君たち艦娘は水平線など見飽きていると思うが」
島風「私もここから見る日の出、好きです」
島風「……何か悩み事ですか?」
提督「うむ……まぁそうだな、俺は顔に出るタイプかな?」
島風「ふふ、そうですね」
提督「そうか、気を付けなければな」
島風「…………」
提督「…………」
島風「……悩み事よかったら聞かせてください」
島風「私、提督の力になりたいんです」
提督「…………」
提督「……明日には皆に公表するつもりだったが」
提督「作戦方針に関する事だ」
提督「大規模な作戦になると言った思うが、正直かなり無理がある」
提督「この鎮守府も最低限の戦力を残して、ほとんどの艦を出撃させねばならない」
提督「勿論誰も沈まないように作戦書を考えているが……自信がない」
提督「……と、こんなところかな」
島風「…………」
島風「私は作戦とか、よくわからないけど」
島風「与えられたことを精一杯やります、きっと他の娘たちもそうだと思います」
島風「だって提督が指示してくれるんだもん」
島風「皆、提督を信用してるし、大好きだから!だから誰も沈まないよ!」
島風「勿論私も大好きだし……」ゴニョゴニョ
提督「ふふ……ありがとう、少し元気が出た」
提督「俺も島風のこと大好きだぞ」ナデナデ
島風「そ、そんな……提督///」カァァ
提督「お前たちの信用に応えないといけないな」
島風「し、島風も協力しますよ!」
提督「ありがとう、心強いよ」
提督「さてと、俺は戻って作戦書の見直しをする」
島風「提督!その前に朝ごはん食べにいこうよ!もっと元気が出るよ!」
提督「もうそんな時間か……そうしよう」
島風「ん?あ……提督、見て、日の出だよ」
提督「…………」
提督「うむ。お前たちが守ってくれている海はとても綺麗だ」
提督「俺はお前たちを守らねばな……」
島風(……提督は私が守ってあげるね)ボソッ
島風「提督!食堂まで駆けっこしようよ!」
提督「なにぃ?俺と島風じゃ勝負にならないだろう」
島風「じゃあ1分ハンデあげるから先に走っていいよ!」
提督「今日も会議なんだが……まぁいい!俺も本気を出そう!先に行くぞ!」ダッ
島風「島風からは、逃げられないって!」イーチ、ニーイ
書き溜めがなくなったので今日はここまでにします
また明日続き書こうと思います
見てくれた方ありがとう
レスありがとう
再開します
島風部屋 午前
島風(朝はあんなところで提督に会ってビックリしたけど……)
島風(逆にあんなところで偶然会っちゃったから……)
島風(運命を感じちゃたな……えへへ)
島風(それに……提督に大好きって言われちゃったし)
島風(私も提督のこと大好きだから)
島風(これって相思相愛ってことだよね……)
島風「どうしよう……恥ずかしくて提督の顔見れないかも///」
島風(おまけに駆けっこで提督を捕まえたとき……)
島風(思いっきり抱きついちゃった)
島風(提督の体、意外と逞しかったかも……ふふっ)
島風(その時に嗅いだ提督の匂いも……最高だったなぁ)
島風(汗っぽかったけど、それが癖になっちゃいそうだよ)
島風「今日は朝からすっごく幸せだなぁ……ふふふ」
島風「幸せすぎて火照っちゃう……体が熱い……」
島風(こんな幸せでいいのかなぁ?)
島風(……きっと今まで一人で頑張ってきた分のご褒美だよね)
島風(ありがとう、神様)
提督執務室 午後
長門「お疲れ、提督。会議はどうだった?」
提督「今日で終了したよ……結局、強引な大規模作戦を実施することになった」
提督「準備期間は2週間しかない。なにができるっていうんだ」
提督「……元々この作戦は大本営が提案をしたんだ」
提督「俺含め、一部の提督は終始反対をしていたが……」
提督「大本営に媚びる者も少なくない」
提督「また最初反対していた者もいたが、買収されたらしい……金か地位か脅しか」
提督「晴れて本強襲殲滅作戦は実施する運びとなった訳だ」
提督「……奴ら艦娘たちを使い捨ての道具と思っている」
提督「前作戦で大本営にずっと異を唱えていた提督がどうなったか言っただろう」
提督「強引な理由を付けられ左遷、結局提督業を追われた」
提督「後任でくる者は大本営の息がかかったクソだ」
提督「クソが指揮する艦隊の末路は?」
提督「轟沈、轟沈、轟沈につぐ轟沈だ。奴ら強攻作戦しか知らんらしい」
提督「艦娘は使い捨てだ。沈んだらまた造ればいい。代えはいくらでもある」
提督「……冗談じゃない」
提督「だから俺は提督業をやめない。クソ作戦だろうが、いいだろう、やってやるさ」
提督「だが俺は誰一人沈ませないぞ」
長門「……大本営も一枚岩ではないだろう」
長門「きっと提督のことを認めてくれる人もいる筈だ」
長門「それまで一緒に頑張ろうじゃないか……な?」ギュッ
提督「うむ……そうだな。すまない、少し熱くなってしまった」
長門「謝らなくていい、私は提督の優しさを感じたよ」
長門「私たちはただの兵器じゃないからな、感情も痛みもある」
長門「それを理解してくれていない者が多い。だけど提督は分かってくれている」
長門「私たちは幸せだよ……こんな素晴らしい提督と一緒で」
提督「よせ……その世辞は恥ずかしい」
長門「世辞なものか」
長門「提督はもっと上を目指さねばならない」
長門「だから一緒に頑張ろう」
提督「……長門、ありがとう」
長門「ふふっ……提督はすぐ弱気になるからな、私が励ましてやらないと」
提督「う……まぁそうかもな」
長門「ふふふっ……」
長門「さぁ、上を目指す為には、まず目の前の仕事をしなければな!」
長門「午前中に溜まった仕事もあるし、強襲殲滅作戦の作戦書も見直すのだろう?」
提督「とりあえず午前分の仕事をしようか」
提督「作戦書は……ヒトナナマルマルに全艦を会議室に集めてくれ」
提督「まず強襲殲滅作戦の説明をする。その後、代表艦を残し作戦書の見直しをしよう」
長門「そういえば秘書艦の件は決まったか?」
提督「今決めてしまおう。作戦中の鎮守府勤務艦の一覧があったよな?」
長門「ほらこれだ」ペラッ
コンッコンッ
長門「ん?提督、誰か来たようだぞ」
島風「島風です!」
長門「いいぞ、入れ」
島風「失礼します!」ガチャッ
提督「どうした島風、なにか用か?」
島風「いえ、あの、特にこれといった用事はないのですが……」
島風「私、提督の役に立ちたくて、あの……何かお仕事でもあればと思ってきました」
提督「ふむ……特に急ぎで任す仕事はないが」
島風「あ……そうですか……すみません、お騒がせしました。失礼します……」
提督「あ!島風ちょっと待て」
島風「はい!」
提督「えーと島風は……」ペラペラペラ
提督「お、あったな。島風は作戦中は鎮守府だな」
長門「まだ前線へ出るには錬度が足りないからだ」
提督「いや好都合だ。島風お前に頼みたいことがある」
島風「はい!なんでしょうか!」キラキラ
提督「強襲殲滅作戦中、長門不在時の秘書艦をお願いしたい」
提督「……と、思うのだかどうだろうか」
長門「いいんじゃないか、島風は優秀だし一生懸命やってくれるだろう」
長門(なによりかわいいしな……)
提督「どうだ島風、お願いできるか?」
島風「やります!!やらせてください!!私、頑張ります!!」
提督「ふふっ、元気だな島風は。よし、これで秘書艦は決まりだ」
長門「引継ぎは明日からにしよう。私もまだ何も引継ぎ資料を用意してないんだ」
提督「人には急がすくせに、自分には甘いのな」
長門「提督のことだ、決まっていないと高を括っていたんだ」
長門「では島風。明日マルヤアマルマルに執務室へ来るように」
島風「はい!」
提督「今日は特に任す仕事はない。下がっていいぞ」
島風「はい!では失礼します!」ガチャッ
提督「島風はかわいいな」
長門「そうだな……本当に」
提督「今日の朝、波止場で島風に会ったんだ」
長門「ふっ、逢引か」
提督「そんなところだ。その時、島風に励まされてしまってな……」
長門「なに、それは妬けるな」
提督「思ったんだ。娘がいたら、きっとこんな感じなんだろうって」
そろそろ鬱展開になりそう
提督執務室外 廊下
島風(こんなあっさり秘書艦に指名されちゃった)
島風(やっぱり私のことが好きだからだよね///)
島風(もっと提督の役に立ちたい)
島風(そうすればもっと島風のこと好きになってくれる筈……)
電「あ!島風ちゃん発見なのです!」ダダダッ
響「ハラショー」ダダダッ
島風「おぅっ?!」ビクッ
雷「島風、ちょっと時間いい?」
島風(え?……え?……)ビクビク
暁「私が奢ってあげるから、間宮にいきましょう!」
雷「私たちでしょ!」
島風(……なに……なんなの)
電「島風ちゃん2回連続MVPですごいのです!」
電「間宮をご馳走するので、かわりにMVPの取り方を教えてほしいのです!」
暁響雷電(MVP取って提督になでなでもらう!)
暁「じゃあ行くわよ島風!」グイグイ
島風「え!あの、私、いや……私……」
電「いくのですー」グイグイ
甘味処 間宮
暁「私のおおすめよ!ちゃんと味わって食べなさい!」ドンッ
島風(うぅ……多い……食べたくない)
響「食べながらMVPの取り方を教えてもらおうかな」
電「教えてほしいのです!」キラキラ
島風「あの、えっと……そんなこと、私……」
島風「私……あの、その……」
雷「もったいぶらないで、話なさいよ!」
暁「あんたたち、がっつきすぎ!」
暁「島風が困ってるじゃない!」
暁「まずは一口食べてもらわなきゃ」スッ
暁「ほら島風、ここ美味しいから」ズイッ
島風(嫌……気持ち悪い)
島風(食べたくない食べたくない食べたくない食べたくない)
暁「ほらほら、食べて」ズイッ
島風(うっ)パクッ
島風「オエッ」
島風(気持ち悪い)
島風(気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い)
島風「オエッ……ング」ゴクリ
島風(気持ち悪いのが入ってきて)
島風「オエッ……オエッ……オエッ……」
島風(吐いちゃう)
島風(提督……提督……)
島風(助けて)
雷「だ、大丈夫!?」
響「暁が無理に食べさすから……」
暁「わ、私のせい?!」
電「そんなこと言ってる場合じゃないのです!」
島風「……オエッ……ご、ごめん、なさい私……」ガタッ
島風「……気分が良くない、から」
島風「部屋に……戻る、ね……」
暁「一緒に行くわ!」
島風「……一人に、させて……オエッ」
島風「……一人が、いいの」
雷「そんなこと言ってないで私を頼りなさい!」スッ
島風「触らないで!」
雷「うっ」ビクッ
島風「……気持ち悪いの……オエッ」
島風「触られたら、吐いちゃう」
島風「……一人で、大丈夫、だから」ヨロヨロ
島風「…………」ヨロヨロ
暁「……行っちゃった」
響「……」
雷「……」
電「……」
間宮「ん?どうしたのあなたたち」
間宮「騒がしいと思って来てみたら急に静かになっちゃって……」
間宮「…………え、なにかあったの?」
書き溜めがなくなったので今日はここまでにします
また明日続き書きます
>>62 絶許
見てくれた方ありがとう
レスサンクス
昨日ちょっと忙しくて書けなかった
少しだけ書いたから投下しときます
あと鬱展開はあるかも
書いてる時の気分によるから確定ではないけど
島風部屋 トイレ
島風「……オエェェ」ビチャビチャ
島風「はぁ……はぁ……」
島風(吐いてるのに……)
島風(気持ち悪いのおさまらない)
島風(仕事とか作戦中に他の娘と話す時があったけど……)
島風(こんな気持ち悪くなることなかったのに)
島風(なんで……)
島風「もう……やだよ……」ポロポロ
島風「……オエェェ」ビチャビチャ
島風(なんだか……視界がぼやける……)
島風(意識が……薄れて……)
島風(提、督…………)
島風(………………)
コンッコンッ
提督「島風、いるか?」
提督「…………」
コンッコンッ
提督「鍵は……かかってないな……」
提督「入るぞ」ガチャ
提督(酸っぱい臭い……トイレで吐いてるのか)
提督「!」
提督「島風!大丈夫か?!」ダダッ
提督「島風!島風!」
島風「ぁ……ぅぅ」
提督(呼吸……脈もあるが、意識が朦朧としている)
提督「島風!俺だ!分かるか?!」
島風「ぁ……てい……とく」
提督「大丈夫か?!」
島風「気分が……悪くて……私……」
提督「とりあえず医務室へ行くぞ」オンブ
島風「……なんで、私の部屋に……?」
提督「暁たちが教えてくれた。島風の様子がおかしいとな」
提督「来てよかった。まさかこんな状態になっているとは思いもしない」
島風「……ごめん、なさい……お仕事中なのに……」
提督「馬鹿、そんなこと言ってる場合じゃないだろう」
島風「……ごめん、なさい」
提督「静かにしてろ、背中で吐かれても困る」
島風(……あぁ提督……提督)
島風(……やっぱり私を助けてくれた)
島風(……提督、提督、提督)
島風(好き好き好き好き好き)
島風(提督と一緒だと、気持ち悪いのなくなっていく……)
島風(どんどん気持ちよくなる……)
島風(あぁ提督……)
島風(大好き……)
医務室
提督「明石!いるか?!」ガラッ
明石「はい、なんでしょう?」
提督「島風を診てやってくれ。吐いて倒れていた、今は意識がある」
明石「とりあえず、そこのベットに島風ちゃんを寝かせてください」
提督「うむ」スッ
島風「……提督ぅ」
提督「大丈夫だ、診察が終わるまでここにいるよ」
提督「手を握っておいてやろう」ギュッ
明石(提督と恋人つなぎ……羨ましい……じゃなくて、診察しないとっと)
島風(提督の手……逞しい)
島風(明石さんに診察されるのは気持ち悪いけど)
島風(提督がいると安心する……眠くなってきちゃった……)
島風(…………)
島風「……すぅ……すぅ……」
診察後
明石「特に、体には異常はないようです」
明石「検査もしましたが特にウイルスなどは検出されませんでした」
明石「熱もないし、病気ではないようですね」
明石「今は症状もすっかり落ち着いていますし……」
提督「ふむ……では何が原因だろうか?」
明石「もしかしたら精神的なものかもしれません」
明石「過度なストレスなどによって、具合が悪くなることはよくあります」
提督「過度なストレス……」
明石「なにか心当たりが?」
提督「最近、島風の演習・出撃の成績が良くなってきたんだ」
提督「俺も期待して、頑張れ頑張れと応援していんだが……」
提督「気負いさせすぎてしまったかも知れない……」
明石「島風ちゃんが起きたら話を聞いてみましょう」
明石「精神的なものであれば、それが一番効果があると思いますよ」
提督「うむ、そうだな」
提督「すまないが、仕事が残っている」
提督「島風が起きたら連絡をくれ」
明石「わかりました、お呼びします」
明石「提督も無理しちゃ駄目ですよ」
提督「俺は大丈夫だ、いい相談相手がいる」
提督「それでは一旦失礼する」ガチャ
明石「…………」
明石「……長門秘書艦、妬けちゃうなぁ」
また今日書けたら書きます
見てる人いるかな
レスサンクス
再開します
医務室 数時間後
島風「ん………………」ガタッ
明石「あ、起きたわね。なにがあったか、覚えてる?」
島風「はい……ぼんやりしているところもありますけど……」
明石「気分はどう?」
島風「大丈夫です」
明石「じゃあちょっと待ってね」ピッ
明石「こちら明石です。提督に島風ちゃんが起きたと伝えてもらえますか」
提督「失礼する」ガチャ
明石「お疲れ様です。容態もよさそうなので、お話聞いてあげてください」
提督「うむ、そうしよう」
明石「私は外したほうがいいでしょうか?」
提督「そうだな……すまんが、30分ほど外してくれるか」
提督「これで間宮ででも休憩してきてくれ」スッ
明石「いえ、そんなつもりで言ったわけじゃ……」
提督「いいんだ、受け取ってくれ。いつも世話になっている分も含めてな」
明石「ありがとうございます、では少し休憩してきます。何かあったら呼んでください」
提督「あぁ、そうするよ」
島風「あ……提督」
提督「島風、調子はどうだ?」
島風「もう大丈夫です」
島風「ごめんなさい、提督……私迷惑ばっかりかけちゃって」
提督「いや謝るのは俺のほうだ。お前に無理を言い過ぎた」
提督「一人で気負わなくていい。なにかあれば相談してくれ」
島風「そんな……私、提督に無理なんて言われてないよ」
提督「秘書艦の話も無理そうなら断ってくれて構わない」
島風「……え?」
提督「お前に無理をしてほしくない」
島風「違います!今日は体調が悪かっただけなんです!無理なんかしてません!」
島風「体調が悪いのに甘いもの食べたから吐いちゃっただけです!本当です!」
提督「しかし……」
島風「私、ちゃんとやれます!大丈夫です!」
島風「だから秘書艦から外さないでください!きっと、絶対上手くやってみせます!」
島風「長門秘書艦よりも上手くやってみせます!お願いします!提督の役に立ちたいんです!!」
提督「わかった、わかったから落ち着け」
提督「お前の気持ちはわかった。秘書官はお前にやってもらおう」
提督「ただ絶対無理しないこと。なにかあったら俺に相談すること」
提督「俺に要望があればいうこと。これが守れるか?」
島風「守ります!」
提督「なら、いい。改めてよろしく頼むぞ」
島風「はい!」
提督(島風……今は体調には問題なさそうだが……)
提督(なにか引っかかるが……)
提督(まぁしばらくは近くに置いて様子をみればいいか……)
島風「…………」
島風「……あの、提督」
提督「どうした?」
島風「あのさっそく相談なんですけど……」
提督「ふむ、なんだ?」
島風「私、姉妹艦いないじゃないですか……だから、その、寂しくて」
島風「夜とか特に……私一人部屋だし」
島風「だから……その、提督が一緒に寝てほしいなーなんて思ったり……」
提督「いや……話はわかるが、俺が一緒に寝るのは問題になる……」
島風「毎日って訳じゃないです!どうしても寂しい時だけでいいんです」
提督「そういう話じゃなくてだな……だれか他の娘を相部屋にしよう」
島風「駄目!提督じゃなきゃ嫌なんです!!」
島風「提督、相談しろって言ったじゃないですか……」
島風「こんな恥ずかしいこと提督にしか相談できないよ……」
提督「…………仕方ない、たまになら許可しよう」
提督「ただ口外するなよ。問題になるからな」
島風「えへへ……ありがとうございます」
島風「じゃあ今日の夜、提督のお部屋に行ってもいいですか?」
提督「今日か……まぁいいだろう」
提督(今日は長門も来ないから問題あるまい……)
島風「えへ……じゃあ夜行きますね」ニヘラッ
提督「おっと……もうこんな時間か」
提督「作戦説明の準備をしないとならないから、俺は戻るぞ」
提督「ヒトナナマルマルから会議室で強襲殲滅作戦の説明をする」
提督「全艦出席することになっている。お前もくるように」
島風「はい、提督」
提督「よろしく頼む。では失礼するぞ」ガチャ
島風「……えへっ……夜が待ち遠しいなぁ」
甘味処 間宮
間宮「いらっしゃいませ、こんな時間に珍しい」
明石「ちょっとサボりです。いつものお願いしますね」
間宮「まったく……長門秘書艦に見つかったら怒られるわよ」
明石「提督公認のサボりなんで大丈夫ですよー」
明石「30分くらいしたら帰りますよ」
明石「他の人もいないし、一人でも味気ないのでお話付き合ってください」
間宮「もう……少しだけよ?伊良湖ちゃん、明石さんにいつもの作ってあげて」
伊良湖「はぁ~い!」
―――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――
―――――――――
――――
間宮「あっ、もうこんな時間!」
明石「すっかり話し込んじゃいましたね」
間宮「作戦説明があるんでしょ?伊良湖ちゃん、用意しないと!」バタバタ
伊良湖「私は用意できてます!」
間宮「えぇ?!すぐ用意するからちょっと待ってて!」
明石「仕事サボってお話ばっかしてるから……」
伊良湖「明石さんのせいじゃないですか……」
会議室
ガヤガヤ ガヤガヤ
麻耶「提督め、こんな狭い部屋に全員集めやがって……」
鳥海「まぁそう言わずに。きっと大事な話ですよ」
麻耶「大した話じゃなかったらただじゃおかねー!」
ガヤガヤ ガヤガヤ
赤城「演習後でお腹すいてるのに……早く終わればいいのだけれど……」
加賀「今度の作戦説明だったはず。長引くかもしれません」
赤城「まったく、大概にしてほしいものです」プンプン
加賀「…………そうね」
島風(うっ……他の娘がいっぱいいる……)
島風(気持ち悪くなってきた……)
島風(気持ち悪い……こいつら全員……)
島風(うぅ……)
提督「皆、待たせたな」
提督「今回集まってもらったのは、次の作戦の説明の為だ」
提督「大規模で長期になる……お前たちに無理を強いる場面が出てくる」
提督「どうか力を貸して欲しい」
提督「……今、資料を配っている。現在の作戦概要を書いたものだ」
提督「全員に渡り次第、説明に入る」
島風(あぁ提督……)
提督「全員に渡ったか?……長門、あっちのほうがまだらしい」
島風(提督を見てるだけで、気持ちが安らぐ……)
提督「それじゃあ説明に入らせてもらおう」
島風(気持ち悪いのがなくなっていく……)
提督「今回の作戦だが――――――――」
島風(提督だけが私を救ってくれる……)
提督「―――――――――――――――」
島風(私には提督しかいないの……)
提督「―――――――――――――――」
島風(だから提督にも私だけを見て欲しい……)
提督「―――――――――――――――」
島風(私だけを……)
―――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――
―――――――――
――――
提督「―――――――――――――――」
提督「……と、これで作戦説明を終わる」
提督「この後少し休憩後、作戦書の見直しをする。代表艦は残ってくれ」
提督「それ以外は解散だ」
島風(部屋に戻ろう……)
島風(…………)
暁「島風……少しいい?」
島風「!」
暁「昼間のこと謝ろうと思って……」
暁「無理に誘ってごめんなさい」
島風「あの……私大丈夫だから」
島風「ごめん、先行くね」タタッ
暁「あ……島風……」
暁(やっぱりまだ怒ってるよね……)
島風(気持ち悪い)
島風部屋
島風(せっかく提督でいい気分になってたのに……)
島風(他の娘に話かけられたせいで気持ち悪くなっちゃたよ……)
島風(でも今日はこの後、提督と一緒に……えへへへっ)ニヘラッ
島風(提督まだお仕事中だよね……まだ結構時間かかりそう)
島風(やることないし、お風呂入ってちょっと寝てよう)
島風(楽しみ……)
島風「ごめんね、連装砲ちゃんはお留守番だよ」ナデナデ
今日はこのへんで終了します
こんなに長くするつもりはなかったんだけど
筆がすすまない……
また明日続き書きます
>>117
×麻耶
○摩耶
多分もう出てこないだろうけど一応ね
乙でした
>>127誤字すまんな
再開します
―――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――
―――――――――
――――
ピリリリ ピリリリ
島風「ん…………」ピッ
島風「フタサンマルマル……」
島風「提督、さすがにもう部屋にいるよね」
島風「行こう」
提督自室
コンッコンッ
島風「島風です」
提督「来たか……入れ」
島風「お邪魔します」ガチャ
提督「今日は疲れた……俺はもう寝る……」
島風「じゃあ一緒にベッドに///」
提督「先に言っておくが、ただ一緒に寝るだけだぞ」
提督「それ以上のことは、なしだ。わかったか?」
島風「……それ以上のことってなんですか?」
提督「それはその……いや、なんでもない」
提督「もう寝るぞ!」バサッ
島風「じゃあ私も、失礼します///」モゾモゾ
島風(あぁ……提督がこんな近くに)
島風(おかしくなっちゃうよ……)
島風(提督、提督、提督)ピトッ
提督「……島風、少し近すぎないか?」
島風「私、いつもこうやって、抱き枕を抱えて寝てるんです」
島風「だからどうしても提督に抱きつくことになっちゃいますが……」ギュ
島風「こうじゃないと寝れないんです」
提督「……足を絡めるな」
島風「こうじゃないと寝れないんです」ギュギュ
提督(島風の体が密着している……)
提督(胸もあたっている……)
提督(絡めた足……ショートパンツだったから、素肌が擦れる……)
提督(くそ……女の体というのはどうしてこうも柔らかいんだ……)
提督(だが俺が駆逐艦に欲情するなど、ありえん)
提督(長門に駆逐艦に欲情したなどと知れてしまったら、蔑まれてしまう)
提督(欲情するなどありえんが……少しムラムラする)
提督(いや、無駄なことは考えるな……今日は疲れているのだ、早く寝よう)
提督(明日も早い……)
島風(さっきまで寝てから、全然眠くない)
島風(でも提督となら一晩中こうしていても足りないよ……)
島風(提督の温もり……気持ちいい)
島風(はぁ……提督の匂いも……いい)スゥー
島風(ずっと嗅いでいられる……)ハァー
島風(あぁ……あぁ……)スゥー
島風(あぁ……あぁ……)ハァー
島風(あぁ……あぁ……)スゥー
島風(堪んない)ハァー
島風(もっと……もっと欲しい……)
提督「スゥ……スゥ……」
島風「提督寝たの?」
提督「スゥ……スゥ……」
島風(寝るのはっやーい……)
島風(いつも遅くまで仕事してるから、疲れてるんだね……)
島風(私には好都合だけど……うふふふ)
島風「提督、本当に寝てる?」
島風「起きてない?」
提督「スゥ……スゥ……」
島風(一応確認しとこうかな)
島風(耳に息を……)フゥーー
提督「うぅん…………」
島風(うふ……かわいい)
島風(ちゃんと寝てるね)
島風(提督の手……)スッ
島風(大きくて、ごつごつしてて、逞しい……)サワサワ
島風(いつもこの手で私を撫でてるんだ)サワサワ
島風(他にもこの手で仕事したり、食事したり、色んなことを……)サワサワ
島風(匂いは……スゥー……石鹸の匂いだ……)
島風(ちょっと、残念かな)
島風(お風呂入ったばかりみたい……髪もちょっと濡れてるし)
島風(…………)
島風(…………)ペロッ
島風(…………)ペロペロ
島風(味はあんまりしないけど……)ペロペロ
島風(なんだろう……)ペロペロ
島風(すごく、興奮する……)ペロペロ
島風(手の甲……)ペロペロ
島風(手の平……)ペロペロ
島風(指……)ジュポジュポ
島風(指の股も……)ペロペロ
島風(ハァ……ハァ……提督の手、私のよだれまみれだよ)
島風(止められない)ペロペロ
島風(もう……我慢できない)ハァハァ
島風(少し触れるだけなら、起きないよね)
島風(うふ……提督の寝顔、かわいい……)
島風(少しだけ……)ドキドキ
島風(…………)チュッ
島風(提督の口にキスしちゃったぁあああ)ドキドキドキドキ
島風(ああああ提督提督提督)チュッチュッチュッチュッ
島風(やばい興奮しすぎてぼーっとする)ハァハァ
島風(ちょっと落ち着こう……ふぅ、ふぅ)
島風(あんまり激しくすると起きちゃうから、慎重にね)
島風(では改めて……)
島風(唇を私の舌で……)ペロペロ
島風(ぷるぷるした弾力があってとっても気持ちいい)
島風(提督の唇、私のよだれまみれになっちゃたね……)
島風(てかてか光って、とってもいやらしい……)
島風(私の唇で、提督の上唇を挟むように……)チュプチュプ
島風(柔らかい……弾力が気持ちいい)
島風(下唇も同じように……)チュプチュプ
島風(こっちのほうが弾力がある……上唇より厚いからかな)
島風(どっちもおいしいよ……提督)
提督「ううん……」
島風「!!」バッ
提督「うぅ……スゥ……スゥ……」
島風(…………)ドキドキ
島風(び……びっくりしたぁ……起きたかと思ったよ)
島風(名残惜しいけど、口はもう止めておこう)
島風(これ以上やったら、ばれちゃうし……)
島風(……最後に耳をちょっとだけ味わっておこう)
寝落ちしてた
今はこれくらいにしておきます
また夜書こうと思います
見てくれた方ありがとう
再開します
ちょっとだけしか投下できないと思います……
島風(提督の耳、ちょっと脂っぽい)クンクン
島風(いい匂い……耳の裏側……あぁ匂いが濃い)
島風(でも、ちゃんとお風呂で洗わないとだめだよ?)
島風(今日は島風が綺麗にしてあげる……)
島風(いただきます……)
島風(提督の耳たぶ結構大きいね……)ハムハム
島風(舌で転がすと、ぶるんぶるんして面白い……)ペロッペロッ
島風(裏側……脂がいい匂い……)ペロペロ
島風(耳の皺も丁寧に……ちょっとしょっぱい……)チロチロ
島風(穴の中も……)チロチロ
提督「うぅん……」
島風「!」ドキ
提督「やめろ……」
島風(起きた?!)ドキドキ
提督「うぅ……スゥ……スゥ……」
島風「提督?」ドキドキ
提督「スゥ……スゥ……」
島風(だ、大丈夫みたい……)ホッ
島風(今日はこのくらいにしておこう……)
島風(これ以上やったら起きちゃう……)
島風(また今度……ね)
島風(うふふふふ……)
島風(提督の匂いに抱かれて、寝よう)
島風(幸せ……)
朝
ピリリリリ ピリリリリ
島風「ん……朝……」ピッ
島風「提督は……まだ起きそうにないね」
島風「もう少ししたら起こしてあげよう……」
島風「それまでもう少しだけ……」ピトッ
島風「あっ……」
島風「提督の顔、かぴかぴになってる……」
島風「私のよだれのせいだよね……」
島風「拭いておかないとばれちゃう」
島風「タオルかなにかあるかな……」キョロキョロ
島風「あ、これでいいや。濡らしてこよう」
島風「……よし、綺麗になった」
島風「もうこんな時間……そろそろ起こさなきゃ」
島風「提督ー朝だよー起きてー」ユサユサ
島風(えへへ……なんだか夫婦みたい)
提督「ん……起きる……起きるから……」
島風「提督、おはようございまーっす!」
提督「…………おはよう島風」
島風「起きるの遅いですよ!」
提督「そう言うな……よく眠れたか?」
島風「はい!とっても!」
提督「そうか……それはよかったな」
島風「そんなことりより、ほら、用意して食堂行きましょう!」
提督「もうこんな時間か……準備しないとな」
島風「提督はお寝坊さんだから、私が秘書艦になったら毎日起こしてあげるね!」
提督「……別に一人で起きられる」
提督「そういえば今日から秘書艦の引継ぎだったな」
島風「はい!頑張ります!」
提督「ふふっ……朝から元気だな島風は」
提督「よろしく頼むぞ」
島風「はい!!」
1週間後 提督執務室 強襲殲滅作戦まで残り7日
島風「提督、遠征部隊から報告書が届いています」
提督「後で目を通す。置いといてくれ」
島風「ここに置いておきますね」
長門「島風ちょっといいか。さっきの件だが……」
島風「はい、なんでしょうか」
提督(……島風も秘書艦の業務がかなり板についてきた)
提督(長門の教えがいいのもあるが、やはり優秀だ)
提督(もう長門がいなくても秘書艦として、しっかりやってくれるだろう)
提督(作戦まであと7日……時間がない)
長門「提督出撃していた艦隊が帰投したようだ。まもなく報告に来る」
島風(また、いやな時間がやってきた……)
天龍「提督、入るぞ」ガチャ
天龍「艦隊帰投したぜ」
長門「出撃成功、被害は特になしだな。MVPは天龍か」
天龍「当たり前だろ!オレが一番強いんだからよ!」
提督「素晴らしい、よくやった」ワシャワシャ
天龍「なっ、やめろ!恥ずかしいだろ!」
島風(イライラする……)
島風(提督はMVPをとったら、頭を撫でながら褒めてくれる……)
島風(最近は他の娘が褒められているのを見ると、すごくイライラする……)
島風(私のほうが提督の役に立ってるのに……)
天龍「もういいだろ!やめろって!」
暁(言う割りに抵抗しないじゃない……)
提督「よくやった、よくやった、素晴らしい」ワシャワシャワシャワシャ
龍田「提督~その辺にしておきなさい。おいたは駄目よ~」
提督「むっ、少し悪乗りした」
島風(…………)イライラ
提督「皆よくやってくれた。補給と整備をしに行け」
天龍「ふざけやがって……覚えてろよな!」
龍田「天龍ちゃん行くわよ。それでは提督、失礼しますね~」
提督「うむ、ご苦労だった」
長門「ここのところ調子がいい艦が多いな」
提督「作戦に向けて士気が上がってきているのだろう。いいことだ」
提督「作戦書も納得のいくものができた。あとはその準備だけだ、時間はないがな」
提督「……どうした島風、顔が強張っているぞ。気分でも悪いか?」
島風「えっ?!いやそんなことないです!」
提督「ふむ……そうか」
提督「そうだ島風。ここ一週間ずっと事務仕事で疲れたろう」
提督「明日演習を予定している。たまには体を動かしたほうがいいだろう」
島風「そう……ですね。そうします」
島風(MVP取って提督に褒められれば、このイライラも解消するよね)
長門「じゃあ明日の演習に組み込んでおこう」
島風部屋 夜
島風(ああ、駄目!まだイライラする!)
島風(昨日提督と寝たばっかりだから、さすがに今日は行けないし……)
島風(提督分が補充できなくて、イライラが溜まってく……)
島風(でも我慢しなきゃ……明日まで辛抱)
島風(明日MVP取って、いっぱい褒めてもらうんだから!)
島風(今日は提督の部屋から持ってきた、提督の靴下で我慢しよう)クンクン
翌日
演習 強襲殲滅作戦まで残り6日
島風(よし、久しぶりの演習だけど調子はばっちり……)
島風(提督、見ててね!)
島風「島風、出撃しまーす!」
島風(ここチャンス!)
島風「五連装さ 利根「その艦もらったぁ!」
利根「バカな! カタパルトが好調だと?」ドカーン
暁(えぇ……)
利根「筑摩見ろ!やったのじゃ!」
筑摩「姉さんすごいです!きっとMVPですよ!」
島風(私の獲物……取られた)
提督執務室
利根「提督、演習終了じゃ!艦隊が帰投したぞ」
長門「結果はS勝利、MVPは利根か」
利根「吾輩がいる以上当然の勝利じゃ」フフン
提督「久々のMVPじゃないか、よくやったな」ワシャワシャ
利根「うっ、そう言うでない……だがもっと褒めていいぞ」
提督「よくやった、素晴らしいぞ」ワシャワシャワシャワシャ
利根「うむ!」
暁(次こそはMVPを……)ワナワナ
暁(ん?)
暁(!!)
島風「………………」
島風(許せない)ググッ
島風(獲物横取りして、私のMVPを……)
島風(そこは私の場所なのに……)
島風(私が褒められるべきなのに……)
島風(許さない)イライライライラ
暁「し……島風、大丈夫?」ボソッ
暁「調子悪いの?」
島風「…………大丈夫」
暁「なら、いいけど……悪かったら言いなさいよ?」
島風(うるさい)イライラ
筑摩「提督、報告は以上になります」
提督「うむ、皆ご苦労。下がっていいぞ」
提督「利根、明日の出撃もこの調子で頼むぞ」
利根「当たり前なのじゃ!」
工廠 夜
島風「…………」キョロキョロ
島風(誰もいない……)
島風「…………」ガサゴソ
島風「あった……」
島風「…………」カチャカチャ
島風「…………」カチャカチャ
島風「うふ……これで、いい」
翌日
提督執務室 強襲殲滅作戦まで残り6日
筑摩「艦隊帰投しました……報告です」ボロッ
長門「出撃は失敗、筑摩と利根が大破……だ」
提督「……どうして大破したんだ?無理に進撃したのか?」
筑摩「あの、それは……」
利根「我輩の艤装の調子がおかしかった」
利根「何もできず、右往左往していたところに砲撃をくらったのじゃ」
利根「筑摩は我輩を庇って被弾した」
提督「……いつも整備しとけと言っている筈だが」
提督「昨日MVP取って慢心したんじゃないのか」
利根「ちゃんと整備したのじゃ!」
提督「整備して結果がこれじゃ、おかしいだろう」
提督「自分がなにをしてしまったのか、理解しろ」
利根「うぅ……」
提督「お前だけじゃなく、筑摩も沈むところだったんだぞ」
利根「うっ……うっ」
提督「反省しろ。沈むことは許さない」
利根「すまんのじゃ……」ポロポロ
提督「もういいから、早く入渠してこい」
筑摩「はい……」
利根「うぅ……筑摩ぁ、すまんのじゃ……本当に、本当に……」ポロポロ
筑摩「私は大丈夫ですよ、さぁ行きましょう」
暁(私、一応MVPなんだけど、褒められるの流れ的に無理よね……)
提督「他の者も整備と補給はしっかりやっておくように」
提督「もうすぐ強襲殲滅作戦がはじまるんだ」
提督「こんなことでは、全員沈むぞ」
提督「下がれ」
島風(んふふふふ……いい気味)ニヤニヤ
ちょっと半端だけど今日はここまでにしときます
見てくれた方ありがと
レスさんくす
再開します
島風(私の提督に色目を使おうとした罰だよ……)
島風(提督に付く悪い虫は私が払わなきゃ)
島風(提督は私が守るんだから……)
提督「簡単な出撃任務だっていうのに……」
提督「この時期に大破艦が出るとは……」
長門「利根には私が後で詳しく話を聞いておこう」
提督「頼んだ……俺は計画を少し変更せねばならん」
翌々日
提督執務室 強襲殲滅作戦まで残り3日
長門「これで秘書艦の業務はすべて引き継いだ」
長門「まぁ、分からないことがあれば引継書をみれば大丈夫だろう」
島風「はい……頑張ります……」
島風(秘書艦て意外と仕事多いんだよね……)
島風(正直上手くやれるか自信ないけど……)
島風(提督の為だもん、頑張らなきゃ)
長門「初めは大変だろうが、慣れてしまえはどうってことない」
島風「うぅ……ならいいですけど……」
長門「島風は優秀だから、大丈夫さ」ポンポン
島風「ありがとうございます……」
島風(長門さんは他の娘と違って一緒にいても気持ち悪くならない)
島風(今も頭をポンポンされてるけど、逆にちょっと嬉しいくらい……)
島風(なんでだろう……提督にちょっと似てるからかなぁ)
長門(かわいい……)ウフフ
長門「疲れただろう、少し休憩しよう」
長門「間宮にでも行こうか」
島風「でも、業務中ですよ。提督に怒られちゃう」
長門「なに気にするな。いいだろう提督?」
提督「うん、まぁ、よし。行ってこい」
長門「秘書艦の特権ってやつだ」
島風「休憩は秘書艦の特権……」メモメモ
提督「こら、それはメモしなくていい」
甘味処 間宮
間宮「長門さんに島風ちゃん、いらっしゃいませ」
間宮「長門さんはお店来るの久しぶりじゃないの?」
長門「まぁ秘書艦をしていると出撃がなくて体を動かさんから……」
長門「頻繁に間宮に来てるとすぐに太ってしまうんだ……」
長門「本当は毎日来たいぐらいさ……」
間宮「まだまだ長門さんも乙女ってことね」
長門「なっ、失礼だぞ」
間宮「うふふ……さぁ、何にするの?決まってる?」
ちょっと用事できたから今日はここまで
めっちゃ中途半端ですまんな
帰ってきて余裕あればまた投下するかも
レスさんくす
再開します
長門「私はあんみつにしようかな」
長門「島風はどうする?好きなものを選べ、奢るぞ」
島風「ありがとうございます!じゃあえーと……なにかお勧めありますか?」
島風「私、あまり間宮さんのところ来ないので……」
長門「なら、あんみつがいいだろう。私はほとんどいつも頼むぞ」
島風「じゃああんみつでお願いします!」
間宮「は~い、少々お待ちくださいね」
長門「もしかして甘いのは苦手か?」
島風「いえ、そんなことないです!大好きです!」
島風「あんまり機会がなくて、1回しかきたことないんです」
島風(その1回は、最悪の思い出だけどね……)
長門「そうか、なら期待しておくといい」
長門「間宮のあんみつは美味いぞ」ニヤッ
島風「ふふっ……長門さんも甘いの好きなんですね」
長門「なんだ、別にいいだろう」
島風「ちょっと意外って言うか……長門さんはいつも凛々しいじゃないですか」
島風「その長門さんが甘いの好きっていうと……ちょっとかわいい感じがします」
島風「ギャップ萌えみたいな……」
長門「ふふっ、なんだそれ」
間宮「あんみつ二つ、おまちどおさま~」
長門「おぉ、きたきた。頂こう」
間宮「ゆっくりしてってくださいね」
島風「いただきまーす」
長門「……」パクッ
長門「うん、久々だから余計美味く感じるな」パクパク
長門「我慢はするものだ」
島風「とっても美味しいです!」パァァ
長門「それはよかった。奢ったかいがある」
長門(食べてる島風もかわいい……)
長門(これからは定期的に連れて行ってやるか……)
長門「…………」パクパク
長門「作戦開始まであと3日か……」
島風「長門さんも出撃するんですよね」パクパク
長門「あぁそうだな……その間しっかり提督を支えてやるんだぞ」
島風「はい!もちろんです」
長門「ふふっ……島風はいい娘だな」
島風「こんなこと言うの失礼かもしれませんけど……」
島風「長門さんも頑張ってください!絶対沈まないでくださいね……」
長門「心配するな、私が沈むわけないだろう」
長門「むしろ私は楽しみだ、久しぶりの出撃なんだからな」
島風「だけど、やっぱり戦局は厳しくなるんですよね……?」
長門「かもしれないが、誰も沈ませはしないさ」
長門「ビッグ7の力、侮るなよ?」ニコッ
―――――――――――――――――――――――――――
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―――――――――
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長門「ふぅ……美味しかった」
島風「美味しかったです!ごちそうさまでした!」
長門「いい休憩になった……さて、提督に土産でも買って戻ろうか」
島風「はい!」
長門「間宮、会計を頼む。あと提督用に団子でも包んでくれ」
間宮「は~い、少々お待ちくださいね」
島風部屋 夜
島風「あぁ~疲れた~」
島風(事務仕事が多くて肩がこっちゃうよ)
島風「うぅ~目も痛い……」モミモミ
島風(でも今日は頑張ったから、たくさん提督に褒めてもらっちゃた)
島風(明日もこの調子で頑張ろうっと!)
島風(今は作戦前で演習も出撃もないから……)
島風(他の娘が提督に褒められてイライラすることもない)
島風(なんだか、今とっても毎日が充実してる気がする)
島風(まぁ、疲れるし忙しいけど……その分満足感がある)
島風(やる事ないし明日も早いから、もう寝よう)
島風(提督と一緒に寝たいけど……)
島風(今日は遅くまで仕事するって言ってたからなぁ……きっとまだ仕事中だよね)
島風(どうしよう……一人で寝たくない気分……)
島風(…………)
島風(長門さんの部屋に行ってみようかな……)
長門部屋
コンッコンッ
…………ガチャ
長門「島風、どうしたこんな時間に」
島風「あの、すみません遅くに……」
長門「立ち話もなんだし、とりあえず中に入れ」
島風「あ、はい……お邪魔します」
長門「で、どうした。なにか相談か?」
長門(パジャマ島風かわいいな……)
島風「あの、お願いがあって……」
島風「一人で寝るの寂しくて……」
島風「私、姉妹艦もいなくて一人部屋だし……」
島風「だから私と一緒に寝てもらえませんか?」
長門「えっ」
長門(なんということだ……)
長門(この長門が駆逐艦に好かれる日がこようとは……)
島風「あの……長門さん……?」
長門(今まで頑張ってきたかいがあるというものだ……)
長門(神様がこんな形で褒美をくれるとは思いもよらなかったが)
島風「駄目……ですか?」
長門「い、いやそんなことはない。私は構わんぞ、もう寝るところだったしな」
島風「本当ですか?!ありがとうございます!」
長門(こちらこそ……)
書き溜めなくなったんで一旦ここまでで
進行遅くてすまんな
このペースだとあと2~3日で終わらせられると思う
も少し付き合ってな
レスサンクス
ちょっとだけ投下
長門「ベッドに入ろうか」バサッ
島風「失礼します」モゾモゾ
長門(おぉ……まさかこんな……ち、近い……)
島風「…………あの、長門さん」
長門「なんだ?」
島風「あの……抱きついてもいいですか?そのほうが、その、安心するので……」
長門「来い」
島風「ありがとうございます」ピトッ
長門(あぁぁぁぁ……まさか、こんな……)
島風「長門さん温かい……気持ちいい……」ギュゥゥ
長門「ぁ……」
長門「あ、いや、なんでもない……」
長門(思わず声が出てしまった……)
島風(なんだか……提督と同じで安心する匂い……)
島風(これならすぐ眠れそう……)
島風(お母さんがいたら……こんな感じなのかな……)
島風(………………)
島風「………………」スゥスゥ
長門「……島風?」
島風「………………」スゥスゥ
長門(もう寝たか……早いな……)
長門(連日慣れない仕事続きで疲れているのだろう)
長門(駆逐艦なのによくやってくれている)
長門(大変だろう……)
長門(これからもっと大変になる……)
長門(せめて私がいる間は、甘えさせてやろう……)
長門(今はゆっくり、休みなさい)ナデナデ
長門「…………」
長門(こんな状況で、私は寝れるだろうか……)
また今日投下すると思います
とりあえず今はここまでで
レスさんくす
再開します
翌朝
長門部屋 強襲殲滅作戦まで残り2日
ピリリリリ ピリリリリ
島風「ん……」
長門「ううぅ……朝か……」ピッ
島風「長門さん……おはようございます……」
長門「おはよう、よく眠れたか?」
島風「はい……熟睡できました……1回も起きなかったし……」
長門「それはよかった」
長門(私はあまり寝れなかったが……)
島風「だけどもう少し寝たいです……」ギュー
長門「こ、こら抱きつくな……もう食堂に行かないと閉まってしまうぞ」
島風「あ……もうこんな時間……長門さん目覚ましの設定遅いですね……」
長門「朝は苦手なんだ……さぁ起きて準備しよう」
島風「もう少し……」ギュー
長門「……少しならいいかぁ」フフフ
長門「いや!駄目だ!ほら起きろ!」
長門(規律は守らねば……)
長門(だが残酷だ……自ら幸福を断たねばならぬとは……)
島風「うぅ……分かりました……起きます……」
食堂
島風「あ!提督、おはよーございまーす!」
長門「提督、おはよう」
提督「おはよう、二人とも朝から一緒なんて珍しいじゃないか」
長門「まぁ……色々あってな」
島風「色々ありました!」
提督「島風は元気一杯だが、長門はなんか疲れてないか?」
長門「そんなことはない、たくさん元気をもらったよ」フフフ
提督「……よくわからんが、まぁいいか」
島風「今日も忙しいんだから、早く食べちゃいましょう!」
提督「うむ、そうしよう」
翌日
提督執務室 昼 強襲殲滅作戦まで残り1日
提督(なんとか作戦準備は整った)
提督(作戦書も問題はない)
提督(あとは任務を実行する艦娘たちを、指示と支援するのが俺の仕事だ)
提督(なにも問題はない)
提督(問題はない筈だ……)
提督(ない筈なのだ……)
ちょいミスった
再投下します
食堂
島風「あ!提督、おはよーございまーす!」
長門「提督、おはよう」
提督「おはよう、二人とも朝から一緒なんて珍しいじゃないか」
長門「まぁ……色々あってな」
島風「色々ありました!」
提督「島風は元気一杯だが、長門はなんか疲れてないか?」
長門「そんなことはない、たくさん元気をもらったよ」フフフ
提督「……よくわからんが、まぁいいか」
島風「今日も忙しいんだから、早く食べちゃいましょう!」
提督「うむ、そうしよう」
島風部屋 夜
島風「あぁ~今日も疲れた~」
島風「肩と目が痛い……」
島風「長門さんが居てこれだけ忙しいのに……」
島風「出撃で居なくなっちゃたらどうなるんだろう……」
島風「うぅ……やっぱりちょっと自信なくなってきた……」
島風「けど頑張らなきゃ」
島風「長門さんがいなくなったら、提督を守れるのは私だけなんだから」
島風「明日も早いし、もう寝よう」
島風「今日は連装砲ちゃんと寝てあげようかな」
島風「私がいないと連装砲ちゃんも寂しいもんね」ナデナデ
翌日
提督執務室 昼 強襲殲滅作戦まで残り1日
提督(なんとか作戦準備は整った)
提督(作戦書も問題はない)
提督(あとは任務を実行する艦娘たちを、指示と支援するのが俺の仕事だ)
提督(なにも問題はない)
提督(問題はない筈だ……)
提督(ない筈なのだ……)
島風(なんだかさっきから提督が妙にそわそわしてる……)
島風(調子悪いのかな……大丈夫かな……)
島風「……提督、調子悪いんですか?さっきから変ですよ……?」
提督「ん?そうか?」
島風「なんかそわそわしてるっていうか……」
提督「うむ……確かに少し、気持ちが落ちつかない……かもな」
島風「作戦で気になるところでもあるんですか?」
提督「いや……作戦に問題はない」
提督「自分でもよく分からないが……」
提督「なんだか……そう、まさに、そわそわするんだ」
島風「少し休憩しましょう……寝不足で気が立ってるんじゃないですか?」
提督「そうかもな……では30分くらいソファで寝かせてもらおうか」
島風「提督は働き過ぎなんですよ、きっと」
島風「じゃあ、ここに頭を」ポンポン
提督「……いや、遠慮する」
島風「えぇ?!なんでですか?!」
島風「提督も枕があったほうが寝やすいでしょ?!」
提督「……誰かに見られたら困る」
島風「大丈夫、この時間なら誰も来ないはず」
島風「長門さんも工廠に整備に行ってるから、当分は戻ってこないよ」
提督「そういう問題じゃないだろう……ソファから早くどけ、寝れない」
島風「私、膝枕したいんです!」
提督「……いらん」
島風「提督、早く!疲れてるでしょ?!」グイグイ
提督「やめ……ちょっ……待って……」グイグイ
提督(こいつ、力強い)
島風「えい!」バタン
島風「ふふっ、膝枕しちゃいましたね……」
提督「……無理矢理な」
提督(柔らかい太ももが、首にあたる……)
提督(島風はミニスカートだから、素肌が直接……)
島風「やっぱり寝不足じゃないですか?」
島風「近くで顔見たら、目にくまができてますよ」
提督「……髪が当たってくすぐったいから、顔を覗き込むな」
提督(匂いはいいが……)
島風「私の髪、さらさらで気持ちいいですよ」コチョコチョ
提督「確かにそうだが……くすぐるなって、やめろ」
島風「うふふ……」
島風「寝やすいように、瞼の上に手を置いてあげますね」スッ
島風「暗くなって寝やすいでしょ?」
提督「……かもな」
島風「おやすみなさい」
島風「時間がきたら起こしますね」
提督「……あぁ」
島風(えへへ……提督に膝枕しちゃったよ……)
島風(まるで恋人同士みたい……)
島風(なにか、すごい満たされる……満足感がすごい)
島風(あっ……提督もう寝ちゃったのかな?寝息が聞こえる……)
島風(私に身を任せて、安心して寝ちゃったんだ……えへっ……)
島風(かわいい……)
もうちょい投下したかったけど眠いから寝る
また明日書きます
ペースが上がらん……
レスサンクス
再開します
―――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――
―――――――――
――――
島風(あっ、もう30分経っちゃった……)
島風(名残惜しいけど、まだ仕事もあるし起こさなきゃ)
島風「提督、そろそろ起きないと」ポンポン
提督「ん……もうそんなに経ったか……」
提督「……まだ寝たりない」
島風「じゃあもう少し寝ましょうか」
提督「……いや、起きよう。仕事がある」
島風「そうですか……」シュン
島風(もっと膝枕してたかったな……)
提督「少し楽になったよ、ありがとう」
島風「はい!またいつでも膝枕してあげますね!」
提督「膝枕はいらん」
島風「遠慮しないでください!寝やすかったでしょ?」
提督「……悪くはなかったが」
島風「じゃあまた今度してあげます!」
提督「人の話を聞けって……」
島風部屋 夜
島風「ううぅぅ……疲れた……」
島風「ちょっと提督をからかい過ぎたかも……」
島風「あの後すごい量の仕事振られて、もうくたくた……」
島風「こんなに疲れたのは、提督のせいだから提督に癒してもらわないと」
島風「今日は絶対、提督と一緒に寝てやるんだから」
提督部屋前
コンッコンッ
島風「提督、島風です」
島風「…………」
島風「あれ?いないのかな?」
コンッコンッ
島風「…………」
島風「いないみたい……」
島風(今日は仕事も早めに上がって、部屋にいてもおかしくない時間なのに……)
島風(どこ行ったんだろう?)
島風(……まぁいいか、一旦部屋に戻ろう)
波止場
提督(……やはり気分が落ち着かない)
提督(眠れなくて、こんなところまで歩いてきてしまった……)
提督(…………)
提督(今日は月が綺麗だ……)
提督(月明かりで結構遠くまで見通せる……星もたくさん出ているな)
提督(波の揺らぐ音も……心地よい)
提督(少し座ろうか)
長門「部屋にいないと思ったら、ここだったか」
提督「長門…………」
提督「……どうしたこんなところまで」
長門「いや少し、提督に会いたくなってな」
長門「たぶんここにいるだろうと思って来たら、当たりだった」
提督「わざわざすまんな」
長門「まぁ散歩がてらだ、気にするな」
長門「私も座らせてもらおうか」
提督「…………」
長門「…………」
長門「どうした今日は……眠れないのか?」
提督「……なにか落ち着かなくてな」
長門「…………」
提督「だがこの景色を見ていたら、幾分気持ちが楽になった」
提督「夜のここは落ち着く」
長門「……ここに来るのは久しぶりだ」
長門「最後に来たのは、そう……」
長門「提督にプロポーズされた時かな」
提督「ずいぶんと前だな……」
長門「正直、ここはあまり好きではないんだ」
長門「初めて提督とデートした後、夕暮れ時にここにきた」
長門「まさかプロポーズなんてされると思ってもいなかった」
長門「だからものすごく焦ったよ……あたふたして不甲斐ない姿を見せた……」
提督「覚えているよ……今思えばそんな長門も、かわいかったけどな」
長門「だからここが好きじゃない……思い出すたび、恥ずかしくて堪らない……」
提督「ふふ……」
長門「……だがここは景色がいいな」
提督「そうだろう……」
長門「あぁ……少しは好きになれそうだ」
提督「朝も綺麗だぞ、今度一緒に来てみろ」
長門「一緒なら、来てもいいかな……」
提督「…………」
長門「…………」
提督「…………もう大丈夫だ」スクッ
提督「そろそろ戻ろうか、少し肌寒くなってきた」
提督「長門……ありがとう」
長門「私はなにもしてないぞ?」
提督「いや……お前が隣にいてくれるだけで、俺は助かっている」
長門「……それは嬉しいな」
長門「私も同じだよ……提督がいてくれるだけでいいんだ」
提督「さぁ、行こう」
長門「あの、提督」
提督「どうした?」
長門「……手を繋いでほしいんだ……手を繋いで帰ろう」
提督「ふふっ……いちいち言わないでも、自然に繋げばいいだろう」スッ
長門「…………」ギュ
提督「そういう初心なところが、長門のかわいいところだな」
長門「うるさい……」
提督「作戦期間は1ヶ月か2ヶ月か……いやもっと長くなる」
提督「お前と会えないのは寂しいな……」
長門「……私も寂しいよ」
長門「……本当に」
長門「提督!」
長門「……今日は最後の夜じゃないか」
長門「当分会えなくなる……」
長門「……だから、その……」
長門「……慰めて欲しい」
長門「我慢できない……お願いだ……」
提督「まったくお前は本当にムード作りが下手だな」
長門「……悪かったな」
提督「そういうところがかわいいって言っただろう?」
長門「……うるさい」
提督「……でも俺も長門が欲しくなったよ」
提督「部屋に行こうか」
長門「あぁ……」
R18展開あります
苦手な人はすみません
提督部屋
提督「ふぅ……やっとついたな」
長門「あぁ……」ドキドキ
提督「なんだ緊張してるのか?」
長門「そ、そんなことはない。お前とは初めてでもあるまいし……」
提督「……少し酒でも飲もう」
長門「やめておく、明日に残したくない」
提督「ふむ……じゃあ早速だが……」
長門「…………」ドキドキ
提督「服を脱がしてやろう」
長門「自分で脱げる……」
提督「脱がしたいんだ」
長門「いやだ……恥ずかしい」
提督「じゃあ、後ろに回ろう……これならいいだろう?」
長門「…………」
提督「まず手袋から……」
提督「……綺麗な手だ」シュルシュル
長門「…………」ドキドキ
提督「俺と比べると細いな……ほら、合わせるとよく分かる」
長門「提督の手はがっちりしてるから……」
提督「……腕、二の腕、肩、鎖骨」スススッ
長門「……ぁ」
提督「きめ細かい肌だな……触るだけでも気持ちいいよ」
長門「お前の為に……ちゃんと手入れしてるんだ」
提督「ありがとう、嬉しいよ」
提督「腹は……長門の服はへそだしだから冷えてるな、温めてやろう」ナデナデ
長門「触り方、やらしいぞ……」
提督「へそも……」クリクリ
長門「んっ……くすぐったい」ゾクゾク
提督「温まってきただろう……」
提督「次は上を脱がすぞ」
長門「うん……」
提督「…………」シュルシュル
提督「綺麗だ……やっぱり大きい……」
長門「言うな……」
提督「下から持ち上げるとよくわかる、重いが指に吸い付くように柔らかいぞ」モミモミ
長門「言うな……言うな……」
提督「耳が真っ赤だ、恥ずかしいのか?」ペロッ
長門「や……舐めるな……ぁ……」
提督「気持ちいいだろう?」レロレロ
長門「ぁ……んっ……」ゾクゾク
提督「首筋と鎖骨も……」ペロペロ
長門「んっ……あぁ……ぁぁ……」
提督「乳首が硬くなってるな……掠めるように触ってやろう」サスッサスッ
長門「はぁんっ……はぁ……んっ」ビクッ
提督「いい声だ……また、耳も」ペロペロ
長門「あっ……耳、いい……ぁん……」
提督「長門は敏感だな……」
長門「提督っ……キス、して」
提督「ふふっ……かわいいな……」チュッ
長門「あん……気持ちいい……」チュッチュッ
提督「ほら、下も脱がすぞ」
長門「ぁん……」
提督「……いやらしい尻だ、大きくてむちむちして」スルスル
長門「…………」ドキドキ
提督「ここもヒクヒクしてるぞ……」
長門「やめっ……駄目……そこは、いやだ……」プルプル
提督「すまん、長門が触って欲しかったのはこっちだよな」サワサワ
長門「んっ……ぁぁん……」
提督「もう濡れてるじゃないか……」
長門「き、気持ちよくて……」
提督「それはよかった」
提督「じゃあこの愛液をクリトリスに……」ヌルヌル
長門「ぁ……っ……んっ」
提督「優しく弄ってやろう」クリクリ
長門「あっ……んっ……はぁっ……」ビクビク
提督「ビクビクしてかわいいぞ」クリクリ
長門「はぁっ……はぁっ……んんっ」
提督「息が荒いぞ……ほら、耳も」ペロペロ
長門「はぁっ……いいっ……気持ちいいっ……」
提督「…………」クリクリクリクリ
長門「はあんっ……あんっ……」ビクビク
提督「声が大きいぞ、部屋の外に聞こえる」
長門「はぁっ……抑え、られない……はぁっ」
長門「はぁっ……提督っ……提督っ…」
提督「…………」クリクリ
長門「はぁっ……だめっ……いきそう、なのっ……」ビクビク
提督「いいぞ」クリクリ
長門「いやっ……だめっ……はぁっ」
提督「ほらほら」クリクリ
長門「はぁっ……はぁっ……あ……あぁ……だめっ」
長門「ほんとにっ……だめっ……あっ……あぁ」
長門「……ぁんんっっっ!!!」ビクビクビクビクッ
長門「……………………はぁ……はぁ」
長門「はぁ……あぁ提督……」グッタリ
提督「かわいかったぞ、長門」チュッ
提督「ほら立ってるのは辛いだろう、ベッドに行こうか」
長門「はぁ……提督……すごい、よかった」ドサッ
提督「長門が気持ちよくなれたなら、俺も嬉しいよ」
長門「……もう提督も、ここ硬くなってるじゃないか」
提督「あんな姿見せられたら、そうなるさ」
長門「私はもう大丈夫だから……いれて」
提督「俺ももう我慢できそうになかった」カチャカチャ
長門「提督も気持ちよくなってくれ……」
提督「いれるぞ……ゆっくりな……」
長門「お願い、私もほしい……」
提督「…………」ズプズプ
長門「はぁん……入って……きた」
提督「気持ちいいぞ、長門」チュッ
提督「少し動くぞ……」ヌプヌプ
長門「ぁん……提督っ、私も、気持ちいいっ」
提督「もっとよくしてやる」ヌプヌプ
長門「んっ……提督っ……好き、好きっ……」
提督「俺も好きだ……長門」チュッ
長門「はぁっ……提督……提督っ……」チュッチュッ
島風(………………)ジー
書き溜めなくなったので今日は終わりです
エロは難しい
また明日書きます
レスサンキュー
再開します
ちょっとしか投下できないかも
提督部屋 外
島風(この時間なら提督もさすがに部屋にいるよね)
島風(疲れたから早く癒して欲しかったのに……)
島風(焦らされた分、いっぱい甘えちゃうんだから)
島風(ん?部屋の中から声が聞こえる……)
「はぁっ……だめっ……いきそう、なのっ……」
島風(長門さんの声……なんだか苦しそう)
島風(提督となにかしてるのかな……)
島風「扉に鍵……かかってない」
「いやっ……だめっ……はぁっ」
島風(覗いてばれても、たぶん怒られないよね)
島風(私も秘書官だし……)
島風(少しだけ覗いてみよう……)チラッ
「はぁっ……はぁっ……あ……あぁ……だめっ」
島風(ん……?なにやってるんだろう……)
島風(提督が長門さんの後ろから抱き着いて……)
「ほんとにっ……だめっ……あっ……あぁ」
島風(長門さんの股に手を……)
「……ぁんんっっっ!!!」
島風(なにを……やってるの……?)
「……………………はぁ……はぁ」
島風(なにを……)
「はぁ……あぁ提督……」グッタリ
島風(わからない……わからないけど……)
島風(気持ちが、悪くなってきた)
「かわいかったぞ、長門」チュッ
島風(提督にキスされてる)
島風(なんで……なんで長門さんに……)
「ほら立ってるのは辛いだろう、ベッドに行こうか」
島風(なに……その顔……)
「はぁ……提督……すごい、よかった」
島風(そんな表情私には見せてくれなかったのに……)
「長門が気持ちよくなれたなら、俺も嬉しいよ」
島風(私のこと好きって……大好きだって……)
「……もう提督も、ここ硬くなってるじゃないか」
島風(言ったのに……)
「あんな姿見せられたら、そうなるさ」
島風(言ったのに!!!)
「いれるぞ……ゆっくりな……」
島風(なにするつもりなの……?)
「ぁん……お願い、私もほしい……」
島風(提督のが……)
島風(長門さんの中に……)
「はぁん……入って……きた」
島風(気持ち悪い)
「俺も気持ちいいぞ、長門」
島風(気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い)
島風(なにをやってるの……?)
島風(二人が気持ち悪く蠢いて気持ち悪い声を出して)
島風(なにをやってるのか分からない、分からないけど)
島風(気持ち悪い)
島風「ウプッ……オエッ」
島風(吐きそう)
島風(ここにはいたくない)
島風(気持ち悪いの見たくない)
島風(部屋に戻らなきゃ)フラフラ
島風(きっと悪い夢なんだ)
島風(部屋に戻らなきゃ)
島風部屋
島風「オエェェ」ビチャビチャ
島風(気持ち悪い)
島風「ウプッ……オエェェ」ビチャビチャ
島風(気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い)
島風「フゥ……フゥ……」
島風「フ、ウフフフフ」
島風(でも大丈夫……)
島風「ウプッ……」
島風(きっとこの前みたいに提督が助けにきてくれる)
島風「オエェェ」ビチャビチャ
島風(早く来て提督)
島風「ウプッ……フゥ……」
島風(悪い夢から助けて)
島風「提督……提督……提督……」
―――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――
―――――――――
――――
今日はここまでにしときます
また明日続き書きます
完結までまだかかりそう……
レスさんくす
ちょっと忙しくて書けなかった……
今書き溜めしてるから明日あたりに投下できるかも
遅くてすまんな
子供が親の営みを見てゲロることもあるからヘーキヘーキ(根拠の無い自信)
遅くなった
ちょっと投下します
>>308それイメージして書いてた
翌日 強襲殲滅作戦開始日
風呂
島風「………………」シャアア
島風(結局、提督は来なかった)
島風(目が覚めたらトイレで自分の吐いたものにまみれていた)
島風(全部夢じゃなかった)
島風(提督と長門さんの、あの気持ち悪い行為も……)
島風(…………提督に何をしてたか聞いてみよう)
島風(気分はましになったけど……なんかイライラする)
港
各艦出発準備中
提督「…………」キョロキョロ
利根「お!提督!どうしたキョロキョロとしおって」
筑摩「提督、おはようございます」
提督「おはよう利根、筑摩。いやなに、準備がどうかと思ってな」
利根「ばっちりじゃ!いつでも出発できるぞ!」
利根「二度とこの前のような失態はせんぞ」
利根「今度は我輩が筑摩を守るのじゃ」
筑摩「姉さん……私も頑張ります!」
提督「期待してるぞ、二人とも」
提督「…………」キョロキョロ
提督「!」
提督「長門!」
長門「おぉ提督、どうした?」
提督「いや……準備は順調かと思ってな」
長門「あと少しだ、他の艦もじきに準備が整う」
長門「そうしたら出発だ」
提督「……そうか、ならいい」
長門「…………」
長門「……提督」
提督「なんだ?」
長門「…………」チュッ
提督「ちょっ……こんなところで……」
長門「ふふっ……」
長門「心配するな、私は大丈夫だ」
長門「私よりも他の娘に目を配ってやってくれ」
提督「……あぁ、そうしよう」
提督「頼んだぞ、長門」
長門「任せろ」
島風「…………」イライライライラ
長門「おっ、島風、こんなところにいたか」
島風「…………」
長門「秘書艦、頼むぞ。提督を支えてやるんだぞ」
島風「…………はい」
長門「帰ってきたら、また間宮にでも行こう」
島風「…………」
長門「じゃあ私は他の艦の準備の手伝いがあるから、ここで」
島風「…………」
長門「しばしの別れだ、それではな」
島風「…………」
島風「……行くわけないじゃん」ボソッ
提督「全艦集合したな?」
提督「では改めて。皆、おはよう」
提督「ついにこの日がきたな」
提督「作戦については重々承知だとは思うが……」
提督「本作戦が成功すれば、敵に大打撃を与えることができる」
提督「だがお前たちにとっては、つらく長い戦いになるだろう」
提督「無茶は承知だ、協力してくれ」
提督「自分に与えられた任務を全うしろ」
提督「しかし誰一人として沈むことは許さん」
提督「…………作戦が終わったら、皆で息抜きでもしよう」
提督「宴会、祭り、パーティでもなんでもいい」
提督「少し羽目を外そうじゃないか」
提督「各自、いい案を考えておいてくれ」
提督「以上!出発しろ!」
―――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――
―――――――――
――――
提督「…………」
提督「全艦、出発したか……」
大淀「そうですね……なんだか鎮守府が静かです……」
提督「ほとんどの艦が出撃だからな、仕方ないさ」
提督「仕方ないが、やはり寂しくなるな……」
大淀「無事に作戦を完了できるように、頑張りましょう」
提督「うむ……」
大淀「艦隊が作戦展開地域に着くまで、まだかなり時間があります」
大淀「到着したらお呼びしますので、作戦司令室までお願いします」
提督「あぁ、分かった。それまでは執務室にいる、何かあれば連絡をくれ」
提督「島風、行くぞ」
島風「…………」コクリ
提督執務室
提督「ふむ、やはり鎮守府が、がらんとしている」
提督「執務室に来るまで誰ともすれ違わなかったしな」
提督「静かだから仕事は捗りそうだが……やはり物足りない気がする」
島風「…………そうですね」
提督「……どうした島風?元気がないようだが」
提督「さては長門が行ってしまったから、寂しいんだろう?」
島風「……」ピクッ
提督「まぁ仕方ない、長門と島風は仲がよかったからな」
島風「違う!!!そんなんじゃないもん!!!」
提督「」ビクッ
提督「…………どうした、いきなり大声出して」
島風「………………」
提督「……どうしたんだ?大丈夫か?」
島風「……ねぇ提督」
島風「私ね、昨日の夜、提督の部屋に行ったの」
提督「……昨日の夜?」
島風「一緒に寝たかったの……だけど……」
島風「提督の部屋から、長門さんの声が聞こえたの」
島風「とっても辛そうな声」
島風「鍵が開いてたから覗いたの……」
島風「そしたら提督と長門さんが抱き合ってた」
島風「キスしながら」
島風「何をやっているのか分からなかった、だけど……」
島風「すごく気分が悪くなったの」
島風「……ねぇ提督、あれは何だったの?」
島風「長門さんとなにしてたの?」
提督「…………」
提督「……部屋を覗くのは感心できないな」
島風「ごめんなさい……」
提督「鍵をかけ忘れていたのにも非はあるがな……」
提督「…………」
提督「……あの行為についてだが」
提督「あれはだな……愛し合う者同士がすることなんだ」
島風「愛し合う者同士……?」
提督「お互いの愛を確認するためにな……」
提督「島風はそういう知識がないから、尋常じゃないと思っただろう」
提督「だが普通の行為なんだ、気持ち悪くなんてない」
提督「むしろ気持ちいいくらいだ、島風もその内分かるさ」
島風「ちょっ……ちょっと待って」
島風「愛し合う者同士ってどういうこと?」
島風「提督は長門さんが好きってこと?」
提督「……まぁ、そうだな」
島風「なんで?」
提督「……なんで、と聞かれてもな」
提督「長門にはいつも世話になってるからな……」
提督「いつからか好きになってしまった」
島風「……そんなの変だよ」ボソッ
提督「ん?なんて言った?」
島風「そんなの、変だよ!!」
島風「絶対におかしい!!!」
島風「だって提督、島風のこと大好きって言ったでしょ!?」
島風「この前!朝、波止場で会ったときに!!!」
島風「大好きって言ったもん!!」
島風「なんで島風のこと大好きなのに、長門さんのこと好きなの!?」
島風「そんなの、変でしょ!?おかしいよね!?」
島風「提督は島風のこと大好きなのに!!!」
提督「落ち着け!!!」
島風「」ビクッ
提督「…………少し落ち着け」
島風「……」コクリ
提督「……説明させてくれ」
提督「俺は長門のことが好きだ」
島風「…………嫌」
提督「だが島風のことも好きだ」
提督「長門は恋人だ、そういう意味で長門が好きなんだ」
提督「島風は恋人というより家族だな」
島風「でも……でも島風のこと好きなんでしょ……?」ウルウル
島風「だったら長門さんと同じことしてよ……」
島風「抱き合って……キスして……」
島風「島風のここに、提督の入れていいから」
島風「ちょっと怖いけど我慢できるから」
提督「……すまないが、長門を裏切るようなことはできない」
島風「嫌……嫌だよ……」
島風「提督の一番じゃないと嫌……」
島風「お願い、提督……いっぱい提督のお世話するから」
島風「提督の言うことなんでも聞くから」
島風「お願い……提督、お願い……」ポロポロ
提督「…………」
提督「すまない」
島風「うぅ……嫌だ……嫌だよ……うぅ……」ポロポロ
提督「お前は少し混乱しているんだ」
提督「きっと、行為を見たせいでな……」
提督「ショッキングだったろう、気持ちは分かる」
提督「だから少し休め……ほら、ソファに来い」
提督「膝枕してやるから横になれ」
島風「うぅ……はい……」ポフッ
提督「少し寝ていいぞ……」
島風「提督……提督……」ポロポロ
提督「顔がグシャグシャだぞ……何かで拭け」
島風「……」ゴシゴシ
提督「馬鹿、俺のズボンで拭くな……」
島風「ごめんなさい……嫌いにならないで……」ポロポロ
提督「嫌いになんかならないから、泣き止め」
島風「ごめんなさい……ごめんなさい……」ポロポロ
提督「大丈夫、安心しろ。ここにいてやるから」
島風「うぅ……」
今日はここまでで
続きは日曜にかけるかな?
レスさんくす
再開します
島風(提督……やっぱり安心する匂いがする)
島風(…………だけど提督は長門さんが好き)
島風(私は提督の一番じゃなかった……)
島風(でもそんなの許せるわけないよ)
島風(私の方が絶対、提督のことを想ってるし)
島風(提督に尽くせるのに……)
島風(きっと長門さんに、たぶらかされてるんだ……)
島風(提督は私が守ってあげないと)
島風(でも今は長門さんがいないから、チャンスだよね)
島風(いない間に私の方が役に立つってことを分からせればいいんだもん)
島風(そうすれば長門さんのことなんて、すぐ忘れるはず……)
島風(仕事とか身の回りの世話もやってあげて……)
島風(とにかく提督の役に立たなくちゃ)
島風(頑張らなきゃ……)
島風(…………だけど今だけは提督の膝で甘えてもいいよね)
提督「少し落ち着いたか?」
島風「はい……でももう少しこうしてたいです」
提督「あぁ、いいぞ」
提督(……かなり精神的に参っているようだな)
提督(俺と長門の行為を見てしまったショックが大きいようだが……)
提督(迂闊だった……)
提督(しかしそれだけではない……秘書艦の仕事で疲れているのだろう)
提督(だが今は大事な時期だ、他に秘書艦を務められる者もいない)
提督(島風にはまだまだ頑張ってもらわなければならない)
提督(それにしても……島風からこんなにも慕われていたとはな……)
提督(だが子供の恋だ……愛するということが、まだよく分かってない筈だ)
提督(適当にあしらっておけば、すぐに冷めるだろう)
提督(……しかし慕われていたことに対しては、素直に嬉しいがな)
2週間後
前線軍港
陸奥「あぁ~やっと帰投できた~今日も疲れた~」グッタリ
加賀「そうね、だけど敵の抵抗が少し弱くなってきたように感じるわ」
長門「こちらの被害も少ないしな……作戦が功を奏しているのだろう」
赤城「慢心しては駄目、沈んだらそれこそ提督に合わす顔がなくなってしまいます」
加賀「鎧袖一触よ、心配いらないわ」
陸奥「それより補給の前にお風呂に行きましょうよ、ベタベタして気持ち悪くて」
長門「そうしようか。お前たちはどうする?」
赤城「お供します。綺麗さっぱりして食べるご飯のほうがおいしいですから」
加賀「同じく」
風呂
カポーン…
長門「ふぅ……心地いい」
加賀「えぇ……疲れが飛びます……」
陸奥「そういえば、出発の時に提督が言ってた『息抜き』のこと、覚えてる?」
赤城「作戦が終わったら宴会でも祭りでもしよう、ということでしたね」
陸奥「そうそう、他にもいい案があれば出してくれって言ってたでしょ?」
陸奥「何か考えてる?」
長門「まぁ……特には考えてなかったな」
加賀「私も」
赤城「私もです」
陸奥「あら、あんまり乗り気じゃないのね」
長門「そんなことはないんじゃないか?ただ皆、考える余裕がなかっただけで」
加賀「楽しみではありますね、息抜きは大事ですから」
赤城「私はおいしいものが食べられるなら、どれでもいいです!」
陸奥「私はね、旅行なんてどうかなって思ったんだけど」
赤城「いいですねぇ、温泉街食べ歩きしたいです」
加賀「全員で行ったら鎮守府が空になってしまうわ」
陸奥「あ、確かにそうね……分けて行くっていうのも、なんか嫌よね」
長門「でも旅行か……いいな、行きたいなぁ」
陸奥「あらぁ?それは提督と、って意味かしら?」ニヤニヤ
加賀「そういう風に聞こえましたね」ニヤ
長門「全員で、だよ!全員で!からかうな!」
赤城「ふふふ…長門さん、ごまかしきれてないですよ」
長門「でも、まぁ……提督と二人でというのも……悪くないな」
加賀「結局ですか」
陸奥「でも今回の『息抜き』は皆でやらないと」
陸奥「皆の息抜きなんだから、提督を独り占めするのは駄目なんだからね」
加賀「提督を好いている娘は多いですから」
長門「むぅ……そうか」
陸奥「でもあんまり提督を野放しにしとくと、私が火遊びしちゃうかもね」
加賀「私も気分が高翌揚してしまうかも……」
長門「加賀、お前もなのか……だが、それは許さんぞ」
赤城「提督は人気ですねぇ……」
陸奥「赤城は好きじゃないの?提督のこと」
赤城「それは好きですけど、尊敬してると言ったほうが正しいですね」
加賀「赤城さんは色気より食い気ですから」
赤城「そうですね!」
長門「ふふっ、それは安心できる」
赤城「そんなこと言ってたらお腹がすいてきました」
長門「そろそろ上がって、補給にいくとするか」ザバァー
加賀「そうね」
陸奥「私もお腹すいたな~」
長門(旅行か……提督と旅行……)
長門(きっと楽しいだろうな)
長門(景色を楽しんだり……)
長門(おいしいもの食べたり……)
長門(温泉なんかにも、入りたいな)
長門(お酒も飲んで、ちょっといい気分になったり……)
長門(きっと、ゆっくり時間が流れるのだろうな)
長門(ゆっくり、ゆったりと……二人で)
長門(今は行くのは無理だろうが)
長門(深海棲艦との戦いに決着がついたら、必ず行こう)
長門(提督と二人で……)
長門(いや……やはり全員で行くのも悪くないか)
長門(それはそれで楽しめそうだ)
赤城「長門さん、どうしました?にやけてますけど……」
長門「あ、いや、少し考えごとをだな……」
陸奥「どうせ提督のことでしょ、いやねぇ惚気ちゃって」
加賀「頭にきました」
長門「何も言ってないのに……」
今日はこのくらいで
また明日投下します
始めてからもうすぐ一ヶ月……
書いてるとどうしても長くなってしまう
レスさんくす
遅くなったけど少し投下します
1週間後
提督執務室
提督「ふぅ……少し休憩するか」
島風「はい!お茶でも入れましょうか?」
提督「コーヒーにしてくれるか、クッキーがあるから茶請けにしよう」
島風「ちょっと待ってくださいね~」コポコポ
提督「あ~目が痛い」サスサス
島風「細かい字ばっかり見てますもんね」
提督「今日はまだいいが、頭まで痛くなる時は流石に辛い」
島風「はい、どうぞ」
提督「ありがとう。ほら島風もこのクッキー食べてみろ」
島風「頂きます」ポリポリ
島風「あ、これすごくおいしいです!」
提督「だろう?島風は気に入ると思ってな」
提督「売っているところ少ないんだ、これ。値段も高いし」
島風「……」ポリポリ
提督「昨日来客があったときに貰ったんだよ」
島風「……」ポリポリ
提督「こら、俺の分も残しとけ」
島風「おいしすぎて……」ポリポリ
提督「もうないじゃないか……」
島風「ごめんなさい」ポリポリ
提督「まぁいい、島風が気に入ってくれたなら嬉しいよ」
島風「もっと食べたいくらいです!」
提督「そうか、見かけたら買ってこよう」
島風「本当ですか?!ありがとうございます!」
提督「ふふ、こんなに喜んでもらえるとはな」
島風「提督、目が痛いって言ったから……」
島風「お礼にマッサージしてあげますね!」
提督「それはありがたい」
島風「ソファに仰向けで寝てください、膝枕しますから」
提督「これでいいか?」
島風「うふ、いいですよ」
島風「提督、目が痛いって言ったから……」
島風「お礼にマッサージしてあげますね!」
提督「それはありがたい」
島風「ソファに仰向けで寝てください、膝枕しますから」
提督「これでいいか?」
島風「うふ、いいですよ」
島風「ここどうですか?」グリグリ
島風「目の上の骨のところ、ぐりぐりされると気持ちいいでしょー?」グリグリ
提督「気持ちいいが……滑って指が目に入らないように気をつけてくれよ?」
島風「こんな風にですか?」スッ
提督「だからやめろって」
島風「あはっ、提督おもしろーい」
提督「まったく……」
天龍「輸送護衛任務完了したぞ!」バァーン!
提督「!!」ガバッ
島風「おぅ……」
天龍「おやぁ?おやおやぁ~?」ニヤリ
提督「いきなり入ってくるな!ノックぐらいしろ!」
龍田「どうしたの~?」
天龍「フフフ……提督と島風がいちゃいちゃしてたんだよ」
暁「い……いちゃいちゃって、一体なにしてたのよ?!」
提督「いちゃいちゃなどするか!」
天龍「膝枕してもらうのは、いちゃいちゃするに入らないのかな?」ニヤニヤ
暁「膝枕……べ、別に羨ましくなんてないんだから……」
提督「目のマッサージをしてもらっただけだ」
天龍「ずいぶんと仲がいいように見えたけどなぁ~」
提督「毎日一緒にいるんだ、仲はよくなるさ」
暁「毎日一緒……」
提督「報告があるなら早くしろ」
天龍「はいよ」
天龍「輸送護衛任務完了、敵艦との遭遇はなかったぜ」
提督「うむ、ご苦労。下がっていいぞ」
龍田「長門秘書艦がいないからって他の娘に手を出しちゃ駄目ですよ~?」
提督「手など出すか」
龍田「うふふ……どうかしらね~?」
提督「他の者には言うんじゃないぞ」
龍田「えぇ~なんでですか~?」
提督「変な噂が立つと困る。……もういいだろう、早く行け」
龍田「うっふふふふ……はいはい、もう行きますよ~」ガチャ
暁(秘書艦いいなぁ……やれば提督と仲良くなれるのかな……)
暁(また島風に、聞いてみようかな……)
提督「やっと行ったか……騒がしいやつらだ」
島風「私は提督に手、出されてもいいけどね」
提督「馬鹿、そういうことは言うものじゃないぞ」
島風「だって本当だもん」
提督「はぁ……まったく……口外するなよ、変な噂が広まるから」
島風「広がってもいいも~ん」
提督「俺が困る……」
提督「…………ほら、そろそろ仕事に戻ろう」
島風「はーい!頑張りましょう!」
少ないが今日はここまでで
また明日投下できるかも
かなり遅くなってしまいました
レスと保守さんくす
1週間後
作戦司令室
大淀「前線艦隊より通信です。本日の目標を達成したとのことです」
提督「よし、今日は終了だ」
大淀「はい、艦隊を軍港に帰投させます」
提督「今日も大きな被害はなかったな、上々だ」
大淀「提督の作戦指示のおかげですね」
提督「皆、頑張ってくれている。皆の成果さ」
大淀「そうですね……連日の出撃、よく頑張ってくれています」
提督「さて……俺は執務室に戻ることにする」
提督「ちょっとやることが残っていてな」
大淀「はい、何かあったらお呼びします」
提督「お前も休憩しろよ」
大淀「艦隊が帰投したら、休憩させてもらいますね」
提督「あぁ、それでは失礼する」ガチャ
大淀「お疲れ様です、提督」
提督執務室
提督「……ふぅ」ガチャ
島風「おっそーい!」ガバッ
提督「おっと……急に抱きつくな、危ないだろう」
島風「だって提督、戻ってくるの遅いんだもん」ギュー
島風「提督がいないと退屈なの」ギュギュー
提督「退屈って……秘書艦の仕事はどうした?」
島風「全部済んでるよ」
提督「なに、本当か?どれどれ……」ペラペラ
提督「……うむ、終わっているようだな」
島風「仕事も速いでしょー!」
提督「でもまだ俺のやることが残ってるから、手伝ってもらおうか」
島風「えぇ~!ちょっと休憩しようよ~」
島風「提督も戻ってきたばかりだし、いいでしょ?」
提督「……そうだな、一息入れるか」
島風「やったぁ!じゃあ、お茶とコーヒーどっちにする?」
作戦司令室
大淀「……はい」
大淀「状況は?…………」
大淀「……はい……はい……」
大淀「……わかりました」
大淀「えぇ……私から提督に……」
大淀「……はい」
大淀「……進展があれば再度連絡を」
大淀「……それでは、よろしくお願いします」プツッ
大淀「………………」スクッ
大淀「執務室に行かなきゃ……」
提督執務室
提督「……おっと、もうこんな時間だ」
提督「そろそろ仕事をしないとな」
島風「もう少しだけ休憩しようよ~」
提督「駄目だ、ほら片付けしよう」
島風「もう少し、ね?」ダキー
提督「抱きつくなって……お前最近馴れ馴れしいぞ」
島風「嫌じゃないでしょ?」
提督「そういう問題じゃなくてだな……」
提督「風紀的によくないだろう」
島風「提督が嫌じゃないならいいでしょー」
提督「まったくお前は……いいから離れろ」グイッ
島風「あうぅっ……」
提督「ほら、仕事仕事」
島風「はーい……」
大淀「………………」スタスタ
大淀(あぁ……神様)
大淀(私になんて残酷な役回りを……)
大淀(こんな……あまりに……酷い)
大淀(いや……なにより残酷なのは……)
大淀「………………」コンコン
大淀「大淀です。入ります」
提督「どうした大淀、何かあったか?」
大淀「……帰投途中の艦隊が、敵の奇襲を受けました」
提督「状況は?」
大淀「先程、敵包囲網から離脱しましたが……」
大淀「被害は甚大です。中破、大破艦が多数」
提督「…………続けろ」
大淀「あとですね……その……」
大淀「申し上げにくいのですが……」
大淀「……」
大淀「長門さんが…………」
提督「長門が?」
大淀「他の艦を庇って……」
大淀「爆撃を受け……轟沈しました」
提督「…………」
提督「…………本当か」
大淀「……はい」
大淀「現在、捜索隊を向かわせています」
提督「………………」
大淀「ですが、望みは薄いかと……」
提督「……そう、か」
大淀「いえ、失言でした」
大淀「……現状の報告は以上です」
提督「わかった……」
提督「何かあれば報告しろ……」
大淀「わかりました……司令室に戻ります」
大淀「……失礼します」
提督「…………」
提督「…………あの、大淀」
大淀「はい、なんでしょうか」
提督「捜索隊に伝えてもらえるか」
提督「どうか……長門を……」
提督「長門を…………」
提督「頼む、と」
大淀「……伝えます、すぐに」
大淀「皆、全力を尽くしてくれる筈です」
提督「…………」
大淀「……それでは、失礼します」
提督「あぁ……」
大淀「…………」ガチャ
提督「…………」
島風「…………」
島風(嘘、でしょ……こんなのって、あるの……)
島風(だって長門さんが沈むなんて、そんなこと……)
島風(ありえない……)
島風(あぁ、神様……)
島風(……ありがとう)
島風(やった!やったぁ!)
島風(こんなラッキーありえないよ!)
島風(やっぱり神様はいるんだ!)
島風(私のこと、見ててくれてるんだ!)
島風(私が一番、提督のこと想ってるってことを!)
島風(長門さんがいなくなったから……)
島風(これで提督は私のものだよね!)
島風(ありがとう!神様!)
島風(うふふふふ……)
島風(あぁ……提督、とっても悲しそうな顔してる……)
島風(かわいそう……)
島風(島風が癒してあげないと……)
島風(これから楽しみだなぁ……えへへっ……)
今はここまでで
また夜に投下したいです
なかなか書けなくて申し訳ない
少しずつ書いてます
土日で投下します
遅くなりましたが再開します。
提督「…………」
島風「…………」
提督「…………島風」
島風「はい」
提督「少し、一人にさせてほしい」
島風「でも……提督……」
提督「…………」
島風「……わかりました」スクッ
島風「……」ガチャ
島風「…………」
島風「……やっぱり、提督のそばにいる」
提督「一人になりたいんだ」
島風「でも……今の提督を放っておけないよ」
島風「目を離した隙に消えちゃいそうなんだもん」
島風「だから、提督のそばにいる」スッ
提督「馴れ馴れしく触るなっ!!」ガッ
島風「ひゃっ!?」ドテッ
島風「あうぅ……」
提督「す、すまない。つい……」
島風「痛いってばぁ……でも大丈夫よ」
提督「っ……島風……俺は……」
提督「俺は……駄目な奴だ」
島風「……そんなことないよ」ギュッ
提督「長門が沈む可能性なんて十分にあった」
提督「だが……それが、いざきてみると……」
提督「耐えられない……俺はもう駄目だ……」
島風「ううん……そんなことない」ポンポン
提督「……お前にも当たってしまった」
島風「気にしてないよ。提督にだったら何されても平気だし」
提督「……すまない、島風」
島風「ねぇ、提督」
島風「一番駄目なのは、ここで提督が駄目になっちゃうことでしょ?」
島風「まだ前線にはたくさんの艦がいる」
島風「提督が駄目になったら、その艦たちも沈んじゃうよ」
島風「つらいけど、立ち止まってる時じゃない」
島風「長門さんが今の提督を見たら怒るよ、きっと」
提督「…………そうだな」
提督「ありがとう島風、少しだけ落ち着いた」
提督「……だけど、もう少しこのままでいさせてくれ」ギュッ
提督「じゃないと、喪失感に押し潰されてしまいそうで……」
島風「うん……いいよ」ポンポン
提督「すまない……本当に……」
島風(うふ……提督、かわいい)
2日後
作戦司令室
大淀「前線艦隊より通信です。本日の目標を達成したとのことです」
提督「今日は終了だな。お疲れ」
大淀「お疲れ様でした」
提督「俺は執務室に戻る。何かあれば連絡を」
大淀「提督……あの……」
提督「なんだ?」
大淀「あまり無理しないでくださいね」
提督「心配するな、俺は大丈夫だ」
大淀「なら、いいのですが……」
提督「じゃあ、行くぞ」ガチャ
大淀「…………」
コンッコンッ
明石「お疲れ様」ガチャ
大淀「お疲れ様、どうしたの?」
明石「いや……今日の戦果はどうかなと」
大淀「大きな被害はなし。皆、長門さんの穴を埋めようと頑張ってます」
明石「そう、よかった。……長門さんの捜索隊は?」
大淀「今も続けてるけど、戦闘海域の近くだから思うようにいってないみたい」
明石「じゃあ提督の様子は……?」
大淀「私が見る限り、提督は大丈夫……だと思う」
大淀「島風ちゃんがよくやっているみたいだから」
明石「そうなんだ、よかったぁ」ホッ
大淀「……気になるなら、提督のところに行ってみれば?」
明石「え、いや、別に気になってなんか……」
明石「行っても迷惑になるだけだし……」
明石「あ、こんな時間!私、戻らなきゃ!」ドテドテ
大淀「…………もう」
提督執務室
島風「……ふぅ、書類も一通り片付いたね」
提督「そうだな、少し休憩しよう」
島風「じゃあ、お茶入れるね~」
提督「……島風、お茶よりもあれをしてくれないか?」
島風「いいよ、じゃあソファに横になって」
提督「頼む……落ち着くんだ、すごく」
島風「失礼しま~す」ギュッ
島風(提督、すっかり甘えん坊さんになっちゃって……)
島風(長門さんが沈んでから、提督と朝から晩まで一緒で幸せ)
島風(提督から、夜一緒に寝てくれって言われるなんて思わなかったよ)
島風(今もこうやって二人で抱き合ってるし……)
提督「……すまないな、一人でいると押し潰されそうになるんだ」
島風「提督は大丈夫だよ、私も頑張るし」ナデナデ
提督「迷惑かける……すまない」
島風「気にしないでいいよ」
提督「……俺はもう島風がいないと駄目だ」
島風「えっ」ドキッ
提督「感謝してる」
島風「も、もう提督!恥ずかしいよ///」
島風(あぁ幸せ……)
島風(いい匂いだし……提督にこんなにも必要とされてる)
島風(すごく嬉しい……うふふ……)
5日後
作戦司令室
大淀「はい……」
大淀「……分かりました、伝えます今すぐに」
大淀「……失礼します」プツッ
大淀「伝えなきゃ、すぐに……!」
大淀「提督!失礼します!」バァン!
提督「な、なんだ、どうした?」
大淀「報告します!」
大淀「長門さんが……長門さんが……」
大淀「見つかりました!生きています!」
提督「ほ……本当か!」
大淀「はい!」
提督「あぁぁ……ありがとう……ありがとう」ウルッ
大淀「本当に……本当に、よかったです!」ポロポロ
提督「な、なんでお前が泣くんだ?!」
大淀「すみません……私、安心しちゃって……」ポロポロ
大淀「提督が無理しているの、知ってたので……」
大淀「でも本当によかった……本当に」
大淀「すみません、少し取り乱しました。続けて報告します」コホンッ
提督「うむ、頼む」
大淀「長門さんは奇襲を受けた海域から離れた島に座礁していました」
大淀「大破していますし、衰弱していますが生きています」
大淀「今は軍港で治療を受けています」
大淀「ですが他の入渠艦も多く医療体制が万全ではありません」
大淀「処置を受けた後、当鎮守府へ輸送される予定です」
大淀「明日の夜には到着すると思われます、以上です」
提督「分かった、何か進展があったら連絡してくれ」
大淀「はい、私は司令室に戻ります」
大淀「失礼しました」ガチャ
提督「…………あぁ、本当によかった」ポロッ
提督「今になって涙が……」ポロポロ
島風「…………提督」
提督「すまない島風、男の泣面なんて見たくないよな」ゴシッ
島風「提督……あれ、してあげるよ……ソファに横になって」
提督「いや、もう俺は大丈夫だ」
提督「今まで迷惑かけたな」
島風「…………そう、だよね。もう、提督は大丈夫、なんだよね」
提督「あぁ、もう大丈夫だ」
島風「…………よかった、ね」
島風「本当に……」
島風(嫌だ、嫌だ)
島風(提督に必要にされなくなっちゃう)
島風(嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ)
今日はこのへんで
次の投下で終わらせられそう……かも
遅くてすみません
少しずつ書いてます
投下だおらぁ
提督「さぁ、仕事を再開しよう」
提督「……どうした、島風?」
島風「…………」
提督「……島風?」
島風「……仕事だよね、うん」
提督「……?」
島風部屋 夜
島風「…………」
島風(明日の夜に長門さんが帰ってくる……)
島風(そしたらきっと提督は私のことを見てくれなくなる)
島風(長門さんは提督の恋人で、私はただの秘書艦だから)
島風(そんなの嫌……私ほうが長門さんなんかより提督のこと想ってるのに)
島風(こんなに好きなのに……)
島風「…………」
島風「……提督の部屋に行こう」
提督自室
島風「提督……」コンッコンッ
ガチャ
提督「島風か、どうした?」
島風「一緒に寝ようと思って……」
提督「いや、もういいんだ。俺はもう大丈夫だから」
島風「一緒に寝たいの……いいでしょ?」
提督「まぁ……構わないが」
島風「じゃあ、失礼しまーす」
島風「提督、もう寝るでしょ?」
提督「少しやりたいことがあるから、終わったらな」
島風「えぇ~!もう寝ようよ~」
提督「少しだから待てって」
島風「ねーるーのー」
提督「少しだって」
島風「……えいっ」ドンッ
提督「おうっ?!」ボフン
島風「うふ、押し倒しちゃった」
提督「びっくりするからやめろって……」
島風「ね、ほら、もうこのまま寝ようよ」
提督「……まったく、しょうがないな」
島風「うふふ……」
島風「あったか~い」ギュッ
提督「風呂入ったばかりだからな」
島風「…………」ギューッ
提督「痛い痛い、抱きつき過ぎだぞ」
島風「じゃあ、これぐらい?」ギュッ
提督「まぁ、そのぐらいなら」
島風「……」ギュッ
島風「……ねぇ、提督」
提督「なんだ?」
島風「私、提督のこと好き」
提督「…………そうか」
島風「提督は私のこと好き?」
提督「……あぁ、そうだな」
島風「好きなの?」
提督「……好きだな」
島風「えへへ……私も……」ギュー
島風「じゃあキスしようよ」
提督「いや……しない」
島風「好き同士なんだから、いいでしょ?」
提督「俺には長門がいる」
島風「……提督、いつもそればっかり」
島風「私はこんなに提督のこと好きなのに……それなのに提督は……」
提督「島風……」
島風「提督は長門さんのことばっかり……」
島風「長門さんばっかり、提督に愛されて、必要とされて……」
提督「いや、そんなことは……」
島風「私とだって……」
島風「私とだって、キスぐらいしたっていいじゃん!!」ガバッ
提督「!」
提督「島風……!やめろ……」ジタバタ
提督(手が押さえつけられて……振りほどけない!)
島風「私のほうが力強いし、馬乗りになってるんだもん。抵抗しても無駄だよ」
提督「ふざけるな、洒落になってないぞ!」ジタバタ
島風「……ふざけてないもん」チュッ
提督「しまか……」
島風「……」チュッチュッ
提督「やめ……」
島風「提督……好き……」チュッ
島風「提督……提督……」チュッ
提督「ぐっ……」ジタバタ
島風「ハァ……ハァ……あぁ、すっごい……」チュッチュッ
島風「えへっ……えへへ……提督、暴れないの」チュッ
提督「うぐ……」
島風「ハァ……なんか……すごい、興奮して、熱い……」チュッ
島風「提督の……全部舐めちゃうんだから」
島風「おでこ……まぶた……鼻……穴も」ペロペロ
島風「首もおいしそう……」ペロペロ
提督「くっ……」ピクッ
島風「首筋、くすぐったいの?うふふ……かわいい」ペロペロ
提督「や……めろ」ピクッピクッ
島風「あ……提督、かたいの当たってるよ」
島風「私もここ、なんか、すごい濡れて……」ヌルッ
島風「長門さんみたいに、入れてみよっかな……えへへ……」
島風「なんか今なら、怖くないし……」
島風「むしろ……入れてみたいかも……」
提督(手を放した!今だ!)ドガッ!
島風「ひゃっ!?」ドテッ
提督「……」
島風「あぅぅ……て、提督……」
提督「出て行け」
島風「ごめんなさい!つい、抑えられなくて……」
提督「やり過ぎだ」
島風「ごめんなさい……ごめんなさい」
提督「今日は一人で頭を冷やせ」
島風「うぅぅ……一人は、いやです……」
提督「早く行け」
島風「あぅ……うぅぅ……」ポロ
提督「早く!」
島風「はいぃ……」ポロポロ
ガチャ
提督「……」
島風「提督ぅ……ごめんなさいぃ……」ポロポロ
島風「ごめんなさい……ごめんなさいぃ……」
島風「私……ただ、提督のことが好きなだけなの……」
島風「許して……許してください……」
島風「嫌いにならないでくださいぃ……」ポロポロ
提督「…………」
提督「くそ」
まだ見てくれててありがとう
土日には完結できると思います
たぶん……
翌日
提督執務室
島風「……」ガチャ
島風「提督、おはようございます……」
提督「おはよう、島風」
島風「……昨日は本当にごめんなさい」
提督「それについては……まぁ、気にするな」
提督「……島風の気持ちも分かった」
提督「だが俺には長門がいる」
提督「申し訳ないが島風の気持ちには応えられない」
提督「だから、昨日のことは忘れて今まで通りにやっていこう」
島風「………………いやです」
提督「……そう言うな、仕方ないことだ」
島風「私には提督しかいないの」
島風「提督の他に親しい人はいないし、別に必要もない」
島風「だって提督がいるし、それ以上に好きなものなんてないから」
島風「……だから提督に見捨てられるのだけは、いや」
提督「見捨ててなんかいない」
島風「提督の一番になれなきゃ、いやです」
島風「じゃなきゃ捨てられたと同じ」
提督「じゃあ聞くが、俺はどうすればいい?」
島風「えっと……それはその……」
島風「やっぱり、まず提督と私が恋人になって///」
島風「将来的にはケッコンして……」
島風「子供もほしいです///」カァァ
提督「う……うむ」
提督「何度も言うがそれは無理だ」
提督「俺は長門とケッコンしているから……」
提督「島風とは付き合えない」
島風「でも……それでも……好きなんです」
島風「諦めるなんて無理です……」
コンコンッ
大淀「大淀です」
提督「島風、その話は後でしよう」
提督「大淀か、入れ」
大淀「失礼します」ガチャ
提督「なにかあったか?」
大淀「長門さんが鎮守府に到着しました」
提督「予定よりかなり早いな」
大淀「長門さんの容体が良かったため、輸送班が急いで戻ってきたようです」
大淀「今、治療室に運び込まれています」
提督「わかった。報告ご苦労」
大淀「早くお見舞いに行ってあげてくださいね」
提督「あぁ、勿論だ。すぐ行く」
大淀「それでは失礼します」ガチャ
提督「……」
提督「先程の話だが……そうだな……」
提督「長くなりそうだから、今日の夜にもう一度話をしよう」
提督「じゃないと仕事が溜まってしまうからな、いいか?」
島風「……はい」
提督「さて……少し長門の様子を見てくる」
提督「島風は少し待っててくれるか」
島風「…………はい」
治療室
提督「入るぞ」ガチャ
明石「あ、提督。お疲れ様です」
提督「長門の容体はどうだ?」
明石「意識はまだはっきりしませんが、順調に回復しています」
提督「そうか……よかった」
明石「……私は少し外を散歩してきますね」
提督「気を使わせて、すまんな」
明石「いえいえ、それでは」ガチャ
提督「長門……」
長門「……スゥ……スゥ……」
提督「こんな痛々しい姿になってしまって……」
提督「やつれたな……可愛そうに……」
提督「…………」
提督「でも……よかった」
提督「……生きていてくれて」
長門「……スゥ……スゥ……」
提督「……長門」
島風(…………………………)ジー
島風(すごくイライラする)
島風(やっぱり長門さんがいるかぎり……)
島風(提督は私のことを見てくれない)
島風(長門さんのいるかぎり……)
提督執務室 夜
提督「ふぅ……今日はこれぐらいにしておくか」
島風「提督、お疲れ様」
提督「さて……」
提督「……島風、朝の話だが」
島風「その前に一度部屋に戻っていい?」
島風「連装砲ちゃんに、ごはんあげないと」
提督「あぁ、早く行ってやれ」
島風「ちょっと待ってね」
島風自室
島風「ふぅ……今日も疲れちゃった」
島風「連装砲ちゃん……」
島風「ごめんね、最近構ってあげられなくて」ナデナデ
島風「これからまた行かないといけないから」
島風「…………あ、そうだ」
島風「先にあっちに行こうかな」
提督執務室
提督(……島風、遅いな)
提督(でも来たら来たで、何と答えればいいか……)
提督(島風は精神的に参っている)
提督(それは俺のせいだ……)
提督(いっそのこと、本当のことを言うべきか)
提督(どうするか……)
提督「うむ……」
提督「……遅い」
提督「…………」
提督「島風、まさか」
提督「いや、そんな、そんな訳は……」
提督「……しかし」
提督(嫌な予感というのは、案外当たるものだ)
提督(治療室……万が一のため、行ってみるか)
治療室
ガチャ
提督「……島風」
島風「提督……なんでここに……?」
提督「いや、その……なんとなく、な」
提督「ほら、部屋に行こう。話しの続きをしよう」
島風「…………」
提督「……ほら、行こう」
島風「…………」
提督「突っ立ってないで、行くぞ」
島風「……私、長門さんのこと好きだった」
提督「…………島風?」
島風「優しくしてくれて、お姉さんみたいだなって」
提督「お前……」
島風「でも今は、すごく羨ましくて……それで、許せない」
提督「なにをしようとしている……?」ジリ…
島風「こっちにこないで」
提督「っ……」ピタッ
島風「本当はこんなことしたくない」
島風「けど、長門さんがいる限り提督は私のことを見てくれないから」
提督「冷静になれ……お前は取り返しのつかないことをしようとしている」
島風「冷静だよ……これだけ弱ってるんだもん」
島風「抵抗もできないから、首ぐらいすぐ折れる」グイッ
提督「やめろ!長門に手を出すな!」
島風「いつも……そうやって、提督は長門さんのことばかり……!」
島風「なんで……なんで!なんで長門さんばっかり!!」ボコッ!
長門「っ……」
提督「やめろ!!死んでしまう!」
島風「また長門さんの心配ばっかり……!」イラッ
島風「やっぱり提督は、長門さんがいればいいんだよね?!」グッ
島風「長門さんがいれば、私なんて提督に必要ないんでしょ!!」ググッ
提督「必要ない訳ないだろう!俺はお前のことが……」
島風「でも長門さんがいなくなれば……」グググッ
島風「もう一度長門さんが消えれば、提督は私を必要としてくれるの!」グググッ
提督「やめろ!!」ダッ
提督「手を離せ!!」ガシッ
島風「!!」
提督「島風、俺の話を聞け!」
島風「放してよ!」ジタバタ
提督「俺はお前のことが好きなんだ!」
島風「そんな嘘聞きたくない!」
提督「本当だ!話を聞け!」
島風「放して!!」ジタバタ
提督「島風!こっち向け!」グイッ
島風「放せ!!」
提督「島風!」チュッ
島風「むぐっ……?!っ……ん……」
島風「ん……っ……はっ……」ジタ…バタ…
島風「っ……ふ……ん……」
提督「ハァ……落ち着け……」
島風「ハァ……ハァ……」グッタリ
島風「ハァ……ずるいよ、提督は」
島風「いつもそうやって、突き放したと思えば……」
島風「また優しくするんだもん」
島風「そんなことするから、提督のこと諦められないんだよ……」
提督「全部……正直に話す、少し聞いてくれ」
提督「島風がこの鎮守府に配属になった日だ」
提督「3、4ヶ月ぐらい前か……初めてお前を見た時……」
提督「一目惚れした」
島風「………………え?」
島風「い、今なんて……?」
提督「印象、見た目、仕草、話しをしていても楽しかった」
提督「本当に可愛いと思ったし、好きだった」
提督「だが俺はケッコンもしているし、この鎮守府の責任者でもある」
提督「お前を公然と好きと言えるはずもないし……」
提督「お前だけ特別扱いする訳にはいかない。規律がみだれるからな」
島風「……ぉぅ」
提督「他の艦と平等に扱うつもりでいたが……」
提督「やっぱりそれはできなかった」
提督「気が付くと島風に目をかけていた」
提督「だから体よく秘書艦にしたんだ」
提督「仕事ぶりは予想以上だったがな」
提督「勿論長門のことは愛してる」
提督「だが長門と島風どちらのほうが好きかと言われても……」
提督「答えられない……2人とも好きなんだ、本当に」
提督「男として不甲斐ないのは分かっている」
島風「…………」
提督「長門とケッコンしていることと……」
提督「島風がまだ子供であることもあって……」
提督「島風に好きと言われても曖昧な返事しかできなかった」
提督「本来なら頑として断るべきだったのだろうが……」
提督「やはり島風のことが好きだから、それもできなかった」
島風「…………」
提督「俺は島風のことが好きだ」
提督「この気持ちは本当だ」
提督「でも俺にも立場があるし、長門を裏切る訳にはいかない」
提督「俺も島風のことは、きっぱり諦める」
提督「だから島風も俺のことを諦めてくれ」
提督「これしか方法はないだろう」
長門「……て、いとく」
島風「!」
提督「長門!お前、気がついて……」
長門「……ケッコン、すればいい……3人で」
提督「なに?!いや、しかし、それは……」
長門「……なに……なんとなく、分かってた、ことだ」ニコッ
長門「私は……2人の、笑顔が……見られなくなるほうが、嫌だ……」
島風「っ……」ズキッ
提督「長門……」
提督「……どうする、島風?」
島風「私は……私はやっぱり提督とケッコンしたいです」
島風「それがどんな形であっても……」
提督「……うむ」
提督「島風……お前、自分のしたことを分かっているか?」
島風「……長門さんを殺そうとしました」
提督「俺が優柔不断だったために、お前はこんなことをしてしまった訳だが……」
提督「お前にも責任はある。重大な違反であり、許されるとこではない」
提督「もっと違ったやり方はあった筈だ」
島風「……はい」
提督「罰を受けることになる……解体になるかも知れない」
島風「…………」
島風「私……とんでもないこと、しようとした」
島風「最低なことを……」
島風「それなのに、長門さんは私のことを想ってくれて……」
島風「自分がどれだけ浅はかで自分勝手か分かった……」
島風「だから、ちゃんと罰を受けます」
島風「罰を受けたその後で……」
島風「長門さんと一緒に提督とケッコンしたいです」
提督「よし、許そう!」
島風「……え?」
提督「お前に反省してもらいたくて、ちょっと意地悪をした」
提督「罰などない、俺が許す。……惚れた弱みってやつだな」
提督「だからこの件については口外禁止にする」
島風「うぅぅぅ……提督ぅ……」
提督「反省しろ、2度目はないぞ」ギュッ
島風「長門さん……ごめんなさいぃ……ごめんなさいぃ……」ポロポロ
島風「もうしません……ヒック……二度としません……」
提督「あと……その、島風」
提督「ケッコンしよう」
島風「!!」
提督「本来なら島風か長門どちらかに決めなければいけないが」
提督「どうか俺を許してくれ」
島風「うっ……うっ……」
島風「うぁぁぁぁぁぁぁん」ボロボロ
提督「そんなに泣くなって……」ナデナデ
ガラッ
明石「て、提督!」
明石「何かありましたか?!」
提督「……いや、もう大丈夫だ」
島風「うぁぁぁぁぁぁぁん」ボロボロ
明石「は、はぁ……そうは見えないですが……」
島風「うぁぁぁぁぁぁぁん」ボロボロ
数日後
前線軍港
陸奥「ちょ、ちょっと、提督の話聞いた?!」
赤城「なんのことでしょうか?」
陸奥「提督、島風とケッコンするんだって!」
加賀「それは長門さんと別れて、ということ?」
陸奥「いやそれが違うらしくて、重婚するらしいわ」
赤城「あれ?提督って重婚はしないって言ってましたよね?」
加賀「公言してましたね」
青葉「なにか心変わりがあったようですよ」
陸奥「あら青葉、詳しいようね」
青葉「なにしろ、この情報をすっぱ抜いたのは青葉ですから!」フフン
加賀「説明してもらおうかしら」ゴゴゴ
青葉「あ、いえ、青葉もそんなには詳しくないですが……」
赤城「加賀さん、そんなに凄まなくても……」
青葉「えと……取材したことを簡単に話すとですね……」
青葉「島風ちゃんが提督に猛アタックを仕掛けたらしいです」
青葉「だけどそこは提督、俺には長門がいるんだーっと突っぱねていたらしいですが」
青葉「なんだか、かなり壮絶な[ピーーー]殺らないの痴話喧嘩に発展!」
青葉「だが蓋を開けてみるとビックリ!なんと提督は島風ちゃんに一目惚れしていた!」
青葉「それで最終的には長門さんと話し合って3人でケッコンすることになったらしいです」
陸奥「なによそれ……」
加賀「どこまで本当かあやしいものね」
青葉「そんな!真実ですよ!」
青葉「2人とも仲がよかったから、そんな結果になったようです」
加賀「不純よ、許せないわ」
赤城「でも提督は真面目な人ですから、色々考えての結果だったんだと思います」
加賀「確かに提督は真面目ですが……」
陸奥「う~ん、ちょっと引っかかるけど……」
赤城「いずれにせよ、お祝いしないといけないですね」
青葉「そうですよーお祝いしないと!」
陸奥「お祝い……お祝いね……あ、いいこと思いついたわ!」
提督執務室
提督「ケッコン式?」
大淀「えぇ、大規模作戦終了の『息抜き』にと」
提督「なんでそんなこと……」
大淀「長門さんのときも式を挙げていなかったじゃないですか」
大淀「よい機会だと思いますよ」
提督「いや、みんなのための息抜きだろう」
提督「俺たちのケッコン式でいいのか?」
大淀「全艦の総意、とまではいきませんが……」
大淀「アンケート結果によると、ほぼすべての艦がケッコン式がいいとことです」
提督「重婚だぞ……不貞なのにどうして……」
大淀「なにやら噂が広がっているようですよ、尾ひれがついている気はしますが」
大淀「それでもみんな、ケッコン式をやりたいのは……」
大淀「提督たちの関係を不貞だとは思っていないんじゃないでしょうか」
提督「どんな話が広まっているのやら……」
大淀「少なくとも私が聞いた話は純愛でしたよ」
大淀「真実はどうなんでしょうか?」
提督「まぁ……知らなくていいだろう」
大淀「ふふ……そうですか」
大淀「報告は以上です」
提督「うむ、下がってくれ」
大淀「失礼しました」
大淀「あ、提督。任務に式の準備を加えておきますね」
提督「……」
提督「真実を言ったら大変なことになるからな……」
島風「うん……」
提督「気をつけろよ」
島風「うん……」
提督「……どうした、ここのところ元気がないな」
島風「そうかな……」
提督「……」
提督「そうだ、ちょっと長門を見てきてくれるか」
島風「うん」
また嘘つきました
土日で完結しませんでした
ごめんなさい
次の投稿で本当に最後にします
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...で最期の投稿は?
もうちょっとなのに...