速水奏「むっつりだなんて、失礼しちゃうわ」 (106)
好きな人に邪険にされるのが好き。
たとえばそう、私が誰かに対して。
いくら声をかけても、ちょっかいをかけても、その人は簡単に打ち払うだけでちっともこちらをむいてくれない。
私が何をしたってどうでもよくって、私が何をしたって、なんとも思ってくれない。
それって、どんな私でも受け入れてくれてるってことじゃない?
それがとても楽しいから、なんて。
そんな秘密を漏らしてしまったのはいつのことだったかしら。
ああも赤裸々に口にしちゃって、どうしてだかは覚えてないけれど、その時の私はよほどご機嫌だったらしい。
たしかお相手は加蓮。
もちろん加蓮は、またこの子は変なこじらせ方して、なんて言ってるような、どうしようもないしかめっ面をしていたけれど。
その顔に、その目に。
少しだけ、満足した。
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読んでいただいてありがとうございます!
過去作も置いておくのでよかったらどうぞ
真面目なの
関裕美「その言葉を、胸にしまって」
工藤忍「まっくろこげのハート」
ほのぼの
千川ちひろ「ライブカメラで幸せをお届け☆」
沙理奈「ここにおっぱいがあるでしょ?」千枝「はい!」
etcetc......
ではでは、おやすみなさい
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