【ごちうさ】チノ「達磨ココアさんです」 (92)
ココアちゃんが達磨なだけの、ほのぼの気味なSSです
チノ「ただいま戻りました」カチャ
コロコロコロ
達磨ココア「チノちゃん!おかえり!」コロコロ
チノ「ココアさん…、んっ、よいしょ」ヒョイ
ココア「おっとと…」
ギュッ…
チノ「ただいまです…イイ子にしていましたか?」ギューッ
ココア「もちろんだよ~」
チノ「おや…今日はおトイレは…?」
ココア「大丈夫大丈夫、タカヒロさんに世話してもらったから」エヘヘ
チノ「そうですか、良かったですね」
ココア「うん!」
チノ「ふふ…」モフモフ
ココア「ん~?」
チノ「あ、いえ、こうやって学校帰りにココアさんを抱き上げてモフモフするのが、一日の一番の楽しみなんです」モフモフ
ココア「私も、チノちゃんにモフモフされるのが幸せだよ~」
チノ「ココアさん…」モフモフ
チノ「ん…っ…と」プルプル
チノ「すいません、ちょっとベッドに下ろします…」トサッ
ココア「おおっと、ごめん、やっぱり重いよね…
頭と胴体だけでも、人間って結構重いんだねぇ」ウニウニ
チノ「私にもっと力があれば…」
ココア「気にしないで~、チノちゃんが大きくなって私を軽く持ち上げてくれるのを楽しみに待ってるよ」
チノ「はい、待ってて下さいね」
ガチャリ
リゼ「ふ~」
ココア「あ!リゼちゃーん!今日は早いね!」コロコロ
リゼ「うわっ!?急に足元に転がってくるな!
踏んだらどうする!」バッ
ココア「えへへごめんごめん、リゼちゃんに会うのが楽しみでさ~」
リゼ「全く…ほらおいで、よっと」ヒョイ
ココア「わ、わっ」
リゼ「あ、すまん、急に持ち上げたから…怖かったか?」
ココア「た、高いよ」ウニウニ
リゼ「そうか、でも、これくらいは元々のお前の身長くらいだぞ?」
ココア「そうだっけ?
私、こんなに身長あったんだ…」
チノ「…」ムウッ
リゼ「…チノ、どうした?」
チノ「…なんでもないです、さ、早く着替えてお仕事しましょう」
リゼ「そうだな」
ココア「…くすくす」
リゼ「ん?」
ココア「リゼちゃんに持ち上げられると、私の目線が自分より高くなっちゃうのがチノちゃんは気に入らないんだよ
普段私はチノちゃんよりずっと低い位置にいるからね」クスクス
リゼ「そうか、悪かったなチノ」
チノ「なっ///」カァッ
チノ「ココアさん!///」プンプン
ココア「きゃーチノちゃんが怒ったー!
逃げろー!」コロコロコロコロ
更衣室
チノ「はいココアさん、腕上げてください」
ココア「肩から下無いのにー?」ケラケラ
チノ「それでも上げてください、服を脱がしづらいです」
ココア「はーい」バンザーイ
チノ「ふぅ」グィッ
ココア「ん~っ」スポッ
リゼ「ココアの部屋着もすぐにボロボロになっちゃうな…
ああここ、ほつれてる」
ココア「そりゃあ転がったり這ったりするからねぇ
トイレだって誰かがいないと垂れ流しにするしかないし…
あっ、でも今日はタカヒロさんにトイレの世話してもらったんだよ
チノちゃんが赤ちゃんだった頃のオムツ交換を思い出すとか言ってたなぁ」
チノ「なっ!なんて話してるんですか!!////」
店内
ココア「いらっしゃいませ~!」ピョコピョコ
青山「まあココアさん、今日も可愛らしいですぅ」フフッ
ココア「えへへぇありがとうございます」テレテレ
青山「撫でてもいいですか?」
ココア「おっとお客様、一撫でコーヒー一杯ですよ!」
青山「あら商売上手」ウフ
リゼ「ココアもすっかりラビットハウスのマスコットだな」
ティッピー「ワシの存在意義は…」
チノ「おじいちゃん気を落とさないで…」ナデナデ
リゼ「そうだチノ、今日はまた私にココアを貸してくれないか?」
チノ「もちろんいいですよ、ココアさんはみんなのココアさんです」
リゼ「ありがとう、たまにココアを借りるのが楽しみなんだ」
チノ「ココアさんも喜びます、力のない私ではココアさんとあまり遊べませんし…
それにリゼさんの家には『アレ』がありますから」
リゼ「そうだな…久しぶりにココアに『アレ』を…」
帰り道
リゼ「きつくないか?」スタスタ
ココア「大丈夫!私リュックに入るの大好き!」
リゼ「以前はキャリーバッグの中にココアを丸々入れてたんだよな、そしてガラガラと引いて移動してたんだっけ」
ココア「そうそう、あれは揺れるし狭くて暗くて嫌だったよー
今みたいに頭をリュックから出してリゼちゃんに背負わされるのは凄い快適!」
リゼ「それは良かった、私もココアが心地いい重さで楽しいよ」
ココア「私も楽しい!」ウネウネ
リゼ「こらこらはしゃぐな」ハハッ
ココア「リゼちゃんの後頭部の髪の毛モグモグしちゃうよー」パクパクモグモグ
リゼ「あっ、こいつぅ
リュックに入れたまま坂道を転がしてやろうか?」
ココア「ひぇぇご勘弁を~」
アハハ
キャッキャッ
リゼの家
ココア「ふわぁ、相変わらず大きいお家だね…」
リゼ「ココアが小さくなったからそう感じるんじゃないか?」
ココア「そうかなぁ?私は小さくなったけど、チノちゃんを大きいとは感じないよ?」
リゼ「…それ、チノには絶対言うなよ」
男「お嬢様、よろしければ、背中のお友達をお持ちしましょうか?」
リゼ「なに?
ココアをお前たちなんかに任せるわけないだろ」ギロッ
男「す、すいやせん…」
ココア「駄目だよリゼちゃん、あの人は重い私を背中ってるリゼちゃんを気遣ってるんだよ」
リゼ「ココアは重くない!
早く部屋に行こう」
リゼの部屋
ココア「リゼちゃんのベッド広ーい!ふかふかー!」コロコロコロコロ
リゼ「ベッドから転げ落ちないように気を付けろー」
ココア「平気平気ーー!
わっ!」ゴロッ
ドタッ
リゼ「ココア!」
ココア「あだだだ…」ケホコホ
リゼ「言ったそばから…もう
よいしょ」ヒョイ
ココア「わっとと、えへ、ごめんね」
リゼ「大丈夫か?頭から落ちなくて良かった」ナデナデ
ココア「ん~、ちょっと背中痛いだけ…大丈夫大丈夫」
リゼ「お前をケガさせたらチノに申し訳がつかないだろ…
むちゃするな…」ナデナデ
ココア「あはは~、こんなのケガにも入らないよ
みんなに両腕両脚切断されたのに比べれば全然平気~、なんてこともないよ~」ケラケラ
リゼ「ははっ、確かにな」クスッ
クゥ~キュルルルッ
ココア「あっ///」
リゼ「お腹空いたか?晩御飯は用意してあるから、今持ってきてやるぞ」
ココア「わーい!お願い!」ピョンピョン
カチャカチャ
コトッ
リゼ「お待たせ、さあ食べよう」
ココア「わーい!ステーキ!?
美味しそう!リゼちゃん大好き!」ジュルリ
リゼ「はは、慌てるなって
今小さく切り分けてやるから」スッ
ココア「…あっ」
リゼ「ん?」
ココア「ん、ううん、なんでもない!早く食べさせてー」アーン
リゼ「…?
あ、ああ…」カチャッ
リゼ「…ん…ちょっと焼きすぎたか?ナイフが古いのか?
なかなか…切れない…」ゴリゴリ
ココア「…………」ジーッ
リゼ「なんだこの肉…切れない…」
ココア「…………」
『ゴリゴリゴリゴリ』
『グキッ、ゴリゴリ』
『ブチブチ、グキッ』
―取れたぞ、ココア―
リゼ「すまんすまん、ナイフが悪かったみたいだ
ほら、新品に替えたらこんなに綺麗に切れたぞ」
リゼ「はいココア、あーん、ふふ、ちょっと照れるな///」
ココア「あ、ごめーんリゼちゃん
ちょっと今食欲ないかなぁ」
リゼ「えっ?でもさっきお腹が鳴って…」
ココア「えへへごめーん、スープだけ飲ませて?
そのスープ美味しそう!」アーン
リゼ「…?
そうか、よし、スープだな?
冷ましてからな、ふーっ、ふーっ、ふーっ
はい、あーん」
ココア「あ~~ん、ぱくっ
ん~~っ!美味しい!」フルフル
リゼ「良かった、スープはまだいっぱいあるぞ」
ココア「わーい!」
風呂
ココア「あったかーい」パチャパチャ
リゼ「じっとしてろ、私が支えてないと沈んじゃうんだから」
ココア「はーい…
はふぅ…」パチャ…
リゼ「ふぅ…」チャポ…
ココア「ん…」モゾッ
ココア「…」ウニウニ
リゼ「どうした?」
ココア「んん、背中がかゆくて…」
リゼ「遠慮なく言ってくれ、ここか?」コシコシ
ココア「ん…もーちょい下…」
リゼ「ここ?」コシコシ
ココア「あ~そこそこ…」
リゼ「ふふ
じゃあ身体洗うか」
ココア「やった!お願い!」
リゼ「おとなしくしてろよー」ワシャワシャ
ココア「あ~~~…気持ちいい~……」
リゼ「強くないか?」ワシャワシャ
ココア「大丈夫~~……」
リゼ「……」ワシャワシャ
ココア「……」
リゼ「腕と脚の先」ワシャワシャ
ココア「ふぇ?」
リゼ「すっかり傷もなくなったよな
綺麗だよ、まるで肘を曲げただけみたいだ」ワシャワシャ
ココア「リゼちゃんたちが頑張って傷を塞いでくれたおかげだよ
たまに変な痛みを感じるけど」
リゼ「え?痛いのか!?傷が開いてるのかな?」
ココア「ううん、切ったところじゃなくて…
なんだろ?無いはずの手の平やつま先がむず痒くなるみたいな…
不思議な痛み…」
リゼ「へぇ…それは不思議だ…
泡、流すぞ」バシャッ
ココア「ぷあっ」
再びリゼの部屋
リゼ「今日はココアに良いものを用意してたんだ」
ココア「え?なにかななにかな」
リゼ「今ならちょうど良い温度になってるはず…」バサッ
リゼ「よっと」
ドサッ
ココア「あ、あっ!」
リゼ「お前の右腕だ、冷凍していたやつを解凍したんだ」
ココア「腕っっ!!
私の腕!!!腕腕!右腕ぇ!
早くっ!!早く返して!!」ジタバタ
リゼ「落ち着け、ほら」
ココア「私の…!私の右腕…!!はぁ…はぁ…!
右腕……肘…指…爪…!」ゴロゴロスリスリ
リゼ「あまり長い間そのままだと腐るから、しばらくしたらまた冷凍するからな」
ココア「指…私の指……」ペロペロ
リゼ「ふふ…喜んでくれて良かった…」
ココア「親指…人差し指…はぁはぁ」ペロペロスリスリ
ココア「私の腕…私の…」ゴロゴロ
ココア「こ、ここに…こうして…」ズリ…ズリ…
ココア「リゼちゃん!私の腕を…切ったところに合わせて…」
リゼ「ん?ああ」スッ
ココア「あ、ああああ…ある…
腕がある…」
ココア「私の腕が…はぅぅ…」
リゼ「嬉しいか?」
ココア「うん…私、今最高に幸せ…
ありがとうリゼちゃん…」
ところ変わって
チノの部屋
チノ「ココアさん…」ソワソワ
チノ「落ち着きません…」キョロキョロ
チノ「ココアさんの枕…」ギューッ
チノ「…」モフモフ
チノ「なんか違う…」
チノ「落ち着きません…」ソワソワ
チノ「ぬいぐるみ…」
チノ「…!そうだ…」
チノ「ぬいぐるみの手足を…」
ザクッ!
ブチブチ、ビリビリ、ビリッ
チノ「…」ハァハァ
ザクッザクッザクッ!
ビリビリッ!
チノ「…できました…達磨さんぬいぐるみ…」
チノ「…」モフモフ
チノ「……ん…ちょっと落ち着きます…」
チノ「……ココアお姉ちゃん…///」モフモフ
チノ「……」モフ…
チノ「…」ウトウト
『ココアさん…大丈夫ですか?』
『うん、でも、最後に…最後にもう一度、チノちゃんをモフモフさせて?』
『…はい』
『…モフモフ~
…あったかいね…
これからはチノちゃんが私をモフモフするんだよ?』
『…はい』
『…ん…じゃあ…いいよ…お願い…』
『…はい』
チノ「……んぅ…」ウツラウツラ
ココアさん
ココアさんの白くてフワフワな左腕をノコギリで引いた時
真っ赤なジャムが吹き出ました
ココアさんはジャムパンだったんですね
ココアさんからはいつも焼きたてパンの良い香りがしてましたが
あれはココアさん自身の匂いだったんですね
ココアさんのジャムを浴びながら
私は一心不乱にノコギリを引き続けました
リゼさん、シャロさん、千夜さんも
みんなみんな頑張ったんですよ
翌日
ココア「チノちゃんただいまぁ~~!!」ウニウニ
チノ「お帰りなさい」
リゼ「ありがとうチノ、はいココア、ほら」
チノ「よ、いしょっと」ドサッ
ココア「わっぷ、チノちゃん、重くない?」
チノ「お…重いです…」プルプル
ココア「無理しなくていいよー、いったんおろして?」
チノ「……いえ…」
チノ「……もうちょっと…このままで…」ギューッ
ココア「ん…えへへ…チノちゃんぎゅーっ」
チノ「こ、ココアさんぎゅーっ///」
リゼ「やれやれ、2人にはかなわないなぁ
それじゃ私は学校行くよ、チノも遅刻するなよー」
チノ「リゼさん、ココアさんのこと、ありがとうございました」ペコッ
ココア「リゼちゃーん!またねー!」パタパタ
リゼ「また、バイトでな」
パタン
チノ「えっと、部屋に行きましょうか」
ココア「あ、え~と、チノちゃん、トイレ良いかな?」モジモジ
チノ「あ、はい」
トイレ
チノ「大きい方ですか?」
ココア「そっちはまだ大丈夫かな」
チノ「では…」スルッ
パサッ
チノ「んしょ…んしょ…」ヨタヨタ
ノシッ
ココア「うひょっ!?!?」ビクッ!
チノ「すっ!すいません!便座冷たかったですよね!
温めておくの忘れてました!」アセアセ
ココア「だっ大丈夫…おととっ?
わわっ!?」ヨロッ
チノ「ココアさん!」ガシッ
ココア「わっ…あ、危なかった、トイレの中に落ちるところだったよ…」
チノ「本当にすみません…
このまま支えているので、どうぞオシッコをしてください」
ココア「うん…
ん…」ブルッ
チョポッ
チョロロロロッ
ココアの部屋
ココア「なんか私のベッドも久しぶり~!」ボフッ
チノ「1日だけじゃないですか」
ココア「ん~っ!落ち着くなぁ」ウニウニウニ
チノ「昨日、リゼさんの家はどうでしたか、何か美味しい物でも食べさせてもらいましたか?」
ココア「うん!凄いんだよ!ステーキが出てきたの!」
チノ「ステーキ?」ピクッ
ココア「うん!あとスープとね~…」コロコロ
チノ「…あの…ココアさん」
ココア「ん?」
チノ「ステーキって…えっと…」
ココア「ん?ん?
あっ!
あ~!あはは!大丈夫大丈夫!ちゃんと牛さんのお肉だよ~!!」アハハハ
チノ「そ、そうでしたか…」
ココア「うん、その後私の右腕をちゃんと見せてくれたから、あれは絶対牛さんのだよ」
チノ「…」
ココア「そういえばリゼちゃんだけだね、私の身体を最後まで保存してくれてるのは…」
チノ「…」
ココア「チノちゃんが一番始めに食べたんだっけ?
美味しかった?」
チノ「コ、ココアさん…」ビクッ
ココア「な~んてね!切った腕と脚は好きにしていいって言ったのは私だったよね!あはっ
私は全然気にしてないよー」
チノ「…」
ココア「ほら、チノちゃん、学校遅れちゃうから、行ってらっしゃい」
チノ「は、はい…では…」
パタン
ココア「ふんふ~ん」コロコロ
ココア「…はぁー、窓から入ってくる風が気持ちいいよー…」
ココア「……はふぅ…」
ココア「おっと、流石に昼寝には早すぎるかな?」
ココア「この身体になってから、運動なんてしなくてグータラな生活だったからなー」
ココア「よし!今日は運動するよ!」
ココア「……」ウニウニウニ
ココア「…でもどうやって?」
ココア「あっ!腹筋とかできるかな?」
ココア「んっ!んっ!んっ!」グニグニグニ
ココア「お、おおう…凄くキツい…
腕を振ったり、脚で踏ん張ったりできないから、本当に腹筋だけの力で…んっ!んっ!
でもなんか運動できてる!」グニグニ
ココア「んっ!んっ!くぅぅ~~っ」プルプル
ココア「ぶへぁぁ~~~!
も~限界!!」バタッ
ココア「あ~…はぁはぁ…
うわ、こんなので汗が…」
ココア「よっ、はっ」
ココア「うう…、額の汗が拭えなくて気持ち悪い…
仕方ないや、枕で拭いちゃお」グリグリゴシゴシ
ココア「他にどんな運動ができるかなぁ、うーん」
ココア「這うくらいしか…這うのも運動になるのかな?」ウネウネ
ココア「よし!這って運動してみよう!」
ココア「そうと決まれば…
はむっ!」
ココア(枕をくわえて…ベッドの下に落とす)ペッ
ポトッ
ココア「その上に降りる…っと」コロンッ
ボスッ
ココア「へへ、上手くいった」
ココア「私の部屋の中を何周回れるかな~」ウニウニウニ
ウニウニウニ
ズルズルズル
ウネウネウネ
ズルズルズル
ココア「転がる方が楽だけど、あれ目が回るんだよね~」ウネウネウネ
ココア「ほっ、ほっ、ほっ」ズリズリズリ
ココア「あれ?この動き…」ズリズリズリ
ココア「ほふく前進みたい!リゼちゃんこういうの好きそうだよね!」ズリズリズリ
コンコンコン
ココア「あ、はーい」
ガチャ
タカヒロ「ココア君…おおっと!
そこにいたのかい、踏んでしまうところだったよ」
ココア「あ、どーもー」
タカヒロ「さっきからベッドがきしむ音が聞こえたり、布のこすれる音が聞こえたり、ちょっと気になってね」
ココア「あ~、運動してたんですよ、腹筋したり這いずり回ってたりー
結構楽しいです!」ウネウネ
タカヒロ「…ん?」ヒョイ
ココア「わわわっ!たっ、高いです!」ビクッ
タカヒロ「お、すまない
なるほど、だから汗と埃まみれなのか…」ポンポン
ココア「あははー、暇だったもので」
タカヒロ「少し待っていなさい、下の用事が済んだら身体を洗ってあげよう」
ココア「やったぁ!」ピョコピョコ
タカヒロ「他には何かないかな?」
ココア「あっ…あの…もし迷惑じゃなければ、枕と掛け布団を干してくれますか?
あの上で腹筋してたから汗凄いと思うんです」
タカヒロ「もちろんいいよ、干してる間はチノのベッドを使うといい」
ココア「はーい!」ウニウニ
タカヒロ「それじゃ、数十分したらまた来るから」キイッ
ココア「あ!あの!」
タカヒロ「?」
ココア「部屋のドアは開けておいてもらえますか?廊下まで行きたいんです」
タカヒロ「廊下……うーん
構わないが…階段には気を付けなさい」
ココア「了解!」グッ
タカヒロ「……?」
ココア「あ、敬礼のつもりです」
タカヒロ「フフッ、面白いね」
廊下
ココア「廊下の床冷たくて気持ちいい…」ゴロゴロ
ココア「はっ、運動するんだった」
ココア「んっしょ、んっしょ、んっしょ、んっしょ」ズリズリズリ
ココア「這うのもだいぶ慣れてきたな~」ウニウニウニ
ココア「やっぱり少し残しておいて正解だったかも」ウネウネウネ
ココア「付け根まで全部切らないで良かった…」ズルズルズル
ココア「おっ……階段…」
ココア「…」ゴクリ
ココア「階段を転げ落ちるのって、ちょっと楽しそうだよね…」
ココア「い、いやいやいや!私じゃ受け身とかとれないし絶対危ないでしょ!」ブンブン
ココア「やめやめ!回れ右」ズルズルズル
ココア「んっしょ、んっしょ、んっしょ」ウニウニウニ
ギシッギシッ
タカヒロ「ココア君」
ココア「…ぐぅ…」スヤスヤ
タカヒロ「おやおや、疲れたのかな、こんなに汚れてしまって」
タカヒロ「よっ」ヒョイ
ココア「…むにゃ…」
風呂場
ザバッ!
ココア「はわっ!!?」ビクッ
タカヒロ「おや、起きたかい」ゴシゴシ
ココア「あ、あれ?私いつの間に…」
タカヒロ「廊下で寝ていたんだよ」ゴシゴシ
ココア「でへへ、そりゃお恥ずかしいことで…」
タカヒロ「はい、泡を流すよ」ジャババッ
ココア「わっぷぷ!」
タカヒロ「こうやってチノを洗ってあげた頃を思い出すよ…
チノの目に石鹸が染みて、泣いちゃった日もあったっけ…」シミジミ
ココア「チノちゃん可愛い~!!」
チノの部屋
ココア「チノちゃんのベッドだ~!」ゴロゴロ
タカヒロ「今日はチノが帰ってくるまでこの部屋にいなさい
また汚れたりしたら着る服がなくなってしまうよ」
ココア「はぁ~い」
タカヒロ「じゃ、下にいるから、何かあったら呼んでくれ」
ココア「…あの~」
タカヒロ「ん?」
ココア「どうして…私に優しくしてくれるんですか…?
もうまともにお仕事もできないし…色々お世話にもなっちゃって…」
タカヒロ「……」ギシッ
タカヒロ「…誰よりも、ココア君のその姿を望んだのがチノだからね…」ナデナデ
タカヒロ「それに、チノより小さいココア君を見ていると、新しく娘ができたみたいで嬉しいんだ」
ココア「…えへへ」
ココア「………」ウトウト…
ココア「んにゃ……」コロンッ
ココア「……すぅ…すぅ…」
ココア「…んひひ…チノちゃ~ん…」コロンッ
ズルッ
ココア「ん、わっ!?」
ドタッ
ココア「ぐぇぇ…またやっちゃった…!」
ココア「いたた…これからベッドに柵を付けてもらおうかな…」ジタバタ
ココア「……あ~あ、目が覚めちゃった…ん?」
ココア「チノちゃんのベッドの下に何か落ちてる…」ゴソゴソ
ココア「ぬいぐるみ…?
あっ!これ、全部手足が切られてる……!」
ココア「えへへへ、私とお揃いだぁ」スリスリ
ココア「チノちゃんありがとー」スリスリ
ココア「あなたのお名前は?」
ぬいぐるみ「」
ココア「私はココア!あなたもチノちゃんに達磨にしてもらったの?」
ぬいぐるみ「」
ココア「そう私も!良かったね~!」ウネウネ
ココア「切られる時痛くなかった?」
ぬいぐるみ「」
ココア「そっかー、私は全然痛くなかったよ!
みんなが優しく切ってくれたからだね!」
ぬいぐるみ「」
ココア「私はとっても幸せ!」
ぬいぐるみ「」
ココア「え?不便じゃないかって?
うーん…」ウニウニ
ココア「チノちゃんたちが私の手や指や脚になってくれてるから平気!」
ココア「…くんくんくん」
ココア「ふふ、チノちゃんの部屋はチノちゃんの匂いでいっぱいだ」
ココア「…くん、くん」
ココア「……ふぅ…」
ココア「ふぁぁ……っ」ノビーッ
ココア「また…眠く…」
ココア「………うにゃ…」ウトウト
ココア「………んん…」コロンッ
ココア「……っ…」ウツラウツラ
トントントンッ
タタタタッ
ガチャ
チノ「ただいまココアさん…」
ココア「…………ふぅ……すぅ……」スヤスヤ
チノ「…床で寝てる…落ちたんですかね…」
チノ「全くもう…あ、私のぬいぐるみまで引きずり出して…」
チノ「ココアさーん」ユサユサ
ココア「んが……むにゃむにゃ…」
チノ「起きそうにない…
よっ、いしょ……」グイッ
チノ「んしょ…んしょ…」
ドサッ
ココア「ぐぅ…すや…」
チノ「ふぅ、ふぅ、床からベッドに上げるだけでも疲れます…」
チノ「ふぁ…」
チノ「学校から走ってきたせいか…私も眠くなってきました…」ゴシゴシ
チノ「…たまには…」ギシッ
チノ「…」ギュッ
チノ「ココアさんは抱き枕です」ギューッ
ココア「すぅ…すぅ…チノちゃん…むにゃ…」
チノ「…ココアさん…」スリスリ
チノ「いい匂い…」クンクン
チノ「…ココアお姉ちゃん…///」ギューッ
チノ「やはり、手足は必要ありませんでしたね…」
チノ「……」
チノ「……ふぁぁぁっ…ふぅ…」
チノ「……」ウトウト
コンコンコン
ガチャ
千夜「こんにちはー!」
シャロ「遊びに来たわよーって…」
ココア「………すぅ」スヤスヤ
チノ「………すぅ」スヤスヤ
シャロ「寝てる…」
千夜「あらあら、幸せそうな寝顔だわ」クスッ
シャロ「本当の姉妹みたい」
千夜「本当ねー……」ウットリ
リゼ「おーい!ココアとチノは…」トタトタ
千夜「しーっ」
シャロ「リゼ先輩しーっ!」
リゼ「ん?
…ああ、なんだ…」クスッ
千夜「私2人の写メいっぱい撮っちゃおっと!」カシャカシャカシャ
リゼ「それはいいな、後でココアに見せれば喜ぶぞ
よし、私も」パシャッパシャッパシャッ
シャロ「ところでリゼ先輩、さっき上がって来る時になにか言いかけてませんでしたか?」
リゼ「え?
あ…忘れてた、もう店にお客さんが沢山来てるんだった」
シャロ「だ、駄目じゃないですか!!
チノ!ココア!起きなさい!!」ユサユサユサ
チノ「ふ、ふぇ?
わっ!?皆さんどうしたんですか?」ビクッ
ココア「え?なになに?」ムニャムニャ
千夜「お客様がお待ちよー」
チノ「わ、わわ!急いで着替えないと…」アセアセ
ココア「チノちゃんが寝過ごすなんて珍しいね~っ」ノビーッ
チノ「ココアさんの抱き心地が良すぎるのがいけないんです!」
千夜「今日は私も手伝っちゃおうかな、ココアちゃんの脚の代わりになるわ」
シャロ「ええ!?なっ、なら私も手伝う!私だってココアの脚の代わりなのよ!?」
リゼ「2人とも助かるよ、私はココアの腕の代わりだ、ラテアートは任せてくれ」
チノ「ココアさん、準備は出来ましたか?私がココアさんの手や指となります」
ココア「準備おっけー!みんな今日もよろしくね!!!」ウニウニ
-終わり-
ありがとうございました
今回はこれで終わりですが、元々シリーズ物として考えていたので、またいずれ達磨ココアを書くかもしれません
その時はまたよろしくお願いします
野球部だったころ試合前に部長が皆に気合い入れる為に円陣組んで叫んでたんだけどさ
部長「お前ら気合い入れて行けよ!!」
皆「オォウ!!」
部長「気合いで負けてたら勝てるもんも勝てねーんだからな!」
皆「ウオォウ!!!!!」
部長「テンション上げてけぇ!アテンションプリーズ!!アテンションプリーズ!!!」
皆「ウォォォォオオオオ!!!!!」
今考えるてみると違うわコレ
【ごちうさSS】もしもココアが身も心も気持ち悪かったら
【ごちうさSS】もしもココアが身も心も気持ち悪かったら - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1471183031/)
6: ◆lirqr6DwLQ[sage]
2016/08/14(日) 23:36:19.61 ID:zAjSeXCiO
>>4
よく覚えてるねwwww
7:名無しNIPPER[sage]
2016/08/14(日) 23:38:17.06 ID:sZJmVt1ko
>>6
あの時いい出来だってほめた人間だからな
糞SSにはそれ相応の反応をするのみ
9: ◆lirqr6DwLQ
2016/08/14(日) 23:40:12.78 ID:zAjSeXCiO
>>7
ありがとう!でも今回はネタだから糞SSだよ笑
10:名無しNIPPER[sage]
2016/08/14(日) 23:42:42.51 ID:sZJmVt1ko
調子にのるなよ自演カス
11: ◆lirqr6DwLQ[sage]
2016/08/14(日) 23:44:05.05 ID:zAjSeXCiO
ウィッス…
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