【ガルパン】蝶野「今大会より戦車の略奪を認めます!」 (53)

蝶野「今大会より戦車の略奪を認めます!」

蝶野「ちなみに大会終了後も返却義務はないわ」



※いろいろと雑
時系列はいちおう聖グロ戦前

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1464573978

アンチョビ「おおおおおお!?」

ペパロニ「え、どういうことっすか?」

カルパッチョ「相手の高校の戦車を使えるってことよ」

ペパロニ「ヤバいじゃないっすか!?」

アンチョビ「まあ、戦車なんて巨大なものを盗むなんて簡単じゃないがな」

カルパッチョ「そうですね。うちは大きな輸送機も無いですし」

ペパロニ「なーんだ。結局は節約の日々か~」

アンチョビ「ああ。だが盗まれないように注意しないとな」

カルパッチョ「みんなに注意しときますね」

アンチョビ「頼むぞ!」

まほ「これは……」

エリカ「戦車だけでなくヘリなども略奪可能のようです」

エリカ「サンダースは無線傍受機を所持しているという噂もありますし、密偵しますか?」

まほ「いや、いい。慣れないことをして調子が崩れる方が心配だ」

エリカ「分かりました」

ケイ「ナンセンス!他人の戦車で戦うなんて戦車道が聞いて呆れるわ」

アリサ「ですが、マウスとか奪えば……」

ケイ「Shut up!サンダースの名に恥じない戦いをしなさい!」

アリサ「は、はいっ!」

カチューシャ「ふ~ん、略奪ねえ……」

ノンナ「どうしましょう?」

カチューシャ「他の所の弱い戦車なんて使ってもしょうがないでしょ」

ノンナ「では、盗まれないように警戒だけしておきます」

カチューシャ「そうね。それでよろしく」

ダージリン「面白いわね」

オレンジペコ「盗むんですか?」

ダージリン「まさか!ルールとして面白いってだけよ」

アッサム「とはいえ他校も略奪行為は行わないでしょうね」

オレンジペコ「そうなんですか?」

ダージリン「戦車を奪うなんて目立つ行為が成功するとは思えないもの。ハイリスクローリターンよ」

アッサム「戦車が足りてないわけでもないですしね」

オレンジペコ「それもそうですね」

杏「黒森峰の戦車欲しいな~」

梓「マウスって戦車が強そうです」

優季「でっかい~」

桃「どうやってこんなデカい戦車運ぶんだ!」

柚子「まあまあ。みんな頑張って考えてくれてるんだから」

杏「西住ちゃ~ん、どうにかなんない?」

みほ「ちょっと厳しいです……」

杏「だよね~。まっ、正攻法で頑張ろうか!」

桃「とりあえず聖グロリアーナとの練習試合に勝利しなくては」


沙織「大洗に寄港するんだよね?」

みほ「うん」

杏「聖グロの学園艦も来るから揉め事起こすないようにね」

麻子「戦車を奪うチャンスじゃないのか?もう、略奪行為は可能なんだろ?」

みほ「まあ、確かに……」

桃「なんだ、出来るのか?じゃあやれ!全車両奪いとれー!」

みほ「あ、あはは」

優花里「でも、そんなやり方で勝っても嬉しくないですよお!」

桃「我々はなんとしても勝たなきゃならんのだ!!!」バンッ

みほ「!?」ビクッ

柚子「えーっと、そのー……」

杏「まあ、せっかくなら勝ちたいよね。私たち3年はこれが最後の大会だし」

麻子「それにしても凄い剣幕だったが……」

杏「(まあ、話してもいっかな)」

杏「実はこの大会に優勝しないと大洗は廃校になるんだ」

華「まあ!」

みほ「そんな……」

杏「そういうわけだから、略奪でもなんでもして勝ちたいってわけ」

麻子「なるほどな」

優花里「確かに、方法を選んでいる場合ではないですね」

桃「だから……頼む」

みほ「……分かりました。ちょっと考えてみます」

たぶん夜に再開

かなりスローペースになるだろうけど再開します
ちなみに、アニメ知識だけでいくのでマジノとかはでません

悪い意味で期待を裏切ることになるんじゃないかな……


蝶野「細かいルールの説明をするわ」

蝶野「略奪は戦車、航空機、電子機器(無線傍受機等)、食料、さらには人まで可能よ。基本的にはなんでも取って構わないということね」

蝶野「ただし!個人の所有物を取るのは禁止になってるわ。どさくさにまぎれてサイフとか盗むのは犯罪よ!」

蝶野「逆に言えば学園としての所有物ならなんでもOKよ。机でも戦車でもなんでも奪っちゃって!」

蝶野「でも暴力行為は逮捕されちゃうわよ」

蝶野「ちなみに試合中に、試合で使っている戦車を奪うのは危険だから禁止よ。たとえ試合中でも、試合で使われていない戦車を奪うのはOKだけど、その試合にその戦車を投入とかはできないわ」

蝶野「細かいことを言えば、試合前の整列時間に試合登録されてる車両を奪うのも禁止ね」

蝶野「こんなところかしら?」

蝶野「それじゃ、不肖蝶野亜美でした。なんてね」


練習試合当日

ダージリン「あら?変わった戦車ね、ふふ」

ダージリン「(この変な戦車ペイントは略奪対策かしら?)」

みほ「よろしくお願いします」

ダージリン「ええ。良い試合をしましょう」

杏「やーやー。ちょっといいかな」

ダージリン「なにかしら?」

杏「私たち初心者で戦車のことよく知らないからさ、この試合後に交流会を兼ねてお互いの戦車の見せ合いとかやらしてくれないかな」

ダージリン「(随分とストレートな)」

ダージリン「いいわ。全車両見せてあげる」

オレンジペコ「ダージリン様っ!?」

ダージリン「アッサム。学園艦に残ってる者に連絡して全車両降ろさせて、見張りをさせなさい」

アッサム「は、はい」

・・・
・・

オレンジペコ「良かったんですか?」

アッサム「絶対に盗む気ですよ」

ダージリン「面白いじゃない。どういう手を使うかも気になるし」

アッサム「しかし、久し振りの寄港でうちの生徒はほとんど出払って……」

ダージリン「構わないわ。大会の前にこういう体験ができるのは貴重だもの」

ダージリン「それに、たとえ盗まれてしまっても、学園艦がお互い近くにあるうちはすぐに取り戻せるわ」

ダージリン「なんなら発信機の類を付けておけばいいわ」

アッサム「……分かりました」

アッサム「警戒は怠らないように伝えておきます」

・・・
・・

審判「それでは5対5の殲滅戦による試合を開始します」

「よろしくお願いします」

みほ「それでは、かくれんぼ作戦を開始します」

みほ「アヒルさんチームは市街地に行き、駐車場に潜伏していて下さい」

みほ「あんこう含む他のチームは、アヒルさんを逃す時間稼ぎをします」

みほ「こちらから攻撃を仕掛けますが、近づき過ぎないように注意してください。一番の目的は時間稼ぎです、砲撃は威嚇になれば十分です」

「了解!」

・・・
・・

ダージリン「……おかしいわね」

オレンジペコ「4輌しかいない?」

アッサム「何かしらの罠でしょうか」

ダージリン「4:1の分散では待ち伏せでも、挟み討ちでも有効ではないと思うけど」

アッサム「もしかして、略奪のための行動では?」

ダージリン「わざと4輌やられて、私たちが試合をしている内に戦車を盗みに来ると?」

アッサム「はい」

ダージリン「そうかもしれないけど、1輌で稼げる時間なんてたかが知れてるわ。それに警戒は十分に行っているし」

アッサム「そうですね。今は試合に勝つことに集中します」

ダージリン「ええ」

ダージリン「(考えられるのは回収班に変装して奪いにくることだけれど……。たった1輌でこちらを撃破できると考えてるとは思えないし……)」

・・・
・・

沙織「他の3輌やられちゃったけど?」

みほ「まあ、これぐらい時間を稼げば大丈夫かな」

みほ「麻子さん。逃げてるけど逃げ切れない感じでやられて下さい」

麻子「難しい注文だな。だが、まあ分かった」

みほ「お願いします」

ドーン……

ドガッアアアーーーン
シュポ

みほ「ふう」

オレンジペコ「やりましたね!」

ダージリン「なにか納得いかないわね」

ダージリン「最後、速度を緩めてような……」

オレンジペコ「?」


杏「じゃあ、いそいで学園艦まで行こうか」

みほ「はい。カバさんチームはグロリアーナの試合では使ってない戦車の所へ向かって下さい」

カエサル「了解した。だが、なにをすれば?」

みほ「う~ん。戦車を探る感じで適当にお話していて下さい」

エルヴィン「では歴史談義でもしているとしよう」

みほ「お願いします」

みほ「それでは、もくもく作戦を開始します」

杏「りょーかーい。もくもく開始」

梓「もくもく開始します」

聖グロ航海科「ん?火事!?」

聖グロ航海科「艦に異常は見られないわ?」

聖グロ航海科「でも煙がでてるのは事実だし……」

聖グロ航海科「艦の上からじゃ、煙がでてる場所が見えないわな」

聖グロ航海科「一応、見に行かないと。艦から降りて見に行きましょう」

聖グロ航海科「そうね」

みほ「今です!」

聖グロ生徒「ちょっ、ちょっと!」

大洗生徒「乗り込め~!」ドドドドド

聖グロ生徒「マズイわ。戦車と航空機を守りなさい!」

聖グロ生徒「戦車は今、陸地に降ろしてますよ?」

聖グロ生徒「ん?なーんだ。あの人たち、そのことを知らずにトンチンカンなことしてるのね」

聖グロ生徒「じゃあ、このまま艦に閉じ込めて捕虜にしちゃいましょうよ!あとで向こうの戦車と交換できますよ!」

聖グロ生徒「ナーイスアイディア!」

杏「じゃあ、航海科のみなさん後はよろしく~」

大洗航海科「はい!お任せ下さい」

杏「それじゃ出航ー!」

聖グロ生徒「あら?この艦動いてない?」

聖グロ生徒「えっ?」

聖グロ生徒「…………」ダラダラ

聖グロ生徒「ダージリンさんに早く連絡を……!」


ダージリン「?」

ダージリン「なんだか騒がしいわね」

ドーン……

オレンジペコ「!?」

典子「1輌ぐらい倒してやれ!」

アッサム「くっ!どこに潜んで……」

杏「しっかし学園艦を盗むってのは発想の勝利だね」

みほ「はい。ただ、こんなに上手くいくとは思いませんでした」

杏「戦車にばっか警戒の目がいってたからね。運が良かったよ」

みほ「でも、これでいいんですか?」

杏「まあ、大洗の学園艦が無くなるのは悲しいけど、廃校になるよりはね」

みほ「そうですね。おいおい人の載せ換えもしていかなきゃいけませんね」

杏「だね」

杏「それに、わざわざ戦車を降ろしてあげたから、彼女たちなら大会優勝できるかもしれないね」

みほ「頑張って欲しいです」

・・・
・・


審判「勝者、聖グロリアーナ女学院の勝利!」

ダージリン「試合に勝って、勝負に負けたという所かしら?」

アッサム「…………」

オレンジペコ「…………」

後日、聖グロリアーナ艦上にて

杏「よーし、これで全員かな」

柚子「はい、大洗の全員と聖グロリアーナの残った方の確認終了しましたわ」

杏「聖グロの人でこっちに乗りたいって言う人がいたら、乗せてあげていいから」

柚子「わかりましたわ。それと会長……」

杏「んー?ああ、そうだったそうだった」

杏「じゃなくて、そうでしたわ。言葉遣いに気をつけなくてはいけませんものね」

桃「我々もやる必要があるのですかしらわ?」

杏「…………」

柚子「…………」

杏「勉強ね」

柚子「ですわね」

桃「えっ?」

梓「おはようございますっ!」

みほ「ごきげんよう、梓さん」

みほ「あら?タイが、曲がっていてよ」スッ

梓「あぅ。ありがとうございます///」ドキドキ

みほ「それではごきげんよう」

梓「かっこいい~」

典子「根性ですわ~!」

典子「バレーやりますわよ~!サーブッですわ~!」

「(なんだかローズヒップさんっぽいなあ)」

沙織「なんだか窮屈~……ですわ」

華「そうでしょうか?」

沙織「まあ、華はね……そうでしょうね」

麻子「気にすることでもないだろう」

沙織「いやいや、麻子はもうちょっと気にしなよ!……気にするべきだわ」

優花里「あはは。難しいですよね」

みほ「ちょっとずつ慣れていけば良いんじゃないかしら」

沙織「そうだね!……そうね」

みほ「それでは今日も、パンツァー」

「フォー!……ですわ?」

次回予告

取り返さなければならないものがある

ダージリン「こんな言葉を知ってる?目には目を、歯には歯を」

みほ「……受けて立ちますわ」

仲間との確執

ダージリン「アッサム!」

アッサム「もう、貴方の指示には従えません」

ダージリン「オレンジペコ!」

オレンジペコ「すみません、ダージリン様……」

そして敗北

みほ「私たちの勝ちですわね」

ダージリン「くっ」

絶望

ダージリン「私たちの大洗が廃校……?」

ダージリン「なんとしても大会で優勝してみせるわ」

そして逆襲が始まる……!

ダージリン「今っ!」

ドゥオオオオオオオーーン

ケイ「Shit!」

残された道は勝つことだけ

カチューシャ「なんであんたがサンダースの戦車を!」

ダージリン「貸して……いえ、略奪させてもらったのよ」

カチューシャ「グロリアーナにプライドはないわけ!?」

ダージリン「私たちは……大洗よ!」

そして……

まほ「これで終わりだ」

ダージリン「くっ!」

オレンジペコ「まだ諦めるには早いですよ!」

アッサム「そうです!」

ローズヒップ「ダージリン様は火がつくのがおっそいですわ!」

ダージリン「みんな……!そうね、絶対に勝ってみせる!」

ダージリン「砲撃!」
まほ「砲撃」

ドドオオオオォォーーーーン

シュポ

審判「勝者…………」




ダージリン「ようやく見つけたわ、私の戦車道」

次回ガールズアンドパンツァー『ダージリン、頑張ります!』(嘘)

真面目に戦う系だと思った方、こんなSSでごめんなさい

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