志希「あたしフレちゃんが欲しいな」 (26)
フレデリカ「ぼなにヴぇるせーる!」
志希「?」
フレデリカ「あれ、伝わらない?」
フレデリカ「今スマホで検索したらこうやって出てきたんだけどなー」
志希「……あ!」
志希「なるほど……えっと、フランス語で誕生日おめでとうだっけ?」
フレデリカ「そうみたいだよー」
志希「ちょっとイントネーションが違ったからわからなかったなー」
フレデリカ「あ、そっか!」
フレデリカ「フレちゃん大失敗!」
志希「まー、ちゃんとわかったからいいんじゃない?」
フレデリカ「うーん、でもー、ちゃんと気持ちが伝わったかわかんないしー」
フレデリカ「改めて、シキちゃん、誕生日おめでとう!」
フレデリカ「アーンド、ハッピーバースデー!」
志希「にゃはー、ありがとー!」
フレデリカ「誕生日プレゼントももってきたよー」
志希「わー、なになにー?」
フレデリカ「んー、何だと思うー?」
志希「んー、何だろー?」
フレデリカ「正解はキーホルダーだよ!」
志希「キーホルダーかー」
志希「あたしフレちゃんが欲しかったなー」
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フレデリカ「え、アタシ?」
志希「うん、フレちゃん!」
フレデリカ「そっかー」
フレデリカ「やーん、フレちゃん告白されちゃった!」
志希「告白しちゃった!」
志希「フレちゃん、すきすき~♪」ダキッ
志希「ハスハス……クンカクンカ」
フレデリカ「うふふっ」
フレデリカ「シキちゃんもすきすき~♪」ナデナデ
志希「ん~」
志希「やっぱりフレちゃんのにおいって不思議~♪」
フレデリカ「わお!」
フレデリカ「シャンプー変えちゃったのバレちゃった?」
志希「バレちゃうよー」
志希「シキちゃんはフレちゃんのことならなんでもわかっちゃうのだ!」
フレデリカ「お~」
フレデリカ「アタシもしかしてストーカーされてる?」
志希「にゃはは、そんなことしなくてもわかっちゃうよー」
志希「そう……あたしならね!」
フレデリカ「シキちゃんかっこいー!」
フレデリカ「……かな?」
志希「どうだろうねー?」
志希「でもね、フレちゃん」
志希「本当にフレちゃんのにおいって不思議なんだよ」
志希「フレちゃんのシャンプーのにおいとかー、おやつのにおいとかー、そういうのじゃなくてー」
志希「フレちゃん自身のにおいがとっても不思議で、面白いの」
フレデリカ「へぇ~」
フレデリカ「アタシ、どんなにおいなの?」
志希「んっとねー」
志希「ほとんど無臭!」
フレデリカ「……無臭?」
志希「うん」
志希「ハスハスしても、みんなよりちょっとしかにおいを感じないんだよねー」
フレデリカ「そっかー」
フレデリカ「きれい好きなアタシの特徴が発揮されちゃったね!」
フレデリカ「ピカピカ~♪」
志希「フレちゃん、きれい好きだったんだー」
フレデリカ「ねー、アタシも初めて知った!」
志希「フレちゃんも知らない、フレちゃんが!」
フレデリカ「はっ!」
フレデリカ「もしかして、フレちゃんは今フレちゃんじゃない?」
フレデリカ「アタシは誰だー!」
志希「誰だー!」
フレデリカ「フレデリカだー!」
志希「わー、ぱちぱちー!」
志希「でー、さっきの話だけどー」
フレデリカ「さっきー?」
志希「うん、フレちゃんがあんまりにおいしないってはなしー」
フレデリカ「そういえば、そんな話だった!」
志希「あのねー」
志希「たぶん、フレちゃんのにおいってあたしのにおいと似てるんだよねー」
フレデリカ「そうなの?」
フレデリカ「衝撃の真実!」
志希「そんなに衝撃?」
フレデリカ「よくわかんないけど!」
志希「そっかー」
志希「あたしねー、いろんな人のにおいをクンカクンカしてきたけどさー」
志希「こんなににおいがしない人なんてあまりいなかったんだー」
志希「だから、不思議で面白いなって、にゃははっ!」
フレデリカ「そっかー」
フレデリカ「でも、なんでアタシとシキちゃんのにおいって似てるんだろ?」
フレデリカ「うーん……」
フレデリカ「アタシとシキちゃんが似てるから?」
志希「そうかもねー」
志希「フレちゃんってテキトーだしー」
フレデリカ「テキトーだよー♪」
志希「自由だしー」
フレデリカ「うん、自由ー♪」
志希「でも、あたしと違って自分勝手じゃないよねー」
フレデリカ「……」
志希「フレちゃんってー、結構みんなのこと見てるよねー」
フレデリカ「そうかなー?」
志希「そうだよー、アタシ反省させられたこともあったし」
フレデリカ「そんなこともあったねー」
志希「時には頼れるお姉さん」
志希「時には明るい大学生!」
志希「変幻自在のフレデリカ!」
フレデリカ「じゃじゃーん♪」
志希「で、そんなフレちゃんだからさー」
志希「フレちゃんってあたしと一緒にいるときは波長を合わせてくれてるのかなってちょっと思うんだよねー」
フレデリカ「そう見えるー?」
志希「見える見えるー」
フレデリカ「そっかー」
志希「そんなフレちゃんだからねー」
志希「あたしに似てそうで、でも、実はぜんぜん似てないフレちゃんだからねー」
志希「あたし、フレちゃんをあたしにしてみたいんだ」
志希「ドッペルゲンガーって面白いよね」
志希「見たらどっちかが死んじゃうって、いったいどうしてなんだろうね」
志希「キョーミ深いよね」
志希「自分でドッペルゲンガーを作ったらどうなるんだろうね?」
志希「クローンじゃだめなのかな?」
志希「クローンを作ったら、その瞬間にあたしは死んでクローンのあたしがあたしになったりするのかな?」
志希「それとも、違う人間を同じにしたらどうなるのかな?」
志希「薬物を投与したりー、姿かたちを整形したりしてー」
志希「あたしと同じあたしを作ったらどうなるのかな?」
志希「そっくりさんとかー、物まねとかー」
志希「そういうのじゃなくて」
志希「あたしと、姿かたちも、行動原理も、知能も、何もかもが同じあたしを作ったら」
志希「それはどっちがあたしになるのかな?」
志希「どっちが死ぬのかな?」
志希「どっちも生きるのかな?」
志希「そしたら、どう行動するのかな?」
志希「同じあたしが二人いて、同じ行動をするのかな?」
志希「もし別の行動をするなら、それはあたしと同じあたしなのかな?」
志希「とってもキョーミ深いよね」
志希「ほかにも、いーっぱい気になることがあるんだけどさー」
志希「でもでも、こういった疑問ってどうしても解けないじゃん?」
志希「そんな都合のいい人間なんていないしー」
志希「だから、あたしフレちゃんが欲しかった」
志希「フレちゃんぐらい、あたしに近いにおいの人って本当にいなかったんだ」
志希「ダッドよりも、ママよりも、フレちゃんが一番!」
志希「生き別れの双子みたい!」
志希「……双子だったらにおいも同じなのかな?」
志希「それもキョーミあるけど、でも、今はフレちゃんが一番!」
志希「あたし、フレちゃんのにおいを消臭してみたいんだ」
志希「まったくにおいのしない、あたしと同じにしてみたいんだ」
志希「だから、あたしフレちゃんが欲しかった」
フレデリカ「お~」
フレデリカ「シキちゃん、すごいマッドサイエンティストみたいだったよー?」
志希「でしょでしょー?」
志希「ちょっとがんばってみた、にゃはは」
フレデリカ「さっすがー♪」
フレデリカ「でも、フレちゃんをあげるのはノーだなー」
フレデリカ「ん?」
フレデリカ「フランス的には……えっと……」
志希「ノン!」
フレデリカ「それだ!」
フレデリカ「フレちゃんを上げるのはノン!」
フレデリカ「ノンノン!」
志希「えー、なんでー?」
フレデリカ「フレちゃんの体はフレちゃんだからねー」
フレデリカ「簡単にあげることはできないのだ!」
志希「じゃあ、どうやったらくれるー?」
フレデリカ「んー、どうやったらだろうねー?」
フレデリカ「あ、でも……はい、これ!」
フレデリカ「誕生日プレゼントだよ!」
フレデリカ「まだ渡してなかったから、どーぞ!」
志希「ありがとー」
志希「じゃあ、中身はキーホルダー?」
フレデリカ「わお!」
フレデリカ「サイキック名探偵シキちゃんだ!」
フレデリカ「……って、さっきアタシが言ったんだっけ?」
志希「そだねー」
志希「じゃ、あけるねー」
志希「がさごそ……んー」
志希「……フレちゃんのキーホルダー?」
フレデリカ「せいかーい!」
フレデリカ「アタシをあげるのはできないけど、その代わり?」
志希「そっかー……クンカクンカ」
志希「フレちゃーん、これフレちゃんのにおいしないー!」
フレデリカ「じゃあ、アタシの家で服を着せてー、お風呂に入ってー、一緒にご飯食べてーってしないとかなー?」
志希「そしたらもっと変なにおいがつきそうだから、ダメー!」
フレデリカ「そっかー」
フレデリカ「……あ、そうそう、あとケーキもあるんだ!」
フレデリカ「今とってくるから待っててねー!」
志希「はいはーい」
志希「……」
志希「フレちゃん、本当よく見てるなー……」
フレデリカ「おまたせー」
フレデリカ「ホールケーキは後でみんなが用意するだろうからー、カットケーキ買ってきたんだ」
志希「わーい、ありがとー」
志希「お礼にシキちゃんもあたし特性ドリンクを用意したよー」
フレデリカ「わお!」
フレデリカ「紅茶みたいな色だねー」
志希「ケーキには紅茶だって、あたしの中にいる上品な一ノ瀬さんが言ってたんだー」
フレデリカ「じゃあ、アタシも聞いてみよっと」
フレデリカ「ふんふん……宮元さんも同意権だって言ってるよー」
志希「おー、あたしたち気が合うねー?」
フレデリカ「中の人まで気が合ってるからねー」
フレデリカ「すごーいっ!」
志希「にゃははっ!」
志希「それじゃ、食べよっかー」
フレデリカ「そだねー」
フレデリカ「いただきまーす♪」
志希「いただきまーす」
志希「あむ……んー、美味しいよ、これ、フレちゃん」
フレデリカ「本当?」
フレデリカ「アタシの愛情たっぷり込めて運んできてよかったー」
志希「フレちゃんの愛情がたっぷりあたしの中に入って……みゅみゅみゅーん」
フレデリカ「シキちゃんが変な音だした!」
志希「どうも、宮元です……」
フレデリカ「シキちゃんが宮元さんになっちゃった!」
フレデリカ「どうしよっかなー……あ、そうだ!」
フレデリカ「アタシもこのシキちゃん特性ドリンクを飲んで……ごくごく」
フレデリカ「……」
フレデリカ「どうも、一ノ瀬です……」
志希「一ノ瀬さん……フレデリカさんが買ってきてくださったケーキ、大変美味しいです」
志希「宮元、感激してます……」
フレデリカ「そうですか、宮元さん……」
フレデリカ「一ノ瀬、うれしいです……宮元さんに、フレデリカさんの買ってきたケーキが美味しいって言ってもらえて……」
フレデリカ「この、志希さんがくれたドリンクも美味しいです、宮元さん」
志希「ほう……一ノ瀬さんに言ってもらって、志希さんも大変感激しているでしょう……」
フレデリカ「……」
志希「……」
フレデリカ「うーん、わけわかんなくなってきちゃったからやめー!」
志希「にゃはは、結構面倒くさかったねー」
フレデリカ「うんうん、やっぱりアタシが宮元さんで、シキちゃんが一ノ瀬さんだねー」
志希「そっちのが楽だもんねー」
志希「……ところで、そのドリンクどう?」
フレデリカ「おいしいよー」
フレデリカ「きっとこれは、紅茶!」
志希「残念、あたし特性ドリンクでしたー」
フレデリカ「あー……おしかったー!」
志希「でも、あんな話をした後なのに、すごく簡単に飲んだねー?」
フレデリカ「あんな話って?」
志希「志希ちゃんがフレちゃんを欲しい話」
フレデリカ「あー、してたねー」
志希「もしかしたら、その中に何か薬を入れてるかもしれないのに」
フレデリカ「はっ!」
フレデリカ「もしかして、そのせいでさっきアタシ一ノ瀬さんになっちゃったのかも!」
志希「そんな効果が!」
志希「あたしのドリンクにはまだまだいろんな効果がありそうだ……にゃはは」
フレデリカ「ほかにはどんな効果があるのー?」
志希「そうだねー……」
志希「……ちょっと眠くなってきたりしない?」
フレデリカ「そういえば……眠く…………な………………」
フレデリカ「らないっ!」
志希「なにっ!」
フレデリカ「フレちゃんは元気の子だから、簡単に眠ったりしないのだ!」
志希「そうだったのか!」
志希「うーん……フレちゃん強いなー……」
フレデリカ「すごいでしょー?」
志希「すごいすごーい!」
フレデリカ「ほめられて伸びる女……宮元です」
志希「どこが伸びるのー?」
フレデリカ「うーん……髪の毛とかー?」
志希「ほんと!」
志希「それ、キョーミある!」
フレデリカ「フフン……実はフレちゃん秘密の特技だったのだ!」
志希「おおー!」
志希「フレちゃんすっごいすごーい! さっすがー! 最高! ヤバイ!」
フレデリカ「わあ!」
フレデリカ「そんな一気にほめちゃうからシャイなフレちゃんの髪の毛は伸びるのやめちゃった!」
志希「えー……ざんねーん……」
志希「じゃ、仕方ないからケーキ食べよーっと」
フレデリカ「あたしもー……もぐもぐ」
フレデリカ「……あ、そうそう、シキちゃん」
志希「ん?」
フレデリカ「シキちゃん、アタシ好きだよねー?」
志希「好きだよ~?」
志希「ハグハグ~♪」ダキッ
フレデリカ「ハグハグ~♪」ダキッ
フレデリカ「でね、シキちゃん」
フレデリカ「シキちゃんがアタシを好きなのわかってるから、ドリンクだって飲んじゃうんだー」
志希「……そっかー」
フレデリカ「それと、アタシもシキちゃんを信じてるからねー♪」
フレデリカ「優しいシキちゃんが、アタシは好きだよー」
志希「……」
フレデリカ「ところで、このドリンクって結局なんなのー?」
志希「……それはねー、ただの紅茶だよー」
フレデリカ「わお!」
フレデリカ「適当なフレちゃんまさかの大正解!」
志希「にゃははっ」
おしまい
志希にゃん誕生日おめでとう
こんなフレしきというかフレ←しきが好きです
だけど、フレちゃん感と志希にゃん感出すの難しいですね
誤字脱字、コレジャナイ感などはすいません。読んでくださった方ありがとうございました。
最近書いたの
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よかったらこちらもよろしくお願いします
すごく面白かった
けど終始宮本が宮元になってるのが気になったわ。多少の誤字は仕方ないとはいえ
>>18
素でミスってました、ごめんなさい、ありがとうございます
>>9 訂正
フレデリカ「おまたせー」
フレデリカ「ホールケーキは後でみんなが用意するだろうからー、カットケーキ買ってきたんだ」
志希「わーい、ありがとー」
志希「お礼にシキちゃんもあたし特性ドリンクを用意したよー」
フレデリカ「わお!」
フレデリカ「紅茶みたいな色だねー」
志希「ケーキには紅茶だって、あたしの中にいる上品な一ノ瀬さんが言ってたんだー」
フレデリカ「じゃあ、アタシも聞いてみよっと」
フレデリカ「ふんふん……宮本さんも同意権だって言ってるよー」
志希「おー、あたしたち気が合うねー?」
フレデリカ「中の人まで気が合ってるからねー」
フレデリカ「すごーいっ!」
志希「にゃははっ!」
志希「それじゃ、食べよっかー」
フレデリカ「そだねー」
フレデリカ「いただきまーす♪」
志希「いただきまーす」
志希「あむ……んー、美味しいよ、これ、フレちゃん」
フレデリカ「本当?」
フレデリカ「アタシの愛情たっぷり込めて運んできてよかったー」
志希「フレちゃんの愛情がたっぷりあたしの中に入って……みゅみゅみゅーん」
フレデリカ「シキちゃんが変な音だした!」
志希「どうも、宮本です……」
フレデリカ「シキちゃんが宮本さんになっちゃった!」
フレデリカ「どうしよっかなー……あ、そうだ!」
フレデリカ「アタシもこのシキちゃん特性ドリンクを飲んで……ごくごく」
フレデリカ「……」
フレデリカ「どうも、一ノ瀬です……」
>>10 訂正
志希「一ノ瀬さん……フレデリカさんが買ってきてくださったケーキ、大変美味しいです」
志希「宮本、感激してます……」
フレデリカ「そうですか、宮本さん……」
フレデリカ「一ノ瀬、うれしいです……宮本さんに、フレデリカさんの買ってきたケーキが美味しいって言ってもらえて……」
フレデリカ「この、志希さんがくれたドリンクも美味しいです、宮本さん」
志希「ほう……一ノ瀬さんに言ってもらって、志希さんも大変感激しているでしょう……」
フレデリカ「……」
志希「……」
フレデリカ「うーん、わけわかんなくなってきちゃったからやめー!」
志希「にゃはは、結構面倒くさかったねー」
フレデリカ「うんうん、やっぱりアタシが宮本さんで、シキちゃんが一ノ瀬さんだねー」
志希「そっちのが楽だもんねー」
志希「……ところで、そのドリンクどう?」
フレデリカ「おいしいよー」
フレデリカ「きっとこれは、紅茶!」
志希「残念、あたし特性ドリンクでしたー」
フレデリカ「あー……おしかったー!」
志希「でも、あんな話をした後なのに、すごく簡単に飲んだねー?」
フレデリカ「あんな話って?」
志希「志希ちゃんがフレちゃんを欲しい話」
フレデリカ「あー、してたねー」
志希「もしかしたら、その中に何か薬を入れてるかもしれないのに」
フレデリカ「はっ!」
フレデリカ「もしかして、そのせいでさっきアタシ一ノ瀬さんになっちゃったのかも!」
志希「そんな効果が!」
志希「あたしのドリンクにはまだまだいろんな効果がありそうだ……にゃはは」
フレデリカ「ほかにはどんな効果があるのー?」
志希「そうだねー……」
志希「……ちょっと眠くなってきたりしない?」
フレデリカ「そういえば……眠く…………な………………」
フレデリカ「らないっ!」
志希「なにっ!」
フレデリカ「フレちゃんは元気の子だから、簡単に眠ったりしないのだ!」
志希「そうだったのか!」
志希「うーん……フレちゃん強いなー……」
フレデリカ「すごいでしょー?」
志希「すごいすごーい!」
フレデリカ「ほめられて伸びる女……宮本です」
志希「どこが伸びるのー?」
フレデリカ「うーん……髪の毛とかー?」
志希「ほんと!」
志希「それ、キョーミある!」
フレデリカ「フフン……実はフレちゃん秘密の特技だったのだ!」
志希「おおー!」
志希「フレちゃんすっごいすごーい! さっすがー! 最高! ヤバイ!」
フレデリカ「わあ!」
フレデリカ「そんな一気にほめちゃうからシャイなフレちゃんの髪の毛は伸びるのやめちゃった!」
志希「えー……ざんねーん……」
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