杏「あのさあ、必修選択科目なんだけどさあ、戦車道取ってね。よろしく」

まほ「断る、在学中は戦車に触れないつもりなのでな」

杏「そんなこと言ってると学校にいられなくしちゃうよ？」

まほ「好きにしろ」

杏「でも、バラされたら困ることあるんじゃないの？例えば妹さんのこととか…ってひぃぃぃっ！」

まほ「仕方ない、貴様らの話に乗せられてやろう。だが二度とみほのことに触れてみろ、この世に
生まれたことを後悔する羽目になるからな！」

杏「く…、苦し…放して…」どさっ

まほ「用は済んだな？じゃあ失礼する」

杏「河嶋！小山！なんで助けてくれないの！」

柚子「あんなおっかない人に逆らえるわけないじゃないですか！桃ちゃんなんて睨まれただけで
泣きながらお漏らししてるし！」

桃「びぇぇぇぇん！柚子ちゃん怖かったよぉぉぉ！」

なんやかやあって聖グロと練習試合

ダージリン「こんな格言ご存知かしら？『バカ、ケチ、ナマケは酢を飲まない』」

オレンジペコ「つかれ酢本舗の創始者、長田正松ですね、なんでその言葉が出たのかさっぱりわかりませんが」

ダージリン「今日は練習試合ですがお互い悔いのない…ってあなたは！」

まほ「久しぶりだな、ダージリン」

まほ「今の私はこのザマだ。戦車も人員も寄せ集め、士気も練度も最低、これだけハンデがあれば
今度こそはお前らでも勝てるかもしれないぞ？」

オレンジペコ「あの…、ダージリン様、お顔の色が…」

『試合終了！大洗女子学園の勝利！』

優花里「すごい…、最後の１輌になってから立て続けに４輌撃破するなんて…」

沙織「まぽりんってすごく強い人だったんだ…」

まほ「まあこんなものか、これからの課題が山積みだな」

第２話『戦車喫茶ルクレールでの再会です！』

戦車喫茶ルクレール店内…

沙織「ねえ、前の学校で何があったの？」

華「よかったら聞かせてください、私たちは共に戦う仲間じゃないですか」

まほ「そうか…、身内の恥をさらすようなことだからここだけの話にして欲しいんだが…」

麻子「大丈夫、口は堅いぞ」

まほ「私にみほという妹がいることは知ってるな？」

優花里「ええ、『熊本の軍神姉妹』といえば有名ですからね」

華「優花里さんから聞きましたが、妹さんもとても強いそうですね」

まほ「お母さまに教わった通りにしか動けない私よりずっと強いかもしれないな、とにかく
私とみほはとても仲が良かった。ものすごく仲が良かった。メチャクチャ仲が良かった。思いっ切り
仲が良かった。まわりの人が心配するほど仲が良かった。その結果仲が良すぎて一線を超えて関係
を持ってしまった」

沙織「え？」

まほ「具体的に説明すると（Ｒ板への強制移転を防ぐため割愛）てな感じで」

沙織「え…ええええ！？」

優花里「そ…、そんな世界が…」

麻子「うひゃあ…」

華「すみませーん、豚骨チャーシューメン半チャーハンセットで！あ、セットの飲み物はマウンテンデューで
お願いします！（現実逃避中）

まほ「で、姉妹で隊長と副隊長なんてやってたからストレスがたまってたんだなって
お母さまたちも気を遣って見て見ぬふりしてしてくれてたら、私たちも調子に乗って
しまって…」

沙織「それだけでもエラいことなのにまだなんかあるの…」

まほ「みほの同級生に逸見エリカって子がいるんだが、二人してその子を牝犬肉奴隷に堕としてしまって…」

沙織「えええええ！」

優花里「そ…、それって一体…」

まほ「具体的に説明すると（Ｒ板への強制移転を防ぐため割愛）てな感じで」

優花里「うわぁ…、聞かなきゃよかった」

沙織「い…、淫獣姉妹…」

麻子「これは付き合い方を考え直したほうがいいかな」

華「すみませーん、広島風お好み焼きセットをシーフードで！あ、セットの飲み物は冷やし飴でお願いします！（現実逃避中）」

まほ「で、そのことがバレて彼女の親御さんたちがウチに怒鳴りこんできて、ちょっとした
騒ぎになってしまって、お母さまが戦車道は大学に進学してから再開すればいいから最低でも
２年くらいは地元から離れてみほたちとも距離を置いたほうがいいって…」

沙織「それで３年生なのに第２学年に転入したんだ…」

みほ「お姉ちゃん、探したよ」

まほ「みほ！それにエリカ！」

沙織「エリカってあの牝犬肉奴隷の？」

優花里「そうですよ、例の牝犬肉奴隷の」

華「あなたが牝犬肉奴隷のエリカさんですか」

麻子「牝犬肉奴隷…」

エリカ「なんで見知らぬ人たちまでみんな知ってるのよ！」

みほ「お姉ちゃん、一緒に熊本に帰ろう。お姉ちゃんがいなくなっても私は副隊長のままで、隊長の席は
お姉ちゃんのためにずっと空けてあるんだよ？逸見さんのご家族はお母さんが札束を積んで黙らせたし、
しつこく嗅ぎまわってた文春の記者はお父さんが博多湾に沈めてくれたし、もう心配することは何もないんだよ？」

エリカ「ちょ、ちょっと、隊長にも都合があるだろうし…」

みほ「…」

リモコンスイッチＯＮ

エリカ「んほぉぉぉ！」

みほ「悪いけど身内の話をしてるから黙ってて。それともまた人前で無様な姿をさらした
挙句、公然わいせつで警察の御厄介になりたいの？」

エリカ「ご…、ごめんなさいぃぃぃっ…」

沙織「ちょっと待って！まぽりんは今は私たちの隊長なんだよ！」

優花里「そうですよ！西住殿は大洗女子学園になくてはならない存在なんです！」

みほ「お姉ちゃん、この人たちに騙されてるんだね…」

みほ「お姉ちゃん、待ってて！試合に勝って必ずお姉ちゃんを助け出してあげるから！ほら、いつまで
へたり込んでるの？帰るよ？」

エリカ「お願いぃぃぃ、危険だからヘリコプターを操縦してるときはリモコンバイヴ止めてぇぇぇ…」

まほ「ああっ！みほ、待って！」

沙織「行っちゃった…」

まほ「みんな、すまない…、身内の争いに巻き込んでしまったようだ…」

華「安心してください！どんなことがあっても私たちはまほさんの味方です！」

沙織「華、歯が青ノリだらけだよ…」

最終話『最終決戦です！』

まほ「とうとう決勝戦か…、それもかつての母校の黒森峰女学園と…」

みほ（お姉ちゃん、待ってて…、必ず救い出してあげるから…）

※　その後の展開はみほとまほが入れ替わった以外は本編と同じだと思ってください。

みほ「お姉ちゃん、お姉ちゃんの気持ちはわかったよ…、そこまでして私から逃げたかったんだね…。
さようなら、お姉ちゃん、もう二度と会わないよ…」

まほ「みほ！待ってくれ！」

みほ「今更もうなにも言うことはないでしょ…、お別れだよ…」

まほ「もうこれ以上自分の気持ちにウソはつけない！みほがいないとダメなんだ！」

みほ「えっ？」

まほ「みほ！また一緒に暮らそう！お母さまや世間の人たちがなんと言おうと、二人と一匹でいつまでも仲良く暮らしていこう！」

みほ「お姉ちゃん…」

まほ「お姉ちゃんだなんて！これからはダーリンと呼んでくれマイスウィートハート！」

みほ「嬉しいダーリン！」

エリカ「わんわんっ！」