モバP「凛が反抗期になったらしい」 (18)


渋谷凛「私、今日から反抗期だから」

モバP「反抗期?急にどうしたんだ?」

渋谷凛「反抗期だから、教えてあげない」

P「そうか」

凛「理由、気にならないの?」

P「ああ、まぁ別に」

凛「そっか...」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1464369430


P「やっぱり気になるかもしれない」

凛「本当?」

P「ああ、気になる」

凛「教えて欲しい?」

P「もちろん。教えて欲しい」

凛「ふふっ、教えてあげない。反抗期だから」

P「そうか...」


凛「...」

P「...はぁ」

凛「...分かったよ。じゃあヒントね。昨日のことが原因だよ」

P「昨日...?俺が何かしたか?」

凛「...教えてあげない」

P「...もう一個だけヒントを頼む」

凛「もうダメだよ」


P「残念だけど諦めるよ。そろそろレッスン行こうか」

凛「...しょうがないからもう一個だけヒントあげる」

P「ありがとう。助かるよ」

凛「昨日プロデューサーはおやつに何を食べた?」

P「何食べたかなぁ、ああ。お菓子を食べたぞ。机の上に誰かが置いといてくれたから」

凛「ちゃんとお礼言った?」

P「ああ、ちひろさんだと思ってお礼のメールを打っといたよ」

凛「...そっか」


P「それで、そのおやつがどうしたんだ?」

凛「別に。それで、そのチョコは美味しかった?」

P「えっ。何でチョコって...あっ...」

凛「...知らない」

P「アレくれたの凛だったのか...?」

凛「違うよ。反抗期だし」


P「反抗期は今日からだろ?」

凛「...知らないよ」

P「ごめんなぁ、気が付かなくて」

凛「だから私じゃないってば」

P「美味しかったよ。ありがとう」

凛「...そっか」

P「それじゃあ車出してくるから、事務所の前で待っててくれ」

凛「...ん。分かったよ」

凛「......」

凛「.........ふふっ」


P「おまたせ。もう行けるか?」

凛「うん。行けるよ」

P「あれ。レッスンに行かないとは言わないのか」

凛「レッスンは私のためでしょ?」

P「そうか」

凛「そうだよ」

P「でも、凛の歌やダンスが上手になるのは俺も嬉しいよ」

凛「じゃあ、行かない」

P「反抗期だから?」

凛「反抗期だから」


P「仕方ないなぁ、トレーナーさんに休むって連絡するか?」

凛「...やっぱり行く」

P「反抗期なのに?」

凛「もう、この話は終わり!」

P「反抗期も終わり?」

凛「プロデューサー、反省してないでしょ」

P「そんなことないよ。チョコ美味しかったって」


凛「チョコの感想はもういいってば」

P「あれ、手作り?」

凛「買ってきたやつだよ」

P「でも、見たことないチョコだったぞ?」

凛「なかなか売ってないからね」

P「そうなのか。また食べたいなぁ」

凛「また気が向いたら買ってきてあげるよ」

P「ありがとう。楽しみにしてるよ」


凛「ちなみに」

P「ん?」

凛「どれくらい好き?」

P「うーん、今まで食べた中で一番」

凛「世界一好き?」

P「ああ、世界一好き」

凛「ふふっ」


P「よし、そろそろ出発しようか。車に乗ってくれ」

凛「うん」

P「レッスン終わってから電話してくれたら迎えに行くよ」

凛「一人で帰れるよ」

P「そうか?」

凛「そうだよ。いくつだと思ってるの」

P「でもレッスンで疲れるだろ?」

凛「いつものことだよ。大丈夫」


P「そうか。お詫びってわけじゃないけど、さ」

凛「何?」

P「疲れてるならレッスン帰りにスイーツでも、と思ったんだけど」

凛「やっぱり一人で帰れないかもね」

P「そりゃ大変だ。迎えに行こうか?」

凛「プロデューサーの好きにしたら?」

P「じゃあ好きにさせてもらうよ」

凛「どうするの?」

P「迎えに行く」

凛「プロデューサーは過保護だね」

P「反抗期の担当アイドルを放っとけないからな」

凛「そっか」

P「ああ」

凛「今日の私は反抗期だからね。よろしく、プロデューサー」


おわり

短いけど終わりです。
ありがとうございました。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom