モバP「新米プロデューサーと」結城晴「アイドル」 (36)

アイドルマスターシンデレラガールズです。

注意

この話は私が以前に書いていた
佐藤心「プロデューサーとアイドル」
佐藤心「プロデューサーとアイドル」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445176290/)
と世界観が一致しており、これらの話のその後のお話しとなっております。


白菊ほたる「アイドルと」佐藤心「アイドルと」モバP「時々新米プロデューサー」
白菊ほたる「アイドルと」佐藤心「アイドルと」モバP「時々新米プロデューサー」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1463567915/)
また、時間軸的にはこの話の次になります。

また、シンデレラガールズ以外のアイドルマスター作品のキャラクターが出てきます。ご了承ください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1464182326

CGプロ

心「んじゃ、ミーティング始めっから、今居る奴は集まれー☆」

未央「はぁとさん! ウサミンはどうする? 呼ぶ?」

心「んー、まぁいいや。まだ終わって無さそうだったでしょ?」

楓「さっき見かけた時は一階の窓ふきしてましたね」

心「んじゃまだだいぶかかるからほっとけ☆」

瑞樹「最近のはぁとちゃん、菜々ちゃんへの当たりが強くないかしら?」

心「そんなことないだろ☆」

卯月「あれ、そういえばプロデューサーさんも居ませんよ?」

心「あぁん!? あいつが居なきゃ話にならんだろ☆ みく、捜索!」

みく「合点! ってなんでみくにゃ!?」

モバP(以下P)「すんません! 遅れました!」

ヘレン「待たせたわね!」

ほたる「ごめんなさい……! 私たちのせいで……!」

心「あー、いい。大体わかった。ヘレン探してたんだろ」

ほたる「え!? どうしてわかったんですか?」

P「社長とチーフは付き合い長いからな」

ヘレン「P! 今の私は社長である前にアイドルよ! 社長なんて呼ばないでちょうだい!」

心「はぁともアイドルだぞ☆ と言いつつ今はチーフのお仕事中だから今回は不問」

P「あざっす!」

心「んで、凛、茜、幸子はユニットで仕事中、早苗さんは舞台リハだっけ?」

ちひろ「そうですね。あとはお掃除中の菜々さんがその辺に居るかもしれませんが、今日はこれで全員です」

心「んじゃ、ミーティング始めんぞー☆」

心「えっと、今日は来週のフェスに備えて、参加メンバーはユニットでレッスン」

未央「しつもーん! 誰が出るんですかー!」

心「おお、良い質問だな☆」

心「P、発表していいぞ☆」

P「了解っす」

P「えー、今回はなんと俺が初ユニットをプロデュースさせてもらう事になりました!」

未央「おおー!」

みく「Pチャンがユニットなんて……成長したにゃ……」

P「デュオで考えてたんですが、チーフに一人加えるように言われたんで、トリオです」

卯月「トリオですか! 誰が選ばれるんでしょうね!」

P「えー、メンバーは卯月、ヘレンさん」

瑞樹「……卯月ちゃん大丈夫かしら」

みく「ほっ……。ヘレンさんと一緒とか死にそうな目に遭うにゃ……」

P「あと、みく」

みく「!? なんでにゃ!? なんでみく!?」

心「はぁとが無理やり加えたぞ☆ 卯月だけでヘレンの相手は死ぬからな☆」

楓「みくちゃんが居れば問題ないわね」

卯月「頑張りましょうね! みくちゃん!」

みく「くぅ……その笑顔を向けられたらノーとは言えないにゃ……」

ヘレン「大丈夫よ、みく! 私が居るのよ? 何も問題ないでしょう?」

みく「問題しかないわ!」

未央「わお……一番の問題源なのに……」

ほたる「みくさん……大丈夫でしょうか……」

未央「まぁ、みくにゃんだし大丈夫でしょ。たぶん……」

P「そして、聞いて驚け! なんとユニット名も考えてある! デュオの時点で決めたからみくの要素はないけど、許せ!」

みく「そのままみくをユニットから外してください」

P「ユニット名は……『ワールド・アベレージ』だ!」

卯月、ヘレン以外(うわ、だせぇ……)

卯月「『ワールド・アベレージ』……カッコいいですね!」

ヘレン「世界標準ね……良い名前じゃない! 気に入ったわ!」

P「ですよね! 我ながら良い名前だと思うんですよ!」

心「ダサすぎて声もでねぇぞ☆」

P「なっ……! ダサいとはなんですか! そんなに言うならチーフのユニットはさぞ良い名前なんでしょうね!?」

心「名前の前にメンバーだな」

心「えっと、瑞樹さん、楓ちゃんとはぁとで出まーす☆ ユニット名は『リーベル』でーす☆」

みく「あれ、はぁとチャンもどうせあれな名前だと思ったけど今回はなかなかにゃ」

未央「前回はひどかったからなぁ……」

ほたる「そうなんですか?」

瑞樹「前回は『金剛仁王』って名前で、茜ちゃんと早苗のユニットだったわ」

未央「しかも、理由が『二人組でなんか強そう』ってわけわかんない理由だったんだよ」

ほたる「そうなんですか……」

P「い、意義あり! 絶対それチーフのセンスじゃないですよね!?」

ちひろ「ばれてますよ、心さん」

心「知るか☆」

卯月「楓さんがなんか得意げな顔してますけど、楓さんが考えたんですか?」

楓「えぇ! そうよ、卯月ちゃん!」

未央「かえねーさまのセンスかー。なら納得だねー」

みく「なんか意味はあるの? 楓チャン」

楓「ローマ神話のワインの神様なんです!」

楓以外(ああ……通りで……)

楓「打ち上げは美味しいワインのお店にしましょうね! はぁとちゃん! 瑞樹さん!」

心「お、おう☆」

瑞樹「打ち上げは終わってから考えるものでしょ……」

P「ずるいっす! なら、うちも卯月とヘレンさん交えて考え直しを要求します!」

卯月「え? 駄目なんですか?」

ヘレン「そんなわけないわ! 世界標準……『ワールド・アベレージ』。まさに世界レベル!」

ちひろ「どんまいです。Pさん」

P「ちくしょう!」

心「と、まぁ、今回はこの二組がフェスに出るぞ☆」

ほたる「あの……! 私と未央さんはどうすれば……」

未央「ほたるんの言う通りだー!」

心「ほたるちゃんは今まで通りPがソロでプロデュースしてくけど、今週は未央と菜々先輩と一緒に次のライブに備えてベテトレさんとこでレッスンだな☆」

未央「ほいほーい」

ほたる「分かりました……!」

心「んじゃ、とりあえずミーティング終了☆ 移動するぞー☆」

心「あ、菜々先輩にレッスンだから適当に切り上げて舞さんに代わるよう伝えといてくれる?」

ちひろ「はい♪」


フェス翌日 CGプロ

P「おはようございます」

ちひろ「おはようございます、プロデューサーさん」

P「何読んでるんですか?」

ちひろ「昨日のフェスの記事ですよ」

P「もう出てるんですか!?」

ちひろ「まだ暫定版ですけどね。何か都合悪ければ差し替えさせますよ?」

P「あ、いえ、そういうわけじゃないですけど……」

P「見せてもらっていいですか?」

ちひろ「はい」

P「何々……『快挙! CGプロの逆襲! 完全勝利を続けていた日高舞に泥をつける!』」

P「やっぱ、チーフのユニットの話題っすね」

ちひろ「三本勝負で完全勝利してた舞さんにようやく一本だけ勝てましたからね。765も876も961も315もやれてない事を心さんがやってのけましたから♪」

舞「でも、まだ負けてないわよ。結果は私の勝ちだしー」

P「おわっ!? 居たんすか、舞さん」

舞「今日は菜々が朝から仕事入ってるから、一日中私よ」

ちひろ「ふふっ。でも、着々と舞さんに追いついてますよ。心さんが舞さんから一勝をもぎ取るのも時間の問題かもしれませんよ?」

舞「そしたらまた小鳥と菜々を招集してユニットで戦うまでよ」

P「舞さん一人に対してチーフたちはユニットですもんね」

舞「そゆこと。じゃ、そろそろ掃除に戻るわ。人少ないうちにトイレだけは掃除しときたいし」

舞「なんか用事あったら呼んでね。じゃね~」

P「……なんでこの事務所はSランクアイドルを雑用に使ってるんですか。謎過ぎなんですけど」

ちひろ「舞さんと菜々さんに対する罰ですから♪ 765でも音無先輩が文字通り馬車馬の如く働いてるらしいですよ」

P「うわぁ、こえぇぇ……」

ちひろ「それにしてもですが、プロデューサーさん」

P「……うぃ」

ちひろ「『快進撃を見せた「リーベル」に対し、もう一つのユニット「ワールド・アベレージ」は散々な出来栄えだ。終始前川が死んだ魚の目をしているのに対し、爛々と目を輝かせるヘレン。間に挟まれてオロオロするだけの島村。バランスというものを考えていないのだろうか』ですってよ」

P「……すんません。ヘレンさんプロデュースしてみたかったんです」

ちひろ「まぁ、良い経験になりましたよね?」

P「はい! 次はチーフにもアドバイスもらいながらにします」

心「んじゃ早速お前にやらせたい事があるんだが☆」

ちひろ「来てたんですね。おはようございます」

P「おはようございます。チーフ」

心「うん、おはよ☆ あと、今来たとこ☆」

P「んで、俺にやらせたい事ってなんです?」

心「プロデュース☆」

P「はい? ほたるのですか?」

心「違うぞ☆」

P「んじゃ、チーフをですか? たまになら良いですけど、ずっとはきついっす……」

心「それははぁとが重いってことか☆ あ? あ?」

P「いや、そうじゃないっすけど……」

心「まぁ、冗談は置いといて」

心「今、Pがメインでプロデュースしてんのってほたるちゃんで、時々はぁとでしょ?」

P「そうですね」

心「でも、ほたるちゃんスカウトしたのってはぁとじゃん?」

ちひろ「そうですね……。可愛い娘見つけるたびに手当たり次第にスカウトしてますもんね」

心「言い方にトゲを感じる☆」

心「ま、だからPに最初からプロデュースしてもらおうかと思ってな☆」

心「はぁとみたいに最初から居るメンバーをプロデュースするんじゃなくて、Pが責任もって一からぜーんぶ☆」

P「えー……となるとほたるとユニットですか? ユニット、失敗したばかりでやる勇気ないんですけど……」

心「あれは、仕方ない。みくでなんとかできると思ったけど、みくでも無理だったし」

心「それに無理にユニットにする必要はないぞ☆ とりあえず大人数プロデュースする練習だ☆」

P「練習……ですか」

心「ま、何事もやってみんとな☆ しばらくははぁともフォローするから☆」

P「じゃあ、やってみますけど……さすがにまだスカウトはレベル高いんですが……」

心「んじゃオーディションにするか☆」

ちひろ「手続きしときますね」

心「頼むぞ☆」

P「うわー……楽しみだけど怖いわー……」

P「ところで、どうやって選ぶんです?」

心「ティンときた娘を☆」

P「はい?」

心「まぁ、当日ははぁとも立ち会うから大丈夫だ☆ なんとかなるぞ♪」


一週間後 CGプロ所属オーディション当日

心「んー……。やっぱ募集期間短いのだけじゃないよね、原因」

ちひろ「多分、菜々さんの一件がまだ尾を引いてるんじゃないかと……」

心「完全に払拭するにはもうちょいかかるかなー」

P「チーフがさっさと舞さんに勝てば良いんじゃないですか?」

心「お前……簡単に言うなよ……舞さん無茶苦茶な強さだぞ」

ちひろ「でも、時間の問題ですよ♪」

心「だといいけどね……☆」

心「んで、今回は人数少ないから書類選考無しで全員面接することにしたぞ♪」

P「これで少ないんですか……? 100近いんですけど……」

ちひろ「瑞樹さんの時はその3倍は来てましたよ」

P「まじすか……」

心「ま、100人程度なら、今日で終わるし余裕余裕☆」

P「うへぇ……。集団面接でしたっけ?」

心「お前が集団でも面接出来るなら集団にしてもいいぞ☆」

P「無理なんで個人面接でお願いします!」

ちひろ「だと思って今日オーディションを受けに来る方にはそうやって通達してありますよ」

ちひろ「あと、そろそろ時間なので、準備してくださいね」

心「はーい♪」

P「了解っす」

ちひろ「では、資料一式は心さんにお渡ししておきますね」

心「あいよ☆ 事務作業の方は頼んだぞ☆」

ちひろ「誰が手伝ってくれるんでしたっけ?」

心「菜々先輩と瑞樹さんと楓ちゃん☆」

ちひろ「楓さんにはお引き取り頂く可能性が」

心「そしたらほたるちゃんがもうすぐ来るはずだから、ほたるちゃんのレッスンに同行させて☆」

心「良いよな?」

P「構わないっすよ。 むしろ楓さん来てくれるならボーカルレッスンに変えてもらっときます」

ちひろ「では、その辺含めて終わらせてきますね」

心「頼んだ☆」

心「さって、じゃあオーディション頑張りますかー☆」


オーディション中……

心「はい、じゃあ次の方どうぞー」

P「では、自己紹介をお願いします」

晴「……結城晴」

心「……他には?」

晴「特にねーよ」

心「あん?」

晴「そもそもオレが応募したわけじゃねーし。親父が勝手に応募しただけだし」

心「ほほう☆ 小生意気なガキんちょだな☆」

晴「ガキでもなんでもいいけど。というか、もう帰っていいか? サッカーやりたいんだけど」

P「ああ、だから缶バッチもサッカーボールなのか」

心「ん? ああ、本当だな☆」

晴「あー……まぁそうだな」

P「俺も学生の頃はサッカーやってたんだよ。ド下手だったけど楽しいんだよな。サッカー」

心「まじか☆ お前運動好きなタイプだっけ?」

P「いや、そんなことないですけど。サッカーはなんとなく楽しくて」

晴「じゃあ外で一緒にサッカーしようぜ! アンタもずっとこんな事してて飽きてんだろ?」

P「お、良いな」

心「てめぇ☆」

P「……すまない。お兄さんにはサッカーするような暇も与えてもらえないらしい」

晴「なんだ、シャチクって奴か」

心「社畜は社畜だけど、単純に今は業務中だコラ☆」

P「いや、でも正直飽きてきたんですけど……」

P「みんな同じような事しか言わないですし」

晴「やっぱアイドルになろうなんて奴はみんな似たり寄ったりなんだな」

心「まぁ否定はしない☆」

心「それでもあと40人くらいだからキリキリ働け☆」

P「うーい……」

晴「アンタらも大変なんだな」

心「働くってこういう事だぞ☆ 覚えとけよ、小僧☆」

晴「小僧じゃねーし。でも、オレにはまだ関係ない話だよ」

晴「で、帰っていいのか?」

心「Pが決めろよ☆」

P「あー、まぁいいや、うん」

晴「じゃあ帰るわ。親父が来るまでどっかでサッカーしてたいんだけど、ボール蹴っても怒られないとこって近くにある?」

心「うちの事務所の駐車場なら使ってもいいぞ☆ 車には当てんなよ☆」

晴「了解! アンタらも頑張れよ! またな!」

P「おう、またな!」

P「ふむ」

心「どしたよ」

P「なるほど、これがティンと来たってやつですね」

心「あの娘にするのか?」

P「一応最後まで面接してみてからですけど、今のところは」

心「じゃあさっさと終わらせるぞ☆」


後日 CGプロ

晴「……結城晴です」

ちひろ「よろしくお願いしますね♪」

心「今日はほとんど仕事で出払ってるからまたそのうち紹介するぞ♪」

心「とりあえず居るメンバーは紹介するけど☆」

菜々「歌って踊れる声優アイドル! 安部菜々ですっ☆ キャハッ☆」

ほたる「白菊ほたるです。よろしくね、晴ちゃん」

晴「チッ……なんでオレがアイドルなんか……」

P「だってオーディションに居たじゃん」

晴「あれは親父が勝手に応募したって言っただろ!」

晴「それと! アンタ!」

菜々「ナナですか?」

晴「腰は大丈夫なのか……? オーディションの日にボール蹴って動けなくなってたけど……」

ちひろ「菜々さん……」

P「菜々さん……」

心「菜々先輩……」

菜々「だ、大丈夫ですよ! ナナは永遠の十七歳ですから! 一晩眠ればバッチリです!」

晴「そうか……? あんまり無理はするなよ……? 腰は大事だぜ……?」

ほたる「晴ちゃんは優しいんだね」

晴「だってよ、あんな顔した人ほっとくわけにはいかないだろ? 病院に連れてこうとしたらかたくなに拒否するし」

菜々「あーあーあー! きーこーえーなーいー!」

心「まぁ、菜々先輩は後で検査として、とりあえず晴にはレッスン受けてもらうぞ☆」

晴「アイドルのレッスンなんてサッカーに比べりゃ楽勝だろ」

P「あんまり舐めない方がいいぞ。チーフのレッスン厳しいし」

心「? 何言ってんだ? お前がレッスンするんだぞ☆」

P「え、俺ですか?」

心「おう☆ はぁとは菜々先輩を病院に連れてくし、そのあとは菜々先輩とテレビの仕事入ってるからな☆」

菜々「病院!?」

P「一通りやらせればいいですか?」

心「だな。んで、プロデュース方針も決めれるなら頼むわ☆」

P「了解っす」

P「ほたるもレッスンで良いんですよね?」

心「おう☆ とりあえず、晴のデビューの時にはフォローに菜々先輩回すからそのつもりで☆」

心「ほたるちゃんも頼んだぞ☆」

ほたる「はい……! やれるだけやってみます……!」

心「ほたるちゃんは落ち着いてやれば大丈夫だからな☆」

ほたる「はいっ……!」

晴「なー、プロデュース方針ってなんだ?」

心「簡単に言うとだな、晴をどういうアイドルにするか決める☆」

晴「うげぇ……可愛いカッコとか嫌だぞ」

P「アイドルってのは何も可愛いだけじゃないぞ」

心「Pの言う通りだ☆ 例えばだが……ちひろさん☆」

ちひろ「はい。これは以前のライブの映像ですけど、こんな風にカッコいいのもアイドルですよ♪」

晴「おお……! なんだこれ! カッコいいな!」

ほたる「前のライブって私も出たやつですよね……? そんなに格好良かったでしたっけ……?」

心「切り取って編集しといた☆」

心「ヘレンもダンスだけやってりゃカッコいいし、晴の性格的に茜のステージは見応えあるだろ☆」

ほたる「いいんですか……? 騙すような真似しちゃって」

心「最終的にどうプロデュースするかは晴とPの話し合いの上だからな☆ とりあえずはアイドルへ興味持たせないとすぐ辞めるぞ、晴は☆」

ほたる「なるほど……」

晴「なぁ! オレもこういう事出来るのか!?」

P「もちろんだ。すぐにってわけじゃないが、晴にもこんな風にステージに立てるぞ」

晴「マジかぁ……! アイドルってのも良いかもしれないなぁ……」

菜々「ああ……幼気な少女がまた一人はぁとちゃんとPさんの毒牙に……」

心「それ以上余計な事言う前に病院行きますよ☆ 腰を調べてもらいましょ☆」

菜々「平気なのに……」

心「菜々先輩にはまだまだ働いてもらわないといけないので、万全な状態で☆」

菜々「はい……」

心「じゃあ、はぁと達は出るから、あとよろしくな☆」

P「了解です。終わったら報告書にまとめときますね」

心「あいよ☆」

P「じゃあ俺らも行くか」

ほたる「はい!」

晴「おう!」


レッスン後

P「どうだったよ、初レッスン」

晴「ダンスは意外と楽しいな。歌もまぁまぁだけど、ビジュアルがわけわからんって感じ」

P「初レッスンだし仕方ない。初めての割にはよかったよ。な、ほたる?」

ほたる「う、うん……!」

ほたる「私が初めてレッスンした時は本当に何も出来なかったし……」

晴「そうなのか? なら、ほたるはすげーんだな」

ほたる「え?」

晴「だってダンスもボーカルもビジュアルも全部出来てただろ? 相当練習したんだよな」

晴「練習しなきゃ上手くならないし、練習すればするだけ上手くなるし、この辺はサッカーと一緒なんだな」

ほたる「あ、ありがとう……」

P「お前、天性の女たらしかもな……」

晴「はぁ? 何わけわかんない事言ってんだよ」

P「まぁ、大人になればわかるさ」

P「さて、腹減っただろ? 何か食って事務所戻るぞ」

晴「肉食いてぇ! 肉!」

P「はいはい。ファミレスでな」

ほたる「良いんですか……?」

P「経費だから気にすんな」

ほたる「はい……!」


その日の夜

ちひろ「経費にしても良いんですよ?」

P「いえ、自己満足ですけどほたる達へのご褒美のつもりなんで」

心「言わなきゃ意味ないと思うけどな☆」

P「自己満足なんで良いんです!」

心「無理しちゃって☆」

ちひろ「ふふっ。どうしても無理になったら言ってくださいね。経費にしてあげますから」

P「最悪の場合はお願いします……」

心「じゃあ今日の夜ご飯ははぁとが奢ってやろう☆」

P「なんで?」

心「頑張った後輩にご褒美だぞ♪」

ちひろ「すぐに準備しますね!」

心「え? なんで?」

ちひろ「私も頑張ってます!」

心「後輩じゃないじゃん……」

楓「タダ酒と聞いて!」

早苗「舞台も終わったしビール解禁よ!」

瑞樹「本当に我慢出来てたの!? 驚きだわ……」

心「待て待て待て! なんで! なんで!?」

楓「だって私達」

早苗「後輩だもの!」

瑞樹「諦めるしかないみたいね。わかるわ」

P「チーフ! 俺、叙○苑が良い! 肉!」

心「ざけんな! 精々あみ○き亭だわ!」

ちひろ「あ○やき亭予約取れました!」

心「!?」

早苗「肉とビール……! 良いわね! 最高よ!」

楓「では行きましょう!」

瑞樹「諦めましょう?」

心「ちくしょう……」


デビューイベント当日

晴「おい! おい! ふざけんなよ!」

P「俺は至って真面目だ! 晴こそふざけるなよ!」

晴「こんな衣装着れるか! なんだよこれ! バニーガールって小学生に着せるような衣装じゃないだろ!」

P「知るか! 晴のバニー姿見たかったんだから仕方ないだろう!」

晴「ふざけんな! オレはカッコいい衣装着れるって聞いたからアイドルやってたんだぞ!」

P「まぁ、それはね? おいおいね?」

晴「おいおいっていつだよ!」

晴「ともかく! オレは絶対にこんな衣装着ないぞ!」

P「ふーん……」

晴「な、なんだよ……!」

P「晴はそんなにほたると菜々さんとステージに出たくないのか」

晴「んな!?」

P「そんなにほたると菜々さんと一緒が嫌か……」

ほたる「えっ……」

菜々「そうだったんですね……晴ちゃん」

晴「だ、誰もそんなこと言ってねーだろ!?」

P「でも、出たくないんでしょ?」

晴「出たくないなんて言ってない!」

P「じゃあ出るね?」

晴「ぐっ……!」

晴「出るのは良いけど、この衣装は嫌だ!」

菜々「ウサギのどこがダメなんですか!?」

菜々「ほたるちゃんを見てください! こんなに良く似合ってるのに!」

晴「ほたるは可愛いから似合うに決まってんだろ!」

ほたる「そんな、可愛いなんて……」

菜々「大丈夫です! 晴ちゃんも可愛いですから!」

晴「ちくしょう!」

P「まぁまぁ落ち着け」

晴「はぁとさん! はぁとさんはどこだ! こんな衣装変えてもらう!」

P「チーフは別件で仕事だ。それにこの衣装はチーフの了承済みだぞ」

晴「味方が居ない!」

ほたる「そういえば……」

晴「どうした?」

ほたる「はぁとさん言ってたけど……今回は衣装が間に合わなかったから事務所にある衣装で、晴ちゃんのサイズがこれしかなかったとか……」

晴「……本当に?」

P「おうともさ。大丈夫だ。晴の衣装はちひろさんが手配してくれてるから」

P「次はカッコいいの用意してやるから、今日は我慢してくれ」

晴「くそっ……今回だけだからな!」

P「おう!」

菜々「Pさん、悪い笑顔ですね」

P「晴に聞こえるんでやめてくださいな」

P「それより、ほたると晴のフォロー、よろしくお願いします」

菜々「わかってますよ!」

菜々「それに、ナナの方がフォローしてもらうかもしれませんし……」

P「大丈夫ですよ。まぁ、確かにまだバッシングはありますけど、菜々さんの……うちのファンにそんな事言う人居ませんから」

菜々「はいっ!」

P「じゃあ、後はお願いします。俺は袖で待機してるんで、何かあれば合図ください」

菜々「わかりました!」

P「じゃあ、ほたる、晴、頑張ってな」

ほたる「はい!」

晴「今回だけだからな!」



イベント終了後 事務所

P、ほたる、晴、菜々「ただいま戻りましたー」

ちひろ「おかえりなさい♪」

卯月、未央「「晴ちゃん!」

茜、幸子「「デビュー!」

凛、みく「「おめでとう!(にゃ!)」

ヘレン「ヘーイ!」

晴「お、おぉ……?」

みく「打ち上げにゃ!」

P「チーフは?」

ちひろ「心さんは大人組と一緒にロケです。遅くなるって言ってましたよ」

P「そっすか。感想もらいたかったんですけどね」

ちひろ「後日のお楽しみってことで♪」

未央「まぁまぁ、こっちへ来て座りんさい」

卯月「晴ちゃん! 何食べますか!? 卯月お姉さんが取ってきてあげますよ!」

凛「ほたるもお疲れ様」

ほたる「ありがとうございます……!」

茜「その様子ですとうまくいったんですね!」

幸子「当然ですよ! 何せボクがほたるさんに直々にカワイイポーズを教えてあげましたから!」

P「ああ、あのわけ分からんポーズは幸子産か」

幸子「わけわからんポーズ!?」

ヘレン「どうだったかしら?」

菜々「……みんな良い人ばかりでしたよ!」

ヘレン「当然ね! 何せ私の事務所のファンなのだから!」

舞「へい、お待ちー! 次は何作ればいいわけ?」

ちひろ「あとは適当にお任せします」

舞「はいはーい」

菜々「ナナも手伝います!」

舞「良いわよ、菜々も今日の主役でしょ? 私がやるから」

菜々「舞ちゃん……ありがとうございます!」

ちひろ「では、デビューイベントを終えた晴ちゃんに一言もらいましょう!」

晴「えー……」

晴「んっとだな……衣装はあんなんだったけど……ステージは割と、楽しかった……かな」

晴「だから、次はちゃんとカッコいいアイドルやらせてくれよな、プロデューサー!」

End

以上です。

前の時のアイドルは多分あんまり出てこないです。
メインは新米プロデューサーと新しく加わるアイドルのつもりなんで。
しゅがはさんも段々出番が減ってく……予定です。
しゅがはさん側はしゅがはさん側で活動はしてるので、話には出てこなくても成績だけ登場とかはするような気がします。


デレステのSSRにまさかの芳乃でしたね。フレちゃんも欲しいし芳乃も欲しいけどしゅがはさん来るまでは温存してないと経済的に……。
最近はルームで奈緒をツンツンしてるとあっという間に時間が過ぎます。担当が居るって素晴らしいですね。
早くしゅがはさんも来てくれる事を切に願います。


それでは、お読み頂けましたら幸いです。
だらだらと続けていくつもりなので、見かけましたら暖かく見守ってやってください。
依頼出してきます。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom