【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅳ【募集系】13 八日目・夜~ (340)


 貴方がこれから出会うのは、とある町で行われる新たなる聖杯戦争。

 貴方がこれから出会うのは、今までに見たこともないマスター、今までに見たこともないサーヴァントたち。

 そして貴方は―――――その町に根付く、七つの家の出身だ。



              /ニニニニニニニニニニニニニニニニ>、
            /ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ ム

               /ニニニ/ニニニニニニニニニニニニニニニ マニニム、
           /ニニニ/ニニニ>   ̄ ̄ ̄   <ニ.マニニムヘ
          ;ニニニ/> '´,         ` ‐- _`ヽマニニム

          /`i!/ , '´   _  -‐‐‐‐-  _ -、`ヽi⌒マ.ム
        /r!.fi i!./-‐_  '´   i   / /!   `ヽ` !fi.fi.マニ!
         ; u u j , イ   i | j! i!/ // i! i! !  `i!UU .}ニ}
       .{  '` /ィ'  i |  /! /!/! i/, ' ;  i! ! i |  ヘ '` ノニ\             とりま!

         `i i i } i ! i  i +-;-i i i! i/イ / ハ i!__i!_.i i! }_i_}〉ニニ_〉
       〈ニUUU i.i! i i.! i./ リ .レX´i/ / /'´リ ∨i! i! /i i マムニ/
       7ニニ} i i!i i、 i! ir ぅ=ミ、| /! / i /シう气ヽi!// i! i ir‐'´

       {ニニノニ! .! iヘ .i!ム だ::り i/j / .i/ だ:::i! /j/ i! .i! i }

           ̄iニニi、i从 ヘ.爪弋汐   i/ 、  弋汐 // /   j从i!
         i!ニニiヘ  ヘ ヘヽ      ′    彡イ  / /ニム
        i!ニニ i! i ∨ヘ `、.    i ̄ ̄i    イ  / /i/i!ニニム
          i!ニニニ! i/! Y i!、 ヽ-============くノ / /__ i!ニニ ム
         i!ニニニi!  i /,ィ'ニム iニニニニニニニニニニニi .//ニニ〉i!ニニニム
       i!ニニニ.i! ,ィ'ニニニニム!ニニニニニニニニニニ i/ニニニニニ} マニニニム

.        i!ニニニニ! iゝ‐‐<ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ< マニニニム
        i!ニニニ.<´;;;;;;;;;;;;;;;;;;`<ニニニ>三三三三≦彡イ;;;;;;ヽ マニニニム
      i!ニニニ |:::ト、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;∨`;;,,ー=ニニニ >イ;;;;;;;;i;;;;;;;;;/ マニニニム

      .i!ニニニニⅥ  \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;V;;;;;∧ー‐ 7;;;;;;;;;/;;;;;;;;;|;;;;;;∧  マニニニ.ム
       i!ニニニニi! ゙i!    \;;;;;;;;;;;;;;;;V;;;;;∧X/;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;i;;;/  、 マニニニ ム




 ★大前提、ルールをしっかり把握しておく必要はたぶんありません。なんとなく楽しめれば良し。初見大歓迎。


 ☆これは、安価とコンマで聖杯戦争を行うスレです。
  まず始めにプレイヤーキャラである貴方を製作し、それを操作して物語を進行していきます。

 ☆本編は原作としてAAをキャラクターの代理ビジュアルとして用いて進行します。

 ☆一人の貴方の物語が終わった後も物語は進行し、次の貴方の物語に繋がります。
  そのため、ゲームオーバーになった場合、再挑戦や巻き戻しをすることは原則できません。

 ☆>>1の型月知識は薄弱です。
  場合によっては、本来ある型月の設定を準拠しきれないこともあると思いますが、ご容赦ください。

 ☆このスレに登場するサーヴァント、マスター、及びその他のキャラクターの多くは、皆さんから募集したキャラクターです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1464101790


【過去スレ】
第五次聖杯戦争(4シリーズ目、現行)
1:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅳ【募集系】0 準備編 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446546693/)
2:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅳ【募集系】1六日前~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1447772093/)
3:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅳ【募集系】2 一日目・朝~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448118591/)
4:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅳ【募集系】3 一日目・夕方~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448376476/)
5:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅳ【募集系】4 二日目・夜~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448887282/)
6:【安価・コンマ】七つの家出聖杯戦争Ⅳ【募集系】5 三日目・朝~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1449241552/)
7:【安価・コンマ】七つの家出聖杯戦争Ⅳ【募集系】6 三日目・夜~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1450004891/)
8:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅳ【募集系】6 三日目・夜(真)~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1458301790/)
9:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅳ【募集系】8 四日目・朝~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1459689129/)
10:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅳ【募集系】9 五日目・朝~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461156612/)
11:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅳ【募集系】10 五日目・夜~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462023939/)
12:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅳ【募集系】11 六日目・夜~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462451523/)
13:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅳ【募集系】12 八日目・朝~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1463234802/)


第一次聖杯戦争(過去編・非安価 スレストを受けて現在休止中)
七つの家で聖杯戦争/zero - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427878063/)

第二次聖杯戦争(1シリーズ目)
1:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争【募集系】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1414576892/)
2:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争【募集系】2 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1414914803/)
3:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争【募集系】3 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1415268893/)
4:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争【募集系】4 三日目・昼~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1415613310/)
5:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争【募集系】5 四日目・朝~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1415961583/)
6:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争【募集系】6 四日目・昼~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416141593/)
7:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争【募集系】7 五日目・朝~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416495976/)
8:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争【募集系】8 五日目・夜~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416751609/)
9:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争【募集系】9 五日目・夜~(2) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417087172/)
10:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争【募集系】10 六日目・昼~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417440658/)
11(エピローグ):【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争【募集系】11 エピローグ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417708354/)


第三次聖杯戦争(2シリーズ目)
1:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅱ【募集系】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419324181/)
2:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅱ【募集系】2 プロローグ~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1420466532/)
3:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅱ【募集系】3 一日目・昼~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1420980628/)
4:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅱ【募集系】4 二日目・朝~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421404550/)
5:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅱ【募集系】5 二日目・夜~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1422167829/)
6:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅱ【募集系】6 三日目・夕方~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1423310276/)
7:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅱ【募集系】7 四日目・夜~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1423825298/)
8:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅱ【募集系】8 五日目・夜~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424171174/)
9:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅱ【募集系】9 六日目・夕方~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424439337/)
10:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅱ【募集系】10 七日目・夜~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424616362/)
11:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅱ【募集系】11 八日目・朝(聖杯問答)~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424954680/)
12(エピローグ):【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅱ【募集系】12 八日目・夕方~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1425126969/)

第四次聖杯戦争(3シリーズ目)
1:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅲ【募集系】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433926702/)
2:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅲ【募集系】2 プロローグ~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434115257/)
3:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅲ【募集系】3 一日目・朝~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434778012/)
4:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅲ【募集系】4 一日目・夜~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1435068329/)
5:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅲ【募集系】5 二日目・朝~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1435330074/)
6:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅲ【募集系】6 二日目・夕方~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1435832973/)
7:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅲ【募集系】7 三日目・朝~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436447806/)
8:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅲ【募集系】8 三日目・夕方~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1437403147/)
9:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅲ【募集系】9 三日目・夜~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438264028/)
10:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅲ【募集系】10 四日目・夕方~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439381469/)
11:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅲ【募集系】11 四日目・夕方②~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1441204564/)
12:【安価・コンマ】七つの家で聖杯戦争Ⅲ【募集系】12 四日目・夕方③~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1441980033/)
13:【安価・コンマ】七つの家出聖杯戦争Ⅲ【募集系】13 四日目・夕方④~ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1442930204/)


┌─────────────────────────────┐
│正確には、攻勢が全く緩んでいない――――というわけではない   .│
└─────────────────────────────┘


┌─────────────────────────────────────────┐
│ライダーの全体像は確かに縮小していた。だが、その程度のことは最早問題にならないのだ。    .│
└─────────────────────────────────────────┘



┌──────────────────────────┐
│魔力が足りないならば、今まで食べたもので補えば良い。    .│
└──────────────────────────┘


┌─────────────────────────────────┐
│幸い、真っ当なものからそうでないものまで、食べたものは数え切れない。    │
└─────────────────────────────────┘



┌─────────────────────────────┐
│ホムンクルス、食事、ゴーレム、道ばたの石、機械類、電柱……   ..│
└─────────────────────────────┘


                           -─ -       √ / ̄ ̄ ̄\
                             ...::/::::::::::::::::::::::::::\/_//////___ }
                            /::::;'::::::::::::::::::::::::|:::/─ ‐- 、 ̄/\_/:::::ゝ─-
                        /::::: |::::::::::::::::::::::: |::{       \/// \ ゝ:::::::人 ̄ヽ_
                      ':r ┐!::::::::::::::::::|:::::|::|゙      :.   ∨//// ヽ    ゝ-ゝ::\
                     |::{//}:|::::::::|:::::::::|:::::|::| 'r     :.  }///////` ─    ゝi、::\
                     |:::ゝノ !:::::: |:::::::::|:::::|:::| { | /}_ zzz'z‐´/////////>─┐   ゝf:`ヽ

                     |:::|::ゝyi ::: |:::::::::|:::::|:::|_.Y、//i////}///i//// /  \ノ       ゝ::、:ヽ
                     |:::|:::::vi}::::::|:::::::::|:::::|:::|::::| ゝ.ノ///|//////    >`/ゝ __    {:::i::}
                     }::ハ:::::O : |:::i:::::|:::::|ヾ::/   i////{/////    //////////\  ゝ,:::}
                      ′ \{ヾ{:|:::|::::{:::: {\{   {//// ゝ __{___/__/////////\  }i }
                           \{\{\|     _ ' -‐  ̄          \/////////\ {:i:}
                                 <                   ∨////////∧:i:}
                            /                           \/\/\//∧}
                             /                                ∨/\/`ヽ∧
                          ,     _  -─                     ∨//\//` ─ ‐- __
                              /  _  --   __  _ __    }/////\///////////
                           ′                   / \/// ` ─‐'//// /ヽ//////////
                               ′              /     `  ─  _ _ /   \////////
                       __/       /            ゙           /         \///////
                     /彡三三ミz  /            ,                          \/////
                       z三三三三三               /             /              ` ─
                     三三三三三 ノ                      /
                    三三三三ニ,               {              {
                   三三三三/
                   三三三ニ/
                    三三三 /
              三三ミxノ
            /三三ミ /
           , ニ三三ニ }
            / 三三三三}
         ノ三 >‐  ̄ヽ
        /三/i/  ̄ }
      /三/   \_/

┌───────────────────────────────────────┐
│それらを分解し、魔力に再構成しさえすれば、たとえマスターがいなくても魔力は補える。  ......│
│無論、電柱や石ころは何の足しにもならない。食事も意味が無い。機械類など逆効果だ。  ....│
│ここで大きな意味を持ってくるのは、ホムンクルスと――――                   ....│

│                                                         .│
│そして、ゴーレムである。                                          .│
└───────────────────────────────────────┘


┌───────────────────────────────────┐
│これまでに食い散らかしてきたゴーレムの絶対量は計り知れない。           .│
│少なくとも、今暴走を継続するにあたり、戦闘力を維持するには十分――――    │
└───────────────────────────────────┘

     ,イ ̄`    ___
    {:::{ r──‐-.、:::::::::::::::::::::::::...                         _/ ̄`
     >{':{::::::: -‐- ::',:::::::::::::::::::::::::::::.                    _/__ノ:/__/
    ':/::\:::{////}::::':;::::::::::::';:::::::::::::::.                 __/__//-´

    '::::::::::::|:::::`f´ヽ:::::::';:::::::::::i::::::::::::::::::.              _/://-´
   ,:::::::::::: |:::::::::ト_ノヽ::::|:::::::::::|:::::::::i::::::::::.           __/_:::/_ノ
   |:::::::|:::::|:::::::::::ゝノ};:: |:::::::::::|:::::::::|::::::i:::|        __/::::/_ノ
   |:::::::|:::::|::::::|::::::{ノ、}: |';:::::::::|:::::::::|::::::|:::}_   _ /_ノ-rニ´
   |:i:::::|:::::i::::∧::::::::O:::| |::::::::|:::::::::|::;:::|/::::::::ヽ/::::::::}:ノ::::/

   |:|:::ノ\{V  ';::::/:::}::| |::::::::|::::::i::ト、Vヾニニノヽ::::ノ  ̄┌──────────────────────────────────────┐
   }'|::{      ,/_ノ:: | ';::::::;'i:::/V  Vレ  ̄      │これは、ライダーが単なる食欲ではなく、根源的な運命づけられた『支配欲』――――    │
.、   、:`ヽ     |::i:::: | \{ レ'二 ヽ_         │即ち、栄養不足のあるなしに関わらず常に空腹状態であることによって、            │
 \/ ,:::::ヽ    |:: |:::: |/  ̄ \   \        │本来必要のない栄養をとり続けた事による恩恵である。                    ......│
 /  | ,::i::::::._ /!:::;::::i i      \          └──────────────────────────────────────┘
 \_{ ヾ{\{V  Vヾ{|       ' ,
    / }、       {:ニ          |    ヽ
    v、|ヽ_      レ∧       ',|     ',
      L|_'i      /_ }        ヽ
        |         }  / ̄ ̄ ̄ ヽ    ',
        |ヽ     /'}/|     |_ノ     ,                        /
        l |__./ | ` ‐|      |     __ゝ ─  ───- 、          /::::
        ,    \ _ヽ _ !         ̄ /            \       ..:::::::::::::::::::
         \      |     |    /       _  -‐  ̄ ̄ \ ,...:::::┌──────────────────────────────────────────┐
           ` ,      ヽ     '   /       /    \  ,...':::::::::::::│そしてライダーは、更にもっと、大きなエネルギーを持ったもの――――                  │
           /  >  _  _ '    '      / \    ,...'::::::::::::::::::::::::│つまり、サーヴァントにも手を伸ばす。                                     .....│
              /       /',      |      /     \,....::::::::::::::::::::::::::::::::│消費を無駄に高めるこれらのうち一つを焼却し、そしてエネルギーに還元する。            .....│
                    ,           / _ >...::::::::::::::::::::::::::::::::::  <│野生の本能によって導かれた単純な結論は、この状況においては極めて合理的な判断だった。    │
        , '       , '    ,     >‐ '゙:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, <  /i└──────────────────────────────────────────┘
    ' ,:::::::.........___ /__  - ‐......:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::> ' ゙ /}__./ /      }
       /`  -  :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_  < ´ }   /    , '       ,
     /     /   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄}     /}_/     ,ィ
__ /     /               /   _}_ _./           ,'       /



【判定】
123 しかし、ここに例外が存在する。
456 やっぱり止めた
789 ごっくん


┌─────────────────────────────────────────────────────────┐
│ライダーの中に一度取り込まれてしまえば、ほぼ全てのサーヴァントが自我を失い、完全に制御される。                    ..│

│ 陽向繁治が使役したアサシン、ハイルブロンの怪人がそうであったように、原則としてどのサーヴァントであっても、だ。            │
│  対魔力の有無でも、精神干渉耐性の有無でも、その結末は左右されない。                                     │
│   それこそが、ライダーが持つ宝具の真髄。騎乗:EXの恐ろしさ。                                          .│
│    だから、その制御しきって無防備なはずのサーヴァントを、ライダーが消化しようと試みるのは、至って正常の考えだ――――    │
└─────────────────────────────────────────────────────────┘








                          ┌──────────────┐
                          │――――――だが、しかし。    .│
                          └──────────────┘








                         > ´/|\ll{__〉 ¨¨/ハ fヽ¨¨  〈__}ll /|\` <
               |\       >/|\ \|/ll ',ム   〈 || 〉  //  l l\|//|\` <      /|
               l  >―>/|\\|/ > ´ ll ヽム  _ _ _  /'  ll ` < \|//|\<―<  l
              / ̄ ̄ll  \|/ > ´     ll _ \_―_/ _ ll     ` <\|/  ll ̄ ̄\
           ――┴― 、 マ!  > ´         ll∨> _∧_ <∨ll.           ` < iマ , ―‐┴――
            >-..__  |  マ、               \   `∨´   /               ,マ  |  __ ‐<
           /   \ ̄/ \\    ` ‐- __ -` =┬= ´             // \ ̄/   ∨
          /     \    \\                  l|l               //    /     ∨






                            ┌─────────────┐
                            │ここに例外が存在する。    .│
                            └─────────────┘


┌──────────────────────────────────────────┐
│単にライダーと同程度に、極めて強力なレベルで『支配する』――――というだけならば、        .│
│ ランサーであっても抗うことはできなかっただろう。否、抗うだけの意思を持てなかっただろう。    │
└──────────────────────────────────────────┘


┌─────────────────────────────────┐
│ しかし、ことこのライダーに限っては、ランサーには譲れない理由がある。   │
└─────────────────────────────────┘




┌─────────────────────────────────────────┐
│それは、ライダーの存在、その宝具の性質が、                              .....│
│    『獣性を付与する毛皮』、即ち、『背負わせて』『支配する』ものであったことだ――――!  ..│
└─────────────────────────────────────────┘




                      /_― ⌒\} } {     |',        /{
                       {に=ミ、 \ j  ∧     ! ,       /
                      K⌒ 、\  、 { ∧      ,     /  {
                      { f 、_   、>=ミ / ,   |   ',   /
                    ', ',⌒\   \/ハ  |   __,‐〈   {      /}
                     ',} _   、  r‐ア⌒i !/{ア⌒\ 、__/≧、      ′
                    /{', J)}   _⌒ ィ  /{アアア≧s。  厂 ̄_}/   /
           {\       /  ,f冖⌒_ >'  夊ZZZZZZ\{/ | /  /          ……かつて、我が我が王を背負ったとき、
           {   、      ′ {  ーT冖⌒     //} ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ !(_ /!
           {    、   /   {/ノ{___ イ //          V  ̄ ̄ ノ             我が我が王に心酔したように、
.            \  /⌒ i{   {\{___/| >'             }__ /|
               厂く  |\ 乂_ ノ//⌒ / /     \          } } }7 {
           〈/⌒ⅵ   、,//  / /                从ア  ,
               \/ ̄⌒\i{〃\  {__/ 〉         }        〃   /              此度のライダーも、自身を『背負わせる』ことで、
                / /    \   、_ /′        }       /    〈
             /  ,         \ /  /      }  , {     ′     ,
.            {   /         V  イ{         / /      /        i               我を支配しようと企んだか……!
            {            Ⅵ リ      / /      ∧        |
            /{            }>       / /    ,/  、
          /             〃        / /    /\___    |
       /             /        /     /  /       \ { ̄|



       _/\/\/\/\/\/\/\/\/|_

       \                              /
       < 小賢しいわッッッッッッッ!!!   .>
       /                            \
         ̄|/\/\/\/\/\/\/\/\/\/ ̄



      _ -‐  ̄ ̄ ̄ ̄ ⌒\_

      / __  ⌒\   \  j   \
    / _⌒ 、   \   Ⅵ} } /   ,
  /    \ \   \  } }〃    ',
  ≫=‐  _ア⌒ ̄ ̄ ̄⌒^⌒ ̄⌒ \,

  \    \   ヘ _        /⌒ヽ 」
    l \ \」 '  _  {      } /ヽ} |       /'                   この我を支配出来るのは、我が王、ただ一人のみ!
    }   \{ {/__ 、 、    ./ '⌒`      / |
    } /⌒V 「 〃 ̄⌒\\\j{_/c  } l     |                  それを、たかが田舎の獣風情が、よもや、よもや!
   〈 | \Ⅵ {八  ℃   ⌒==圦 __ノ     /   |             /}
    } }  ハ      、_ / ⌒\  ̄  |   ′               / /
  /| ⅵ {  〉      ̄     ‐ /     ! /     |         /           我が王と同じ外形をなぞって、我を支配せんと弄するとは……!
. / {  } , V/       /ー――― _7 },      |     ,/    /
/  {  v',          /ー――  ⌒{ ∧   _/、___  /    ′
      } 「{ー 、      l ̄ ` 、   { ∧      /}ア>'     /
  {  j 八_ ノハ            \―v∧ \_/ / {      /
  {  /\  /{ \   |        _} j{ \__/\  ー――〈           自惚れも大概にしておけ!
  { {\  7 {    、\ ̄ ̄ ̄ /∧/ ̄ ̄\   \___/
  {/\ 7  {⌒冖 \  ̄ ̄ ̄   { /       \       /\
  {     /  {___  、__  ノ^∧         \_ /   、        貴様如きが王の猿まねをすること自体が、何にも勝る侮辱行為であるッッッ!
  {\  '    { ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ∧ 」 〉           \ \
_ ノ   /     {        ∧  /  アV              i   i  |
   /,′           <  >⌒∨ /}                 |   |  |
 ̄\ {     /∧       ∨   / /                |   |  |



―――━━―――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄__
――――― ̄ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______―――━━――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄____



                      /' ̄ヽ
                    /:::/
                      {::::{  __
                   >::レ'::::::::::::::::::::::......

                 /:γ:/:::::::::::\::::///ヽ::\

                 .:::::::/::::|::::::::::::::::::ヽゝ_ノ:::::::::.
                 /:::::::/ ::: | :::::: |::::|:::::';::\ヽヽ::::::::::.
                   /::/:::;'::: |:::|:::|:::::|::::|:::: |:::::::{::i:::}::i::::::::::.
               /::/:::::|::::::レ}: |:::::|::::|:::: |;:: |:{ゞイ:::|::::::::::::.
                 ':: |:::::::|::::::| |: !::: |ヾ{\{ V}::ゞィ:::| ┐::::: |
              |:::,i:::::: |:{:: | {、|:::::|  ィ≦ !:::}:i:{: |r/:::::::::|             ……っ? やだっ、ちょっと、暴れない、で!
              |:::||:::::::|::';::|≧x\{  弋ノ |:::|O:: |´:::::::::::|
              |::{ ! ::: |:::ヾ 弋リ 、`    u|::;'}:{:::,'─- :::;'
              | { ,::i::|:::::|:::',     _   !;'ノ_{::{三二ニ\
              ';:| ヾ;:|:::::|、:|:\  ´─` , }'三ニ/    ',ニ \          痛い、痛い、痛いよ……!
              '|   }`';::::r┼γ,> - <三三./      iニヽ }
                  ヾ{ {./_/二つ三三三.{i       }三.v{
                  ノ三三 } つ三三≧ニミ'| __ ,'三三}

                 , イ三三./ニニ./三三ニ /´三三 y\三/
                /三|三ニニ{三/ 三三三 ,'三三三 ':ヽ::'v´
              /.ミ三.{三/¨ヽ {三三三三/三/三 }\:ヽ}、

                /三ミ{´ {/ 三三 }'、三三三ノ三三三 /  {:\\
               , 三三|ニ/i三三三|ニゝ ─ / 三三三 ,'   \ \ヽ__
.                三三 {ニ{ |三三三\三ニ´三二ヽ三,'      'ヽ:\:\
             三三ニ|ノ | {三三三三` ̄ ´三三三/        \:\:}‐-、
            }三三/ ∧ \ 三三三三三三三 /          ¨\\::\

               { 三 /三 ' ∨ニヽ三三三三三三 /             \:_}ヽ\
             {≧ { 三 }  \ニ \三三三三/                 \\


__―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄―――  ___―― ̄ ̄___ ̄―==
―― ̄ ̄___ ̄―===━___ ̄―  ――――    ==  ̄―― ̄ ̄___ ̄―===━

                /l  |    l l  l l 、-‐   ̄ ̄   ‐-  _       __/    |    /    /
                 イ l l  l     l l   l ll lヽ              ‐ ..  /7‐-` ‐-‐__\ /    /
`丶、            l l l  l   l        l ll l l ',              -‐   ̄ ̄l | / ̄   ‐-/     /
\  `丶、          l l l  !   l     l l  / ll l | ハ__              l|∧   /      /
.  \    `丶、     ll  l l   l    l l / /イ∧|/ l _\\_________l l   l      /l
    \      `丶、/l\ l ', \ l   l/ /    ヽ }l  ヽヽ ヽ ∧    ∧   ∧ l l   l     / l\
      \       | l\\l \ \ l  l/   トvヘ  i| l 〉 | | |/ :l ∨  / | ∨ /|∨ l   ` ――´  |  \
        \    / /\\ \ \ \l /    | __|  i! ヽ { | |ー┼‐ ∨‐┼‐∨ ┼‐〉/ ̄ ̄  ‐-   _|   ヽ      一刻も早くこの縛めを解――――否!
.        / |\__/ |  {、\ ̄ ̄゛゛ `゛'"    | l   l / ', | |∨| /\|/\:| /|/| ̄   ―-  __/ __ ∨
.        l  |   /\  トミ` ト     ヽ }{   | lハ  l  ノ | | ∨    ∨   ∨ l |   , -‐   ̄ ̄   / }
.         l  |_/    \l l\} \   ヾ、  l / o /  .l  / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l !  /        /  /     縛めを解く必要なし! 貴様の力など必要ないわ!
        l  \_/ ̄| ̄|  ヽ\へ_`丶__八 〃lー ´   l / /l                 | | /          /    /
      __|  /    l  l   `\丶 ̄o‐ァヽ  「   _ l/ / l               l l l       /l    / ヽ
     厂 ∧  |/ ̄`ヽl  l      \` ̄  ‘,、 }//| //                  l l ∧     /  l   /   |
     |  l,,  "      | l  l       `丶、  r`ニ' -´ ,l/                 ヽl  \_/   / /    ト    我は、我自身の力に依って、貴様を克服してくれる!
   / ̄ ''"       ノ  l、 l        ト ` 、ゞ=== "/               ,|     |______// /    ハ
  / " __   -‐ T ̄  /l l\____| | \_` -‐7                l |     l l  l  /   /-‐       l
 T  ̄    ̄ ̄ ̄\/   | |  >      | |   \ ̄ ――-- __         l |-‐ / l l  l∠-‐            {     > /
 l         , ‐< ̄ ̄ ̄ ̄       〈_|____l      ___>r 、   ┘  /  l l/ヽ              l  > ´  /
 l   _  <_/          ___.      r―=<ニ、  l>\マ ヽ ̄   /   /    ∨            > ´    /
__l   /             > ´     \     l   lヽ 〈ヽ ゝヘl ゝ_ソ/| /   /     ∨         > ´     _/
}    \  __       > ´/         \  ∧  ∨ べl  `7__ イ| | /   /       ̄7- _  /      /    そうでなくては――――世界を背負ったのなんだのと……
\    \|r―\    /   /            l__\   ̄7 } ̄ } リ l  |'   /        /\   /       /_イ
   ̄\   |  ∨    /    ,              l´  l ̄`ー‐' /  イ / :l \ /            /  \∠__         /
     \_|   \   /   l             l  人    l   /  l  l―'__/          {\    ̄ヽ|       /
        \  | \l    l                  l      l  /  ノ―'  | \         |\/|    |       {       もう、二度と名乗れまいよ!
           ̄ ̄ ̄l   l                  | ‐-  __ノ_/ ̄   __/\_|_        l / \_ノ        l_
                 l   l                |      l ̄    // ̄// \      l/          ト _/
__―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄―――  ___―― ̄ ̄___ ̄―==

―― ̄ ̄___ ̄―===━___ ̄―  ――――    ==  ̄―― ̄ ̄___ ̄―===━



【判定】 ランサー決死の抵抗-2
123 ランサー、自力で脱出
456 吐き出す
789 消化すらせず無理矢理消し飛ばす


__―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄―――  ___―― ̄ ̄___ ̄―==
―― ̄ ̄___ ̄―===━___ ̄―  ――――    ==  ̄―― ̄ ̄___ ̄―===━
            /:://::/::::/:::::::::::: /::::/ ::::: /:::/:::::/::/ /: /─- /:::::::::::/:::::::::::|:r‐、::|
        / /:/::/:: /::::::/:::::::|:::::| :::::: | :: |: ,イ::/ ,'/    |:::::::::::/|:::::::::: |:{///}

         ::/:/::/:: /:: γニヽ;:|:::::| :::::: | :: |/ レz=≠ミx   |/::::::/ .!:::::::: ,'::{///}
        |/:/::::|::::!::::::,' / ヽ,!:::::| :::::: | :: |   γ¨:.      |::::::/  |:::::::/::::ゞ-イ
         ':: |::::::|:::::::::::{ { ⌒ |:|:::|::::::|::| :: |   .::: ::/     ヽ/   .|:::::;'::::::/::/{
       ':::::|::::::|:::::::::::ヽ 、  (}'| ::::::: |::|\|u 弋ソ       xミz, }:::/:/:/::/:/
        ' :::/|::::::|:::::::::/:/\‐‐`|::::::::::|::|              /://レ':/:/{イ:::|
       {::/|::::|::::::/:/::| ::::`7|::::::::|/               ゞ'/::::/:::{:::::::/:: !               ……う、あ……!
       レ  !:::: |:::::{::,'::::|::::::::{ |::::::::::|             / |:::/::::::{_;ィ::::: |
           ノ{::: |:::::|,'::::::|::::::::| |::::::::::|       r‐ ‐      /:/{::/::/:/::i::: |
            ヽ:|:::::|、 ::::|::::::::| 、:::::::::|         ̄    /:/:::|ゞ./}:: |::::|
          ノ \{/\{::::/  \{ヾ    、         /::::/}:::/≡}:/|:: |::::|
      /  ̄ ─- >レ'             /` _ ..::::::::/:::/ /:::/´|/ヾ{
     /三三三 \三三ニニ - _     /\::::::/:::::/:: /:::/´  ̄    レ′
   /三三三三三 ` ─- 三三三 ̄\ {三三 \':/}/{ /

  /三三三三三三三三三三三\三三`>- _\ \   '′


┌─────────────────────────────────┐

│程なくして、ライダーの体の一部から、人の形がめきめきと浮かび上がり、    │
│  瞬間、皮ごと弾けたと思うと―――――                       .│
└─────────────────────────────────┘



               ,__

                 〃^ア⌒ヽ
                ノ  _{⌒ ‐'、         x=ミ、
       r―=ミ    ^', (_  「⌒ l        〈    Y
       |    l_    Vノ‐  ー彳-‐=ミ    く^乂_ ノ
     从    リ   /⌒ ̄ _⌒ ー= ` 、   j  |                ――――我ッ!!!
       }   ',  〃  __ノ     \  \ \ /
       ',    \i{              }  i{   l
       ',     \ )   ‐ 、       人 ノ    '               復ッッッッ活ッッッッッッ!!!
                Y  {     ー―  、ハ    /
          、     j   ノ   ー  _   } /l__ /
          \    /^ー 、  ー  _ } ノ}
              ̄      \  __     ハ                ┌──────────────────┐
                      \ ⌒ ー___',               │中から大きなランサーが生まれました    │
                     く⌒>⌒ ̄ ̄ ̄\              └──────────────────┘
                    /{ア⌒           、
                      {        /^   \
__―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄―――  ___―― ̄ ̄___ ̄―==

―― ̄ ̄___ ̄―===━___ ̄―  ――――    ==  ̄―― ̄ ̄___ ̄―===━



              ,. -─- 、
             /:::::::::::::::::::::::\
           /:::::::::,::::::、::::::::::::::::`、
 .          l:::::〓:::::::::::〓::::::::::::::l              かと思ったら特殊でしたか
 .          l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
 .           、::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
               \::::::::::::::::::::::::::∠               気づかなかった。ご指摘どうも
.              /`::ー-   -‐´ノノ 厂`'‐- .._
         /:::::::::::::介ーz<__」// |:::::::::::::::::ヽ

          |::::::::::::::〈 「`乂/  / 丿:::::::::::::::::::|
         |:::::::::::::::/: | {::::} / `7::::::::::::::::::::│
.           |::::::::::::〈: :│ {::::l /. :/.::::::::::::::::::::::::|

【特殊判定】
123 ランサー脱出のダメージで……
456 ここでアヴェンジャー
789 アンネリィに仕込まれたコードが発動

───────────────────────────────────────────

                            ●

                            ●

                            ●

───────────────────────────────────────────




                     _ _ _
                , - ´       `ヽ
               /             丶
             . /      l  l       ヽ
             /       i  l  ヽ   ヽ ヘ
             " /   /    、 、  ヽ    l
            / イ   i / /  >、 、\ ヽ .l l       ライダーはマスターを失い弱体化、ランサーとのもみ合い
              i   l /./__>′ヽ {ヽ-\l ト l
             ノィ   l  {弋_ツ }= ftツ_/ / ヽl      アーチャーも宝具を展開出来る状況ではなく、キャスターも消耗している
      r-,      / レ,   .l      l ¨ /|/
      {  ヽ        , 从l 、  r--, .            アサシン二体も、いずれも種が割れて無防備状態
      丶  ヽ       .V .Yー\ ー./
    _r-‐ ゝ  ヽ、_    _∧    フ oy,            今を逃して、どこで攻める?
  ,-l´ l      l   -´ ̄ l: : :ヽ  l l .l ヽ-<_ _
 f l  {  {-‐l   l: : : : :_:__.l: : : .l  ヘ lo∧ヽ:/:_:_:_≧‐
 l 丶_ _ヽ,__ノ   ヽ: : :\ : : ヽ/ヽ-ヘ: :.v: .ヘ_l◇: : : : :./}

 ー-´_   - _ ,_ _  ヽ、:\: : : : : l  ヽo: l、 l: : : :: : /: :l

      ̄`,=-".: : :`ー-ノ: : : \: : : l  /: :_: :ヽ.l: : : : :/: : :.l
        `ヽ_: : : : : :/: : : : :\ : l/: :.ィ .ト: :l : : :./: : : : l
              l: : : : : : : : :ヽ: l:./ |  |ヽ:l: : / : : : : : l



             /   : :   : : : :  : : :/::::::/::::::::\::::::::::::::::::::::\
               /   : :   : : : :  : : :/::::::/三ミ彡:丶::::::::::::::::::::::::.
            ′ : : : : : : : : : : : :|: /::::::/   i:i:i:i:i:i:iヾ:::::i::::|:::i :::i
           i : : : : : : : :.ィ| イ: : :| :::::::/     i:i:i:i:i:i:i:i:|:i::|::::|:::|:::i|
           | : :..|: : : : /::::ノ/| : /|::::j::'________ i:i:i:i:i:i:i:i:|:i::|::::|:::|:::i|

               ; : : |: : : γ ヽ. .|::/ 1:/l|>:i:i:i:i:i:`i:ト :i:i:i:斗i小/ ::|:::i|          ……お前にしちゃ悪くない考えだ
               ′: l∨i|::i'⌒ヽ |::l l::l ||:ir…ゥ‐i:i:i:  r‐ゥ-::/::::/:/リ
            い、: :|::|  ::::} リ リ リミ¨¨i:i:i:i:i   {i:i:i:i: ;::イj/
               \|^ヽ ::{ |             :,  {
                    ヽ.....、  :             _}                ま、もう少し待ってもいいとは思うけどよ……ここもここで一つの狙い目だろう
                 ‘,..厂ヽ          -   /
                  }./    、      ,. -―‐-  /
                  |     \      ―
                  |              /
           r==「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ハ   ー―彳____

         ___jニニニニニ=- : : : : : : : :/i:i:i|⌒ヽ_{_:_:_: : :ハ|___
        |二ニニ=- ニニニニニニニ=- : :{:i:i:i:ト |  :,   ∨{::::|ニニ}___
       /ニニニニニニニニニ=- ニニニニ=-.j:i:i:ト |   }  } ∨斗-=ニニ}
      /ニニニニニニニ=- ニニニニニニニ=- =ヽ い 斗匕二ニニニニニニニ\


                              __
                           ..-'.::::::::::::..,,.

                              /.:::::::::::::;ィ;、、::..ヽ
                          /.:::/レ、::イノ、 ゙}:!:::|
                          !イ::〔λミ  弋fイ:リ:!
                              ヘミ入    ‘、^′
                           _,ィY_≧. ア´
                      γ´:i:i:i:i:i:i:i\ハ},〔、

                      〃´:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i>´:i:L
                      / :i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{:i:():i:i:i:iL          では行くか。相変わらずライダーやランサーは倒しがたいが、
                     ,′:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{:i:i:i:i:i:i:i:iム
                     ,′:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iハ:i:i:i:i:i:i:i:iム
                    ,′:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ハ:i:i:i:i:i:i:i:iム         その他のサーヴァント相手ならば、今の俺でも十分相手出来る

                         ノ :i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iハ:i:i:i:i:i:i:i:i:ム
                      / :i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}
                  /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{

                    /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}:i:i:i:i:i:i:i:i:iム
                      /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iム
                 /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iム
                   /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iム
                   ,′;≦77| ̄ ̄]三三三三≧个=z、:i:i:i:i:i:i:i:i:}
       _     _{∠//// Τ ̄{三三三=¨ ̄ }_ハ三≧x、:i:i:i{

  㨨¨¨///¨¨¨¨¨¨///¨¨¨¨¨ ノ  ヽ r‐z`ヽ  y_/ ヽ三〔 rヽ:i}
  ┷==‐///======///======{、、 __}==≧刈ニ/;i;|ニニニニニ、(ノ、!」
 /    .///     ///     /ハj_/ 」 //_[([(/;i;i;i|     |介ヘ




                 /{! '〃、_イ_ノV! j、

               rヘヘ′V〃゛ーゝくトハイ从
            ヽ_r、ノ=ミ、ヽトヾ、i! ! i!ヾ∨|゙!ヽi、,
                }ヽト、ヽ、`、ヽ ヾ! ,yv、}イ } i i/イ
               ヾ._\トヾヽヾ、ト/Viハ〃ノ/, j レ'
.               / 尨   、.//^l!゙}!|"'斗'///
             -=≦/,/'、,ィ=_-ミ/イ , l!ノ_!  〈ニ=-ノ'
               ㍉ィノi.} `┴゙-〉ハ'フ'rュミ、_ ゞ-冫                     俺も行くぜ。折角猛者が集ってんだ
.              ´Ⅶハ`ー┐´!} i:.``゙=´ }メミ斗
.               ノヘ《ハハハ,〉 <ソジ  、 ハメミゝ
.              ´/イ《〈W∨二ニ ‐-、_,フ '/イハ!                       これが最後になるかもしれねえのに、はしゃがずにいられるかよ!
.              _ノィー'、VVゞニニ -≧/,イ{ハ'
           //レ゙| ヽ 〃    ̄ //、ゝ、
              /////∧ Vヽ   // ∧}リ/,\
           /////// } 、 i `¬ / ハ'/////\
        ////////   } ヽ⌒> /´ ,′∨//////\
  __ ////////   j} i  くイ′ {!  ∨///////\_
//  /////////=―‐‐-、 ヾ >‐-ミ≧ニ }///////// \゙ ̄`ー、
 ,′ ` ̄ ̄ ̄ヽ/{      _, ̄         ///// ̄ ̄ ̄´   ,′ヽ
            Ⅵ              ///〃


【というわけで今日はここまで】
【次回、アヴェンジャーが参入し戦いは一層白熱へ】

【貼り損ねてた地図君】
【第五次時点での地図】

○中霊地
☆大霊地
※戦闘禁止区域

                                      ┏━━━━━━━━━━━━━┓
                                      ┃アレキサンドライト別邸  ......○┃
                                      ┗━━━━┯━━━━━━━━┛
                                                │
                                        ┌───┴───┐
                                        │高級住宅街  ※│
                                        └───┬───┘
┏━━━━━━━┓                              │                ┌───┐
┃火宮大山荘  ☆┠──┐                  │                │暗黒街│
┗━━━━━━━┛┌─┴───────┐        │                └┬──┘  ┏━━━━━━┓
                  │大山荘への山道    ├───┬┴──┬──────┴────┨ジュレヴォ邸 ┃
                  └──┬──────┘┌──┴─┐  │                ┗━━━┯━━┛
┌──────┐        │              │神社  ○│  │                              │
│奥山の森  ○├────┤┌─────┐└──┬─┘  │      ┌───────┐      │
└──────┘        ├┤ 繁華街 ※├───┴─┬─┴───┤地下ゲート  ......├───┼────┐
┌───────┐      │└──┬──┘          │          └───────┘      │        │
│キャンプ場  ......├───┘      │        ┌───┴──────┐      ┌──────┴──┐  │
└───────┘        ┌──┴──┐  │瀬分聖杯組合本部  ☆├─┬─┤ホームセンター   ...│  │
                  ┌┤瀬分駅前※│  └───┬──────┘  │  └─────────┘  │
                  │└─────┴─────┤                ├─────────────┤
                  │                        │                │                          │
┏━━━━━━━━━┓  │    ┌──────┐    │                │                ┏━┷━━━━━━━━━┓
┃ホテル金井瀬分    .┠─┼──┤田園地帯    ├──┼────────┼───────────┨月島研究所REBOOT   .┃
┗━━━━━━━━━┛  │    └──────┘    │                │                ┗━━━━━━━━━━━┛
                  │              ┌────┴───┐        │    ┌──┐
                  │              │コンサートホール .│        ├──┤旅館│
                  │              └────┬───┘        │    └──┘
        ┌──────┐├────────────┼────────┤    ┌─────────┐
        │古代遺跡☆※├┤                  ┌──┴──────┐  ├──┤書店『鬱の身屋』    │
        └──────┘│                  │治安維持局出張所※│  │    └─────────┘
                  │                  └───┬─────┘  │                      ┌───────┐
                  │                      ┌─┴───────┼───────────┤海沿いの丘   │
┏━━━━━━━━┓  ┌┴──────┐        │学校密集地域    ※│                      └───────┘
┃グラント邸    ○┠─┤人工湿地帯    ├────┴─────────┤                ┌─────┐
┗━━━━━━━━┛  └┬──────┘                            │                │倉庫群    │
                        └───────────────┬─────┤                └─┬───┘
                                                        │住宅街  ※├──────────┤
                                                        └─────┤                    │
                                                                    │                    │
                                                                ┏━┷━━━┓            │
                                                                ┃水城邸  ☆┃            │┌─────┐
                                                                ┗━━━━━┛            └┤瀬分港    │
                                                                                            └─────┘

【このスレで終わったら本当に11→12→13→14という謎の比例式が完成してしまう】


┌───────────────────────────────────────────┐
│ライダーとランサーは、水面下で抗戦を続けている。                              ....│
│ 外面には全く現れていないが、その場にいる数人かは、何が起こっているのかを理解していた。    │
└───────────────────────────────────────────┘

                 lニニニニニニニニニニニ\
                  l-==ニニニ=-=ニニニニニニ‐\
                   l-V⌒;―‐-ニ≧-ニ_=-ニニニニ7
                 ノ-―-=ニ二_‐ニ _ ニ‐=ニ≧xニニ7
                /三三三三三三≧-ニ-__、 ‐ニ\7
                /-=ニ三三三三三三三≧;=\ \_7
           ー-=ニ三三三三三三三> ´` <\7

            /  ∠;_ :/ /_;,.: ⊥/ .:  /   ` {
            /´|/|!它/ /r七 ファ.′ / Λ  !ヘ   (ライダーに吸収されたサーヴァントの一人が暴れているようだな。恐らくはランサー……)
                ル'|`:7. :´ : : `¨: :´: /j /}/´:ⅰ/ !`
                   l:く: : : : : : : : : : : :/: : :/ノノ://. !{
              ∧: : : : : : : : : : : : : : /=イ'/ ハ!
                   Λ `: :-: : : : : : / : | /}/`
                  ∧ : : : : : : <.: : : .:|′
                   ー≦´---―‐_=彡〉       総員、退避
                   |┐ニ二三二ニイ{
                  _|_|_|ニ◇ニ◇ニニノ
              ,r=‐/ニ≧=‐---‐=≦_ハ                ┌─────────────────────────────┐
               //::::/ニニニニ>≦_ヽ二ニl              .....│ジェームズはゴーレムを一旦ライダーから引きはがした。       ...│
          //:::::/  /ニ∠ニニニニ∨=_l              ... │ランサーがライダーを克服しようとしている今、手出しは無用だ。   ..│
.         ///:::::/-- '_〃ニニニニニⅤ=|               └─────────────────────────────┘

          /イ:::/:::::/ニニニIニニニニニニ=Ⅵ|
.          /^_|:/:::::/ニ...┌──────────────────────────────────────┐
               │ゴーレムによる負荷でライダーの隙を作れる可能性もあるが、                  .│
               │ 逆に取り込まれ、ライダーに栄養を与えてしまう可能性もある。                ..│

               │ゴーレムとライダーの圧倒的個体差を鑑みるに、後者になる確率の方がずっと高い。   ....│
               │   と、そう判断した結果の行動だった。                              .│
               └──────────────────────────────────────┘


                   -== 、
                -── -  } ヽ
           /::::::::::/::/::::::::::ヾ壬-、
          .:::::/::::/::::/::::::/}_,イ:|:::::|:ヾ}
        /:/:::,イ::::::::/::/:/ \ レ'} :::|:::{/ヽ

         /':::::/:/:::/::/'レL{     レ:∧::'ゞ'}
       ./:::::/:::f |::/::::::::/u     rレ_|!}ゞ:、
       {:::,イ::/:ゝ!,'|::::::/         '}/レ'::::ゞ}、
       レ |//::レ{:: /    /  ̄ 7  |::}:::}Vヾ}
     / 二二ニ\.V   、 _/  //::/}  /:}
    //      ,ニ\       //:::/::|  レ′         うああああああ!!!
   /       }三 \{ `  ̄ } :://|:/

  /       --、|三三ヽr─-、 '´  |'                    ┌────────────────────────────────┐
/     /{    ::.|三, '三三´三ヽ                      ...│ライダーが絶叫する。                                  │
      /::::} \_ノ :/三三三ヽ三{                     .......│ 今まで一度として、彼女の口からこぼれ落ちることがなかった、      ......│
    /{/::ハ三三三 {三三三三} ニ\                    ......│                         悲痛で掠れた苦悶の叫びだ。   ..│
  /{:::}/  V三 ノ三\ 三三 ノ:ハ三 \                   ....└────────────────────────────────┘
 '::::/::/    }/三三三 ` ─'/ Vヽ三}
/:{://    /ゝ-<´ ̄ ̄ ̄ ̄    V\:}                    ┌────────────────────────────────┐
::/´:}     {/三::.          V__ヽ                    │ライダーとしても、初めての経験だったのだろう。                 .│
//     、三三::}           iニ}                  .....│今まで食べたものは、否、『同化し』『支配した』ものは、            .....│

        \__:/            |<                  ......│多少の抵抗されこそすれ、最終的には滞りなくライダーに『なっていた』。    .│
                    i  |ニ 、                 ...└────────────────────────────────┘

        /                  }三ニゝ、
      √三三三三ニニ 、      ニ三三三\  ノ} }ヽ          ┌─────────────────────────────────────┐
     / 三三三三三三三 \     {三三三三ニ}ノヽ }i }          │だが、今直面している『それ』は違う。                                │
   ./三三三三三三三三\三ゝ__|_三三三 /三三ニフ          │一度ライダーに取り込まれたはずのそれは、ライダーが許したほんの僅かな隙を、   ....│
 /三三三三三三三三>‐‐ヽ/三三 }三三ニ/            ..........│分解し栄養に変えるための、ほんの寸暇の綻びを見逃さずに――――            │
                                           .│今、閉ざされた扉をこじ開けようとしているのだ。                         .│
                                           .└─────────────────────────────────────┘



┌───────────────────────────────────┐
│身を引き裂かれる感覚。                                     │
│前半身全体を襲う、肌全体が突っ張る感覚。                       ...│
│こんなことは初めてだった。サーヴァントになってから――――どころではなく、    .│
│生前から全てひっくるめて、こんなことは一度もなかった。               .....│
└───────────────────────────────────┘



                      /' ̄ヽ        .......┌──────────────────────────────────┐
                    /:::/            ...│ ライダーは胸を押さえつけて、出てきてくれるなと抵抗する。           ......│
                      {::::{  __        ..│ しかし、身振り手振りをどうしたところで、何かが改善されるわけではない。    .│
                   >::レ'::::::::::::::::::::::......     │ 物理的な障壁は、ことこの局面において無意味である。               │

                 /:γ:/:::::::::::\::::///ヽ::\  └──────────────────────────────────┘

                 .:::::::/::::|::::::::::::::::::ヽゝ_ノ:::::::::.
                 /:::::::/ ::: | :::::: |::::|:::::';::\ヽヽ::::::::::.
                   /::/:::;'::: |:::|:::|:::::|::::|:::: |:::::::{::i:::}::i::::::::::.
               /::/:::::|::::::レ}: |:::::|::::|:::: |;:: |:{ゞイ:::|::::::::::::.
                 ':: |:::::::|::::::| |: !::: |ヾ{\{ V}::ゞィ:::| ┐::::: |          ……はぁ、はぁ
              |:::,i:::::: |:{:: | {、|:::::|  ィ≦ !:::}:i:{: |r/:::::::::|
              |:::||:::::::|::';::|≧x\{  弋ノ |:::|O:: |´:::::::::::|
              |::{ ! ::: |:::ヾ 弋リ 、`   u |::;'}:{:::,'─- :::;'
              | { ,::i::|:::::|:::',     _   !;'ノ_{::{三二ニ\           ┌────────────────────────────────────┐
              ';:| ヾ;:|:::::|、:|:\  ´─` , }'三ニ/    ',ニ \       ......│ ここにおいて両者の勝敗を別つのは、ただ、精神力――――               │
              '|   }`';::::r┼γ,> - <三三./      iニヽ }      ........│      どちらが強く、望む姿になることを欲しているか、ただそれだけである。    │
                  ヾ{ {./_/二つ三三三.{i       }三.v{        └────────────────────────────────────┘
                  ノ三三 } つ三三≧ニミ'| __ ,'三三}

                 , イ三三./ニニ./三三ニ /´三三 y\三/
                /三|三ニニ{三/ 三三三 ,'三三三 ':ヽ::'v´
              /.ミ三.{三/¨ヽ {三三三三/三/三 }\:ヽ}、       ┌─────────────────────────────────────┐
                /三ミ{´ {/ 三三 }'、三三三ノ三三三 /  {:\\     │  単純な精神力に絞るならば、ランサーに分がある。                    ....│
               , 三三|ニ/i三三三|ニゝ ─ / 三三三 ,'   \ \ヽ__ .......│   しかし、地の利――――もとい、その舞台となる戦場はライダーの体内であり、    │
.                三三 {ニ{ |三三三\三ニ´三二ヽ三,'      'ヽ:\:\......│    その点ではライダーが大きくランサーを上回る。                     │
             三三ニ|ノ | {三三三三` ̄ ´三三三/        \:\:}....└─────────────────────────────────────┘
            }三三/ ∧ \ 三三三三三三三 /          ¨\\::\

               { 三 /三 ' ∨ニヽ三三三三三三 /             \:_}ヽ\
             {≧ { 三 }  \ニ \三三三三/                 \\



┌───────────────────────────────────────────┐
│よって、全条件を統合してライダーとランサーのせめぎ合いは、双方にとって全くの互角――――    .│
└───────────────────────────────────────────┘


                                                    ┌─────────────┐
                                                    │……と、なるはずだった。   ..│
                                                    └─────────────┘


┌──────────────┐
│ヘリコプターの音、だった。     .│
└──────────────┘


.  >   ̄

.. /  <        ≧
       <          `
 i       <             >x                </_
 {            <           ミミ 、.               _ /:::</
. ハ                <         ミ                    / ミヽ
                     <.     ミ     \  _,,,,,,, ― κ σ. }
.   ∨                  <  ミ       > \::::::::::::::}::>{  彡/
    ∨.            __,,, -‐r. ヽ ̄ ヽ´::::::::::::::::::::\>´   ヾー ´
.    ヽ       > ´\:::/::::ゝ ノ≧´..}:::::::::::::::::::∨
     \  > ´\;;;;;;;;; _ヽ::::::::/ 彡>´:::::::::::::::::::/    ヽ
         >.     ><;;;;;;;;;ヽ/:::::::::彡 ̄ ̄ ̄ ̄ ;       ∨
       / \.  /.   \;;;;;;;ヽ:::::>彡┐::::::::::::::ハ        ∨
.      ∧.     >      ヘ≠´:::|i.   彡!::::::::::::/           ∨
....   ;;;;;;;〉\/   \   /::::´∨.i!..  彡::::::/
    {;; / 、 夂     >< r´ヽ }..}!.    彡             }
    ∨ し /;;;;` < /::/ ∥` <. /  _ 《. 彡

...    ヾ /;;;;;;;;;;;;;;; /::/. ∥ /..ノ >。,,,___.....彡          ノ
      `::: : ー イ-/  じ'∠ ´  ,. '´. ¨ ー  ,,,,, -‐
        ` ー ―    || ,. '´

                     ||´
                   <∠



┌────────────────────────────┐
│結末を狂わせるバグ。                          ....│
│ 歯車仕掛けの運命に割り込んだ、砂粒のような石ころ。      .│
│  その開闢を知らせるのは、空を飛ぶ一つのヘリコプター。     .│
└────────────────────────────┘




┌────────────────────────────────┐
│バラバラバラと、夜間にそぐわない轟音を立てながら、それは空を舞う。  .....│
│ 当然その場にいたほぼ全員がその存在に気づくが、もう遅い。       ...│
│  間を置かず、ヘリコプターから一つの影が落下する。             .│
└────────────────────────────────┘



  |      |i       |  i|   l   l|   !i   li     |i   |    l       i|i    l    l|     i
  |      |i       |  i|   l   l|   !i   li     |i   |    l       i|i    l    l|     i

  |      |i       |  i|   l   l|   !i   li     |i   |              i|i    l    l|     i
  |      |i       |  i|   l   l|   !i   li     |i                   i|i    l    l|     i
  |      |i       |  i|   l   l|   !i   li     |i                   i|           |     i
  |      |          |  i|         l|       |     |i                   i|           |     i
  l      |          |  i|         l|       |     |i                   i|           |     i
          l          |  i        |              |i               |                  i
          l          l  i        |              |l               |
          l          l             |              |                  |
                l                       |                  l
                                         |
                                         |






┌──────────────────┐
│落ちてきたのは、『アヴェンジャー』だ。   │
└──────────────────┘



┌────────────────────────────────┐

│黒いマントをはためかせて、その一閃がライダーに迫る。             .│
│正確には、ライダーと、そのライダーから今出ようとしているランサーに。    .│
└────────────────────────────────┘




                    {\ /:::::::::i|:::::::i|::::::::::〃:::::::::/:::::::::/::::::::::-=彡 ニニニニニニニ
______                    、::{:::::::::::i|:::::::i|::::::::/::::::::/:::::::::/:::::::::::::::ニ==-- ニニニ二二
⌒ヽ 二ニニ--               \\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::二ニニニ==-- ニ二二
       --==ニニニニ==--   >‐ヾγ⌒ <::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::三二ニ==-- =二二

              --==ニニ/=ニニ/  ::i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:<:::::::::::::::::::::::::::::::::二ニ==-- ニニニニ       ……死ね
                  /=ニニ/ト..、 ::i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i`ヾ::::::::::::::::::::::::::::::-==彡 ニニニニニ

                     ニニニニr=ミi;  、、     :i:i:i:/\::::::::::::::::::::::二ニ= ニニニ二二
                   |二ニニ:i、a ,》   :i斗=<:i:i:i: i:〈........丶::::::::::::::::::-=彡 二ニニ=/=
                   |ニニニ :i:i:i:/  i:i《 a  ≫i:i  |............../⌒¨¨ニニニニニニニニ=/ニ
                   ∨ニニ   〈 、   :i:i:i:i:i:i彡'″  レ'⌒!/ニニニニニニニニニニニニ二二
                  ∨ニ  __            /  /ニニニニニニ二二二/=ニニ
                   \ニ  }--\        ノ  ィニニニニニニニニニニニ/ニニニ二
                     ヘ ⌒ 、_〉       --彳/ニニニニニニニ二/=ニニニニ二
                       } 丶       イ: : : : :/ニニニニニニニニ/ニニニニニ二二
                        ーr=≦爪r―ォ: : : :イニニニニニニニニ=- =ニニニニニニニニ二
                          ゝニ乂___,ノニニニニニニニニニ=- =ニニニニニニニニニニニニニ
                          -=========-- ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ

                                -=ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ



【判定】 頭上+2、余裕なし+2、個体差-2
1ほど攻撃失敗、9ほどクリーンヒット


                         ..-=: : :>: : : : : : : : : : : : :\__       〈〔
                     ..~´. : : : :/: :≧ ̄`¨¨`ー≦、: : :\_  ̄ ̄ ̄`rー-\≧。、
               _ ___/_: : : : : :/. : :_> "  ,    `ヽ: : : : : :  ̄`:、_|_  ´ /ヘ壬{
                γ´. : : : : : : : : : : :`:ヽ: /: : :/ > 彡  〈{    ミ  亥: : : : : : : : :ヽ \__{。//,:'\
            /: : : : : : : : : : : : : : : : : 〔: : :{: :)ィ   _      ゙  リ: : : : : : : : : : :‘:,  `'¬、、 \
           〔: : : : : : : : : : : : : : : : : :八: :!: :イ斗'´`~"} i !゛`  i从: : : : : : : : : : : : |===、  \、 \
              廴: : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : :ト} tミ、 ノィレヘ}ハノヘ!: : : : : : : : : : : : : :」    ヽ.  \、 \
             ̄` 、: : : : : : : : : : : : : : : : :\: : 八 ", ヾ乏/イ: : : : : : : : : : : : : : : : :{       \   \、
             ..≦ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : :\:小 ヽ- /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`、     \ 、 \

   ___,,  _,..<     ): : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: :`;斤==-: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`、      }}
   f√_,ィ¬-'ヘヽ  ....,..-‐┤: : : : : :/´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`V´O: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ⅰ___ノ′   お前による被害なんぞ0にも等しいが――――
__「忖\ `  ,ィ〕,.''´   |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : \:`: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : l ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄}]}` ヽ_/           \: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ¬┬、┬-- 、: : : : : : : : : : : : : : : : !          お前が食った奴の中に、もしかすると『貸し』があるかもしれんからな……
‐―┴气__ノ              〃\: : : : : : : : : : : : : : : : : : : / |,レく.へ<\__: : : : : : : : : : 丿
                      _}|   \: : : : : : : : : : : : : : : : /ィく/三 /\、  ̄弋ー― 孑=´
                「「     //ヽ : : : : : : :_____/ィ三三三/ .//\i ̄| |i (〔(〔              使うだけ、使っておいた方が損がないだろう
                  // γ≦ミ/    ̄ ̄Γー┴≦三三三/ // //\! !しe!「
               | i  ト|i:「  \      |三三三三ニ=<___// //   寸¨¨¨′
               | l_|.|li|\f≦二L  寸三ニ=<  /┴┴`>'/     \  ,,
                    ゙ー‐|.|ll|  |i:「、  \ 寸´      |    |{Ξ≧    Υ{
                       |.|ll|  |ll| \ ((_rェュ'、ニニニニニ|    `寸三 ト<  ノ丿
                     \|  |llト、  |ト辷][ヽニニニニニニ|      ヽ三j    ̄´               『名誉と報復の(アヴェンジ・オブ)――――』
                         \|ll| |i: || |!.「辷辷(\   .|        ̄
                       \|li || |! !|!(_((_\\ |
             ┌────────────────────────────────────────────┐

             │アヴェンジャーが剣を振りかぶり、真名解放を行うと、その剣先に、僅かに瘴気が蓄えられ――――     │
             └────────────────────────────────────────────┘
                               /三三三/



             , '
             〆
           //                       _,,,....-::::,,..-;:'

           ノ /                  _, -=''""""    =--、,、`,"+`ゞ,;:
          /  i                   _,.-'^ "              ̄=.、".
          ,i  |i                  -'^               \`,`,;⌒`;・",;+
         ,'  |i                 >                    ミ`+,;:;"・ヽ` `
         i|   |i                :"  ._=__            ヽゞ,:;*ヾ"`丶 ┼
        i|   .|i               /  彡  .       -ミ、         ミ   `,;:"
        |    .i、              /〆"           \       `i       丶
        ゝ     i、                            丶      |i     +   +
     '   i|      ゝ                             ミ     .ミ
         .i|      丶                            |     |l    /  +
         .i|       \      『――――鉄(アッリア)』       .i|    |i      ´
          .i|        丶   .                      .i|    |i  .....┌───────────────┐
          .i|        丶丶、、,,                   i|    |i  ´ │そして、ライダーを切り裂いた    │

           i|         \ゞ`                   j|    ,/  '........└───────────────┘
            i|、       `\ 、、,                 .i|   ,/;:";:|;,/×
             ゝ       `丶`\ゞ                i|   ,/";:`, 、 丶
               \  ,.   ミ\丶 `               i|  ,/`,;:ノ`,
                 `;丶\丶  、`丶              .j|  /;`,;:+
                       \ 丶              / ./+``
                           \            ././  ,'
                                       /"`;丶
                                     / `,

                                     '
                                  /    ゞ





                                    }i、

                                     |::{
      心  ∴;.゛;.:                    {      |:::{
         ㍉(  炸  /k   仏    {、_      \__.   |::::{
        ㍉ マム,イ7   リ   紗′   \ ̄:::::...   \::::::.|:::::.  |
      ∴ミ  )圭抄  〃  /′     \::::::::::::::..   、:: 、 ::::::::. |::
         寸圭|{:゛∴;.:  〃      {:.ヽ  }\:::::::::::::\ }::::::゙.,:::::::::|:::.
      以{  マム心、∴ハ/淤{ \__ }:::::::::ゝ-.、:ヽ::::::::::::::\ ::::::\:::|:::::.
      ㍉ム  )圭圭才´)圭ア    \ ̄ ̄ ̄::::::\:::::::::::::::::::ヽ::::::::∨:::::::.
       Ⅵ  Ⅵ圭リ´  }ソ-=ニ二 _::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::|:::::::::::::}::::::::::.
        リ  :以Ⅳ:゛;.゛;/  ̄-─=ニニ ─-:::::::::::::\:::::::::::}::::::::::: }::::::::::::.
           Ⅵ7   /三三 , ´  ̄ \::::::::::::::::\::::::::\::::::}::::::::::::{:::::::i::::::}
            , 〃  / 三三 /  γ´}}ゝ二_ ̄::::::_\:::::: \::::::::::::::::::::: {::::::
           l  /三 / , ′  乂_}}、 _<  ̄::::::::::::\:::::::ヽ ヽ::::::::::::::|:::::::}          ……っ!
           }ノ三/   /      ノ'\__::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::゙:,::':,::::::::: | ::: |
           ノ三ニ{    l  }     u\───- _,ノ:::::::::::::::::}::::}::::::::::}:/}
            /  i三ニ   ::. / 、 -     \── - /:/:::::::::::::::::}ノl::ノ::::: /:::/}
         '   ,三三ヽ  ::.    r‐ヾ  \::::::::/:::/::::::::::::::::::::::::!:::、::∠ _ //
         l   '三三ニ\  、   、 :}}. 、_\ノ=´::::::::::::::::::::::::::::}:::}:::\:::::/
      / {   {三三三ニ  \ u` 'i}_\:_/::i::}::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::}:/三

     /  ゝ,   \三三三\ ̄ \ ̄:::::::::::::::{::::|::}:: ─- 、::/:::::::::::::://三三
    ′   | \__ _人三三三三\─ ‐─::::::::::{:个:}///// }::::::::::::::::::, ´三三

  /       、  \ ───\三三> ───:ゞ、ゝ'__/::::::: , <´三三三
   、   _ -‐‐、\  ¨ヽ     `  - 三三三三三ヽ─、‐ 、 ̄三三三三三三
     ̄     `、` , _ ,       }三三三三三三\/:::}、::\三三三三三三/
           { 三三|         /三三三三三三三 `ゝ-\i\三三三三/
              \三|     /三三三三三三三三三 \ノ\{\ 三 /
               \_|       '三三三三三三三三三三三ゝ-ヽ:::\/


┌───────────────────────────────────────────────┐
│ライダーの身にはざっくりと切れ目が入っている。                                       .│
│ 少し動けば、立ち所に真っ二つになってしまいそうなほど深い傷。                           ....│
│  それでも未だに生き長らえているのは、ライダーの怪物性が十全に機能しているせいであるが――――     │
└───────────────────────────────────────────────┘

┌──────────────────────────────────────────────────────┐
│防御力については、ライダーの過剰に肥大した加虐体質が災いして、                                     .│
│ 怪物としての性能を全く発揮出来ていなかった。大量の石像を飲み込んだことや、取り込んだランサーの防御力も――――  .....│
│   今のライダーが失った防御性能を補うには全く不足している。                                      ..│
│    ましてや、要の一つであるランサーは今、ライダーに反旗を翻している最中だったのだから。                   .│
└──────────────────────────────────────────────────────┘


┌────────────────────────────────────────────┐
│どちらにせよ、勝敗は決した。少なくともライダーがこの場でこれ以上の戦闘を行うことはできないし、   ..│
│ アヴェンジャーの次撃が決まれば、その時点でライダーの消滅が決するだろう。              ....│
│  だが、アヴェンジャーは次の一撃を放とうとはしなかった。                          .....│
└────────────────────────────────────────────┘




                  _  -‐━━‐-  _
                -―- 、:i:i:i:i:i:i:i:i:i:  `  、
             /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\

            /⌒Y:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨∧:i:i:i、:i:i:i:i:i:i:i:i\
        ./:i:i:/,i{:i:i:i:i:i:,。s≦ 、:i:i:i:i:i:i∨∧:i:i:∨:i:i:i:iヽ:i:i:i:\
       /:i:i/:i/:iИ/"´ ̄ ̄ \:i:i:i:i:∨:i|:i:i:i:∨:i:i:i:i:i∨ハ ヽ

        |:i:/:i/:i:i:{         }∨:i:i:|:i∧:i:i:i:|:i:i:i:i:i:i:i|:i:i|
        ∨i:i|:i:i:∧         ∨:i:レ 、:}:i:i:i|:i:i:i:i:i:i:i|:i:i|   }!
         {:i:i:i|:i:i:| \      _  -= |/   \:iノ:i:i:i:i:i:i:ノ:i:i| ノ′
         ∨∧i:i|  : : : :r≦r ´¨苡 ,ノ    ニ7'⌒∨_{/
          \:iN-=ニヾ: : : ⌒ー‐=彡     =7 / ハ ∨              ……やはり使うだけ無駄だったか……
             }(._少} 、            {^ ノ }
              ̄ ノ _            _)//                追加ダメージが碌に入ってない
            ‘,  `             {_ ィ
             、  ーr _二ヨ       /{/
              \  ´              {                  俺としたことが、失策だったか
               ヽ      .ィ   「 ̄ ̄ ̄ \

                  ー―<_  -―、 |         ヽ
                 「 / ̄/  /  /./∧     / ̄\_
               r /  ./  /  {|| ∧__,/、___/ /
             /|∧、  l       ∨〈  _      (_,∠           ……さて、ライダーは仕留めたとしても……問題はここからだな
           _,/|_| フ >  N    /| ‘,      _
          / _ - // /   /  ./:.:|   ‘,       _  /
        ,/i{ / .// / / ./   :l  |   〉      / / _


【判定】
アヴェンジャーの一撃は……
12345 ランサーの脱出を助ける結果となった。
67890 ランサーに対しても決まった。


┌────────────────────────────────────────────────┐
│アヴェンジャーはライダーの様子を見つめる。                                          .│
│ ライダーからランサーが抜け出さないか注視しているのだ。                                  .│
│  もしライダーが致命傷を受けることによって、ランサーが隙を見つけて脱出するようなことがあれば――――  ....│
│ 脅威がライダーからランサーに変わっただけ。ライダーよりはまだランサーの方が相手しやすいとはいえ、    .....│
│  アヴェンジャーでは対抗しがたい相手であることに変わりはない。                            ..│
└────────────────────────────────────────────────┘



┌─────────────────────────────────┐
│だから、ライダーとランサーが分離するようなことがあれば……         ....│
│ ランサーに対する対抗戦力として、ライダーを生還させる必要があった。  ......│
│  よって、とどめを指さずに暫く放置していたのだ。                 .│
└─────────────────────────────────┘



┌──────────────────────────────────────────────────────┐
│―――――だが、ランサーが出てくる様子は見当たらなかった。                                       ...│
│ それはある意味当然である。精神がたとえ分離していたとしても、ライダーとランサーの肉体は今『同化』しているのだから。  ......│
│  ライダーが傷を負って弱ったなら、ランサーも同様に衰弱する。                                     ......│
└──────────────────────────────────────────────────────┘


               _
                 r´/ `
           -─ {/::__
          /:/:::::::::}::::::\
         /:::/:イ::|: |::::::::{//}:ヽ
      /ィ:::/}/ |:!i:::|:::::::::{::i::}::::::::.

      /'/:/   リ|:::|:::/::::|::i:}:::i;::::::.
        /:::{ rz  レ}/:::::;'{:Y}::i::|:::::{
      ,::/ |   u  }::::;'_|ゞ}::|::!::::::}
      {'|::::{       |:::; レy`O:::::::|
.        |   ` -   |:;'  レ':V::::/
       、{:|V、::::|::,  リ/三三二\
         `  ヾ{V} /三/  ヽ三 ヽ            ……痛い
           /{ノ三 /    三三 }
         /三三三 { i    三/、
         ノ/三三三 ゝ}i _ _{<ゞノ\‐、
         /ニ}三三三三}ニV三三 ', \人ヽ\_  _
       {三/{三三三 ノ三 V三三∧    ‐‐ゞ-─>::ヽ二
       { / \三三三三三',三三ニ'       ̄ ゞ─´ゝ
        ノゞ        <ニ}、三三ニ
      { i         {‐ ´ }三三ニ
      `|         ゝ、  、三三三'
                  >‐ }三三三ニ、
       ,          /三三 ,三三三三'
              /三三三ニ ,三三三三\   z==

        ゙  i   , '三三三三三 ヽ三三三三 }<三三三


┌────────────────────────────────────────────────┐
│結果として、ライダーが瀕死になったのと同時に、ランサーもライダーから脱出するだけの突破力を失い―――   .│
│  ライダーの体に、一瞬の平和が訪れた。                                            │
└────────────────────────────────────────────────┘


                        _,.. ー   ─=二.,,_        ! l
                   ,, -;;il!!'"    _,,,.. -ー''"   ̄ ̄`゙゙''ー\l l,   .|      .,i7
                 ,,.;;シ'" ._,, -'''''"゛                      l,   ll      ,l゛!
               ,..!广   .'二ア"  ._,, ‐''''^ ̄ ̄ ヽ            ヽ  i゙.!     ,/
                ,/゛ _,,..ニ'"゛  .,..-'"゛             l          ヽ ! .|  ., .ll' .l゙
           '" ー'“゙ /   ,, ‐″             l               : ! .l|  ,! i′
             ,..-'´  . /                    |               l l.!  l l
          ,∠´   . /                      l゙               | .!l  iリ
            "゛ / . /                     !               !,!l  /
    ,〃   ..i/ ./                         |              l゙   /l
  .,, /    ./ / ┌────────────────────────────────────────────────────────────┐
. /./    / .,/  │しかし、それも一瞬のこと――――                                                                   .│
イ l|   .ノ/    │ 一呼吸ほどの間を置いて、アヴェンジャーの『とどめの一撃』がライダーを襲う。                                       .│
,i!/   .,/./      │  ライダーに抵抗出来る手段はない。今までにゴーレムを倒し続けたライダーは、防御に関する一切の性能を喪失してしまっていたのだ。     │
,i′ .,i./       └────────────────────────────────────────────────────────────┘

  ,//                               /                 /   /   !
. ,r./                              /                 /   /   l
ツ゛                                /                  l ,i /   !
′                                /                  l..i′|.   ,,/
                                /                  !〃 .l!  ,i"
                             /                  /iリ  ,! /
                               /                     iリ l  .! .i′
                              ,/                  i}"/  .! l
                         / ┌───────────────────────────────────┐

                           /  │様々なものを含んだ彼女の肉体は豆腐のようにあっさりと切り裂かれ――――  .....│
                          /  │    そして、ほつれた糸を鋏で切ったように、全身が淡く綻び始める。       ...│
                         /    └───────────────────────────────────┘



            /:://::/::::/:::::::::::: /::::/ ::::: /:::/:::::/::/ /: /─- /:::::::::囗 ロ   。|
        / /:/::/:: /::::::/:::::::|:::::| :::::: | :: |: ,イ::/ ,'/    |:::::::::::/|ロ []      ロ      。
         ::/:/::/:: /:: γニヽ;:|:::::| :::::: | :: |/ レz=≠ミx   |/::::::/ .!:::::ロ ロ   ロ           ロ
        |/:/::::|::::!::::::,' / ヽ,!:::::| :::::: | :: |   γ¨:.      |::::::/  |:::::囗ロ []  []        ロ
         ':: |::::::|:::::::::::{ { ⌒ |:|:::|::::::|::| :: |   .::: ::/     ヽ/   .|:::::;'[] ロ    囗    []        ロ
       ':::::|::::::|:::::::::::ヽ 、  (}'| ::::::: |::|\|  弋ソ       xミz, }:::/:/:□ □ []   ロ
        ' :::/|::::::|:::::::::/:/\‐‐`|::::::::::|::|              /://レ':/:/囗 []   ロ    []              ……もうおしまい?
       {::/|::::|::::::/:/::| ::::`7|::::::::|/               ゞ'/::::/:::{:::::::/:: [] ロ  []   。            。
       レ  !:::: |:::::{::,'::::|::::::::{ |::::::::::|             / |:::/::::::{_;ィ:::囗 ┌┐[]   ロ    ロ
           ノ{::: |:::::|,'::::::|::::::::| |::::::::::|       r‐ ‐      /:/{::/::/:/::i::: 囗└┘  []   ロ               やだ、まだ、食べ足りないのに
            ヽ:|:::::|、 ::::|::::::::| 、:::::::::|         ̄    /:/:::|ゞ./}:: |::::| 囗 ロ    ロ
          ノ \{/\{::::/  \{ヾ    、         /::::/}:::/≡}:/|:: |::::□ []   ロ     。
      /  ̄ ─- >レ'             /` _ ..::::::::/:::/ /:::/´|/ヾ{ 囗ロ  。                   私、全然お腹いっぱいになってないのに
     /三三三 \三三ニニ - _     /\::::::/:::::/:: /:::/´  ̄    レ′   ロ ロ
   /三三三三三 ` ─- 三三三 ̄\ {三三 \':/}/{ /            ┌┐  。
  /三三三三三三三三三三三\三三`>- _\ \   '′            └┘ロ





              !  ,./ ''゙゙゙゙'''ー、      ◯            。              ◯  __      ,'
              !  /       `、 '"⌒''、,        。                     ,r'"   ゙"   !
           / .│       │    .!   。          _..-….' -、.   ◯     /        ,!
          /  - ヽ       /   .,./             /       .\      .l        l
'-、     γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ__   .l,  。   `'-.__ ‐'  '!
。 `゙ ̄ ̄| ……ここに来たら、お腹がいっぱいになるって聞いたのに  | .`''、 ,!              !

      ゝ__________________________,ノ   . !/               '!
 。                                               。    _          `、
        。            ◯                 。             /.'、___,..r       ヽ
 ̄`'''-、           ,, --.                           ,,ィ―ー、     \,,,,./         \
     ヽ       ◯  /    `'、                    ◯  〃     l                    ヽ、
     |          l゙      }                   γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ  `-、
     l          ヽ     ./  ◯                | うそつき。全然、ならなかったよ……    .|   `゙゙''ー
   ./ .        ◯.`'―-ー'"                     ゝ__________________,ノ
――'" , ‐                  。              。          i、  ./  !   。   _,,,
               。                          ◯      ヘ ̄゛  /       /  }
                     。                 /⌒'i          `"'"゛        `'ー''′
               , ‐'ー、                    .`ーイ
      ◯    ◯  'ヘ,ミ,  │                            、_
          ,i     .} l .'"                            .,i'"   `\
  。       |.l    / /                            l广' l      .!
             ゙'ミ―ー'' /                 ┌───────────────┐。   ◯          __
       ◯       ̄゛                   │ライダーは程なく消滅――――   │           ,r'"   ゙"
ーー ,,、                           ◯└───────────────┘_..-….' -、.     /
    .`'-,          ◯                        ` ̄'''″            /       .\  .l
      .ヽ                      。                          l゙   .__    .l  `'-.__ ‐'
        l .                        ┌────────────────────────────────────┐
        .|    。                    │それは、宙に浮いた状態だったランサーとアサシン(陽向)の消滅をも表していた。    │
                                 └────────────────────────────────────┘




【ライダー、ランサー、陽向アサシン 消滅】


             /   : :   : : : :  : : :/::::::/::::::::\::::::::::::::::::::::\
               /   : :   : : : :  : : :/::::::/三ミ彡:丶::::::::::::::::::::::::.
            ′ : : : : : : : : : : : :|: /::::::/   i:i:i:i:i:i:iヾ:::::i::::|:::i :::i
           i : : : : : : : :.ィ| イ: : :| :::::::/     i:i:i:i:i:i:i:i:|:i::|::::|:::|:::i|
           | : :..|: : : : /::::ノ/| : /|::::j::'________ i:i:i:i:i:i:i:i:|:i::|::::|:::|:::i|

               ; : : |: : : γ ヽ. .|::/ 1:/l|>:i:i:i:i:i:`i:ト :i:i:i:斗i小/ ::|:::i|
               ′: l∨i|::i'⌒ヽ |::l l::l ||:ir…ゥ‐i:i:i:  r‐ゥ-::/::::/:/リ
            い、: :|::|  ::::} リ リ リミ¨¨i:i:i:i:i   {i:i:i:i: ;::イj/
               \|^ヽ ::{ |             :,  {                 ……終わったか
                    ヽ.....、  :             _}
                 ‘,..厂ヽ          -   /                 やれやれ、応酬でもない戦いというのも味気ないものだ
                  }./    、      ,. -―‐-  /
                  |     \      ―
                  |              /
           r==「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ハ   ー―彳____         ┌──────────────────────────────────┐
         ___jニニニニニ=- : : : : : : : :/i:i:i|⌒ヽ_{_:_:_: : :ハ|___       │消滅したライダーを、アヴェンジャーはつまらなさそうな表情で見つめていた。    .│
        |二ニニ=- ニニニニニニニ=- : :{:i:i:i:ト |  :,   ∨{::::|ニニ}___     └──────────────────────────────────┘
       /ニニニニニニニニニ=- ニニニニ=-.j:i:i:ト |   }  } ∨斗-=ニニ}
      /ニニニニニニニ=- ニニニニニニニ=- =ヽ い 斗匕二ニニニニニニニ\



―――━━―――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄__
――――― ̄ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______―――━━――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄____



                       ,、 - ───‐-、、

                      ,r'"´.:.:.:::::::::::::::;:;:;:;;;;;;.:.``ヽ、
                      /   .:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::;:;;:;;;;;;;.`ヽ
                     /      .:.:.:.:::::::::::::::::;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;ノ
                  l  〈カj  .:.:, -─── ─ - 、、;;;;:ヽ
                  人  _ , ..ィ .:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::;:;:;;;;;;;;;;;;;;;゙,
                 ,イ;:;:;;;:;;:7ィイイノノ1.:.:.:.:.::::::::::::::::::;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
                 ヾ;:;;;;<,,ィシ^i;|リ ト、.:.:.::::::::::::::::;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!        ……! ライダーが消滅したか……
                  トl;:;;!``ヾ リ  ヾヾ.:.:.:.:::::::::::;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
                   `j でソヾ  ''´ー‐-、.:.::::::;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!
                   l  ` 7  ´でソニ ``ケ;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ          よし、これはいい。エリザベス、手はず通りに頼むよ
                   |   ノ         リi:::;i!ハ;;;;;;;;;;;ソ
             _ __ _,.イ! ( _,,、          j:;;;iノ !;:;;;;;;〈
        , ィ"´.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::! 、_ _        ィイ'゙' _ソ;;;;;;;;;;;ヽ
       /.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::|   ー-``     / Y;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;L_ _
     /.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙、         /   リ!;:;;;;;;;;;/.:::::::.:.:.``ー
   /.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::;:;:;;:::::::::::::::::::.:.:ヽ _ _ , .. イ      `7/.::/!::::::::::::;:;:;;;;;;;;;
   ,/.:.::::::::::::::::::::::::::::::::;:;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ‐-、_  __ /.::::::/ |::::::;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;
   i.:.:.:.::::::::::::::::::;;;;;:;:;::::;;:;;;;;:;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|   \ `ヽ !.::::::::::l /:::;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;
 ノ.:.:.:.::::::::::::::::;:;;;;;;;;;;:::;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::L _ _ _ノ」::::::::::::::::;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

  !.:.::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;:;:;;;;;;;;;;;;:;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 「ヾ::::::::::::::::::::::::;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
. /:::::::::::::::::::::::;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::.!    ̄``ー- 、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

―――━━―――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄__
――――― ̄ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______―――━━――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄____

【教会:大聖杯安置所】



                                            †
                                        ,.ヘ
                                    _,.。o≦/::::::\
                                _,.。o≦::::::::::::/:::::::::::::::\
           ,ハ        _____ ,†。o≦:::::::::::::::::_ -=ニ二二二二ニl

          rァ'/::\       |'^|^|| ̄> " |::|::::::::::_,.-=ニ=-  ̄|⌒||γ^刈^| 〉
         ∠∠x=ミ_ヽ     jI斗r≦:::::::::::::||:l|ニ=- 丁  ,:|l'^/||nル|'^YY:| |\
.          || | |∩| |  _,.。o≦:::::::::::_ -=≦‐||::l| j||ィi:||/,..|'´|/||│ | || | |\\\,ハハ   ∧∧
         _,|| | | ̄| |、 //:::::::_ -=≦‐ T^ヽ|^|:| ::|/||┴|,ィ´ ,| |/||,,| |----、\\\|_|i|、   |┴:l|
   _     |_||-:| |⌒| |‐Vニ=- フ__|'^|//∠l| |~゙|,ィニ:|:::|/| | ̄__l| |---‐‐\\\  |、\ ハ‐ー|
.. // ̄\ | || | |  | |/ |/_////__{}/,|_| | | ハ  |/‐ |「 ̄   | |:,   ハ. \〉─ハ\\  |
∠∠__:::::\|| | |  |/{}/{}/「」_| l|ハニ^| ̄|:|  | l V|::| ̄| n'゙ハ f^YY| |マY⌒Y::}i^ヽ\  :|ヽ∧ ̄~:|
| | ||:|  |l::|~ ゙̄| ̄|¨|ニ7_/‐∧Τハ¨:|:| ̄||_|:| ̄| |  ||::|  | |:|/:::Ⅶ_||_|l| |-マ‐‐j{::::}i‐-v゙  |∨: ∨ .|
| | ||:|  |l::|f⌒::|=fニ「_|_| :|_ハ_,| |‐||~゙|:| ̄||  |:|  | |  ||::|  |¨7:::::: V:::: : | |:::: __:j{:::::::}i::::::∨ |‐|:::::::∨ |
|_|_||:|_|L|─‐:| |_,lV| |^| |_|_|_| :|| |:|  ||  |:|  | |  |L|  |¨|__V ゙̄| | ̄ j{__}i ̄|‐‐|¨|__マコ
| | ||:| ̄|l::|~ ゙̄|/:|¨|]||_|_,|∧_| :|| |:|==||==|:|=| |冖Y | ̄|'^|∩|∩|'´`| |'⌒Y|^Y^Y⌒Y|xWWWWWWWWWW

| | ||:|  |l::| /| | :| || | :| |xxxxxxxxxxxxxxxxxWWWWWWWWWWWWW州州州州州州州州州州州州州州州
洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲


     . oニニニニミ
     l=====}     /{/
     |:::::::::;≦':::::::: |   /¬/
     |::::::::乂_フ::::::::|   ___
     |::::::::::::::::::::::::::|  `7└―
     |::::::::::::::::::::::::::|     ̄ ̄
     |::::::::::::::::::::::::::|
     |::::::iPhone:::::l
     |::::::::::::::::::::::::::|
:     V三三三三7


                         ̄ ⌒У´ ̄

                  /        ′        \
                 /            - .、       \
                ノ′                 \      丶
                 /            、      \
                  /   /    ′        ',     \丶
             ,′  {   |        iト、     丶 _ノ'} 、
             ,′  | __, !|           |>く      __ /  、                    はーい!
                    |/ ノ_}_ |      /|   \,\  \    ::.
               |   /  /  |i ,抃     ´ i| x==ミ\} ー─‐  丶:::. 
          />-、/  ∧  /=≠弌    ,〃       |   /:::     、::丶               こっちは準備ばっちり出来てるわよ-!
           { / __ノ  / ∧ 《 代爻\ _ノ   .:.:.:.:. / /| :::     ::::::\
        /'´ (_,ノ-、  乂_V_,又У         ーイ...:::| :::  |::::.  ',:::::::::\
       / ─── 、  ____`Y  ′    /⌒l   ∧::::::| ::  i|::::::.  ',::::::::::::丶
      / ´      -<      >      _.l ,/  イ ∨ | ::  i| ::::  ,:::::::::::::: 、
     }         r-、 ヽ   くヘ      ̄    /  /' /   ∧ :::  }::::::::::::::::.、         ここまでで脱落が確認出来たのは
    ,′ ヽ } ¨ ̄ ∧  ' ノ    \::::>--    イ   / ノ{  /   ::  iト-、:: ::::::::.
        ′   ′ 、  ト     < i |. . . .`|´ \,/   / /ノ. . . . .∨  i|⌒\ ::::::}         セイバー、ランサー、ライダー、バーサーカー、アサシンで、ちょうど五騎!
          |    ,′ :::丶  :::\    >!|. . . . .|    ト   ノイr ノ. . . . . . .∧ ′  ', ::::|
   |     |      :::::::::  ∨ ヘ _>... ... ...|   / } \  /_,ノ. . . . . . . { l ′   \::!|             とりあえずの聖杯降臨はいつでも出来る? のかしら?
   |     {    |  ::,<⌒ 、丶      {. . . ..ノ イ ノ  У_ノ. . . . . . . . | j/        \
   |     、 __,. '′   \ \〉  ー-  }. . . . . .| i{  / ノ.. .. . . . . . . ..| _____,. > 、
   |       }         、       〕. . . . . .  } / ,ノ.. .. .. .. .. . . . ..ト            \


         l.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::L/V.:::::::::::::::/
       ,人::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:,、-'"´ ̄``ヽ
       /   `ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,、-‐''"´    .:;;   .:!
     ,:.:,    ,′'''ー────''''"´ .:.::::::::::: .:;:;;;;;;;;.:.:.  .:!
     i;;;;;.:  ,'   .://-‐ 乍ミ .;;;;ィ::;:ィィシ,.イ ノ:::;;;;;;;;;;;;;;;. /

     |;;;;;;.:.i .::   .:/r' へ/.::彡'゙´ "´ ̄二`'''リi.:;;;;;;;;;;;;;;;;′
     ',;;;;;;.:|.:;;   ハ い1.:リリ     rテェニヽ`` !;;;;;;;;;;;;,イ        ……よし、そのまま聖杯を降臨させて、使ってしまってくれ
      ヾ;;;;;;;;;.:;;;; .:;;; ト、ヽノ;;!      ´ ̄    ,イ.:;;:;;:;;ノ
       /,;;;;;;;;;;;;;.:;;.;;.:.:;;;Y^i1           l´''゙'゙"´
        i;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ , |            |              今は皆が月島家の方に集中してる
    __,ノノシシ;:;;;;;;ィ"´ ; .|         ー-、__!
   /.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::.``ヽト、_     ー‐-ィ´ 
 /.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.::::::::::::::.:.ー- 、

.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:\
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.\
.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\


―――━━―――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄__
――――― ̄ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______―――━━――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄____


                   /              `ー‐  、
                                          ヽ
                  /               /           ‘,
              /           /   /  /         ‘,
                            /  __ / /i   i     i
                 /        __ /     >{/\{   {     } |
                       ̄  T斥”气、  .{ /{       |
                            '{ `^んイ} ヽ  V V}ト、 / / .}
               ′ /      |   、   , 弋ツ       _/   / /  ,′                はいはーい!
             /     |   \ ‘,      んj】}/}/

           , /    i        :| ` _ >     >‐'/   / /
            {./     :!   从    :{     ト      ,   /}/                  ……あ、でも、一つだけ言いたいことあるんだけど
             /    ,     、   ‘,   乂 )>  ./{  ,   _ _
          /    /     { \  ‘,、      r‐‐=ミ /  r┴‐、\ }
            /    /{       {_   、  , ,ー=≦` ー-  ` 、{ ー 、_}、_}」、
.           /    /八     {  ̄   \} /  }     }  ` 、           、                                 γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
          /    /_>‘,   {      `ヽ\}    , r‐ 、 \_ ‐‐― 、   \                                | ……なんだ? ....|
.         /  ,  ⌒ヽ \‘,  .!     / .}∧!   ./  `  _ ̄           V                               ゝ________,ノ
        /  /  \ \  \ .{\   /  ! .}  /__     ` ー- __       V
.      /   /.       }   \!  ーく \_!__」 ./  } ` 、        ∧     ∨
.       /   /     }  }  }     \ \  厶ィ   !  ハ         ∧     ∨


                           , --- 、
                         丿≧zzz 彡l
                       / \ニニニニ彡

                       i /  /_i  l i  ヽ
                       /  i ィッィ l/-}   i )
                      /  i/  ' 仞/  i 〈
                      i il  :ト,丶 _' Vi  /i ト、
                      i ハ  li 〕 =≦ヽ /::i { ヽ
                      i l-iハ l/////7//  i ヽ \
                     i レ  l l---= .} / } ゝ `、i}
                     i/   i i   //  l   i ヽllィ==ミ、
                     ,人....::::l/.........i i   ノ   i  \l   ヾ
                    /  }///;////},,  ::/    i  γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
                    /  il//////   }     i   | ……なんか、他にも来客がいるみたいなんだけど   |
                   /   ii/////   /     l  ゝ_______________________,ノ
                  /    /i///    人  _   l   }
                  /   /- イ     / /ム/三=ミ<从/
        ィ三ニニ= _   /_ V -、 ヽ__ //// {三三}ヘニヘ、
        {三三}-ミKニ { rr_ ソ// /_ l////////// > -イ  ヘV /
         / /   > イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}ニニニi    r -- 、
        / ./ニニ/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l====.iニニニi   {;;;;;;;/ム

       / / { /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l    lニニニl ゞ  |;;;;;;;{ {ヽヽ
     /;;{ { l^Y⌒Yマ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l    .iニニニi \ l;;;;;;;i i i 、
    /;;;;/ /::::::::::::::::::::::::^Y⌒Yマ:::::::::::::::::::::::::l三三三三三三= ム;;;;;;i Vlム ' ,

   /;;;;//:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::^Y⌒Yマー l─────── i;;;;;;;;i ( ) iハ

  /;;;;;/\ \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::i── ┤  |------i;;;;;;;;i V l ム
  ,;;;;;;/ /辷彡'⌒)_::ノ....7=-,:::::::::::::::::::::::::::::::::l    l  i  < >i i ム;;;;;;;;V l l ii
  i;;;;i{三{  r --- /......./ /.....乂:::::::::::::::::::::::::::l    l  i  l  l ム;;;;;;;;;Vヘヘ i ll
  i;;;ll   }  / / /....../ /......../ ゞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;)    l  .i  l l i l  V;;;;;;;V   i.i
 .i;;;ii  / //l /....../  /......./             i  i   /レi l   V;;;;;;;V  i.i
 l;;;;l / / ==彡/....../. /....../               l  l /  7 l.l   V;;;;;;;;V  i i
[  ̄ / {    .ノ....../ _ /.......i               i  iY   { ii    V;;;;;;;;v  i i
l-イ/  ゝ-//ム_ノイ/ム _ノl              / .i l    {/     v;;;;;;;;V i i
l--ニニニニ{/// (////////ノ              /  l ト   人      V;;;;;;;;;v .l
lニニニニニニニニニニニニニニニニ=====-  ____r=ニニ/  V ̄ rム      ヽ;;;;;;;;;;;;j

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ -=====ニニニニニニニ=≦   ト,,,,,,i l}        \;;;;;/
                                  V;;;;ゝj



                  -―    -
                           `

               '     /            \
               '   /         '
         /           /   {         、
.         / /   '     / -‐  、         、
      - イ /   !    ∠,..__.、-‐ ヽ  .!   i
.         ' /   .,.!   ./-‐/ 了>、 ー\ !   l   } l
         l '   { !   ./   ヽ _`ー'  ll_ヽ.\. !    ;
        l.ハ   ,  /!         ー'" { {Tァ>!  //          出し抜いて、聖杯を手に入れようとしているようだが……
           ! , } .! ./ヽ            冫 ー/l   /
          V;  ! / ー 、      _       / ,} ハ!
             j/!.V  .l ヽ       `  イ / l/             そうはさせんぞ。
            Vl i ,     、       /' /
             lハ/ ̄  ‐- 、  _ /./ l/
  ,ィニニ==‐-_ィニヽ      /lー/'l/ .l/                  聖杯を手に入れるのは、この俺で、聖杯を使うのはこの女だ
. ,イニニニ二ヽニニニマ二ム     /.!.0!i
/ニ二二二二二二二マ=ニム    ./ l  !.!
ニニニニニニニニニニマ=ニム /\.! 0l ム、

ニニニニニニ二iニニ二lニニニム \/,\//マ 、
ニニニ\ニ二二二lニニニ!ニニニム  \ 0\マム‐__
ニニニ二ヽ二二二マニ二l二二二ム ,イ'/\/,マムニ-__
ニニ\二ヽニニ二マニニニ二二ム// .l .l\マ.ムニニニ=-、
ニニニニニニニニニマニニニニニム   l.0.!  マニニニ7ニム


/     /           ′/  /  i:  /     }}\
 /     :′         / /   ,    ,|  /     ハ
:/     ′    i     / / ___ . ィ___ / | ′     ′} :i
′   :i    : |   x "´     ムイ⌒゙'j/、   ′ /  ,
      :    i       ≧=――=彡≫===ミ、  /  :,′j/  :,       ___/|
      i    l :i        :{:. j′  {{ ん苅 }} / . イ  /  j/         〉   >
      |:   j八       Ⅵ       v少  V=彡'jノミ :   i           ー 、/          ……誰?
             丶       \u   `゙'      ;ュ~}} j/   :| 
 i           ゙''   ,,    `¨¨ :フ:.       {ソ " ′ / :;
 |     ii        :   「 ̄ ̄         ヽ /  .イ .:
 |    八       {    |                /ムイ ! ′
 |:      \     :,   |          _, , ′  :  : ,′
            i   :,  :|゙'         , ″   .:′j/
 i    ':,    八   :、 |  ≧z。..   /} (⌒"く / ,'⌒\‐‐ 、
 |:         \       \  /.:jノ  ̄i″' :  丶  \ { (  , ヽ ヽ‐z
i八      \  \  \  丶'ー―ュjノ /.::j/  /:\  ヾ   Y'  }  } 7
'⌒':..  \     :i 丶.  ':. ,_ ≧=‐∧_/ , ィ:i i :iト、  ⌒l___人_人/}
 ̄\\     、 :.八   \   /   /  V..イ\| | |:八 Y   ______     \
`丶 \\   }\   :\    ¨¨/¨¨ ∧ ̄´{  \ \(´¨¨¨¨゙''''′   ヽ     ,
   \ \\:\ \   :\  /  /  \ \    ヽ¨"ヽ             }



                     _ _ _
                , - ´       `ヽ
               /             丶
             . /      l  l       ヽ
             /       i  l  ヽ   ヽ ヘ
             " /   /    、 、  ヽ    l
            / イ   i / /  >、 、\ ヽ .l l                俺たちが誰であろうと、お前には関係のない話だ
              i   l /./__>′ヽ {ヽ-\l ト l
             ノィ   l  {弋_ツ }= ftツ_/ / ヽl
      r-,      / レ,   .l      l ¨ /|/                  そこを退け。どうせ、聖杯を降臨させたところで……サーヴァントなしでは、
      {  ヽ        , 从l 、  r--, .
      丶  ヽ       .V .Yー\ ー./
    _r-‐ ゝ  ヽ、_    _∧    フ oy,                     願望機を使うことはできないんだからな
  ,-l´ l      l   -´ ̄ l: : :ヽ  l l .l ヽ-<_ _
 f l  {  {-‐l   l: : : : :_:__.l: : : .l  ヘ lo∧ヽ:/:_:_:_≧‐                                γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
 l 丶_ _ヽ,__ノ   ヽ: : :\ : : ヽ/ヽ-ヘ: :.v: .ヘ_l◇: : : : :./}                                | そんなこと言ったら、貴方達も同じじゃないの? .....|
 ー-´_   - _ ,_ _  ヽ、:\: : : : : l  ヽo: l、 l: : : :: : /: :l                               ゝ______________________,ノ

      ̄`,=-".: : :`ー-ノ: : : \: : : l  /: :_: :ヽ.l: : : : :/: : :.l
        `ヽ_: : : : : :/: : : : :\ : l/: :.ィ .ト: :l : : :./: : : : l               いや、俺たちは問題ない。なぜなら……
              l: : : : : : : : :ヽ: l:./ |  |ヽ:l: : / : : : : : l


               _ _
          , ''″´´   `ヽ
       _./          丶

      /     \   ヽ   ヽ

      / .i {  ._ _ _ \   ヘ    、
      ,   l\| , ´==`ヽ  ヘ  ヽ-`             ……俺は、願望機と化した聖杯に触れることが出来る
      i  i__=、_{{弋ツ}}  Y. ヘ   i
      , i 圦_㌧}  ¨¨   i 、   l
       レ、ヽ `_ _    .-´ } .l l               『俺たち』は、そういう性質だからな。
        vl ハ ` =´  /.i   Nレ
         l/N\ _    l从/

              |_ _ -´^∧
            _//loλ  ./: : :\_
       _ ―-// lo |_|  i: : \_: : >- _
      /: :_/: / ,:.V: :∧_/: : : : :./: : : : : : : 、

     /: : : V: : :i ヽ。/ .i: :◇:./: : : : : : : : : .}
    ./_: : : : V: :.l /: x; \_/: : /: : :./: : : : : : /

    /__ ゝヽ: : V.l/_/斗´ o ./ー- _/: : : : : : : /
   ./乍_=  >-´o  ゚: : : : \_  ./: : : : : : : /
  /: >-´: : : : : : : : : : : : : : : l .V: : : : : : : :/





             /    \   \ 丶、     ヽ
             |   i  |>、、   丶、 `≧=-     '.
             /  |   i  |  ≫→匕 `≧=-     _人_
    _|\_  .'   ilヘ. 丶  、〃fフい }:(_   | _人`Y´
    ヽ::::::::::〈 ⌒   i i|‐ \  、八乂(ンノイ   i| `Y´        ……
     |/\|  |   i  |,ィ弌 \l\「 ´   |   | i| i
         |   i _):{ (八           | ./ :i| |                        \\====||===/===========//
         |   i  八 _ン〈       ノイ  :i| | | i                      //               \\
         |   |  丶、           | l :i| | | |                      | | もしもし? エリザベス .....| |
          . | \_ >   __   ∨l :i| | | |                      \\               //
             '. |    八  '´        /l :i| | | |                      //==============||=====\\
             〉 '.    个 .      /  从 リ / ./ ∧
          / ,ハ   、ヽ `≧=<ハ /  〃// / ̄>         ……ちょっと、面倒なことになったかも
            / / ∧l\ \ \|   / 〈   /イイ  〃/
        / / /    \|\|   ∧,ハ  / |///


                     _ _ _
                , - ´       `ヽ
               /             丶
             . /      l  l       ヽ
             /       i  l  ヽ   ヽ ヘ           というわけで、さっさとそこを退け! 死にたくなければな!
             " /   /    、 、  ヽ    l
            / イ   i / /  >、 、\ ヽ .l l
              i   l /./__>′ヽ {ヽ-\l ト l               2対1で勝てるとでも思っているのか! ましてや一人はこの俺だぞ!
             ノィ   l  {弋_ツ }= ftツ_/ / ヽl
      r-,      / レ,   .l      l ¨ /|/
      {  ヽ        , 从l 、  r--, .
      丶  ヽ       .V .Yー\ ー./
    _r-‐ ゝ  ヽ、_    _∧    フ oy,
  ,-l´ l      l   -´ ̄ l: : :ヽ  l l .l ヽ-<_ _
 f l  {  {-‐l   l: : : : :_:__.l: : : .l  ヘ lo∧ヽ:/:_:_:_≧‐
 l 丶_ _ヽ,__ノ   ヽ: : :\ : : ヽ/ヽ-ヘ: :.v: .ヘ_l◇: : : : :./}

 ー-´_   - _ ,_ _  ヽ、:\: : : : : l  ヽo: l、 l: : : :: : /: :l

      ̄`,=-".: : :`ー-ノ: : : \: : : l  /: :_: :ヽ.l: : : : :/: : :.l
        `ヽ_: : : : : :/: : : : :\ : l/: :.ィ .ト: :l : : :./: : : : l
              l: : : : : : : : :ヽ: l:./ |  |ヽ:l: : / : : : : : l



           _ -―- _

        _-=ニニニニニニニ=-__
.         fニニニニニニニニニニニ;
        <ニニニニニニニニニニニ>
.     /:/: :`"<ニニニニニニ>":ヽ:.\

.     ,.': / : : : : : : : ハ ̄― ̄: : : : : : : :ヽ: : :、
.   〈: :./: : : : ': : : / ∨: : : : ト : : : : : : : :'; : : : ヽ
    ヽ': : : : :l: : :./_.V: : : :.! ヽ: : : : : : : l: : : : /

     ll: : : : :.! : :/--、V: : : l : ヽ:‐-: : : : l: : :./
.     l:.!: :l: : :l : :ハ:::ソ `∨: : :,イ:::∨: : : : : l: :/
    l ト、!: : :!: :l : : : : : : ∨: : ;`: "V: : : : ;ィ                     私は何もできないので、実質1VS1ですけどね……

     l .! .l` ー :!: : : : : : : :'V: : ,: : :ハl: : j .!
.    l  l !  V!\: : :、 : :_:.ヽ: :.; /: : }/ .i |
.    ! i ! '   V丶` : :_: : ヽ:_:,:イ ! .l ! l
.     | .! !.  ,  V.! >  <!、\ヽ,  , ハ.|
.     l,..::::::::::....、  .V-‐,   r┴-イ. \、/ /! リ
   /:::::::::::::::::::!、  l:::{:::ー―'{:::ヽ-._  ,\'.l.ノ
    ;:::::::::::::::::::::!ヘ  l::::::::、::::::::':::::::∨7/ /_ヽ、
.   l::::::::::::::::::::::l/ハ l:::::::::::::::::::::::::::::V/.,':::::ヽ
.   !:::::::::::::::::::::::!/∧.! ̄ ̄ ―-- l, /i:::::::::;
   l:::::::::::::::::::::::::l//ハト、'/,l.l'/o/,!l//,i ハ::::::::i
   l::::::::::::::::::::::::::!///}/>、`ー--''"/{.!'/i::::::::l
.   !:::::::::::::::::::::::::!'///////>-<//'{'/,}::::::::l
    ':::::::::::::::::::::::ノ/////////////////j:::::::::!


                        __
                             \

                   /              ヽ
                  '     \       |
                 _ ノi|         \__  |  ',
                 '⌒7八   \ \   <   |
                 /  |ヽ  i'⌒,斗< ̄   |
.                /  八\ 、,癶ソu| /'   |              ……
               / ⌒ヽ ぅ ヽ > ノ /j       ',
                  i 圦'   ⌒7' 八   ハ_    ',
                  | 人个 ー‐   / / /⌒ヽ   、            アーチャー、一応アンジェにこのこと伝えてくれるかしら?
                     从∧   ≧- 公 ' /     V  \
                 / / ∧  |  レ' | '        ト----
..                 / / ∧ 人/ノ ノ|/       i  ∧         相手の実力が未知数だからなんとも言えないけど、もしかしたら聖杯を奪われるかも知れない
                  / / / ∧(  / j      / l / ∧
                    /ノ , / ̄7ソ   /    ∧,,..ノ|  / ∧
               / /  / /  `´∩ '     ∧ ///|   /         でも降臨には時間がかかる。それにどちらにせよ、この場所からは動かせない
                /  /  /  ,    _| /     /  - / ,   ',
               ノi   i   i   _i ヽ     /     / /
             / |  人_ 、 ( \)´   /⌒)  / /    |        そっちが直ぐに来てくれれば、いくらでもどうにでもなるけど……
             /    v   ̄ ̄/// ̄    , /   ノ イ    |  i
             /    //  、__ {k{{      /ノ   // |      |
          ,     /  i Y _ノ{k{ 、\   /  // |   |      |
         /       / / 乂 {人乂_ >⌒´    / /   、 /   /


―――━━―――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄__
――――― ̄ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______―――━━――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄____


                       ,、 - ───‐-、、

                      ,r'"´.:.:.:::::::::::::::;:;:;:;;;;;;.:.``ヽ、
                      /   .:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::;:;;:;;;;;;;.`ヽ
                     /      .:.:.:.:::::::::::::::::;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;ノ
                  l  〈カj  .:.:, -─── ─ - 、、;;;;:ヽ
                  人  _ , ..ィ .:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::;:;:;;;;;;;;;;;;;;;゙,
                 ,イ;:;:;;;:;;:7ィイイノノ1.:.:.:.:.::::::::::::::::::;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
                 ヾ;:;;;;<,,ィシ^i;|リ ト、.:.:.::::::::::::::::;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!           ……あまり足並みを乱すことはしたくないな
                  トl;:;;!``ヾ リ  ヾヾ.:.:.:.:::::::::::;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
                   `j でソヾ  ''´ー‐-、.:.::::::;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!
                   l  ` 7  ´でソニ ``ケ;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ           ここで我々が下手に動けば、水城のマスターや、火宮のマスターにも知られかねない
                   |   ノ       u リi:::;i!ハ;;;;;;;;;;;ソ
             _ __ _,.イ! ( _,,、          j:;;;iノ !;:;;;;;;〈             少なくとも聖杯が降臨するまでは、令呪を使ってそちらに行くようなことは避けたい……
        , ィ"´.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::! 、_ _        ィイ'゙' _ソ;;;;;;;;;;;ヽ
       /.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::|   ー-``     / Y;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;L_ _
     /.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙、         /   リ!;:;;;;;;;;;/.:::::::.:.:.``ー      ……が、そうとも言っていられないか。分かった。マスターに話してこよう
   /.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::;:;:;;:::::::::::::::::::.:.:ヽ _ _ , .. イ      `7/.::/!::::::::::::;:;:;;;;;;;;;
   ,/.:.::::::::::::::::::::::::::::::::;:;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ‐-、_  __ /.::::::/ |::::::;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;
   i.:.:.:.::::::::::::::::::;;;;;:;:;::::;;:;;;;;:;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|   \ `ヽ !.::::::::::l /:::;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;
 ノ.:.:.:.::::::::::::::::;:;;;;;;;;;;:::;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::L _ _ _ノ」::::::::::::::::;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

  !.:.::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;:;:;;;;;;;;;;;;:;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 「ヾ::::::::::::::::::::::::;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
. /:::::::::::::::::::::::;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::.!    ̄``ー- 、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;


―――━━―――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄__
――――― ̄ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______―――━━――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄____



┌───────────────────────────────────────────────┐
│月島研究所の最奥、コンピュータルーム。                                          ....│
│ その場所には、一人の少女が横たわっていた。                                     ......│
│  それはかつて、ライダーのマスターだった体。それはかつて、勝利に最も近づいていたマスターだった体。   .│
│   しかし今、その体にかつての面影はない。                                       ....│
│    一刀、一閃。鮮やかに切り落とされた首は床に転がって、殺害直前の悲痛な表情を保存している。      .│
└───────────────────────────────────────────────┘



     {i:i:ir十{          イr}r;=ァ/:イ ⌒ 、
     ∨i:ir'__ノ        _,イ//  / ///⌒>、
     ∧i:i:i`Y- 、    ri:i/ //l{ { / /// /i:i:i:i:i\
   /:::::V⌒∨::::\   |i:i| |//|//// /i:i:i:i:,.ィ⌒Y〉
   {::::::':::::::::::::::::::::::/ r:´|/i} }//// /-「l-r,-i:/:::::::::::::}
   /:::::::::::::::::::::::::::/ r、}:/i:/ /介V  {   |」 |/´:::::::::::::::::::,
   ∨::::::::::::::::::::::::{  V_'i:i/ /{/l」,ノ  |    {::::::/:::::::::V
   ∨::::::::::::::::::::::| 「::::|i:{ {::::ィ----\_rく/::::::::::::::/

     V::::::::::::::::::: | }:::::|i:| |:::{ {i:i:i:i:i:i:||i:i:/::::::::::::::::::::::/
      ∨::::::::::::::::::V::::::{i:i| |:::| |i:i:r={}=i:/::::::::::::::::::::::/
     ∨::::::::::::::::::\_{i:i| {:: | |i:i:i:i:i:i/::::::::::::::::::::::/

      {::::::::::::::::::::::::::::r\_,}_}/⌒\:::::::::::::::::::/
      乂::::::::::::::::::r ⌒ {::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::/


┌───────────────────────────────────────┐

│生首は、口を小さく開いていた。                                      │
│恐らくは、令呪でライダーを呼ぼうとしたのだろう。しかし、あと一歩で間に合わなかった。    │
└───────────────────────────────────────┘



                  /::::;::::::::::::;::::::;::::://∧::::、:::::::::::、:::::::::、:::::::∧
              /::::/::: ;::::/!:::/i:::////∧ .|\::::::::ヽ:、:::}\:::∧

                 ,::::::;:::: /{:://!//|//////∧}//\:::::| ∧!/∧::∧
              '::::::':: //|///////////////// ∧::|/:∧///Y∧
              i::::::i:::///////////////////.∧ ∧!//∧////∧
             !: : |///////////〃/////:i//i∧/////.∧/////;
               ; !:: !//,:i//:i//i///|//////:|//! ∧/////.∧////:i
           / |:/|:i//{/:从:/|\/{//////:|、/ト、∧/////.∧ム//\             ……

           '⌒レ!/圦/∧:|刄宏-<\i:、// !-zz>‐仭,/i//、∧ Yリ⌒`
             ∨ VIj'N \ `O 及ノヽiミ及ノ´O 〆 `|」!' ヾ;}'

              {  Li{.   `⌒ . '. . . |. . . \⌒   ,!Lj  /
              ‘, :∧       /. . . ..|. . . . . .i`  u .ム  ./
               ‘, ∧     :. . . . . !. . . . ...:    ム_ /。.
            .。s≦´ ーzヘ     :. . . . ..i... . . . ..:    .,  |:i:i:i∨`≧s。.
          .。s≦´i:i:i:i/ i:i:i:i:i|  .     :.... . . . .. . . . ...:   /  .|i:i:i:i:∨i:i:i:i:i:i:i:`≧s。.
    .。s≦´i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ i:i:i:i:i:i|  ‘,   :.. -─.. .‐-. ....:   ,   .|i:i:i:i:i:∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
。s≦´i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ i:i:i:i:i:i:i:|   \ .:. . . . ー . . . . : /   |i:i:i:i:i:i:i∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ i:i:i:i:i:i:i:i:i|    .i\. . . . . . . . . . /'     .|i:i:i:i:i:i:i:i∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|    .∨.: :ー-= =- ': :/       |i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨i:i:i:i:i:i:i:i:i
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|     \       /      |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∨i:i:i:i:i:i:i:i

【判定】
貴方のショック
直後コンマが大きいほど、ショックを受ける


    _r=、                /  i |  r:::| ||   |i    /く
  __ヽ\ \_              ∧   | | (:::ト| ||   ||   ,/:::ノ 7
 〔 __)<\ ト、               /::ノr::y|、 |  ´'| ||  /ヽ /.'´ /
  ヽィ⌒ヽ\\:i:i:、          {ニ..^ゝ::/ |    | ||      //  /
  〔:iゝ‐-、ヽ:\\:i:ヽ   _     ノ::::::〕  | |.、 | ||    .//  /
/ ̄`)、_ `ヽ:i:i\.>:i:L /Xゝ\_/::)`¨    | |::)  | ||   //  /
ヽ ̄ 〕:i:i:iー':i:i:i:i:i:i:i:i:/ヽ'/////,ヽ_ ̄\   | |   .| ||   /,'  /   .∧           ……マスター、大丈夫か?
  ̄``<:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ヽ/ ̄ ̄ ̄     \ | |   .| ヽ、 /L._/    ∧
      `ー、:i:iく / /   i | l  il  `<  .|  <⌒>::/::ヽ ,:::、 ∧

          ヽ/ / /  | | |  リ     ` <  } | |::wV/ー' _,ノ
            ヽ/ />   ′            `< | |:::廴ィ::,<:::)
              ヽ// ,______j          ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               / /\'/////,//.:)><  / /  〃
           (__/-   \__/ /^}:::::)r::'::|><  / ,′  |
              \-‐     //⌒.:/ /《 ̄ ̄><   /
               \‐-     |:::> r::/    ̄ ̄} || ></  /
                      `ヽ    |´t::f::/      《 》、    ><_
                   ー/トヘ/丿         ∨ \      ̄
                      /::){/     }         \
                    /´ ̄/ _ィニ三|   |三三≧_、    \



                     .....‐ヾYイ――-

                    /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ
                    /::::::::::::::::::::::::::: {:::::::::::::::::::::::::::..
                  /:::::::;:::/::::::::::::::::八:::::::::::::::::::::::::::::.
                ′:::/::::::::::::::::|::::::::::::::\:::::::::::::ヽ::::ハ

                  | :::/::/::::::!:::::/::::::::::::::::::: \:::N:::::::::::::|               は、はい……
               _ノ::/:::::::::::::l:::∧::::::j:::::::::::::::::::::::::ヽ:::}:::::!
                 7イム::/|/__ N、:ト::::::トY \ト、::::::::::::::
               /ノ{l ヽj! ー- ニヾ\| _ー- |:::::::::::/                一足、遅かったようですね……

                      rヽ (       /  丶 ̄`ノイ∧/
                 ヽ ゝ _        |      /
                 {  ∧u     ノ

                 У_       .... _   /                     すみません、莉緒さん……私が、もう少し急いでここに来ていれば……
               _f´ィニヽヽ .ノ 、  ‐    ヽ
         _,. -‐ニ二/´ol}ニニハ  _.ノゝ  _. イ  }ハ_
.      γヽニニニニニf´ニニニj!ニニ∧ 〉 \ ,r ´   }ニニ二=- .,_
.      ノニニニニニニニ|ニニoニニニニ∧ノ  /:⌒:,    }ニ∧ニニニニ二ニ=- ..,_
    /ニニニハニニニ|ニニニニニニニニゝ ,イ::::::::::ヽ  /!ニニ∧ニニニニニニニニニニニ‐ .,_
   l{ニニニニニ,∧ニニノニニニニニニニ/ニノ_」 !:::::::::::∧/ |ニニニ∧ニニニニニニニニニニニニニ` .

    Vニニニニニニ〉イニニニニニニニノニ,/   } ⌒ {   l|ニニニニ〉ニニニニニニニニニニニニニハ
   /ニニニニ>ニ´ニニニニニニニニニニ/   |:::::::::|   l|ニニニ/ニニニニニニニニニニニニニニニ}


           ト、}: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ノ
           >: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :フ
         <: : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\_
          \: : : : : : : :レ7: : ィ: :/レ!: : : : : : : : : : : : : : : :∠

          Σ: : : : : ゝ、: レ/ レ==、レ! :/}/|: : : :}: : : : <

           /: : : : :/,‐、|: :〈  ,t;::ァfヾ´" ,ィ=ノイ: :ノ: : : : : : ゝ         ……悔やんでても仕方ない
           ´ ̄/: : | 、 (ヽ: >  ` ̄,   , 佗>ハイ: : ト、:<
            7: : \o ヽ         {   { : ∧ノ  ̄
            イ: : : :ト8}        _  V 人ト′               これからのことを考えよう。ここまでで、脱落したサーヴァントが五騎に達した
            r┴<ノ <ヽ >  ._ ____  , "
              丿^⌒´>< 、\       /
      ,.< ̄ ̄`ー――--、 \.>   ,.、 /
    /       _,斗――=ミ ≧\ノ:_:Ⅴ_____               これがどういうことを意味するか、分かるかい?

   /      r::/   -―‐-=-‐`'´ ̄ ̄//  / `>,.
   ,      ノ⌒                /"  / "´/  >―-, ...____
   |   / ̄                      /
  ! ィ         ∠/

   ∨∧



                      -― ヽY ミx
                       /::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
                 /::::::::::::::::::i:{:::::::::::::::::::::ヽ

                   _/::::::::::::::::::::::::ヽ、:::::::::::::::::::::.
                     7::::::::::/::::::::{::::::::::::::::::::::::::::::::::!              ……聖杯が、降臨してしまいうる……ということですか?
                     |/::::::::i:::::::::λ::::::::、:::::::::::::::::::ミx
                 |::i:::i:::ト∧/ ヽ:::トヽ__、ト _≦、
                Vレヘ::lー tj ァレヾ ーtj 7 j^` }

                      Y ヽ ` / i 丶    !' }: ∨                   γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
                   、 i    :|   u  _ノ   !_   , .、               | そうだ。                                             |
                        ∧    `    ムハ   ヘ/ニニ\              |  ましてや今、聖杯戦争に参加する全陣営の注目がここに集まっている以上、  ...|
                       、  -=-  .イ、t i   /./ニニニニ\__            |   この機に乗じて聖杯を掻っ攫おうとする陣営は確実に存在する。          |
                      _rハ\ _ //ハニゝ_i /ニニニニニニニ\ヽ          |                                                      |
                   ,.ィ´ノ `丶 _ ,イ   :}ニニ〉ニニニニニニニニニ.\ 、        |    何しろまだ四陣営も生き残っているんだ。何があってもおかしくはないさ     |
               _,. <ニ!ニ   f .V ヽ   !ニニ丶ニニニニニニニニニニ\        ゝ___________________________________,ノ
            _,.. <ニニニニ/ニ∧  /、ヽニイ、  !ニニニニ\ニニニニニニニニニニヽ`ヽ、
        ,x<ニニニニニニニ/ニニ∧/  {::::::::} ヽ !ニニニニ〉ニ 、ニニニニニニニニニニニ\
       /ニニニニニニニニニニヽニニ/ ∧  〉ー〈   j!ニニ <ニニニニ\ニニニニニニニニニニニヽ


             トノ             },イ

            _}                     |
            \        _,         ノ_
            >   / _,x、/  ,ィノ/    '-<
           ∠__  //、__,>- '/∠ノ},    /
             ,イ-、厶  ´   ,' ァュ、<  rル'
             { ,个     _/  `゙,イ ,ィ
             ヾ、!     ヽ>   乃冫                悲嘆に暮れるのも良いが、それで本懐を見失っては意味が無い。
               /i!| `ヽ=== 、_  /ノ/
                   †ト.  `===ュ,イ /イ´                  早いこと、僕らも大聖杯のある場所に向かった方がいいぞ
               }ヘ  ,,    >゙∧
              /|{ ヽ-{il!_, イ }=、
           __/ /小   ヾ'   {ムハ                    歩いていたら間に合うか怪しいから、そこは……最後の令呪でね
      _ -‐‐ ¨    | |!ハ   /  }ト| \
      `ー、      | |!  〉  (  / }!   ヽ
    __ --‐´\    | ト、,=、   _/ |     X-、
   /       \   | |       /  |      \`ー--、_
 /           > | |       /  / マ===-- _}      ̄\
/          <´  |i      /  /   \             \
___ノ          ヽ   | |     /  /     〉            ヽ



                ,'::/:::::i::!:::::!:::::::ヾ:、ヾ:::::::::::';丶:::::::::::::
           /:ィ::::::::i::!:::::';';::::::::';ヾ:::ヾ、:::::';::::``丶、
           ,'/ !::i:::::i::i:::::::';';::::::::',';ヾ::::',ヾ:::_';;';:::::::::';
            {::i::::::i;:i';::::::゙iヾ::::'; ';', へ:ヾヾ:::';';、::::::
            ';:i::::::i:';!:';:::::i';:ヾ;;i', '  丶', 丶ヽ丶

              ';l';::::i:::i:::';:::i::::::ヾ!' ;z:-┰──--
                ', ';:ト:::!::::ヾ!:::::::i   丶、  ,  '                                      /7/7
               ヾ ';!:::::::::::::::;'   `ヽ、                                       /7>=ト'
                 i:::::::::::::/      丶      u              ……なるほど……では  _,ノ;;;;;;;;;;;;/
                  i::::::::::/                                           /;;;;;;/7;;;;/
                 !:::::::(                                            'フ;;;//;;;;/
                !::::::::::`丶                                          -‐'r‐-;;、
                ';:::::::::::::                                            /;;;ロ;;;/
                  ',                                              ヾrァ;;;;/
                   ',  ー─‐---                                       /;;;;/
                  ',   ~'''ー                                         ヾ/             ……?!
                   ',
                    ゙、            ,
                       丶      ,..::'::                                  新手……!?


                               __
                         ...::"´ ―― ミ 、
                         /'"_ -‐    ̄ ̄`` ‐- 、
                      /     /            ̄`  、
                      //   /                \
                      /    /                        ヽ
                    /   /   ,'        /     ,ィ      }   \',
                /   |   ,'   |     /   //,イ     :}    \
                !  / |      |    ,|_ /__//_:}     ./i |     、':,
                 l/  |     !  ̄/ | /   /イ :}    /-| |   :{ | ',
                  -=彡    :| :|    ! /_斗/==ミ   /   ./  |/:.  ',| !            ……新手じゃありません
                 |    ∧ :|    ',. | マl{' ん:ハ ヽ / ./ ,ィ=ミ,_V'  ',|  |
                 |:     ∧l     ヘl ヾ V:ijリ .,' /  '/:} }'´,V :{、', .|
                    八|  / ∧    、'ヘ u `¨¨  {/    .{:リ / / V ',ヾ'.,ノ             私達です、武さん
                /  |   i.  ∧   {\\           ' `` { | ヾ'., \
                      |:   \ ∧  ',  ` \            { /  | \
                    V {、 l:\__\ \              /イ /
                   V', | |ヽ、 .{:`< \      r‐,     / | }/                 お久しぶりですね
                       \l:|  V{、\.  `\         /  :|
                       ゙{,、-从`<\    : .       / }∧ .,'
                   _ /: :\---、 `     :r――_'    }/
                  /: : : `ヽ: : \i:i:i\    :|i:i:i:\: :\
                    /: : : : : : : \ : \i:i:i\   :|i:i:i:i:i∧: : \
                /: : : :, -、: : : : :. :. :.\i:i:ヘ  !、:i:i:i:i:i∧: : : \
                   ,.< ̄ ̄ ̄ \: : : : : : : :\i:ヘ ヽ\i:i:i:i∧: : : : }\
                  / : : : : : : : : : : : \: : : : : : : :\ヘ.   \i:i:∧: : : }: : \



                      _  、
                 -―――\ヽ)}

                 /.::::::::::i::::::::::::::::::::::::: ̄`
                 /.::::::::::::::::|::::::::::::::::\:::::::::ヽ
             _/.:::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::.
               7;::::::::::::!::::::::: ∧:::::::::::::::::::::::::::::::iハ
               /!::/.::::::ト ::::::::::i、\\:::::::::::::i::\_::>
              ,' |/.:::::トl _ヽ::::::| ヽ!,.x、\:::::::{;:-、v、                    ……! どうも……ご無沙汰しています
              ! .〉}::i:∧,‐ャッNヾ ―ャッァ‐、::::::!、 !}、 ゝ
.              {∧/  ` ン i  \` ´ uヽノゝノ、
                 / ヽ}    ノ       "_/
                ∧  丶        ∧!
                      ,... __    {、
                    ,ヽ  ‐ ` ./ 〉ハー 、_
                  /} ヽ ー‐   ノ/  }:.:.∨:`.:.ー-  _
             ,...:7.:〈   }     /   /.:.:.:.∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ、
            ,. ィ´.:.:.:./.:.:. ! f、ヽ   /7^  /.:.:.:.:.:.:∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
          _/.:.:/.:.: /.:.:.:.∧|:ハ i イ´.:.:j!/.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:. /.:.:.:.:.:.∧
.         7.: /.:.:.<:.:.:.:./! 丶} !_{:.:./ /.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:∧
          !:.:.:.:.:.:.:.:>'.:.:.j!   {:.:.:.:}   j!:.:.:.:.:.:<:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
        :.:{:r:.:.´.:.:.:.:.:.:j!    〉ー〈   .j!:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i
         :.、!:.:.:.:.:.:.:.:.:j!   ./.:.:.:.:!  j!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:i:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧





     /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
    /: : :: : :: : :: : :: : :: : :: :\
  /: : : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :\
/: : : : : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : \                   ……

: : : : : : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :\
: : : : : :.; '⌒`: : :: : :: : :´⌒ヽ: : :: : :: : : l  _,-ー、
: : : :.:;;(w●w): : :: : :(w●w): : :: : :: : |/'、=--ー: :メ,
: : : : : : ´'==´: : :: : :: : :`==´: : :: : :: :/: /' _.,,=-ー`´i
: : : : : : . ..: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :'ー/ /´,_=-ー'': : :)
\: : : : : : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :/ 'ー(,,r'"_,--一,ー ,.゙(,
/ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ\  ゝ: : ̄.:゙i,: : :: : :,r': ヽ
: : : : : : : : : :.``ー- -‐'"´: : :: : :: : :: :\ ``-" \,_、: : :: : : :ヽ
: : : : . : : . : : .: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :\   ``ヽ: : :: : :: : :ヽ



                _.....-‐::::::::::::::::::::::::::::......_

                   ,.:::::::::::::::::::::/::::::::::::/::::::::::::::::.、
.                /::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,
            /::::::::::::::::::::::':::::::::::::::;::'::::::::::::::;:l:::::::::::::::::,
           ,.:::::::::::::::::::::::::::::{:::::::::::::::{:::::::::;:: '" '::::::::::::::::::;
.        /:::::::/:::::::::::::::::::::V::::i:::::::l::/ 、     ヽ:::::::::::::!
         ̄ ̄,::::::::::::::::::::::::::::::::V::ト:::::{-   \   .}::::::::;::::l
          /:::::::::::::::::::/ ヽ:::::Vl ヽ<"tj‐- 、 `ー l::::::/:::::!
        ∠:::::::::::;:::::::::::{ ー,、; ゙' `     ―    j:/j::::::j
.             /::::::::::::::、 ' :〈                {' j:::::/            ……
              ´  ̄'::::::::::、 ヽ   ∪            、;/
             ,:::::::::::::;ハ                 /
            /::;:::::::::/ 、             /
.            ´,.-<::::;'    、         ,
              /    > _     _  - ― ,
.            _/         > 、  , '>  ._/
.       __-‐\ニ=-、         ハ/ヽ
   __-ニニニ二二\ニニ\    / .!/ .!
  /ニニニニ二,ニニニ,ニニ\.  / .l  .l
. /ニニ二二二二,ニニニ!ニニニー'、  \.ゝ
/ニニ二二二二lニニニlニニニニヽ  ∧、

ニニニニニニ二lニ二二===/二、 .!,イヽ
ニニニ二二二二lニニニニニ/ニニニ、lヽニl
ニニニニ二二二,ニニニ二二\ニニ二、.lリニ!



                     -―_   、、
                 '   -‐  ` -‐` 、
                 /   /    -    、  ヽ
             '  ./ '   /      ヽ  、
                /   /'    '
           ,'   '   ./               ',
          /                     :.  \i               本当なら、こんな場所でお会いするつもりはなかったんですけど……仕方ありません
           ' /  /          ;       :.   ゝ、
          /   '     ,   ,'    人          '
         ,' ,    , /  /l   / ∨       、  ',
         l/l /  ./ / ' l./ !.  /   V.ヽ  、 、 ハ i              少し、お時間を頂けますか?
            !. V  , ./l-l┼ -.! /  -―V.-\ \ヽ ソ
           l i l.l/ lハ!_  | /    __ `  ハ ゝ.l `
           l ハ l.ハ ^'"'"` ;/    "'"'"^`/ / i .!                 貴方がこれまで何をなし、何をなそうとしてきたか……
             ', ゝ、∧     ,       ,: ハ/
           _...- ! i ヽ     _ _   .イ  , - ._
        __- /::::::/  '.{ 、.l >  _  < j././   !::::::- ._                 ……私達には、興味があります。
        ,イニ二'、::::::{   _ヽ、           / ' -  !:::::::l ノニヽ
      ,ニニニニ>_       ヽ   ,  ´      j::::_;::イニニ!
      l二二二二,ニニ>_        _ -‐=ニ二二ニニニl
.       lニ二二二,ニニニニニニ==ニニニニニニ'ニニニニl
        lニニ二二,二二二二二二ニニ二二二二二二'二ニニl
      l二二二,二二二二二ニニニニ二二二二二'ニニニリ


【行動】
1、無視し、令呪で聖杯へと移動する。
2、対話に応じる
3、話していられない事情があることを説明する。
4、その他

先に三票


                     .....‐ヾYイ――-

                    /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ
                    /::::::::::::::::::::::::::: {:::::::::::::::::::::::::::..
                  /:::::::;:::/::::::::::::::::八:::::::::::::::::::::::::::::.
                ′:::/::::::::::::::::|::::::::::::::\:::::::::::::ヽ::::ハ

                  | :::/::/::::::!:::::/::::::::::::::::::: \:::N:::::::::::::|
               _ノ::/:::::::::::::l:::∧::::::j:::::::::::::::::::::::::ヽ:::}:::::!                ……すみません。
                 7イム::/|/__ N、:ト::::::トY \ト、::::::::::::::
               /ノ{l ヽj! ー- ニヾ\| _ー- |:::::::::::/

                      rヽ (       /  丶 ̄`ノイ∧/                  今は、直ぐにやらなければならないことがあります。
                 ヽ ゝ _        |      /
                 {  ∧u     ノ

                 У_       .... _   /
               _f´ィニヽヽ .ノ 、  ‐    ヽ                      後で、いくらでもお話しますので……
         _,. -‐ニ二/´ol}ニニハ  _.ノゝ  _. イ  }ハ_
.      γヽニニニニニf´ニニニj!ニニ∧ 〉 \ ,r ´   }ニニ二=- .,_
.      ノニニニニニニニ|ニニoニニニニ∧ノ  /:⌒:,    }ニ∧ニニニニ二ニ=- ..,_
    /ニニニハニニニ|ニニニニニニニニゝ ,イ::::::::::ヽ  /!ニニ∧ニニニニニニニニニニニ‐ .,_
   l{ニニニニニ,∧ニニノニニニニニニニ/ニノ_」 !:::::::::::∧/ |ニニニ∧ニニニニニニニニニニニニニ` .

    Vニニニニニニ〉イニニニニニニニノニ,/   } ⌒ {   l|ニニニニ〉ニニニニニニニニニニニニニハ
   /ニニニニ>ニ´ニニニニニニニニニニ/   |:::::::::|   l|ニニニ/ニニニニニニニニニニニニニニニ}




            /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
           /: : :: : :: : :: : :: : :: : :: :\
         /: : : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :\
       /: : : : : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : \                      ……それは、聖杯を取りに行くためにってことか?

      /:: : :: :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : ::\
       l:: : :: :: :: ::.; '⌒`: : :: : :: : :´⌒ヽ: : :: : :: : : :l  _,-ー、
       |:: :: : : :.:;;(w●w): : :: : :(w●w): : :: : :: : :i/'、=--ー: :メ,
       |: :: :: : : : : ´'==´: : :: : :: : :`==´: : :: : :: :/: /' _.,,=-ー`´i            お前の願いを叶えるために?
      \:: :: :: : : . ..: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :'ー/ /´,_=-ー'': : :)
       \: : : : : : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :/ 'ー(,,r'"_,--一,ー ,.゙(,

       /ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ\  ゝ: : ̄.:゙i,: : :: : :,r': ヽ
      /: : : : : :: :: :: ::``ー- -‐'"´: : :: : :: : :: :\ ``-" \,_、: : :: : : :ヽ
    /: : :: :: :: . : : . : : .: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :\   ``ヽ: : :: : :: : :ヽ

                      _  、
                 -―――\ヽ)}

                 /.::::::::::i::::::::::::::::::::::::: ̄`
                 /.::::::::::::::::|::::::::::::::::\:::::::::ヽ
             _/.:::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::.
               7;::::::::::::!::::::::: ∧:::::::::::::::::::::::::::::::iハ
               /!::/.::::::ト ::::::::::i、\\:::::::::::::i::\_::>
              ,' |/.:::::トl _ヽ::::::| ヽ!,.x、\:::::::{;:-、v、
              ! .〉}::i:∧,‐ャッNヾ ―ャッァ‐、::::::!、 !}、 ゝ
.              {∧/  ` ン i  \` ´  ヽノゝノ、                ……っ、貴方は……?
                 / ヽ}    ノ      u"_/
                ∧  丶        ∧!
                      ,... __    {、
                    ,ヽ  ‐ ` ./ 〉ハー 、_
                  /} ヽ ー‐   ノ/  }:.:.∨:`.:.ー-  _
             ,...:7.:〈   }     /   /.:.:.:.∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ、
            ,. ィ´.:.:.:./.:.:. ! f、ヽ   /7^  /.:.:.:.:.:.:∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
          _/.:.:/.:.: /.:.:.:.∧|:ハ i イ´.:.:j!/.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:. /.:.:.:.:.:.∧
.         7.: /.:.:.<:.:.:.:./! 丶} !_{:.:./ /.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:∧
          !:.:.:.:.:.:.:.:>'.:.:.j!   {:.:.:.:}   j!:.:.:.:.:.:<:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
        :.:{:r:.:.´.:.:.:.:.:.:j!    〉ー〈   .j!:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i
         :.、!:.:.:.:.:.:.:.:.:j!   ./.:.:.:.:!  j!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:i:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧



                       -‐==― ‐-、
                       -'"          `ヽ、
                   , '             ヽ
                 /                   ヽ
                 /.                  '                 アサシンのマスター、『だった者』だ
                 i    __`:.      .:´_   i
                 i. ::{i´ (・) `、    ,.ィ' (・) `i}:. i                 もっとも、ライダーのマスターを殺したアサシンとは又別の暗殺者(アサシン)……
                 .!   ^´"¨¨´     ` ¨¨"´^ !
           _ -- ´ ヘ!l           .:       u i'イ ` ー 、
        _ - ´     / ヘ    ,_ _____    /イハ    `ー 、        ああ、言わなくても良い。分かってるさ。アサシンが既に脱落したということは……
         /       /    トt、 }_>±±±±<_{   /. / ' ハ       \
.       /       /, - 、リ_!_> ---、ニニ  ̄ ̄ //' ! _ l        ハ     もう反応が感じられない……から
      /    、    /      く, -ニ二´、__ `Yニ´ ̄  `ヽ、!        ハ
   .   {    l  < \      亡r-- 、_   ー′        >、       l
      >    /  \ \       , -、_`ヽ、        / /`ヽ、    ム
       〉  /     ヽ Y`ー― 、_,/ , 、‐'ー '┬--─ 、/ /    ` 、 〈
    / /          ヽ ヽ    ト- ´`ト _ >  ,'      ,' ,'        `、ヽ
   /   /          y´    ヘ  |:::::::::| /       / ,'          `\



           ト、}: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ノ
           >: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :フ
         <: : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\_
          \: : : : : : : :レ7: : ィ: :/レ!: : : : : : : : : : : : : : : :∠

          Σ: : : : : ゝ、: レ/ レ==、レ! :/}/|: : : :}: : : : <

           /: : : : :/,‐、|: :〈  ,t;::ァfヾ´" ,ィ=ノイ: :ノ: : : : : : ゝ               ……何だ? 君も聖杯戦争に参加しておいて、
           ´ ̄/: : | 、 (ヽ: >  ` ̄,   , 佗>ハイ: : ト、:<
            7: : \o ヽ         {   { : ∧ノ  ̄
            イ: : : :ト8}        _  V 人ト′                    マスターが願いを叶えようとするのを否定するつもりか?
            r┴<ノ <ヽ >  ._ ____  , "
              丿^⌒´>< 、\       /
      ,.< ̄ ̄`ー――--、 \.>   ,.、 /
    /       _,斗――=ミ ≧\ノ:_:Ⅴ_____                     そりゃあちょっと通らないだろう

   /      r::/   -―‐-=-‐`'´ ̄ ̄//  / `>,.
   ,      ノ⌒                /"  / "´/  >―-, ...____
   |   / ̄                      /
  ! ィ         ∠/

   ∨∧



                         ,  -―- ,
                       /      `ヽ
                      ,'          ',
                       !           i
                      ,| _   、_ '  '_,,'
                  __,....i-/Y ´l.  ` ̄´   /             いや、別に聖杯を求めることそのものを咎めるつもりはない。
         , -‐‐''、''    '´  / | 丶 ゝ  ,ァェェェェy'
        ノ    ヽ .    /  !  ゝ \____ /              生き残っている者が願いを叶えようとするのは当然だ
       /      ;l    <..__ |!  ./ニl´ノ`l \_
      /       ;;    _,.. -'´ト,.イ;  ノ!/、_」   ヽ
     /        i    丶   |  .〉.イ 'ノ .\   ;.ヽ          ……だけど
    ノ        /     .ヽ  | / |/  ゚/   ノ ヽ
   /        /´      l,  |./  .|/ ./´   y  丶          ここまでの道程で、他のサーヴァントを乗り越え、倒してきて……
  /        ./         `! |  / /、___ /    ヽ
 !        く、          ヽ | .ノ/    /     ゝ-,
 '、         \          Y,- '     イ       ゝ
  \、    ,.. i'‐‐、..-、_  /     |!O    ノ  ヽ       \、
     ヽ../''/ 'i,  'l   )、_'_    ./   l  l'   ゝ       _....ゝ_、
 ̄ ` '' `'´`´  '‐‐‐'-- '  i  、__.|___   .|  |     \     /´', ` ヽ_'ニ-、
‐‐‐---    、......... _____          ̄ ` ''   ‐‐`--- '´ `= 、...`‐_'_.


              ⌒Z::::{  (  u         / <・y:ィノ:::::<
               /.:::ハcノ  、       j  ` /.::ハ:厂
                  Z:::::::::f℡   \_  ´ ′  厶V ノ′
                    }イ:::||i 、     ` ≧ ,   イ
                    === ==\         /                (……倒して?)
                 / ∀|   \ ,..,  , ´
              __/  |     `、::.∨
            /::廴ィ        j ∧:.、                      (まともに倒したことなんてあったかな?)
           .イーヘ{{   i    / ,/\_____
           / | 〔:::∧  丿     {ニヽ,:::::、 〉::::::::::f/.:ヽ> .
      _ .. -=   |  ´ ∧__   l   ヾ\:::::ゝヘ:ハ:r;ノ::) _二ニ=-
,.斗r≦         /     ∧   ヽ  / ̄ i | ∨:<r::>´ ̄
^'´         /  __ ∧    ∨     l | ∨::、 \__
          /__/   /,∧          l |  ト::ノf::::::::ハ
   r::、           く    ∧         l |  |~  \::ノ '.
   ゝ:; r:::、        \   ∧         l |  |    |  ‘,
 __て:::ハハ:::ノ____         ヽr:∧        l |  |     |  ‘,
(::::::廴 {::} Z::::::::::ゝ      __(:::r小        l |  |   .|__  '.




                  _

                > ´      ` <
           /               \
          ./                   \
          /                 V
           |                  V
        __|                  、 |
      __ } ヽ `>‐<          ヾ_t::、::{i/
        }  ,.,,丶´ 丶´::.. ,.A.           `¨ <
      ノ -=‐- 、_ `丶、ヽ. ヽ 、    _ィtェェュ、  〉
     {  /  _ー-__`丶、 ゝ Vヽ ''"¨´⌒フ'' ´              ……他の願いを乗り越えた先に、お前がどんな願いを叶えようとしているのか、知りたい
     V ´ ̄  ;;:; ``丶、   ト、} ー― ´
     //  :;;:;,,  ::.:. ::.. `ヽヘ{
     ,′//......''''    : 、  ::..`!
    , 〃.:::::::    ヽ  | :: ::;.  {〉                      その言葉次第で、俺も、胸に突き刺さる後悔を、和らげることができるかもしれないから……
     ! / ::::   ..    ヽ | :::. :;;: ゝ
    ,i!{ :::  :::::..   l | ! | :: ::.. :;: 〉
    !/! :::   ::::::...  | ! | !{ ::::..  |ト
    !! {  ::...  :::::::.../ | l|;/  ::::.. l、
    '  ヽ  丶    / |:: ハ :::::: {
    ',、\ヽ  :::ヽ  :::::: V :::'.、 ::.. ',         rー=、, -‐、
     i !  \  ::::::\ 、 { ::::::::..、 : ヽ      r''′ ''"⌒ ヾ
     {〈 `ヽ `ヽ、ー- ゝ ヽ`へ、_  ヽ _〈__,. -‐v、_ノ__   / /,/}
     ヘ ヽ  ;;;:;;:..::`丶、  、 、ヽ  ̄´ ⌒ヽ l、 ヽ  〃 ' / 'ノ
      ',. ヽ\ ':;'::;;:; :::'"  ll ヽヽ::: ::::  ::ヽ ;; ;, ヽ  .::'   /
        、ハ ヽ    ;,:;   || i \ ::::: :: :. } : ;: | 〉,∠ -''"
         !い   ,,.;;: ''''  ,ノ;:;;;' へ  ...::: ;:;//;;:;: /'´
         }  \ヽ --一' __  :;;:';;;:';:'';:  /、_/

【行動】
1、答えない。令呪でその場を去る
2、答える
3、その他

先に三票


                     .....‐ヾYイ――-

                    /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ
                    /::::::::::::::::::::::::::: {:::::::::::::::::::::::::::..
                  /:::::::;:::/::::::::::::::::八:::::::::::::::::::::::::::::.
                ′:::/::::::::::::::::|::::::::::::::\:::::::::::::ヽ::::ハ

                  | :::/::/::::::!:::::/::::::::::::::::::: \:::N:::::::::::::|
               _ノ::/:::::::::::::l:::∧::::::j:::::::::::::::::::::::::ヽ:::}:::::!
                 7イム::/|/__ N、:ト::::::トY \ト、::::::::::::::           ……分かりました。
               /ノ{l ヽj! ー- ニヾ\| _ー- |:::::::::::/

                      rヽ (       /  丶 ̄`ノイ∧/
                 ヽ ゝ _        |      /                  では、お答えしましょう
                 {  ∧u     ノ

                 У_       .... _   /
               _f´ィニヽヽ .ノ 、  ‐    ヽ
         _,. -‐ニ二/´ol}ニニハ  _.ノゝ  _. イ  }ハ_
.      γヽニニニニニf´ニニニj!ニニ∧ 〉 \ ,r ´   }ニニ二=- .,_                 私の願いは――――
.      ノニニニニニニニ|ニニoニニニニ∧ノ  /:⌒:,    }ニ∧ニニニニ二ニ=- ..,_
    /ニニニハニニニ|ニニニニニニニニゝ ,イ::::::::::ヽ  /!ニニ∧ニニニニニニニニニニニ‐ .,_
   l{ニニニニニ,∧ニニノニニニニニニニ/ニノ_」 !:::::::::::∧/ |ニニニ∧ニニニニニニニニニニニニニ` .

    Vニニニニニニ〉イニニニニニニニノニ,/   } ⌒ {   l|ニニニニ〉ニニニニニニニニニニニニニハ
   /ニニニニ>ニ´ニニニニニニニニニニ/   |:::::::::|   l|ニニニ/ニニニニニニニニニニニニニニニ}


【会話】

貴方の願いは……?

22:15より↓1~3

                  ,. -─-  、
                 /:::::::::::::::::::::::\
               /:::::::::,::::::、::::::::::::::::`、
     .          l:::::〓:::::::::::〓::::::::::::::l
     .          l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
     .           、::::::::::::::::::::::::::::::::::::/              決まってないんじゃないです
                   \::::::::::::::::::::::::::/
                    ` ー-   -‐´
                   ,:-|‐'iニ"_,,-=:l. i`':、_           元々の願いは、『世界中を笑顔にすること』です
                 ,.;'" ,'  i"-‐ _.,:'  .|::::::::::: ̄ `''=:、
                // ,'-:、 |-‐フー-=ニ:::::::::::::,.;-'":::::::ヽ
              _,.-',`-i"`i ,' .`i.,.:'/   ./ ,.-, /:::::::::::::::::::::i
            ,r':::::::i-、!"'、r-'"i゙ ./   //,.:'-"::::::::::::::::::::::::|

           ,:'::::/ r''l__ri"r| i"'、|./   r-"-く_:::::::::::::::::::::::::::::.i     これについて、これまでの冒険を通して何か変化があったのなら
          /__,,,!__| |  i" 7 /.i  ,!゙-ニ_''‐、'`:、..::::::::::::::::::::/
.       _,.-:;'r'゙,.',:-'  `''―:'-'-'---!-',r‐-,,,`‐:、)‐'::::::::::::::::::,,:'          変化させて、ということで
      / -'、_,'/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::` ―`゙´-::::::::::::::::_,:',:'

       /:::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.-'".,:'
.     /:::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::,:'
     ヽ:::::::::::::::::`''‐‐-、_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::/
       `ー- ..,__,.-r‐‐''"´「`''''ー-:、____,.:'゙:::::::::/
            |:::::::::::|     |     |:::::::::::::::::::::::::::::/


                   _. -‐ ─ ‐- 、.
      .           ,. ´::::::::::::::::::::::::::::::::`丶
             /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\

               ,:':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
              ./::::::::::::::::::::::::::::::γ⌒ヽ:::::::::::::::::::::::::'
.             i:::::γ⌒ヽ:::::::::::::::乂__ノ::::::::::::::::::::::::::::!           これ、アレですね
            !:::::::乂__ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::u :::::::::::|
            !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
           !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,'           私が設定を忘れていることがあるように、

            '、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;::::::::::::::/
.             丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,:'
                \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/              皆さんの中からも忘れられている設定がありますね……それなりに大きなものでも
                丶 ._:::::::::::::::::::::::::::::::::::;::イ
                     ゞwヽ,..< ̄ ̄} ̄ ̄ー-
                   />介ー<//////////
           __彡'// ̄〉ヽ'´/.:://////////

.           /////////r' {  /.:::::///////////
        _,イ////////〃{  {  /.:::::////////////
.        {//////////// r' / /.::::〃///////////


①今回の戦争で自分が取りこぼした命の蘇生
②世界中を『笑顔』にすること

先に三票


                      ,〃ー‐-  ..,,__
                  `ゝx:゙′:::::::::::::::::::::::::::::::::``丶、

                 ,..'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.、
               /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::.、
              ,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.、
              |:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::j::::::::::::::::::::::,:::::::::::::::::::::',
              |::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::∧:::::::::::::::::::::`_:::::::::::::::::::,
              |::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::/ ∨:l::::::|:::::::::::ト、::::::::::::リ
              |:::::::::::::::/:::::::::::::::::/j/‐━\!\!\::::::| j,イ:::::,'
              j:::::::::::::::::/^ヽ::::,イ   ヾ ̄_「_,フ  ヾナァi:::,イ::
             ,z:/:::::::::::7  ‘、::i        ,ィ   iヽ  j/ j/
              ヘ:::::::::::{   _j ;            ',  |
               ヾ::::::::.、   ;             〉                 ――――『世界中の人々を笑顔にすること』
                 ‘、:::ヽ、ヽ              '
                r‐‐ヘ:::::入__               /
              /i  マ::::/   ゙、       -‐  -   /                  私の願いは、最初からずっとそのままで、一切変わりありません
            , ‐┤ |   {;:/    ゝ、        ¨   ,'
            |  j i  ‘,、     >        /
           /j  ′    \ヽ、      ` ‐ァ 一'
           { ヾ       \ `丶、     i ヽ

        ,..=ニヘ          ヽ    ≧=‐、 r′ヽ
    -=ニ二二二二\         i      ムヘ  'ニ_

 =ニニ二二二二二二二\        |       |^⌒ヽ |ニニ,__
ニ二二二二二二二二二ニヽ       i\     /////,N、二二ニ=
二二二二二二二二二二ニ}      j二ニo。___ハ////j  i二二二二二ニ-
二二二二二二二二二/ ̄ ̄ ̄`ヽ  /二二ニ、   V/ヘ |二二二二二二ニニ

二二二二二二二/三二二二¨ヽ  \/二二二二  i///∧ l二二二二二二二二
二二二二二二ニ/二二二二二ニヘ  V二二二二ニ i////∧l二二二二二二二二
二ニニニニ==ニニ/二二二二二二ニ、   V二二二二ニ、j////∧l二二二二二二二二



            /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
           /: : :: : :: : :: : :: : :: : :: :\
         /: : : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :\
       /: : : : : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : \

      /:: : :: :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : ::\                 ……笑顔?
       l:: : :: :: :: ::.; '⌒`: : :: : :: : :´⌒ヽ: : :: : :: : : :l  _,-ー、
       |:: :: : : :.:;;(w●w): : :: : :(w●w): : :: : :: : :i/'、=--ー: :メ,
       |: :: :: : : : : ´'==´: : :: : :: : :`==´: : :: : :: :/: /' _.,,=-ー`´i          それはつまり……世界中の人々に、笑顔以外の表情を認めさせないようにするってこと?
      \:: :: :: : : . ..: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :'ー/ /´,_=-ー'': : :)
       \: : : : : : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :/ 'ー(,,r'"_,--一,ー ,.゙(,

       /ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ\  ゝ: : ̄.:゙i,: : :: : :,r': ヽ        それとも、笑顔になるように、思考を弄くるってこと?
      /: : : : : :: :: :: ::``ー- -‐'"´: : :: : :: : :: :\ ``-" \,_、: : :: : : :ヽ
    /: : :: :: :: . : : . : : .: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :\   ``ヽ: : :: : :: : :ヽ


【行動】
1、無視し、立ち去る
2、前者です
3、後者です
4、そうではなく、全ての人を幸せにすることによって笑顔を作り出します。
5、その他

先に3票


                  /::::;::::::::::::;::::::;::::://∧::::、:::::::::::、:::::::::、:::::::∧
              /::::/::: ;::::/!:::/i:::////∧ .|\::::::::ヽ:、:::}\:::∧

                 ,::::::;:::: /{:://!//|//////∧}//\:::::| ∧!/∧::∧
              '::::::':: //|///////////////// ∧::|/:∧///Y∧
              i::::::i:::///////////////////.∧ ∧!//∧////∧
             !: : |///////////〃/////:i//i∧/////.∧/////;
               ; !:: !//,:i//:i//i///|//////:|//! ∧/////.∧////:i             ……それは、聖杯に告げればはっきりすることでしょう
           / |:/|:i//{/:从:/|\/{//////:|、/ト、∧/////.∧ム//\

           '⌒レ!/圦/∧:|≧十zz:-\i:、// !-zzi十≦、/i//、∧ Yリ⌒`
             ∨ Ⅵ:Ν マ  ̄i}フ /ヽiミ\マ ̄i}ア `|」!' ヾ;}'              いずれにせよ、私は私の責務を果たすだけ……

              {  Li{      ̄i. ..' . . |. . . .\! ̄   Lj  /
              ‘, :∧       /. . . ..|. . . . . .i`    .ム  ./
               ‘, ∧     :. . . . . !. . . . ...:    ム_ /。.
            .。s≦´ ーzヘ     :. . . . ..i... . . . ..:    .,  |:i:i:i∨`≧s。.
          .。s≦´i:i:i:i/ i:i:i:i:i|  .     :.... . . . .. . . . ...:   /  .|i:i:i:i:∨i:i:i:i:i:i:i:`≧s。.
    .。s≦´i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ i:i:i:i:i:i|  ‘,   :.. -─.. .‐-. ....:   ,   .|i:i:i:i:i:∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
。s≦´i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ i:i:i:i:i:i:i:|   \ .:. . . . ー . . . . : /   |i:i:i:i:i:i:i∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ i:i:i:i:i:i:i:i:i|    .i\. . . . . . . . . . /'     .|i:i:i:i:i:i:i:i∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|    .∨.: :ー-= =- ': :/       |i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨i:i:i:i:i:i:i:i:i
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|     \       /      |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∨i:i:i:i:i:i:i:i



         ト、}: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : く
         ゝ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`:ァ
       <: : : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : :≦

         \: : : : : : : : : : : : : : :/イ: : ィ:/}: : : : : : : : : : ヽ
          フ: : : : : : : : : : :ゝv: ://ィ/≡、イ/}:/: :/:r 、: :{
         ー―ァ: : : : : : : : :/ヽ|: :「  ィ::ァ、゙ミ ´/ィノ:、:\`ヽ
          ∠: : : : : : : : :〈 辷ヽ:!  ``¨,  匈: : ハ/ ̄`
          /: : : : : : : : : : ハo` 、        |ノ^ :! ′         ……
          ´/: : : : : : : : :{/ 8       , ゙,

           イ: : :,: : : :人{i 」L     _   r´
             / ̄^レ'⌒ソ<| ]「      7´
          ,::)  _____>x\    /
        _ノ´ ̄ ̄ _/ ̄ ̄ ̄`ヽー゙ヽ:':^{
       丿/   (::::>-‐、       Υ
      //    ,:::.ヽ {::::::::)r‐;     〔ヽ
     /〕/   ,、(:::::::::㌧W´ノ:::ノノ::)    ゝヘ
   /⌒/   r::Z ヽ:::く r':::://:::)         \

【行動】
1、令呪で移動する。
2、逆に話しかける
3、歩いて向かう
4、その他

先に三票


                      _  、
                 -―――\ヽ)}

                 /.::::::::::i::::::::::::::::::::::::: ̄`
                 /.::::::::::::::::|::::::::::::::::\:::::::::ヽ
             _/.:::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::.
               7;::::::::::::!::::::::: ∧:::::::::::::::::::::::::::::::iハ
               /!::/.::::::ト ::::::::::i、\\:::::::::::::i::\_::>
              ,' |/.:::::トl _ヽ::::::| ヽ!,.x、\:::::::{;:-、v、             ……では、話は終わったようなので、私達は大聖杯へと向かいます
              ! .〉}::i:∧,‐ャッNヾ ―ャッァ‐、::::::!、 !}、 ゝ
.              {∧/  ` ン i  \` ´  ヽノゝノ、
                 / ヽ}    ノ       "_/                後で、もう少し詳しい話をしますので
                ∧  丶        ∧!
                      ,... __    {、
                    ,ヽ  ‐ ` ./ 〉ハー 、_
                  /} ヽ ー‐   ノ/  }:.:.∨:`.:.ー-  _
             ,...:7.:〈   }     /   /.:.:.:.∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ、
            ,. ィ´.:.:.:./.:.:. ! f、ヽ   /7^  /.:.:.:.:.:.:∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
          _/.:.:/.:.: /.:.:.:.∧|:ハ i イ´.:.:j!/.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:. /.:.:.:.:.:.∧
.         7.: /.:.:.<:.:.:.:./! 丶} !_{:.:./ /.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:∧
          !:.:.:.:.:.:.:.:>'.:.:.j!   {:.:.:.:}   j!:.:.:.:.:.:<:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
        :.:{:r:.:.´.:.:.:.:.:.:j!    〉ー〈   .j!:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i
         :.、!:.:.:.:.:.:.:.:.:j!   ./.:.:.:.:!  j!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:i:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
         ∨:.:.:.:.:.:.:.:.j!   /.:.:.:.:.:| .j!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧




             ,-‐=   ̄ ̄ ‐- 、

              /            ヽ
           /              ヽ
          /                l
          !               ィ´j
           |           _.,-、   ヽハ
           ',           !f ●j;     !             ……っ……!
          ',           ゞ='"    ,. !
           ヽ     u        ,ィ' ./
            `>、           '´_/
             i    `  ─-‐r‐≦
             ト     `丶  〈.  ',
             〕===- 、_ `ヾ、 ` 、ヘi、
            ,/  /    \  / >  i i
           /  /       ',/ ヽ/i ',
           /  /           ヾi ',
          ./  /       //ヽ   ', i
         / r ト、     </     'i   i i
         //    \    ヽ    i   i |
        / l       '     ー ''   ヽ{
        / !/      i            /


         _/...:::::::::::::::::::/..:/:/’,./.:::::〉
       7ー―::::::::::::/.::/:/:::::::::乂::/
       ./.:::::::::::/.::::イ::::::/.:::::::::/..::::::::‘:,
      厶イ:::::〈/::::{::::::::::::::::从::::::::::::::::::::,

       /.:八:::::|:::::::::{::::::}!::::/  ∨::::::::::::::::}
       〈;イ::::::}从::::::::{:::::{l/    Ⅵ::ハ::::::ハ〉
          }从{ r}Ⅵ八::/_-\__, }::/イ}:::’
         {;人.  Ⅵ Ⅵ、` ̄リ`゙ {イ'ア’::;′
         _Ⅳ}:八.    `¨"  .乂^{/             ……駄目だ。ここは通せない
   _ ― 〈  ‘,          /
 /_>  ∧  ,    <> ィくー - 、
./   `ヽ   .∧  ‘,  `>.- く{   \  ヽ            俺からも一つ、質問がある
        ∨   .\. \ 〈   }  __..〉  }
:\     .∧    } / 〈   ´ /  く    /}
   ,        .{/ 〈___./  /   .,::〈
:   !             ∨///  /    / ノ
:::: |   /    \   ∨/ ./    //{
:::: /  ./      \   `∨     .//  |
::::./x<              /    ./__〉



                  /::::;::::::::::::;::::::;::::://∧::::、:::::::::::、:::::::::、:::::::∧
              /::::/::: ;::::/!:::/i:::////∧ .|\::::::::ヽ:、:::}\:::∧

                 ,::::::;:::: /{:://!//|//////∧}//\:::::| ∧!/∧::∧
              '::::::':: //|///////////////// ∧::|/:∧///Y∧
              i::::::i:::///////////////////.∧ ∧!//∧////∧
             !: : |///////////〃/////:i//i∧/////.∧/////;
               ; !:: !//,:i//:i//i///|//////:|//! ∧/////.∧////:i                ……? なんでしょう、急いでいるのですが……
           / |:/|:i//{/:从:/|\/{//////:|、/ト、∧/////.∧ム//\

           '⌒レ!/圦/∧:|≧十zz:-\i:、// !-zzi十≦、/i//、∧ Yリ⌒`
             ∨ Ⅵ:Ν マ  ̄i}フ /ヽiミ\マ ̄i}ア `|」!' ヾ;}'

              {  Li{      ̄i. ..' . . |. . . .\! ̄   Lj  /
              ‘, :∧       /. . . ..|. . . . . .i`    .ム  ./
               ‘, ∧     :. . . . . !. . . . ...:    ム_ /。.
            .。s≦´ ーzヘ     :. . . . ..i... . . . ..:    .,  |:i:i:i∨`≧s。.
          .。s≦´i:i:i:i/ i:i:i:i:i|  .     :.... . . . .. . . . ...:   /  .|i:i:i:i:∨i:i:i:i:i:i:i:`≧s。.
    .。s≦´i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ i:i:i:i:i:i|  ‘,   :.. -─.. .‐-. ....:   ,   .|i:i:i:i:i:∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
。s≦´i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ i:i:i:i:i:i:i:|   \ .:. . . . ー . . . . : /   |i:i:i:i:i:i:i∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ i:i:i:i:i:i:i:i:i|    .i\. . . . . . . . . . /'     .|i:i:i:i:i:i:i:i∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|    .∨.: :ー-= =- ': :/       |i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨i:i:i:i:i:i:i:i:i
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|     \       /      |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∨i:i:i:i:i:i:i:i

                             |、
                             |:::.
                             |::::〉
                       ____j::/              俺だって、あんたにこんなこと聞きたくない……
                ....:::::::::>::::::::::::::`Y:::..、

               /::::::::/:::::::::::::::::::::::ヽ:::::\               ……俺を助けて、ここに届けてくれたのはあんただから
                  , ::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
             /.........:::::::::::::::::::::、::::::::::::::::::::::|:::::::::::丶
                ::::::::::/:::::::::::/:::::::::}::::::::::::::::::::|::::::::\:::.
               .::::::::/:::::::::::/:::::::/!::::::::::::::}:::八::::::::::::::::.
           /::::::::::::::::::::/::::Х  |:::/:::::::::}/  ::::|:::|:::::|              あんたが作ろうとしているのは、
            /::::::::八:::::::::|/  \|:/!::::::::イ匕  ̄V::::|:::::|
             .:::::::::ィ^ヽ\:::kr‐─t:ァ刈::/ }テt:ァ─}:::八:::|
         /イ:::::l|へ}ハハl ミ ̄ ̄/´    ̄ ̄/://ヽ!                『たった一回きりの笑顔』なのか、それとも『恒常的な笑顔』なのか、どっちなんだ?
             }:::::八 い,             /  ノイ::\
             |/ }> ___  u            仄⌒
                  j/\圦                                世界中を、一瞬でも笑顔だけにしようとしているのか、
                }::仆   r乞辷_「`マ  /
               ノ八{ 个ト     |  }/                      それとも、世界中をずっと笑顔で包み続けようとしてるのか……
               勹く[`    ニ=-|/⌒ヽ
                 _丿 \     r’ー‐ ⌒`,
             / |    \_   }  ー-─ヤ
        ,    ̄ ̄    |    /〕    ′  ー- 、!\__
      /_        八   /  廴___|    、_ 〉   ` 、
        \       \/   \  }    [У     }、
    ,          |           |  :     ′     ハ
    |       \  |      〈 |ヘノ}    ノ    |   '            回答によっては、ここを通すわけにはいかなくなる!
    |           |        __У |   .       :     i
    |       \  |:  /  _/ |  人  .イ      |/   〔_
    〕      \ |//   / { |   ` く|_________|    |∧
    八          Ⅵ   /    \   /|      |  _/ノ|

【回答】
1、一回きりの笑顔
2、恒常的な笑顔
3、それも聖杯が決めること
4、無視して突破しようとする
5、その他

先に三票


                    __}V}_

                     /:::;:::::::::::::::::≦。.
                     /::::::::{:::::::::::::::::::::::::::ヽ
                    /:::::::::::::‘,:::::::::::::::::::∨∧
                  ':::;:::::;::::{: i::::\::::::::‘,::::∨∧
                 /::: |::::{:::∧{::::::::{::ト:、;::‘,::::∨∧
             /イi::|::::从=-\:::{N-=ヘ∧::、::∨∧
              从:j:::{卞 l} > iヾ < l} ア`}ミx::}i⌒
                 Vハ!  ̄/| ヽ ̄  .レ⌒i'
               Vハ     :!       !r /                 ……一瞬だけの笑顔で、十分です
                Vハ     ゙       ムイ
                 ¨ム   -‐ ‐-  ,厶{
                      \   ー  / |                    ただ一度だけでも、それが果たせたならば……それで私は、私の役目を果たしたと言える
                     r:| \_/ /゙ト、
                /| \    /  |::∧:、
               。s≦'::::::|  /弍式    ,|::::∧::`≧s。.
          。s≦::::/::::::::::| ./∨//∧ , ./.!::::: ∧:::::::::::::`≧s。.        恒常的な笑顔などを、私が望むのは罰当たりというものです
      。s≦::::::::::::::/:::::::: /|∨ .Lム:j ∨/ |、:::::∧:::::::::::::::::::::::::`≧s。.

     /:::::::::::::::::::::::::\:/::::::|    }个{  ゙   |:::::\:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::;::::ヽ
     .{::::::::::::::;:::::::::::::/:::::::::: |   j{//j|.    .|:::::::::::\::::::::::::::::::::;:::::::::/::::::::i
      |:::‘,::::|:::::::::::‘,::::::::::::|  .j{// j|     !:::::::::::::::/::::::::::::: ;::::::::::/:::::::::::}
      |::::::‘,:|::::::::::::::‘,:::::::::|  j{///.j|   /:::::::::::::/:::::::::::::::/:::::::; '::::::::::ヾ!
    v-─ ‐- ...__... -=¬ ¨  ̄|////i|  /:::::::::::::/:::::::::::::::::;:::::::/:::::::::::::::::|

      i         ',        |////i| ./::::::::::::/ :__:::::::|::: /:::::::::::::::::::|
    ∧       ',        .|////i| /:::::::::: / ̄ ̄ ̄:::::::|::/:::::::::::::::::::: |
    .{::∧         '        .|////i/:::::::::::/::::::::::::::::::::::::::|:' ::::::::::::::::::::: |
   .ノ!i: ∧              .|////:::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::il:::::::::::::::::::::::: |



                        ,..:::-ー 、、
                         //     ソ
                     〈:::(:::'"  ̄`  ヽ,....._
                         ::::ヽ::、:::::::::::::::::ヽ;:::::::::`::..、
                  /::::::::::::::ゝ::::::::::ヽ:::;::-‐:::::::::::::ヽ
                 ,:::::::::::::::::::;:':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,
                   ,.::::::::;:':::::::::/:::::::::::::::::::::::::、:::::::::::::::::::::::::::,
                 /;:::::::/::::::::::':::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::::,
            ー '"./:::::::':::::::::::{::::::::::::::::::::::::::::ハ::::::::';::::::::::::::::::,
              /::::i:::'::::::::::::i:::::::::::::i:::::::::::::;'  ':::::::::::::::::::::::::::!
                {::::::l:::l:::::::::::ハ::::i:::::::!::::::::::/   '::::::i::::::::::::::::::l               ……そう、か
               ':::::::V:::::::::/__':::l:::::::l::::::::/   _:::::!:::::::::::::::::ゝ
               〉:::::;V::::〈 _ヽ!::::::!::::/  ̄ _ '::'::::::::::::::::!
             '" i::::{ ヽ:::::, _l」_ヽ:l::/   '"_l」_ i:::/、::::::::{               分かった。だったら、ここを通ってくれ
              ノ イヽ` ヽ:、    `´         ノイノ,::ト、::ゝ
                  }::::ー        .:}        /イ::::{
                  'ノ';::::::,            ,:::::{ ゝ:、
                     ' .j::::、             .::::iV                   少し安心したよ。もしあんたが、世界を笑顔で支配するようなことを言い出したら……
                    ,ィハ   ´  `   イ.ト、
                    __-イ=/ l: `   _  ´ :! lニヽ-__
                __-=ニ,イニl  ',        ./ l二ニ'ニニ-_              その時は、俺も覚悟を決めないといけなかったから。
.           _-=ニニ二/ニ二l   、      ./  l二二'ニニニ=-_
       _-ニニニ二二,イニニニ!  ./.ヽ ヽ  ,: /ヽ   !ニニニヽニニニニニ=-__
      ,ニニ二二二二/ニニニl ./   l_    ノ ∧. !二二ニ〉ニニニニニニニ,


                      _  、
                 -―――\ヽ)}

                 /.::::::::::i::::::::::::::::::::::::: ̄`
                 /.::::::::::::::::|::::::::::::::::\:::::::::ヽ
             _/.:::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::.
               7;::::::::::::!::::::::: ∧:::::::::::::::::::::::::::::::iハ
               /!::/.::::::ト ::::::::::i、\\:::::::::::::i::\_::>
              ,' |/.:::::トl _ヽ::::::| ヽ!,.x、\:::::::{;:-、v、
              ! .〉}::i:∧,‐ャッNヾ ―ャッァ‐、::::::!、 !}、 ゝ                ……では、急いで聖杯を降臨させに向かいましょうか
.              {∧/  ` ン i  \` ´  ヽノゝノ、
                 / ヽ}    ノ       "_/
                ∧  丶        ∧!                    他の陣営に、遅れを取らないうちに……
                      ,... __    {、
                    ,ヽ  ‐ ` ./ 〉ハー 、_
                  /} ヽ ー‐   ノ/  }:.:.∨:`.:.ー-  _
             ,...:7.:〈   }     /   /.:.:.:.∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ、
            ,. ィ´.:.:.:./.:.:. ! f、ヽ   /7^  /.:.:.:.:.:.:∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
          _/.:.:/.:.: /.:.:.:.∧|:ハ i イ´.:.:j!/.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:. /.:.:.:.:.:.∧
.         7.: /.:.:.<:.:.:.:./! 丶} !_{:.:./ /.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:∧
          !:.:.:.:.:.:.:.:>'.:.:.j!   {:.:.:.:}   j!:.:.:.:.:.:<:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
        :.:{:r:.:.´.:.:.:.:.:.:j!    〉ー〈   .j!:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i
         :.、!:.:.:.:.:.:.:.:.:j!   ./.:.:.:.:!  j!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:i:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
         ∨:.:.:.:.:.:.:.:.j!   /.:.:.:.:.:| .j!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧


―――━━―――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄__
――――― ̄ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______―――━━――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄____



                 ,. :'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::、
             /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.i::.:.::i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;;;;:;:゙、
            /.::;.:.:.:.:.:.〃.:.:.:l.:i.:!!.:.::l:i.:.:.:.::::::::::.:.:.:.:;;;;;;゙、
           ノ.:.;'.:.:.:.:.〃〃j,ハ:i.:l:l:.:.:l:l.:.:.:.:゙、゙、.:.、.:.:.:.;:;;;;.',

           〃.:j.:.:.jii.:.:./:/.jリ i.:i.:l:l.:.:.l:l.:.:.:.:゙;゙、ミミヽ.:.:;;:;;;;;;',
            〃.:.j:.:.:jii.:.://.:ノハ ト、ト、i.:l.:l.!.:.:.:ミミミミミヽ;:;:;;;;;;!
            {:{;:;j.:.:ijレイイ--‐' ゙、ヾトトトミ;トトミミヽミミミミミ、;:;;;;;{
              V从;:;j. ,t〒テヽヽ  `二ニ''ー-ヽミミミミミ、从!
             ヾ从j!  `ー'      t〒テヽ ``i.:i1ミミミ从j!             ……というわけで、急いであちらに向かった方がいいと思うが、
             '1 i!     / .::.  ` '''`   j;;ノハj!;;;:;〃
              iい    ノ .:.:::.       ハ /;;;:〃
             {;:;:!    `゙゙"´       ノノ/;;;:〃               マスター、どうしようか?
              {;:;j    r‐_‐- 、     ,._ ノ;:;;〃
              ノハ',    ニニ`      / i;:;〃ソ
              /!.゙、          /.:;;;;:;;ノノ
                / ヽ、.゙、    ,. ィ´   .!ソ
            _/   \`"""´ /     ト、
       ,,.、、-‐'"´ ヽ      \      / L_
   二ニフ´       \      \ __,,./ ∧|  ``''ー-、、
               \      /.:.:.:`ヽ V |     ヽ、 ̄``''ー
                     \   /.:.:.:.:.:.:.:ト、 |          ̄``''
                   \/`ヽ.:.:.:.:/ ヽ|
                      /.:.:.:l

                       /.:.:.:.::l

【判定】 終盤+1
123否
456考
789是

. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
    . . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
   . . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::     このタイミングで00とか、何をしても荒れそうで勘弁して欲しい

        Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄

【特殊なGOODが思いつかない】


     \       .\         ヽ.   .ヽ         'i,    l    l    .|   .!    !   .i′,i  ./
       \       \      .\   ヽ,           l    l    .l    |   |   、′  / . !  ./
         \      `'、.     .ヽ,   ヽ        ヽ    l.    ! i」  .l!  │  .,! ., l| l  ./.、
''-、         \      \     \   .ヽ   ..  ...l  l.   .l    ! !|  .|l 、 |!  ↓ .] ,《 / ,l .〃
  `'-、        \,     \     \  ., \  ヽ  ゙lL l,  、 l,  、 .! .l.!  .ll |  |.!  || l| .!l  il! .i.l′
     `'-、.     '-、 `'-、    .`'、、   .\ \ ヽ.  ゙ヒ、 .リ、 ヽ . l, l .l, .! | !  ||.|  !.! .|.! iリ !| .//./ !
       `'-、.    `-、 .\,     \    `'、 ヽ, ヽ  .l!、 .lく .ヽ ゙l、.l リ、.!.| !  |.!l..| l ,!.! !| .l゙,!./// .!  、
''-..、       .`'-、,   ゙゙=i、 \     .`'、、   \ ヽ ヽ ゙Λ ゙Λ l . l l lヽ.l.l | y.l.l|l !│.! |,!} !.l/ 〃./ .〃
   `'ー、、      `''-、   ゙'!i;;、 `'-、   .\  、ヽ..ヽ..ヽ ヽ'、 .lヽ ヽ .l l !..l`| |.!.l.!]ll .| .|│|| !.l " .″/ .,i.lジ
      .`''-..、      `'-、.  `'ミ;;、. ゙'-、  ., .\ ゙V,.\‘ ヽ.ヽ .l,ヽ ヽ l, .l .l ゙l,| .! .テ.!|│ !.! .! !,!   ./ ,/〃 ...
.`''ー、,,.     `''-..、     .`'-、ヽ,`' \ `'-, .\、.\゙'ミ、\  .ヽ!、  .ヽ..l. l .l .l .゙ト   .|.!:! ll .| .ll   l./ iゞ /
    `''ー 、、  .-ii,,,`''-、、    `'''ミヽヽ \ ゙'-、゙'-i,,`''゙'ミ-,ヽ,  ゙ゝ  .ヽ..l, ゝ゛    川 .!│.l゛  .〃   ./
        .`゙'ー 、,`'ゞ;;-、,゙゙'ー..、    `'-、゙'- \ \, ゙'!ti、.`ぐ、゙‐     ヽ l.       ∥ .!     .i″  ./
               `''ー ミヽミ'ー、,゙''ー..、 'ッi,,.`''-゙'‐ ゙'-、゙'-,.`' !;;ミ、"      ヽ l       }           '"./
...,,,、                `゙''ニti、^.ー .,゙''-ミ/>、   `'- \ `'│       ‘ l.      ゛         : ゙ /
   `゙'''ー- ..,_               ミ>..`''ーミ,゙!=、ヘ..、  .`'-.\,`'‐           l,                  / ,
         `゙'''ー ..,,_       `゙'ー .._  .`''ー″ `    .`'‐゙'-、        ′               '" /..
¬- ..,,,_            `゙'''ー-..,,,_     . `''ー 、、          ゙'-
      `゙゙''''―- ..,,,,_       .`゙''''ー ..,゙¬-..,,.゛
                  ´゙゙''''― ..,,,,_.     `゙'''ー- ..,,、                                 ..-'
                    ____,゙"''―- ..,,,,_   `゙'''                               ,,..‐
                   ――==ニニ二三三

                    ――==ニニ二二二三三                                ―
ー―――――――――――――――――――――‐

                       --一ー'''';;;;;;二二ニニ`--‐
         __,,,,,,,,..........--―¬'''''''゙゙゙゙ ̄´            _,,,                            ..,,、
.ー¬'''''''゙゙゙ ̄ ̄                      _,,, -''''"゛ ._,, ー               /       、    .`゙''ー
                           .. -‐''"゛  ._,, ‐''"゛   _..-'  ._/  .,,    l  !  i 、  \ \.
                         _,, ー''"     .,..-'"   /   ./ /  /  .|  .l ..l, ヽ.ヽ, .\,


【特殊判定】
123 その聖杯戦争は、誰一人の勝者も許さないまま終わりを続けた。
456 その聖杯戦争は、あまりにも唐突な、しかし始めから潜んでいた暴力によって終わりを告げた。
789 長い戦いの果てに、男は、答えを手にした。



┌────────────────────────────────────────────┐
│――――今回の聖杯戦争の序盤戦において、チェーザリが派遣した吸血鬼数名が猛威を振るった。    │
└────────┌───────────────────────────────────────────┐

                  │彼らは最後には討伐されたが、しかし、彼らだけがチェーザリが率いる死徒だったわけではない。   ....│
                  └───────────────────────────────────────────┘





┌─────────────────────────────────────┐
│寧ろ、七家の人間はそのことについて気づくべきだったのだ。                ...│
│ 死徒が、百年近くの時を越えて復讐の為に侵攻してくるとなれば、             .│
│   ―――――当然、前もって間者を瀬分町へ送り込んでいるはずだということに。    │
└─────────────────────────────────────┘



                          ┌─────────────────────────────────────────┐
                          │それも瀬分聖杯組合、聖杯戦争の全てを管轄する、あまりにも分かりやすいその組織の、      │
                          │                                中枢に最も近づける場所に―――――    .│
                          └─────────────────────────────────────────┘





                             _,,.
                               ‐ 二   l
                              ̄ ll
                                ll
                                ┌┐
                _「_l_  i┐ .         l二二l           _「_l_  i┐
                 ,、 ― 、「`'l‐「l、      l ロ l  「 l┐    .,、 ― 、「`l- _
               ,r''   _.   `ヽ`r--‐---‐---‐---‐-,r''   _.   `ヽ ⊥_
                l'  イロヽ   l l rヽ rヽ rヽ rヽ rヽ rヽ rヽl'  イロヽ   l  l ヽ
            く================================,>、_l_l

         _    l~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l!゙~ ̄ ̄ ̄^゙ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ ̄~ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~!`'‐ニl
       ┌‐i'''‐┐  |,llエll llエll llエll l!llエll llエll llエlli illエlli llエll llエll llエll| llエll llエll llエll,|┌‐i‐┐_
_,,__,,-''´ ̄ ̄ヽ `''‐ 、|.llエll llエll llエll l!llエll llエll llエlli illエlli llエll llエll llエll| llエll llエll ll ,,-''´ ̄ ̄\ 、_,,_,_

 ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄~| ̄ ̄l!l ̄l.ィ-、l ̄l l!l ̄l l ̄l l ̄liィ全.、 l ̄l l ̄l l ̄l| l ̄l.ィ-、l | ̄ ̄ ̄ ̄~|li| ̄ ̄ ̄
 「_l ,!「_l 「_l 「_l|「l「l「ll!llエll llエll llエll l!llエll llエll llエlli.l!;;;;;il llエll llエll llエll| llエll llエll l |「_l 「_l 「_l,|il| 「_l 「_l
―ー‐!======== |====l!llエll llエll llエll l!llエll llエll llエlli.l!;;;;;il llエll llエll llエll| llエll llエll l |=========!.l|――ー‐
 「_l ,!「_l 「_l 「_l|「l「l「ll!l二l_l二l_l二l l!l二l_l二l_l二liィ= =、.l二l_l二l_l二l| l二l_l二l_l_|「_l 「_l 「_l,|li| 「_l 「_l
   l       |    l!rー、rー、 rー、l!rー、rー、rー、.|rー、|l,rー、rー、rー、| rー、rー、 r.|       |l;ィヘ.
 「_l ,!「_l 「_l 「_l|「l「l「ll!l;;;;;l l;;;;;l l;;;ィ'ヘ.!;;;;l l;;;;;l l;;;;;|.|l;;;;;l|l,l;;;;;l l;;;;;l l;;;;;l| l;;;;;l l;;;;;l l,ィヘ.l .「_l,ィヘ_l,|<;;.ミス ,「_l
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄「「 ̄ ̄ ̄ ̄ <,;;ミス ̄ ̄ ̄ ̄/三三'i ̄ ̄ィ ‐、 ̄r´;;ヽ ̄ ̄,<;,;ミス ̄<;;.ミス ̄ll!´ ̄ ̄
――r´;;ヘ ‐、´;;`r´;;ヽ'―‐ ""ィ‐、―,li!´―r´;;ヽ―'―r´;;ヽ' ~;;ヽ ;;;;ミl‐'  '''''`――ーli!´――li!´―――


┌───────────────────────────────────────────────────────┐
│火宮鳳梨は、『親玉であり統率者であるアンジェラ・チェーザリを失えば、吸血鬼の郎党は屋台骨を失い瓦解する』と予測した。   ....│
└───────────────────────────────────────────────────────┘

┌──────────────────────────────────┐
│ 確かにその予測は間違っていなかったが、しかし致命的に間違っていた。   ....│
└──────────────────────────────────┘


┌──────────────────────────────────────────┐
│確かに、屋台骨を失った集団は瓦解する。                                   .│
│ましてや今回の場合、傘下の死徒たち全てが瀬分町に恨みを持っているわけではない――――    .│
│その予測については全く誤りはない。                                     ......│
└──────────────────────────────────────────┘

┌───────────────────────────────────┐

│しかし、屋台骨が一つではなかったとしたら?                        │
│ 言い方を変えるならば、アンジェラ亡き後にそれを嗣ぎえる者がいたならば?    │
│  彼女が見落としていたのは、まさにその一点だった。                  .│
│                                                    │
│   そしてそれは、致命的な筋書きを描いて表面化することになる。         ..│

└───────────────────────────────────┘





------------=================ニニニニニ三三三三三ニニニニニニ=================------------

      ---------==============ニニニニニ三三三ニニニニニ==============---------

                -----========ニニニニ三ニニニニ========-----
                        ----====ニニニ====----

                             ---===---
                                -



┌───────────┐
│――――失敗した。   ...│
└───────────┘


┌───────┐
│失敗した。   ...│
└┌───────┐

  │失敗した。   ...│
  └┌───────┐
    │失敗した。   ...│
    └──┌───────┐
          │失敗した。   ...│
          └──┌───────┐
                │失敗した。   ...│
                └─┌───────┐
                    │失敗した。   ...│
                    └┌───────┐
                      │失敗した。   ...│
                      └┌───────┐
                        │失敗した。   ...│
                        └──┌───────┐
                              │失敗した。   ...│
                              └──┌───────┐
                                    │失敗した。   ...│
                                    └───────┘





.       /: :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
      {: /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : { : : / : : : : : : : : ∧
     人{: : : : : : : : : : : : : : : \ : : : : : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : ∧

  ー== ァ: : : : : : : : : | : : |: : : : : : i: : : : : : : : : : : :\|: : : :/: : : : : : : :.
.     /: :/ : : : : :l| :∧: : |: : : : : : } : : : : : : : : : : : : :\ : |: : : : : : : : :{
    {: : {: : : |: : l| j厶ヘトN{ : | : /: : : : : : : : : : : : : : : }: :|: : : :| : : : :ハ

      \:ヽ : |:レ_,z芹 ‐f   ∨ :/: : : : : : : : : : : : : : : :リ: :|: : : :| : : : : :}
      _〕: }: Nl 化i{ ノ u__}/: : : : : : : : : : : : :{ : : 人: :ト、: : {: : : : :/
      フ人{ト 八フ     ノ: : :/ : : : : : : : : : :∨(: : ヽ|: :\ハ : : /
        /   u   '⌒Vハ: : /: : : : : : : : : }: : : : : : : : : : j八{

         ノ        u   ∨|: :/jハ : : : :/: : : : : : : : : :/
.        ヽ  u         |: ∨ : : :}レレヘ : : : : : : : :/
         }         u  | : : : : : : : /   \_i: : : : |



┌─────────────────────────────────────────────────────┐
│まさか、自分が正気を失っている間に――――                                                ..│
│  否、ありふれた一警官を偽装して、一般人らしく昏倒している間に、                                  ...│
│    放たれた吸血鬼全てが殺され、アンジェラ様さえも殺されているとは、つゆほども、つゆほども予測していなかった。    │
└─────────────────────────────────────────────────────┘


┌──────────────────────────────────────────┐
│目を覚ませば、町は吸血鬼のことなど、全て忘れてしまったように平穏で、                ..│
│                                                            ....│
│         自分だけが、浦島太郎の気分でただただその場に立ち尽くす羽目になっていた。  .....│
└──────────────────────────────────────────┘



┌───────────────────────────────────────────┐
│ 彼女が意識を取り戻した時点で生き残っていた、瀬分町内部の戦力は実質ゼロ――――        │
│                                                              ..│
│          残された、アンジェラの手勢と言える何もかもは、実のところ、全て『人間』だった。    │
└───────────────────────────────────────────┘



┌────────────────────────────────┐
│だが、彼女には手駒として控えている戦力があった。               .│
│ 個体の戦闘力は、アンジェラ直轄の死徒には遠く及ばないものの、     .│
│   物量においては圧倒的に彼女を上回るほどの、名無しの手勢が。    .│
└────────────────────────────────┘



┌───────────────────────────────────────────┐
│アンジェラが金井に報復を行うその時を見計らって、一斉投入しようと待ち構えていたら――――    .│
│          まさか、こんなことになるなんて!                               .....│
└───────────────────────────────────────────┘




                       /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
                         |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
                         |: : : : : : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :∧
                        |: : : : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ∧
                   __ノ /: : : :/ : : : : : :/ : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/ : : : : : : : : : : i

/レハ{                \__/:/ : :/――:厂 ソ: : / : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : / /: : : : : : : : : : :}
: : : : : }                 | /};ハ:{: : | : : }<__/ : : : /}: : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : /;ノ: : : : : : : : : : : :|

: : : : : レ                      l/ j: ;ノ八:l : / マf トく: : // : : : : / : : : / : : : : /: : : ̄:/ : : : : : : :/: : : : :/
: : : : :ノ'⌒ヽ                { };/ : /; イ  { {r忙ぅ/: : : : :/―一ァ': : : : : / : : : : /: : : : : : : : {/: : /
: : : :i{: : : : : }'⌒ヽ_r―.、      ____/: : : /: :l   ` ゞ-' } ̄ ̄ ̄  ̄ <_ ̄ ̄ ̄|: : : : /: : : : : : : : : :/: : : :/
乂__:{: : :r‐ {: : _:ノ : : : ヽ '⌒ヽ/: : : : {: :/ : : : l       /        ァ癶ぅx、\___ レァ'´: : : : : : : : : : : :{ : : :/        (だけど、私の戦力が全く消耗していないのは
   \__:_ノ: : : : {: : : _:_:ノ: : : _:{: : : :z:_:_:_\ : : : !    ノ         f斧メ、  / /: : : : : : : : : : : : : :| : :/
      \:_:_;人: : : : {: : :'⌒ヽ : :_:_:_ノ / ̄ ̄    {          乂zf刈{_ /: : : : : : /: : : : : : : :{: /             不幸中の幸いだ……!

            ̄ ̄\:_:_:/\:_:_:/                        ̄__/_:_:_: : :/:しレ'´/ : 人:{
                                ',            / ̄j/: ̄:{_:_:_:/ : : : :{ : /: :/:/\
                                  圦  `ヽ / ̄ ̄\/: : :/⌒j/: : : : : : : : 厶イ冂/              これら全てを用いれば、
                              _/  ヽ__/: : : : : : :_:_:ノ: : : : :  ̄/: : : : > ´  リ /
                              / : : : : : イ:_:_: : ノ廴: : :_:_:_:/: ィレ'´                      聖杯戦争に何らかの爪痕は確実に残せる!
                               _/: : : : : : ): : j:_:_:_:_/⌒ー―一'´ /⌒ヽ
                        /     /: : : /:_:_:_:_:_/            ′
                     /        {: : : :'⌒} :厂 ̄ |            i                      この、吸血鬼の存在を町が忘れ去った今ならば!
                       /     __,人:_{: : : : :/   /                |
                    i     /: : : : :/:ーr一'                    |
                   |    {: : : : : / /  \ '´ ̄            |
                  |  /: : : :_:_:_/\    l                /}                         ……だけど)
                  ∨ {: : : :'⌒: {     \__{              / |
                        } 人: : : : /                       /    |


┌────────────────┐
│ ――――だけど、何をしよう?』    .│
└────────────────┘


┌─────────────┐
│最初、答えは欠けていた。   │
└─────────────┘

┌──────────────────────────────────────────┐
│ 当然のことである。聖杯戦争への介入は、他ならぬアンジェラが、自身の感情のみに従って、   ....│
│  利害を抜きにして決断した特攻であり、彼女の目的は、彼女が生きていてこそ果たされる。    ..│
└──────────────────────────────────────────┘


┌─────────────────────────────┐
│彼女が死んだ後、今更彼女の願いを叶えたところで意味はない。    │
└─────────────────────────────┘


┌────────────────────────────────────────────┐
│だから今、生き残った彼女が――――エーラ・アシモフが、聖杯戦争に対して何か働きかけるならば、   │
│    それは、エーラ自身が何を望んでいるかによって決定される。                      ...│
└────────────────────────────────────────────┘


┌─────────────┐
│暫し考えて、エーラは……    .│
└─────────────┘

                            /: : : : : : : : : : : : : : : : : : {: : : : : : : : : : : \
                            /: : : : : : :/ : : : : : : : : : : : : :V\: : : : : : : : : : :ヽ
                      /: :/: : : : : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : ∧

                         / : : / : : : : : :| : : :}: :/ : : : : : : : : : : : : : :}ハ : : : : : : : :∧
                     (: : : :i : : /: : : : : : /:./: / : : : : : : : : : : : : : : i: : : : : : : : :∧
                          }: : : |l :/ : : : : :/}:/j;イ: : : : : :| : : : : : : : : : :| : : : : : : : : : :
                       ー=彡: : |N: :{: :.:/ノ7ヲー| |:./ : : |: : : : : | : : : : |: : :{ : : : : : : ∧
                       __人: : :ヒ∨: /   ー‐-- N∧ : : |/: : : : | : : : : |: : :ヽ: : : : : : :∧
                     ノ Nハ: ノじ圦:{  ァ'筏芫ぅx_∨:/ : : : : /: :Vリ ノ: : : :ハ: : : : : : : i
                        ノイ/  `   乂込ソ ノ`∨: : : : :/ : //: : : : : :.}.: : : : : : :{          ……この聖杯戦争は、私の好きだった人を奪った
                      /             /: : : /: : : : : : : : : : : ノ: : : : : : 八
                         ヽ               z彡: : イ: : : ://i: : : : : /| : / : : 人 : :
                            |`             /| : : : :_/:|レ:l人/ :/: :│/ : : /: : }\',        だったら、私はこの聖杯戦争そのものを殺してやる
                           |_              {/レ'´: : : : : : : :(: (: : : : :Vヽ: :/ : :/   ヾ
                           { _ `             i: : : : : : : : : : /: : : : : : : : : j/: : :/
                          |               |: : : : : : : : : / : : : : : : : : : ;  ´
                          |                人: : : : : :.:/∨ : : : : ;  ´
                          人      --‐   ´ /∧Nノイ   }ハ: : /
                            〕> : : .. _   /: : : : : : :}    ∨
                              〉、 : : /   `ヽ {: : : : : : : |――― |
                           /: : :  ̄ヽ     i__乂_: : : : ノ     |
      ,-=====ミ              {: : : : : : : }    } /: : フ´ハ ̄ ̄ ̄ ̄i  __
   r─ /        \          乂: : : : : ノ     | {: : :{: /: }    / ̄     `ヽ
   ト、  \       ヽ         /: : :  ̄ヽ    | |: : : : : /  /
  人 \,ノ        }         { : : : : : : :}     l 乂_:_: /  /
 __{  \           /            乂 : : : : /    ,ノ / : ノハ  /
 { \__ノ          /⌒            /: :ー:く _/  {: : :/ : } /
. \ )           /  {.          / ̄ ̄ ̄        乂: : : ノ

┌──────────────┐
│――――そう、結論づけた。    .│
└──────────────┘


┌────────────────────────────────────────────┐
│『聖杯戦争の死』                                                     ...│
│ 即ち、聖杯を自身が先んじて破壊することによって、聖杯戦争自体を無価値なものにしてやろうと。   ...│
└────────────────────────────────────────────┘


┌────────────────────────────┐
│彼女に限らず、アンジェラが率いている死徒は皆歪んでいた。    │
└────────────────────────────┘


┌────────────────────────────────────────────────────┐
│アンジェラ自身が大いなる歪みを抱えた死徒である以上、ある意味当然であるが――――エーラに関しては格別である。    │
└────────────────────────────────────────────────────┘



┌────────────────────────────┐
│彼女は、彼女を死徒にした張本人であるアンジェラに対して、     │
│ 半ば陶酔混じりに――――彼女のことを、愛していた。     ......│
└────────────────────────────┘


┌─────────────────────────────────────────┐
│だから、最早アンジェラが死んでしまって、その献身が何の意味も持たないと分かっていても。  .....│
│ 目的の為に全てを擲った上で、何一つ得られるものがないと理解していても。             .│
└─────────────────────────────────────────┘

┌────────────────────────────────┐
│あくまで冷静に、否、冷徹に、策を練り、煮詰めていくことが可能だった。    .│
└────────────────────────────────┘


                     /: : : :∥: : : : : : : : :\ \_
                /: : : : : : l{: : : : : : :\ : : j: \ : \
   ____           / : /: : : : : :人: : : |: : : : :ト、 : : : :ヽ: : ト、__,
 /     \      イ: : /: : : : : : : : : : |: \ ┼jハ: : | : : }: : 厂
./      \\   /: : : : :{ :l : : : : : : :\l{\_,ノ竺ミV} /j/;人__
{           \\{: : : : :/j/: : : : : | : : : : : rt代z_リ ,ノ从乍: : :ノ   \
∨//          \|: : : : : /: : : :i : :{ : :\ : ミ=‐       ̄}:(      i
. ∨//        ヽ: : : :{ : : : : \ :\: : : :く         ^ :了   │
  ∨//         \: :乂:_:_} :| :}: l: ̄\}ノ        -- |     |
.   ∨///          ∧: : : : jノl人ノ: : : : :|              |      |
    ∨///          ∧: : : : : | : : \l : :|             |      |             (聖杯を破壊出来るタイミングは、
.     ∨///          ∧: : : : :\: : : l: :ノ`    ______ }      |
      ∨///          ∧: : : : : }ト、 : 人_       / ̄l      l                聖杯が呼び出されてから使われるまでのごく短い間……
.       ∨///          ∧ー―く^ {: : : : :}       /: : : : :|     j
        ∨////          \  )_\ : 人__ { \: :_;ノ     j
.         \////           \厂 { ̄: : ヽ二二)}  /: :人     j               チャンスはないかもしれない。だけど焦ったら終わりだ。
.          ヽ/////         ヽ 乂: : : : }  ̄[]|__{: : : : }   /j
            \/////           `ト、:'⌒ヽ {{| ト、: :人  //
              ヽ//////            乂: : : : }ー┴ヘ {: : : :}__//                私は、私の望む形で終われなくなる。
.              \/////     |      \_:_⌒ヽ___} `ト- : : }__
                  \////    jヽ       {: : : : :}___ }} \_ノ: : :}
                 {\///  ///,       ̄「:´: : :\\  \_;人ノ)_          ……落ちついて。時を待つんだ。大丈夫、チャンスは必ず来る)
                l///////////          \ : : ノ{  \  ヽ: : : ハ
                    !//////////            ̄}'⌒ーく_ \  )从{\
                 l///////////         ノ: : : : { :}   ヽ
                     V//////////         'フ从{ノノ     }}    i
                ∨/////////,                   リ   ノ




                        ┌──────────┐
                        │―――――そして   ..│
                        └──────────┘


―――━━―――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄__
――――― ̄ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______―――━━――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄____







------------=================ニニニニニ三三三三三ニニニニニニ=================------------

      ---------==============ニニニニニ三三三ニニニニニ==============---------

                -----========ニニニニ三ニニニニ========-----
                        ----====ニニニ====----

                             ---===---
                                -



―――━━―――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄__
――――― ̄ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______―――━━――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄____







------------=================ニニニニニ三三三三三ニニニニニニ=================------------

      ---------==============ニニニニニ三三三ニニニニニ==============---------

                -----========ニニニニ三ニニニニ========-----
                        ----====ニニニ====----

                             ---===---
                                -


―――━━―――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄__
――――― ̄ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______―――━━――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄____







------------=================ニニニニニ三三三三三ニニニニニニ=================------------

      ---------==============ニニニニニ三三三ニニニニニ==============---------

                -----========ニニニニ三ニニニニ========-----
                        ----====ニニニ====----

                             ---===---
                                -


【大聖杯前】




                              / ./    ./        ,        ヽ
                          / ./     /  ,      /  .i.     、   ヽ
                              /  /,    /  / ,i i   / l l    i    ハ、
                           /  l.l     ー -/ l一  ./  l、 l    l    i ヽ
                        /   l .l  .i   l ///  、.lヘ./  i ∧`l ー - l    l ll
                      /  , .i l  .l  l´.x.==ミ、 マ,/,  //uヽ.! \  .l  .i  .l .ll
                      /   / ,' , .l  l l《 .込勿  `.', // x==z、ヽ,'  /  ll .ll          ……つ、強い……!
                      /    ./ / / .l  /////   ι ."  込勿 》/ ./  .ll. .ll
                 /    / / /   l   lヽ 、  ι     .,   //////   .i l /
                /  , -― ´―//,   ヘ  .l  `ι        ι //, l /.  i i'
              -‐ '  ´     .//./  /  ,ヽ .l、   ___ ______     ´./. //  i/ i 、i
        , -‐' ´          /´ /  /   i::::;ヽヽ\ {_     `,   /l ,'/  / .l ヾ、
   -‐ ' ´                  /  ./  / , ,:::::、 `  ヽ `` "゙´´  イl::::/ヽ./  / i l i ヘ,
'´                u      /  / / 介、:::ヽ ι  > = /´ §i::::i / ./  .l l l ヘ `、
                 _     ,  / /i./ ,::::l 、::::ヽ      ./ ,.:§;l:/ ./   ./ i  .l ヽ `
     _ ,   --' ´/    `ヘ   i  ! ./ /  l::::l ヽ::::::\   x:::´:§/ < / / / i  lヽ \





                           _
                   _ ,.  ´          `
                  ´ ./             `
                  '                        ヽ
                /                  、
             / /              ヽ        、
               '    / {   ,        \     V     ,
                '     '   !   V       \    V
              / ,'   .!  ∨  \        V    !  、 \             御影とは、元来夢と希望で構成された存在だ!
              //l   l ,/ ヽ 、 ヽ` <_  ヽ',  l      i  ゝ、
           '   .l   lハ__>_ ー- ゝ―_二ニ、ィ  !  l i |
                 l   .K ',` ー - `ー〈   ー一 ' ノ V .!  l .ハ .!               肉体に縛られるお前たちに、負けるはずがないだろう!
              V  ! `:ー――'.} ` ー―一"  /l  !  !.l ソ
              V l, i 、  〈           ィ' ! ハ リ
               ∨{ , ト 丶  、  __,     ' .l、 l. , iV
               ヽ、 ヽ\ \        ' _,ノ.l }/ l,'                 ……さて、そこに座っていろ。聖杯の降臨を開始する―――――!
                       ヽ l iヽ  イ_ ‐   ト、ハ!
                     `ィl ! Ol l      .)=\
                      /ニ/ !! .l !      ./二ニ-__
                __-‐=/=ニ/  .l.! .!.! _ ‐ /ニニニ!ニニ=‐-__
          ,-ニニニ二二/ニニ/!  /./Oj '、   ./!二ニニlニニニニニニニ=-_、
          iニヽニニニニ/ニニ/,! /, .} ./ ,.ヘ  /=l二ニニlニニニニニニ-‐二ニ}
.          lニニ、ニニニ/ニニ/=!.//,ハ' ./イ//ヘ./ニ=l二ニニ!二二二/ニニニニ'
          lニニニニl二=--イニ!  V/////  /ニニー―ィ二ニアニニニニニ/
          _lニニニi_lニニニニ! .,.イ,O,〈    /二二ニニl ̄/ニ/二二二二ニ/

───────────────────────────────────────────

                            ●

                            ●

                            ●

───────────────────────────────────────────


_____________ ______ _____ _ _
                              /.i
_______ ____________ _____ _ _/ . !

                               |  |
                               |  |   、         .:⌒)、
________ ___________ _____ _  | /.    \      (⌒:. ..:)
                          /.!__|/      ヽ     `¨´
___ _______ _ _____ _____ / !        .__}              , - ' ´ `ヽ
:                         |  i          ̄ ̄i'‐-, _、          , '       ',
:                              !  |         /{    `゛ ‐-<     ;         )、
                            | /    '    / |         >、 ',         ;
_________ _____ ____ ___ _|/       , ゙  .{            ヽ' ,       , '
                                    .イ    .イ             ,` ‐-‐'´‐-‐'
                                 > '    /                リ
                        、,.  '''"    .  '                    i
                   _,..-'''" }!     >'                      /
三____三二ニ==-   ´       |!   >'                    イ
                      _,..-'''"                        ,ィ'
             ,,.. .-‐ '''""~                          ,イ
~""'' r'⌒ヽ.==≠´                               ,. '「
   (´: .. .:.`)                              ,.  '´:::::::::i

    ゝ,:..  ノ                            >´::::::::::::::::::::::j



                  -―    -
                           `

               '     /            \
               '   /         '
         /           /   {         、
.         / /   '     / -‐  、         、
      - イ /   !    ∠,..__.、-‐ ヽ  .!   i
.         ' /   .,.!   ./-‐/ 了>、 ー\ !   l   } l
         l '   { !   ./   ヽ _`ー'  ll_ヽ.\. !    ;             ……完成だ、ククッ!
        l.ハ   ,  /!         ー'" { {Tァ>!  //
           ! , } .! ./ヽ            冫 ー/l   /
          V;  ! / ー 、     丶 _       / ,} ハ!             これで、これで!
             j/!.V  .l ヽ          イ / l/
            Vl i ,     、       /' /
             lハ/ ̄  ‐- 、  _ /./ l/                   聖杯は、ついに俺たちのものになっγ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
  ,ィニニ==‐-_ィニヽ      /lー/'l/ .l/                                           | ――――ああ、良かった   .|
. ,イニニニ二ヽニニニマ二ム     /.!.0!i                                              ゝ_____________,ノ
/ニ二二二二二二二マ=ニム    ./ l  !.!
ニニニニニニニニニニマ=ニム /\.! 0l ム、

ニニニニニニ二iニニ二lニニニム \/,\//マ 、
ニニニ\ニ二二二lニニニ!ニニニム  \ 0\マム‐__                                                    ……!?
ニニニ二ヽ二二二マニ二l二二二ム ,イ'/\/,マムニ-__
ニニ\二ヽニニ二マニニニ二二ム// .l .l\マ.ムニニニ=-、
ニニニニニニニニニマニニニニニム   l.0.!  マニニニ7ニム



                                    __
                                ,.ィ三三ヽ

                              /≫´  }三}}
                             //   /三リ
                            ,イ∠ ,.。-‐==ミ
                             // ,ィ:::/         \
                          〃イ:::::::{{>         ヽ
                      ,. -ミ  ,.イ::>=´  _  -一'<_.  i
                      x≦Y⌒i>'´    >'´     `z  i!
                       弋彡〆´   ___〃        Y:i!
                        /  />' /j          }}!            ……間に合った……みたいだね
                    /   // 7'/ ヘ            リ
                   ,ィ  /ィ´  //  〈 Y        、i!|
                  <Y’゙ーイi !  //   〈 〉Vvヘ    イ イ
                   ヾ´^《:| | //   ,〈_,〉  リ ゝ!`〈 ヾL_ _, yz_
                 ,。ヘVミメ| |レヘ.  rヘУ  /   / ゝヘ_>.>Уゝ
            _,. -=>''゚ ヘ \冬マ/  レィイ  /  ,:′i  |
         。<三>´ 。≦二..ヾヽ Y\\     /   /  ',   ',
      , ≪t> ,。<´ /三7) ノノノ   \\_ _/   , '     ト=’i!
    / /;ヘ\. ̄ ̄∠三シ> ゚´     \r’℡_./       i   l
   / ///  >y7∠三,/           ゙キ壬)         i  i!
  〃〃/ ,/ ∠ <三≫゜                        |
  i三℡_以≪三三≫ ´                           i i!
 弋三三三≫ ' ´                                |三i
     ̄ ̄                                |へ}
                                         ゝノ



               _ _
          , ''″´´   `ヽ
       _./          丶

      /     \   ヽ   ヽ

      / .i {  ._ _ _ \   ヘ    、
      ,   l\| , ´==`ヽ  ヘ  ヽ-`
      i  i__=、_{{弋ツ}}  Y. ヘ   i                   ? なんだお前? 見たことない顔だな
      , i 圦_㌧}  ¨¨   i 、   l
       レ、ヽ `_ _    .-´ } .l l
        vl ハ ` =´  /.i   Nレ                   もう聖杯戦争の決着はついた。聖杯は俺たちが降臨させた
         l/N\ _    l从/

              |_ _ -´^∧
            _//loλ  ./: : :\_                 何が来ようとお呼びじゃないぞ、ほら、散れ、散れ
       _ ―-// lo |_|  i: : \_: : >- _
      /: :_/: / ,:.V: :∧_/: : : : :./: : : : : : : 、

     /: : : V: : :i ヽ。/ .i: :◇:./: : : : : : : : : .}
    ./_: : : : V: :.l /: x; \_/: : /: : :./: : : : : : /

    /__ ゝヽ: : V.l/_/斗´ o ./ー- _/: : : : : : : /
   ./乍_=  >-´o  ゚: : : : \_  ./: : : : : : : /
  /: >-´: : : : : : : : : : : : : : : l .V: : : : : : : :/



           /  |
  |        /,,,, |    |     /            /:|
  ト、         ./ | "|    |   /      /    /   |
  | ∨     {   んへ  |  /      /    /    |
\ ∨ ∨       | いc 心 | /    //           |     /|            ……うん、大丈夫
.  \∨ ∨  ヽヾjゝ 丶_____う     / /  /─────|    /___
    -=彡、___  ノ ^冖 __ }  /  / /        /   / /
       -=彡          ノ人 {  .// ニ=冴ミ.___/  /  /     /         誰が聖杯を降臨させたとか、誰の願いがどうとか、そんなことに興味は無いから
       /   ∧       |  ヽヽ {    /   し/文/ / ̄厂/    /
        /    .∧      |              ゞ=//__少  /  //
        /     ∧     |           \           / / /
.     〈       .∧    |                   ^冖^冖^冖  / -=彡            寧ろ、誰かが降臨させるのを、ずっと待ってた
      \      ∧  |                        〃
          \     ∧ |                       / ノ
          /. \       {____                  -=彡       ノ        この聖杯戦争中、ずっと――――
       /    \   〉                       `フ __ -‐

         {         \/ ∧                        〃 | 
         \      \  ∧                         /   |                      ―――――さて、これでようやく……




_ -‐ /l  l|  |    \      _ \`ー彡__ ̄ / |  /  /_、  /   l|  |l / _ -┐ } _
   /     l| |  } ノ ヘ       `丶\{::::::::::ヽ/ _|  { /-‐| ̄ ̄l γ`ー、ヽ |l //:::::::::} ゝ ー-
  /      l| |  /   l    ー- _  \__ノ/  |  ヽ ',  | l | | l:::::::::::ヽ } {:::::::::::::/  l -‐
  l     ヽ  l  /_ - 、 {、ー-\     \   \ -‐/ ̄`ー-、ヽ|   l | 乂:::::::::ノ∧乂::::::ノ  //_ イ
  |  _ -‐-、 \l //::::::::::i  l /  ̄ヽ    \  \// ノ } }/l    }ー- =彡_ー、ゝ ̄ //
 ̄l l/::::::::::::::ヽ ヘ |l{::::::::::::::} l }   { /::\    \ .\  /、 l::∨   lヽ //::::::::`ー.、\  /  `丶
.  l {l::::::::::::::::::|  、乂:::::::彡 l/ //::::::::::::::` ー、  `ー、 \ l 乂l:::∨  ∧ l |:::::::::::::::::::::::ヽ / 、 ヽ
/ ヽ乂:::::::::彡  `ー ̄-‐ ./ ノ /、\::::::::::::::::::{ ノ   / } |/:::::::::::::∨  ∧l |::::::::::::::::::::::///___\
 ̄ヽヘーニ三ニ _/ ̄`ヽヽ // /\ \ \:::::::::::/ ノ   / ./、 l::::::::::::::::∨ 、 ∧、`ー、::::::::/_ノ:::::::::::::::::::::::::
ー- ヘ  /γ´:::::::::::::::|  l/::::::::::::ヽ 、 `ー-.| l   / /l   l:::::::::::::::ノ ' ' ' ヘ、 ー- ̄ /:::::::::::::::::::::::::::::::
ー-=.ヘ l |::::::::::::::::::::」 ノ::::::::::::::::::::乂  、_ r| l   |/./l | } 〉:::::::::::{ /l lγ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
:::::::::::::::::ヽ l ヽ:::::::::::::/ //:::::::::::::::::::::::::::`ヽ l::l |:| l  / /|:| |//:::::::::::::!ノ::|_l:| ――――この八日間を、台無しに出来るね   .|

_:::::::::::::::::\_ ̄`ー'_/::::::::::::::::::::::::::::::::::::lノ:ゝl| /  / /ノ:∪´::::::::::::::::::::::::::ゝ_____________________,ノ
ー、  ̄二⊃::::::: ̄ ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://  l |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_,,,-‐- 、__,, -‐''"

  \、  \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__/  l| ヽ|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ̄ ̄  _       _ -‐=
 ヽ \`ー、\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/    l|   }::::::::::::::::::::::::::::::::/ / ̄  -─ ̄_ _ -‐:::::::::::::
、\ヽ\\:::\}::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/     l|  |l::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::/ _-‐、    /::::::::::::::::::::::
..\:\\.、\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_r‐イ   l|  l|  | }:::::::::::::::::::::::〈__ノ:::::/ /::::/ _- /:::::::::::::::::::::::::::
ヽ ヘ:::\} `┘::::::::::::::::::::::::::::::::rイ _ノ´ ̄l  l } l / |:::::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::/ / ./::::::::::::::::::::::::::::::::
::::ゝ-′::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄:::::::::::::::|  l  l l|  |::::::::::::::::::::::::::::::〈_/:::::/ / /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


                      _  _ _
                  ,  ´  ´    `
                 ,     l         `ヽ
               /     l          Y

              -=ィ /  /   l  l       ,  .
               /ィ  .   ハ  l    ヽ  , i
               /  i  ハ_ヽ lヽ、   Y , .
               / イ( l [弋(:::);ハ_{r-≠-_i  ,  l                し、死徒!? それとも食屍鬼……い、いや、どちらにせよ!
                l  ∧゙ ===´ ![弋(:::)ハ]i   ll
                ヽ llヽiu  _ _  ̄ /_) ,l リl/

                  从,,ヽ l‐---l u/   /l/リ                  なんだ、その、大軍は―――――!?
                   ,- t \ ̄ イ从/l/

                  _/: ヽ  ̄rTot7_
           _ ,- ー: : : :l: : : i   i l l, l: : =.- _
          f: : :く: : : _ : _/: : :/l_ /:ヽol:丶l: : ヽ_: -ュ

          i: : : : :Y: : ヽ: : : : : : l-ヽ: :V: :/-l: :◇: :/: : :l

         /: : : : : : l: : : : ヽ: : : : :l  >o:<  l: : : :./: : : :.l
           /: : : : : : : l: : : : : :ヽ: : : :l /: ∧: ヽl: : :./: : : : : l
        /: : : : : : : : :l: : : : : : : ヽ: : l: : ィ ト: :.l: :/: : : : : : :.l
       ./: : : : : : : :: /l: : : : : : : : :ヽ: l:/ .l .l ヽl:./: : : : : : : : :l
      /: : : : : : : : :/ l: : : : : : : : : :ヽl  l ol  .l/: : : : : : : : : : l
      /: : : : : : : : /   l: : : : : : : : : Q,l l .l  l: : : : : : : : : : : : l
     {: : : : : : : : : {    l: : : : : : : : : ii l l ol  l: : : : : :l : : : : : : :l


┌─────────────────┐
│まだサーヴァントに生き残りはいる。    │
└─────────────────┘

                ┌─────────────────────┐
                │そいつらも、続々とここに集まってくるだろう。    │
                └─────────────────────┘
                      ┌──────────────────────────────────────┐

                      │聖杯が破壊されたからといって、全てのサーヴァントが直ぐに消滅するわけじゃない。   ....│

   |       /        }!    /└──────────────────────────────────────┘
   |        /         /   /     }    /     i   | ∨       | \   |  |               |
   | /    /         /   /    |    /________|__j廴_∨z=-― ナ7 木  |  ト、       |     |
┌────────────────────────┐ ̄ |    /     \ |   | }     |      |
│だからきっと、ここで手勢の全てを失ってしまったら。  .....│  |     /       ヽ /  |     │   │
└────────────────────────┘  ]   /         } /       |     |
l   | |   /| |  /   / //´ ̄ ̄ ̄j/_,zァ竺竺┌────────────────┐ │   l
l   |   / | { /     //  _zァ祈テfィ圭圭セ毟丐│自分は死ぬしかなくなるだろう。     .│  |     |
|   |   { │ j/    /   -‐抜}圭レ'´ if川{ _)  └────────────────┘   |    /
j/│  |   } /    ´    ,ィ伐少'′  [{lij[ ニ)  { i   }  (に ]川lf{          } ┌────────────┐
   |   |  ノ「          / j}沙'′   V叭  次  乂__,ノ  jミ  }川リ       ノ │理解していた。         │
  │   | / |         j沙′   ⊂ニニニ⊃ト,、_  ,ィ介 ,ィ抜′           │ 全て理解していた。     .│
  人  |               jリ´《      `マfぅゎ、ノ 几冗 } ヽ ⊂ニニ⊃     /   │          だけど    │
 /  \ |             }「   \        ` ‐=弐≧===≦テ=‐ ´              └────────────┘      ――――全員、総攻撃。
      \                              ̄`¨゚゚´ ̄                /     /
                          >x              xf´          //  /                      死んでも構わないから、大聖杯をぶっ壊せ
                             `厂  ー┬   ^¨´        //  // /       /
                                                                                       ┌─────────────┐
                                                                                       │――――関係なかった。     │
                                                                                       └─────────────┘


:::::::::::::/ーイ´`       }::::::::/              ',:::/   l   /  _ -─- 、
:::::::::::::{  '   ,r '´ヽ  j{::::::/ _   / /         lノ    l  /  / _ -‐、  \    ヽ
:::::::::::::ヽ、 r、`ー‐‐'´‐ 〈 `くノ/:::l  / /  - 二 -、    /     l  l  / /:::::::::::`ー-、      |i
::::::::::::::::: ヘ、_jト、 、ィイx レ _|l:::::::} |/ _ ィ≦::::::} }    〈、/  _ ヽ l l  l| l|:::::::::::::::::::::::::ヽ  l  |i
::::::::::::::::::::`ヽ<ヘri>'´ /j´::::|、::/ l| l|::::::::::::::/ /    /::l  /:::ヽ l  |  !. l|:::::::::::::::::::::::::::::ヘ   l  |i
:::::::::::::::::::::::,' ..こ,、,r‐'_.-''" l 彡 ^ 、 乂::::::/ /    /:::/ /::::::::::}   |   l l|::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ  ヽ |i
-─=ー=ニ ̄ ̄/    ヘ {`ー、  ニ三彡 / ./ー{ l:::::::::::/  |    l l|::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ  〉
___   __   `丶、  ヽマ:::::ヽヘ/ / /  l∧ {::::::::/ l  l |    } l|::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /
______`丶、      l }:::::::ノ__  イ     弋乂:/ /l     弋 \:::::::::::::::::::::::/ / /
:::::::::::::::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄`ー-=、{ ̄ ̄ノ_.... ̄ヽ     ヽ _./ /  `ー-、 \ `ー=ニ ̄_ノ/  /

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_:::::_ -───-、 `ヽ.....∧     ',  / l r─-、  \     ─  ̄    /
::::::::::::::::::::::::::::_ -‐ r‐''"....._ヘ____/.....丶、∨...∧     `ヽ l }:::::::::::`ー-...、\    ̄ ̄   /
`ー- _:::::::::::/    `ー-‐''ヽ_ -─-=、ヽ..........ヽ........`ー-、    ヘ ゝ:::::::::::::::::::::::::\\ `丶、   /
_   ̄ / ,-‐、    __,,ィ´}__/__.......................................`ヽ   .ヘ、ヘ:::::::::::::::::::::::::::::ヽ ヽ  ヽ  /   /
:::::::`丶、/ /::::::}}   弋__/l::::::::::::::::::::>.........................................`ー-、ヘ  マ::::::::::::::::::::::::::::i   l  l l   //
:::::::::::::::/ ゝー-彡 /    /:::::_ < ̄..........................................._ -‐  ̄ ヽ 乂:::::::::::::::::::::::::l   } }   _ .イ
:::::::::::::::l |\   _ノ /  /、/...l_-‐  ̄`ー- 、..................../      l  `ー、:::::::::::::ノ / _ <
::::::::::::::弋ー、}  /  /./__/:::::::::::::::::::::::::::二>..../        廴 `ー、  ̄ ̄/ /
-──-=`ヽ _ -‐  ̄`丶    \::::::{ ̄ ̄´l............/            ̄乂_ ̄ _ イ
 -─ ー-=`ー- _        \:: ̄`ー-─'''./                 ̄





                __   _ _
              ,   ´     `ヽ
            .            .ヽ

           〃              ヽ
          / ィ     ,  l      ヘ  、
         / / / .l   .∧  ト \    ヘ  .
          //l  .l  _/_;;;;\{;;;;ヽ\   ヘ ,
              l .ィ.rl ={弋tァ }=={弋tァ }=  ト
           l/ ll_ l/ `¨¨´ l `¨¨´ iソ.Y l                        ~~~~!!!?
            八 .lヽヽ  .__  /- /l/
             ` 从 ヽヒ ニ コ.//l/ l/

                ri┴-_ _-┴il                        さ、させんぞ! させてなるものか!
              _/ / ./.loλ ∧V_
         _ -=≦: : : l  l l | |  l: : : ≧=- _
        r ヽ:、--´: : : l_ /:ヽ0/,:ヽ_l: : : ヽ--: : : :ヽ               ここまで辿り着いたというのに、いうのに―――――!!

          /: : : i: \ : : : : i  ヽ: : :/  i: : ◇:./:Y: : :.}
.         /: : : : i: : : \: : : l  /:0:ヽ .l: : : ./: : .i : : : l
        /: : : :/^ <_: \: l /: :∧: :ヽl: /: : : : i : : : : l
     /: : : f  --‐-l/: : :`:l: /  \:l:´: : : : : : : : : : : l                あと一歩どころか、もうゴールしているようなものなのに!
.    /: : : __|   -‐^l : : : : :l .l 0 l l: : : : : : : : : : : : : :l
..   /: : : 〃    -‐,}: : : ○l l  .l l: : : : : : : : : : : : : :.l
.   /: : : : {{     /: : : : :ll: l l  l l: : : : : : ll: : : : : : : :l            こんなところで終わるなんて、俺は断じて認めん―――――
  ,´: : : : : : =----´ l: : : : : ll: l l 0 l l: : : : : : l l: : : : : : : l
. f: : : : : : : _ - ´   l: : : : :ll: :l .l  l l: : : : : : :l l: : : : : : :l
..八:_:_:_:_:<     l: : : : : o: l  l  l l: : : : : : :l  l: : : : : : :l


                  _ _
             _, - 、´    `ヽ 三≡=―
           .          丶 .ヽ 三≡=―
          〃            ヽ ヽ 三≡=―
         /        l  \   ヘ  ., 三≡=―
       /イ  l   ヽ ヽ  .\  .ヘ ., 三≡=―
        //l l  /__ \{ ヽ__ .\ .ヘ , 三≡=―                          ぞ

         /  .rl {弋Oノ}=={弋Oノ} ヽ .V  三≡=―
         //l .l_/ `¨¨´::::l:::::`¨¨´ i ∧ .l 三≡=―
           Ⅵ、ヽ   _   ./-l lヽ} 三≡=―
              V仆 V_ノ /l/l/ 三≡=―
               _|_ ヽ _ ´|_ 三≡=―

                                _// /.loλ ∧_
                          _ -=≦: : : l .l l | |  l: : : ≧=- _
                         r´ヽ:、--´: : : l_ /:ヽ0/,:ヽ_l: : : ヽ--: : : ,:ヽ
                        l: : : i: \ : : : : :i ヽ: :y: / i: : ◇: /: Y: : :.}

                        l_: : : :i: : : \: : : l  ./:0:ヽ .l: : : /: : : i : : : l
                       .l: : : : :l: : : : : \: l./:.∧: :ヽl: /: : : : : i : : : .l

                       l: : : : : l: : : : : : : `l: :イ  ト: :l:´: : : : : : :l : : : : l
                       l: : : : : : l: : : : : : : : l  l 0 l  l: : : : : : : : l: : : : : l



                _/__
           ノ  、       ヽ
         ´      ̄ ー ´    \_ノ
      /   /            ヽ ヽ

       /    {                i
     ノ                    =十'´
    /〈 {  / / i               }.  〈`ヽ
     〉| {  |  ∨ \   /     /  i }
    / /  \ヽ  \  \〈\_   /\  リー- 、                   ……とっても苦労したんだね
    \.\  ヽ.\  ヽ、  >x≦∨ }ヽ } 〈      ヽ
     廴 \ 弋二孑\ 〈 弋_ノ/ |ヘ ノ  ヽ       \
     / へ_ノ ヽ`ー'  ` ̄ `ー '´ リ 廴_ノ リ、 .i |    \                この聖杯を手に入れるのに、とっても苦労したんだね
      ヽ_彡 ∧     ,       / リ `ーく 丶ヽリ
     /廴 _ 〉::.:.\   _ ,   / ′   廴 >ヘ       \
   /::::::::〈  ヽ::.:.: .>   ー <  /      ヽ、_≧ー-=彡__
  /::::::::::::::::ゝー く_: :.::.: ::::::::::l 「:::彡  /     ::: >-    <_ヘ           良かった。『そうでないと、意味が無い』

 r':::::::::::::::::::::::` -<ノ二 ≦  :| |   _,ノ      ::ト、 ヽニ_≦  丶
/:::::ヽ::::::::::::::::::::::::|:\  _ミ  | |              i::| ヽ _         \
   > :::::/ ̄!::::: ヾ`   |!             リ |    \::::::::........../ |
     r '´   .{::::::::::....    | |             /::::!      ヽ::::彡::ノ  ヽ
   /      '、:::::::.      | |        /:::::::、      ト::..     ヘ
  /        \:::::.............| |........    ..::::::::::::::::::ヽ      ヽ::      リ


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/              ',:::/   l   /  _ -─- 、
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ _   / /         lノ    l  /  / _ -‐、  \    ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ/:::l  / /  - 二 -、    /     l  l  / /:::::::::::`ー-、      |i
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|l:::::::} |/ _ ィ≦::::::} }    〈、/  _ ヽ l l  l| l|:::::::::::::::::::::::::ヽ  l  |i
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|、::/ l| l|::::::::::::::/ /    /::l  /:::ヽ l  |  !. l|:::::::::::::::::::::::::::::ヘ   l  |i
:::::::::::::::::::::::::::::::::::__,, -''" l 彡 ^ 、 乂::::::/ /    /:::/ /::::::::::}   |   l l|::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ  ヽ |i
-─=ー=ニ ̄ ̄/    ヘ {`ー、  ニ三彡 / ./ー{ l:::::::::::/  |    l l|::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ  〉
___   __   `丶、  ヽマ:::::ヽヘ/ / /  l∧ {::::::::/ l  l |    } l|::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /             OOOOO!!!
______`丶、      l }:::::::ノ__  イ     弋乂:/ /l     弋 \:::::::::::::::::::::::/ / /
:::::::::::::::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄`ー-=、{ ̄ ̄ノ_.... ̄ヽ     ヽ _./ /  `ー-、 \ `ー=ニ ̄_ノ/  /

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_:::::_ -───-、 `ヽ.....∧     ',  / l r─-、  \     ─  ̄    /
::::::::::::::::::::::::::::_ -‐ r‐''"....._ヘ____/.....丶、∨...∧     `ヽ l }:::::::::::`ー-...、\    ̄ ̄   /                  GAAAAAAA!!!!
`ー- _:::::::::::/    `ー-‐''ヽ_ -─-=、ヽ..........ヽ........`ー-、    ヘ ゝ:::::::::::::::::::::::::\\ `丶、   /
_   ̄ / ,-‐、    __,,ィ´}__/__.......................................`ヽ   .ヘ、ヘ:::::::::::::::::::::::::::::ヽ ヽ  ヽ  /   /
:::::::`丶、/ /::::::}}   弋__/l::::::::::::::::::::>.........................................`ー-、ヘ  マ::::::::::::::::::::::::::::i   l  l l   //
:::::::::::::::/ ゝー-彡 /    /:::::_ < ̄..........................................._ -‐  ̄ ヽ 乂:::::::::::::::::::::::::l   } }   _ .イ
:::::::::::::::l |\   _ノ /  /、/...l_-‐  ̄`ー- 、..................../      l  `ー、:::::::::::::ノ / _ <
::::::::::::::弋ー、}  /  /./__/:::::::::::::::::::::::::::二>..../        廴 `ー、  ̄ ̄/ /
-──-=`ヽ _ -‐  ̄`丶    \::::::{ ̄ ̄´l............/            ̄乂_ ̄ _ イ
 -─ ー-=`ー- _        \:: ̄`ー-─'''./                 ̄



.             /: : : : : : : : : : : : : : : : : : {: : : : : : : : : : : \
          /: : : : : : :/ : : : : : : : : : : : : :V\: : : : : : : : : : :ヽ
.       /: :/: : : : : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : ∧

       / : : / : : : : : :| : : :}: :/ : : : : : : : : : : : : : :}ハ : : : : : : : :∧
.      (: : : :i : : /: : : : : : /:./: / : : : : : : : : : : : : : : i: : : : : : : : :∧
        }: : : |l :/ : : : : :/}:/j;イ: : : : : :| : : : : : : : : : :| : : : : : : : : : :.
     ー=彡: : |N: :{: :.:/ノ7ヲー| |:./ : : |: : : : : | : : : : |: : :{ : : : : : : ∧
     __人: : :ヒ∨: /   ー‐-- N∧ : : |/: : : : | : : : : |: : :ヽ: : : : : : :∧
.      ノ Nハ: ノじ圦:{  ァ'筏芫ぅx_∨:/ : : : : /: :Vリ ノ: : : :ハ: : : : : : : i
.         ノイ/  `   乂込ソ ノ`∨: : : : :/ : //: : : : : :.}.: : : : : : :{
.       /             /: : : /: : : : : : : : : : : ノ: : : : : : 八            (……さて、大聖杯まで壊し切れればいいけど……
       ヽ               z彡: : イ: : : ://i: : : : : /| : / : : 人 : :.
          |`             /| : : : :_/:|レ:l人/ :/: :│/ : : /: : }\',
         |_              {/レ'´: : : : : : : :(: (: : : : :Vヽ: :/ : :/   ヾ          どうだろうね。所詮は、死徒の出来損ないを順番に突っ込ませてるだけだし……
         { _ `             i: : : : : : : : : : /: : : : : : : : : j/: : :/
        |               |: : : : : : : : : / : : : : : : : : : ;  ´
        |                人: : : : : :.:/∨ : : : : ;  ´                  時間の制限もある。精々、今回降りてきている分を壊すので精一杯かな)
        人      --‐   ´ /∧Nノイ   }ハ: : /
          〕> : : .. _   /: : : : : : :}    ∨
            〉、 : : /   `ヽ {: : : : : : : |――― |
         /: : :  ̄ヽ     i__乂_: : : : ノ     |
            {: : : : : : : }    } /: : フ´ハ ̄ ̄ ̄ ̄i  __
            乂: : : : : ノ     | {: : :{: /: }    / ̄     `ヽ
         /: : :  ̄ヽ    | |: : : : : /  /

            { : : : : : : :}     l 乂_:_: /  /
            乂 : : : : /    ,ノ / : ノハ  /
          /: :ー:く _/  {: : :/ : } /
          / ̄ ̄ ̄        乂: : : ノ



------------=================ニニニニニ三三三三三ニニニニニニ=================------------

      ---------==============ニニニニニ三三三ニニニニニ==============---------

                -----========ニニニニ三ニニニニ========-----
                        ----====ニニニ====----

                             ---===---
                                -






------------=================ニニニニニ三三三三三ニニニニニニ=================------------

      ---------==============ニニニニニ三三三ニニニニニ==============---------

                -----========ニニニニ三ニニニニ========-----
                        ----====ニニニ====----

                             ---===---
                                -









【判定】
12345  大聖杯にも、大きなダメージを与える。
6789   小聖杯規模まで。


┌────────────────────────────────────────┐
│異変に気づいた各マスターはそれぞれ、自身が確保していた令呪を使って現場に向かった。  ?│
└────────────────────────────────────────┘


__―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄―――  ___―― ̄ ̄___ ̄―==
―― ̄ ̄___ ̄―===━___ ̄―  ――――    ==  ̄―― ̄ ̄___ ̄―===━

                 /::: |::::{:::∧{::::::::{::ト:、;::‘,::::∨∧
             /イi::|::::从=-\:::{N-=ヘ∧::、::∨∧
              从:j:::{卞 l} > iヾ < l} ア`}ミx::}i⌒
                 Vハ!  ̄/| ヽ ̄ u.レ⌒i'
               Vハ     :!       !r /
                Vハ     ゙       ムイ
__―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄―――  ___―― ̄ ̄___ ̄―==

―― ̄ ̄___ ̄―===━___ ̄―  ――――    ==  ̄―― ̄ ̄___ ̄―===━
      -= 彡::::::::::::/::::::/::/:::::::::::::::::| \:::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::i

         /::::::::::/::::::/::/:‐z::|:::::丶ト:ニヽ:::::\:::::::!:::::::::::::::::::::i
        ′::::::/:::::::/ィ _´\ト、::|    -V\:\:|::::::::::::::::::::::i
          |::::::::::|:::::::/V ゝ=ミ ヽ \  ' ィテミヽ ヽ:)::::::::::::::::::::: ’.
        /::::::::::|::::/ 7ィ代朽 l    弋:紗 ィ' /::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.       /::/::::::::|:/ハ ゝ `           u/::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
      ,//::::::::::::::::::::::\    、        7:::::/::::::/::::::::::::::::::::::トー
       /:::::::::::::::人:::::::::::ゝ           ∠::::/: /::::::::::::::\::::::ヽ
__―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄―――  ___―― ̄ ̄___ ̄―==

―― ̄ ̄___ ̄―===━___ ̄―  ――――    ==  ̄―― ̄ ̄___ ̄―===━

               |¦|   i  厶|l !l | |  i/l !_l」从l {   !   i
               i/! |   |  lrf.}Hト、i |  |rjム斗z‐}¦ ,i  ′
                    ! |¦   |¦|弋茫ミi }、 | '´う沙'7/i /'! /
                 |八   |八{    }ノハl    ノ´/ / ノV
                !  ', i 小 \   ´{{ ヽ     イ ,'イ トヽ
__―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄―――  ___―― ̄ ̄___ ̄―==

―― ̄ ̄___ ̄―===━___ ̄―  ――――    ==  ̄―― ̄ ̄___ ̄―===━


┌──────────────────────────────┐
│そこで、彼らが見たものは、累々と積み重なる死徒の遺体。      ......│
│ そして、その上に横たわり、死んだように眠っている一人の女性。   .│
└──────────────────────────────┘




┌─────────────────────────────────────────┐
│――――そして、致命的なほどまでに崩された、大聖杯の成れの果てだった―――――……    │
└─────────────────────────────────────────┘





 ┌──────────────────────────────────────┐

 │                                                                            │
 │                                                                            │
 └──────────────────────────────────────┘

 ┌───────────────────┐
 │                                      │
 └───────────────────┘
 ┌──────┐
 └──────┘
 ┌──┐
 └──┘
  □







【以上で、第五次聖杯戦争メインパートします。お疲れ様でした】


【以降は個別エピローグとなります。個別エピローグについては、後日改めて用意します。】




           , -─-  、
          /::::::::::::::::::::::::\
         /:::::::::::::::::::::::::::::::::::`、
.        l::::::::::::::::::::::◯::::::::::::::l

.        l:::::::::::::::::::::::::::::::::::O::l

.         、::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
            \::::::::::::::::::::::::::/
              ` ー-  ヘミ|              では、まず脱落した三騎のサーヴァントについてデータを貼って、今日は終わりとします
        /,` 、` -`,--` ,

  __,---/;;;;;`  `-,-/ニニ |
 /;;;;;::::、:::::::::|、_ ,>、 /::l,_l・ ,<、__           長い間、お付き合いいただきありがとうございました。
ノ;;;;;;;;;;;;:::|::::::::::<:::::::ヽ``l::::|  |`l,::::ヽ
|;;;;;;;;;;;;;;:::::|:::::::::::::ヽ:::::::\|:::|`-‐'/::ヽ::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;:::::::::::::::::::-、:::`;:ヽ;-';;;;;:::ヽ::l
;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;:::::::::::::::::::::`、;`l;;;;;8;;;;;::::`ヽ
;;;;;;;;;;;;/、;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::;`l;;;|;;;;;;;;;;;:::::`l|、
;;;;;/'  `,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::|;;;::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::l
;;;く   ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
┌‐────┐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;`;;;_;;_,/
│       | ̄:::::::::::::::::―:::-;;;-    _ _

┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━┳━━━━━━┓
  ≪クラス≫:アサシン          【マスター】:陽向繁治
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━┫
  【真名】:ハイルブロンの怪人     【消費】:30        【属性】:混沌・悪              反英霊
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┫
  【筋】:E(10)      【耐】:E(10)     【敏】:C(30)    【魔】:E(10)     【幸運】:A(60)   【宝】:C
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫

                   ...≦/////////` 、
                      //////////////////\
                _ノ// ///////////////////\
         __ .. ィ≦//////イ//\/////////////////ヽ
         /////////////{ {///〈` <////////{ {/////}
        ̄//////////∧∨//ト、  .>く///∧∨////

        /////////////∧V/∧   ィf心キ≧∧∨//
       ///..ィ:///////∨//∧トrミ\   {{::ソ ///∧V厶__
.      //7/////////∧∨///∧ゞ'  _}777≧≦///////
     /´ //////////イ////////>─Z////   ゝ===≧\..
.       , //////////{////ハ/r…≧ォ//
      〉//////  )'   !//∧! `>イ/く//! ト . ( ィ
.     ///Ⅵ/        V/  ./`7厶斗ハ 」::::::V:::ト>--…一
     レ'  V         ヽ  ノ/:::::::::::::::;;;厶::::::::::::::::\
                    / {::::::::::> ´ ,:ヘ \::::::::::く
       ト、   ィ       /   .乂:::/  ///ィ' (/:::::::::::/
     厂:::::У::l___.. イ       }/i {{ {/イ´ ノ7:::7:::::::\    /
    _/:::::::::/ ̄           x==≠人ゝ-イ / ¨゙Y:::::::::::::::> /
7777\:::::::::::'          ,z/:::::::::::::::::::::::\レ - …メ::::厂{::::::`Z
/////く::::::::::{l        く//{::::::::::::::::::::::::::::::\ -…=ミ::::::::::::::::::\
 ̄ ̄ Z:::::::::∧.    /  ¨ヘ:::::::::::::::::::::::::::::::::::\===个x:::/  ̄`
     `7::::::::..ー一へ     ∨:::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::ヾ ̄y’ }′
      `T::∧:::::::::::く   /:∨:::::::::::::::::::::∨:::::::::::} {  ′
       レ'  ∨ ̄   r≦:::::::::∨:::::::::::::::::::::∨:::::::ノ |  .
                /    ̄ ̄∨:::::::::::::::::::::∨ィ'  | |
.             /           ∨::::::::::::::::::::.´    l {
代理AA:朝霧アサギ(日本一ソフトウェア)

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
  【クラススキル】
  ◆気配遮断:A
 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
 完全に気配を絶てば探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しい。
 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
  【保有スキル】
 ◆悪事百般:A+
  ありとあらゆる犯罪行為の才。
  殺人、強盗、詐欺、窃盗、放火、暴行、不法侵入……全ての犯罪行為に高い習熟度を発揮する。
  また犯罪に関わる英霊と対峙した際、高い確率で真名を看破することができる。

 ◆顔の無い女:B
 確たる個を持たないが故の変身能力。
 女である限り、どのような姿にでも変化することができる。
 技術というよりも魔術、呪いの類である。

 ◆道具作成:E-
 綿棒を作成する技能。

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫

  【宝具】
  ◆『全ての悪徳よ、我が名へ(ハイルブロン・マリス・ステラ)』
 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 正体不明の大悪党、『ハイルブロンの怪人』という存在。
 彼女が犯罪者である限り、誰も彼女が何者なのか知ることは無い。
 真名が看破されていない限り、アサシンは自身のステータスを自由に偽装できる。
 偽装はパラメータに留まらず、スキルや属性、クラスまで偽ることが可能。
 また複数の相手にそれぞれ別のステータスを見せて、攪乱する事もできる。

 ◆『二重螺旋が紡ぐ幻(デオキシリボ・パスカリ・ラウデス)』
 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1人

 アサシンが消滅した時、一度だけ発動可能。
 聖杯戦争の舞台内に存在するアサシンの残留DNAを一つ破棄する事で、そのDNAの場所に再出現する。
 指紋や唾液、血などが主に効果対象で、物品、地面、人間など何処に付着している物でも構わない。
 破棄した残留DNAからアサシンの情報を読み取り、再構築することで擬似的な復活を行う。
 DNA情報の英霊である『ハイルブロンの怪人』だからできる芸当である。

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
【weapon】
 『ラドムVIS wz1935』、『H&K P2000』
 ハイルブロン警官射殺事件で使用された銃、及び奪われた銃。

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
【来歴】
 1993年から2008年にかけて、ドイツをはじめとしてヨーロッパ中で暗躍したとされる怪人物。
 その名は、初めて怪人のDNAが検出された「ハイルブロン警官射殺事件」に由来する。
 怪人の犯行内容は殺人、強盗、窃盗、薬物取引、死体遺棄など多岐に渡り、
 皮切りとなったドイツ以外にも、フランスやオーストリアなどでDNAが採取されている。
 そのプロフィールは殆ど謎に包まれているが、DNA鑑定の結果、ロシア・東欧系の女性である事が判明。
 そのため、怪人は東欧の犯罪組織などに所属し、複数の言語を操るものと推測された。
 ドイツ警察はこの怪人を「顔の無い女」と呼び、30万ユーロの懸賞金をかけて逮捕に全力を注いだ。
 し かし、2009年3月、怪人のDNAがフランスで焼死した難民男性の死体から発見される。
 また同年同月、2007年7月の少年が窃盗目的で学校に侵入した事件の鑑定を行ったところ、
 少年が現場に残した清涼飲料水の缶の中からハイルブロンの怪人のDNAが検出。
 流石に不審に思った当局が調査した所、今まで怪人のDNAと思われていた物は、
 DNA採取に使用される綿棒を納入していた業者の作業員の物であるということが明らかになった。
 この工場の労働者の多くは東欧系の女性であり、素手で包装が行われていた為DNAが付着したと思われる。
 これにより今まで怪人の犯行とされていた事件は全て無関係であることが判明。
 数々の事件の捜査が振り出しに戻り、 捜査し直すことを余儀なくされた。
 ドイツのフランクフルター・アルゲマイネ紙は、この事を「戦後のドイツ警察史上、最もお粗末」と評している。
┝━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
【聖杯への願い】
 世界に溢れんばかりの犯罪を。
 犯罪だけが我が存在価値であるが故に。
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
【性格】
 『犯罪を犯す』ことだけが自らの存在価値と捉えており、とにかく大小問わず犯罪を犯そうとする。
 顔も名前も年齢も国籍も、何もかもが曖昧で不明瞭な彼女にとって、
 『凶悪な犯罪者』であり続けることだけが、確かな自己の証明たり得るからだ。
 その犯罪の矛先は取りあえず自マスターに向けられるが、
 さすがに、無意味に危険に晒すほど無思慮では無いので軽く物を盗んだりする程度で済む。
 しかし敵マスターには容赦無く、『ハイルブロンの怪人』が最も多く犯した罪――殺人を狙っていく。
 実は重度のショタコン、かつ間接キスフェチ。
 間接キスすればついでにDNAも残せて一石二鳥だよね。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

                  , -‐-.....、.
                ,.'::::::::::::::::::::::ヽ
             i::::○:::::::○:::::::.!.
              i:::::::::::::::::::::::::::::;'
            ヽ:::::::::::::::::::::,/             陽向アサシン、ハイルブロンの怪人

                 `ー-- ´''‐ 、,__,,
           ,. -‐‐'";...'!,;-'"‐'"´   `ヽ
          ./  .,.'    ,     ノ,.-   }       直接戦闘は全くできませんが、変装関係でかなりいやらしい立ち回りができます
          ,! _,.!、   i!  _,._ /"  ノ ,!'
          ,}./=-、ヽ_,. '"'"´  7.  ,i ,i        ある意味、戦闘がシステムではないからこそ活躍できたのかな?
          i ,戈-'"´   ,. -‐'''‐.、'´ /
          .!.7 _,.   ,/;;;;;,,,,   .,;i'
          .'i,;;;;;'_,,.. ;'"`' ‐.、.,,__,,.、,..ノ
          `"´,! ! '"i!ヽ ノ ,/

            i. !  i!  /  i            繁治との相性はかなり良かったと思っています。
            / /" .i! "'! ., '、
           rソ_ !  i  .ノ /_,,..!ヽ
           }、i/`"""´ ̄ ̄l,.ソノi'´          今回、この組み合わせだけは私が自分で組み合わせました。見るからに相性がいいの分かってたので。
          .,!  ! i!    / .i!l.´  !
          i'  i i'、   / .i! i   .'.,
          i  .l. i!   ' ,! l   'i,
          !  i;  'i!;,  ,i!  l  :  !         最後、別れを告げられなかったことだけが残念ですが、それはまあ、エピローグで補完する予定です
          !  l;;  'i!;;;;;,;i!'  l i   l
          i  l;;;,  'ヾ;;i!   ! i   !
          '! l;;;;;,       l  i  ,i
          .'i i`"i';;;;'i!ー'''''i";,  i!.  .i

┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━┳━━━━━━┓
  ≪クラス≫:ライダー          【マスター】:月島莉緒
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━┫
  【真名】:パイア              .【消費】:60         【属性】:混沌・悪        反英霊
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┫
   【筋】:C(30)      【耐】:B(40)     【敏】:B(40)     【魔】:C(30)     【運】:E(10)     【宝】:C
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫
                    _
                   __ \ヽ
                 ....:::::::::::::ヽ}/- 、
              ..:/::/::/:: /:::ヽ::::ヽ
            /::/:::::/::::/:::::::/::: |:::::';::::::',

           /:::::/:::::/::::/:/:::::|:::::::|::::: |r‐┐
          .::::/:::::i:::::::|:::/}/ !::,イ:|:::/::|::::|ゞ_ノ::.
         |:::/'::::::|:::::i:レ=z {/ レ}/ }イ::/:::::}:i:{::.

         |:/ | : _|:::::|弋:ソ   x==z}/::|::::{:i:}:::|
         }′|:::{_|:::::|     , 弋_ノ /: |:::::}i{::::|
             |//¨' ,   、__     /}:,イ:::/0 :::|
             , '     ,\     /::::': |:/ }::{ }′
         .zニ,    |ミ ̄f ´_ レ}:/}/ .ノ´
       /三 i.|     |三≧≦ミz ′
        |三/}v',     |- 、三三ニ'
        }/}::ノニ'     ,三 ヽ三三}
     /}:ノ三}三 ,    ,三三',三ヽ      -- 、
    /:/:/ゝ /三ミ '     ,三三.}vニ,   ´
   γvr ´ /三三三',   ,三三'三/         }
   {:/:/  {ニ三}    ̄ '   ',三ニ/      /    /
  /}:,イ   \,'         ヽ/     , '
. {::i::/     /        ヽ-,/       /      ′
 ∧イ     ./       ,イ::::::.       ,'      ,′
 {::i::}       z─‐, ' ' ;::::::.     r'── -、 {
 ヾi/、  ,' zニニ三//     \:::\   {三≧≡≦}/}
  {::i:::}ヽ/三三三 /.{       .\:::ゝ __.}三三三三|/───  -  _
 /ゝ-//}三三三/ニ|        \__./|三三三三                  -、
 {/////三三三'三.|         /  三三三ニ{      _ _  -‐    }
. ゝ─ |三三三三ニ}        /i  ' 三三三 |   /\           /
      |三三/三三 ,       /::    ,三三三 |  /\ニ ,           ´
     、三 /三三三',        ,.:::{   ' 三三三} , '三三}三}    _  ' ´
     ヽ,/三三三ニヽ    , ':::::{     }三三三 /三三三{三_>
.       /三三三三三\_ /::::/ニゝ -‐.|三三三{三三三三ゝニ7
      \三三三三三 ゝ-- ´三三三.}三三 ./三三三 /

         ̄ ̄ ̄ ̄  ‐-z_三三三ニ} 三三 {三三, '´
                  >' ̄ ̄/三三三}ニ/
                 / ./三三.| 三三三 ',
 代理AA:黒咲芽亜(To Loveる)
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
 【クラス別スキル】
 ◆対魔力:D
  一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
  魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

 ◆騎乗:EX
  騎乗の才能。あらゆるものを乗りこなす。むしろ同化する。
  宝具による付与能力。

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
 【保有スキル】
 ◆加虐体質:A
  戦闘において、自己の攻撃性にプラス補正がかかるスキル。
  戦闘が長引けば長引くほど加虐性を増し、普段の冷静さを失ってしまう
  バーサーカー一歩手前の暴走スキル。
  攻めれば攻めるほど強くなるが、反面、防御力が低下してしまう。

 ◆変化:A
  戦闘状況に応じて自らの形態を変化させるスキル。
  環境に応じて、飛翔、怪力、水棲といった肉体スキル各種を獲得可能。

 ◆自己改造:B+
  自身の肉体に、まったく別の肉体を付属・融合させる適性。
  このランクが上がればあがる程、正純の英雄から遠ざかっていく。
  宝具により、ライダーは“生きたままの肉体”と融合することもできる。

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫

                             /' ̄
                                /:/  _  -──  ‐-
                           /:/‐- :: ::/ :: ─ - :: :、:: ` .、

                               .::/ :!::_:: :: i/:: :: :: :\:: :: :: ::\:: :\
                      -- /:: {_::\::ヽ´/ \:: :: ヽ :: :: :: :: :: :: ::.
             __ r‐_-r ニ二ヽ_ /:: :: :/:: :: ヾ i:: ::ヽ:: ::ヽ :: :: 〉´  ̄ヽ:: :: :::ヽ
       _r ニニヽ─ ,‐- -‐ ─ ´ /:: :: :/:: /:: :/ :: :: :: :: : ヽ:: ::{/////:}:: 、:: :: ヽニニヽ─ -、_

   _/── r-- ‐´  ̄         .::/:: :/:: / :: :: :!:: :: :: :: :: :: : \:ゝ _ノ:: :: ヽ:: :: \--‐-、-、-- `γ‐-.、
-‐、/ -─, -─ ´            /:/:: :/:: /::: :: ::|:: :: :: :: :: :: :: : ヽ:: ヽ:: :: :: :: ヽ:: 、:: ヽ  ` ‐ヽ-- i、:` 、::ヽ
 ̄/ゝ─ ´                /:/:: :/:: /:: ::| : :: | :: ::|:: :: :|:: ::i :: ::|:: :: :!:: i:: :: ::|:: \::ヽ       ` ‐、ヽ '
 ̄                       /:,i:: :: ! :: |:: :: | :: : |:: :: |:: :: :|:: ::|:: :: !:: ::|::| :: :: ::|:: :: :: ヽ:: '         {::| :}
                     /::,| : |:: ::|:: :: | :: : |:: :: |:: :: :i、: :|、::i |ヽ::|::|:: :: :: r、:: :: :: |、::|           / i:: }
                        ' ::| .|:|::|:: |:: :: | : :: |:: :: |:: :::|.!:| `|:|:-ヽ!: | :: :: | }:: :: :: |::V _ , -‐ッ-‐´ /::/
          __          | :, |:|ヽ|:: ::|:: :: |:: :: :! :: ::!:: :: :|:::|:! xサエミ| :: |:: :: :: レ:: :: :: :: ::|/:: /:: /:: :: ://
          \  \       V  |'  !:: ::!:: :: !:: :: |:: :: ト;: ::/::::リ 弋_ソ:| :: ':: :: ::|:: :: :: :, '::/!_ /-─‐ ´
           \  ` 、.       |:: ::|:: :: |、:: ::',ヽ::| ∨::::::::::::::::::::::::::!::/:: :: :: /:: :: ::/::/ ̄
‐-、 , -─ - 、      )、.  \       ':: :|,:: : | :ヽ ::V.`   '、      .ノ´:: :: ,イ: !: /:: :r─- ,
//i´///////ヽ  _ノ ∧   \.      ' ::|ヽ ::!:: ::\::'..   、_ ノ  ,.イ:: /!/|:: |´:: :: :/     ` ,
//|//////f ̄` ̄////∧    \   、 .ヽ| ヽ|::、:: :|`' .〉`:::...、   / レ′./:::|ノ :: :: : |        ` ヽ ̄ ─
-‐ヽ/////ヽ__/////////ヽ、     \|. \ .!  ト、|\! /  ',:: :: ::. ̄-、 r‐‐/ :: :: :: :: :: ::|           i////
   \//// /¨\//////// ̄ヽ、  \. \   ' ,イ    、:: :: :::\ r、/ :: :: :: :: :: :: :: ト 、        |////
     ̄ ̄    \////////// \   \  \ /、::ヽ__/ヽ__ /Ξヽ-.‐  ̄ ̄ /:: ::\` ‐- --、-- .´////
               ヽ////////r-‐\   \  \´::_.、-´   ト 、 三三三.三三 /:: :: :: :: ::`‐ ´::!  ̄  ─
              \//////    \_  \  \     、:: : ─- 、三 r‐´ :: :: :: :: :: :: :/:: :::/|
                ヽ,///{      `i 、.\  \    \ :: :: :: :: >'|,ヽ :: :: :: :: :: /:: :: /|
             _  _ノ- 、::ヽ      /,ィ { \.\  \   ` T . ̄:: :::/\` ‐-‐.. ´:: ::/ ,
             \     `‐ \   ´ .'J  \|\  \ -‐ 、 ヽ-r ´   .\:: :: :: ::/   i、_ _ ─ -
              `          \         `- \  |///  ̄ /     ` ─. ´     ',/////////
                 \.      \──  ̄/////.\!/////     、          ,/_/////
                 -─` ‐- 、    \/// -─  ̄ ̄//{ { |       i             ヽ//ヽ////
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫

 【宝具】
 ◆『疾病の魔猪(クロミュオーン・メタモローゼ)』
 ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
  魔獣カリュドンの猪の原典たるクロミュオンの猪。その毛皮。
  身に纏う者の肉体を異形の魔獣へと変貌させる不可逆の変身宝具。
  クロミュオンの猪たるパイアの肉体は、常時この宝具が起動しているため、
  その姿形は不定形であり、戦闘状況により廻るましく変異する。
  付随効果として装備者の周りには常に黒い靄が漂い、マスターの透視能力を阻む。

  ……その真の能力は他者との細胞/霊子レベルでの融合と肉体の奪取であり、
  他者を支配する“騎乗能力”こそ、この宝具の真価であり彼女がライダーたる所以である。


┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫


                    /{ ̄` 、
                {:::::{
               - {:::::{─ - 、
                /::::::__ ヾ{:::::_:::::::`:..、
          /::::::/::::::::ヾ::ヽ::::\::::::::::ヽ

            ´::::::/:::::::::::/:::::::::}::::::::::ヽ:::::__:::.
.          /:::::::/::::::::::::::/ :: |:::::| :::::::i:::::'Y/∧:'
        /:::::::/::::::::::::::/:::::: |:::::|::::::: |:::::::ヾ、ノ:::'
       ,::::::::/:::::::/::::∧:::: ∧:::ト;::::: i::::::::::::{::i::}::'

         '::::::;'::::::::/:i:::;'__:::::::| }::|_';:::∧::i::i::::{:v:}:::|
        '::i:::::!::i : |レ}/  {::::::| |::| V }イ i::|::ヾi}:::|
      |:::|::::::::|::::|x==z \{ レz==x||::|::::ヾi、|

      |:::|::::::::|::::| 仆:ハ       仆:ハ |イ:;':::::|::::Oヾz-‐ィ´
      |:::|::::::::|ヾ{ 乂ソ      乂ソ  レ}::::/::/::{   ̄
      |:::|i:::::::|ヽi ⊂⊃  '   ⊂⊃/:::::/::/{ヾ

      }::ル{:: |:::::\  {  ̄ ̄ }  /:::::/::/{::{

      レ   ヾ{:::::::| >、  ‐‐ ´ < }:::::/}:∧ ヾ
       / ̄\\{ ./ /\‐ ´ /  |::/ } | |
      /'    ヽ { / / /`ヽ/   レ'   ! !
     ノ::::{     V\    {ノ/三三}   / }
   /:/:ィ' ,      V ヽ   }\三} i     { _
  /:://   ,      V ノ  / } /\} |/   }\ .}
. /::/:::ノ {  、      }/  /ニ レ    }_ fヽ ヽ }

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
【来歴】

 ギリシャ神話に登場する怪物。嵐の怪物神テュポーンと地母神エキドナの間に産まれた娘。
 魔獣カリュドーンの猪の母親にあたる牝の猪であり、コリントスのイストモス地峡のクロミュオーンを根城とし、
 夜な夜な付近の農村を襲撃しては農民を食い殺していたと伝えられる。
 しかしクロミュオーンの人食い猪の噂が広まってしまい、アテナイに向かう道中のテセウスにより退治されてしまった。
 後に彼女の毛皮はアルテミスにより狩り取られ、魔獣カリュドーンの猪生誕の触媒とされた。
 なおパイアという名は彼女の育ての親でもある老婆の名が取られたものであり、
 また一説によれば彼女は人型を取ることもできた、或いは人間の娘であったとも言われている。

┝━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
【聖杯への願い】

 ――お腹が空いた。早くこの飢えを満たさないと。

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
【性格】

 子供らしい無邪気な一面に獣の残虐性を併せ持つエキドナの娘。彼女の子供の中でも一番の問題児。
 常に空腹状態であり、何かを食べて(同化)していなければ気が済まない。この空腹を満たす為、生前は多数の
 農民を捕食した。サーヴァントになっても旺盛な食欲は変わっておらず、何よりマスターが一番に気を付けなければ
 ならないのは、彼女に喰われないようにすることである。それだけの為に令呪を使う価値さえある。
 だが例外的に彼女が捕食しなかった人物がいる。育ての親の老婆パイアである。
 魔獣の娘である自分を愛情を込めて、育ててくれた彼女にだけは決して手を出すことはなかった。
 ……仮にこの魔獣の空腹を満たすことができるものがあるとすれば、それは『愛』なのかもしれない。

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
【備考】

 同化ライダー。他者の肉体を簒奪し支配する融合型のサーヴァントである。また一度に複数の生物と融合することで、
 生物同士の肉体を自在に結合させ、例えば人体で構築された騎馬など、合成獣じみた騎乗生物を作成することもできる。
 なおこの時のHPは融合対象+パイアの合計値となる。また生物以外でもバイクや自動車などに変化させた身体の一部を
 侵入させることで内部から直接操作し騎乗物として扱うこともできるが、同化そのものを行うことはできない。
 宝具ステータスがCで宝具ランクがB+なのはアタランテからの仕様でございます。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


                  ,. -─-  、
                 /:::::::::::::::::::::::\             ライダー。今回の瞬間最大風速(戦闘力的な意味で)。
               /:::::::::,::::::、::::::::::::::::`、
     .          l:::::〓:::::::::::〓::::::::::::::l              生き物を与え続けることで際限なくパワーアップしていく長期戦型のライダーです。
     .          l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
     .           、::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
                   \::::::::::::::::::::::::::/               無機物も食べるけど、あんまり意味はない。
                    ` ー-   -‐´   
                   ,:-|‐'iニ"_,,-=:l. i`':、_
                 ,.;'" ,'  i"-‐ _.,:'  .|::::::::::: ̄ `''=:、    こういう派手ポジションってやっぱり必要っていう感じしますね
                // ,'-:、 |-‐フー-=ニ:::::::::::::,.;-'":::::::ヽ
              _,.-',`-i"`i ,' .`i.,.:'/   ./ ,.-, /:::::::::::::::::::::i   今回、やってることが地味なサーヴァントが多かったので、いいアクセントになっていたと思います
            ,r':::::::i-、!"'、r-'"i゙ ./   //,.:'-"::::::::::::::::::::::::|

           ,:'::::/ r''l__ri"r| i"'、|./   r-"-く_:::::::::::::::::::::::::::::.i       ライダーが出張ると聖杯戦争感が強まっていた印象
          /__,,,!__| |  i" 7 /.i  ,!゙-ニ_''‐、'`:、..::::::::::::::::::::/
.       _,.-:;'r'゙,.',:-'  `''―:'-'-'---!-',r‐-,,,`‐:、)‐'::::::::::::::::::,,:'
      / -'、_,'/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::` ―`゙´-::::::::::::::::_,:',:'

       /:::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.-'".,:'
.     /:::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::,:'
     ヽ:::::::::::::::::`''‐‐-、_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::/     ランサーも紹介するつもりでしたが、あんまり一気にやってもアレなのでランサーは次回に後回しということで、ここまで。
       `ー- ..,__,.-r‐‐''"´「`''''ー-:、____,.:'゙:::::::::/
            |:::::::::::|     |     |:::::::::::::::::::::::::::::/

┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━┳━━━━━━┓
  ≪クラス≫:ランサー           【マスター】:アンネリィ・グラント
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━┻━━━━━━━━━╋━━━━━━━┫
  【真名】:レプロブス                【消費】:50         【属性】:秩序・善          英霊
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┫
  【筋】:B(40)       【耐】:B(40)    【敏】:D(20)      【魔】:B(40)    【幸運】:B(40)   【宝】:A+(50)
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫

                                     __/二ニ=ミ、
                                      /{厶=‐__―モ⌒ヽ |',
                                 }/  /__ ] 入_‐] | ,         /|
                                     ノヘ} ヒ ィ⌒}   YYⅵ   ',        /
                                   代ワ^ヽー    L{h ) |   ,      /  |
                                  | 〈 _         ( i |    ',     /
                                  l  __     _ノ {     ,   /   |
                                  ∧ ´こ  `ヽ  /⌒l_ {      ',  /     !
                          |',       }       イ  /^ Ⅵ      V,/      」_
                l\           | ,      ー‐=≦____ }|    / ̄ ̄ ̄} ̄ ̄\
                |  \        ',   /| r┴冖⌒ ̄____!_ イ     _ 」__
                |    、     |  ,  / { Yア<> ̄ ̄ ̄{ ̄ ̄ {  /       \
                 、    \    |    i /  { ノ冖⌒ ̄ ̄ ̄アハ     V〃
                 \       、 |    | ,' /   _ -‐ ⌒   }__ /
                    、       |  _|,_{/{ ̄ ̄  /{       } | | /
                        \_ /⌒{ ̄/ /i:i:i{    ,.i:i:{       } | l /
                      /\   /_/i:i:i:i:i:i{__ /i:i:i{       } | /
 代理AA:蟇郡苛(キルラキル)

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫

  【クラススキル】
  ◆対魔力:A
  A以下の魔術は全てキャンセル。
  事実上、現代の魔術師ではランサーに傷を付けられない。
  宝具の恩恵によりランクが向上している。

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫

  【保有スキル】
  ◆信仰の加護:A
  一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。
  加護とは言うが、最高存在からの恩恵はない。
  あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。
  ――なお、ランサーは“神の子”から直接加護を受けた者の一人とされている。


  ◆怪力:A+
  一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。
  使用する事で筋力を2ランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。
  かつてランサーは、半獣半巨人の姿をしていた。

  ◆聖人:C
  聖人として認定された者であることを表す。
  聖人の能力はサーヴァントとして召喚された時に“秘蹟の効果上昇”、“HP自動回復”、
  ”カリスマを1ランクアップ”、“聖骸布の作成が可能”から、ひとつ選択される。

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫


                               /_― ⌒\} } {     |',        /{
                                {に=ミ、 \ j  ∧     ! ,       /
                               K⌒ 、\  、 { ∧      ,     /  {
                               { f 、_   、>=ミ / ,   |   ',   /
                             ', ',⌒\   \/ハ  |   __,‐〈   {      /}
                              ',} _   、  r‐ア⌒i !/{ア⌒\ 、__/≧、      ′
                             /{', J)}   _⌒ ィ  /{アアア≧s。  厂 ̄_}/   /
                    {\       /  ,f冖⌒_ >'  夊ZZZZZZ\{/ | /  /
                    {   、      ′ {  ーT冖⌒     //} ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ !(_ /!
                    {    、   /   {/ノ{___ イ //          V  ̄ ̄ ノ
         .            \  /⌒ i{   {\{___/| >'             }__ /|
                        厂く  |\ 乂_ ノ//⌒ / /     \          } } }7 {
                    〈/⌒ⅵ   、,//  / /                从ア  ,
                        \/ ̄⌒\i{〃\  {__/ 〉         }        〃   /
                         / /    \   、_ /′        }       /    〈
                      /  ,         \ /  /      }  , {     ′     ,
         .            {   /         V  イ{         / /      /        i
                     {            Ⅵ リ      / /      ∧        |
                     /{            }>       / /    ,/  、
                   /             〃        / /    /\___    |
                /             /        /     /  /       \ { ̄|
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫


  【宝具】
  ◆『この大地に祝福を(サンクトゥス・アルボス)』
  ランク:C 種別:結界宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:100人

  神の子の加護を受けた聖なる杖。“豊穣”の概念を宿せし奇跡の具現。

  地面へ突き立て真名解放することで巨木へと変化。
  周囲に“聖域”を形成すると同時、「浄化」「恵み」の光で辺りを包む宝具。

  しかしその神髄は、あくまでも「その奇跡を目撃した者の心を震わせる」ことにある。
  真名解放していない状態であっても、他者へランサーの言葉に同調し易くなる効果を発揮する。



  ◆『我が主は世界を跨ぐ(テラ・メエリタ)』
  ランク:A+ 種別:対界宝具 レンジ:- 最大捕捉:-

  人類の原罪と全世界を背負う者――を、更に背負った者の証。
  “この世全て(グロブス・クルーキゲル)”が描かれた、ランサーの背そのものである。

  ランサーの背を、この世界そのもの以上の規模を持つ極大異界として成立させる宝具。
  世界全てを滅するほどの力でもなければ、その背を害することが不可能となる。
  また、肉体全体にも最高ランクの対魔力・物理耐性・状態異常耐性を得ている。

  この宝具は、ランサーがその信仰を忘れぬ限り、決して失われることはない。

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫

  【keyword】
  ◆『この世全て(グロブス・クルーキゲル)』
  「十字架が乗せられた地球儀」のような形状をしている“世界球”。
  全宇宙の象徴とされ、これを持つ者は世界を支配し神となる――と言われている。
  当然ランサーはその実物を所持していないが、とある男が持っているのを見たことならばあるらしい。

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫


                           / Ⅵ {  〃 /  /          \
                       {  Ⅵ{  {/    -―       /
                       {   Ⅵ    / /  /⌒ ̄ ̄   \
                           V\{\/⌒¨¨¨¨⌒¨ア       ノ
                        }          /\ ア⌒ ̄ ̄  ア
                        l  ヽ      / /∨ \ /⌒Y=‐′
                       〈_\_} 〈__/_/‐、    i{/⌒}} {

                          癶ぅ)} ⌒くfう        フ 〃 {
                        | /     ヽ ̄       {ノ ) {
                           V                 i{nイ\{
                            ',`ー           /^ー'′ >、
                    |\          V_        /|   / /\
            |\        、      }/7⌒=‐     /  j  / /   \
                  、   |   \_i{\__i{ { ̄      イ _ -=⌒ /    /^
            |   \ |   __i| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|=≦_ -=  _  =‐       / /  \
                    /, ┐ ヽ      |  |大冖大⌒ ̄   _ -=  /     \
            |    /⌒{  {__j _ノ       |  |  X   >  _ -=  _  =‐         \
            l     i  / ̄ 「 i^Y      |  |⌒ヽヽイ‐=   _ =‐⌒                \
            l   /l  {    、_j_ノ       |   }  _ =‐⌒                    、
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫


  【来歴】
  十四救難聖人の一人。
  「クリストフォロス(キリストを背負いし者)」の名で知られる、キリスト教の伝説的な聖人である。


  犬の頭を持つ半人半獣の巨人だったレプロブスは、「この世で最も偉大な王に仕える」ことを夢見ていた。
  そうして自身の父→国の王→王が恐れる悪魔と主を転々としていたのだが、
  ある日その悪魔が“十字架”――即ちイエスを恐れていると口にした。
  「であればその者こそ真なる王なのだろう」と彼は悪魔の下を離れ、イエスと出会うべく旅を始める。

  道中でキリスト教のなんたるかを知り、来たる日の為に宗教を受け入れて。
  そしてある時、「いずれとある巨大な川をイエスが通る」という予言を聞き、その川で待つことにした。
  その合間に自身の巨躯を活かして橋渡しを引き受けることにしたレプロブス。
  待てども待てども目的の人物は来やしないが、それでも彼は愚直に橋渡しをし続けた。

  ――数十年の年月が経った冬のある日。
  嵐に晒されてまでいるこの日に川を渡るような者は居ないと思われたが、
  しかし見慣れぬ少年が渡りたいと彼に頼んできた。
  危険だと諭すレプロブス。それでも引き下がらない少年。
  「ならば渡すが、決して離すな」と忠告をした後に、彼は少年を背負い川へと向かった。

  そうして渡って行ったのだが……どういうことか、一歩進むごとに少年は倍々にと重さを増していく。
  遂には腰を折ってしまいそうになったが、しかしそれでも彼は耐えきって、なんとか川を渡り切った。
  あまりの異常さに只者ではないと感じたレプロブスは、
  「世界を背負っていたかのような重さだった。貴方は何者だ?」と少年に問う。
  少年は「貴方が探し求めていたキリストです。重いのも当然、世界全てと人類の罪を背負ったのだから」と返す。

  そうして、目的の“王”に出会ったレプロブスは
  イエスのその在り様に――全てを背負う偉大さに感動し、この生涯は正しきものであったと確信したのである。

  その後、イエスに異形を通常の人のそれに変化させられ、
  「キリストを背負いし者」という意味の「クリストフォロス」の名を祝福と共に授かった彼は、
  枝を大樹に変える奇跡を起こし、決して異教に屈さず、処刑を受けても生き続け、数千人を改宗させて。
  そうして首を直接刎ねられ、漸くその生に幕を閉じた。

  しかし彼の死に際そのものはとても潔いものであり、既に思い残すことは無かったと思われる。

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫


イ  ト        //            //  / , "´           7   /
| |        //              // / ,, "               /  /
イ ト        //           /// /        /⌒ヽ  /  /
| l           /              // /         /   l /  /  ,  ´
 ! l                     ///          /     l   '' < ̄
. l l       m           〃          /    / ''´> ´  _ イ/
.  ll     ∧|lh           /'         <     / ̄  _ -‐
.  ll     `l::::lニ]       /           /     / _ イ/
    i!   `l::((___{     /           /       、/ ̄
    i! \ /∨ー/‐v/ /          、―      /             /
      Y:::〈》ニvr、',          -=/     ィ/             7

         ∨〈ーハ7| |      ___,  ´    ィ/´               /  /
        `r'_< V\‐     >_  -‐ "         、         / /
`丶、     ,〈― \V‐〉、 -‐  "        _  -‐ ´ ノ        / ィ/
     ー    ヽ Y`´{ レ‐fヽ __  -‐ ゛-― ¬ ´ ̄        7 /
    ,,  ´   ノ〈⌒〈乂:::::Y          ‐-  __       __ト- ´ィ/
ィ "´   /><へ v‐ハ__ ̄`            ` ‐ァ-  ニ二 -‐ ´      -―
     /::::::::::::〈ー/:ノ <:::::`ヽ   ̄ ̄   ===‐-  _____  -‐

.     rr 、::::::::/´ ̄\ |::::::::::',__           ̄´―---- ___  -‐  ̄¬
   ,..:´:l_l/r‐´     Y:::::::::::ト \
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫


  【補足】
  最後の刑の直前に受けた刑は矢の掃射。
  だがその悉くはレプロブスから逸れ、逆に処刑を命じたとある王の目を傷つけた。
  そして斬首されることになるのだが、
  レプロブスはその際、「我が血を塗れば目の傷は癒えるだろう」と言葉を残している。
  漸く処刑が完了したところで、王はその言葉通りにレプロブスの首から滴る血を目に塗った。
  すると忽ち傷は癒え、目は完全に治ったという。
  そしてその王は、キリスト教徒になったのである。

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫

  【性格】
  クソ真面目な堅物。
  自身が仕えるに値う者を求め善行も悪行も愚直におこなった人。
  しかし神の子との邂逅によりその精神は落ち付いたものとなり、また柔軟性を持つようになった。

  だが神の子への忠誠心にも似た信仰心は決して揺らぐことのない強固なものであり、
  故にその一点に関してのみ、悪い意味で感情的になってしまいかねない。
  根が善人であることは間違いないのだが。

  物理的な苦行は得意だが、断食などの行為は正直苦手。

  一人称は「我(われ)」。堅苦しくも豪快な口調。

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫

  【聖杯への願い】
  「我が王の齎した奇跡と同じ名を持つシロモノを悪用させるわけには、断じていかぬ!」

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


              , -─-  、
              /::::::::::::::::::::::::\
            /:::::::::::::::::::::::::::::::::::`、
  .          l::::::::::::::::::::::◯::::::::::::::l
  .          l:::::::::::::::::::::::::::::::::::O::l      というわけで、ランサー、レプロブス(クリストフォロス)でした
  .           、::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
                \::::::::::::::::::::::::::/
                __` ー-   -‐´         今次キャスターの天敵、もとい、今回は相性的な意味で他のだいたいのサーヴァントに優位に立てる有力候補でした
         '´::::::::::::::: ト、ヽ.___

       ,. '´--、:::::::ヽ:::メ'´`iT〈シ
       /::::::::::::::ヽ:::::::ヽ::ヽノ、 ヾ          研究所での戦いでアサシンに介入されなければ、優勝の可能性も十分にあったでしょう
      ハ、:::_::::::゙';::::::::ヽ::::ヾ! i ',
     ,/:::::_::::,-::::::',::::::::::l__;vヘl ',        そしてライダー体内からの脱出中にアヴェンジャーからの攻撃を受けなければ、あそこからのまき直しも可能だったでしょう。
    /::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::`ヽ、:ヽ ', 
   /、:::::ニニ二二フ::::::::::::::::::::ヽ::', l      色々と巡り合わせは不運が続きましたね
.  /::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::ヽlj.
 /:::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll       個別エピローグはそれなりに先になると思います。今日はこれだけ。

【全部出来てから貼ろうと思ってましたけど】
【多分、全部出来るまでまだまだかかりそうなので、できたものから順番に貼っていきます】

 「ふぁ……あ」

 広い武道場の中に、少女の欠伸が響く。暖かな風が開け広げられた扉を突き抜けて木造の室内を攫う昼下がりは、久方ぶりの昼寝日和。
 それは天候だけの話ではなく、寧ろ精神面――――昼寝していられるような平穏なんて、ここ一週間ほどの間の一度として訪れはしなかった。
 いつも通り生活しているつもりでも、心はどこか常に安息を失い、気を詰めて日常を送らされる。
 建前上は数々の協定が壁になって身を守ると約束してくれたとしても、いざというときには何の役にも立たない。
 事実、協定が定められて初めての聖杯戦争だった今回ですら、枠外の参加者や無法者の手によって、
 参加者の命を守るべき協定は幾度となく踏みにじられてきた。
 一般人一人に対する国家でさえも、抑圧し縛るには足りないのだから、
 強大な力を得た魔術師に対しての小規模な組合如きでは、やはり制するには足りなかったのかもしれない。
 何にせよ、平穏は訪れた。もう背中を急に打たれることも、闇夜に狙撃されることもない。
 血生臭い争いからは、少なくとも10年、或いは半ば永遠に、解放されたようなものなのだ。

 「……なのに」

 気怠げなまぶたを擦りながら、少女は深々と息を吐く。
 そうだ、戦いは終わったのだ。
 奪い合う聖杯も争うべき遺恨も今は存在しない、少なくともこの家には存在しない。
 なのに、どうして、この武道場は殺気に満ちているのだろうか――――いや、理由は知っている。知っているが、納得が出来ていないのだ。

 「それに、ここで見てなさいだなんて……なんで私が……」

 ぷぅ、と頬を膨らませた彼女の視線の先には二人の青年がいる。
 彼らは全く同じ背格好で、全く同じ武器を携えているが、その二人が根本のところで異質であるというのは誰の目にも理解出来た。
 そう――――心得を全く持たないものの目を通してでも。
 一方はただの人間だが、もう片方が内側に蓄え隠す渦巻いたものは、凝視していれば心が汚染されてしまいそうなほどだ。

 そんな異質な両者だが、互いに向けて殺気以上の敵意を向けているという点においては、双方全く相違ない。
 そう、今この部屋中を支配するどろどろとした殺気は、全てその二人から発せられたものなのだ。

 もう戦争は終わったというのに、どうして今更そんなものに晒されなければならないのか――――少女はもう一度溜息をつく。
 疲れ切った表情。もううんざりとばかりに青ざめた顔が膝と膝の間にがっくりと埋もれて、それが徐に持ち上がった後、殺気は堰を切ったように物理を伴って交錯した。

 「――――チッ」
 「……!」

 全くの同時だった。
 二本の小太刀が十字を作って、刃先がぎりぎりと火花を作る。強化魔術によって上乗せされた膂力も、つばぜり合う刀の重量も全く同じ。
 舌打ちをしたのは『何か』の方。それは、人間であるもう一方の青年をトレースして作り出された存在だから。

 「何か変わったのかと思ったら、何も変わってねえなあ! その程度で俺を敗れるかよ、出来損ないめ!」

 青年――――水城サスケは、聖杯戦争の最中、水城家に秘蔵された禁忌、『白曜鏡』に触れてしまった。
 それは、自己と同一の存在を作り出し、それを滅ぼさない限り死の運命が本体に訪れる。
 だからサスケは、死の運命から逃れるために、今、自分を複写した偽物との戦いに挑んだのだ。

 身体的には全く同質。両者の決着を別つものがあるとすれば、それは精神面(メンタル)に他ならない。
 身体はコピーされても、両者が牽引する過去は違う。
 過去の違いは、複製しがたい精神面の違いを生む。
 そして、精神面において――――水城サスケという青年は、補いがたいレベルの問題を抱えていた。

 「小心者のお前はな、人格が歪んだお前はな! 既に欠陥品なんだよ! だから俺が代わってやると言っている!」

 それは、彼の人格を大きく歪めた虐めの経歴。
 町そのものから拒絶されたに等しい扱いを受けたその青年は、十数年の間に歪曲し収縮した精神を育んできた。
 本来ならば高い才能を持つ水城家の御曹子であるところの彼だが、彼固有の歪な精神性が、今までそれを発揮することを許さないでいた。

 「――――!」

 刃が押し負けて、サスケは一歩後退する。偽物が追撃を加える。咄嗟に刀を伸ばして受け止めるも、押されているのは確実だ。
 踏み込みの強さ、他を圧倒しようとする攻撃性に関しては、やはりサスケは偽物に一歩劣る。
 サスケ自身に攻撃的な側面がないわけではないが、それは寧ろ嗜虐に対する弱者なりの抵抗のようなもので、
 圧倒的優位または劣勢でこそ本領を発揮するものだ。
 多少優位を取られている程度の現状において、その爆発力は機能しない。

 「……」

 だから、受け入れよう。
 この戦いに挑む前に、サスケはそう決めていた。
 自分の人格が歪んでいることは明白だ。それは今更覆い隠せるものではないし、それによって自分が偽物相手に劣勢を強いられるのも、
 必然、起こりえることだ。そこから目を背けたままでは、進歩も勝利もあり得ない。

 ならば、精神性で劣る面を如何にして上回り、生を得るか。
 答えはやはり、聖杯戦争の中で見つかった。
 否、手に入れた、というべきだろうか――――とにかく、光明自体は見つけられた。

 サスケが手に入れた光明とは、とある魔術師からサスケに対してかけられようとしていた呪詛の類だ。
 しかしそれはサスケに対しては必ずしも有効とはいえず、故に付けいる隙――――更に、奪う隙を見いだせた。
 逆に言えば、サスケに有効ではなかったものはその模造である偽物に対しても有効ではない。
 効き目が全くないわけではないが、使いどころを誤れば、勝機を失うことになるだろう。

 じっくり、ゆっくり。機を窺って使わなければならない。


 このままでは押し切られる。そう判断したサスケは後退を繰り返し、武道場から外に出た。
 狭い武道場の中では、自分の力を十全に発揮することは出来ない。

 「ああ? 逃げるのか? 逃げ出すのか? この臆病者が!」

 「逃げるわけじゃねえよ……! お前が俺と違うというなら、ついてきてみろ! お前は、臆病者じゃないんだろう?」

 その場は他人の所有地であり、得意とする火属性系の魔術を使えば容易く燃え落ちる。
 自分にそれへの抵抗はあるが、偽物にはないだろう。ならば戦略の幅においてあの場では彼方が上回る。
 とすれば、いつまでも武道場に留まり続ける意味はない。

 武道場から飛び出すと、そこは庭。開けた空間で、ここなら多少の発火もリスクが低い。
 サスケはその場に立ち止まり、偽物の攻撃に備えた。前方よりやってくる自分のまがい物は、自分より強固な意志を持つ。故に一撃は自分より強力だ。
 それも踏まえた上で対応を練らねばならない。

 相手の精神力が強固なことには理由がある。偽物を倒せなかった場合、サスケに待っているのは死だ。当然、サスケには偽物を倒すだけの理由がある。
 しかしそれは偽物にとっても変わらない。本物であるサスケが存在する限り、偽物は永遠に偽物でしかいられないのだから。
 本物であるサスケを自身の手で乗り越えてこそ、初めて偽物は新たなる本物たりえるのだ。
 ましてや、偽物には過去がない。過去がない以上、偽物にとっては現在が全てであり、未来のみがよすがである。
 今に賭けるしかない偽物にとって、その渇望は並一通りでは済まない。

 だが、それはサスケにとっても同じである。今までの過去は、サスケにとって蓋をしておきたい闇でしかなかった。
 消せるならば消したいと思うほどに無価値なもので、だからこそサスケにとっても、現在と未来しかないということに変わりはなかった。
 言わば立場は同じ。ハンディキャップを背負っているとはいえ、易々と負けてやる理由もない。

 ×××

 「―――――っ!」

 戦場が武道場から外へと変貌したことによって、戦闘は新たなる局面を迎えていた。
 強化魔術のみで渡り合っていた先ほどまでと違い、色とりどりに散らされた華やかな魔術たちが花のように乱れて戦場に轟音を鳴らす。
 火花どころではない真赤の火炎が駆け巡り、双方の身を焦がさんと迫り来る。
 その合間を縫って、雷霆が首をもがんと飛来する。一撃一撃が致命に匹敵する
 煙幕がもうもうと上がり、視界は最早不明瞭。相手がどこにいるかは、拙い探知魔術によって何とか推し量れる程度に過ぎない。

 「……っ、ヒッ……!」

 頬を雷霆がかすめ、サスケは肩を振るわせる。今、死が掠った。あと一歩右に寄っていれば死んでいた。
 命が容易く奪われるこの局面は、汗を掻く間がないほどに緊迫している。
 だが――――それでも前に進めている確信があった。少なくともかつての自分よりは。

 自分は、聖杯戦争という舞台においては主役ではなかった。否、役者ですらなかった。
 自分は七人の英霊と魔術師が願いを懸けて聖杯を奪い合うその戦場において、自分はただ蹂躙されるだけの群衆(モブ)の一部に過ぎなかった。
 だが、たとえ聖杯戦争という舞台に自分の居場所がなかったとしても、誰にだって、それぞれの戦いがあるし、それは聖杯戦争があるからと言って侵されてよいものではない。
 そして今、聖杯戦争は終わった。この戦いは、他の誰のものでもない、自分一人のための戦いだ。
 たとえ望むべくしてこの戦いに参じたのではなかったとしても、この戦いの主役は自分以外にあり得ない。そう、勝利さえすれば。
 ならば、ここで戦うことには千金に勝る意味があるし、前に進むだけの理由もつく。

 それに、立ち止まるのをやめる理由もあった。立ち止まり続けることが許されない理由が。
 だから、たとえ恐怖が後背へと自分を引きずったとしても、耐えて前に進んでやる。
 歩幅は小さくても、労力がかかったとしても、それでも前へ。目的を果たすために、一歩一歩、積み重ねていく。
 だから、命の危機にさらされても、逃げ出したりはしなかった。
 怖い。それでもやってやる。

 ×××

 「……っ! くっ、……!」
 「ハハ! ハハハ!」

 戦いは続く。視界不明瞭な中で続く魔術の応酬は、双方に無数の命の危機と、それに対応する回避の連続。
 煙の中から飛び出す魔術の固まりを紙一重で回避する、その繰り返し。
 メンタルのブランコ。緊迫と緩和の無限ループ。
 精神的に薄弱であるサスケにとって、極めて過酷な状況だった。
 心なしか、動きが固くなっている気すらする。萎縮して、満足に身を動かせないでいるのだ。

 (死ぬ、死ぬ……!)

 対して、偽物の方にしてみれば、萎縮する理由は殆どない。
 どちらにせよここでサスケを倒さなければ、彼は存在意義を確立出来ないのであり、
 そして、過去を持たないがために極端に合理的なその生き物は、死ぬこと自体を恐れない。
 彼が恐れるものがあるとすれば、それはオリジナルに上回られること。
 オリジナルの方が優れているのであれば、模造品に存在意義はない。少なくとも、本物に成り代わる理屈はない。
 命の振り子が何度も揺られていくうちに、趨勢は少しずつ偽物へと傾いていた。
 このままでは、何らかのきっかけでサスケが致命的な失敗を犯すのも時間の問題――――偽物はそれを狙っていた。サスケもそれを悟っていた。

 (もう、『アレ』を使うか? 使ってしまうべきだろうか?)

 速やかにこの状況を逃れたいという思いが、サスケに尚早な決断を急がせる。
 事前の段取りに基づけばここで使うのは早計だが、使い時を見計らい続けて死ぬほど馬鹿馬鹿しいこともない。それに……案外、やってみれば上手くいくかもしれないし。

 (――――――いや)

 思わず、目に力を込めてしまいそうになる自分を、ぐっと押し止めた。恐怖に飲まれてはならない。恐れに身を任せてはいけない。
 冷静さを失っていると確信出来るなら、逆向きに歩くのが賢明だ。
 これまで何度も、何度も。恐れるがあまりに取った行動で、どれだけのものを失ってきたことか。


 「……っ!」

 土煙から這い出して、呼吸を整える。既に広い庭の半分近くが濛々と立ち上がる土煙で覆われていた。
 闘技場から出ていたのは正解だった。もし出ていなければ、今頃二人纏めて建物の下敷きになってしまっていただろう。
 或いは、建物そのものが跡形もなく消し飛ばされるか――――。

 「逃げてんじゃねえっ! 死ねッ!」

 一息つく間もなく、同じく煙から這いだしてきた偽物が刃を突きつける。
 慌てていなして、一小節クラスの簡易な魔術で応戦する。小さな火の玉。命中しても致命傷にはならないが、牽制くらいにはなる。
 偽物の方もそれを刀で脇に逸らして、火の玉は地面に叩きつけられる。軽い爆発が起こり、また、土煙が空を舞った。
 ここも直ぐに砂埃に覆われることになりそうだ。

 ならば、覆われる前に決着をつけなければならない。

 「……!」

 「ムッ」

 サスケは、一歩前に進んだ。偽物との距離を詰めた。
 偽物との距離を縮めれば、当然、死にも接近する。
 だから進めなかった。だけど、このままではいけないことも分かっていた。

 「この一歩は――――」

 刀を両手で握り、偽物に向かって切りつける。
 乾坤一擲、使える魔力は全てそこに注ぎ込むほどの迫力で。

 (この一歩は、『180度の回転』だ!
 ここで一歩踏み出せる人間ならば、今頃俺は、こんな人間になっていなかった!
 だから、この一歩は、俺の変化を表す一歩――――いや、変化の礎となる一歩だ!
 一歩にしてやる……してやるんだ!)

 この切りつけは作戦の一部に前もって組み込んであった。
 その上で、今まで動けずにいた。二十年弱の年月をもって育んできた、サスケ固有の性格が、それをさせじと阻んできたのだ。
 だが、それもここで『突破』した。今は、『突破』できた。次は、『突破』できるか分からない。少なくとも失敗すれば、もう二度と突破出来なくなる。
 だからこそ、この一瞬に全てを賭けて、渾身の一撃をお見舞いしてやる――――。

 「食らえ―――――!」

 火属性付与。膂力強化。電撃付与。持てる全てを刀に込めて、一撃を放つ。
 最高速。最高威力。最高硬度。最多要素。
 これ以上の剣振は、これまで一度だって再現されなかったし、未来にかけても一度だって存在し得ないかも知れない。
 それだけの一撃。ここだけの一撃。
 決まれば必殺、いなすも困難、受け止めてしまえば致命的。
 あらかじめ読まれてでもいない限り、この攻撃が失敗することは、まず、あり得ない。

 ×××

 これまで、サスケが自分で何かをやろうとしたときに、思い通りに上手くいくことは殆どなかった。
 大抵、ここぞと言うときに奮起して力を入れた結果、空回りして失敗してしまうのだ。
 そんなことを何度も繰り返す度に、もう駄目なんだ、もう無理なんだ、そう思って――――どんどん、挑戦することから遠ざかっていた。


 「……っ」

 サスケは息を呑んだ。
 そんな――――こんなことがあっていいはずがない。

 (俺は変わると決めたんだ。俺が、この俺がだ。
  俺がそう決めたんだから、普通は、こういう時は―――――)

 覚悟など、決意など、馬鹿馬鹿しいと言わんばかりに、偽物は易々とサスケの一撃を躱し、刃は空しく空を切った。

 「くっ―――!」

 「遅いぜ」

 そして、サスケが体勢を立て直す間もなく、今度は偽物の小太刀がサスケに迫る。
 取り立てて強力な魔術が込められているわけでもない、ただの切り込み。
 だが、たったそれだけであったとしても、人を殺すには十分すぎる。

 「……うっ……!」

 ざくり、と、肉に食い込む音。
 サスケの口から血が噴き出す。偽物は、満足そうにほくそ笑む。

 「お前が、自分から切り込んでくるとはなぁ、全くもって想像してなかったぜ……。
 ほんのついさっき、お前が覚悟を決める前まではな」

 (覚悟……?)

 偽物が刃先をとんとんと叩く。深々と突き刺さった小太刀が揺れ動き、内臓をかき回されるような鋭い痛みがサスケを襲う。

 「ぐ、があっ……!」

 「お前が、これを打ってくる数秒前だ。お前の顔が少し強ばるのが見えた。
 戦いが始まってからずっと強ばりっぱなしの面だが、その時の変化は格別だったぜ。
 だから直ぐに分かった。『仕掛けてくる』とな」

 そう。サスケの心の動きは、完全ならずとも、偽物によって見透かされていたのだ。
 考えてみれば当然である。相手はサスケを基礎に作り出された偽物であり、精神こそは同期されていないとしても、
 それを培った肉体については限りなく同質に近い。
 精神は肉体に引き寄せられる。たとえ過去が違っても、同じ肉体を持っていれば、精神構造は似通ってくる。
 たとえ同系の精神構造にならなかったとしても、予測が出来る程度にはなるに違いない。
 現にそうやって読まれて――――そして、突破されたのだから。

 「お前は俺だ。俺はお前だ。俺とお前は同一で、いずれか一方が真であるかぎり、一方は永遠に真たりえない。
 では、真たるものがなんであるかは、何によって決められるか?
 生まれた時期? どちらがオリジナルか? 違う。どちらがより優秀かだ。
 メンタル糞雑魚の間抜け野郎が、フラットな俺を差し置いて、この『水城サスケ』という優秀な器を無駄遣いしてる状況は、全く以て耐えがたい」

 既に偽物は、サスケの生殺与奪権を完全に握っていた。
 握りしめた柄をぐっと縦に引き裂けば、それでおしまい。その気になれば、何時だってその戦いを終わらせることができる。
 だが、偽物はそうしなかった。その瞳に――――その目に。はっきりと捉えようとしたのだ。
 絶望しきったサスケの表情を。オリジナルが敗北を確信するその瞬間を。
 それを見届けないままでは、この刃を振り下ろすことができない。
 本物に勝つことこそが重要なのであり、本物に敗北を理解させた上で、その上で殺してこそ、この戦いが最高の価値あるものに変貌するのだから。

 「お前が、ない勇気を振り絞ったところで、所詮俺には適わない。」

 そして、偽物は笑う――――それは勝利の証。優越の確信。

 そしてそれは――――サスケにとって絶好過ぎるサインだった。

 時は来たれり。
 偽物の心が完全に弛緩しきったそのタイミングを見逃さず、サスケの視線が偽物のそれへと重ねられる。

 「……っ!?」

 ”全く”。
 ”全く”予想していなかったと言わんばかりに、偽物は今までで最も歪んだ驚愕の表情を展開した。
 それも無理はない。今し方、偽物が突き立てた刃は、サスケの腹部に深々と突き刺さっているのだから。
 既に戦局が決したことを理解した上で、イタチの最後っ屁をかましてきたというのなら、分かる。
 だが違う。違うことが分かってしまう。サスケ(オリジナル)は偽物(フェイク)ではないが、偽物(フェイク)はサスケ(オリジナル)だから。
 先だって自ら語ったとおり、偽物にはサスケの心理の動きが見えてしまう。

 サスケが、諦めていないということ。それどころか、『この状況』を狙って作り出したということが、理解出来てしまう。
 そして偽物にとって、サスケがそんな動きをすることは、全くもって理解しがたい、信じられない出来事だった。
 何故ならば、水城サスケという人間は、何につけても引っ込み思案で、逃げることしか考えられない小心者であると――――
 偽物は、生まれたときから理解していたから。刃傷を伴ってまで、この一瞬を作り出すような男ではないことを、良く理解してしまっていたから。

 ×××

 そう、サスケは最初から、この状況こそを狙っていた。
 表向きの奥義が回避され、偽物が勝利を確信するその瞬間を狙って、ここまでの戦況を組み立ててきたのだ。
 致命傷に至り得る一撃を食らうことも想定済み。更に、それが致命傷に至らない予測も立てていた。
 だからこそ彼は、ことが手はず通り進んだときに狼狽したのだ。
 こんなことがあっていいはずがない。自分が計画したことが、”ここまで自分の計画通りに進むはずがない”、
 どこかで必ず、手痛いしっぺ返しがあるはずだ――――と。
 それはある意味、失敗すると分かっていたからこそ取れた策とも言え、それ故に最初、ことが上手くなったとき、
 サスケは直ぐには動けなかった。痛み、困惑――――成功する覚悟を固められて居なかったが為に。
 偽物が高笑いし、見当違いの勝利宣言を高らかに語っているのを聞いて、漸く調子を取り戻した。

 こうして、サスケの計画は、サスケの思惑通りに決着した。全ては、偽物が唯一知り得ない、サスケだけが持つ武器を最大限活かすために――――
 しかしサスケのその計画は、サスケ自身が想像していなかった形で実を結ぶこととなる。

 ×××

 あまりにも過剰な理解は、その理解の範疇を超えたときに大いなる錯乱を巻き起こす。偽物にとってもそうだった。
 よく知っているはずの、何よりも理解出来ているはずのサスケ(オリジナル)の行動が、自分の理解を超えたとき、一瞬、その瞬間。偽物の思考は、ほぼ完全に停止した。
 それは、ごくごく僅かな、微塵のような心の揺れ動きに過ぎなかったが――――サスケにしてみれば、十分すぎる程の時間だった。

 視線を合わせる。痛みをこらえながら目を見開き、血のにじむ歯をぐっと食いしばり、その『目』の中に蓄えた、虎の子、切り札を開帳する。

 サスケはそして、掠れた声で偽物にがなった。

 「――――俺を、見ろ……!」

 ある意味、それは、サスケの心の叫びでもあった。幼い頃から家族に放置され、真っ当な扱いを受けてこなかったサスケ。
 堀が水城家に繁く足を運ぶようになったのはあくまでここ十年ほどのことで、幼少期の最も大切な時期に、サスケはいつもひとりぼっちだった。
 誰にも必要とされていない、誰にも見られていない、という思いが――――サスケの心を歪めていく。
 幼い彼から、あらゆる自信を剥奪していく。
 そして、常に何者にも怯えているような態度の彼は、小学校という社会に飛び出したとき、必然――――格好の虐めの的となる。
 絶え間ない虐めの応酬は、彼の崩れかけた心を完全に折ってしまうには、十分すぎる代物だった。

 今の彼を作り上げた主たる要素は、小学校での虐めだったかもしれない。
 だが、その根底にあるのは、彼が『見られなかった』『心を注がれなかった』という事実である。それさえなければ、今の彼は築き上げられなかった。
 ここで零れた彼の言葉は、彼がずっと胸に抱えていた思いが、思わず露出したものなのかもしれない。


 ――――そして、瞳孔から飛び出す光。サスケが持つ、最大の才能。瞳の中に映像を蓄え、後に放つ『鏡回の魔眼』。

 サスケが自らの目の中に蓄えていたのは、かつて彼が拉致されたとき、親玉が使用していた魅了魔術の一種。
 美貌、とも言えない、独特の容貌がある種の魔術的魅力を醸しだし、見たものの精神を操作する。
 それを瞳に打ち込まれたことによって、偽物は真に硬直する。短時間なれど、意識の剥奪――――今度の隙は、一瞬そこらの話ではない。
 体勢を整え、攻撃行動に移る、それだけの時間も優に保証されるほどの、余裕のある一時。

 傷口は痛む。魔力も使い果たしたし、体力的にも限界だ。
 だけど、手元にある刃は、今も鋭く鋭利なまま。
 縦一文字に振り下ろせば、そこで勝敗が決定する。

 安心しろ。サスケは自分に言い聞かせる。
 これまで、何度も上手くいかないことばかりだった。神様に見放されてしまったかのように、何をやっても失敗ばかりだった。
 だけど大丈夫。今度の勝利は約束されている。だって自分は――――こんなにも頑張ったんだから。
 死ぬほど痛い脇腹が、まるで輝かしい勲章のようだった。


 そしてサスケは、力が抜けて震える手を懸命に握りしめ、勢いよく刀を振り切った。
 偽物の体が二つに断たれる。最後、意識を取り戻した偽物が何か断末魔をあげようとしたが、その声は風にかき消されて無となった。

 「ハァ……ハァ」

 どくどくと、脇腹から血が流れている。全てが終わった瞬間、サスケは糸が切れるようにその場に倒れた。
 とっくの昔に、持てる力を使い尽くしていたのだ。

 「……やった」

 地に伏し、サスケは蚊の鳴くような声を出す。幽かで、朧気で、生命力を感じさせない淡い声だったが、
 それは大気に飲み込まれることなく、確かにその場に反響した。


 戦いが終わり、その場に残ったのは、荒れ放題になった庭と、腹に刀が突き刺さったまま大地に倒れる青年。
 そしてその姿を、青ざめた表情で見守る少女。

 「……大、丈夫? 生きてる?」

 揺するのすら戦戦恐恐。少女の小さな震える手が、青年の背中に触れた。

 「……ぅぐっ……!」

 「ひっ!」

 消えそうなうなり声が響く。今にも死にそうな声。限界間近という声。
 でも、今にも死にそうということは、まだ生きているということでもある。
 少女は何度か呼吸を整えて、ポケットから携帯を取り出した。慣れた手つきでボタンを押すと、直ぐに誰かに繋がった。

 「うん……もしもし。そう、私。戦い、全部終わった。サスケ? の勝ち。
 でも、今にも死にそうだから、救急車の手配をお願い」

 確か、消防署は山の麓にあったはずだ――――と、少女は想起する。
 幸い急所は外れている。今から救急車が来てくれれば、少なくとも死ぬことはないだろう。

 「……だけど」

 少女はしゃがみ込み、庭に臥せっている青年を眺めながら、溜息をつく。

 「救急車の人に――――これ。なんて説明しよう」

 ×××


 偽物が、その時点であと少しでも正気であったなら、サスケの虎の子は偽物によって、かつてサスケ自身がやったのと同じように反射、奪取されていただろう。
 しかしそうはならなかった。思いも寄らないサスケの変化に、偽物は大きく混乱し、その混乱は精神の隙を生んだ。
 この隙については、サスケが予測せざるものだったが、結果としては、それこそがサスケを勝利に導いた。
 サスケの策だけでは不十分だったところを、サスケ自身が認識せざる要素によって、最後の一押しが適い、偽物は晴れて駆逐された。

 これは成長だ。しかも、サスケ自身がそうしようとしてなったのではなく、目的を果たすために、自然と変化するという形での成長だ。
 サスケ自身は気づいていないが、この一歩はある意味、サスケが踏み出すと決めて伸ばした一歩よりも大きい。
 思わずして成長出来るならば、最後にはきっと、どんな自分にだってなれるはずだから。

 あまりにも報われなかった青年の一歩は、青年にとって、いずれは後戻りすることになる脇道散歩に過ぎないかも知れない。
 青年がこれから歩いて行く道の先に、彼が望んだ幸せが存在しないかも知れない。
 でも。そうであったとしても。
 これまで、ずっと踏み出さないできたのだから。
 だから、この一歩には、必ず大きな意味がある。

      ,.-‐-.、         というわけで、サスケ編、以上です。

      i':o:::::o::i
      ゝ::::::::ノ           こんなに長くする予定ではなかったんですがね。
  . /´ ̄l<|只/7ヽ

  /__/ ̄|<V//、ν‐¬'r',-、
  {.ii.}  .! o  { .ー―┘ー'    他キャラについても、書くことがあれば極力書くようにします。
  `´  ノ ハ  ヽ
      Y, \/
      ./ ./             ただ勿論、全キャラ書けるわけでは勿論ありません。サスケはちょっと出番的に特殊だったので……多少はね?
     / ./.|
    ./ ./ |
   _/ ./|  |           では、次の個別エピローグでまた。
  (___>'. ,―、
      `--'

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom