モバP「正妻?愛人の間違いだろ」(6)

腕に心地よい重さを感じる。

お互い生まれたままの姿で、身を寄せ合って眠ってしまったようだ。

安心しきった様子の彼女の寝顔を見つめ、罪悪感が一気に胸にこみ上げる。

誘惑に負けて未成年と関係を持ってしまったことを恥じた。

今更遅い。

色気づいたとはいえ、まだ子供だと思っていたのに。

アイドルを抱いているという優越感に負け、避妊する余裕すらなかった。

情けない。

乱れる彼女の痴態に興奮し、無我夢中で彼女を貪ってしまった。

最低の悪魔が囁く。

一度だけの関係で済ませるべきだと。

アイドルとプロデューサー……大人同士であれば、勢いという形で本人にも納得してもらえるだろうか。

だがこれは、枕営業でもなければ援助交際でもない。

彼女が本気なのは、誰よりも俺自身が知っている。

彼女の大切なものを奪ったのは、他でもない俺自身なのだから。

遊びで済ませるには重すぎるものを、俺は彼女から受け取った。

付き合うわけにはいかない。

しかし責任を取らないという道はない。

渋谷凛の初体験を、悪い夢にはしたくない。

この罪を背負って、彼女に見限られるまで愛し続けよう。

そっと彼女の寝顔にキスをする。
愛しさが溢れてくる。

凛「……プロデューサー?」

目覚めた凛に、もう一度キスをした。

凛「……幸せかも」

モバP「凛、遅くなったけど……愛してる」

凛は一筋の涙を流した。

報われない恋だと、覚悟していたのかもしれない。

モバP「ずっと俺の隣にいてほしい」

返事は決まってる。

それが、二人の新しい関係の幕開け。

凛「浮気したら許さないから」

モバP「凛もな」

凛「私は絶対しないから。もうプロデューサー以外愛せないもの」

俺は彼女を抱き寄せ、共に体力が尽きるまで愛し合った。

凛「みたいな恋がしたいかな」

加蓮「わかる」

奈緒「妄想かよ!」

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