卯月「あ、未央ちゃん！　這いつくばって靴を舐めろ！」

未央「イヤだよ！！　昨日まで親友だったのに！？」

卯月「あ、コレ挨拶です」

未央「挨拶って服従のサインだったっけ！？」

未央「ちょっと待って、一旦整理させて……この一晩で何が起こったのさ……」

卯月「私、昨日ちょっと考えてみたんですけど」

卯月「ほら、私シンデレラガールじゃないですか」ﾄﾞﾔｧｧｧｧｱｱｱｱ

未央「うん、その顔はともかく……まあ、うん」

卯月「……」ﾆｺﾆｺ

未央「……？」

卯月「だからぁ！！」

未央「何、何さもう……」

卯月「だから、ほら！　私シンデレラガールなんですよ！　ね！？」

未央「CGだからって一晩でそんな曲がったプレイに走るかな」

卯月「だからもう誰がどう見たって普通の女の子じゃないんですよ！」

卯月「ね？　それでとりあえずアブノーマルに走ってみました」

未央「ごめん、私が何か間違ってるのかな」

未央「ええ……何言ってるのかさっぱり分からないんだけど……」

卯月「だってどう見たって今の私は普通の女の子じゃないじゃないですか」ﾍﾟｲｯ


ﾋﾞﾀｧﾝ

札束「……」



卯月「ほら、拾え」

未央「急にどした！？」

卯月「ほらぁ！　こんなのシンデレラガールにとってははした金なんですよ！」

未央「キャラのカーブがエグ過ぎるよしまむー……」

卯月「ええい馴れ馴れしい！　エイプリル様とお呼び！」

未央「エイプリル様！？　卯月だから！？」

卯月「ちなみにコレは選挙後のＣＭ契約料です」

未央「そういうガチの生々しい話はちょっと」

未央「はい、まあ拾ったげるけど……」ｽｯ

卯月「ではよくできたご褒美に札束でﾍﾟﾁﾍﾟﾁしてあげます！」ﾍﾟｼｰﾝﾍﾟｼｰﾝ

未央「なんでこんな目に」ﾍﾟｼｰﾝﾍﾟｼｰﾝ

卯月「これが欲しいんでしょう？　これが欲しいんでしょう？」ﾍﾟﾁｰﾝﾍﾟﾁｰﾝ

未央「帰っていい？」ﾍﾟﾁｰﾝﾍﾟﾁｰﾝ

未央「とにかくさ、こういうのはちょっとどうかと思うよ」

卯月「じゃあどういうプレイに走ればいいんですか？　脱ぎます？」

未央「絶対ダメだよ！？　しまむーにとって普通じゃない=性の歪みなの！？」

卯月「だってあの初代シンデレラガールは……」

未央「まあ特殊な人だけども」

卯月「ほら、やっぱりシンデレラガールって絶対に普通じゃないし……」

未央「そこはほら、しぶりんとかいるから……」

卯月「普通……？」

未央「そこ疑う！？　これまでしぶりんをどういう目で見てたの！？」

卯月「だって、凛ちゃんはやっぱりすごくかわいいし髪サラサラだし」

未央「あ、そういうこと……」ﾎｯ

卯月「ほとんど誰にでもタメ口だし髪サラサラだし、あとタメ口だし……髪サラサラだし」

未央「前言撤回」

卯月「年上にタメ口だし……」

未央「ごめんね！！　私も直しますから！！！！」

卯月「いいんですいいんです、何なら年上の私が敬語なのもおかしいし」

未央「ずっとそんな風に思ってたの……？　なんかすごく気まずいんだけど……」

卯月「冗談ですよっ！　親友だから大丈夫！」

未央「その親友の頬を札束でﾍﾟﾁﾍﾟﾁしてたけど」

卯月「とにかく普通じゃダメなんですよ！　普通じゃ！」

未央「そんなこと言われてもさ……考えてみなって、しまむー」

卯月「エイプリル様でしょ！！？」

未央「まだ続ける！？」

未央「じゃなくて、えっと……」

未央「本当に普通の女の子ならさ、アイドルデビューなんて出来ないよ」

卯月「……！」

未央「人とはどこか違うところを持ってる……光るものを持ってるから、私達ってプロデューサーに選ばれたんでしょ？」

未央「ね、しまむーも最初から普通の女の子なんかじゃなかったんだよ。特別な女の子だったの」

卯月「……………………」

卯月「つまりお尻を武器にすればいいんですね！」

未央「折角いい話で締めようとしたのに！！！？」

卯月「私の人とは違う所はお尻ですね間違いありません！」

未央「アイドル活動で何を掴んだ！？」

卯月「そんな、掴むだなんて」

未央「下ネタじゃなくて」

卯月「どうしましょう、とりあえず尻に敷く？」

未央「結局そういう方向にしかならないの！？　そもそも時子サマいるのに！！？」




完