八幡「とある俺の休日」 (21)

八幡「暑い……帰りたい」

夏休みだから、たまには外出してみるかと出たわいいが…
早くも後悔してる俺がいる……


八幡「マジで帰るか?しかしここまでの体力が勿体ないしな」


まあ、戸塚にでも会えればここまで来たかいもあるんだが
淡い期待をしてみたけど、会えそうにないな…休日だからか
人の通りも激しいしな


八幡「本でも買ってさっさと帰るか」


結衣「ヒッキー?」

なんか聞き慣れた声が…というか俺をその名前で
呼ぶのは一人だけだ


八幡「由比ヶ浜か」

結衣「やっはろー、ヒッキー」

八幡「おう」


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結衣「なにしてたのー?」

またやっかいな奴に会ったな…
嫌というわけじゃないけど
こいつがここにいるということは多分

八幡「お前は三浦とかと買い物か?」

結衣「え?なんでそう思うの?」

こいつは自分の立場がわかってない時がある
総武高のトップカーストの一員が
一人でここにいるわけがない
まず三浦や海老名さん、若しくは
葉山や戸部達といるはずだ


結衣「今日は一人だよ?」

八幡「マジか?」

結衣「なんでそんな不思議そうなの?」

この場合は俺のとある休日では?

>>4
間違いです、すんません

マジで一人なのか?
休日のこんな人が多い日に…
しかも胸元見える感じのシャツに
脚を出したホットパンツという格好

八幡「ナンパされたろ」

結衣「え?見てたの?恥ずかしいなーもうー」

やっぱりか…別に見てないけどそれくらいわかる
こいつの容姿は…まあ…その、可愛いしな

結衣「結構しつこくて迷惑だったんだよ」

八幡「そりゃ災難だな、あと見てないからな」

結衣「えっ?じゃあ、ヒッキーて預言者?なんでわかんの?」

駄目だ、由比ヶ浜が会話についてこれてない
まあとにかく変な男に絡まれないよう自己管理でも
促すか

八幡「その、なんだ…これに懲りたら次は気をつけろよ」

結衣「何を?」

こいつわざと言わせようとしてないか?
結構恥ずかしいんだが、まあ由比ヶ浜に
そんなこと考えるあれはないか


八幡「格好だよ、格好」

結衣「えっ…」

さすがに気づいたか?ヤベェ、超恥ずかしい…
どうしよう、逃げ出したい

結衣「も、もう…ヒッキーってばどこ見てたの?」

八幡「い、いや…別に…」

結衣「……」

おい、なんか微妙な空気流れてないか?勘弁してくれよ。

八幡「悪かったよ」

結衣「べ、別に怒ってるわけじゃないけどさ」

怒ってないのかよ…しかも顔を赤らめて言うなよ
周りの人が見たら勘違いするだろ

まあ、言い換えれば勘違いされるくらいには仲が進展してる
とも言えるか。て、俺はなにいってんの?

八幡「あー、あれだ。最初の質問だけどな」

結衣「え?あ、うん。なんだっけ?」


八幡「俺がここにいるのはなんとなく外に出ただけだ」

結衣「つまり暇だったの?」


こういうときは的確に言い換えるよなこいつ
まあその通りなんだけどね


結衣「ヒッキーも一人だよね?ゆきのんと一緒とかないよね?」

八幡「なんでよりによって雪ノ下なんだよ」

結衣「だって前にあったじゃん」

八幡「いつの話だよ…一年前じゃねぇか」


結衣「そうだけどさ」

前に雪ノ下と二人のところを見られて
気まずくなったことはあったが由比ヶ浜の誤解だった
誤解以外で雪ノ下と二人で出歩くわけないだろ


八幡「俺が雪ノ下と出かけるわけないだろ」

結衣「どうして?」


なんでそこで「どうして?」なんだろうか…
由比ヶ浜がこうして自然に疑問系で聞いてくるあたり
前だと考えにくいことだな…

八幡「てことは、由比ヶ浜の中じゃ俺と雪ノ下は二人で出掛けても
不思議じゃないってことか?」


結衣「だって番号交換したじゃん、ヒッキー」

こいつ…見てたのか?それとも雪ノ下から聞いたか
マジかよ見られてたのか…はあ

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