朝潮型部屋の日常 (33)
・朝潮型の日常を思い付いたままに書き綴っていくだけ。
・内容なんて無いよう、な台本形式の会話文
・若干のキャラ崩壊アリ?
・ネタを思い付いたときにこっそり投稿
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霞 「あっつ……」
霰 「……そればっかり言ってる」
霞 「仕方ないでしょ。まだ5月だってのにこんなに張り切るお天道さんに文句言いなさいよ」
荒潮「でもさすがに、一日中そうやってゴロゴロしてるのどうかと思うわぁ」
霰 「……霞がぐうたらしてるの、珍しい」
霞 「非番で暇なのよ……」
荒潮「いつもは非番の時もトレーニングに行っているのに?」
霞 「……つ、疲れている中でやっても逆効果なのよ」
霰 「……などと供述しており……」
霞 「うるさいっ」
荒潮「仕方ないわよぉ。この暑さだもの、ゆっくり休んでも誰も文句言わないわ」
霞 「だから違うってば……」
霰 「……と、容疑を否認に続けています」
霞 「あんたいい加減にしなさいよねっ」
霞 「あ~もう、あっつい。霰、アイス取ってきて」
霰 「……もう、ない」
霞 「なら買ってきて」
霰 「霞が買ってきて」
荒潮「あら、霞ちゃん本当に珍しいわね。そういうこと普段誰にも押し付けないのに」
霞 「……今日は、本当に、もうダメかもしれない」
霰 「……そういわれても、絶対行かない」
霞 「だったら、朝雲たちに……」
荒潮「朝雲ちゃんと山雲ちゃんは満潮ちゃんと一緒に、扶桑さんのところに行ってるわ」
霰 「……一応姉なのに顎で使うのはどうかと思う」
霞 「ここでは、私が先輩よ」
荒潮「ちなみに朝潮ちゃんと大潮ちゃんは遠征に行っていていないわよ」
霞 「ということはこの3人のうち誰かが行くしかないようね」
霰 「誰もいかないという選択肢はないの?」
荒潮「ちゃんと自分も入れているあたり、やっぱり霞ちゃんよね」
霞 「ここは平等に勝負と行こうじゃない」
霞 「ということで、我慢大会でもしましょうか」
荒潮「どういうことでそうなったのかしら」
霞 「ここにちょうど片付け忘れていた毛布もあることだし」
荒潮「朝潮ちゃんにしては珍しいうっかりね」
霞 「ルールは簡単、皆でこの布団にくるまって最初に熱いって言ったら負け」
霰 「……わざわざそんな時間かかることで勝負?」
荒潮「というより、私も参加するのは確定なのね……」
霞 「霰、窓閉めて」
霰 「本当に、やるの?」
霞 「やるの」
霰 「……分かった」
荒潮「私、別にアイスいらないのに……」
霞 「よし、準備はいいわね……。じゃぁ、スタートッ!」
~10分後~
霞 「そ、そろそろ誰か限界じゃない?」
霰 「……霞こそ、顔真っ赤」
荒潮「そんな霰ちゃんも汗だくよぉ。早めに終わらせた方がいいんじゃないかしら」
霞 「そ、そうよ。さっさと降参しなさい」
霰 「霞こそ、意地張らないほうがいい」
荒潮「ねぇ霞ちゃん」
霞 「なによ」
荒潮「この勝負、なんていったら負けだったかしら」
霞 「……」
荒潮「……?」
霞 「いや、そんな古典的な手には引っかからないわよ?」
荒潮「え? 霞ちゃん、何を言っているの?」
霞 「いや、そうやって誘導尋問みたいに言わせようとしても無駄だから」
荒潮「誘導尋問?」
霞 「いや、だから、そうやって恍けて私に」
霞 「『もう、ちゃんと聞いててよね。あつ・・・』っとぉ!? あっぶな!」
荒潮「あらぁ? 惜しかったわねえ」
霞 「やっぱり確信犯じゃない!」
荒潮「霞ちゃん、確信犯ってね?」
霞 「知っているわよ! 確信犯てそういう意味じゃないよねってことぐらい! ニュアンスで伝わればいいの!」
霞 「もう、油断できないわね……。それでさっきからなにも話してない霰はどう?」
霰 「・・・・・・」
霞 「霰?」
荒潮「霰ちゃん?」
霰 「・・・・・・」
霞 「ちょ、ちょっと霰大丈夫!?」
荒潮「霰ちゃん! 霰ちゃん!?」
霰 「・・・・・・」
霞 「霰! 返事しなさい! 霰ぇ!!」
霰 「はい」
霞 「……は?」
霰 「はい?」
霞 「へ、平気なの? なんともないの?」
霰 「全身汗まみれではやくシャワー浴びたいけれど、平気」
霞 「もう! 心配させないでよ!」
霞 「はぁ・・・もう。大声出しちゃったから身体がすごくあつ……っ!?」
霰 「あ、惜しい」
荒潮「惜しかったわねぇ」
霞 「あんたらグルなの!? 私を集中攻撃するのやめなさいよ!」
霰 「言い出しっぺは滅せられるべし」
霞 「物騒なもの言いね!? 分かったわ! 絶っ対降参なんてしないんだから!」
~さらに1時間後~
朝雲「たっだいま~」
山雲「ただいま帰りました~」
満潮「ただいま。みんな、喜びなさい。扶桑からアイスたくさん貰って……あっつ! 何やってんの!?」
霞 「さ、さすがにもう……限界じゃない?」
霞 「……霞こそ」
荒潮「うふふ。あら~満潮ちゃんお帰りなさぁい。いつの間に三つ子になったのかしらぁ?」
満潮「ちょ、荒潮!? 朝雲!山雲! 水と氷持ってきて! 速く!」
朝雲「う、うんっ」
この後、遠征から戻った朝潮にめちゃくちゃ怒られた。
朝潮「・・・静か、ですね」
荒潮「そうねぇ」
朝潮「お茶が美味しいわ」
荒潮「朝潮ちゃんが淹れてくれたお茶だもの」
朝潮「荒潮の買ってきてくれたお煎餅も、すごく美味しいわよ」
荒潮「そぉ? うふふ、良かったわぁ」
朝潮「今度一緒に買いに行きましょう」
荒潮「そうねぇ」
朝潮「・・・・・・」
荒潮「・・・・・・」
朝潮「・・・・・・」
荒潮「・・・・・・」
霞 「いや、なんか喋りなさいよ」
朝潮「あ、霞居たんだ?」
霞 「最初からいたわよ」
荒潮「大人しかったから気づかなかったわぁ」
霞 「かなり失礼ね」
朝潮「それにしても、今日は本当静かね」
霞 「大潮がいないからじゃない?」
荒潮「朝潮ちゃんは大抵大潮ちゃんと一緒に活動してるものね」
霞 「傍であんなに馬鹿騒ぎされてよく平気でいられるわね。私には無理だわ」
朝潮「大潮はあれでいい子なんですよ」
朝潮「だから、悪く言うのはダメよ」
霞 「別に悪く言うつもりはないわよ」
霞 「単に私とは合わないと思うだけよ」
荒潮「で、大潮ちゃんは遠征に行っていて」
朝潮「朝雲と山雲は出撃中ね」
霞 「霰も遠征のはずよ、帰りは明日みたい」
朝潮「満潮は休暇だけど、今扶桑さんのとこに行っているわ」
霞 「ああ、うん」
荒潮「霞ちゃんはどこかでかけないの?」
霞 「そうねぇ。なんかそういう気分じゃないわ」
朝潮「今日はトレーニングはしないの?」
霞 「あのね、私だって年がら年中トレーニングしているわけじゃないのよ?」
霞 「休む時は休むわよ」
荒潮「この前休んでたばかりじゃない?」
霞 「・・・あれは忘れて」
霞 「今でも、なんであんなこと言いだしたのか分からないわ・・・」
朝潮「もう、あんなことはだめよ?」
霞 「言われなくとも、もうごめんよ」
荒潮「とある提督は、真夏によく我慢大会してるらしいけれど」
霞 「聞いたことあるけど、それ参加者はその人だけらしいじゃない」
霞 「ていうか、やめましょうその話は」
朝潮「それにしても、何もすることがないというのは暇ですね」
荒潮「そうねぇ。また何かゲームでもする?」
朝潮「我慢大会はダメよ?」キッ
霞 「なんで私を睨むのよ」
朝潮「いえ、べつに」
荒潮「安心して。私も、もうごめんだからぁ」
荒潮「そうねぇ・・・身体も動かさない、しりとりとかどう?」
霞 「しりとりって・・・子供じゃないんだし、そんな簡単に終わらないわよ?」
荒潮「うふふふ。そうねぇ、だから負けた人には罰ゲームよ」
朝潮「あまりひどいのはだめよ?」
荒潮「そうねぇ」
荒潮「満潮ちゃんに、3分間満潮ちゃんの好きなところを語りかけるっていうのはどう?」
霞 「それ罰ゲーム受けてるの満潮じゃない」
霞 「とはいえ、私もそんなことしたくないわね」
朝潮「?」
朝潮「私、別に別ゲームじゃなくてもやれるわよ?」
霞 「やめてあげて」
荒潮「じゃぁ順番は・・・」
荒潮「朝潮ちゃん、私、霞ちゃん、でいいかしら?」
霞 「いいけど・・・」
朝潮「構わないわ」
荒潮「じゃぁ、さっそく始めましょ」
荒潮「うふふふ・・・」
朝潮「それじゃあ、『しりとり』で」
荒潮「定番ね。なら・・・『りんご』」
霞 「『ゴミ』」
荒潮「最初のチョイスがそれって・・・」
霞 「なによ? 悪い?」
朝潮「み・・・『水』」
荒潮「ず、ね。『瑞鶴』とかどうかしら? うふふ、艦娘らしくね」
霞 「『クソムシ』」
朝潮「し……『塩』で」
荒潮「そうねぇ。『オリーブ』」
霞 「『豚』」
荒潮「さっきから霞ちゃんのチョイスに何かしらの意図と悪意を感じるわ」
――――
霞 「『蝋燭』・・・っていつまで続くのよこれ」
朝潮「もうかなりやってるけど、全然終わらないわね・・・『空気』」
荒潮「そうねぇ・・・『キューティクル』」
霞 「る・・・る・・・『ルール』」
朝潮「また『る』? ・・・『ルールブック』」
荒潮「『クリーム』」
霞 「む・・・『虫』」
朝潮「あれ? 虫は最初の方で言わなかった?」
霞 「言ってないわよ。『クソムシとは言ったけど』」
朝潮「そ、そう・・・。なら『鹿』」
荒潮「か、ね。『カリウム』」
霞 「・・・『虫取り網』」
朝潮「えーっと・・・『ミニカー』」
荒潮「これは『か』ね。『カルシウム』」
霞 「・・・・・・・・・」
霞 「・・・・・・『虫よけスプレー』」
朝潮「んーっと・・・『レール』」
荒潮「も~『る』から始まる言葉、もう少ないわよぉ・・・・・・『ルーム』」
霞 (こいつっ)
霞 (ここまで露骨な『む』攻めなんて・・・)
霞 (明らかに私をつぶしに来てるじゃない!)
霞 「・・・・・・・・・・・・『ムース』」
朝潮「『砂』で」
荒潮「そうねぇ・・・『ナトリウム』」
霞 「ぐっ・・・・・・」
霞 「・・・・・・・・・」
荒潮「あら~? 霞ちゃん長くなぁい? もう出てこないかしらぁ?」クスクス
霞 (むっかつく! なんなのよもう!)
霞 「・・・『むしかご』」
朝潮「『ゴミ箱』」
荒潮「『コスチューム』」
霞 「・・・・む、む、む」
霞 「・・・・・・えーっと」
荒潮「ああ、言い忘れてけど制限時間は30秒だからね」
霞 「はあ!? いまさらそんなこと言わないでよ!」
荒潮「だって、こうしないといつまでも続くじゃない?」
朝潮「確かにそうですね、私はそれでいいわ」
霞 「くっ・・・『無人駅』」
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