P「てめぇらのパンツは何色だーっ!!」 (13)
今日は8月2日
そう 8 月 2 日
つまりはパンツの日なんだ
とはいえ……それが世界に通用するわけじゃない
当たり前だ。8月2日=パンツの日なんて変態さんですね。な人たちにしか解らないようなもの
ということは、俺達が見るべき下着を履く少女たちはそのことを知らず、
【パンツ見せてくれないか?】
などといった場合、旭日章の着いた制服やら帽子やらを装備したお兄さん達に連れて行かれるだろう
で、も、だ
俺はプロデューサーという肩書きを持つ人間だ
つまり、自分の担当するアイドルたちになら多少なら仕掛けてみてもいいんじゃないだろうか?
危なくなったらドッキリってことにすれば万事解決
『し、白ですっ今日も白ですぅ! 言いました、言いましたから犬を退けてくださいぃ……』
『ほぅ……今日も。なのか雪歩』
『あっ……うぅ……』
……ふぅ。
「なんて最低なやつだ。反吐が出る」
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考えても見てくれ
担当アイドルたちの付き合いはもう1年以上になる
そのあいだ喜怒哀楽を共にしているのだから
それはもはや家族と言えなくもないのではなかろうか?
そんな娘たちの下着をみたいだって?
そんな奴がいるならぶん殴って矯正してあげないとな
……強く殴りすぎたみたいだ
ちょっと口を切ってしまった
しかし、こんな痛みはあいつらの心の痛みに比べたら不十分かもしれない
償いの前払いはここまでにして、
あとはやったあとに各々罵って貰えば良いだろう
……さて。
早速事務所に向かおうか
「おはようございまーす」
「プロデューサーさん、おはようございます」
なんだ小鳥さんだけか
いや、別に小鳥さんが悪いわけじゃないんだけど
だってほら。
小鳥さんの魅力って黒いスカートの下にある下着Xではなく、
その黒いスカートとハイソックスから生み出される絶対領域こそ
小鳥さんの魅力なのだ
「他はまだ来てないんですか?」
「直接レッスン場に行ったり、営業行ったりですね」
……とはいえ。
やっぱり見たいか見たくないかと聞かれたら、
見たいと答えるが世の道理。だよな
……ただ、音無さんに関しては少し難しい問題があるんだよな
事務員である小鳥さんには、
アイドルたち全員のスケジュールがバレてしまっている
というのも、スケジュール管理とかを任せているからである
よって、えへへ。ドッキリですよ。ドッキリなんていうのは中々やりにくい
けれど待って欲しい
内面こんな変態な俺だが、
対外的には好青年で通っている
まぁそうじゃないとアイドルたちに慕われるプロデューサーなんていうのはまず無理だし。
つまり、総合的に考えた結果。
小鳥さんに対してドッキリしてみたらどうかなと思って~なんていう言い訳が成立すると思う
まぁ、小鳥さんにはいっつもドッキリドキドキさせられているわけだし、その仕返しの意も込めて
「音無さん」
「はい?」
「パンツは何色ですか?」
「………………………………え?」
黙り込んでからしばらくして、
小鳥さんは真っ赤になって声を上げた
「な、何言ってるんですか!?」
「ナニ言ってます」
「き、聞かなかったことにしますから」
小鳥さんはあくまで見せてはくれないらしい
「それじゃぁダメなんですよ!」
「あ、ちょっと――」
俺が迫ると小鳥さんは身を引き、
そのまま体制を崩して椅子から落ちてしまった
「っ……も、もう、プロデューサーさんいい加減に」
「……………………」
体育座りに近い感じで座り込む小鳥さん。
それを見下ろすということはつまり、
意外と大きい胸を見下ろしつつ、その絶対領域までもが見えるのだ
「ふひひ」
「えっ、あ――」
そして俺は事務員を暴漢したとして逮捕された
完!
>>2
昨日はできんかった
>>8
あの人をリスペクトして書こうと思ったんだけど無理でした
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