荒木比奈「あばばばば」 (19)
比奈「……」
P「……」
比奈「……」
P「……」
比奈「あの、プロデューサー」
P「おう」
比奈「ちょっと何言ってるか分からないとは思うんスけど、ひとつ言わせてくださいっス」
P「おう」
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比奈「今私生まれて初めて明晰夢を体験してるっス」
P「現実だ」
比奈「あばばばば」ガクガクガクガク
P「落ち着け! 帰って来い!!」
比奈「……いやあ、でもすごいっスね。こんなにクッキリ『あ、夢なんだな』ってわかるもんなんスね」
P「起きてんだよ。今朝寝て起きた記憶あるだろ」
比奈「もう今ならなんでも出来るんスねえ。明晰夢って自分の思ったように動かせるんでしょう?」
P「総選挙の結果見たろ。21位だよ何度見直しても」
比奈「食パン切らしてたんで起きたら食べるモン無いんスよねえ」
P「今日の帰りに買いなさいそれは」
比奈「いやいやいやいやいやないないないないないない」
P「あってんだよ実際に」
比奈「奈緒ちゃんとアーニャちゃんの間でしょ? ないないないないないない」
P「俺が一番腰抜かしてんだよ。何ならこれ俺の明晰夢だよ」
比奈「分かった、コレボイス争奪選挙の21位っスよね。いやあ今回も健闘してるっスねえ信じられない」
P「落ち着け今自分で奈緒とアーニャの間って言ったんだぞ」
比奈「……あ、そっくりさんの方っスかね?」
P「だとしても何故ボイス選挙にエントリーされてんだよそんな奴」
比奈「夢なら夢でシンデレラガール獲りたかったっスねえ。願望が控えめ」
P「……」
比奈「……」
P「……」
比奈「……」
P「……」
比奈「……」
P「……認めような。凄まじい快挙なんだから」
比奈「いや、なんかもう逆に怖くて……」
比奈「なんスかコレ……上にも下にも結果発表でおなじみの顔ぶればかりが……」
P「俺だって中間順位維持が目標だったわい。何がどうなったんだよ」
比奈「プロデューサー……なんかもうただ怖いんスよ……」
P「……抱きしめとこうか?」
比奈「お願いしまス」
P「えっ」
比奈「……あっ」
比奈「い、今のナシで……」カアア
P「お、おう……」
比奈「と、とにかくっスね。私はファンとプロデューサーがいてくれるならその為に頑張ろう、ってホントただそういうこと考えてやってきたんで」
比奈「なんか、急に高いところに来ちゃうと、こう……」
P「高低差ありすぎて耳キンキンするか」
比奈「いや、そういうコテコテの例えツッコミではなく……」
比奈「なんせ、ねえ? 万年圏外の私が……っスよ?」
P「……」
P「まあ……俺も整理ついてないんだけどさ……」
比奈「……はいっス」
P「ちゃんとステップアップ、してきたってことなんだろうなあ……」
P「圏内、って言ってもさ。約180人の中の50人なワケよ」
P「上澄みも上澄み。見える部分なんてマジにごく僅かな一部なんだ」
比奈「……!」
P「全体の結果は俺の方にも知らされることが無い。知っているのは選挙運営側だけだ」
P「その中で順調に上がっていって、48位まで来て、21位」
P「そう考えると……ちょっと階段がデカいだけで、真っ正面から上ってきた結果なんじゃあねえかなって」
比奈「そう、なんスかねえ」
P「ま、つまりだな。頑張ってきた成果。ってことで素直に喜ぼうじゃあねえのって話」
比奈「……はい!」
P「それじゃ、いくぞ。3、2、1……」
P「イエェェェェェッェェェエエエエエッフウウゥゥゥゥゥウウウウ!!!!」ズンドコズンドコズンドコ
比奈「ぃやったああああああ!」ゴロゴロゴロゴロ
P「イェスッ!!!! イャスッ!!!!」ドンドコドンドコドンドコ
比奈「ふ、ふうううううう!!」ダダダダダダダ
P「ッシャス!!!! ッッシャスッッッッ!!!!」サワッ
比奈「や、ちょっと……ひあっ」
比奈「ッシャイッ!!!!!!!!!」ベチィィィィィィン!!!!
P「今ならイケると思ったのに!!!!」
比奈「最低か!!!!」
完
おしまい
とにかく衝動を吐き出したくて立てた
終わり方が分からなかった
最初期から長く担当してるモバPなら分かってくれると思うんだがボイス選挙以降の派手な駆け上がり具合は驚きやら喜びやらよりとりあえず引く
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