比奈「今年も色んなイベントあったっスね、プロデューサー……」


モバＰ(以下Ｐ)「そりゃそうだ。なんてったって各種イベントはお前たちを売り出す絶好の機会なんだからな」ハッハッハ


比奈(ぷくー)


Ｐ「ん？どうした？膨れて、フグみたいだぞ？」


比奈「別に？てゆうかフグってなんスかー」ムスー


Ｐ「フグは漢字では河豚って書くさかn」


比奈「いやそうじゃないっス」


Ｐ「じゃあ河豚の何が知りたいんだ？河豚の毒のことか？」


比奈「いや、別に河豚はどうでもよくてっスね」


Ｐ「どうでもいいわけあるか！」


比奈「！！？」ﾋﾞｸｯ

Ｐ「河豚毒はなぁ！テトロドトキシンっつってびry」


比奈「じゃなくて！あーもうっ！」


Ｐ「！！」ﾋﾞｸｯ


比奈「……さっき私が言ったこと覚えてるっスか！？」ｼﾞﾛﾘ


Ｐ「…………河豚はどうでもよくて？」ｵｿﾙｵｿﾙ


比奈「もっと前！1番最初っス！」


Ｐ「さ、最初か…………確か、あ！」


比奈「やっと思い出しました？」


Ｐ「あぁ、『ふあー、あ、おはよーございまス、プロデューサー。……今の(欠伸)見たっスか？///』だったな！」


比奈「ちがーう！そこまで遡らなくていいっスよ！てかなんでそんなこと覚えてるんスかぁ！///」


Ｐ「だってあの時の比奈たんメッチャ可愛かったんだもん☆」


比奈「ぐぅぅ……///」ﾌﾟｼｭｰ

Ｐ(耳まで真っ赤で頭から煙あげてるよ、にしても最初？最初……)ﾋﾟｰﾝ!!


Ｐ「そうか！比奈の言ってる最初って車の中での最初か？」


比奈「そ、そそ、そうっスよ！」


Ｐ「やっぱりか、えっと今年もイベントがどうこうって話だったか？」


比奈「ハイ、ホントはその後、一年間ありがとうございました、また来年からも私と2人で宜しくお願いしまスって言おうと思ってたんスけどね」


Ｐ「……」


Ｐ「……そうだったのか、すまない比奈」


比奈「別に謝んなくてもいいっスよ」


Ｐ「いや、今後の話しでもある、聞いてくれ」


比奈「？」

比奈「？」


Ｐ「実はな、俺、社長から来年からは候補生の浜口あやめに（pururururu」


Ｐ「あ、すまん。仕事のだ」


比奈「どうぞっス」


Ｐ「はい、もしもしCGプロダクションプロデューサーのモバＰです。……あぁ！××様ですか………………」


比奈(さっきの話しの流れ的に、私のプロデューサーはあやめちゃんのプロデューサーになるって事っスよね？)


Ｐ「…………はい、えぇ……それは勿論です。………………」


比奈(引きこもってた私を見つけ出してくれた人)

比奈(私の知らなかった私を沢山見せてくれた人)

比奈(私を輝かせてくれた人)

比奈(私の最も信頼出来る人)

Ｐ「えぇ、それでは宜しくお願いします。っと。よし！商談成立♪」


比奈(そんな人が)


Ｐ「とゆうわけでプロデュースすることになったから、さっきのお願いは聞けないんだ、すまない」


比奈(いなくなる)


比奈「そう、……なんスね……」


Ｐ「そう気を落とすな。着いたぞ女子寮」


比奈「ありがとう、ございました」ｶﾞﾁｬ


Ｐ「三が日は休みにしといたから、しっかり休みなよ、それじゃ良いお年を」


比奈「良いお年をっス」


比奈「サヨナラ」ﾎﾞｿｯ

〜新年 初仕事〜

比奈(今日から私だけでプロデューサーはいないんスよね……)


比奈(憂鬱っス、はぁ。先ずは事務所っスね)


比奈「おはよーございまス」


ちひろ「あら、比奈ちゃんお早うございます。珍しいですねギリギリなんて」


比奈「え？いやぁいつも通りに出たはずなんすけどね」ﾁﾗﾘ


時計「3分前だぜ！杏はまだ来てねぇぜ！」


比奈(うわ、3分前、憂鬱で足が重くなったんスかね？)


ちひろ「今日はバラエティ番組に出演だから、準備が出来たら他の子と一緒に送るわね」


比奈「ハイっス、あ、あけましておめでとうございますっス」


ちひろ「あけましておめでとうございます、今年も宜しくね♪」


比奈「コチラこそ、お願いしまス」


ちひろ(比奈ちゃんボーッとしてる。大丈夫かしら？正月ボケ？)

〜仕事現場〜

MC「〜ってなことがあったんですよね？比奈ちゃん？」


比奈「……」


MC「比奈ちゃん？」


比奈「え？あ、わ、私っスか？えぇっと、……何の話しでしたっけ？」


MC「おいおい大丈夫かい？一瞬お餅でも喉に詰まらせてるかと思ったじゃないｗｗｗｗｗｗ」


＜ワハハハ

・・

・・

・・

・・

・・

・・

・・

・・

・・



・・
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〜楽屋〜


比奈「本当に申し訳御座いませんでした！」ｶﾞﾊﾞｯ


MC「いいっていいって、フォローも出来たし、ただ、今後こうゆうことはない様に頼むよ？」


比奈「ハイ、気をつけマス」


MC「ところで大丈夫？本番中終始上の空だったけど、体調悪いの？」


比奈「体調は、大丈夫っス。失礼しました」


MC「今月は互いに特番とか多いから、頑張ろうな！」


比奈「……ハイ」


MC「ダメだなぁそんなんじゃ、アイドルだろ？笑顔笑顔！」


比奈「え、えへへ」ﾆﾍﾗ↓


MC「よ、よし！じゃあ頑張れよ！」


比奈「ありがとうございました」ｶﾞﾁｬ・ﾊﾞﾀﾝ

ーーーーーーーーーーーー

MC「ﾋﾟｯﾎﾟｯﾊﾟｯ、twururu、あ、ちひろさんですか？MCの○○です。荒木比奈の事でですねお話が、」

ーーーーーーーーーーーー

比奈「！」ﾄﾞｷｯ


比奈(あぁ、私のせいでちひろさんが責められちゃうっス)ｼﾞﾜｧ


比奈(後でちひろさんに謝らなきゃっス）


〜夜 女子寮〜

比奈(結局、今日の仕事はうまくいかなかったっス)


比奈(事務所に帰ってもちひろさんは他の子の迎えで忙しそうで謝れませんでしたし)


比奈(アイドルの仕事、前まで楽しかったのに)


比奈(何でっスかね、モノクロに感じるっス)


比奈「……プロデューサー」ﾎﾟﾂﾘ


比奈「！」


比奈(そっか、そうゆう事っスか！)


比奈(私って、プロデューサーの事、好きだったんスね)


比奈(たぶん、友達以上に)


比奈「……グスッ。うぅ……プロデューサー……」

〜翌朝 事務所〜

ｶﾞﾁｬ

比奈「お早うございまス」


ちひろ「お早うございま！？どうしたんですかその目」


比奈「あ、いや。昨晩夜通し泣いちゃって」ﾆﾍﾗ


ちひろ「そうだったんですか」


比奈「ちひろさん、昨日はすみませんでした。私のせいでご迷惑をおかけしてしまって」


ちひろ「？何かありましたっけ？」


比奈「MCの○○さんから電話ありませんでしたか？」


ちひろ「あぁ、いえあれは比奈ちゃんが元気なさげだからって連絡をくれたんですよ」

ちひろ「実は彼は昔、ここのプロデューサーしてたんですよ。だからウチの子に少し贔屓してくれるんです」


比奈「なるほどっス」


ちひろ「でも杞憂みたいですね」


比奈「えへへ、プロデューサー無しでも頑張るっス！」


ちひろ「？」


比奈「じゃあ仕事行ってきまース」


比奈「今日は歌の仕事っスね、頑張るっス」


比奈(今日は覚悟を決めてきたっス。だから頑張らないとっスね)

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比奈「お疲れ様でしたー」


比奈(アイドル楽しめたっス、前ほどじゃないっスけど)


○○「よっ、比奈ちゃん」


比奈「あ、○○さん。昨日はありがとうございましたっス」ﾆﾍﾗ


○○「今日の歌、良かったよ」


比奈「聞いてたんスか。もしかして心配してっスか？」


○○「あ、まぁね。はは」


比奈「○○さん」すっ


○○「ん」がしっ


比奈「頑張るっス！」


○○「お、おう？」

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○○＝MCです。一応。

〜事務所〜

比奈「ただいまっス！」ﾊﾞﾀ－ﾝ


……シーン


比奈「あれれ？///」


ｶﾞﾁｬ

Ｐ「ただいまー」


あやめ「ただいま帰還しました！」


比奈「あ、おかえりなさいっス」


Ｐ「おう比奈、久しぶり！」


比奈「プロデューサー、話しがあるっス」


Ｐ「なんだ？」


あやめ「？？」

比奈「ずっと、ずっと好きでした！」


Ｐ「！！！？」


あやめ「？……！！？」


あやめ「ひ、比奈殿？？い、いいい、今な、なんと？？」ｱﾜｱﾜ


比奈「好きっス、友達以上に」


Ｐ「……比奈、ありがたいが、俺はプロデューサーだからその返事は」


比奈「恋人未満に」


Ｐ「出来ないって、え？」


比奈「すごく信頼してたっス。だからプロデューサーが私のプロデューサーじゃなくなって不安で仕方なかったっス！」

Ｐ「そうか、そうだったのか。……？なんで俺がお前の担当じゃなくなってる事になってんだ？」


比奈「え？」


あやめ「Ｐ殿は比奈殿の担当プロデューサーですよね？そして今年からは私『も』担当していただけると」


Ｐ「そうだぞ」


比奈「で、でも去年車で誤ったじゃないっスか！」


Ｐ「え、それは来年からも2人でって言うのに対してであって」


比奈「そ、そうだったんスカ〜？」


あやめ「ふふっ、比奈殿は可愛らしいですね」


比奈「うぅ〜///」ﾎﾞｼｭｩ〜


比奈「じゃ、じゃあ！プロデューサー、今年も宜しくお願いしまス！」


Ｐ「おう！」


比奈「勿論……」


比奈「来年も再来年も！」