霞「生き残りは私達だけ」 (30)
霞「だからって…なめるなぁ!」
深海棲艦「!」
ズドォーーン
霞「なんとか追い払ったわね」
霞「はあっ、はあっ…もう力が出ない。いったん帰らないと…」
霞「見て…なさいよ、深海棲艦ども。必ず巻き返してやるんだから…っ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1463066927
霞(私達鎮守府は…いえ、人類はかつてないほどまで追い詰められている)
霞(深海棲艦に対抗する力を持った少女、艦娘を組織した海軍。その力をもって、一時は制海権を奪い返したかにみえたわ…)
霞(でも…)
ーーーーー
赤城「雷撃処分、してください…」
吹雪「嫌…いやだよぅ…」
那珂「アイドルは沈まない設定じゃ…」
ーーーーー
霞(私達は…かなわなかった)
霞(倒しても倒しても発生する深海棲艦…いつの間にか攻守は逆転し、私達は奴らの大群に、数の力に蹴散らされた)
霞(そして起死回生を狙った反攻作戦も…)
ーーーーー
矢矧「もういい…私から離れて…また大和と雪風が見えるな…」
大和「また…逝くのね…」
浜風「また…大和の側に…逝くの、かな…」
ーーーーー
霞(大敗に…終わったわ…)
霞(だけど、まだ終わらないわ。終わってやるもんか。戦力は少なくても、司令官なら…)
霞(そうよ…いつもはふざけているけど、司令官の戦略眼は本物だったわ。態勢を立て直すことができれば…)
潮「霞ちゃん」
霞「あっ!」
響「集辺警戒、お疲れ様」
霞「響、潮! そっちはどうだった?」
潮「…ごめんなさい」
響「残念だけど、もう資材を集めるルートも封鎖されてる…」
霞「そう」
霞(響と潮はまだ生き残ってる。いま、入渠している雪風と初霜が復帰すれば…)
潮「…ううっ、ぐすんっ」
響「潮、しっかり…するんだ…ひぐっ」
霞「ちょっ!?二人とも、何泣いてるのよ。まだ終わりじゃないでしょ!まだ私達、生きてるでしょうが!」
潮「だ、だって…浜風ちゃんも、磯風ちゃんも、朝霜ちゃんも…ううっ、死んじゃ、って、わ、私達しかいないんだよっ」
響「矢矧さんも…大和さんでさえ……手も足も出なかったんだ…」
霞「しっかりしなさい!あのクズ司令官に笑われるわよ。恥ずかしくないの」
潮「うっ…ぐすっ…提督はもう…」
霞「は?」
響「私達の司令官は…もう…」首を振る響
霞「ま、まさかっ」
霞「世を儚んで…? あの……ばかっ!」
執務室
霞「し、しれいかんっ!!しっかり…」
霞「し…て…」
ちゅぱっ、ちゅぱっ
雪風「んっ…あっ、あっ、あっ…しれぇ、しれぇぇっ」
初霜「あんっ…ていとくぅ…いっぱいぃ、さわってください…きもちいい…ていとくもそうおもいますよねぇ」
むちゅ、れろれろ
提督「ああ、良い、良いぞ」
雪風・初霜「ふあっ…はっ…はっ…はあっ…」
霞「な……何やってんのよ……アンタたち」
提督「ん〜?」
雪風「あぁー、かすみちゃんですっ」
初霜「かすみちゃんもいっしょにたのしみませんかぁ? きもちいーですよ」
霞「ふざけないで! い、今がどんな時かわかってんの!? 各地で深海棲艦が大反攻を見せて、大部分の制海権を奪われちゃったのよ!」
提督「あぁ、そうだな、多くの鎮守府が壊滅し、提督も艦娘も不足している。大和や矢矧たちも…今がキレイな盛りだったのに…こんな時代に生まれたばかりに…艦娘になんてなったばっかりに…そして俺の指揮が不甲斐ないばかりに、あんな死に方を…」
雪風「しれぇ、なかないでぇ」
初霜「なでなで…」
提督「ははっ…やさしいなぁ、お前たちは。ちゅう〜」
雪風「あんっ」
霞「……」
霞「ばかっ!そう思ってるなら、責任を感じてるならこの状況に対応しなさいよっ!!昼間っからイヤラシイことばかりしてっ!このクズッ!」
提督「あはは〜怒られちゃった〜」
初霜「もー。かすみちゃんはきびしすぎますよぅ」
雪風「しれぇ、だいじょうぶですよー、ゆきかぜがなぐさめてあげますからぁ」
初霜「あん、それはわたしのやくめですよっ」
霞「ちょっ…アンタたちも何でそんなハレンチなことに付き合ってるのよ!? 雪風っ、幸運の女神は奇跡じゃないんでしょ! 初霜、一人でも多く救うんでしょ! さっさと戦闘の準備を…」
雪風「…して、どうするんです?」
霞「え?」
雪風「戦いに行って、大和さんたちみたいに海の藻屑となるんですか…?」
霞「は、はぁ?」
初霜「艦隊の総力を結集して、提督の戦術をもってしても、深海棲艦の大群にとっては薄皮一枚傷付いたに過ぎませんでした」
雪風「勝ち目なんて無いんです、雪風たちには」
初霜「このまま抵抗しても、数に押し込まれて敗退するだけ。かと言って、降伏も受け入れられない。遅かれ早かれ、私達は皆殺しにされるんです。救うことなんて……できっこ…ない」
霞「な…」
ガチャ
潮「…」
響「…」
霞「潮、響…」
潮「もう…ダメなんですね…」
提督「…」
潮「うっ、うっ…ぐすっ、死ぬの…怖いです」
提督「心配するな」
潮「提督?」
提督「死ぬ時はみんな一緒だ。どうせ逃げ場なんてないんだ……潮、こっちへおいで」
潮「は、はい」フラフラ〜
雪風「ふふ」
提督「ほぅら」
潮「ひゃあああっ!?いきなり服脱がせるなんてっ」
初霜「あは! 堅苦しいこと言いっこなしですよ。提督はとってもお上手ですから…」
潮「ふえっ?えっ?」
提督「もう俺たちは終わりなんだ、だったら残り少ない時間、気持ちよく過ごそう、な?」
潮「う…うぅっ… ていとく…てーとくぅ…ふあぁぁぁん」
提督「よしよし」
霞「な…潮…なにやってるの!?こんなのおかし」
響「司令官…」
提督「うん?」
霞「響!アンタもおかしいと思うでしょ?こんな…」
響「司令官、私にもしてくれないか」
霞「は…?」
響「司令官…っ! 私も、私ももう一人になるのは嫌だ。暁たちがいなくなって、今またみんなと離れ離れになって一人で死ぬくらいなら……もう、このまま」
提督「よぉし、おいで響」
響「しれぃ、かぁん…ん…んんっ」
提督「ん、むちゅうぅぅぅぅ」
潮「て、ていとく…わたしも…わたしもぉ…」
雪風「ふふふ、だいじょうぶですよ、うしおちゃん…しれぇは、たぁくさんお相手してくれますから」
初霜「はい、ていとくはすごいんです。いまわのきわに、むさぼりあいましょう」
提督「そうだ…もう考えるのは止めよう…死ぬのが3日後か、1週間後か、そのくらいの違いしかないさ…」
霞「…」
提督「霞もこっちへおいで。いっしょに気持ちよく…」
霞「 ふ ざ け る な !! こ の ク ズ !!」
霞「何を…何を諦めてるのよ…っ! もういいわ!アンタたちに期待した私がバカだった!」
霞「そこで死ぬまで乳繰りあってろ!!」ガタッ
提督「…行っちゃった」
初霜「よかったんですか?」
提督「好きにさせてやろう…もう未来なんてないんだから」
雪風「しれぇ、ゆきかぜはずうっとおそばにいますよぉ ……しぬまで」
提督「それならさびしくないな」
潮「てぇとく…わたしもいますよ。もっと…さいごのときまで、みていてくださいぃ」
響「しれいかん、わたしもぉ…」
提督「よしよし、可愛がってやるゾォ」
くちゅっ、くちゅっ ずぷぅぅっ、ぬちゅっ、ずちゅっ……
霞「…あきらめるか、あきらめるもんかっ!」
霞「確か改二のプランが出来上がってたはず……あった」
霞「今の私なら練度はクリアしてる…よし、これで艤装と制服を着替えて、っと」
霞「体力も回復したし、弾薬も補充した! まだ近くの鎮守府は持ちこたえていたはずだから、そこと合流して戦えば…」
霞、味方鎮守府に向かい移動中
霞「司令官も皆も、絶望して快楽に逃げて…見てられないわっ」
霞「私が活躍して…まだまだ人類はやれるってことを見せてあげる。せいぜい反省しなさいな」
霞「私達が負けるなんて認めない、認めないんだか……」
ドオオォォォォォォン!!
霞「なにっ?」
霞「合流予定の鎮守府の方角?」
霞「う…っ!?」
霞(私は、その光景を立ちすくんで遠くから見ているだけだった)
霞(味方の鎮守府の部隊が、深海棲艦の大群に包囲されて嬲り殺しにされていくのを)
霞(私の眼前には広がっているのは…)
イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級イ級
チ級チ級チ級チ級チ級チ級チ級チ級チ級チ級チ級チ級チ級チ級チ級チ級チ級チ級
ル級ル級ル級ル級ル級ル級ル級ル級ル級ル級ル級ル級ル級ル級ル級ル級ル級ル級ル級ル級ル級
タ級タ級タ級タ級タ級タ級タ級タ級タ級タ級タ級タ級タ級タ級タ級タ級
ヲ級ヲ級ヲ級ヲ級ヲ級ヲ級ヲ級ヲ級ヲ級ヲ級ヲ級ヲ級ヲ級ヲ級ヲ級
レ級レ級レ級レ級レ級レ級レ級レ級レ級
レ級レ級レ級レ級レ級レ級レ級レ級レ級
霞(海面の9割が深海棲艦の青白い肌で埋まった光景だった……)
霞(私は…)
艦娘1「ひいいぃぃっ」
霞(友軍の艦娘たちが敵に飲み込まれ)
艦娘2「いやぁぁぁぁっ! 助けてぇぇぇぇぇ!」
霞(何もできずに殺されていくのを)
艦娘3「司令官、司令官、応答して、しれ……ごふっ…」
霞(駆けつけることもできずに)
艦娘4「お父さんっ、お母さぁぁんっ…うわぁぁっ!!やだぁぁぁぁぁぁっ!!」ぐちゃっ
霞(遠くから見ているだけだった……)
ぐちゃっ、ぐちゃっ、ばり、ぼり、びちゃっびちゃっ……
霞(そこからどうやって戻ったかは覚えていない。気がついたら鎮守府まで帰ってきていた)
霞「勝てるわけ……ない」
霞「ふ…ふふ…あはは、雪風の言う通りじゃない。勝てるわけないわ」
執務室
ガチャ
提督「う、おお…初霜、いいぞ」
初霜「あっ、はあああっ、て、ていとくぅ。もういく、イっちゃいますぅっ…んっ!ああぁぁぁぁっ!」
提督「はぁっ、はぁっ…少し、休むか」
初霜「はぁ、はぁ、はひっ」
雪風「もう、しれぇってばぜつりんなんですから。うしおちゃんもひびきちゃんもぐったりしちゃってますよぉ」
提督「やりすぎたかなぁ…ん?」
霞「……」
提督「お?どうした?霞」
霞「…」
提督「はは、いよいよ深海棲艦がここに攻めて来るか?終わりだなぁ、俺たちも」
霞「まだ…来ないと思うわ…いま、別の鎮守府が攻撃を受けてるけど…」
提督「見てきたのか」
霞「ええ」
提督「霞はどうしたい?まだ戦うか?」
霞「……………もう、無理」
霞「あんなの…勝てるわけ、ない…っ」
霞「…うっ、ひっぐっ、う、ううっ…」
提督「霞はよくやったよ」
雪風「そうですよ、かすみちゃんはもうじゅうぶんたたかいました。もう、らくになっちゃいましょう? このまま、しれぇと、ゆきかぜたちときもちよくなって……おわりましょう」
霞「きもち…よく?」
提督「ああ、むちゅっ」
霞「んむっ!ん…んっ」トロン
提督「ぷは」
霞「はぁ…はぁ…はぁ。司令官…」
ぴちゃっ ぴちゃっ ぺろぺろ
霞「ふぁっ!? あんっ あんっ! へんっ、体がなんか変よっ!? 私、私達これから死ぬ未来しかないのにっ」
提督「そうだな。だからこそ体が求めちゃうんだろうな」
霞「んん…はあっ!」
初霜「……あ。かすみちゃん、もどってきたんですね。ふふ、どーですか?ていとくと“する”の、とってもいいでしょう?」
霞「わ、わかんないぃっ」
初霜「あは。はじめてだからとまどっているだけですよ。もう、あとさきかんがえてはずかしがることもないんです」
雪風「きもちよくなっちゃったら、いっぱいこえをだしてもいーんですよ」
霞「あっ、あっ、やらぁっ…きもち…いい」
ふにっ ふにっ くにゅっ
霞「しれいかんに、さわられるの…きもちいいっ!」
霞「ふあああっ!!」
ずぷっ ずん ずんっ ずっぷ ぬぷっ ぬぷぅっ ずちゅぅっ
霞「はああっ! はいってるぅ! しれいかんと、ひとつになってるぅ」
提督「はぁ、はぁ、霞、かすみぃっ」ずんずんずんっ
霞「し、しれぇかん…」
提督「ん?」ずちゅっ
霞「い、いままで…きついこといってごめんねぇっ」
提督「霞っ…いい、もういいんだ」ぱんぱんっ
霞「はあああ…っ、しれいかんっ! …き、すきっ、だいすきぃ!」
響「かすみ…もどってきてよかったね」
潮「よかった…これでかすみちゃんもいっしょだね。いっしょにいくのはおおぜいのほうがいいな」
初霜「まだ、おわりまではじかんがありますから。いっぷんでも、いちびょうでもながく、このかいらくにひたっていましょう」
雪風「しれぇ…みんな…もう、きせきなんておこらないだろうけど、さいごまでいっしょにいましょうね〜、あは、あははははっ」ぽろぽろ
霞「あっ、く…だめっ、もう、もういくっ!きもちいいの、とまんなっ…」
提督「うああ…っ!」どぷっ
霞「ひあああぁぁぁぁぁっ!!」
霞(あぁ…おなかのなかで、司令官のがでてる… あったかい…)
霞(もう、わたしたちに残された時間は無いんだろうけど…せめて最期の時まで、司令官と一緒に)
霞(天国で…司令官の赤ちゃん、生めるといいな…)
数日後、この鎮守府は深海棲艦の大群に攻め込まれ壊滅した。生き残りはいなかった。
霞『天国で…司令官の赤ちゃん、生めるといいな…』
《数日後、この鎮守府は深海棲艦の大群に攻め込まれ壊滅した。生き残りはいなかった。》
ーBAD ENDー
ーーーーーーー
漣「あーあ、バッドエンドでしたかー」
朧「途中の選択肢、間違えちゃったかな。霞は坊ノ岬沖で沈んだ戦歴だから、このメンバーでならある意味正しい結末だけど…」
漣「エッチシーンもちょっと悲壮感、というかもうヤケクソだね」
朧「別に…エッチなシーンはいらないけど。平和なエンディングにしてあげたかったな」
漣「またまたぁ、ボーロってば清純ぶっちゃってえ。この『乙女艦娘1945〜戦い終わってイキ果てて〜』は貸したげますから、存分におかずに使ってね」
朧「ちょっ!?別にいいってば!使わないし!」
漣「まあまあ、騙されたと思って。『鳳翔さんルートの子作りシーン』は甘々でなかなかですぞ。霞ちゃんにもルート次第でグッドエンドもあるから、やりこんでみてよ。グッドエンドは基本的に乙蜜系だから女の子でも楽しめるのですよ」
朧「う、うん」
漣「ハッスルしすぎて寝不足にならないようにねっ」
朧「大丈夫だってば!」
翌日
曙「目の下にすごいクマ作ってどうしたのよ?寝不足?」
朧「……な、なんでも無い」///
終わり
依頼出してきます
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません