─鱒王国の王宮にて─
鱒王｢おお勇者よ、よくぞ参った。今日はお主に頼みがあって呼んだのだ｣

鮪勇者｢はっ!王の命とあらばなんなりと。して頼みというのは…？｣

鱒王｢うむ、お主も最近我が国や周辺諸国で悪事が横行していることは知っているな？｣

鮪勇者｢ええ、死悪帝国が勢力を増やし他国への侵略を繰り返すがためにどの国も周辺の治安が悪化していると…｣

鱒王｢そうだ、今はまだこの国の軍で対応しているがこのまま拡大すれば国も手が回らなくなる。｣

鱒王｢そうなれば我が国の豊富な資源を狙う国は後をたたないであろう。今まで築いてきた我が国と周辺諸国の平和は水の泡となるだろう｣

鮪勇者｢そこで私になにを？治安を悪化させる悪党の討伐ですかな？｣

鱒王｢いや、お前には他国の使者と協力して死悪帝国に潜入し、帝王シャークを暗殺してきてほしい｣

鮪勇者｢……わかりました。このツナ、必ずしや帝王シャークを討ち、この国に安寧をもたらすことを誓います。…しかし王よ、使者とは？｣

鱒王｢ああ、周辺諸国と緊急の会議を行ったが、どこも兵力を割けるほどの余裕はない。だから各国から選りすぐりの猛者を集め、帝王シャークを暗殺させようという話になったのだ｣