綾瀬穂乃香「ぴにゃぐるみですよ」 (61)

工藤忍「何唐突に」

穂乃香「最近話題に挙がっている規制強化の話です」



※キャラ崩壊注意


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忍「そういえば何かお偉いさんが話し合ってたっけ」

穂乃香「聞いた話によるとライブの衣装やグラビアにもチェックが入るとかなんとか」

忍「アイドルとしては勘弁して欲しいとこだけどねー」

穂乃香「そこでぴにゃぐるみです」

忍「はあ」


穂乃香「ライブ衣装もぴにゃぐるみ」

忍「踊りにくいことこの上ないと思うけど」

穂乃香「グラビアもぴにゃぐるみ」

忍「それ穂乃香ちゃんくらいしか買わないと思うなぁ」

穂乃香「もちろんぴにゃヌード写真集も販売!」

忍「ヌードも何もアイツ最初から裸じゃん」

穂乃香「そしてなにより私自身が、ぴにゃこら太になれる!!」

忍「それが目的だよね絶対」


忍「そもそも実用化が現実的じゃないでしょ」

穂乃香「まあ確かにうちの事務所だけでも200人近くいますからね」

忍「1匹やら2匹ならともかく着回すにしてもそれなりに量がないと」

穂乃香「ふふっ、その点はご心配なく」

忍「何その自信は」

穂乃香「我が事務所には着ぐるみ作りのプロフェッショナルがいますからね!」


忍「ああ、着ぐるみ作りだから鈴帆ちゃんとか心さんとか」

穂乃香「仁奈ちゃんです!」

忍「仁奈ちゃんですか」


忍「仁奈ちゃんって…確かに色々着てはいるけど作るとなるとどうよ」

穂乃香「ふふふ…忍ちゃん、あなたは着ぐるみ作りに一番必要な物を忘れています!」

忍「忘れるも何も知ったことがないんだけど」

穂乃香「それは…ズバリ!愛です!」

忍「急に職人みたいなこと言いだしたよ」

穂乃香「どんなに丁寧に作られていたとしても、愛が無ければそれはただの着ぐるみに過ぎないんですよ!」

忍「ただの着ぐるみで全然いいんだけど」

穂乃香「甘い!甘すぎます!こないだ頂いた苺パスタ以上に甘いです!」

忍「アレ食べ物だったんだ」

穂乃香「あなたはそれでもフリルドスクエアの一員ですかっ!」

忍「フリスクはいつから着ぐるみに魂吹き込むユニットになったのさ」

穂乃香「あの日からですよ!」

忍「どの日だ」

穂乃香「あの日ぴにゃこら太のためなら何でもすると誓ったじゃありませんか!」

忍「それは多分穂乃香ちゃんの脳内でのお話じゃないかなー」


穂乃香「忍ちゃんさっきからちょっと冷たくありませんか?」

忍「アタシとしてはあのブサイクの何が穂乃香ちゃんをそこまでさせるのか甚だ疑問だよ」

穂乃香「教えて欲しいんですか?まずあの垂れ目がですね…」

忍「しまったこれ罠だった」



―――――――――――――
――――――――
―――――


穂乃香「まあひとまずこんなところでしょうか」

忍「まさか30分ぶっ続けで語るとは思わなかったよ…」

穂乃香「まだまだ序の口ですよ?」

忍「おみそれしました」

穂乃香「その気になれば3日くらいなら不眠不休でぴにゃの魅力を伝えられるかと」

忍「だからあのブサイクのどこにそんな魅力が…」

穂乃香「知りたいんですか!やっぱり知りたいんですね!?」

忍「悪かった、アタシが悪かったから落ち着いてお願い」



穂乃香「ふう、つい熱くなってしまいました」

忍「毎回止めるアタシの身にもなってよ」

穂乃香「それもこれもぴにゃが魅力的なのがいけないんです、罪な子ですよ」

忍「罪な子て…」


穂乃香「それにしても喉が渇きました」

忍「お茶で良ければ入れるけど」

穂乃香「えっ林檎ジュースじゃないんですか?」

忍「うん、言いたいことは分かるけど実家じゃないし」

穂乃香「青森県民としての自覚が足りませんね」

忍「リンゴぶつけてもいい?」




穂乃香「で、忍ちゃんに青森県民としての自覚があるかの話ですけど」シャクシャク

忍「まだ言うか、リンゴまで剥いたのに」シャクシャク

穂乃香「美味しいですねこのリンゴ」シャクシャク

忍「まあ一応実家から直送だし」シャクシャク

穂乃香「頑張って消費しないと余らせて悪くなる典型ですね」

忍「なんでこう一言多いかな」


穂乃香「ちなみに大阪人は一家に一つ必ずたこ焼き器を持ってるそうですよ」

忍「それははたして大阪人らしいのかな…」

穂乃香「道産子は1日1本牛乳を飲むとか」

忍「その調子だと新潟県民は1日1キロ米食べてそうだね」

穂乃香「よく知ってますね…流石です」

忍「穂乃香ちゃんはもう少し考えて喋った方がいいと思うよ」

穂乃香「そんな…褒められても困ります」

忍「突っ込まないよ?」

穂乃香「すでにそれがツッコミですよね」

忍「これはノーカンでお願いします」



―――――――――――――――――――――



穂乃香「…ふぅ、ガールズトークというのもなかなか難しいものですね」

忍「ガールズのガの字も無かったよ、むしろガッカリトークだよ」

穂乃香「誰がガッカリするんですか?」

忍「そりゃファンの皆様だよ、穂乃香ちゃんがこんなキャラだって知ったらガッカリどころか泣くよ多分」

穂乃香「ふふっ猫を被るのは得意ですから。にゃ~ん♪」

忍「そういや前にやってたね、猫衣装。結構露出多いやつ」

穂乃香「アレはアレで結構楽しかったですよ?」

忍「写真でなら清純派アイドルなんだけどなぁ…」


穂乃香「清純派で売ってる子なんて大抵真逆ですよ」

忍「不用意に不特定多数を敵に回す発言するのは止めて!」

穂乃香「素人とか初めてって触れ込みで出まくってる人とかいるじゃないですか、それと一緒です」

忍「アイドルがそんなことに詳しくて何の得があるの…」

穂乃香「分かるんですね、何のことか」

忍「やかましいよ!」


忍「露出と言えば穂乃香ちゃんはさ」

穂乃香「なんでその単語から私を連想したんですか」

忍「自分の言動を省みてみなよ。で、穂乃香ちゃんってさ、スタイル良いよね」

穂乃香「あらやだ忍さん、そっちの毛が?」

忍「はっ倒すよ」

穂乃香「私は…構いませんよ?忍ちゃん相手なら…///」

忍「そういうのいらないから、誰も得しないから」

穂乃香「そうでしょうか?世の中どこに需要が転がってるか分かりませんよ?」

忍「少なくともその需要に応える気はないね」

穂乃香「あらあら、じゃあまた今度ということで」

忍「未来永劫ないから」


忍「話が脱線し過ぎだよ、今は穂乃香ちゃんのスタイルの話だよ」

穂乃香「なんでそんな私のスタイルにこだわるんですか。普通ですよ普通」

忍「普通…ねぇ…」チラッ


穂乃香「」ニコニコ

ボイーン



忍「………」チラッ

ツルーン



忍「………」


忍「えいっ」ツン

むにっ


穂乃香「!?///い、いきなり何するんですか!?///」

忍「いや、身体が勝手に」

穂乃香「えいっとか言ってたじゃないですか!」

忍「そうだっけ?」

穂乃香「そうですよ!」

忍「まあ良いじゃん減るもんじゃないし」

穂乃香「減りますよ!精神とか何かが!」

忍「すり減って無くなってしまえ」

穂乃香「急にやさぐれないで下さい!」


穂乃香「だいたい胸なんてあっても良いことありませんよ!服は選べないしチラチラ見られるし!」

忍「かーっこれだよ!持つ者は持たざる者の気持ちが分からないとはこのことだ!」

穂乃香「あ、でもあんまり肩は凝りませんね」

忍「それはちゃんと運動してるからかな、うん」

穂乃香「かーっ胸が重くて辛いわー!肩が凝って辛いわー!とか言った方が良かったんですかね」

忍「よーし喧嘩売ってるなー買うぞー超買うぞー」


忍「実際大きすぎるとクーパー靭帯が断裂して垂れることも多いみたいだね」

穂乃香「そうなんですか」

忍「それに対して見てよこの穂乃香バスト!大きいながらも大きすぎることなく絶妙な柔らかさを持って優しく語りかけてるよ!」

穂乃香「忍ちゃん、愛海ちゃんみたいになってますよ。どうどう」

忍「細かいことはともかく。うんまあ、正直なところ羨ましい」

穂乃香「私は忍ちゃんの身体好きですけど」

忍「…何か嬉しいようなそうでもないような複雑な気分だよ」


穂乃香「もちろん変な意味ではなくて、例えば前に撮影でワンピース着てましたよね?」

忍「ああ、実家に帰った時の」

穂乃香「あのタイプのワンピースはボディラインが結構出てしまうんです。ですからどこかが突出していたりするとラインが崩れてしまうんですよ」

忍「そういえばアレは絞りも入ってたっけ」

穂乃香「かといって細すぎるとかえってみすぼらしくなってしまいます、ですから均整のとれた綺麗なスタイルでないと着こなすのは難しいんですよ」

忍「………」

穂乃香「つまり、忍ちゃんの身体はとっても魅力的だということです」

忍「……やっぱり何か言い方が引っかかるね」

穂乃香「これでも恥ずかしいんですからちょっとは誤魔化させて下さい」

忍「…ありがと」

穂乃香「いえいえ、こちらこそ」


忍「あーもー変な空気になっちゃったよ」

穂乃香「まったく、誰かさんが乳がどうとか言い出すからですよ」

忍「言ってない、スタイルが良いって言っただけ」

穂乃香「同じようなものじゃないですか、乳もスタイルですよ」

忍「ちょいちょい、穂乃香ちゃんも愛海ちゃんみたくなってるよ」

穂乃香「ウィルスか何か蔓延してるんですかね?」

忍「あり得ない話じゃないのが怖いね」


――――――――――――――――


穂乃香「ところでお腹が空いたんですけど」

忍「唐突過ぎるよ流石に」

穂乃香「何か無いんですか?リンゴ以外で」

忍「たかる気満々なのはもう諦めたけど、せめてもうちょっと気を遣わない?」

穂乃香「私とあなたの仲じゃないですか」

忍「ふざけんにゃ!解散にゃ!」

穂乃香「パクリはいけません、パクリは」

忍「冷蔵庫見てくる」

穂乃香「いってらっしゃい」


忍「あーダメだ、リンゴ以外何もないや」

穂乃香「リンゴ縛りで生活ですか、青森県民の鑑ですね」

忍「穂乃香ちゃん一回青森県民にゴメンなさいしよ?ね?」

穂乃香「困りましたね、これでは真面目に忍ちゃんにたかるしか選択肢が無くなってしまいます」

忍「自分の部屋に帰れば?」

穂乃香「仕方ありません、外食で手を打ちましょう」

忍「言葉のキャッチボールしたいなーアタシ」

穂乃香「キャッチボールしたいんですか?さすがに今からやるには外暗すぎると思いますよ?」

忍「穂乃香ちゃん変化球しか投げられないの?」


忍「まあ外食しかないか、どうせ何もないし」

穂乃香「リンゴでフルコースとか作ってくれるなら考えますけど」

忍「無理無理、というか自分で作るって発想は無いんだね」

穂乃香「自慢じゃありませんが得意料理は生卵です」

忍「それは流石に嘘でしょ、前にチョコは作ってたじゃん」

穂乃香「アレは写真撮るだけ撮って既製品を手作りと言って配りました」

忍「最低だよこのアイドル」

穂乃香「大丈夫です、みんな分かってますよ。いわゆるお約束ってやつです」

忍「そうかもしんないけどさ」


穂乃香「それに参加者全員に配る分もチョコ作れるわけないじゃないですか、ぴにゃこら太なら別として」

忍「ぴにゃこら太なら作れるんだ、自負あるんだ」

穂乃香「それはまあ、当然じゃないですか?」

忍「いや知らないよ。というかぴにゃこら太型チョコとか作れば良かったんじゃないの?」

穂乃香「!!」

忍「今気付いたのね、はいはい」

穂乃香「忍ちゃん!」

忍「やだよ、晩ご飯チョコは辛い」


穂乃香「今はパスタの気分ですね、なんとなくですが」

忍「こないだそう言ってお店着いたらハンバーグ頼んだじゃん」

穂乃香「あの時はハンバーグが『私を食べて♥』と訴えかけてきたので仕方なかったんです」

忍「それは災難だったねー」

穂乃香「忍ちゃん雑です」


忍「アタシは…まあ何でも良いや、行ってから決めよ」

穂乃香「くさやとかいかがでしょう?」

忍「売ってる店あったら穂乃香ちゃんの部屋に干しとくね」

穂乃香「ゴメンなさい」

忍「ん、いいよ」


――――――――――――――――


忍「で、何でアタシ達はラーメン啜ってるの?」

穂乃香「美味しいですねここのラーメン」

忍「聞いてよ」

穂乃香「何でってそこにラーメン屋があったからですよ」

忍「そんな登山家じゃないんだから」

穂乃香「ラーメンという高みに到達するという意味では登山家ですね」

忍「ごめん言ってる意味がさっぱり分からない」


忍「一人でフラフラっと入って行っちゃうんだもん」

穂乃香「仕方ないんです、不可抗力ということで」

忍「まあ確かに空きっ腹の時にラーメンの香りがしたらかなり効くけどさ」

穂乃香「そうでしょう?」

忍「パスタの気分はどこいった」

穂乃香「麺類なので許容しました」

忍「テキトーな基準だね、知ってたけど」

穂乃香「それより伸びますよ、早く食べましょう」

忍「ん」


穂乃香「はーもう動けません…」

忍「女子が食うには多かったね、我ながらよく完食したわ…」

穂乃香「もうしばらくラーメンはいいです…」

忍「というか仮にもアイドルが変装もせず腹一杯ラーメンって良いのかな」

穂乃香「良いんじゃないですか?銀髪の王女様もそうですし」

忍「あの人は規格外というかもはや別枠だよ…」


穂乃香「ただいま帰りましたー」

忍「アタシの部屋だけどね」



穂乃香「というわけで早速ですがお風呂に入りましょう」

忍「さすがにラーメンの匂いさせたままなのは、女子的にもアイドル的にもアウトだもんね」

穂乃香「まあそれはアイドルによりますが。あ、忍ちゃんも服脱いで下さい、匂い付いてますし」

忍「あ、うん」

穂乃香「じゃあ入りましょうか」

忍「うん」



忍「ん?」


忍「ちょっと待って、先入るんじゃないの?」

穂乃香「え?一緒に入らないんですか?」

忍「入らないよ」

穂乃香「良いじゃないですか、そこまで狭くありませんし」

忍「いやさすがに2人で入ったら狭いと思うけど」

穂乃香「まあまあお風呂どうぞ」

忍「万能だねそれ」

穂乃香「まあまあお風呂どうぞ」

忍「いや、だからさ…」

穂乃香「まあまあお風呂どうぞ」

忍「………」


穂乃香「万能ですねこれ」

忍「ああいう時てこでも動かないのどうにかならないかな」

穂乃香「難しいですね、こればっかりは」

忍「じゃあぴにゃ狂いはどうにかならない?」

穂乃香「難しいですね、こればっかりは」

忍「……じゃあ、」

穂乃香「難しいですね、こればっかりは」

忍「壁とでも話してなよ」

穂乃香「悪ふざけが過ぎましたね、謝罪します」

忍「許しましょう」


カポーン


穂乃香「………」チャプチャプ

忍「流れ星をー探そうよー♪」ゴシゴシ

穂乃香「………」ジー

忍「こーの物語は…」ゴシゴシ

穂乃香「………やっぱり綺麗ですね」ボソッ

忍「っ!?」ガタン


穂乃香「あ、聞こえちゃいましたか?どうぞお気になさらず」

忍「気にするよ!人が身体洗ってんのジロジロ見るだけならまだしも急に何言ってんのさ!」

穂乃香「いえ、つい素直な感想が」

忍「そう言われると反応に困る…とにかく!あんまりジロジロ見ないで」

穂乃香「でも難しいですよ、ある程度視線は向いてしまいますし」

忍「……まあそれは、確かにそうだけど」

穂乃香「ふむ…ではプランBです」

忍「?」


穂乃香「雨降りのあとー水溜まり飛び越えて走ろー♪」ワシワシ

忍「………」

穂乃香「おかゆいところはありませんかー?」ワシワシ

忍「…大丈夫、気持ちいいよ」

穂乃香「それはそれは、何よりです」ワシワシ


忍「誰かに頭洗ってもらうなんて何年ぶりかな」

穂乃香「私も誰かの頭を洗ったのは何年ぶりかです」ワシワシ

忍「…まあこれならジロジロ見られなくて済むか」

穂乃香「人を色情魔みたいに言うの止めて貰えます?」ワシワシ

忍「えっ、違ったの?」

穂乃香「そうだとしたら忍ちゃんは今ここでパックリいかれてますね」ワシャワシャ

忍「うん、ゴメン、悪かったよホントに」

穂乃香「そこで殊勝に謝られても複雑ですね…流しますよー」

忍「はーい」


ザバー

忍「ふいーさっぱりした」

穂乃香「今度は私にもお願いしますね」

忍「うん、任しといて」


忍「穂乃香ちゃん結構髪長いよね、手入れとかしてるの?」サワサワ

穂乃香「ええ、軽くですがトリートメントしてますね」

忍「道理で指触りが良いわけだ」ワサワサ

穂乃香「忍ちゃんの髪の毛もサラサラでしたよ、短いのが勿体無いくらいに」

忍「そう?ちょっと伸ばしてみようかな」コシコシ

穂乃香「伸びたら一本下さいね」

忍「何に使う気だ」ゴシゴシ

穂乃香「言わせるんですか?」

忍「言えないようなことに使うの?」ワッシワッシ

穂乃香「しょうがないですね、こっそり頂くことにします」

忍「…絶対伸ばさない」ワシワシ


忍「はい流すよー」

ザバー


穂乃香「ふぅ、良いものですね、誰かに髪を洗ってもらうというのも」

忍「正直ここまで良いとは思わなかったね」

穂乃香「これからも時々一緒に入りましょうか」

忍「んーちょっと考えとく」

穂乃香「お、堕ちかけですね?」

忍「何にだ」


忍「じゃあ先に上がってるからゆっくりどうぞ」

穂乃香「え、出ちゃうんですか」

忍「その方がよくない?」

穂乃香「よくないです、しっかり浸かってて下さい」

忍「まあ良いけど」


穂乃香「おーらいかー!おーれんじさーふぁいあぱっしょん!」ゴシゴシ

忍「あなたクール属性じゃなかったっけ」

穂乃香「クールだからってパッションの表現が出来ないなんて勿体ないじゃないですか」ゴシゴシ

忍「そう言われると確かに納得出来るね」

穂乃香「ちなみにカラオケの十八番にしようかと考えてます」

忍「それはやり過ぎ」


穂乃香「はい?」

忍「なんでもない」

穂乃香「はいぃ?」

忍「なんでもないったら!」

穂乃香「あ、そうですか」




穂乃香「まあ聞こえてたんですけどね」

忍「くそっ!やられた!」


ザー キュッ

穂乃香「はぁーさっぱりさっぱり」

忍「ああーまたアタシは黒歴史を…」

穂乃香「お隣失礼しますね」

忍「あ、え、はい」


カポーン

忍「………」

穂乃香「………」


穂乃香「やっぱりちょっと狭いですね」

忍「だよね、アタシ出ようか」

穂乃香「もうちょっと暖まりましょうよ」

忍「だろうと思ったよ」


――――――――――



忍「…浮くんだね」ジーッ

穂乃香「そんな胸ばっかり凝視しないで下さいよ」

忍「そこにあるのが悪い、アタシの視界に入るのが悪い」

穂乃香「横暴過ぎです」

忍「アタシが入った時よりもお湯がいっぱい流れたし」

穂乃香「2人で入ってるんですから当然ですよね」

忍「狭いのも胸のせいなんじゃないですかー」

穂乃香「難癖付けるの止めて下さい」

忍「もげろ」

穂乃香「無理です」


穂乃香「ふぅ…」チャプチャプ

忍「?どしたの、妙に真面目な顔しちゃって」

穂乃香「…ちょっと言いたいことがありまして」

忍「……聞こうか」




………私、忍ちゃんにはとても感謝してるんです

「常日頃からツッコミしてるから?」

まあそれも無くは無いんですが…

元々私は表現力の限界を感じてアイドルになったんです
そしてアイドルをしながら表現を楽しむことを学びました
でも、私は学んだだけで、自分の殻を破るまでには至らなかった
バレエに、しがみ付いていたんです


「………」


でも忍ちゃんと知り合って、ユニットを組んで、私の知らない私を忍ちゃんが見つけてくれた
私の殻を、破ってくれたんです
それからの日々は私にとって初めてばかりでした
誰かとお出かけしたのも
ゲームセンターに行ったのも
私達のユニットに柚ちゃんが入って、あずきちゃんが入って、可愛い後輩が出来たのも初めてのことでした
誰かと一緒にお風呂に入るのも、初めてですね。そういえば

「穂乃香ちゃん…」

だから、もっと色々なことを一緒に体験したいんです。
一緒に初めてをたくさん探したいんです
ですから…

忍「穂乃香ちゃん!」


穂乃香「っ、不快にさせたのなら謝ります!」

忍「敬語」

穂乃香「は?」

忍「敬語、止めよう」

穂乃香「……敬語、止める」

忍「うん。次に名前も呼び捨てで行こう」

穂乃香「忍!」

忍「早っ!?」

穂乃香「何か吹っ切れたみたい」


忍「じゃあ、アタシも穂乃香って呼んでいい?」

穂乃香「……穂乃香様とお呼び」

忍「そんな茹でタコみたいな顔して言われても困るんだけど」

穂乃香「だって……名前呼びなんてしたことないから恥ずかしいし……」




忍「……ちょーっとヤバい」
穂乃香「えっ何が」

忍「さっきから可愛すぎる、襲いたくなるレベルで」
穂乃香「えっ」

忍「襲っていい?」
穂乃香「えっ、あっ、そのっ」




カポーン


忍「うぇーっきもちわるい…」

穂乃香「長湯し過ぎだね…」


忍「あーもう服着るのやになる」

穂乃香「さすがに下着だけじゃ風邪引くよ?」

忍「いやいや、これで布団に包まるのが最高なの」

穂乃香「不節制の極みなのかな、これは」

忍「ほれほれ、一緒に包まろうよ」

穂乃香「親父っぽいよ」

忍「花も恥らうJK相手にそれは酷くない?」

穂乃香「や、事実は事実だし」

忍「辛辣だね、敬語の方がダメージは大きいけど」

穂乃香「戻しましょうか?」

忍「ゴメン」

穂乃香「よろしい」


忍「電気消すよー」

穂乃香「はーい」


「まさかお泊まりになるとは思わなかった」

「替えの下着やらパジャマやら持って来といてよく言うよ」

「忍の借りたらビロンビロンになっちゃいそうだし」

「おーやるかー?寝る前に一戦やるかー?」

「何かその言い方だと如何わしいね…」

「ん、ちょっと思った」


「明日の予定は?」

「午前中はレッスン、午後からは雑誌の取材かな」

「朝ごはんどうしよ、テキトーにコンビニで良いよね?」

「うん、何か買って食べて行こっか」

「コンビニ飯といえば、こないだブリトー買ったんだけど結構美味しかったよ」

「ブリトーって食べたことないなぁ」



「あ、事務所の前に穂乃香の部屋に寄ってかないと」

「え?ああ、ジャージとか持って来てない」

「うちに1着置いとけば?」

「そうしようかな」


―――――――――――――――――――
――――――――――――
――――――



「zzz…zz…」

「ふふっ可愛い……」ツンツン

「…むゅ…にゅむむ……」


「おやすみ…~~~…」





おわり

正直詰め込みすぎた感ある

読みづらかったら申し訳ない

おまけ

穂乃香「ところでさ」

忍「うん」

穂乃香「>>42だけどこれ忍ちゃん何にも言ってないよね?」

忍「メタんのやめて」

穂乃香「なんて言ってたの?」

忍「聞こえてないのに弄ってたの?」

穂乃香「そこはノリだよ、ノリ」

忍「…………だなって…」

穂乃香「えっ、何だって?」

忍「いやだから、穂乃香ちゃんは体付きもパッションだもんね…って」

穂乃香「えっ、何だって?」

忍「喧嘩売ってるね?売ってるよね?」

穂乃香「忍ちゃんは頭が若干パッションだよね」

忍「よーし表出ろ綾瀬」

コピペミスってたんで修正

>>42

忍「…穂乃香ちゃんは身体付きもパッションだもんね」ボソッ

穂乃香「はい?」

忍「なんでもない」

穂乃香「はいぃ?」

忍「なんでもないったら!」

穂乃香「あ、そうですか」




穂乃香「まあ聞こえてたんですけどね」

忍「くそっ!やられた!」

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