【ガルパン】みほ「この学校は渡しません」 (41)

※キャラ崩壊や設定無視(独自設定)あり
現実にはあり得ないような立ち位置に蝶野さんがいたりするかも
ギャグになるかも分からんです
時系列はエキシビジョンの後

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1462538179

杏「大会に優勝すれば学校は存続する約束では?」

役人「確約した覚えはありませんね」

役人「そういうことですので、一ヶ月以内に退艦して下さい」

杏「そんな急に!」

役人「指示に従っていただけないと、全員退学処分にせざるを得なくなります」

杏「くっ」

杏「すまないが廃校が決定した。みんなには順次転校してもらうことになる」

みほ「そんな……」

沙織「なんで!?優勝したら良いんじゃなかったの?」

杏「それは確約ではなかったそうだ。戦車も文科省預かりになる。荷物をまとめておいてくれ」

優花里「それはあまりに……!」

柚子「……もう決定したことなんです。会長の指示に従って下さい!」

桃「柚子ちゃん……」

みほ「(最後にⅣ号をもう一度見ておこう)」



華「あら?」

沙織「みぽりん!」

麻子「なんだ、みんなも戦車を見にきたのか」

優花里「やっぱりお別れなんて嫌です~!」

沙織「もっとみんなで戦車乗ってたかったー!」

華「どうにかならないんでしょうか」

麻子「諦めろ。私たちじゃどうしようもない」

沙織「麻子はそれで良いの!?」

麻子「そんなわけないだろう。私だって……!もっとみんなと……」

優花里「冷泉殿……」

沙織「……ごめん麻子」

みほ「…………」

みほ「じゃあ、みんなでこの学校に立て籠もろっか」

沙織・華・優花里・麻子「!?」

杏「学校に立てこもる?」

みほ「はい」

杏「学園艦に乗っているのは我々だけじゃない。多くの人に迷惑をかけることになる」

杏「我々が退艦しなければ新しい仕事を斡旋しないとも聞いている」

みほ「…………」

杏「今はチャンスを……」

みほ「私たちのせいで迷惑を被る人達が居る。だからチャンスを待つべき……ですか?確かに会長の言うとおりです」

杏「ああ」

みほ「でもそれは全て事実ならの話です」

杏「どういうこと?」

みほ「廃校の話が早まったことに違和感を覚えませんでしたか?」

杏「それは確かに……」

みほ「既に学園艦に乗っていた方全員の新しい仕事が用意できていると私は考えています」

杏「…………」

みほ「廃校はこのタイミングで行うことを以前から考えていたんだと思います」

杏「仕事と転校先が決まり次第……か。でも、それが取り消しになると脅されてるんだけど?」

みほ「そこまでの横暴が許されるとは思いません。むしろ、その脅しが実行されたほうが私たちは有利になります」

杏「……企業や学校に連絡がいってるとなれば、それを反故にすることは信用を失うということか」

みほ「はい」

杏「確かにある程度は立てこもれると思うけど……」

みほ「良いんです」

杏「そっか。なら、西住ちゃんに任せるよ」

みほ「(もう学園艦には私たちしか残ってない)」

みほ「(これからは学校を拠点に生活をすることになる)」

みほ「(終わりが見えてる楽しい時間……か)」

梓「学園艦に攻撃とかしてきませんよね……?」

桃「ひいっ」

みほ「その可能性は限りなくゼロに近いと思うよ。学園艦は幾つもの発電施設を持ってるせいで、沈んだ時に公害レベルの海洋汚染が起きちゃうから」

カエサル「なるほど。隊長はある程度勝算を見込んでたのか」

みほ「ううん。勝算なんてないよ。立て篭もった時点で負け」

桃「なんだと!?」

柚子「それじゃあ……」

杏「…………」

優花里「では、交渉するために?」

みほ「交渉出来るかすら怪しいと思うな」

そど子「じゃあどうして……」

みほ「…………」

猫田「に、西住さん?」

みほ「少しでも長くみんなと一緒に居たかったから」

典子「隊長……」

役人「バカなマネを……!」

みほ「学校も戦車も渡しません」

役人「自分たちが何をやっているか分かっているのか?」

みほ「大会優勝をした私たちにはこうするだけの権利があると思いますが?」

役人「……!」

みほ「これ以上話すことはありません」

トゥルルルルルル

みほ「(電話?)」

蝶野「こんにちわ、みほさん。調子はどうかしら?」

みほ「蝶野さん……?」

蝶野「ええ。今回の件の相談役ってところかしら?貴方達をできれば助けたいと考えてるわ」

みほ「そうですか」

蝶野「足りない物は無い?そろそろ夕飯時だからお腹減ったでしょう?」

みほ「いえ、学園艦には当分の水と食料がありますから」

蝶野「そう、良かったわ。ふふっ、32人も居ると炊事も大変ね」

みほ「そうですね」

蝶野「周りにみんな居るのかしら?なんだか随分静かだけど」

みほ「はい。一応、全員でこの電話を聞いています」

蝶野「緊張してるのかしら?もっと和やかに、それこそみんなで話しましょ」

みほ「みんな緊張して疲れてますから、それはまた今度にしましょう」

蝶野「そう?そうね、負担をかけるべきではないものね」

みほ「はい」

蝶野「じゃあ今日はこれぐらいにしときましょうか。何かあれば聞いておくわよ?」

みほ「いえ、特には」

蝶野「そう。ふふっ、じゃあまたね」

みほ「はい」

沙織「蝶野さんは味方になってくれそうで良かった~」

杏「そだね。『お友達』になってくれるんじゃないかな」

麻子「妙な言い回しだな……」

杏「仲良くなって、こっちの言い分も聞く振りしとけば要望を通しやすくなるからね~」

華「?」

みほ「人数の確認、人の配置も比較的自然に聞いてきましたしね」

優花里「あの~、話が見えてこないのですが」

杏「つまり敵か味方かで言えば敵ってことだね」

みほ「蝶野さんは十中八九、警察なりなんなりが用意した交渉役でしょうね」

沙織「ええ!?でも良くある『そっちの目的はなんだ!』みたいなのは無かったし、優しい感じだったじゃん」

みほ「相手が落ち着いてるか確認のためにワンクッション置いたんだと思うよ」

みほ「次の電話では、それとなく下船しろって言ってくるんじゃないかな」

沙織「そんな~」

杏「まっ、交渉役が出てきたってことは潮時ってことでもある。こっからはいつ突入されてもおかしくない」

梓「と、突入って?」

みほ「特殊部隊だね。たぶん航空機で戦車ごと学園艦に降下してくるんじゃないかな」

優花里「現代戦車が出てきたら何もできませんよお」

杏「その通り!我々に勝ち目は無いっ!わっはっはっは」

なんで現実の世界と比べてるの?
これは創作だよ?

てかID変わってるが書き方的にコイツか?


59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします



蝶野「な、なにをしているだぁーーーーっ!許さんッ!」

蝶野「日本国憲法及び法令を遵守する自衛官として、この狼藉見過ごすわけにはいかないわ!」

蝶野「そもそも会議はどうしたの!予算がもらえなくなってもいいの!?」

アンチョビ「うるせえええ!!!予算なんて知ったことかあああ!!!」

カチューシャ「そうよそうよ!こちとらこの会議でストレスしか溜まってないわよ!」

ケイ「むしろ狼藉されてる側よね、私たち」

みほ「お姉ちゃん、Go」

まほ「Yes,my sister」キュッ

蝶野「うっ」パタリ

ミカ「お酒。これは人生にとって必要なことなんだよ」グビー

ダージリン「こんな格言を知ってる?『酒は百薬の長』」グビー

西「それは日本の諺でありますダージリンさん!」グビー

64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/06(金) 22:34:12.39 ID:x2XGM/tSO

>>59

ばかかおまえ たこくならけんぺいがはんざいそうさけんをもつこともあるが自衛隊にははんざいそうさけんがない 注意はできても逮捕はできんぞ

65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/06(金) 22:35:38.72 ID:x2XGM/tSO

キャラにたいしてね

トゥルルルル
ガチャ

蝶野「ごめんなさい、みほさん。事態は切迫してるわ。力づくで追い出そうとする意見が強まってるの」

みほ「そうですか」

蝶野「下手すれば怪我人が出てしまうわ。悪いようにはしないから出てきてくれないかしら?」

みほ「廃校がどうにかなると?」

蝶野「尽力するわ」

みほ「……そうですか」

蝶野「ええ、だからどうか……!」

みほ「もし何かしらの物体が学園艦に近づくようであれば、私たちは学園艦の設備を全て破壊します」

蝶野「……!」

みほ「それでは」

蝶野「待って!」

みほ「…………」

蝶野「驚いたわ。想像以上に状況が見えているのね」

蝶野「私たちの目的は学園艦の無傷での回収。正直言って、学校に立てこもっている貴方たちは相手にしないつもりだったわ。艦を回収した後でどうにでもなるんだから」

蝶野「学園艦の運用が赤字だというなら、なおさら回収は必須だわ。技術の塊だものね」

蝶野「そして貴方たち以外の大洗の生徒の所在は確認済み。なぜ学園艦が動いているのか不思議だったけれど……」

蝶野「外部の人間が乗っているのね?エキシビジョンマッチがあった後だから聖グロあたりかしら」

蝶野「ずいぶんと計画的な行動に見えるわ。そして酷く冷静でいる……」

みほ「良いんですか?情報を喋ってしまって」

蝶野「ふふっ。貴方だって茶番だと思ってたんでしょ?手早く本題に入りましょ」

みほ「…………」

蝶野「さっきも言った通り、私たちは学園艦を無傷で回収したい。それには貴方たちが邪魔になるわ」

蝶野「退艦してくれないかしら?」

みほ「条件は?」

蝶野「こちらには3時間以内に学園艦を奪取する準備があるわ。ケガしたくないなら無条件降伏しなさい」

みほ「無傷での回収が可能だと考えているんですか?大洗女子学園存続のため戦車道連盟と共に動いて下さい」

蝶野「実弾を使わずとも制圧できるわ。旧型戦車8輌でなにができるっていうの?」

蝶野「それに学園艦設備を破壊すると言っても3時間でその準備は不可能よ」

みほ「すでに各機関室への戦車の配置は完了しています。そちらの機体を肉眼で確認後でも十分に破壊し切る猶予があるます」

蝶野「嘘ね。そちらの戦車8輌が未だ学校の校庭にあることは確認済みよ」

みほ「(見られている?今まで学園艦に近づいたモノはなかった。衛星の類……かな)」

みほ「この学園艦には8輌以上の戦車が存在しています」

蝶野「(確かに資料上ではあと数台残っていることになっている……。あちらには直す技術を持ってる生徒も居るし、ハッタリか判断しかねるわね)」

蝶野「良いわ。戦車道連盟とともに廃校の取り消しを嘆願する。これでOK?」

みほ「はい。廃校が取り消しされ次第、下船します」

蝶野「……実際に嘆願するまで数週間。上手く廃校が取り消しになったとしても1ヶ月はかかるわ。それまでずっと学園艦を占拠していると?」

みほ「いえ。そんなつもりはありません。72時間以内に廃校取り消しまで漕ぎ着けて下さい」

蝶野「不可能ね」

蝶野「それに設備破壊という信憑性もさだかでは無い言葉にそれほどの力はないわ」

みほ「……ふう」

蝶野「?」

みほ「これからは3時間に一つ戦車を破壊します」

蝶野「どういうこと?自分たちの戦力を減らすっていうの?」

みほ「私たちは54輌の戦車を保有しています」

蝶野「そんな数ありえないわ!?」

みほ「高校戦車道チームの総戦車台数のおよそ10%を破棄。これは貴方たちの目的であった世界大会に支障をきたすはずです」

みほ「(私たちの戦車を強引に押収しようとしたぐらいだから、十分抑止力になるはず……)」

蝶野「そもそも大洗の学園艦には全損状態のを含めても12台程度しかないはずよ?」

みほ「いえ、私たちの戦車ではありません」

蝶野「(まさか他校の戦車を……?流石にありえないと思うけど……。けどホントなら決して無視できない数だわ)」

蝶野「(口には出せないけど、世界大会に向けて大量の戦車が必要になっているのも事実……)」

みほ「実際に見せましょう。とはいえ設備破壊用の戦車を除く20台程度になりますが。どこに配置すれば見れますか?」

蝶野「……!」

蝶野「そうね……校門近くに配置して貰えれば衛星から確認できるわ」

みほ「そうですか。分かりました。一旦電話を切ります」

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