ココア「木組みの街で謎のウイルスが蔓延?」 (30)


>オイッ! ハヤクシロ!
ス、スコシマッテクレ!


ココア「……」

チノ「……」ブルブル


>ウ、ウシロ!
エ? ウワアアアアアアアアアアアア!!


チノ「ひっ!」ギュッ

ココア「(怖がりなチノちゃんかわいい♪)」

チノ「……」ブルブル

ココア「よしよーし」ナデナデ

チノ「も、もう観るのやめましょうココアさんっ」

ココア「えー、まだこれからなのに」

チノ「……」ガタガタ

ココア「(チノちゃんそろそろ限界かな? 明日1人で観よう)」ピッ


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1462527467


チノ「こ、ココアさん」

ココア「なーに? チノちゃん?」

チノ「きょ、今日はなんだか気分がいいのでしっ仕方なく一緒にねね寝てあげます」

ココア「ホントに? やたっ!」

チノ「そ、それでは失礼します」モゾモゾ

ココア「チノちゃんあったかーい」ダキッ

チノ「……」ギュッ

ココア「(! チノちゃんが抱き返してくれた! そんなに怖かったのかなあの映画。〈Me○siah of Dead〉)」

チノ「……」ギューッ

ココア「チノちゃん、タカヒロさんはいつぐらいに帰ってくるの?」

チノ「たぶん……早ければ明日の夕方には」


ココア「タカヒロさんが帰ってくるまで私たちで切り盛りしないとね!」

チノ「そうですね」

ココア「あ、そういえばなんだけど最近風邪流行ってない?」

チノ「いきなりですね。まあ、確かに流行ってますね。ウチのクラスの何人かは休んでます」

ココア「私のクラスもだよ。この時期って風邪ひきやすいのかな?」

チノ「さあ、どうなんでしょう」

ココア「明日は土曜日だからゆっくりしようね」

チノ「ゆっくりと言っても9時には開店させますからね」

ココア「はーい。それじゃチノちゃんおやすみ」

チノ「おやすみなさい」

ココア「……」スー

チノ「(相変わらず寝るのが早い……)」


ココア「……」スヤスヤ

チノ「……」スー


>キャアアアアアア!!


チノ「!!」ガバッ

チノ「ひ、悲鳴……!? ……気のせいですか」ホッ

チノ「こ、ココアさんがあんなもの観せるから幻聴が……!」


>アアアアアアァッ


チノ「!!」ビクッ!

チノ「……」モゾモゾ

チノ「あの音は幻聴あの音は幻聴……」ブツブツ


ココア「……んー! よく寝たぁ」

チノ「……」スースー

ココア「チノちゃんおはよ……ってまだ寝てる」ナデナデ

ココア「……そうだ! 今日は私がチノちゃんのために朝ご飯を作ってあげよう! チノちゃん喜ぶだろうな〜〜」

ココア「さっそく準備準備っと」



ココア「ふんふんふふ〜ん♪」ジュー

ココア「目玉焼きを焼いて〜〜その上にベーコンを乗っけて〜〜♪ はいっ、完成!」

チノ「あれ、ココアさんもう起きてたんですか……?」

ココア「あ、チノちゃん。朝ご飯が丁度できたよ」

チノ「ココアさんが朝ご飯を……!? 大丈夫だろうか……」ジー

ココア「もうっ! さすがに私でもこのくらい作れるよ!」


食後

ココアチノ「「ごちそうさまでした」」

チノ「さて、そろそろ準備を……」

携帯 > トゥルルルルルルル

ココア「あ、私のだ。はーいもしも」

リゼ『ココアッ! 無事か!?』

ココア「わっ! リゼちゃん!? 朝からどうしたの?」

リゼ『この様子だとチノも無事のようだな、よかった……』

ココア「無事? なんのこと?」

リゼ『……もしかして今の状況が分かってないのか!?』

ココア「えっと、さっきから話がイマイチよく……」

>オジョウ! ヤツラガ!

リゼ『っ! また後でかけ直す! 今は家中の鍵を全て閉めるんだ! それと絶対に外には出るな!』

ココア「り、リゼちゃん! な、なんっ……切れてる」


ココア「家中の鍵? どうしてだろう……」

チノ「ココアさーん、そろそろ開店しますよー」

ココア「はーい! ……あっチノちゃん! ちょっと待って!」

チノ「はい?」

ココア「リゼちゃんから電話が来たんだけど『家中の鍵をすべて閉めて、外には絶対に出るな』って」

チノ「? どうしてですか?」

ココア「分からない……でも家中の鍵を閉めろってことは今開店させちゃダメなんじゃないかな」

チノ「はあ……? そんなこと言われましても、商売ですのでそのようなことは……」

ココア「で、でもっ」

チノ「……早く準備してください。もう開て―――」


>ガシャアアアアアアアアアアアン!!


チノ「!!」ビクッ

ココア「!? 外から!?」ガチャ

チノ「ちょっ! 自分で言っておきながら鍵開けて外出てるじゃないですか!」


ココア「く、車が壁に突っ込んで……!?」

おじさん「あ、ああ……」

ココア「! 大丈夫ですか!?」

おじさん「じょ、嬢ちゃん……は、早く逃げ」

「……アアアアッ」ユラッ

ココア「! あ、あのっ、助けてください! 車が壁に突っ込んで事故が……!」

「……」ユラユラ


ガブッ!


おじさん「がっ!! ああああ……」ガクッ

ココア「……え」


「……」クチャクチャ

ココア「うっ……!!」クチオサエ

チノ「こ、ココアさん! 一体なにが……!」

「アア?」クルッ

チノ「っ!? げほっ……おえっ」ビチャ

「アアア……」ユラユラ

チノ「ひっ! こ、こっちに来て……!」

「アア……」ガシッ

ココア「! い、いや! 離して!!」

「アアアアアアアアアアアアッ!!」グイッ
























ココア「ていう夢を見たんだ」

チノ「そうですか」


ココア「でもビックリしたー、あと少しで噛まれるところだったよ〜〜」

チノ「夢の中でですけどね。ココアさんは何かに影響を受けすぎです」

ココア「そうかなあ」

チノ「早く準備してください、そろそろOpenしますよ」

ココア「はーい」

Close → Open

ココア「(バイト終わったら映画の続きでも見よう)」

チノ「……ココアさん」

ココア「なーに? チノちゃん?」

チノ「昨日の深夜、変な音を聞きませんでしたか……?」

ココア「うーん……私は知らないかな。ぐっすり寝てたし」エヘヘ

チノ「そうですか……」

チノ「(昨日の不審な音はなんだったんだろう……)」


カランカラーン

ココア「あっ、いらっしゃいま……リゼちゃん!? どうしたの?」

リゼ「はあはあ……! お、お前らこそ何してるんだ……!」

ココア「? いつも通り……」

リゼ「なに呑気なことしてるんだ! 今の状況が分かってないのか!?」

チノ「状況?」キョトン

リゼ「窓が開いてる……! おい! 今すぐ家全体の鍵を閉めろ!」

ココア「な、なんっ」

リゼ「いいから閉めろ!!」

ココア「はい!!」ピシッ

リゼ「チノも!」

チノ「は、はい!」


ココア「ぜ、全部閉めてきたよ!」

チノ「こちらも終わりました」

リゼ「……よし、これで一安し」

>アアアア…

リゼ「! アイツらが近くにいる……! フロアから出よう」

ガチャ バタン


リゼ「今度こそ一安心……だな」ドサッ

ココア「り、リゼちゃん。外で一体なにが起こってるの?」

リゼ「ココアとチノは今の状況を知らなかったな……今から言うことはすべてホントのことだ」

チノ「……」ゴクリ

リゼ「今日の深夜1時頃……」
























ココア「ていう夢を見たんだ」

チノ「そうですか」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

コンコン

部下「お嬢、お嬢」

ガチャ

リゼ「こんな時間にどうしたんだ……」

部下「そ、それが」

>アアアアアアアアアア!

リゼ「外が騒がしいな……なにかあったのか?」

部下「それが、ウチの門に酔っ払いが数人集まってやして」

リゼ「酔っ払い? 放っておけばそのうち帰るだろ……」

部下「それがなかなか帰らなくて……もう30分近くいるんすよ。もしリゼ様の身になにかあったら……」


リゼ「いや、さすがに家の中までに酔っ払いは入ってこないし、安全もなにも」

>オイ! オマエラ!

部下「部下2がとうとう我慢出来なくなって外に」

リゼ「全く、放っておけよ……でもこれ以上騒がれても近所迷惑になるし、これで帰ってくれるといいけど……」


部下2「お前ら! とっとと家に帰りやがれ!」

「アアアアアアアアアア!」ガチャガチャガチャ

部下2「今何時だと思ってるんだ! 早く帰れ!」

「アアアアアアアアアア!」ガチャガチャガチャ

部下2「っ! この……っ!」グイッ

「アア!」ガシッ

ガブリッ!

部下2「……は?」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom