京子「あかりは、今･･･」

京子「星になって、あの空の向こうで輝いてるんだ･･･」

京子「･･･あかりは決して、目立つ存在じゃなかった。だけど」

京子「私達に、たくさんの事を残してくれたね･･･」

櫻子「ええ･･･」

京子「･･･思えば、たった５年の短い付き合いだった。けど･･･」

京子「けど、私はずっと忘れないよ」

京子「あかりの事･･･」

櫻子「･･･」

櫻子「私も･･･」

櫻子「空を見上げたら、ひまわりの事が目に浮かぶんです」

櫻子「ひまわりは、いつだってあの空の向こうから見守ってくれてる･･･」

櫻子「･･･雨の日も、晴れの日も」

櫻子「台風の日だって」

櫻子「今は、会えないんですけどね･･･」

櫻子「待ってて。いつか、きっとそっちに行くから」

櫻子「･･･時間、かかっちゃうかも知れないけどね」

櫻子「ひまわり･･･」







あかり「お待たせー、京子ちゃん」

向日葵「お待たせしました」

京子「おー。やっと来たか」

櫻子「遅いよー」

あかり「ごめんねー。ちゃんと生徒会にプリント出してきたよ」

あかり「ありがとね。向日葵ちゃんたちが言いに来ないと忘れる所だったよ」

向日葵「いいえ。ついでに書類整理も手伝ってもらって助かりましたわ」

京子「それじゃあ、人質交換といこー」

向日葵「櫻子がご迷惑おかけしませんでしたか？」

京子「ぜーんぜん。あかりがいない間の話し相手になってくれて助かったよー」

櫻子「へっへーん。どーんなもんだ向日葵ー」

あかり「ところで、２人とも何の話をしてたの？」

京子「んー？人工衛星の話。観測衛星あかりとか」


観測衛星あかりｰｰｰｰｰｰ

２００６年に打ち上げられた赤外線天文衛星である。、
宇宙の赤外線を観測することによって、赤外線天文地図を作成する事を主目的として運用された。
２０１１年電力系統に異常が生じ、観測衛星としての使命を終える。
残された詳細な遠赤外線天画データは、現在世界の天文学者に広く使用されている。

櫻子「あと、気象衛星ひまわりとかね」


気象衛星ひまわりｰｰｰｰｰ

１９７７年に１号が打ち上げられた、日本の気象観測衛星である。
現在はより高性能のひまわり８号が２０１５年に打ち上げられ、
日本及び東アジア・西太平洋域内の各国における天気予報、台風・集中豪雨、気候変動などの
監視・予測、船舶や航空機の運航の安全確保、地球環境の監視を行っている。、

櫻子「いつか将来、宇宙旅行ができるようになったら直接見てやるんだ！」

向日葵「まーた夢みたいな話を櫻子は･･･」

京子「あかりは、はやぶさとかと比べると確かに目立たないけどさ」

京子「宇宙の記録をたくさん残してくれたんだ･･･」

京子「ウチの、ただ目立たないだけのあかりと違ってー」

あかり「ちょっと京子ちゃん！？」



終わり

少し前にあった話から思いつきました。
作者様ごめんなさい･･･