ばれてないけど元テロリストの大量殺人犯

魔王「なんだよそれ…なんでそんな奴が勇者なんだよ！」

勇者「それは僕の台詞だよ！ 君こそ悪い人じゃないのにどうして魔王なんか……！」

魔王「しょうがないだろ、世襲制なんだから！」

勇者「だからって僕ら人間が住む大陸を侵略すること無いじゃないか！！」

魔王「魔王らしいことをしないと部下に舐められるんだよ！ 俺だって死にたくないんだ、分かってくれよ！」

魔王「てかお前こそ何で勇者になったんだ！」

勇者「↓2 だよ！」

魔王「毒を以て毒を制す……確かに昔からそう言われてる」

魔王「だけど！ 毒は毒でもお前劇毒じゃんかぁ！」

魔王「魔王とテロリストって明らかにテロリストの方が毒だろ！ おかしくないか、お前を勇者にした奴！！」

勇者「う、うるさい！ ごちゃごちゃ言ってないでさっさと僕に殺されろ！」

魔王「だから！ 俺は悪い魔王じゃないんだって！」

魔王「な？ 剣を収めて話し合おうぜ？」

魔王「部下も皆お前が倒してくれたんだろ？ だったらもう邪魔する者は居ないし、な？」

勇者「↓2」

魔王「世界の半分って……」

魔王「いや、まだ人間の大陸にしか侵攻してないし……」

勇者「じゃあ他の大陸もささっと制圧してきてよ」

勇者「そうしたら君は殺さないでおいてあげるからさ」

魔王「勇者の吐く台詞じゃないだろ、それ！」

勇者「僕はただ金と権力が欲しいんだよ！ それらを得られさえすれば過程なんてどうでもいい！」

勇者「勇者である前に、僕は一人の人間だ！！」

魔王「うわぁ……」

勇者「で？ どうするの？」

魔王「↓2」

勇者「そう…じゃあここで君は死んで」

勇者「魔王がどんな奴かなんてもはや関係ない。勇者はただ魔王の喉元をかっ捌けばいいんだ！」

魔王「俺だって死にたくないからな……」

魔王「まともに話し合えないのなら、お前は人間達に代わりこの俺が裁いてやろう」

魔王「さあ、かかってくるがいい！ 勇者ぁ！！」

勇者「おりゃあああああああ！！」

どうなった？ ↓2

「……あれ？」

「ちっ、倒し損ねたか……！」

「魔王の声？ えっ、どこから……？」

「お前こそどこに隠れた！ 声だけしか聴こえないぞ！」

「……もしかして。ねえ、魔王」

「なんだよ！」

「今君の目の前には何がある？」

「何って…めっちゃ悪趣味な装飾の施された玉座だよ！」

「そう……あのね、僕も今同じものを見てるの」

「え？ それってつまり……」

「うん……」


魔者「―――融合しちゃった……」


魔者は勇者と魔王、どっち寄りの姿？
↓2

魔者「な、なんだこれぇ！ 見た目は人間なのに禍々しい角が生えてるだと……！」

魔者「しかもなんか体が熱いんだけど……」

魔者「ああ、それは多分体内でマグマが生成されれているからだろうな。ほら、俺って炎吐けるから」

魔者「えぇ！？ なにそれ聞いてない！ てかキモイ！ マグマ吐けるとかキモイ！」

魔者「頑張れば冷たく輝く息も吐けるぞ」

魔者「ひええええ！」

「魔王様……？ 一体誰と話して……」

魔者「げっ…生き残りがまだ居たのか……」


どんな魔物か ↓2