ほむら「聖なる物に飢えている悪魔がIIび蘇る」 (92)

序章:魔王凱旋



ほむら「あー、私悪魔になっちゃったわー(棒読み)」

クララドールズ「ハッピーバースディ、デビルホム(棒読み)」

QB「いや、悪魔って君が勝手に言ってるだけだから。
   確かに君は並の魔法少女よりも強力な魔法少女(痴女)になったかもしれないけど、悪魔とかないから。
   もうそれただの中二病だから。お前今後一切馬鹿をマミにするなよ」

ほむら「でも悪魔って何すればいいのかしら? いざなってみると何をすればいいのか分からないわ」

QB「君達と議員はいつもそうだね。事実をありのままに伝えると決まって聞こえないふりをする」

ほむら「とりあえずググってみようかしら」

QB「悪魔が人類の英知に敗北した瞬間だね」

ほむら「どうせなら強そうなのがいいわね。地獄の副大魔王で検索…と」

QB「いや、副っておかしいよね? そこ地獄の大魔王でいいよね?」

ほむら「デーモン閣下…という人が地獄の元副大魔王らしいわ。
    あら? でもこの人、確か相撲の解説者じゃなかったかしら…」

QB「訂正するほど間違ってはいないね」

ほむら「うーん…どう見ても白塗りの人間よね…これじゃ氏神一番と何も変わらないわ」

QB「そこで例えとして氏神一番が出てくる事に驚きを禁じ得ないよ」

ほむら「あら? この動画は…?」

https://www.youtube.com/watch?v=UVxVzsK1Gos

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1461683854

ほむら「…………」

QB「…………」

ほむら「人間業じゃないわ」

QB「訂正するほど間違ってはいないね」

https://www.youtube.com/watch?v=RHs9zdMQvFM

ほむら「そもそも貞子と伽椰子の仲裁をしてる時点で人間じゃなかったわ」

QB「訂正するほど間違ってはいないね」

ほむら「…決めたわ。デーモン閣下こそがたった一つだけ最後に残った道しるべ…
    私、閣下のような歌って相撲開設の出来る悪魔になるわ!!」

QB「ええー…」

第1楽章:MASQUERADE



~翌日~

まどか「ねえ、ほむらちゃ…って、その顔どうしたの!?」

ほむら「顔? これが私の素顔だけど、どうかしたのかしら?」

まどか「だ、だって顔が白いよ!? そんなの絶対氏神一番だよ!」

QB「何なの? -O・EDO-再評価されてるの?」

ほむら「それより、何の用?」

まどか「あ、うん…その…そういえば私、ほむらちゃんの誕生日知らなかったから、よければ知りたいなって…」

ほむら「誕生日…そういえば、私ももう10万14歳になるのね」

まどか「10万!?」

QB「君のループ回数次第では冗談ですまないんだけどね」

まどか「ほむらちゃん、紀元前97998年生まれだったの!?」

ほむら「ええ、サタンだからね」

QB「サタンではねーよ」

まどか「…なんでだろ。私、ほむらちゃんのこと信じたいのに…嘘つきだなんて思いたくないのに…
    ほむらちゃんの言ってることが本当だって思えない」

ほむら「まどか…」

ほむら(そうよね…繰り返せば繰り返すほど、あなたと私が過ごした時間はずれていく。
    気持ちもずれて、言葉も通じなくなっていく。多分私はもうとっくに迷子になっちゃってたんだと思う)

QB「まあ迷子にはなってるね。間違いなく」

まどか「だってほむらちゃん、昨日まで普通の顔だったよね?」

ほむら「!?」

まどか「昨日の夜急に悪魔として目覚めたの? 違うよね。ほむらちゃん紀元前97998年生まれだもんね」

ほむら「そ、それは…その…くっ、こんな時はWikipediaで――――」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E9%A3%A2%E9%AD%94II%E3%81%AE%E6%82%AA%E9%AD%94%E7%94%A8%E8%AA%9E%E4%B8%80%E8%A6%A7

ほむら「あったわ、悪魔用語の一覧! ええと…そう、昨日までのは世を忍ぶ仮の姿よ!」

まどか「そ、そうなんだ! 世を忍ぶ仮の姿ならしょうがないね!」

QB「ええー…」

ほむら「流石は閣下だわ! 聖飢魔IIがカブキロックスのようなただの色物で終わらなかったのは
    高度な歌唱力、演奏レベルはもちろんの事、練りに練られた設定があってこそだったのね!」

QB「君達何か氏神一番に恨みでもあるの?」

第2楽章:アダムの林檎



ほむら「ひいっ!」

杏子「な、何だよ? つーかお前の顔こそ何だよ」

ほむら「さ、佐倉杏子…あなたいったい何を食べているの…?」

杏子「何って…見りゃ分かるだろ。林檎だよ」

ほむら「いいえ…それはただの林檎じゃないわね」

杏子「へえ、よく分かってんじゃん。この種類の林檎は最近甘味が足りないって事で流通が少ないから
   産地から直接取り寄せてるんだよね」

QB「その金どこから出てるの?」

ほむら「そう…それは紅玉という種類の林檎。
    じゃあ、あなたはその紅玉が青森県南部地方及び岩手県地方において何と呼ばれているか知っているの!?」

杏子「いや、知らねーけど」

ほむら「知っていても初めて聞いたかのように驚くように」

杏子「聞けよ」

ほむら「ななななな何と、青森県南部地方及び岩手県地方において…
    紅玉の事を満紅と呼んでいるのよ!!」

杏子「…………」

ほむら「…………」

杏子「へー、そうなんだ」

ほむら「!?」

杏子「教えてくれてありがとよ。じゃ、あたしこっちだから」

ほむら「…………」

QB「…………」

ほむら「林檎の話をすると、多分杏子がひどい目にあうわ」

QB「…………」

ほむら「それはこれが悪魔の実だからよ!」

QB「訂正するほど間違ってはいないね」

~~~

さやか「あ、杏子いいもの食べてるじゃん。あたしにも一個ちょうだい」

杏子「ん? しょうがねーな。さやかの頼みならやるよ、あたしのマ〇コ」

さやか「何言ってんのよあんた!?」

第3楽章:LET ME BE YOUR FRIEND



マミ「ちょっ…暁美さん、なんて顔してるの!?」

ほむら「ああ、これは悪魔の――――」

マミ「人間界ではちゃんと世を忍ぶ仮の姿でいなきゃ駄目じゃない!」

ほむら「!?」

~~~

ほむら「あなた…何者? 本当に巴マミなの?」

マミ「ご挨拶ね、暁美さん。私はあなたが知ってる通りの巴マミよ」

ほむら「私が知ってる通りの…?
    つまり、強がって無理しすぎてそのくせ誰よりも中二病で痛い技名を平然と叫ぶ巴マミかしら?」

QB「そのくせの使い方間違ってない?」

マミ「…え、ええそうよ。その巴マミよ。もっとも、それは世を忍ぶ仮の姿にすぎない!」

ほむら「っ……まさか、あなた……!」

マミ「そう、私の真の名はゼノン…ゼノン巴よ!!」

ほむら「…………」

マミ「…………」

ほむら(何故ゼノン…体形が近いからかしら)

マミ「暁美さんは見た所、閣下宗かしら?」

ほむら「え? か、かっかしゅう?」

マミ「ええ、今で言う推しメンみたいなものね。
   もっとも、それが行き過ぎて宗派対立が起こるのは一信者としても好ましくないのだけど」

ほむら「そ、そう…随分と詳しいみたいね」

QB「聞いて驚くといい、暁美ほむら。
   マミは何とテラフォーマーズリベンジのOPを聞いて以来の信者だよ」

ほむら「くっそ最近じゃねーか」

第4楽章:地獄への階段(完結編)



マミ「まあそれは冗談として…私は再々集結くらいからの信者かしら。
   でも、Tribute to JAPANも参拝したし、地獄の再審請求は控訴も上告も参拝券取れたのよ。
   魔人倶楽部IIIに入っててよかったわ」

ほむら(な、何がなんだか分からない…)

マミ「見た所、暁美さんも随分と年季が入ってそうね」

ほむら「え? そ、そうね…っていうか、本物の悪魔だし…」

マミ「うんうん、意気込みとしては十分よ。聖飢魔IIの話が出来る友達なんていなかったから、嬉しいわ」

QB「マミはそもそも友達がいないけどね」

マミ「それで、暁美さんはどの曲が一番好きなの?」

ほむら「え? わ、私?」

マミ「私は、そうねぇ…悪魔のメリークリスマス(完結編)かしら。
   ああ、でもやっぱりFIRE AFTER FIREは外せないわよねぇ。エガオノママデみたいな曲もいいしー。
   SILENCE OR VIOLENCE?は一度でいいからミサで聴いてみたかったなー」

ほむら「…………」

マミ「で、暁美さんは?」

ほむら「え? あの、その…」

QB「惨めだね、暁美ほむら。
   合コンで大した趣味もないから『趣味は映画鑑賞です』とか言ったら面子の中に映画通がいた時くらい惨めだ」

ほむら(うっさいわね! 後、例えが分かりそうで分かりにくいのよ!)

ほむら「え、ええと…蝋人形の館? とか?」

マミ「ふーん…悪くはないけど、模範的回答ね。
   まるで『江戸川乱歩作品で何が好き?』と問われて芋虫と答えるにわかのようだわ」

ほむら(その例えはまったく分からないわ…)

マミ「そうだ、これ貸してあげる。
   大教典(アルバムのようなもの)30枚に小教典(シングルのようなもの)28枚。
   明日感想聞かせてね」

ほむら「明日までに全部聞けと!?」

~~~

さやか「マミさん、あたし江戸川乱歩読んでみたいと思ってるんですけど、おすすめとかあります?」

マミ「人間椅子」

第5楽章:サロメは還って殺意をしるし



~翌日~

マミ「それで、全部聴いて来たかしら?」

ほむら「無茶言わないで…一日は24時間しかないのよ。
    こんな時、時間停止でも時間遡行でも使えればと思うわ…」

QB「痴女みたいな衣装と引き換えになくしたものは大きかったね」

ほむら「それでも、徹夜して聴けるだけは聴いてきたわ」

マミ「じゃあ、好きな曲は?」

ほむら「世界一のくちづけを、もしくはT列車で行こう」

マミ(時間を遡る曲ばっかりね…)

ほむら「もしくはギロチン男爵の謎の愛人」

QB「君にだけは絶対にまどかを近付けてはいけない気がするよ」

ほむら「冗談よ。後は犬のようになめろとか」

QB「たいして変わらねーよ」

マミ「私はSTILL ALIVEなんて暁美さんに似合うと思ったんだけど」

ほむら「やめて。泣くわよ。いろんな意味で」

QB「もう誰もが信じられないなんて台詞みたいだけど本気で思って泣いたんだよねw」

ほむら「殺す」

とりあえずここまで。
聖飢魔II入門SSになるとかならないとか。

私には『ボヘミアン・ラプソディの人』くらいの知識しか無いのですが、このSSを読む権利はあるでしょうか?

続きを。
聖飢魔II知ってる人が思ったよりいて嬉しいかぎり。

>>18
もぉちろんイイよぉ!
自称布教用SSなので、むしろこれを機に興味を持ってくれたらそれはとっても嬉しいなって。

第6楽章:HUMANE SOCIETY



ほむら「そうだ、悪魔に詳しくて人の生き血を浴びる事でその胸部の脂肪の張りを保ってそうな
    あなたを見込んで訪ねたい事があるのだけど」

マミ「そ、そこまではやってないわよ! 誰が血の伯爵夫人よ!」

ほむら「悪魔って何をすればいいのかしら? とりあえず具体的な事が何も思いつかなかったから、
    美樹さやかにはノリでこの世界を滅ぼすのもいいかも~的な事を言ってはみたのだけど」

QB「僕は別に過去と未来の全てが見えたりなんてしないけど、
   事前の計画を立てずにお金を借りて破産する君の未来だけは見えるよ」

マミ「世界を滅ぼす…ねぇ。残念ながら、それでは悪魔としてはまだ半人前。聖飢魔IIでいえばジード飯島レベルね」

ほむら「そ、そんな…この私がジード飯島レベ…ル…?」

QB「確かに彼のドラムは昔全ての曲が同じテンポだったらしいけど、もう許してやろうよ」

マミ「私が思うに、私の魔力(ティロフィナーレverタワーオブバベル)を持ってすれば人間なんていつでも滅ぼせるわ」

ほむら(絶好調のこの人なら本当に滅ぼせそうだから怖いわ…)

マミ「だったらしばらく泳がせておいて、いいように利用するのも一興だと思わない?」

ほむら「利用?」

マミ「ええ。人間どもは自らの意志で行動していると思いこんでいる。
   その実、その行動は悪魔である私達が望む通りのものである…これが理想ね」

ほむら「…確かに悪魔の私よりもよっぽど悪魔っぽい思想ね。数百ループの中で初めてあなたを少しだけ尊敬したわ」

QB「マミの言う通りだよ。人類を滅ぼすなんて災害でも出来るわけだし。
   そこを利用するのが僕達のような罪深き知的生物(けもの)だよね。
   君達は自分の意志で魔法少女になったと思いこんでるけど、実は僕の意のままだったように」

ほむら(こ、こいつ…)

ほむら「つまり、閣下が世を忍ぶ仮の故郷である広島県でがん検診を勧めているのも、
    利用するはずの人間に死なれては困るからという事ね」

QB「僕達が魔法少女に簡単に死なれては困るから、魂をソウルジェムに変えてあげるようなものだね」

ほむら「お前もう黙れ」

マミ「というわけで、私達の当面の目的は悪魔教の布教よ」

ほむら「悪魔教の布教? ええと、それとさっきまで話してた事とどういう繋がりが…」

マミ「フフッ、つまり――――芸術的洗脳!!」

第7楽章:ミサ曲第II番「創世記」



ほむら「げ、芸術的洗脳…?」

マミ「つまり、芸術活動を媒介にして、我々悪魔の教えである悪魔教を布教するの」

ほむら「芸術活動って何を指すのかしら。私、あまりそういったものは得意ではないのだけど…」

QB「むしろ魔力を除いた状態の君が得意なものが知りたいよ」

マミ「人間にとっつきやすく、かつ悪魔と関連付けやすいものがいいわね。
   そこで選び出されたのが音楽! 特にヘヴィメタルというジャンルよ!」

ほむら「…………」

マミ「…………」

ほむら「ええと…要約すると、コピバンがやりたいと…」

マミ「バンドではないわ! バンドの形をとった宗教団体よ!!」

ほむら「そりゃあ本家はそうかもしれないけど…」

マミ「いいじゃない! どうせあなた、これからもぼっちで便所飯でクラスの誰とも関わらない私マジ悪魔
   とか思う事で何とか自我を保ちながら中学生活を送るつもりなんでしょう!?」

QB「うわぁ、もろに昔のマミだね」

ほむら「ど、どうして…私がこんな…一体いつの間に…私は… 巴 マ ミ に な っ て た の ! ? 」

マミ「う、うるさいわね! なってないわよ!
   とにかく、バンドすれば一気に中学生活が充実するはずよ! モテるし、きっと友達だって…」

QB「バンドの形をとった宗教団体どこ行った?」

ほむら「ま、まさか、バンドをすればゆくゆくはまどかを支配する事も…!」

マミ「もちろん出来るわ!」

QB「出来ねーよ」

ほむら「き、決めたわ。私、バンド…否、宗教活動をやるわ! やらせてください!!」

マミ「もぉちろんイイわよ! 一緒に悪魔教を布教しましょう!」

QB「あまり大声でそういう事は言わない方がいいんじゃないかな。ますます友達いなくなるよ」

ほむら「それで、バンド名は決めているの? まさか例のピュエラ・マギ・ホーリー何とかじゃ…」

マミ「それでは芸がないわね。古今聖飢魔IIのコピバンはそのバンド名に頭を悩ませてきたもの…
   例の六つ子の名前なんてもはや何一つ残ってないわ」

QB「最近のアニメにあやかって恐魔XXIII(オソマツサン)っていうのはどうかな」

マミ「ええと…それは置いておいて」

QB「聖飢魔IIの25周年記念再集結時に聖飢魔XXV(トゥエンティファイブ)って言ってたのも若干かけてるんだけど」

マミ「私達の特徴といえば、魔法少女。せっかくだからそれをアピール出来るものがいいと思うの」

QB「…誰か使ってもいいよ」

マミ「そこで私が考えたのが、ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテット改め―――
   稗羅魔II(ピュエラマツ)よ!!

ほむら「だっせえ」

第8楽章:悪魔の賛美歌



まどか「ほむらちゃん、バンド始めたの!?」

ほむら「え? ど、どこでその情報を?」

まどか「マミさんに聞いたんだ。いいなー、わたしもやってみたいな」

ほむら(この食いつきよう…まさしく巴マミの言っていた通りじゃない!
    これならまどかを支配…もといまどかと仲良くなる事も夢じゃないわ!)

ほむら「ええ、そうよ。と言ってもバンドじゃなくてバンドの形をとった宗教団体で、
    メンバー…じゃない、構成員はまだ私と巴さんしかいないのだけど」

まどか「…………」

ほむら「…………」

まどか「そ…そうなんだ。す、すごいね?
    でも宗教団体だったら無理かな…その…ほ、ほら、私の家浄土真宗だし」

ほむら「…………」

QB「まあほら、一般人にはなかなか理解され難いよ。
   にも関わらず本当にヘヴィメタルをお茶の間に持ち込んだ聖飢魔IIは偉大だね」

ほむら「…………」

さやか「なになに? あんたコミックバンド始めるの?」

ほむら「コミッ…!?」

まどか「あ、何だ。そういう設定だったんだ」

ほむら(くっ…Wikipediaでコミックバンドで検索しても、米米CLUBや筋肉少女帯は載っていても
    聖飢魔IIは載っていないというのに…!)

QB「個人的にはSEX MACHINEGUNSが載ってないのが疑問だね」

ほむら(でも、まどかが納得してくれるならそれでもいいか)

QB「まあコミックバンド=下手や不真面目というわけでは決してないからね」

さやか「で? あんたのパートは?」

ほむら「もちろんヴォーカルよ」

さやか「え? 冗談でしょ?」

ほむら「は?」

さやか「だってあんた、歌下手じゃん」

ほむら「!?」

さやか「ほら、叛逆の物語でもあんたの鼻歌、音声カットされてたし」

ほむら「ぬうううううううううう!!」

第9楽章:ピンクの恐竜



ほむら「ぬうううううううううう!!」

QB「まだ怒ってたのかい?」

ほむら「屈辱! 屈辱だわ!! 美樹さやかごときに馬鹿にされるなんて!
    ちょっと声がVOCALOIDに似てると思ってぇぇぇ!!」

QB「そうなるともう卵が先か鶏が先かみたいな話だね」

ほむら「…!! 閃いたわ…この土壇場で…! 悪魔を殺す悪魔的奇手っ…!!」

QB「自殺したいなら手伝うよ」

ほむら「美樹さやかへの復讐と同時に、ぼっちの巴マミに任せるのはあまりに酷だから代わりに私がやってあげてる
    構成員集めも同時にこなせるし、まさに一石二鳥!」

QB「君は自分の意思で動いてるつもりかもしれないけど、多分人間の都合のいいように操られてるよ」

~翌日~

さやか「何さ、急に呼び出して?」

ほむら「ええ…私達のバンドの新しい構成員が見つかったから、紹介しようと思って」

さやか「へー、物好きがいるもんだね。で、何のコピバンだっけ? SEKAI NO OWARI?」

ほむら「それただ語感が似てるだけじゃない! …違うわ。
    ドラゲナイじゃなくてSTORMY NIGHT。トランシーバーで歌う方じゃなく、三点倒立で歌う方よ」

さやか「お、おう。まるで違うものだって事だけは分かった。で、誰が新しいメンバーなのよ?」

ほむら「ええ、紹介するわ。彼が稗羅魔IIのギタリストよ」

さやか(後ろ向きで誰だか分からないけど、確かにギター弾いてるわ。
    つーか、何でこいつ上半身裸でTバックはいてんのよ…)

ほむら「彼の悪魔的パフォーマンスはまだまだこれからよ」

さやか(あれ? ギターを床に置いて…?
    こ、股間を擦りつけてギターを弾き出しただと――――!?)

さやか「おまっ、変態じゃねーか!!」

ほむら「違うわ。彼は変態じゃないわ。彼は下半身でギターを弾くと何か興奮する事に気付いただけよ。
    仮に変態だとしても、変態という名のギタリストよ」

さやか「ただの変態のギタリストじゃねーか!!
    っていうか誰なのよ、この変態!?」

恭介「変態かと思った? 残念、僕だよ」

さやか「ああもう、薄々そんな気はしてたわ!!」

第10楽章:1999 SECRET OBJECT



さやか「恭介、あんた何やってんのよ!? つーか服着なさいよ!」

恭介「そう言われても、これが僕のステージ衣装…戦闘服だからね」

さやか「変態じゃねーか!!」

ほむら「残念ながら、彼はもうあなたの知る上条恭介ではないわ。
    今の彼は稗羅魔IIの青き稲妻…Sgt.ルーク上条III世よ!!」

さやか「さ、さーじぇんと…何?」

ほむら「Sgt.ルーク上条III世」

さやか「そ、そう…じゃなくて! あんた恭介に何したのよ!? あいつがそう簡単にヴァイオリンを手放すわけない!
    あいつはあたしより仁美を、そして仁美よりもヴァイオリンをとるような糞ゲス野郎なのよ!
    …ああもう自分で言ってて虚しくなってきたけど、あんたまさか悪魔の力であいつの記憶を――――」

ほむら「そんな魔力の無駄遣いはしないわ。ただ彼が寝てる間に、12曲中10曲で人が死ぬ殺人教典
    『恐怖のレストラン』をエンドレスリピートしただけよ」

さやか「ぬうううううううううう!!」

ほむら「まさに芸術的洗脳!」

QB「そういう意味じゃないと思うけどね」

さやか「こんな結末で恭介は報われるの!? 冗談じゃないわ!
    これじゃ、死ぬよりも…もっとひどい…!(生き恥的な意味で)」

恭介「ううん。違うよ、さやか。これは僕が望んだ事なんだ」

~回想~

恭介「本当に、どんな願いでも叶うんだね?」

QB「大丈夫、君の祈りは間違いなく遂げられる。
   ステージ上の演出という事で、合法的に皆の前でTバック一枚になったり股間をギターに擦りつける事が出来る」

恭介「いいよ…やってくれ!」

~回想終わり~

さやか「変態じゃねーか!!」

恭介「後悔なんてあるわけない。僕今最高に幸せだよ」

さやか「ド変態じゃねーか!!」

QB「訂正するほど間違ってはいないね」

ほむら「それに関しては私も若干引いてるわ」

恭介「さやかが言った通り、奇跡だよねこれ。
   左手が治ったからこそ、僕はギタリストとしてまたステージに立つ事が出来る!」

さやか「まどオン版か!? んな事のために奇跡起こしたんじゃないわよ!!」

杏子「おー、上条じゃん。何だよそのメイク」

恭介「やあ、佐倉さん。また今度、僕の演奏でアメイジング・グレイスを聞かせてよ」

さやか「まどオン版か!?」

とりあえずここまで。
これ書くまで参謀がギターと交尾してた過去をすっかり忘れてました。

>>37
どっちかというと氏神一番が度々出るあたり、同じくイカ天で人気のあったりんごの泪の人間椅子意識してるんじゃないかな

1>>はん、1>>はん、続き書きまへんか?

>>40
正解。乱歩は目羅博士が好き。

>>42
そうだよ、俺最初SS書いてたんだよな。嫌んなっちゃうよね(笑)

いや本当遅くなってごめん。
ただ連休中も投下は難しそうなので、投下ペースはあまり期待しないで…

第11楽章:FIRE AFTER FIRE



恭介「うおおおお! 僕のギターを聴けぇぇぇ!!」

マミ「うーん、股間ギターねぇ…確かにすごいけど、使い方が問題よねぇ」

QB「いや、ないから使い道。本家ももう10年以上やってないから。
   後、女子中学生が男子の前で股間とか言うな」

マミ「暁美さんは歌下手魔法少女だし」

ほむら「ぬうううううううううう!!
    だ、だいたい巴マミ、そういうあなたこそベースなんて出来るのかしら?」

マミ「フフン、もちろんよ。
   けいおんを読んでベースを始めたと言えば、その実力のほどは分かってもらえると思うわ」

ほむら「にわかか」

マミ「それにほら、ベースの方がギターより弦が少ないし、きっと簡単だわ」

ほむら「にわかか。いいから弾いてみなさいよ」

マミ「い、いいわ、見せてあげる。私のエゼクッツィオーネ・デッラ・バッソをね!」

ほむら「とっとと弾け」

マミ「~~♪」

ほむら「…動かざる事ゼノンの如しとはよく言ったものね」

QB「まああれだけ手元ガン見して危なっかしい演奏してれば動くに動けないだろうね」

ほむら「あれで調子に乗って動いても足滑らせてこけるだけでしょうしね」

マミ「う、うるさいわね! 一応弾けてるからいいじゃない!
   それよりも問題は暁美さんよ」

ほむら「む…本物の悪魔であるこの私に何の問題があると言うのかしら?
    そ、そりゃあ歌はあれかもしれないけど…毎夜毎晩草原で練習してるわ!」

QB「人が来るたびに崖から飛び降りて逃げるのは勘弁してほしいけどね」

マミ「甘いわね。稗羅魔IIのフロントマンに必要なスキルはそれだけじゃないわ。
   まず根暗ぼっちの暁美さんに根本的に足りないのはトークスキルよ!」

ほむら「!?」

マミ「黒ミサの3~4割を占めるのは実は構成員(主に閣下)のMC…もとい説法よ。
   爆笑トークあってこその聖飢魔II! 今の暁美さんにそれが出来るのかしら!?」

ほむら「くっ…!」

QB「まあ今回の再集結はMC…というよりコールアンドレスポンスが正直長すぎる気が
   しないでもなかったけどね」

マミ「他にも覚える事は山積みよ。ゴジラの鳴き真似…はまあ勘弁してあげるにしても、
   蝋人形の館でのパントマイム、DEAD SYMPHONYの天地逆転唱法(三点倒立で歌うやつ)とか…」

ほむら「ええー…MCはまだしも、それ本当に必要かしら…?」

マミ「後、かかせないのが火吹きね!」

ほむら「火吹き!?」

第12楽章:THE EARTH IS IN PAIN



マミ「うーん…でもやっぱり経験者がいないっていうのは問題よね。
   これでは黒ミサ(ライブのようなもの)なんて夢のまた夢だわ」

ほむら「そうね。今の私達では上条恭介の股間ギターで時間を稼ぐ事しか出来ないわ。
    やはり私が火吹きを習得するしかないのかしら」

QB「いや、歌の練習しろよ」

マミ「頑張って暁美さん。私も上田吉二郎のモノマネをマスターしてみせるわ」

QB「いや、楽器の練習しろよ」

マミ「まあいざとなれば上条君が尻を出せば…」

QB「ヨゴレか」

ほむら「こんな時治癒能力に定評のある美樹さやかがいれば、洗剤を一気飲みしたり
    クラッカーを口で受け止めたり、布団圧縮袋で圧縮したり出来るのに…」

マミ「その役、上条君じゃ駄目かしら?」

QB「電撃ネットワークか。発想だけなら君達は間違いなく悪魔だよ」

マミ「ふう…埒が明かないわね」

ほむら「思ったのだけど、このお話が女子中学生がヘヴィメタルに目覚めるSSだと思うから
    練習が必要な気がするんじゃないかしら」

マミ「そ、そうか! これがゆるふわ系日常SSだと思えば――――!!」

QB「実に斬新な意見だね。本末転倒の例文として辞書に載せてあげたいくらいだよ」

ほむら「そう、それこそが…たった一つだけ、最後に残った道しるべ…!」

QB「お前それ言いたいだけだろ」

ほむら「というわけで、とりあえずゆるふわ日常系になれるよう、私達もひらがな4文字に
    !【EXCLAMATION】マークのタイトルを考えましょう」

マミ「じゃあ聖飢魔II病、略して『せいびょう!』で」

ほむら「却下!!」

第13楽章:APHRODITE



さやか「ちょっと、あんたまだ悪魔ごっこしてるわけ?」

ほむら「フッ…よかったわね、美樹さやか。
    ゆるふわ日常系SSになったから、あなたのようなクラスメイトAとの会話も
    日常の風景として取りざたされる事になって」

さやか「な、何言ってるのかまったく分かんないんだけど…
    そんな事より、いい加減に恭介元に戻しなさいよ!」

ほむら「あなたが返してほしいのは変態の上条恭介かしら?
    それともヴァイオリンキチ○イの上条恭介かしら?」

さやか「普通の恭介よ!!」

ほむら「普通とは?」

さやか「えっと…ヴァイオリン一筋を気取りながらも最近可愛くなった幼馴染が気になっててー、
    絶望で魔女化しそうな幼馴染の前に颯爽と現れたりしてー、愛の告白? みたいな感じで、
    そのふざけた絶望をぶち殺してくれたりとかー…」

ほむら「…………」

さやか「…………」

ほむら「二次創作でも漁ってろや(大丈夫、普通の上条君はいるわ。いつでもあなたの心の中に)」

さやか「心の中と言ってる事が逆ッ!! つーかどっちも大差ないし!
    ああもう、腹立つからあんたが悪魔とかいうふざけた幻想をぶち殺してやるわ」

ほむら「フッ…無駄な事を。いくらでも論破してあげるわ」

さやか「じゃあ言わせてもらうけど、メイクじゃないのに首から上だけが白いとかおかしいじゃない!
    どーせなら全部白く塗れっての!」

ほむら「何でも人間を基準にしか考えられないなんて、実に愚かね美樹さやか。
    生物界に体の一部だけ色が違う生き物なんていくらでもいるわ」

さやか「で、でもあんたの顔触るとなんか白いのがつくんだけど?」

ほむら「美樹さやか、あなたはどこまで愚かなの。それは蝶の鱗粉のようなものよ」

さやか「だいたい悪魔が中学校に通ってる時点でおかしいじゃん!」

ほむら「げに愚かしきは美樹さやかね。人間の若者の生態を調査するために潜入しているのよ」

さやか「くっ…ああ言えばこう言う…!」

ほむら「公式見解を述べているだけにすぎないわ、美樹おろか」

さやか「『か』しか合ってないし!
    どーせあんたみたいなのが自分の子供に悪魔ちゃんとか名付けるんだろうね!」

ほむら「いいえ、まどかと名付けるわ」

さやか「!?」

第14楽章:嵐の予感



ほむら「何の用かしら、上条君」

恭介「…暁美さんはさぁ、僕を苛めてるのかい?」

ほむら「苛めるならあなたではなくまどかを苛めるわ」

恭介「え?」

ほむら「話は終わったかしら? じゃあ、私はこれで」

恭介「え? あ…」

QB「人選を誤ったね」

恭介「…………」

第15楽章:やさしさが人を殺める



ほむら「…何? つまり何度練習しても速弾きが出来ないから泣きついて来たと?」

恭介「はい…」

ほむら「会話の導入が『僕を苛めてるのかい?』の時点でゲス臭が半端ないけど、
    ともかくあなたも青い稲妻を名乗るなら、最低これくらいは出来ないと困るわ」

https://www.youtube.com/watch?v=cfZPp7D9v30

恭介「出来るか!」

マミ「まあまあ、だったら暁美さんもこのくらいのシャウトが出来ないと駄目よ」

https://www.youtube.com/watch?v=PYce0Kvs3uE

ほむら「出来るか!」

マミ「いいかしら上条君。こんな話があるわ。
   デーモン閣下はとある野外ミサで、約3メートルの高さのステージの屋根から飛び降りて
   颯爽と登場したの。でも機材に衝突して着地失敗…足を骨折してしまったわ」

恭介「そ、そもそも何で屋根から飛び降りようと…」

マミ「彼の場合は…考えている余裕さえなかったってだけ」

QB「いや、違うだろ」

マミ「それでも閣下はスタンドマイクにつかまりながら、ミサを最後までやりきったの!」

QB「何がすごいって、この時の映像残ってるんだよね」

https://www.youtube.com/watch?v=Q6XO-klW6IQ&feature=youtu.be

ほむら「これもう放送事故ね」

マミ「その後、閣下は入院して、母親に梨をむいてもらったりしたわ」

QB「いや、それガセネタだから。まだ信じてる奴がいる事に驚きだよ」

マミ「それでも閣下は逆境に負けず、改造手術を受け、より強力になって帰って来たの」

恭介「…………」

マミ「…というお話だったのよ」

ほむら「…………」

QB「…………」

ほむら(な…何かいい話がしたかったんでしょうけど、結局何が伝えたいのかまるで分からないわ!)

恭介「そ、そうか…分かったよ、巴先輩!」

ほむら「分かったの!?」

~翌日~

QB「上条恭介がトラックに突っ込んだらしいよ」

ほむら「はあ?」

QB「何でも改造手術を受けてギターを弾ける左右非対称のサイボーグになる為だとかなんとか」

ほむら「」

とりあえずここまで。
上条君はこの後さやかちゃんが修復しました。


けいおんのアニメって7年前だから、マミさん結構筋金入りじゃないだろうか
ほむらちゃん水銀灯のコスプレして歌ったらめっちゃ様になりそうなんだけどね

http://i.imgur.com/xS5Vk46.jpg

>>58-59
べ、別にリアルタイムで見てたとは限らないし(震え声)

>>61
ぶっちゃけそれ描いたのも私だw
ただもう数年前の物で今見たら本気で地獄に帰りたくなった。

第16楽章:伝説のチャンバー・ライダー



ほむら「…というわけで、上条恭介はゼウスの妨害によって脱退を余儀なくされたわ」

マミ「そう…ゼウスの妨害なら仕方ないわね」

QB「いや、上条恭介の完全なる自滅だから。
   仮にトラックの運ちゃんがゼウスだとしたら、むしろゼウスが妨害されてるよ」

マミ「あら? でも上条君の怪我は美樹さんが治したんでしょう?」

ほむら「腕だけはね」

マミ「え? 足は?」

ほむら「さあ。上条恭介を何でもかんでも奇跡に頼るクズ人間にしない為か、
    美樹さやかなしでは何もできない体にしてやりたかったのかのどっちかじゃない?」

QB「君達のような怪しい宗教団体に近寄らせない為という第三の選択肢は浮かばなかったのかい?」

ほむら「つまり、ゼウスの鞄持ちの妨害よ」

QB「別に上手い事は言ってないからな」

マミ「でも、彼自身はまだやる気はあるのでしょう? それに、腕が動けばギターは弾けるわ!」

ほむら「それだと彼の唯一の持ち味である股間ギターが使えなくなるけど?」

マミ「それは…そうだけど」

QB「そんな奴ハナからスカウトするなよ」

マミ「…そうよ! 上条君には車椅子に乗ったまま演奏してもらうの!
   デーモン閣下が改造手術後にしばらくそうしてたように!」

ほむら「確かにそれなら演奏技術は低くても、ビジュアル的に多少うけは取れるかもしれないけど…」

QB「お願いだから真面目に練習しようよ」

マミ「じゃあ早速、上条君専用の車椅子…もといデーモン・カーを作りましょう!
   本家に負けないレベルのを!」

ほむら「そうね。あまりに安っぽい出来だと失笑を買うだけだし、
    ああいった小道具はガチで作ってこそ笑いに変わるのよね。そこは妥協出来ないわ」

マミ「でもあれ、いくらくらいするのかしら?」

QB「ええと…初代のスーパー・デーモン・カー・ターボGT・ロイヤル・サルーンは60万、
   二代目のかっとび・デーモン・カー・666・サムタイム・4WD・リミテッドは150万(もしくは250万)らしいよ」

マミ「…………」

ほむら「…………」

マミ「ええと、ルーク上条は人間の女性に恋をしたので魔界を追放…と」

ほむら「悪魔事異動なら仕方ないわね。次を探しましょう」

QB「この学校に君達以上の悪魔はちょっといないんじゃないかな」

第17楽章:CHINESE MAGIC HERB



マミ「佐倉さん、佐倉さん」

杏子「お、マミじゃん。何の用だよ」

マミ「ドラム叩きまへんか?」

杏子「ドラムぅ? ああ、確かサトウキビで作った酒だっけ?」

マミ「それはラムでしょ!」

杏子「あー、あたしマトンの方がコクがあって好きなんだけど」

マミ「それもラムじゃない!」

杏子「ダーリン好きだっちゃ」

マミ「…それもラムね」

QB「下手糞か」

杏子「あー、あれか。セネガルで有名な婚約者から貰った腰巻を着けて戦う格闘技!」

マミ「…それはもはや何なのか分からないわ」

QB「ラムだよ」

マミ「違うのよ佐倉さん。私は中国系のファッションモデルの話がしたいんじゃないの」

杏子「は? 誰だよ。アンジェラベイビー?」

マミ「アグネス・ラムよ!!」

第18楽章:殺しの現場!!



杏子「いとしいしと、わしらのものよ」

マミ「それはゴラム!」

杏子「マミの体重÷80000…」

マミ「それはグラム…ってそんなにないわよ!」

杏子「ああ、もしかしてほむらの体型の事か? あたし、あんなになるのは嫌だぞ」

マミ「それはドラム缶でしょ!!」

ほむら「おい」

マミ「あ…」

杏子「げ」

マミ「さ、佐倉さん、ドラムかんの事暁美さんって呼んだら失礼でしょ!」

杏子「わ、悪いどむら」

ほむら「殺す! 殺すわ!!」

ここまで。
短くてごめん。

第19楽章:SILENCE OR VIOLENCE?



ほむら「まったく…人…じゃない悪魔が真面目にギタリストを探してきたって言うのに」

マミ「え、見つかったの?」

中沢「ええと、オレは何でここにいるんでしょうか?」

ほむら「声的に趣味:ギターとか書きそうだからよ」

中沢「いや、中の人とかかんけーし」

QB「後は暁美ほむらの知人が極端に少ないからだね。
   友達の少なさだとむしろマミより酷いし、彼女の(自称)友人、ほぼマミと被ってるし」

ほむら「う、うるさいわね…っていうか、そもそもネームドキャラが少ないのよ。
    だから友達の数とかかんけーし…
    というわけで、聖飢魔IIのギタリストはエースですか? ジェイルですか? はい、中沢くん!」

QB「おいやめろ。その質問は危険だ」

中沢「いや、その…どっちでもいいんじゃないかと…」

QB「お前それ言わせる為だけに連れて来ただろ」

マミ「まあそこイジるしかないわよね…キャラあってないようなものだし」

ほむら「…何か腹立つから、ジャントニオ・ババザワか
    ガンダーラ・サンゲリア・チグリス・ユーフラテス中沢のどちらかにするわ」

中沢「頑張れオレ、落ち着けオレ…」

第20楽章:GREAT DEVOTION



ほむら「で、そっちはどうなのかしら?」

マミ「ええ、彼女が稗羅魔IIのドラマーのライデン佐倉よ」

杏子「ああ、何か知らねーけど、マ〇コくれるっていうんでやる事にしたんだ」

ほむら「ちょっ、この処女ビッチあんた何で釣ってるのよ!?」

マミ「ち、違うわ! 私はただ佐倉さんの好きな林檎をあげようと…!
   って、ビッチじゃない! だって私まだ処…って何言わせるのよ!?」

ほむら「いやちゃんと処女だとは認めてるじゃない」

QB「まあ叛逆の物語での扱われ方を見るに、完全にビッチだよね」

ほむら「巴マミ、私はあの人の胸が苦手だった」

マミ「知らないわよ!」

ほむら「それはともかく、佐倉杏子はカトリックよね。悪魔にはなれないんじゃないかしら?」

マミ「それは心配いらないわ。本家のライデン湯沢殿下も雷神の息子、つまり神族だもの。
   雷神は天地共通の凶皇……悪魔と強力関係にあるの」

ほむら「ああ、それなら大丈夫ね。カトリックってある意味悪魔よりも悪魔みたいな事してるし」

QB「君達いつか怒られるよ」

杏子「いや、つーかあたしそもそもカトリックじゃないんだけど」

ほむら「ああ、そういえば胡散臭い新興宗教だったわね」

杏子「傍から見れば、な!」

マミ「それなら大丈夫ね。アルフってある意味悪魔よりもエイリアンみたいな事してるし」

杏子「それは所ジョージが声やってたやつだろ! エイリアンそのものだよ!
   っていうかアレフでもなけりゃ光の輪でもねーよ!!」

ほむら「危険よ巴マミ! メグマ波で精神を破壊されるわ!」

杏子「大槻ケンヂじゃねーか! 誰が分かるんだよ!?」

マミ「また閣下とラジオしてくれないかしら」

杏子「親父は間違った事は言ってなかったんだよ! ただ、人と違うことを話しただけで…」

QB「それなんだけどさ、間違った事言ってないと思ってるのは君の家族だけなんだよね」

ほむら「それって何て言うか…」

マミ「典型的なカルト教団のパターンよねぇ…」

杏子「やめろ馬鹿! 泣くぞ!!」

第21楽章:WHO KILLS DEMON? ~誰が悪魔を亡きものにするのか~



マミ「ギターが一人足りないけど、とりあえずバンドは出来るメンバーは揃ったわね!」

ほむら「結局佐倉杏子がどれだけ使えるか分からないのだけど」

杏子「まあやってみれば出来るんじゃねーの? ゲーセンでドラマニとかよくやってたし」

ほむら「そうね。駄目だったら過去の経験を元に悪魔教の布教担当にすればいいし」

マミ「5分でいい。ちゃんと耳を傾けてくれれば聖飢魔IIが悪魔レベルのバンドだって誰にでも分かるはずなのよ」

杏子「そうなったらお前等最終的に無理心中させるからな」

QB「自虐ネタのレベルが酷いね。あんまりだね」

マミ「さあ、文化祭に向けて練習よ!」

ほむら「ああ、これ文化祭の日にミサやるとかそういう設定だったのね」

マミ「とりあえずセットリストを組んでみたわ」

1.BREAKDOWN INNOCENCE
2.1999 SECRET OBJECT
3.BIG TIME CHANGES
4.殺しの現場!!
5.害獣達の墓場
6.JACK THE RIPPER
Encore.不思議な第3惑星

ほむら「よっぽど私を殺したいようね」

第22楽章:CREEPING TWILIGHT



さやか「ちぇー、結局杏子まで加わっちゃって、魔法少女でハブなのあたしだけじゃん。
    あたしもブレイクダンス兼カスタネットで参加させてもらおっかなー」

まどか「あはは…」

さやか「ま、どーせほむらが許さないだろうけどさ。じゃ、また明日ね」

まどか「うん、また明日」



まどか「…………」

QB「どうしたんだい、まどか。浮かない顔だね」

まどか「あ、キュゥべえ」

QB「ほむら達が気になるのかい?」

まどか「え?」

QB「彼女が楽しそうな姿を見ると、辛いんじゃないのかい?」

まどか「そ、そんな事ないよ。ただ、その…ちょっと寂しいなって…」

QB「ふぅん…なら、いい事を教えてあげようか?
   暁美ほむらが再び君の事だけを考えるようにする方法を…」

まどか「え――――」

第23楽章:PANDEMIC CARRIERS



まどか「へー、それで毎日練習してるんだ…」

ほむら「まあ文化祭も近いし、仕方ないわね。流石に文化祭で音声カットは勘弁だし…」

まどか「ふふ…」

ほむら「ほ、本当は嫌なのよ。皆でバンドなんて。でも私悪魔だし、仕方ないというか…」

まどか「ほむらちゃん…何か変わったね」

ほむら「まどか…?」

まどか「ううん…むしろ変わっちゃったのはどっちかっていうと、私のような…」

ほむら「っ…!?」

まどか「そう、私にはもっと違う姿、違う役目があったはず…」

ほむら「まどかぁぁぁぁぁっ!!」

まどか「そう、私はアメリカの学校に通ってた時にCats In Bootsってバンドでギタリストをやってたはず…!」

ほむら「…は?」

~~~

マミ「へー、鹿目さんを勧誘したの?」

QB「一人で寂しそうだったから、ついね」

終曲:CENTURY OF THE RAISING ARMS



マミ「…ついにこの日が来たわね」

杏子「まあなるようになるだろ」

志筑「ええ、この日まで必死に練習してきたのですから…!」

杏子「…………」

マミ「ええ、そうね」

杏子「いや、誰だよ!?」

マミ「ああ、彼女はピアノが弾けるというからスカウトしたサポーティングキーボード、怪人志筑様よ」

志筑「巴先輩に言われましたの。上条君の夢は恋人である私が代わりに叶えてあげるべきじゃないかって!」

杏子「ちょろい女だなこいつ!」

マミ「ちなみにオープニングアクトは一人はぶられて寂しそうにしてた美樹さんに声をかけて
   布団圧縮袋の中でブレイクダンスをしながら圧縮してもらってるわ」

杏子「確かにお前は悪魔だよ。ほむらなんか比べ物にならない程の」

マミ「さあ、そろそろ圧縮し終えるわ! 私達も行きましょう!」

~~~

Bass:ゼノン巴和尚

Drum:ライデン佐倉殿下

Guitar:ガンダーラ・サンゲリア・チグリス・ユーフラテス中沢

~~~

ほむら「…………」

まどか「ほむらちゃん、どうしたの?」

ほむら「まどか、あなた本当に何も思い出してないの?」

まどか「え…?」

ほむら「何と言われようと、やっぱり私はインキュベーターの事を信じられない。
    あいつはあなたに何をふきこんだの?」

まどか「あー、うん。全部聞いたよ。円環の理の事とか」

ほむら「!?」

まどか「わたしね、本当はもう一度世界を元に戻すつもりだったの。
    だって、ほむらちゃんがわたしの為に苦しんでるなんて、わたしは耐えられない…」

ほむら「まどか…」

まどか「でもほむらちゃん、なんか見てて凄く楽しそうだったし」

ほむら「う…」

まどか「それならそれでいいかなって。とりあえずもうちょっと見守ってみようかなーって」

ほむら「本当に…それでいいの?」

まどか「うん。だって今のわたしは神様じゃなくて悪魔だもん」

マミ「ちょっと二人とも、何してるの! 美樹さんがグリーフキューブくらいのサイズになっちゃうじゃない!」

まどか「ほら、行こうほむらちゃん! 皆待ってるよ!」

ほむら「うんっ…!」

~~~

Air Guitar:ジェイル鹿目代官

Vocal Cut:デーモン暁美閣下

~~~

ほむら(今でも信じられない。

    ちょっと前まで私はこのままずっと他人と関わらずに生きていくつもりだったのに…
    それなのに、気が付けばまた皆と一緒にいる。まるで私の夢見たあの世界のように…

    私、聖飢魔IIに出会って本当によかった!
    あなたも聖飢魔IIで素敵な悪魔ライフを送ってみない?)




















QB「これは酷いステマだ」

おしまい。読んでくれた人ありがとう。
聖飢魔II聴いた事ない人はほんと5分でいいから耳傾けてみて。

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