モバP「ばくおん!」 (24)

アイドルマスターシンデレラガールズです。
おりもとみまな氏の絶賛アニメ放送中の漫画「ばくおん!!」とは一切関係ありません。

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CGプロ

モバP(以下P)「いーやーでーす!」

心「のーせーろーよー☆」

P「そんなに乗りたいなら拓海か夏樹に頼んでくださいよ」

心「拓海ちゃんの後ろは怖いし、夏樹ちゃんの後ろは李衣菜ちゃんの特等席だろ☆」

P「だからってなんで俺なんですか」

心「他に乗ってる人居ないだろ☆」

P「一人で乗るもんなんで、二人で乗るようなもんじゃないんです!」

心「そんなんだからぼっちなんだぞ☆」

P「仕事で常に誰かと一緒なんだから休みの日くらい一人になりたいんです!」

心「ああ、もうつべこべ言うんじゃねぇ☆ 乗せてよ☆ 乗せろよ☆」

P「いーやーでーす!」

麻理菜「何してるのよ?」

P「助けてください、麻理菜さん!」

心「マリナル~☆ プロデューサーがいじめる~☆」

麻理菜「状況を説明しなさいよ」

P「心さんが俺のに乗りたいって……」

心「プロデューサーのに乗りたいって言ったのに、拓海ちゃんと夏樹ちゃんで良いだろって……」

麻理菜「えっ!? Pくんのに乗りたいって……」

麻理菜「あ、朝っぱらから何言ってるのよ! 心!」

心「ん? 何って今度の休みに乗せてほしいって……」

P「乗せろ乗せろってしつこいんですよ」

麻理菜「そんなPくんに乗りたいなんて……そんな……あぅ……」

心「もういいから、のーせーろーよー!」

P「いーやーでーす!」

P「俺の小さいんですから、心さんは乗せれないですよ!」

心「んだとオルァ☆ それははぁとが重いって言うのか☆」

麻理菜(Pくんのって小さいんだ……)

心「ん? マリナル顔赤いけどどうした? 風邪?」

麻理菜「えっ!? な、なんでもないわよ!?」

P「体調悪いなら調整しますよ?」

麻理菜「だ、大丈夫!」

P「そうですか?」

心「マリナルも一緒に頼んでよ~☆」

麻理菜「そ、そういうのは二人の合意があってと言うか……」

P「ほら! 麻理菜さんも言ってるじゃないですか! 俺が合意しない限り嫌です!」

心「強情だなてめぇ☆」

心「ケチケチすんな☆ はぁともバイク乗ってみたいんだぞ!」

麻理菜「バイク?」

P「だーかーらー! バイクは一人で乗るもんなんです! 小さい奴で二人乗りするとしんどいんですよ!」

麻理菜「待って」

心「ん?」

P「どうしました?」

麻理菜「えっと……バイクの話だったの?」

心「そうだぞ☆」

P「車なら送迎で乗せてるじゃないですか」

麻理菜「そ、そうよね! うん!」

心「マリナル、本当に大丈夫? なんか変だけど……」

P「今日の仕事キャンセルしときましょうか……?」

麻理菜「大丈夫! 大丈夫だから!」

麻理菜「ほ、ほら! もう時間だし、行きましょ! ね!」

心「お、おう?」

P「はぁ」


控室

麻理菜(バイクの話だったなんて……)

心「でさー……ってマリナル聞いてる?」

麻理菜「あ、ごめん。聞いてなかったわ」

心「もうー☆ ぷんぷん☆ だぞっ☆」

麻理菜「ごめんってば」

麻理菜「で、なんの話だっけ?」

心「プロデューサーがバイクに乗せてくれないって話☆」

麻理菜「バイク乗りたかったの?」

心「ちょっと興味はある☆」

麻理菜「なら拓海ちゃんか夏樹ちゃんに頼めばいいんじゃないかしら」

心「でもさ、乙女としては男の人の後ろに乗りたいって思わない?」

心「ぎゅって抱き着いて体温を感じながら、ずっと二人っきりなんだぞ☆」

麻理菜「……なるほど。確かに少し憧れるかもしれないわね」

心「だろ☆」

心「でもプロデューサーの野郎、バイクは一人で乗るもんだとか、バイクが小さいとかなんとか言って乗せようとしないんだわ」

麻理菜「PくんにはPくんなりの事情があるんじゃないかしら?」

心「んー……かもしれないけど、今度の休みに長野行くらしいし、せっかくなら一緒に行きたい……」

麻理菜「地元でしょ? 何か用でもあるの?」

心「特に用があるわけじゃないけど、せっかくならはぁととマリナルの育ったところをじっくり見てほしいというかなんというか……」

麻理菜「山ばっかりじゃない……地元なんて」

心「丘サーファーのマリナルにはちょうどいいだろ☆」

麻理菜「丘サーファーって何よ。丘サーファーって」

心「海無し県でサーフィンなんて、どうかと思うぞ☆」

麻理菜「あ、あんたこそそのキャラはどうかと思うわよ!」

心「なんだと☆」

麻理菜「何よ!」

P「失礼しまーす。そろそろ出番ですけど……」

P「喧嘩ですか。仲が良いのは素晴らしいですけど、本番ではちゃんとしてくださいね」

心、麻理菜「「わかってる(わよ)!!」」



帰り道 車内

心「……」

麻理菜「……」

P(き、気まずい……何か……何か話題を……)

P「あ、ソウダー」

心「あ?」

麻理菜「何?」

P「ら、来週長野に行くんですけど、何かお土産とかいります……?」

心「地元」

麻理菜「なんだけど」

P「あ、はい。そうですよね。すみません」

P「いやー、でも長野って良いところですよね!」

P「走ってると楽しいですし、山が多いから空気も綺麗ですし!」

P「何よりお二人みたいに美人が居ますし!」

心「美人なんて急に褒めるなよ☆」

麻理菜「そ、そうよ。照れるじゃない!」

P「いやいや、事実を言ってるだけですから」

P(このまま押し通せばいける!)

P「美人と一緒にツーリングとか憧れちゃいますよ!」

心「憧れるなら乗せろよ☆」

P「あ」

麻理菜「ちょっと心。Pくん嫌がってるでし。やめなさいよ」

心「マリナルだって後ろ乗りたいって言ってたくせにー。お姉さんぶっちゃってー」

麻理菜「あ、憧れるって言っただけよ!」

P「ちょっと落ち着いてください。暴れないで! お願い!」

心「プロデューサーだって憧れてるんだろ? 乗せてよ☆ 乗せろよ☆」

P「いや、俺が憧れるのは一緒にツーリングって部分でして……」

麻理菜「心が嫌ならお姉さんでもいいわよ……?」

心「マリナルやっぱ乗りたいんじゃんか☆」

麻理菜「Pくんの望みを叶えてあげるのもお姉さんの役目だし?」

P「ですから、俺の憧れの部分は一緒にツーリングってとこでして」

麻理菜「一緒にツーリングでしょ?」

心「だから乗せろって☆」

P「ですから違うんですよ!」

P「後ろに乗せたいわけじゃなくて、一緒にバイクで走って欲しいんです!」

心、麻理菜「「は?」」

P「とりあえず、もう事務所着くんで、事務所で説明します」


CGプロ

P「えっと、俺の憧れは、後ろに乗せて走るんじゃなくて、一緒にバイクに乗って欲しいんです」

心「拓海ちゃんとか夏樹ちゃんみたいに?」

P「そうです」

麻理菜「じゃあ二人を誘っていけばいいんじゃない?」

P「拓海も夏樹もペースが速いんですよ。俺は里奈みたいにトコトコ走るのが好きなんです」

心「じゃあ里奈ちゃんと一緒に?」

P「それが里奈は原付だから今度はこっちがペース合わせるの大変なんです」

麻理菜「んー? 遅く走るだけじゃないの?」

P「まぁ、そうなんですけど、バイクってある程度スピード出した方が楽なんですよ」

P「でも、原付だと法定速度で30キロまでしか出せないんで、そもそもバイクと一緒に走るのはバイク側がしんどいんです」

P「かといって拓海や夏樹のバイクに比べると、俺のは排気量が小さいので合わせて走ろうと思うとやっぱり俺がしんどいんです」

P「それに俺のバイク、燃費は良いけど全然走らないバイクなんであの二人に合わせられないんです」

心「やべぇ、さっぱりわかんねぇ☆」

P「ざっくり言うと、俺のバイクは拓海達に合わせて走るのに向いてないんですよ」

麻理菜「だから一緒に走るのに憧れるってわけ?」

P「そうです。無理すれば合わせれるんですけど、かなりしんどいんで出来るだけやりたくないんです」

P「でも、知り合いに俺みたいにのんびり走るのが好きって人は居ないんですよ」

心「一緒に走りたいって言うプロデューサーの願望はわかったけど、どうしてはぁとが後ろに乗るのをそんなに拒むんだよ☆」

P「俺のバイクがしょぼいからですね!」

麻理菜「はい?」

P「ですから、俺のバイクがしょぼいんですよ」

P「あんまり言いたくないですけど、パワーはないですし、モノサス単気筒なんで、振動すごくて、手が痺れますしすぐに尻が痛くなりますし」

P「正直、俺一人乗るだけでいっぱいいっぱいです。ぶっちゃけ良いとこないです」

心「じゃあはぁとを乗せたくないわけじゃない?」

P「そりゃ、女の子乗せるのはバイク乗り全員の夢と言っても過言ではないですし」

麻理菜「でも、Pくんのバイクがしょぼくて無理、と」

P「ですね」

P「そもそもタンデムしようと思ったら400ccくらいないときついんですよ。短距離ならともかく」

麻理菜「Pくんのバイクは?」

P「俺のは250cc無いです」

心「あー、だから小さくて無理なのか」

P「そもそも普通自動二輪までしか持ってないんで400ccまでしか乗れないんですけど、大きいバイクは扱いきれなくて」

P「400ccでも持て余してるうちに段々小さいのに乗るようになって」

P「そしたらツーリングでも友達に気を遣わせるようになったので、一人で乗るようになったんです」

心「なるほど……」

麻理菜「そういう事情だったわけね」

P「一人で走るのも楽しいは楽しいんですけど、帰り道に一人で雨に打たれたりしてると無性に寂しくなってしまって……」

P「だから誰かと一緒にトコトコ走るのに憧れるんです。それが美人ならなおさら」

P「そういう事なんで、後ろに乗るのは諦めてください!」

P「営業あるんで、もう行きますね! お疲れ様です!」

心「お、お疲れ☆」

麻理菜「お疲れ様……」

心「プロデューサー後半涙目だったね……」

麻理菜「よっぽど寂しくなるみたいね……」

心「あーあ、後ろ乗ってみたかったのになぁー」

麻理菜「Pくんが大きいのに乗り換えでもしない限り無理っぽいわね」

心「だなー」

麻理菜(バイクか……)

心「あ、マリナルこの後暇?」

麻理菜「えぇ、暇だけど」

心「一緒にごはん行こ☆」

麻理菜「あ、いいわね」


後日

P「えー……」

心「えーってなんだ、えーって☆」

麻理菜「どしたの?」

心「はぁとがバイクの免許取るって言ったらプロデューサーが反対しやがる☆」

P「いや、反対はしてないですよ」

P「止めはしないですけど、おススメは出来ないってだけで」

心「それが反対なんだろうが☆」

P「だからー、反対ではないですって。おススメしてないだけで」

麻理菜(私も免許取ろうかなって相談するつもりだったけど、やめといた方がいいかしら……?)

心「プロデューサーが何と言おうが取るからね☆ 取るぞ☆」

P「だから、止めてはないですってば」

麻理菜(心と一緒に免許取ったらPくん驚くかもね♪)

End

以上です。

アニメ「ばくおん!!」は毎週月曜24時からTOKYO MX 他にて
Amazonプライム・ビデオでは24時30分から絶賛放送中です。


アイドルマスターシンデレラガールズでは総選挙やってます。5月9日の18時59分までです。

『佐藤心』並びに『神谷奈緒』に清き一票をお願いします。
しゅがはさんには声の実装を、奈緒にはシンデレラガールの夢を叶えさせてあげてください。
また、シンデレラガールにはしゅがはさんや奈緒だけではなく、他にも魅力に満ち溢れている女の子がいっぱいいます。特にお姉さん組は魅力たっぷりです。
マリナルはしゅがはさんと同じ長野出身の26歳でサーフィンが趣味です。マリナルにも一票をお願いします。

では、依頼出してきます。

里奈はマグナキッドだった…?

>>20

日曜の朝、事務所前
事務所のバイク乗りが集まってツーリングが開かれようとしていた
集合時間10分前、既に来ているメンバーは2人
その輪の中へ、アタシは愛車のマグナ50で乗り付けた
「ちょりーっす! 今日はよろしくぽよ~!」
元気よく自己紹介する
「おはよう」
「里奈って18……だったか?」
なぜか皆の視線が泳いでいる。視線の先を追う。

「遅くなってスイマセ~ン!」
チャリンコに乗った李衣菜が大きな声を出しながらやってきた
「李衣菜です! 今日は皆さんよろしくお願いします!」
この人は、事務所のロック担当の多田李衣菜だ
「ちょりーっす! よろよろ~」
アタシが挨拶をすると、李衣菜は眉間にシワをよせて、アタシ達をジロジロと見てきた
「え~っと…李衣菜…ツーリングって何か知ってる?」
「え…? ツーリングって言うから二人で何かするんじゃないの?」
「ちげーよ…。バイクで走るんだよ…」

何が言いたいのかわからない。ツーリングって「ツー」って言うくらいだし二人で何かするんじゃないの!? 困惑しながら私はは言った
「え、どうしよう……」
「車道に出るけど…チャリじゃ流れに乗れないぞ」
「…大丈夫だよ! なつきち! ブン回せば30km/hは出るし!」
爆笑の渦が起こった。そしてなつきちは苦笑いしながら言った
「行きは良くても帰りは疲れちまうだろ? それに自転車でスピード出したら危ないだろ」
視線を落とす。そこには使い慣れたママチャリがあったあった
「車は60~80km/hくらいで流れてるからね。チャリゃついて来れないぞ(苦笑」

私はなつきちの後ろに乗せてもらってツーリングを楽しんで家に帰ると、そのまま眠ってしまった
目を覚ますと午後10時、スマホの電源を入れてLINEを覗いてみる
グループトークには、今日のツーリングを楽しそうに振り返るメンバーたちの書き込みがあった
私も『次は免許取ってバイクで行くから』と書き込む。

すぐにみんなからのレスがあった
『李衣菜ならすぐだよ。次はいっしょに走ろうな』


こうですか? わかりません。あと、アンソロから拝借しました。

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