島村卯月「第2回!水曜日の346プロ!」 (38)



前作
島村卯月「水曜日の346プロ!」




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1460643521


島村卯月「みなさんこんにちは! 島村卯月です!」

卯月「突然ですが、みなさんに謝らなければいけません……」

卯月「前回の最後に『次回は宮本フレデリカさんと一ノ瀬志希さんがゲストです!』と言ったんですが……」

卯月「なんと予告の段階で、BPOから『放送倫理違反』との通告を受けてしまいました!」

卯月「よって、今回は何の面白みもないゲストに来ていただいてます!」

卯月「お2人とも、自己紹介をどうぞ!」


神谷奈緒「なんだよその紹介は!!!!!」

藤居朋「失礼すぎるでしょ!!??」



卯月「というわけで、ゲストの神谷奈緒ちゃんと、藤居朋さんでーす!」

奈緒「今のは自己紹介じゃなくてツッコミだからな!?」

卯月「奈緒ちゃんは2回連続ですね!」

奈緒「……もしかしてあたし、レギュラーなのか!?」

卯月「……」

卯月「そして初登場!朋さんです!」

奈緒「答えろ!!!」

朋「よ、よろしくね?」

卯月「はい!せいぜい頑張ってください!」

奈緒「口悪くないか!?」



卯月「では最初の説、行っちゃっていいですか?いいんです!!!」

朋「それはどういう反応待ちなの?」

卯月「プレゼンターさーん!どうぞー!」

トコトコ
橘ありす「こんにちは」

卯月「橘ありすちゃんでーす!」

ありす「……」

卯月「あれ?どうかしましたか?」

ありす「あの……、奈緒さんはレギュラーだとして、もう1人のゲストが“未央さん→朋さん”ってことは……。来週はもしかして、私……ですか……?」

卯月「……」

卯月「ではありすちゃん、説の発表をよろしくお願いします!」

ありす「答えてください!!!」

朋「都合悪いとすぐ黙るわね」



ありす「ま、まあいいです。私の説はこちらです」


『鷺沢文香、読書中は周りで何があっても気がつかない説』バーン


朋&奈緒「ああ~……」

卯月「いくら賭けます?」

奈緒「未央がいない時に限って卯月がキレッキレなのどうにかならないのか?」

ありす「未央さんがいても止まるとは思えませんが」



ありす「文香さん、本当に読書中は集中してるんです。周りで騒いでも全然聞こえてないみたいで……」

奈緒「確かにそうだな……。それこそ肩でも叩かなきゃ話しかけても反応ないし」

朋「うんうん、すごいよね」

ありす「それを検証していただいたみたいなので、VTRをどうぞ」

奈緒(ここのスタッフは悪ふざけをするのが不安だけど)



検証:鷺沢文香は、どの程度の状況まで読書が可能なのか?

レベル1
『周囲で人の話し声』


朋「まあ、これくらいは……」


―――――事務所―――――

鷺沢文香『……』ペラ…


ガチャ!!!!!!!!
日野茜『おはようございまーす!!!!!』
仙崎恵磨『おっはよーーーーーーう!!!!!』



朋&奈緒&ありす「「「初手で!!!???」」」



朋「どうみてもラスボスでしょ!?」

奈緒「ここのスタッフは頭がおかしいのか!?」


恵磨『いやー!!!やっぱり早朝ランニングはいいねー!!!』

茜『はい!!!!!いい汗かきました!!!!!』

恵磨『って……お!文香じゃん!!!』

茜『文香さん!!おはようございます!!!!!』

文香『……』ペラ…

恵磨『あれ!?おーい!!!』ブンブン

茜『文香さーん!!!???』

文香『……』ペラ…


奈緒「おいおいマジか……!」

卯月「鼓膜が破れているんでしょうか?」

ありす「卯月さん!」



恵磨『文香ーーーー!!!!』

茜『読書の邪魔をしてはいけませんね!!!』

恵磨『確かに!!!!』

茜『では、失礼します!!!!!』

恵磨『じゃーね!!!!!!』


ありす「そこでボリュームを下げるというアイデアにはならないんですね」

奈緒「ってかこれもう終わりだろ? これ以上とか人間界には存在しない音になるぞ?」



そしてスタッフは考えた……
これ以上の音を出すのは不可能……
よし!別の方向から攻めよう!


レベル2
『隣で雪美とのあがズクダンズンブングンゲーム』


朋「そういう攻め方!?」

奈緒「気になるけども!!!」


―――――事務所―――――

鷺沢文香『……』ペラ…

ガチャ
佐城雪美『……』テクテク
高峯のあ『……』トコトコ


奈緒「……ヤバいちょっとドキドキしてきた」

朋「わかる……」


のあ『……』チラッ

雪美『……』コクッ

のあ『……セット』サッ

雪美『……』スッ

文香『……』ペラ…


ありす「なんなんですかこの光景」

奈緒「シュール極まりないな」



のあ『ツッチーツッチーツッチーツッチー』

雪美『ツッチーツッチーツッチーツッチー』

のあ『ツッチーツッチーツッチーツッチー』ピョンピョンピョンピョン

雪美『ツッチーツッチーツッチーツッチー』ピョンピョンピョンピョン

のあ『……ずくだんずんぶんぐん』

雪美『……えすぽんしゅんぽんしょん』

のあ『……えすぱんすん』

雪美『……くすぽんすん』

のあ&雪美『えすぱんすんかんせんぷん』ドヤァ……

文香『……』ペラ…


奈緒「もはや趣旨はなんなんだ!!!」

卯月「あはははははははは!!!!」

朋「卯月ちゃんのツボはどこ!?」



レベル3
『隣の茜がしゃべらない』


朋「!?」

ありす「大声系でダメだとわかってからの変化球攻めがロクでもないですね」

奈緒「でもあたしならけっこう狼狽えるぞこれ」



―――――事務所―――――

鷺沢文香『……』ペラ…

ガチャ
茜『……』トコトコ

文香『……』ペラ…

茜『……』

文香『……』ペラ…

茜『……』

文香『……?』チラッ


ありす「!!!」

奈緒「今チラ見した!すげえ!」

朋「チラ見!!!」

ありす「チラ見しました!!!」

3人「チラ見!チラ見!」

↑なんかおかしくなってるツッコミ3人組



~~~~~

卯月「というわけで、結論はこちら!」


結論:押してダメなら引け


ありす「もう何の検証だったのか忘れましたよ……」

奈緒「1つ目でこんなに頭がおかしくなるとは思わなかった」

朋「……え!?今日3本立てなの!?」



~~~~~

卯月「では、次のプレゼンターさん、お願いします!」

トコトコ
五十嵐響子「こんにちは!」

卯月「五十嵐響子ちゃんです!」

奈緒「よろしくな」

響子「はい!」



響子「私が持ってきた説は、こちらです!」


『櫻井桃華の金銭感覚、けっこうヤバいんじゃないか説』バーン


奈緒「ああ~……!」

朋「なるほど……」

響子「この前、桃華ちゃんが『コンビニに行ったことがない』って言ってたので、一緒に行ったんです」

奈緒「12年間で0回って相当だよな」

卯月「コンビニを買っちゃえばいいと思います」

奈緒「何がいいんだよ」



響子「そうしたら『お、お弁当が500円!?こ、このケーキは300円!?どうなっているんですの!?』って言ってて……」

朋「ちょっと不安になるわね」

響子「はい……、ですから、今回はスタッフさんが確かめてくれたそうです!」

奈緒「もうスタッフへの信頼は地に落ちてるけどな」

卯月「VTR、どうぞ!」

響子「い、言いたかったのに……!」ガーン



今回は、「事務所でカレーを作りたいから、メモに書いてある材料を買ってきてほしい」と桃華さんにお願い。
指定したスーパーにいくと、そこは各商品が異常に高いニセスーパー!
果たして、桃華さんは会計までに気づくことができるのか?

メモ

ニンジン
玉ねぎ
ジャガイモ
カレールー
プリン

なお、このスーパーでの値段は、メモの上から順に、市場価格の 2倍・4倍・8倍・16倍・32倍になっている。
いったい、どの商品で気がつくのか


奈緒「ホント無駄に考えてあるよな」



スタート

―――――ニセスーパー―――――

櫻井桃華「~♪」テクテク

桃華(大人のレディーとして、おつかいくらいなんてことないですわ!)

桃華(えっと、最初は……)

ニンジン3本:400円(相場200円の2倍)

桃華(ありましたわ!)スッ

桃華(次は……)


気がつかない


奈緒「ま、まあ、このくらいはな?」



玉ねぎ4個:720円(相場180円の4倍)

桃華(玉ねぎはニンジンに比べて高いんですのね……)

桃華(勉強になりますわ……)スッ


奈緒「スタッフもちょっとは胸を痛めろよ」


じゃがいも4個:1600円(相場200円の8倍)

桃華(……!?)


朋「これ値段で見ると異常事態よ!?」



桃華(や、野菜にはこんなにも格差が……!?)スッ

桃華(明日からじゃがいもには敬意を持つ必要がありそうですわね……)グッ


響子「なんかよくわからない決意を固めてません!?」


カレールー:3200円(相場200円の16倍)

桃華(!!!???)

桃華(こ、これは流石に高すぎるのではないでしょうか……!?)

桃華(い、いえ、ここで買えませんでしたと帰っては一生の恥……!)

桃華(それに、ルーが無ければカレーは作れない……)

桃華(それゆえの強気な価格設定……!)

桃華(そう!これは経営戦略に違いないのですわね!!!)


響子「深読みを始めちゃいましたよ!?」

奈緒「マジでスタッフは後で謝っとけよ」



桃華(ラストはデザートのプリン……)

プリン3個セット:4800円(相場の32倍)

桃華『』


卯月「はははははははは!!!」

奈緒「もうお前黙ってろ!!!」



桃華(……)

どうする!?桃華さん!!!

桃華(……)ピポパ

おもむろに誰かに電話を掛ける桃華さん


奈緒「お?」


桃華『もしもし……、菜々さんですの?』


なんと電話の相手は安部菜々さんじゅうななさい

奈緒「ひらがなの悪意」


桃華『今お時間よろしくて?……ええ、感謝いたしますわ』

桃華『不躾な質問なのですが……ニンジン、玉ねぎ、じゃがいもをスーパーで買うと、いくらくらいなのか教えていただきたくて……』

桃華『ええ……ええ、200……ええ、なるほど……やっぱり……』

桃華『いえ、こっちの話ですの。お忙しい中、重ねて感謝いたしますわ』

桃華『ええ、では、ごきげんよう』ピッ

桃華『さて……』


なんと、カゴの中身を戻し始めたではないか
そして



桃華『もしもし、菜々さんですの?何度もすみません……』

桃華『よろしければ、お買い物に付きあっていただきたくて……』

桃華『……! はいっ! では、○○駅で待っていますわ』

桃華『それでは。よろしくお願いいたします』ピッ


結論:なんだかんだ疑問は持っていたし、人に意見や助けを求める柔軟性も持ち合わせていた。
ウサミンはまるで熟練の主婦のごとく、野菜の相場を把握していた


奈緒「オチに使うな!!!」



~~~~~

卯月「次がラストの説になります!」

朋「帰りたい」

奈緒「スタッフがヘラヘラしてるのホント腹立つな」

卯月「プレゼンターさーん!どうぞ!」

トコトコ
椎名法子「はーい!」

卯月「椎名法子ちゃんでーす!」

法子「よろしくおねがいしまーす!」



法子「あたしの説はこれ!」


『アイドル、アクセサリーがドーナツになってても気付かない説』バーン


奈緒「ここにきて狂ってるタイプのプレゼンターは勘弁してくれよ……」

法子「ひどい!?」

卯月「VTRどうぞ~」グデー

朋「卯月ちゃんがだらけてるのはおかしくない!?」



アイドルを飾るのに必要不可欠なのが“アクセサリー”
今回は、そのアクセサリーがなぜか本物のドーナツになっていても、「ああ、そういうアクセサリーなんだな」となるのかを検証する
今回、対象になるのは

輿水幸子『フフーン!』

これだ

朋「これて」



ケース1:帽子

―――――衣装合わせ中―――――


幸子『いやー!今日もボクはカワイイですね! ボクに着られる服も喜んでいることでしょう!』

スタッフ『衣装オッケーでーす!』

幸子『ごくろうさまですね!』

スタッフ『あとこちら、本日の帽子になりまーす』

幸子『フフーン! 衣装が増えるたびに、カワイイ度が増えていくのを感じま……』

幸子『……』

幸子『ドーナツじゃないですか』


奈緒「よく言った」
朋「よく言った」


気づいた


法子「あれ~?おかし」
奈緒「おかしくはない」



ケース2:ブレスレット


スタッフ『すいません間違えましたー!帽子ナシでーす』

幸子『まったく……まあボクはカワイイので許しますけどね!』

スタッフ『こっちのブレスレットをお願いしまーす!』

幸子『ブレスレットですか!これで手までカワイイボクになって……』

幸子『……』

幸子『ドーナツじゃないですか』

気づいた

法子「あれ~?おか」
朋「おかしくない!!!」



ケース3:イヤリング

スタッフ『すいません間違えましたー!ブレスレットナシでーす』

幸子『まったく……まあボクはカワイイので許しますけどね!』

スタッフ『こっちのイヤリングをお願いしまーす!』

幸子『もう手に持ってるのがドーナツじゃないですか!!!なんなんですか!!!』

スタッフ『はい着けまーす』

幸子『ちょ……!やめ……!イタタタタタタ!痛い!耳たぶ取れますって!!!』


奈緒「ここのスタッフは頭がおかしいのか!?(20分ぶり2度目)」


結論:流石にドーナツはない


朋「わかってたってば!!!」



~~~~~

卯月「はい!これで今日は以上です!2人とも、どうでしたか?」

奈緒「帰りたい」
朋「帰りたい」

卯月「はい!また来てくださいね!」

奈緒&朋「断る!!!」



卯月「次回のゲストは、奈緒ちゃんとありすちゃんです!お楽しみに!」

奈緒「嫌だよ!!!」

ありす「嫌です!!!」ダダダダ

朋「裏から来てまで!?」


おわり




過去作


緒方智絵里「お茶会」渋谷凛「オブ」宮本フレデリカ「フリーダム☆」

渋谷凛「クイズ王に」本田未央「なりたい?」

橘ありす「ツッコミアイドルフレデリカ?」

神谷奈緒「今日も常務は憎めない」


などもよろしくお願いします


このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom