A「死にゆく者たちの宴」 (14)

注意!オリジナルSS
名前が分かりにくい

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1460640481


俺は頭を撃ち抜かれて死んだ。

A「今日の仕事は終わりか・・」

A「正直、疲れたな・・」

上官「どうしたのだキミ!随分と元気が無いじゃあないか」

A「上官・・」

A「・・でですね、このご時世仕事にありつけるだけでも良しとは分かってるんですが」

A「やはりこうも繰り返していると疲れが溜まってきまして」

上官「ふむ。・・まあよくあることだ。私にも、そんな時代はあった。この仕事は過酷だからな」

A「・・」

上官「・・よし、では私にいい考えがある。」

A「上官・・?」

上官『いい飲み屋を知ってるんだ、紹介してやろう』

上官『何大丈夫だ、上には私が言っておく』

上官『たまには休憩も必要だからな』

A「・・ここかな?」

居酒屋「白旗」

ガララッ

店長「いらっしゃいませ」

A「ど、どうも」

店長「本日満席となっておりますので、座敷で他のお客様と相席をして頂く事になりますが」

A「満席・・?でもカウンター席もないじゃあ・・」


上官『いいか、あそこは私たちのような人間のために作られた少し特殊な飲み屋だ。おかしな事を言われると思う』

上官『だが従っていれば問題はない』


A「・・分かりました」

店の奥に1つしかない座敷の襖を開けると、スーツの男と柄の悪そうな男が既に乾杯をしていた。

T「おや」W「ああ?」

A「えっと・・」


2人の視線を浴びてどう反応すれば良いのか困っていると、スーツの方がにこやかに笑いながら

「初めての方ですね?」

と話しかけてきた。

A「・・」

W「まあ、座れや。」

A「は、はい!」

T「格式張らなくても良いのですよ?」

A「申し訳ありません、ですが職業柄」

W「まあ先生、これも個性だろうよ。」

そう言いつつ自分の座る位置をあけてくれた。

A「失礼します・・」

W「お前、名前はなんて言うんだ?俺はWだ。バトルの方から来た」

A「自分はAです。戦争の方から・・」

W「そうかそうか!じゃあお仲間みたいなもんだなあ!」

上機嫌なWはそのままの大声で

W「親父い!あれ持ってこい!この若造にだ!」

T「私はTです。教師をやっております」

A「あ、はい。どうも」

そうこうしているうちに店長が入ってくる。

W「来た来た、これだ!このパインサラダが旨えんだ!」

W「ほら若造、俺の奢りだ!」

A「い、いえ結構です!」

T「まあまあ、ここは奢らせてあげて下さい」

W「おうよ!なんたって今日は給料日だからな、今の俺の財布の勢いを止めれる奴はいないぜ!」

A「は、はあ。・・おお、美味しいですね、これ」

W「だろぉーう!?おい親父!生持ってこい!」

どうやらWさんは、もう大分酔っているようだ。吐く息も荒く自分の肩に手を回してくる。

なんか外ヤバげなので、今回はここまで。


大丈夫?

>>10
乙有難うございます。震源地からは割と離れていたので問題はありません。
しかし書き始めた途端にこれとか、黒歴史の神がお怒りなのかな?やりますけども。

T「W、いくら給料日だとしても頼みすぎですよ」

W「俺の今の財布を貫ける金額など存在しない!」

T「やれやれ。」

A「あの、Tさんはどちらの職場で?」

T「自分は・・まあ良いか、ゾンビの方です。ゾンビものの教師役。」

A「あー・・」

T「生き残る未来が見えませんよね?まあここはそういう人間のための店ですし」

ジョッキを三分の一ほど呷るTさん。
つまり彼は、職種において自分の先輩なのか。少し意外だった。

T「もちろん、彼もですよ」

ガラリ、と襖戸が開いた。

W「よう、R」

R「・・」

Rと呼ばれたその男は、自分への言葉が聞こえていないかのように席についてパインサラダを注文する。血走った目が、自分以外の人間を信用しようとしない姿勢を表していた。

T「彼もここの常連なんです。こういう態度ですが、悪い奴ではないから」

A「はあ」

どうもここの客は面識がある人間が多いようだ。

T「そういえばAくん、さっき戦争からって言ってましたよね?もしかしてここのこと、誰かから聞いたとか」

A「はい。上官から伺いました」

T「ああ、彼か。彼も良い人ですよね。用意周到な計画を立てた上で盛大に失敗するけど」

A「あ、あはは、そうですね」

WさんもRも、黙々と酒と食べ物を口に運んでいる。

?「ここ、空いてるー?」
?「あ、し、失礼します・・」

またもや襖戸が開けられた。入ってきたのは双子と思しき女の子2人だ。

T「今日は沢山人が来るな」

A「Tさん、彼女たちは?」

T「新人さんだ」

W「おう、千客万来じゃねえか!まあ座れよ、小娘」

?「誰が小娘よ、おっさん」
?「ちょっと、お姉ちゃん失礼だよ・・」

そう言いつつも2人はWさんの隣に座る。

K「私は、Kよ。こっちが妹のQ」

Q「よろしくお願いします・・」

W「おう、じゃあまずおっさんを撤回しろ。奢るのはそれからだ」

K「・・ごめんなさい、お兄様」

W「お、おう!?わ、わかりゃ良いんだよ・・親父、パインサラダ」

したたかな姉だ。

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