女淫魔

淫魔「うふふ、こんばんはぁ♪　召喚に従い参上したわよぉ」

魔女「……どうやら成功したみたいね」

淫魔「貴女が私のご主人様かしらぁ？」

魔女「ええ、そうよ」

淫魔「ふふ、貴女みたいな可愛い子が淫魔を呼ぶなんて……目的は何かしら？」

魔女「>>5」

解剖して研究

魔女「解剖して研究よ」

淫魔「……え？　ごめんなさい、もう一回言って貰えるかしらぁ？」

魔女「解剖して研究よ」

淫魔「…………」

魔女「具体的にはそこのメスでお腹を開いたり、この注射器で採血したりしたいわ」

淫魔「ちょ、ええっ！？　う、嘘でしょう？」

魔女「本気よ、一番欲しいのは新鮮なモツね。保存用の壷も用意してあるの」

淫魔「あわわ……目が笑ってないわこの子、ヤる気まんまんだわぁ……！」

淫魔「そんなのダメよぉ！　私死んじゃうじゃないのぉ！」

魔女「大丈夫よ、先っぽだけだから。痛くしないから」

淫魔「痛いに決まってるじゃないのぉ！　むしろ遺体に決まってるじゃないの！」

魔女「あら、冗談が上手なのね。くすっ」

淫魔「冗談じゃないわよぉ！」

淫魔「あ、そ、そうだわ！　貴女、淫魔に願いを叶えて貰うってことがどんなことか分かっているのぉ？」

魔女「？」

淫魔「うふふ！　願いを叶えて貰うには対価が必要ってことよぉ」

魔女「……ああ、そういうことね」

淫魔「私は淫らな悪魔、人々を欲望に溺れさせる魔なる者、そんな私が欲する対価なんて言うまでもないわよねぇ？」

魔女「豚モツならあるけれどこれで良いかしら」

淫魔「そうそうこれこれ、淫魔といえばこれをツマミに一杯やるのが……って違うわよぉ！！」

魔女「違うの？　なら解体したばかりの牛モツならどうかしら」

淫魔「モツから離れなさいよぉ！」

淫魔「もぉっ、淫魔なんだから対価はエッチなことに決まってるでしょぉ？！」

淫魔「……あっ！　ははぁん？　貴女さては分かっていてとぼけているわねぇ？」

淫魔「本当は恥ずかしいんでしょぉ？　見るからにオトコ慣れしてなさそうな貧相な身体だものねぇ？」

淫魔「だからとぼけてごまかしたかったのね、うふふ♪」

淫魔「でも無駄よぉ？　エッチなことさせてくれなきゃ願いなんて叶えてあげないんだから……」

魔女「準備出来たわよ。さあ好きにして頂戴」

淫魔「ってもう脱いでるしぃ！！」

淫魔「貴女何なのよ、テンポおかしいわよぉ……」

魔女「やだ、チンポだなんてはしたないわね」

淫魔「言ってないわよぉ！！　耳もおかしいわね貴女！！」

魔女「そんなことより早く済ませてくれないかしら、私は貴女の身体が欲しいのよ」

淫魔「……エッチな台詞なのに嬉しくないわぁ」

魔女「貴女の立派なモツが欲しいのよ」

淫魔「……微妙にエッチな台詞に聞こえなくもないけど全然嬉しくないわぁ」

淫魔（うう、どうしようかしらぁ。解剖なんてされたくないけどぉ……）

淫魔（かと言って召喚されておいてエッチしないなんて淫魔の名折れ、このまま帰るわけにもいかないわぁ）

淫魔（……あ、そうだわ！　ここは淫魔らしくこの子を手玉に取っちゃえばいいのよぉ！）

淫魔（快楽に溺れさせて解剖どころじゃなくしてしまえば良いんだわぁ！　私ってば賢いわねぇー♪）

淫魔（そうと決まれば……うふふ♪）

淫魔「……わかったわよぉ。じゃあ改めて確認するけれど」

淫魔「私は貴女にエッチなことをする、その代わりに貴女は私の身体を自由にする」

淫魔「これで良いわね？」

魔女「問題ないわ」

淫魔「うふふっ、その澄ました顔がいつまで続くか見物ね♪」

淫魔「……じゃあ早速始めるわよぉ？」

淫魔「まずはその可愛いお尻から……なーでなーで♪」

魔女「……んっ……」

淫魔「あらぁ？　痩せてるけど感度は良いみたいねぇ、貴女のお尻♪」

魔女「あっ……ふぅっ……」

淫魔「それに可愛い声、私まで感じちゃうわぁ……♪」

魔女「んっ……ね、ねぇ……」

淫魔「あらん？　なぁに？」

魔女「ちゅ……ちゅー、しても……良いかしら……？」

淫魔「あらまあ！　いきなりおねだりなんて随分乗り気になったじゃないのぉ、可愛い！」

淫魔「勿論良いわよぉ、はいチューしてあげるぅ♪」

魔女「そう、じゃあ早速」

淫魔「うん、チュー…………ってちょっと貴女何それ」

魔女「注射器よ」

淫魔「……ちょっと待ってぇ？　まさかチューってそんなわけないわよね」

淫魔「そんなベタなダジャレみたいなことしないわよね」

魔女「するわ」

淫魔「ちょっ」

魔女「はいプスッと」

淫魔「痛ぁああい！？」

魔女「そしてチューっと」

淫魔「ひゃああああ……」

魔女「うん、新鮮な血が採れたわ。ありがとう」

淫魔「ちょ、ちょっとお！　約束と違うじゃないのぉ！」

魔女「？」

淫魔「解剖は私がエッチなことしてからって話でしょ！　なんで刺したのよぉ？！」

淫魔「もぉ痛ぁい……しかもよりによってお尻を刺すなんてぇ」

魔女「ええ、だからよ」

淫魔「……うん？」

魔女「貴女、私のお尻を触ったでしょう？」

淫魔「そうだけどぉ？」

魔女「だから私は貴女のお尻を刺したの。ついでに採血もしたの」

淫魔「…………」

魔女「貴女は私にエッチなことをする、その代わりに私は貴女の身体を自由にする」

魔女「約束通りでしょう」

淫魔「ええー……」

淫魔「あ、貴女ねぇ、そういうのは普通はエッチなこと全部済んでからでしょ？！」

魔女「だって時間が惜しいじゃない」

淫魔「ちょっとくらい我慢してよぉ！」

魔女「我慢なんて出来ないわ。貴女の身体は魅力的過ぎるもの」

淫魔「嬉しくないわよぉ！」

魔女「あら、お世辞じゃないのよ？　本心よ？」

淫魔「本心からモツが欲しいだけじゃないのよぉ！」

魔女「さあ続けましょう？　私の身体、好きにして頂戴？」

淫魔「ちょ、ちょっと待って！　落ち着いてぇ？」

淫魔（やばいわ、この子……今更だけど苦手だわ！！）

淫魔（下手に触ったら何されるか分からないわ、ここは上手いこと言いくるめて何とか優位に立たないと）

淫魔「え、ええーと、その、は、話を整理しましょう」

淫魔「きちんとルールを決めないとダメだと思うわぁ、じゃないとヤりづらいもの」

魔女「遠慮は要らないわ、さあどうぞ」

淫魔「遠慮じゃないわよ……って近い、近いわぁ！　一旦離れて……」

ぷにっ♪

淫魔「あっ」

魔女「あんっ♪」

魔女「今度はおっぱいを触ったわね」

淫魔「え、ええーと……その……この場合もやっぱり採血かしらぁ……？」

魔女「いえ、おっぱいをもぎ取るわ」

淫魔「割に合わないわよぉ！！」

魔女「目には目を、胸には胸を。等価交換よ」

淫魔「圧倒的に私のほうが高価じゃないの！！」

魔女「あら巨乳自慢かしら、憎たらしいわ」

魔女「さ、もぎ取るわね」

淫魔「ちょ、待って！　何その鋏は、大きすぎるわよそんなの死んじゃうわよぉ！」

淫魔「ほ、他のモノ！　他のモノで支払うから堪忍してぇ！」

魔女「そう？　じゃあそうね……これでお願いするわ」

淫魔「……何かしらこれぇ、瓶？」

魔女「牛乳瓶よ」

淫魔「……出ないわよぉ？」

魔女「えいっ」

淫魔「痛たたたっ、だから絞っても出ないわよぉっ！」

魔女「そうなるとやっぱりもぎ取るしか……」

淫魔「待って止めて！　その鋏は置いて！」

魔女「じゃあ母乳をお願いするわ」

淫魔「だからそれも無理に決まってるじゃないの！」

淫魔「ああもうやだ何なのよこの子、帰りたいわぁ……」

淫魔「……あっ！　そ、そうだわ！　うんこうしましょう！」

魔女「いえ、スカトロは御免だわ」

淫魔「うんこしましょう……じゃないわよ！！」

淫魔「下品！！　しかも幼稚！！　ほんとにどんな耳してるのよ貴女！！」

淫魔「こほん。ええと、貴女は私の母乳が欲しいのよねぇ？」

魔女「そうよ」

淫魔「だったら、わ、私、ちょっと街でオトコを捕まえて一発孕んて来ようと思うわぁ」

淫魔「そうすれば貴女に母乳を提供することが出来るでしょう？」

魔女「……成る程、理に叶っているわね」

淫魔「ね、ね？　そうでしょうそうでしょう？」

淫魔「だから、ええ、ここは一旦出直すことにするけど良いわよねぇ？」

魔女「……ふむ」

淫魔「決して逃げるわけではないのよ？　だから淫魔としてのプライドも傷付かないのよぉ？」

淫魔「うん、良いわよね？　ね？」

魔女「……」

淫魔（どきどき）

魔女「……そうね、行ってきて貰おうかしら」

淫魔「やった！！！！　じゃあ早速行って来るわね、また後で会いましょうねぇっ！！！！」

魔女「ええ、行ってらっしゃい」

・

・

・

淫魔（はぁ、何とか逃げられたわぁ……）

淫魔（あ、いえ逃げた訳じゃあないのよぉ？　これはそう、戦略的撤退よぉ）

淫魔（淫魔たるもの召喚者をエロエロのヌレヌレに快楽堕ちさせてやらないと気が済まないもの）

淫魔（改めて体勢を整えたら、絶対リベンジしてやるんだからぁ……）

魔女「ねえちょっと」

淫魔「ひゃああああ？！」

淫魔「いつの間に……っていうか着いて来てたの？！　いえ、に、逃げ出そうなんて考えてないわよ？！」

魔女「聞き忘れていたことがあったのよ」

淫魔「な、何かしらぁ？」

魔女「帰りは何時頃になるのかしら」

淫魔「えっ？　ええーと、それはそのぉ」

魔女「私、早く貴女の体が欲しいの。なるべく急いで帰ってきて頂戴ね」

淫魔「…………そんなに私の身体か魅力的なのかしらぁ？」

魔女「ええ。待ちきれないわ、体が疼いちゃう」

淫魔「そ、そう……」

淫魔（……台詞だけなら既に快楽堕ちしてるのよねぇ……）

次回・第二話　魔女「淫魔を召喚したら知人の>>33がセクハラされた」

に続く。