八幡「…………」
八幡(いや、使っていいのか、これ……?)
八幡(しかし、例えば万が一、知り合いの誰かと付き合う事になって、いざベッドインとかいう時に強烈な臭いを感じたら俺は平静でいられるのか?)
八幡(つうか、そんなの関係なく知りたい。いや、そんぐらい良いよね? 付き合う可能性とか少ない訳だし)
八幡(……とりあえず、誰かで試してみるか)
下1
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ー 教室 ー
三浦「んでさぁ、その時、隼人がさあ」
海老名「うんうん」
八幡(……丁度良く二人で話してるな)
八幡(とりあえず、あの二人に使ってみるか)
八幡(いや、近くにいたからだからね。別にあの二人に興味があるとかそういうんじゃないから)
八幡(ええと、確か使い方は……)
八幡(部位を指定して、ボタンを押せばいいのか)
八幡(低いほど匂いが良くて、50で無臭、高いと……ヤバめな臭いか)
八幡(とりあえず、無難なところで、あの二人の髪の匂いでいってみるか)
八幡「…………」ポチッ
下1コンマ 三浦の髪の匂い
下2コンマ 海老名の髪の匂い
三浦の髪の匂い 68
ちょっと匂う
海老名の髪の匂い 78
あまり嗅ぎたくない臭い
八幡(……知らなくていい事を知った気分だな)
八幡(あーしさんはあれか、髪染めてるしセットしてるから、整髪料の匂いと、あとは香水とかそんなところか?)
八幡(それが混じって微妙な匂いになってるのか?)
八幡(海老名さんは……)
八幡(…………)
八幡(…………)
八幡(まあ、いいか。次いってみよう)
八幡(何か気になってきた、脇の匂いとかどうなんだ?)
八幡「…………」ポチッ
下1コンマ 三浦の脇の匂い
下2コンマ 海老名の脇の匂い
三浦の脇の匂い 69
ちょっと匂う
海老名の脇の匂い 43
微かに良い香り
八幡(三浦……無駄に統一感があるな)
八幡(いや、だが人によってはこれはむしろオッケーとなる感じだろ)
八幡(人間もほんの少しだけ脇の下らへんからフェロモンが出てるらしいしな。三浦の場合、そんな感じがする)
八幡(そして、海老名さんは髪はともかく脇の匂いはほとんどないようだ)
八幡(制汗スプレーとか人よりも少し使ってそうな感じだな……。髪の事を考えると汗かきなのかもしれない)
八幡(………)
八幡(足の匂いとかどうなんだ? ある意味、一番匂いが気になる場所だと思うんだが……)
八幡(試してみるか)
八幡「…………」ポチッ
下1コンマ 三浦の足の匂い
下2コンマ 海老名の足の匂い
三浦の足の匂い 41
ちょっと良い匂い
海老名の足の匂い 72
少し臭うけど許容範囲
八幡(足の匂いが良いって不思議な話だな、おい)
八幡(何かフェチ的なあれか? ただ、嗅いでも不快にはならずむしろちょっと興奮するみたいな)
八幡(でまあ、海老名さんはうん。汗かきなら仕方ないな)
八幡(まあ、多少程度だろ。近寄らないと匂いに気が付かない程度の。きっと)
八幡(…………)
八幡(…………)
八幡(いや、ここまで来たら確かめるしかないだろ、男なら)
八幡(二人の下半身部分、つまりまああれだ。放送禁止コードに引っかかる的な場所だ)
八幡(ヤバイ、その場所の匂いを確かめるとかちょっと興奮してきた)
八幡(どうなんだ? いくぞ)
八幡「…………」ポチッ
下1コンマ 三浦のあそこの匂い
下2コンマ 海老名のあそこの匂い
三浦のあそこの匂い 83
結構キツい
海老名のあそこの匂い 01
フェロモン超ヤバイ
八幡(…………)
八幡(あーしさん……)
八幡(クンニとかキツいレベルか……。匂いフェチならむしろご褒美かもしれないが……)
八幡(そして、海老名さん。あんたどうなってんだよ)
八幡(かなり気になるだろ、どんな匂いがすんだよ、一体)
八幡(汗かきなのに、あそこの匂いだけ最高とか逆に気になる。嗅いだだけでフルボッキしそうな感じの匂いってどんなんだよ)
八幡(気になるな、くそっ。この為だけに海老名さんと付き合いたくなるだろ。いや無理なんだけどな)
八幡(ああ、モヤモヤする。何だこの気持ち。どう表現すればいいんだ)
三浦
髪 :ちょっと臭う(68)
脇 :ちょっと臭う(69)
足 :ちょっと良い匂い(41)
あそこ:結構キツい(83)
海老名
髪 :あまり嗅ぎたくない(78)
脇 :微かに良い香り(43)
足 :少し臭うけど許容範囲(72)
あそこ:フェロモン超ヤバイ(01)
三浦「……さっきから、何こっちチラチラ見てんの、ヒキオ」
海老名「何それ、ボタン? 何かのスイッチ?」
八幡(まずい、バレたぞ)
八幡(海老名さんが気になり過ぎるが、ここは誤魔化して退散しよう)
八幡「悪い、外の天気を見てたんだ。降水確率とか湿度とかそういう数値が出るスイッチを手に入れたんでな」
三浦「なにそれ? アンタ小学生かっての」
海老名「まあまあ、そういうの手に入れると使いたくなる気持ちはわかるし」
八幡(海老名さん、ナイスフォロー)
八幡「つう訳で、邪魔になりそうだし、俺はちょっと別のところ行く。悪かった」
八幡(特に三浦……。何故か罪悪感が……。とはいえ、これ他の面子も気になってくるな)
八幡(誰か別の人で試してみるか……)
安価下1。基本女の子で、戸塚は例外、けーちゃんとかはパスする
ー 家 ー
八幡「ただいま」
小町「あ、お兄ちゃんお帰り。今日は何か早いね」
八幡「ああ、今日は部活がなかったからな」
小町「ふうん。何かあったの?」
八幡「いや、特に。雪ノ下が用事があったらしくてそれでだ」
小町「そっか」
八幡(実際は小町の匂いを確認したくて部活を休んだんだがな)
八幡(小町の匂いとか相当気になる。兄妹なら当然の事だ。何もおかしい事はない)
八幡(で、小町は今、興味をなくしたかの様にソファーでゴロゴロしてる。これなら後ろから確かめれば気付かれないか?)
八幡(なら、髪の匂いと脇の匂い、この二つを一気に確かめてみるか)ポチッ
下1コンマ 小町の髪の匂い
下2コンマ 小町の脇の匂い
小町の髪の匂い 45
微かに良い香り
小町の脇の匂い 40
ほんのり良い匂い
八幡(流石、小町。無臭に近いが、どちらも良い香りがする)
八幡(実際、嗅いでみたいと思う。兄として当然だろう。妹の脇の匂いとか嗅ぎたいよな、普通?)
八幡(これならある意味安心出来るな。なら、足の匂いと……)
八幡(例の場所の匂いも……)ポチッ
下1コンマ 小町の足の匂い
下2コンマ 小町のあそこの匂い
小町の脇の匂い 89
かなりキツめ
小町のあそこの匂い 48
ほぼ無臭
八幡(…………)
八幡(……いや、知ってたから)
八幡(……現実から目を逸らし続けてたけど、気付いてたから)
八幡(夏場とか、どこからか妙な臭いが来る時とかあったけど。空気清浄機が小町に反応する時があったけど)
八幡(一緒に電車に乗ってると、小町の隣になかなか人が座らなかったりするけど)
八幡(……いや、でもあれだろ? 一緒にずっといたら匂いとかもう気にならなくなるよな?)
八幡(初めが少しあれなだけで後はあれだし、もうあれだろ。別に可愛いからいいだろ?)
八幡(それにあれだ。俺は平気だが、他の男は平気じゃないかもしれないし、むしろ小町の男避けになって丁度いいし、うん、何も問題ないな)
八幡(それに、臭いのはきっとカマクラのせいだ。小町はほぼ無臭で、カマクラが全部悪い)
八幡「そういう事で、お前が悪いんだからな、いいな?」
カマクラ「?」
小町「……?」
間違えた、脇の匂いじゃなくて足の匂いか。
訂正
小町の足の匂い 89
かなりキツめ
小町のあそこの匂い 48
ほぼ無臭
八幡(…………)
八幡(……いや、知ってたから)
八幡(……現実から目を逸らし続けてたけど、気付いてたから)
八幡(夏場とか、小町が帰ってきて靴を脱ぐと、妙な臭いが漂って来る時とかあったけど)
八幡(小町が歩いていくと、空気清浄機が反応する時とかあったけど)
八幡(小町の靴下だけ分けて洗濯されてるけど)
八幡(……いや、でもあれだろ? 一緒にずっといたら匂いとかもう気にならなくなるよな?)
八幡(初めが少しあれなだけで後はあれだし、もうあれだろ。別に可愛いからいいだろ?)
八幡(それにあれだ。俺は平気だが、他の男は平気じゃないかもしれないし)
八幡(初めて男の部屋に上がった時、幻滅されたりして、むしろ小町の男避けになって丁度いいし。うん、何も問題ないな)
八幡(それに、臭いのはきっとカマクラのせいだ。小町はほぼ無臭で、カマクラの臭いが小町の足に移っただけだからカマクラが全部悪い)
八幡「そういう事で、お前が悪いんだからな、いいな?」
カマクラ「?」
小町「……?」
ー 翌日 ー
八幡(……今日もまた、ついあの機械を持ってきてしまったが)
八幡(持ってきたからには使ってしまおう。そもそもこの機械が正しいかどうかなんてわかりゃしないんだしな)
八幡(誰から行くか……)
安価下1
「あっれー、比企谷君じゃん、偶然だねー」
八幡(あ、ヤベ……。この声、間違いない。今、一番見つかりたくない人に見つかったぞ)
陽乃「こんな朝早くから登校? 感心だねえ、比企谷君とは思えないぐらい勤勉じゃん」
静「確かにな。いつもはもっと遅くに来てないか? 今日はどうした? 何か用事でもあったのか」
八幡「……いえ、特に。妙に早起きしてしまって、家にいてもやる事がなかったんで」
八幡「そういう平塚先生達もどうしたんです? こんな時間に、二人で」
陽乃「ちょっと用事があって、それで学校近くまで来たら、途中で静ちゃんを見つけてね。久しぶりだったから話してたところ」
静「車はそこに停めてある。運転中に見つけて、時間もまだあったから軽く立ち話してたところだ」
八幡「そうですか……」
八幡(こっそり押してみるか……。多分バレないだろ)ポチッ
コンマ下1 陽乃の髪の匂い
コンマ下2 静の髪の匂い
陽乃の髪の匂い 59
わずかに臭うけどほぼ無臭
静の髪の匂い 81
臭い
八幡(陽乃さんはまあ普通と言えば普通か……)
八幡(それよりも平塚先生だ。絶対これ、タバコの匂いが染み付いてるだろ)
八幡(昨日、風呂に入ってタバコスパスパ吸って、それで朝シャンとかせずに来たな、多分)
八幡(もしかしたら酒飲んでそのまま寝て時間ギリギリに起きて家を飛び出したまである)
八幡(とはいえ、それぐらいはまだ許容範囲だよな。忙しい時とかもあるだろうし、昨日疲れて帰ってきたかもしれないし)
八幡(なら、脇の匂いとかはどうなんだ?)ポチッ
下1コンマ 陽乃の脇の匂い
下2コンマ 静の脇の匂い
陽乃の脇の匂い 78
それなりに臭う
静の脇の匂い 30
嗅ぐと少し興奮する
八幡(陽乃さん……。脇は汗たまりやすいのか?)
八幡(夏場、脇汗とか結構出てそうだな……)
八幡(でもそこまで臭いって訳でもなく、一般的な脇の匂いがしそうだ)
八幡(そして、平塚先生。あのスタイルで脇の匂いが良いとか、想像したらそれだけで興奮する)
八幡(脱ぐと凄そうだし、匂いも良いとかヤバくないか?)
八幡(いやでも、足とかを調べるまではまだ結論は……)ポチッ
下1コンマ 陽乃の足の匂い
下2コンマ 静の足の匂い
陽乃の足の匂い 27
良い香り
静の足の匂い 79
厚底ブーツを八時間履いてた匂い
八幡(……どうなってんだよ、この二人)
八幡(陽乃さんは脇が臭って、足は良い匂い)
八幡(平塚先生は脇が良い匂いで足はキツめ)
八幡(脇舐めとか足舐めをしたい俺的にどちらも一気にアウトになったぞ)
八幡(いや、だが、一ヶ所ぐらい多少臭ったとしてもまだ平気だ)
八幡(問題はやっぱりここだろ。ここさえ良ければ他は問題ない)ポチッ
下1コンマ 陽乃のあそこの匂い
下2コンマ 静のあそこの匂い
陽乃のあそこの匂い 30
嗅ぐと段々興奮してくる匂い
静のあそこの匂い 47
ほぼ無臭
八幡(陽乃さん、脇以外はいいな)
八幡(スタイルもいいし、これは誘われたら堕とされるタイプの体だ。流石、魔王)
八幡(そして、平塚先生も足と髪以外はいける)
八幡(全体としてあまり良くはないが、普通にエッチする分には問題なさそうだ)
八幡(とか、こんな事考えてるけど、実際そうなる事はまずないだろうがな)
陽乃「比企谷君、さっきから何ポケットの中でゴソゴソやってるの?」
静「比企谷……。通報されたいのか、お前は」
八幡(ヤバ……俺の元からなかった信用が更に落ちてくぞ、これ)
今日はこれで終わる
こんな感じで淡々と匂いだけ確認してくスレ
山もオチもないから。じゃあの
陽乃
髪 :わずかに臭うけどほぼ無臭(59)
脇 :それなりに臭う(78)
足 :良い香り(27)
あそこ:嗅ぐと段々興奮してくる(30)
静
髪 :臭い(81)
脇 :嗅ぐと少し興奮する(30)
足 :厚底ブーツを八時間履いてた匂い(79)
あそこ:ほぼ無臭(47)
八幡「ふう……。何とか誤魔化して退散出来たな」
八幡「しかし、あの二人ですら結構匂うんだな。他の面子とかどうなんだ?」
八幡「……探しに行ってみるか」
安価下1
ー 生徒会室 ー
いろは「あれ、先輩じゃないですか。ここに顔出すなんてどうしたんです?」
八幡「いや、何となくだ。たまたま近くを寄ったらお前がいたから、ちょっと覗いてみただけだ」
いろは「なんです、それ? もしかしてそれで口説いてるつもりなんですか。ちょっとドキッとしましたけどやっぱり無理ですごめんなさい」
八幡「口説いた覚えなんかない。つか、俺、何回お前にフラれればいいんだよ」
めぐり「ふふっ。相変わらずだねえ、君たちは。仲が良いのか悪いのか」
八幡「城廻先輩もいたんですね」
めぐり「うん。ちょっとね。比企谷君と同じで、たまたま近くに来たからついでにどんな様子かなって」
悪い、いきなりだけどちょいと用が出来たんで外す
八幡(城廻先輩がいるとは思わなかったが丁度良かった)
八幡(この二人をまとめて試すか)
八幡(まずは一番当たり障りのない髪の匂いから)
八幡(ボタン押すだけだし、まずバレないだろ。いくぞ)ポチッ
下1コンマ いろはの髪の匂い
下2コンマ めぐりの髪の匂い
いろはの髪の匂い 89
奇妙な臭い匂い
めぐりの髪の匂い 04
癒される香り
八幡(だよな……。近くに寄られて嗅いでしまった事があるが、正直、臭ってたもんな、一色)
八幡(どんなシャンプーを使ってるのか知らないが、チョイスを間違えすぎだ。ときめきどころか、思わず顔をしかめた)
八幡(香りが強すぎて逆にアウトな感じの臭いだった。芳香剤を三個か四個混ぜたようなそんな匂いだ)
八幡(過ぎたるは及ばざるが如しを地でいってたからな、あいつ。葉山にフラれたのもあれが原因じゃないかと俺は密かに思ってる)
八幡(それに引きかえ、めぐり先輩はきっと天使の様な匂いがするに違いない)
八幡(シャンプーの香りだけでなく、女子特有のとても良い匂いがするんだろう。何時間でも嗅ぎ続けていたくなる様なそんな匂いのはず)
八幡(だが、脇とかはどうなんだ? こっちは脱がないとわからないが)ポチッ
下1コンマ いろはの脇の匂い
下2コンマ めぐりの脇の匂い
いろはの脇の匂い 21
良い香り
めぐりの脇の匂い 67
少し汗臭い
八幡(意外! 一色、脇はいいのか)
八幡(多分、汗臭いとかそういうのがせず、一色の体の良い匂いがするんだろうな)
八幡(ヤバイ、ちょっと嗅いでみたい。そして舐めたい)
いろは「?」
八幡(で、城廻先輩は……)
八幡(髪には気を配ってるのに、体にはそんなに気を付けてないのか、それとも元から体臭が強い方なのか……)
八幡(だけど、これぐらいなら逆に興奮するかも。こちらも少し嗅いでみたい)
めぐり「……?」
八幡(だが、これだけで結論を出すのは早い。ベッドに押し倒して靴下を脱がせたら酷い事になる可能性もあるからな)
八幡(二人の足の匂いは……)ポチッ
下1コンマ いろはの足の匂い
下2コンマ めぐりの足の匂い
いろはの足の匂い 77
結構臭う
めぐりの足の匂い 63
それなりに臭う
八幡(両方臭うのかよ……)
八幡(だが、城廻先輩はまだセーフなラインだ。少し足臭いだけで、そこまでではないはず)
八幡(だが、一色はアウトラインギリギリだぞ、これ)
八幡(普通にしてたら大丈夫だろうが、近くに寄ったら多分臭うんだろうな……)
八幡(何か一色のあそこの匂いを確かめるのが怖くなってきた)
八幡(城廻先輩は大丈夫だと思うが、一色はちょっと危険な感じがする)
八幡(いや、だが、一色は脇の匂いは良いんだ。意外と平気か……?)ポチッ
下1コンマ いろはのあそこの匂い
下2コンマ めぐりのあそこの匂い
いろはのあそこの匂い 17
とろけそうな良い香り
めぐりのあそこの匂い 80
酸っぱいキツメの香り
八幡(またまた意外! 一色、体臭は足以外良さそうだぞ)
八幡(髪はシャンプー変えて落ち着かせればどうにかなりそうだし、足も匂い取りの工夫とかをすればきっとイケる)
いろは(先輩、さっきから何私の事をじろじろ見てるんだろ。気になるんだけど……)
八幡(だが、城廻先輩が……)
八幡(髪はあれだけ良いのに、体は残念だぞ、この人……)
八幡(こんなゆるゆるしてそうで下半身の匂いがキツめとか、どんなギャップだよ……)
八幡(知らずにベッドインしたら、何か途中で物凄い萎えそうだ……)
八幡(とりあえず、城廻先輩はアウトと……。髪の匂いはいいから、騙された感が半端ないだろうしな……)
めぐり(……何故かわからないけど、売られていく子牛を見るような目で比企谷君が私を見てる)
いろは
髪 :奇妙な臭い匂い(89)
脇 :良い匂い(21)
足 :結構臭う(77)
あそこ:とろけそうな良い香り(17)
めぐり
髪 :癒される香り(04)
脇 :少し汗臭い(67)
足 :それなりに臭う(63)
あそこ:酸っぱいキツメの香り(80)
八幡(とりあえず城廻先輩には、野菜や果物をさりげなく勧めておいた)
八幡(妙な顔をされてたが、まあいいだろう。頑張れ、城廻先輩)
八幡(さて、それじゃあ、別のやつのとこに行くか)
八幡(と言っても、あと気になるのは川何とかさんと戸塚、相模、雪ノ下、由比ヶ浜ぐらいだが)
八幡(誰のところへ行くか……)
五人の中から安価、下1
ー 教室 ー
沙希「…………」
戸塚「あ、うん、そうだよ。僕もそんな感じ」
相模「うんうん、それでさあ」
八幡(教室に行ったら丁度三人いたな)
八幡(川崎は外の景色を眺めながら一人でいる)
八幡(戸塚はクラスの奴と何か話してる。相模もだ)
八幡(三人ともちょっと離れてるけど、ここからいけるか……?)ポチッ
下1コンマ 沙希の髪の匂い
下2コンマ 戸塚の髪の匂い
下3コンマ 相模の髪の匂い
沙希の髪の匂い 52
ほぼ無臭
戸塚の髪の匂い 72
やや汗臭い
相模の髪の匂い 14
フローラルの香り
八幡(川崎、髪の匂いしないのか。シャンプーとかあまりこったの選んでなさそうだしな)
八幡(で、戸塚は朝練でもあったんだろう。仕方ないな)
八幡(が、相模、お前は何でそんなに髪の匂いが良いんだ。性格悪いくせして、髪は良いとか何故か腹立つな)
八幡(だが、相模。それで調子に乗るなよ。これはあくまでジャブだ。次からがむしろ本番だからな)
八幡(体臭がもろに出るだろう、脇の匂いにいってみる)ポチッ
下1コンマ 沙希の脇の匂い
下2コンマ 戸塚の脇の匂い
下3コンマ 相模の脇の匂い
沙希の脇の匂い 95
かなり臭い
戸塚の脇の匂い 67
やや汗臭い
相模の脇の匂い 66
やや臭う
八幡(川崎ぃ……ワキガレベルなのか)
八幡(戸塚や相模は大した事ないが、川崎がヤバすぎる件)
八幡(あいつ、それで孤立の道を選んだんじゃないだろうな……。手作りシュシュを持ってくるぐらいには女の子してるのに……)
八幡(そういえば、サイゼに行った時、多少臭ったもんな……。あれ、近くのおっさんの匂いじゃなくて川崎だったのか……)
八幡(何故か悲しくなってきた……。他とか大丈夫なんだろうか……)ポチッ
下1コンマ 沙希の足の匂い
下2コンマ 戸塚の足の匂い
下3コンマ 相模の足の匂い
沙希の足の匂い 83
ヤバめの匂い
戸塚の足の匂い 95
かなり臭い
相模の足の匂い 57
ほんの少し臭うが無臭に近い
八幡(川崎……。お前……)
八幡(何か川崎が一人でいるのに妙に納得してしまった……)
八幡(これまで何があったのか、あいつには絶対に聞けないな……。俺より悲しい話が出てきそうだ……)
八幡(そして、戸塚ぁ……)
八幡(俺の天使の足の匂いは、納豆以下の匂いとかやめてくれ)
八幡(あれだ、きっと朝練で相当頑張ったんだ。そして、靴や靴下を洗うのを忘れるぐらい夢中だったんだ、きっと)
八幡(そうに違いない。戸塚に限って殺人級の臭いを放つとか有り得ない)
八幡(で、相模、お前だけ未だに何ともなくて逆に腹立つ)
八幡(きっと他は良くても股間がデンジャー地帯とかそういうのあるよな? むしろあってくれ)
八幡(あと、川崎や戸塚はせめてここぐらいは良い匂いであってほしい。頼む!)ポチッ
下1コンマ 沙希のあそこの匂い
下2コンマ 戸塚のあそこの匂い
下3コンマ 相模のあそこの匂い
沙希のあそこの匂い 90
はっきり臭い
戸塚のあそこの匂い 47
ほぼ無臭
相模のあそこの匂い 29
興奮してくる匂い
八幡(…………)
八幡(もう駄目だ……終わった。グッバイ川崎)
八幡(これ、クンニしたら気持ち悪くなってくるレベルの匂いだろ)
八幡(脇、足、あそこと三拍子揃ってる。こんな逸材、加齢臭漂うおっさんでもそうはいないだろ、きっと)
八幡(シャワー浴びずに事に及んだら一大事になるレベルだぞ。下手したらそれっきり別れるまである)
八幡(そして、戸塚は普通だった。だが、相模)
八幡(腹黒いくせして、匂いは良いとかないだろ。これが川崎と逆ならどれだけあいつが救われたか……)
八幡(俺はとても物悲しい気持ちになりながら、そっと教室を後にした)
八幡(休み時間が終わるまで、ベストプレイスでマッ缶を飲んで心を癒そう)
八幡(世の中の不条理さが身に染みる……。こんな世の中はやはり間違ってる)
今日はこれでおしまい
明日、奉仕部メンバーやって終わり
ー 奉仕部 ー
雪ノ下「そう、そんな事があったの」
由比ヶ浜「うん、でさでさ」
八幡(マッ缶と浜風で多少は癒されたが、しかしまさか川崎があんな匂いだとはな……)
八幡(見た目は普通どころか可愛いの部類に十分入るのに、不憫だ……)
八幡(しかし、こうなってくると雪ノ下や由比ヶ浜がスゲー気になる)
八幡(今、丁度二人は部室で話し込んでいて、使っても気が付かれないだろう)
八幡(やるなら今がチャンス)スッ
由比ヶ浜「あれ、ヒッキー、どうしたの、急に?」
雪ノ下「そうね。珍しくいつもの腐った目ではなく、野獣の様な眼光をしているわ。一体どうしたというのかしら」
八幡「!?」
八幡(ヤバイ、気付かれた! 何でこんな時だけ無駄に鋭いんだ、由比ヶ浜のやつ!)
結衣「ん? ポケットに何か持ってるの、ヒッキー?」
雪乃「一体何を隠しているのかしらね、見せてもらえる?」
八幡「いや、俺は何も……」
結衣「むむ、怪しい。ヒッキー、絶対何か企んでたでしょ」
雪乃「ええ、あの目はそういう目ね。油断も隙もないわ。比企谷君、観念してポケットの中の物を出してみなさい」
八幡(まずい、いやだが慌てるな八幡。このスイッチだけじゃ何かはわからないはずだ)
八幡(ここは素直に出して適当な嘘で誤魔化しをしよう)
八幡「……ほら、これだ」スッ
結衣「何これ? 何かのスイッチ?」
雪乃「……でも、何のスイッチなの、これは?」
八幡「これはあれだ。……湿度とか計る機械だ」
結衣「湿度? でも、何でそんなのをヒッキーが持ってるの?」
雪乃「……それこそ怪しいわね。実は、何か別のものを計る機械なんじゃないかしら?」
八幡(雪ノ下さん、鋭すぎやしませんか)
結衣「んー……でも何も使い方とか書いてないし」
雪乃「いえ、由比ヶ浜さん待って。このスイッチ、裏に……」スッ
『匂い濃度測定器^^』
八幡(あ、死んだ)
結衣「ヒッキー……」
雪乃「比企谷君……」
八幡(詰みです。投了します。どうすんだよ、これ……)
結衣「ヒッキー、マジキモいし。私達の匂いをこっそり調べようとしてたんでしょ!」
雪乃「最低ね……あなた。人間としてどうかと思うわ。女の子の匂いを勝手に調べようとするなんて」
八幡「い、いやだが、あれだ。やっぱり気になるだろ」
八幡「お前らだって、例えば自分が良いなって思ってる奴の匂いとか臭かったら嫌だろ?」
八幡「普通はそう思うよな? だから、そういうのが気になるのは人としてむしろ当然じゃないのか?」
八幡「そうだろ、由比ヶ浜! お前だって好きな奴の匂いとか気になるだろ?」
結衣「す、好きな人……!? そ、そりゃ気になるけども……!」
八幡「雪ノ下、お前だってそうだろ? 絶対に気になるはずだ」
雪乃「う……き、気にならないと言えば嘘になるわ……」
八幡「だから、あれだ。俺がこれを調べようとしたのは決して人の道に外れた行為じゃない。むしろ人間的過ぎて自然な流れまである」
結衣「……それは言い分がメチャクチャだけど」
雪乃「……情状酌量の余地ぐらいは認めてあげてもいいわね」
結衣「な、なら、ヒッキー。私もヒッキーの匂いを確かめてもいいよね?」
八幡「は……? いや、ちょっと待て、それは」
雪乃「そうね。別に比企谷君の匂いとかはどうでもいいのだけど、仮にも同じ部員である訳だし、ほぼ毎日の様に顔を合わせているのだから、匂いが少し気になるのは当然だし……」
結衣「……私は別にいつも清潔にしてるから匂いとかきっと平気だし」
雪乃「私もね。少なくとも変な匂いはしないはずよ。その自信はあるわ」
八幡(いいのか、そんな事言って……? 体臭って綺麗にしてても臭い時ってあるぞ?)
結衣「つまり、三人で使えば問題ないって事だよね、ゆきのん」
雪乃「そうね、それならまだ許せるわね」
八幡(いやだが、これ俺も強制参加させられる流れだぞ。俺、大丈夫なのか? この二人に真顔で臭いとか言われたら危うく自殺しちゃうぞ?)
結衣「じゃあ、押してくし。ヒッキー、使い方は?」
八幡「いや、ちょっと待て。よく考えろ、由比ヶ浜。一旦、落ち着け」
雪乃「由比ヶ浜さん、この目盛りで部位を調節出来るみたいよ。それで後はボタンを押すだけね」
結衣「こう?」カチカチ
雪乃「そうね、まずは無難な髪からいってみましょうか」
八幡「おいマジか。雪ノ下も本気で一旦考えろって。やめといた方が良くないか、おい」
結衣「えっと、これでよしっと。で、ボタンを」ポチッ
八幡「あ」
下1コンマ 雪乃の髪の匂い
下2コンマ 結衣の髪の匂い
下3コンマ 八幡の髪の匂い
雪乃の髪の匂い 96
異臭
結衣の髪の匂い 46
ほぼ無臭
八幡の髪の匂い 26
爽やかな匂い
雪乃「!?」
結衣「……うん、知ってたけどね」
八幡「……やっぱり由比ヶ浜もか。あれだけ長い髪してるけど、雪ノ下の髪、油でベトベトしてるもんな」
雪乃「そ、そんなはずがないわ! 私の髪の毛は手入れの為に特製のオイルを使ってるのよ! 姉さんからプレゼントでもらったイタリア製なのよ!」
結衣(騙されてるよ、ゆきのん……)
八幡(多分、オリーブオイルとかそんな感じのだろ……。洗礼でもする気なのか?)
結衣(にしても、ヒッキーの髪の毛、爽やかな香りなんだ……。見た目と全然違って逆に想像出来ないんだけど……)
結衣(一度嗅いでみたいかも……。何かドキドキする)
八幡(とりあえず、俺の髪の匂いは良いらしい。小町のシャンプーを勝手に使ってるから、それのせいか?)
八幡(なお、なら小町も同じ良い匂いがするはずとかいうツッコミは忘れる事にする)
雪乃「か、髪なんか、シャンプーとかリンスを変えればいいだけの事よ。それよりも、肝心なのは体臭よ」ポチッ
下1コンマ 雪乃の脇の匂い
下2コンマ 結衣の脇の匂い
下3コンマ 八幡の脇の匂い
雪乃の脇の匂い 81
精神的にくるものがある匂い
結衣の脇の匂い 29
ほのかに甘い匂い
八幡の脇の匂い 67
それなりに汗臭い
雪乃「!!??」
結衣「……これも知ってるんだよね、私。一緒に着替えた時、ムワッてきたし……」
八幡(なら何で計ろうとか言ったんだ。由比ヶ浜、恐ろしい子!)
雪乃「そんな、そんな事あるはずないわ! 毎日お風呂に入ってじっくり体を洗ってるし、高級なボディーソープも使ってるのに!」
八幡「落ち着け、脇ノ下。装置の故障って事も」
雪乃「雪ノ下よ! 絶対わざと間違えたわよね、今!」
結衣「わきのん、ヒッキーに当たってもしょうがないじゃん。体臭は生活を改善すれば治るって言うし……」
雪乃「だから、わきのんって誰よ! 私は雪ノ下よ!」
八幡(何だか泣きそうになってる雪ノ下は新鮮でどこか可愛らしかった)
八幡(だが、髪と脇が臭い。そこは変わらない)
八幡(それにしても由比ヶ浜の脇の匂い、甘い香りがするのか。俺的にかなりポイント高いぞ、これ)
結衣(ヒッキー、脇はちょっと臭うんだ……。でも、汗の臭いだし、それぐらいは平気かな……)
結衣(むしろ、男くさくてちょっと興奮するかも……って、私何を考えてるし!)
八幡「とりあえず、次いってみるか、一番匂いが濃いだろう足に」
結衣「うん、それ」ポチッ
雪乃「私を無視しないで!」
下1コンマ 雪乃の足の匂い
下2コンマ 結衣の足の匂い
下3コンマ 八幡の足の匂い
雪乃の足の匂い 09
天使の香り
結衣の足の匂い 92
納豆の臭い
八幡の足の匂い 83
結構臭う
結衣「!?」
八幡「!?」
雪乃「ほら、見なさい! 足臭コンビ! 私の足の匂いは最高よ!」
結衣「……わ、私、そんなに臭かったの、足」
八幡「俺もそんなに臭ってたのか……。というか、小町と同じで俺の家系は足が臭うのか……?」
雪乃「今まで私に散々言ってくれたけど、貴方達も人の事を言えないようね」
結衣「う……」
八幡「確かに……」
雪乃「これに懲りたら二度とこういう事を言わないでちょうだい。正直に言えば、かなり傷付いたのだから」
結衣「……でも、脇よりマシだよね、まだ」ヒソヒソ
八幡「だな、脇よりはな」ヒソヒソ
雪乃「聞こえてるわよ! 何でそんな事を言えるの、貴方達は!」
八幡「だが、まあ、最後にここがどうかで一気に印象が変わってくる場所があるしな」
結衣「?」
雪乃「?」
八幡「下半身……。下世話な言い方をするならあそこだ」
結衣「ちょ!!? ヒッキー、それ!」
雪乃「な、何を急に変な事を言い出してるのよ!」
八幡「わかってる。だが、確かめる。俺は本物が欲しいから」
結衣「バカ、ヒッキー! エッチ!!」
雪乃「変態! やめなさい!」
八幡「変態で結構。これは大事な問題だぞ。だから、押す」ポチッ
下1コンマ 雪乃のあそこの匂い
下2コンマ 結衣のあそこの匂い
下3コンマ 八幡のあそこの匂い
雪乃のあそこの匂い 55
ほぼ無臭
結衣のあそこの匂い 88
結構キツめの匂い
八幡のあそこの匂い 26
ほんのりフルーティーな香り
結衣「!?」
雪乃(ドリアンなのね、由比ヶ浜さん……)
八幡(ビッチとか言って悪かった、由比ヶ浜……。お前は間違いなく処女だ)
結衣「ち、違う! 何でそんな目で見るの、二人とも! 私はこんな匂いしないから!」
八幡「わかった、悪かった、由比ヶ浜。わかったから、あまり肉は食わない様にしろよ」
雪乃「そうね……今度イチゴとかマンゴーをプレゼントするわ。だから、少し向こうに行ってくれるかしら」
結衣「髪ベタベタのわきのんに言われたくないし!」
雪乃「下半身がデンジャーゾーンの貴方よりはマシよ」
八幡(不毛な争いだな……。だが、これで雪ノ下と由比ヶ浜の諦めはついた)
八幡(ついでに、川崎と三浦もな)
八幡(見た目がどれだけ良くても流石に体臭があれだと引いてしまう。それはもう仕方がない)
八幡(やっぱり俺が一番と思うのは……)
ー 数年後、ホテル ー
陽乃「ん……比企谷君のあそこってフルーツの香りがするね。良い匂い……」ペロッ
八幡「陽乃さんのここも良い匂いがします。良い香りの汁がたくさん出てきて」ペロペロ
陽乃「やん、もう……。それと敬語はやめてよ、比企谷君。私達、もう付き合って結構経つんだからさ」
八幡「陽乃さんの方こそ、比企谷君呼び変わってないじゃないですか、名前で呼ぶって言っておきながら」
陽乃「お互い様って言いたいの? ん……やだなあ、そんなにがっつかないでよ。感じちゃうよ」ビクッ
八幡(そう……。あれから数年、俺は陽乃さんと付き合う事になった)
八幡(性格はあれだが、デレると可愛いし、姉さん女房的な感じで引っ張ってくれるから、俺とは相性が良かった)
八幡(何より、この体と匂い。本能的に引き寄せられてしまう。脇の匂いも慣れてしまえばむしろ御褒美まである)
八幡(俺の足の匂いは消臭スプレーや匂い取りなんかで抑えて、直前にシャワーを浴びる事でどうにかしてる)
八幡(あの時、匂いを確かめなければ俺は別の誰かと付き合って、今頃、幻滅してる可能性もあった。それを思えば俺の選択は間違ってなかったと言える)
八幡(俺は今、幸せだ……。やはり体臭が酷い女と付き合うのは間違っている。確かにそう思える)
END
体臭、大事
食事の改善とかでどうにかなる場合もあるらしいし、お気をつけて
このSSまとめへのコメント
オチの無理やり感はともかく吹いたわww