美少女「マスクと眼鏡は常に必需品」 (119)

美少女「ついでに髪型もだっさく」

美少女「この容姿のせいで小・中と苛められたんだ」

美少女「なんとしてでも高校では安泰な暮らしを手に入れるよ!」

~入学式~

美少女「...」

美少女「誰も視線を向けてこない...」

美少女「完璧だぁ!」

キモオタ「デュフォwwwww」

キモオタ「制服JKが闊歩しておるぞwwwww」

美少女「むっ、あの男から私と同じ匂いがするぞ」

美少女「深夜アニメ絶対観てるな」

美少女「友達になりたいな...」

キモオタ「これはまさに天国wwwwデュフォwwww」

美少女「ねぇ...ちょっと...」

キモオタ「えっ!?あっ、はい!ど、どうも...」

美少女「へっ?あっ、あ、はい
ど、どうも...!」

キモオタ「えっ、えっと...なんですか?」

美少女「えっ!?えっと...その」

美少女「ら...ラビットハウスっ!」

美少女(あぁっ、しまった!思わず口から...)

キモオタ「チノちゃんチノちゃんwwハァハァ」

美少女「あっ!そうそう!ごちうさ!」

キモオタ「お、おぉ!!」

ガシッ

美少女「とっ、友達になろう!」

キモオタ「いっ、良いでごさるよwwww」

キモオタ(髪の毛はボサボサ...)

キモオタ(眼鏡に...顔を覆い隠す位でかいマスク...)

キモオタ(俺と同じ雰囲気がするおwwww)

キモオタ(しかも女の子wwww)

キモオタ(嬉しいでござるwww)

美少女(...この人の手、汗ばんでる)

キモオタ「申し遅れた!拙者、キモオタといいます!」

美少女「あっ、私は美少女っていいます!」

美少女「よろしく!」

キモオタ「うほwwwそれにしても美少女さんwww」

美少女「んー?」

キモオタ「いやぁww良い声してますなww」

キモオタ「憂いを帯びてて、美しい声音ww色気が半端ないwwwしかしその中にも可愛らしいイメージを含んでるwww」

キモオタ「声優になってみれば?wwww」

美少女「えぇ!?そ、そんなぁ///」

美少女(同級生から褒められるのって初めてで...///)

キモオタ「きっと人気が出るぞwww」

キモオタ「てかwww4月なのに暑いですなwww」汗ダラダラ

美少女「そ、そうかな?」

キモオタ「マスクなんかして暑くないのですか?www」

キモオタ「それにwww今日入学式しで候うww」

美少女「あっ...うーん、そ、そうなんだけどね...」

美少女「あんまり見せたくないっていうか...」

キモオタ「なるほどwwwなら仕方がないなwww」

キモオタ「いつか美少女さんの顔、見てみたいなぁwwwwなんて」

美少女「...いつか...ね」

キモオタ「うほぉww本当に良い声してるwwwゾクゾクするwwwデュフォwww」

キモオタ「あっ、もうそろそろ体育館に行かなきゃだめそうっちゃねwww」

美少女「あっ、うん」

美少女「行こっか」

──体育館──

キモオタ「うほぉwww結構広いでござるなwww」

美少女「中学なんかより全然だねぇ」

美少女「私は一組か...キモオタくんは?」

キモオタ「二組でござるwwwせっかく友達になれたのにwww残念ww」

美少女「まぁ、ちょくちょく会いに行くって」

キモオタ「なんというありがたき言葉wwwww拙者、感動してしまったでござるwww」

美少女「えぇーっ、そんなに?」クスクス

美少女「あっ、並ばなきゃ」

キモオタ「ほんとだww暫しの別れでござるwww」

キモオタ「達者でなwwww」

美少女「うん」

美少女(...キモオタくんとは別のクラスかぁ)

美少女(はぁ...残念)

美少女(私は20番だから...ここか)

美少女「よいしょ」

女「...ねぇ?」コソコソ

美少女「ひゃっ!ひゃいっ!」ビクッ

女「あっ、こら静かに!」コソコソ

女「先生に見られちゃうでしょ」コソコソ

美少女「あっ、ごめん...」

女「ふふっ、良いの良いの」

女「ところでさぁ」

女「あたしとLINE交換しない?」

美少女「えっ?あっ、えっと、いいよ」

女「やったー!これで友達だね!」

美少女(これで...友達?)

女「名前なんて言うのー?」

美少女「あっ、えと、美少女っていいます...」

女「へぇー、あたしは女ね」

美少女「う、うん」

女「美少女ちゃん良い匂いするねー!」

女「なんの香水使ってるの?」

美少女「えっあっ、香水は使ってないよ...多分シャンプーの」

女「なんのシャンプー使ってるのー?」

美少女「あっ、えっと、なんだっけ...お母さんが買ってきてくれてるやつ」

女「へぇー」

女「彼氏とかさーいるのー?」

美少女「あっ、えと今まで出来たこと一回もないかな...」

女「ふぅーん、出来たことないんだね」

美少女「う、うん...」

女「もしかして美少女ちゃんから告白してフラれたとかー?ww」

美少女「あっ、えと告白したこと...ないかな」

女「あ、そう」

女「コクられたこととかあるのー?ww」

美少女「あっ、えと」

女「あー、ないよねーwwwごめんねー、変なこと聞いてwww」

美少女「何回か...あります...」

女「えーっ、意外ー!」

女「じゃあ今まで彼氏出来たことないっていうのは...」

女「全部美少女ちゃんが振ったってことなのか」

女「勿体ないなぁ」

美少女「いや...でも別に私は恋愛なんて...」

女「あー、はいはい清純なんだよねー」

女「美少女ちゃん可愛いからまた告白とかされるんじゃなーい」

女「あっ、ねーねー君君ー私とLINE...」

美少女「...」

美少女(マスクで顔見えないのに、可愛いって...)

美少女「よく...わからない」

──教室──

美少女(なんとか無事、入学式終わったなぁー)

ガラガラー

先生「お、席にもう着いてるな」

先生「高校生になった自覚があるんだな」

先生「素晴らしいです」

先生「えーと、このクラスの担任になりました、先生といいます」

先生「一年間、よろしくお願いします」

美少女(爽やかそうな先生だなぁ)

女「せんせー!しつもーん!」

女「彼女とか居るんですかー?」

ザワザワ

先生「本当にそういう話好きだなぁ...」

先生「居ませんよ、随時募集中だよ」

女「キャーッ、募集中ってww」

先生「なお、先生は歳上が好みだからな、お前らじゃ先生の彼女にはならないよ」

女「なにーそれー、もともと先生の彼女になりたい人なんて誰も居ないんですけどーww」

クスクス クスクス

先生「まったく...w、じゃあせっかくだし自己紹介してもらうか」

美少女「」ビクッ

───

──



先生「じゃあ次ー」

美少女「っ、はっ、はい」ガタッ

美少女「美少女といいます」

美少女「よろしくお願いします」ペコリ

先生「美少女さんねー、好きな歌手とかいるの?」

美少女「ビっ、B'zとミスチルが好きです」

先生「へぇ」

女「あはっw古」

美少女(は?)

先生「じゃあさー、美少女さん」

先生「マスクとらないの?」

先生「やっぱりこういう挨拶する場だからさ」

美少女「...っ」

B'zとミスチル、俺が大好きです

美少女「まっ、マスク...ですか?」

先生「うんうん、皆に顔を見せないとね」

美少女「...」ダラダラ

美少女「」

美少女(終わった...)

美少女(せっかく髪の毛もボサボサにして、眼鏡も買って...)

美少女(頑張ったのに...)

美少女(こんなに早く...終わってしまうなんて...)

先生「美少女?」

美少女「...」

スッ

女「せんせー」

>>21
B'zのだからその手を離して
いいよな

先生「ん?」

女「美少女ちゃん顔見せたくないんじゃないですかー?」

先生「え?」

美少女「っ!」

女「同じクラスなんだし、いつでも見れる機会あるんでー」

女「別に今見せなくても...それより次のあたしの自己紹介早く終わらせたいんでー」

女(...ま、マスクを入学式に着けてきてる時点でお察し)

女(醜い容姿してるんでしょうね...)

女(これは、面白くなりそうね)

先生「──っと、じゃあ女さん」

美少女(...助かった)

美少女(女さんにはあとでお礼を言わないと)

>>24
今すぐ!ゲタオブマイウェイ!!

いいよね
大好き

───

──



美少女(ふぅ...焦ったぁ)

美少女(さて、女さんにお礼を...)

女「だよねー、わかるー」

ガラガラ

美少女(わっ、グループ作ってる...)

美少女(流石にあのなかには入れない...)

美少女(お礼はまた後日ってことで...)

ガラガラ

キモオタ「美少女さーん」

美少女「あ!キモオタくん!」

女「んっ?」

キモオタ「自己紹介で早速やらさしたでござるwww」

美少女「えぇー」

女「あっ、キモオタくーん、お久しぶりね」

キモオタ「あっ...」

>>26
やっぱB'zは古いのもイカしてるよな
君の中で踊りたい
とか
スレチしてすまんな
よい夜を!

>>28
いやいやwwスレチだとしても俺もB'z好きだから嬉しかったよw

良い夜ってかもう朝だけどなw

一旦睡眠とるね
また明日

ただいま

キモオタ「どっ、どうも...」

女「へぇー、美少女ちゃんと知り合いだったんだねーww」

キモオタ「あ、うん、友達...」

女「えっw友達?ww」

キモオタ「...」

美少女「──えっと、朝会って友達になったの」

女「ふぅーん」

美少女「お、女さんはキモオタくんのと、友達なのかな?」

女「あー」

女「小・中と同級生」

美少女「へ、へぇー」

キモオタ「...」

女「てかさ、キモオタくんwwなにちゃっかりイメチェンしてんの?w」

キモオタ「...」

女「高校デビューでも夢見てた?ww」

キモオタ「...っ」

美少女(...なにこれ)

女「そーだ、キモオタくんのお友達の美少女さんに言っておくけど」

女「こいつ小・中とねーwww」

キモオタ「...あっ!」

女「いじめられてたんだよwww」

キモオタ「───ぅっ」

美少女「...」

美少女「そ、そうなの...?キモオタくん」

キモオタ「」ダッ

ガラガラ

美少女「あっ、キモオタくんっ」

タッタッタッタッ

美少女(追い掛けないと──)

ガシッ

美少女「えっ?」

女「あいつ追い掛ける気ー?」

美少女「えっ、うん」

女「やめときなって、それよりさぁこのあと皆でカラオケ行くんだけど...」

女「美少女ちゃんも行こうよ!」ニコッ

美少女「...」

美少女(ここで女さん達とカラオケ行けば、もしかしたら憧れてた高校生活が実現するかもしれない)

美少女「...」

女「あたしとあいつどっちが大事なのー?」

美少女「...」

美少女(...放課後にカラオケ行ったり、レストラン行ったり)

美少女(ずっと体験してみたかった...)

美少女「──あ、あの」

美少女(でも体験してないからこそ、今までそんな充実した立場じゃなかったからこそ分かるんだ)

美少女(キモオタくんの気持ちが──)

美少女「ごっ、ごめんなさい」ダッ

ガラガラ

タッタッタッタッ

女「...」

女「ふーん、なるほどね」

女友「ねぇー、なに今のー」

女友「ノリ悪くなーい」

女「...あー」

女「本っ当、そうだね」

───

──



美少女(キモオタくんはどこ?)

美少女(私がキモオタくんの立場だったらどこに行くか──)

美少女(考えられる場所全部まわってやる!)

美少女「はぁっ、はぁっ」

美少女(マスク邪魔だなぁ)

美少女(走ると眼鏡も上下にカチャカチャするし...)

美少女「今だけ外すか...」ハァハァ

カチャ

美少女「ふぅーっ」

美少女(空気がおいしい)

美少女「よしっ」

美少女(キモオタくん待っててね!)

タッタッタッタッ

ザワザワ

「誰あれー」

「あんな人居たっけ?」

「あの上履き一年だな」

美少女「──っ」ハァッハァッ

美少女(皆の視線が...やだ)

美少女(こっち見ないでよ)

ガチャ

「おいあいつ男子便入ったぞ」

「まじかよ」

美少女「キモオタくん!居ないー?」

美少女(鍵が掛かってるところどこもないし)

美少女(この階のトイレにも居ないか)

美少女(図書館、他の階全部のトイレまわったけど)

美少女「居ないとなると後は屋上か──」

美少女(もし屋上にも居なかったら、お家に帰ったか...)

美少女(最悪さっきの事でキモオタくん学校来なくなったら...)

美少女(キモオタくんのお家わからないし、なんとか屋上にいて貰わないと...)

タッタッタッタッ

美少女「もうそろそろだ...」

「ねぇ、君ー」

美少女「っ!」

イケメン「そこでなにしてるのー?」

美少女「っ、あっ、えと」

美少女(ヤバイどうしよう、男子便に入ったこと先生に言われちゃうのかな)

イケメン「君一年だよね」

美少女「ぁ...はい」

イケメン「名前なんて言うの?」

美少女「...っ」

美少女(ここで名前を知られたら)

美少女(マスクの人が私だとバレてしまう)

美少女「──すいません...急いでるので」ダッ

イケメン「あっ!ちょっと」

イケメン「...行っちゃった」

イケメン(あの子可愛かったなぁ)

イケメン(屋上の方に向かったっぽいな)

───

──



美少女「よし、屋上だ」ハァハァ

美少女「あっとマスクと眼鏡っと」

カチャ

美少女「よし」

美少女(お願い、居て!!キモオタくん!!)

ガチャ

キモオタ「うっ...うぐっ...ぶひ」グスグス

美少女「キモオタくん...」

キモオタ「──っ!!びっ、美少女さん!?」グスグス

キモオタ「どうしてここに」

美少女「どうしてって...どうしてだろうねぇ」クス

キモオタ「...」

キモオタ「...幻滅した?」

美少女「えっ?」

キモオタ「...拙者いじめられてたでごさる」

キモオタ「容姿も醜く、アニメやゲームが大好きで...」

キモオタ「いじめられて当然でござるなw」

キモオタ「高校に入ってからいじめられないようにと、元居た中学から遠く離れたここを選んだ...」

キモオタ「でもまさか女さんが居たなんて...」

キモオタ「はは...歴史は繰り返されるでござるな」

美少女「...」

キモオタ「もう...嫌でござる」グス

キモオタ「友達が居なくなるのは...」グスッ

キモオタ「もう...嫌だぁ...」

キモオタ「独りでこんな思いするのは...」グスッグスッ

美少女「キモオタくん...」

キモオタ「うっ...うぐっ...なんでだよぉ」

キモオタ「あんなに努力だってしたのに...」

キモオタ「痩せたり...スポーツも出来るようになったり...」

キモオタ「いじめられないように...頑張ったのに...」

美少女(よくいじめは被害者にも少しは原因があると言われる)

美少女(たしかに、たしかにそういう時もあるかもしれない)

美少女(でも、キモオタくんのように被害者が努力しても、理不尽な理由でいじめられることも)

美少女(少なからずあると思う)

美少女(きっと、いじめられる人ははじめから決まってる...)

美少女(...でも、そんなの酷いよね)

美少女(だから、私は)

美少女(いじめられる人の味方になって、心の負担を少しでも軽くしてあげたい)

美少女「...」

美少女(いじめられてた私が何を言ってんだか...)

美少女「...キモオタくん」

美少女「幻滅なんか、してないよ」

美少女「だからさ、顔あげて?」

キモオタ「うっ...ぶひ...ひっく」

美少女「私も、小・中といじめられてたんだ...この顔のせいで」

美少女「だからマスクと眼鏡をするようになったの」

美少女「本当は視力だって良いし」

美少女「だから...キモオタくんは一人じゃないよ」

美少女「私が味方だって」ギュッ

キモオタ「うぅっ...ぶひいぃぃぃ」グスグス

美少女(そうして、暫くの間私の胸のなかでキモオタくんは泣いた)

───
──


美少女「...落ち着いた?」

キモオタ「う、うん、すまぬなww見苦しいところをww」

美少女「別にそんな」

キモオタ「制服もビショビショにしてしまったでこざる...本当にすまぬ...」

美少女「もー、気にしなくていいのに」

美少女「もうそろそろ」

美少女「帰らないとね」

キモオタ「そうでござるな」

キモオタ「家で嫁が待ってるしwww」

美少女「へぇーw」

美少女「じゃあいこっか」

うわぁぁぁせっかく書いたのに消えたぁぁぁ

タンタンタン

美少女「学校が静かだと結構足音響くんだねぇ」

キモオタ「そうでござるなwwお化けが出てきそうな雰囲気もあるでござるwww」

美少女「怖いこと言わないでよ...」

美少女(ん?)

イケメン「」キョロキョロ

美少女(あの人、さっきの)

イケメン「あっ、君たちー」

キモオタ「あっ、はい」

イケメン「君たち屋上の方に行った?」

キモオタ「あっ、はい行きましたよ」

イケメン「行ったんだ、じゃあその時さ、凄い可愛い女の子とすれ違わなかった?」

キモオタ「すれ違ってないですね、凄い可愛い女の子だったらすれ違った時に気が付くはずですし」

イケメン「そっかー、おかしいなぁ」

イケメン(たしかに屋上の方に行ったはずなんだよなぁ)

イケメン「あ、君は見た?」

美少女「わっ、私ですか?」(声変えてる)

美少女「み、見てないです...」

イケメン「そっかー、時間とらせちゃってごめん!ありがとうね!バイバイ」

タッタッタッタッ

キモオタ「あっ、はい」

キモオタ「今の人凄いイケメンだったでござるなwww」

美少女「そうかなぁ?」

キモオタ「それより今の美少女さんの声凄かったですな」

キモオタ「凄い暗い人みたいな声でww面白かったでござるww」

美少女「んもー」

キモオタ「それより凄い可愛い女の子www気になりますなwwまぁ、現実の女の人には興味ないけどwww」

美少女「流石w」

───
──


キモオタ「では、拙者はこっちなので」

美少女「うん、さよなら」

キモオタ「今日は本当に感謝してるでござる」ペコ

美少女「いいよー、別にー」クス

美少女「じゃあ、またね」

キモオタ「達者でな」キリッ

美少女「ふふっ」

美少女(面白い人だなぁ)

美少女(でもまさか入学式がこんな一生記憶に残るような日になるなんてね)

美少女(それに『さよなら』とか『またね』って家族以外の人に久しぶりな気がする)

美少女(密度の濃い一日だったなぁ)

ガチャ

美少女「ただいまー」

今日はここまでです

おやすみです

一応とりつけます

ただいま

ガチャ

美少女「ただいまー」

弟「あ、お帰り」

弟「なんか嬉しそうだな」

美少女「あ、わかる?」

美少女「フフフッ、実は友達が出来たんだよ!」

弟「と、友達...?お姉ちゃんが!?」

美少女「ふふん!」ドヤァ

弟「あんびりーばぼー」

美少女「やっぱ友達は良いものですなー、弟も早く友達つくってね!」

弟「いや俺元々結構友達いるし...」

美少女「え」

弟「なんだよその顔」

美少女「弟、意外と凄いんだね」

弟「友達をつくるのに別に凄いとかないだろ...」

美少女「え」

弟「え」

美少女&弟「え!?」

美少女「じゃあちょっと夕食の準備に取り掛かるからしばしお待ちを」

弟「はいよー、てか手伝うって」

美少女「まぁ、落ち着け」

美少女「今日は気分が良いから独りで全部やるよ!」

弟「あ、そう?」

──30分後──

美少女「弟!!ちょっと!大変!手伝って!」

弟「やはりな」

美少女「あー、やっぱり弟が居ないとダメだな」

弟「それ終わってんな」

弟「あ、そうだ」

弟「明日土曜日じゃん?」

美少女「うん」

弟「友達家に呼ぶけど良い?」

美少女「良いけど別に、なんで私に聞くん?」

弟「いや、お姉ちゃん人見知りじゃん」

美少女「あー、そーか」

美少女「でも大丈夫大丈夫、私部屋でアニメ観てるから」

弟「隣の俺の部屋に音漏れしそうで怖いな...」

美少女「まー、そのときはそのとき」

弟「はいよ」

───
──


美少女「いただきます」

弟「ます」

母「いただきます」

母「いやぁ...いつも悪いね」

美少女「大丈夫大丈夫、お母さん仕事で忙しいからさ」

母「悪いねぇ...あ、コレおいしい」

弟「お姉ちゃん別に料理つくるの下手じゃないんだから、後は要領よくして一人で出来るようにならないとな」

美少女「おっしゃる通りです...」

美少女「ごちそうさま」

弟「さま」

母「ごちそうさま」

美少女「よし、弟!後でアニメ一緒に観よう!」

弟「えー、いいよ」

美少女「よし!部屋に来て!」

母「お姉ちゃんが妹みたいだね」

美少女「うん、超優しいお兄ちゃんの妹になってみたい願望はある」

弟「俺も超可愛い妹欲しいな」

美少女「それアニメの観すぎ」

弟「お前が言うかよ」

──アニメ視聴中──

美少女「ねぇ...弟?」

弟「んー」

美少女「明日来る人って男の子?女の子?」

弟「男だよ」

美少女「その子ってアニメ観てるの?」

弟「さぁな、観てなかったら俺がアニメ脳にしてやるまでよ」

美少女「...ねぇ」

美少女「もしかしたら私も友達呼ぶ機会あるかも」

弟「!!!???」

美少女「なにそんなに驚いてるの!怒るよ!」

弟「悪い悪い」

美少女「今度呼んでみようかな」

弟「女?」

美少女「男の人だよ」

弟「女の友達もつくれ!」

弟「めっちゃ可愛い女の子と友達になって呼んで来い!」

美少女「ふふっ、下心丸見えだよ」

弟「いいだろ別に、あっ、もうEDか」

美少女「本当だ、明日続き借りてこなきゃね」

弟「そうだな、じゃあ風呂入ってくるわ」

美少女「うん」

バタン

美少女「さて私は風呂入るまで」

美少女「東野圭吾の本を...」

 ┌~┐ ┌~┐
 C ΩC⌒⌒ヽC
 └z((ノノ))))┘
  ノ乂リ゚ヮ゚ノ乂 支援
  [と}凹{つ

   レ<{_}>
    しソ

美少女「」ペラ

コンコン

美少女「はーい」

弟「ふろー」

美少女「うん」

美少女「入るか」

────

美少女「ぷぁー、気持ち良かったぁ」

美少女(寝よう)

美少女(明日学校楽しみだな...)

美少女「ふふっ」

美少女(何気に学校楽しみって思えるの初めてなのでは...?)

美少女「...」

美少女「」

美少女「」スヤ

───

──



美少女「」

美少女「」ムク

美少女「学校、学校」

ガチャ

美少女「あれ、弟まだ寝てるのかー」

ガチャ

美少女「弟ー、学校学校学校ー」

弟「っ、うるせぇなぁ今日土曜日だよっ!」

美少女「え」

美少女「あ」

美少女「うぅ」

ガサゴソ

弟「うわぁ!なに入ってきてんだよ!」

美少女「二度寝...」ゲシゲシ

弟「俺の布団だよ!」ゲシゲシ

弟「あー、もう目が醒めちゃったよ!」

美少女「じゃあここは私が貰う」スヤ

弟「...」

弟「...はぁ」

弟「起きるか...」

美少女「」スヤ

弟「...」

弟(なんもすることないな...)

弟(まだ9時まで2時間あるし...)

弟「」チラ

美少女「」スヤ

弟(コイツ寝てるせいで二度寝出来ねぇし)

弟「」

弟「」ゲシゲシ

美少女「...んっ」ズル

ドサッ

美少女「...うーん」スヤ

弟(ベットから落ちても起きないとは...)

弟「ベット空いたし二度寝すっか」

ヂリリリリリリ

弟「...んー、9時かー」カチッ

美少女「...うーん、あれ?」ムク

美少女「私どうして弟の部屋にいるの?」

弟「自分で来ただろ」

美少女「そうだっけ」

美少女「じゃあ、朝ごはんつくるかー」

弟「一人で頑張ってみて」

美少女「うん、でも監視はしといてね」

美少女「失敗しないために」

弟「失敗してもいいだろ」

美少女「うーん、失敗したのを私が食べる分には問題ないけど...」

美少女「弟も食べるんだし、やっぱり失敗したくないなーって」

弟「...じゃあ監視するよ」

美少女「ありがと!」

───
──


美少女「はい!完成だよ!」

弟「おー、一人で出来んじゃん」

美少女「へへっ、味はどうかわからないけど...」

弟「じゃあいただきます」

美少女「いただきます」

美少女&弟「」パクッ

弟「...旨い」

美少女「やった」

弟「美味しかったよ、ごちそうさま」

美少女「ごちそうさま」

美少女「えと確か午後から友達来るんだっけ」

弟「うん、初めて家に同級生が来るな」

美少女「掃除しといた方がいいかな」

弟「別に...綺麗なんだしそのままでも」

美少女「いや、一応やっとく!」

弟「お、おう...」

───
──


美少女「掃除完了っと」

弟「もうそろそろだな」

ピンポーン

弟「おっ、来た!」

美少女「あわわわどうしよう」タジタジ

弟「落ち着け」

美少女「と、とりあえず玄関開けてくるね!」

弟「おい!お前は部屋に逃げ込んで──」

弟「行っちゃった...」

美少女(弟の友達弟の友達)アセアセ

美少女(そうだ、お昼ご飯どうするんだろ...)

美少女(午後って言っても12時だし)

美少女(私がご飯を作ろうかな!)

美少女「」

美少女「」ゴクッ

美少女(このドアの向こうに...)

ガチャ

美少女「はい、いらっしゃい」ニコッ

弟友「!!??」ビクッ

弟友「えっ、あっ、ど、どうも、お、弟君の友人の...」

美少女「えっ、あっ、うっ、あっ、はい!」

弟友「弟友といいます、よ、よろしくです///」

美少女「こ、こちらこそ、よ、よろしくです!」

弟友(おいおい、こんな美人が居るって聞いてねーぞ!?)

弟「おう、いらっしゃい」

美少女「お、おとうと!」タジタジ

弟「お姉ちゃんは戻ってていいよー」

美少女「は、はいっ」タジタジ

すみません、今日はここまでにします
やることがあるので...

 ┌~┐ ┌~┐
 C ΩC⌒⌒ヽC
 └z((ノノ))))┘
  ノ乂リ゚ヮ゚ノ乂 支援のすけ
  [と}凹{つ

   レ<{_}>
    しソ

 ┌~┐ ┌~┐
 C ΩC⌒⌒ヽC
 └z((ノノ))))┘
  ノ乂リ゚ヮ゚ノ乂 風来のシエン
  [と}凹{つ

   レ<{_}>
    しソ

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