櫻子「部屋からの物音」 (13)




ぎし…

ぎし…



「櫻子ちゃん」

「ちなつちゃん」



あるときを境に、私はちなつちゃんと変なことをしはじめた。

いや、正確にはちなつちゃんに誘われてのことだった。



(ゆるゆりSS、R-18、さくちな)





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「ごめん…ちなつちゃん、今日もしていい…?」

「いいよ」

「じゃあ…ちゅっ…ん…」

「はむ…はああ…」

「れろ…はむっ…ちゅっ…」

「んんっ…ちゅうう…」



私はベッドの上でちなつちゃんとキスをする。

それは、嬉しさと切なさにどんどん飲み込まれていくような、魔性のキス。



「ぷはっ…上手くなったね…。舌、気持ちいい…」

「だって…ちなつちゃんが、いつもやってるから…。」

「そっか。櫻子ちゃん、最近いつもこうだもんね」

「…うん」

「ふふっ…ちゅっ」

「ぁっ…!きゅ、急に首にキスしちゃっ、あぁっ…」

「…私が今日も、そのムズムズしたのを無くしてあげるから」

「っ…」






手を挙げた私のシャツをちなつちゃんが脱がせる。

そして背中に手をかけ、下着を取る。

可愛いと耳元で囁いて首に何度もキスをする。

その度に私は、無意識に声を漏らしていた。



「あったかくて…やわらかあい…」

「あっ、あっ…」

「どうしたの?抱きついてるだけだよ?」

「そっ…んんっ…!おっぱぃ…顔が…当たって…」

「櫻子ちゃんったら…。ぺろっ」

「ぅああぁっ…!?さ、先っぽ、ダメっ、なめちゃっ…」



こうなった私はもう、ちなつちゃんにされるがままだ。






「んー♪太もももやわらかいなあ…それにすべすべ…」

「はあ、あっ…。ちなつちゃ、んあっ、お願い…早く…」

「えー?」

「ムズムズ、止まらな――」

「しょうがないなあ…。すりすりなら、してあげる」

「――んっはぁあ…!?」



割れ目をなぞられるとともに、花弁の上のほうで硬くなった突起を撫でられる。

甘すぎて癖になるほどの刺激。

しかし十分に強いその刺激でも、身体のおかしなムズムズは晴れない。

ちなつちゃんはそれを分かっているハズなのに、いつもこうして焦らしてくるのだ。



「どうかな?」

「や、やあっ…んはあああ…!そっちじゃないってえ…!」

「ああ…櫻子ちゃん、ホントにかわいい…」

「お願い…中に…」

「うーん…もうちょっと櫻子ちゃんの可愛いところ、見たかったけど…。そこまで言うなら…」






周りに聞こえないように声はちゃんと抑えてね、という一言のあと、私の中にちなつちゃんの指が沈められていく。



「んんんっ…!!」

「さて…。櫻子ちゃんが喜ぶ場所はどこだったかな…」

「はあ…ひゃうううっ!んにゃぁああ…!!ら…らめ…!」

「もう、静かにしてって言ったじゃない♪」

「ら、らって…きもちよすぎ――」

「この辺だったかな…?」

「んん、やっん、ううっんんああああ……!!」

「じゃあ、またキスしてあげる。んー♪」

「――んんむぅ…!?」

「むふふ…♪」

「んっ、んーー…!……っーーーーー!!!!!」



歯を食いしばって力んでも止まらないその指に、中を探られて奥を突かれ、果てる。

その直前に私の口は塞がれ、善がる声は全てちなつちゃんに吸い込まれていった。






そもそもの始まりは、中学に上がった頃のことが原因だった。

ちょうどよくお友達を呼び込むようになったねーちゃん。

受験勉強と称して2人が篭った部屋から、微かに唸るような声とともに、ぎし…ぎし…と物音が聞こえるようになった。

私はそれを聞く度になぜか息が早くなり、身体がムズムズし出したのをよく覚えている。

ねーちゃんは自分の部屋で本当にずっと勉強をしているのか、疑っていた。

でも、本当だったらと思うと邪魔するワケにもいかなかったし、お友達が帰ってから聞いてみても「あんたには関係ないでしょ」の一点張り。

そんなことがよく繰り返されるようになり、どうにもできない私はひどく落ち着かなくなった。

そのときから私も、その気を紛らわすために前よりお友達を部屋に呼ぶ回数が増えた。



その始まりの日もみんなで遊んでいると、例に寄って微かな声と物音が聞こえ出した。

私の身体がぴくりと反応したのをすかさず見破り、こそっと声をかけたのがちなつちゃん。

「もしツラいなら、私が治してあげようか?」と言われ、私は頷くしかなかったのだった。








「櫻子ちゃんの声聞いてたら、私もムズムズ、収まらなくなってきちゃった…」

ひとまず身体の異変から解放され、ぼうっとしていた私にちなつちゃんはそう話し出した。



「えっ、どういうこと…?」

「私もおんなじことになるの…。櫻子ちゃんだけじゃ、ないんだよ…?」

よくよく見ているとちなつちゃんも、身体が少しだけ震え、息が早くなっているようだった。

身体がこんな風に得体の知れない感覚を覚えたのは私だけじゃなかったんだ、と私はそのとき初めて知った。



それを聞き、「じゃあ、今度は私もしてあげる…」と無意識に溢していた。






「…じゅるるっ」

「あっあ、さくらこちゃ、んやああああ…!」



懇願するちなつちゃんに応えて、ベッドから鳴る音の中で蜜壺を舐め合う私たち。

私たちが会う目的はこのときから、こうしてお互いのムズムズを解消することに変わっていった。



「ちゅううっ――ちなつちゃん、どうかな…」

「う、うますぎ…。わたしも――ぺろっ…」

「あっ、うあぁ…」






「ちゅるっ、…ぢゅるるう」

「や、ああああ!にゃ、んはあああ…!わ、わたしだって…!」

「あっ、ぅにゃああん!さくらこちゃん、やっああっ、ふあぁああっ…!」

「ふふっ――うっん、んああっ…!?」

「はぁ…はぁ…、もっと、かんじていいよ…」

「やあっっ、はあぁっ!ちなつちゃ、なかはっ、なかはらめ――あぁぁああんっ!!!」



終わり

投下しはじめてから気づいたけど思いの外短かった、ごめんなさい

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