魔道士「魔道士研究所へようこそ」 (15)
ぶっつけ本番で書いているので、遅筆、誤字、矛盾点などあるかもしれませんが、温かい目で見てください
-酒場
ザワザワ ガヤガヤ
旅人「おい、知ってるか?魔道士研究所の噂」
冒険者「噂って言ったって、どの噂だよ。あの研究所は常に噂が絶えないじゃないか」
旅人「一番新しい奴だよ!」
冒険者「キメラの作成に成功した噂か?」
旅人「違う、もっと新しい奴だ!」
冒険者「知らないな。どんな噂なんだ?」
旅人「実は...傷を回復する魔法を完成させたらしい」
ガタンッ ザワザワ オイマジカヨ
冒険者「な、それは本当か!?」
旅人「わからねえ、でも確かな情報筋だ」
冒険者「遂にやったのか...!」
ザワザワ ガヤガヤ
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同時刻 -研究所
魔道士「ハックション!」
魔道士「ううー、風邪でも引いたかな」
助手「夜遅くまでおきてるからですよ!もっと早く寝ればいいのに」
魔道士「仕方ないだろ、新しく完成させた魔法の申請やらで忙しかったんだ」
助手「遂に、やったんですね」
魔道士「ああ、500年の研究がやっと完成した」
魔道士「僕の手で...」
「号外!号外!遂に魔道士研究所がやってのけたぞ!」
「世紀の大ニュースだ!号外!号外!」
-王国中央広場
魔道士「この度の研究成果は、王国や貴族の皆様からの多大の支援のおかげであります」
魔道士「自らの研究所のメンバーのほか、王立研究所の皆様にも大きく支えられました」
魔道士「遂に500年の研究者たちの思いを実現することができたのです」
魔道士「回復魔法の完成によって」
記者「実用化はいつごろになりますか!?」
魔道士「今。この瞬間です」
ワァー!!!!!
魔道士「あー、疲れた。大勢の前で話すのは好きじゃないんだ」
助手「みんな喜んでましたね。魔道士さんのおかげですよ」
魔道士「僕だけじゃないさ、他のみんなと、君のおかげでもある」
助手「ふふっ。そうですね!」
魔道士「これでまた人類は大きく前進した」
魔道士「海まで、あと少し」
助手「魔道士さんの夢って...」
魔道士「この研究所を大きくすること」
助手「そのためにまずは」
魔道士「ああ、海への進出を目指す」
時は遡り 3年前
魔法使い「こんにちは。王国兵士というものですが、魔道士さんはいらっしゃいますか?」
研究員「先生は今、上にいるのですが...手が離せないと」
魔法使い「あわせてもらえないでしょうか、王立研究所から直々の依頼です」
研究員「ではあなたは...?」
魔法使い「申し送れました、王立研究所、副所長の魔法使いと申します。」
研究員「すぐにお通しします!」
研究員「先生!王立研究所のお偉いさんが依頼をと!」
魔道士「え!?」
研究員「お茶をどうぞ」コト
魔法使い「ありがとうございます」ニコ
魔道士「しかし、あの王立研究所のNo.2が女性の方、しかも僕より若いとは...びっくりしました」
魔法使い「ええ、よく言われるんですよ。」
魔道士「でも、なぜわざわざ私たちに依頼を?」
魔法使い「あなたたちの活躍は聞いていますよ。最近ではある海洋生物の生態を30%も解析したりとか...」
魔道士「偶然の産物ですよ、あなた方には敵いません」
魔法使い「それでも十分すごいです。あの深海龍の生態を解析して、深海の強い圧力にも耐えられるようになる薬を作るなんて」
魔道士「なんとしても完成させたかったんです。海への進出は夢のひとつでもありますから」
魔法使い「海へ...ですか。やはり都合がいい、あなた方に今回依頼するのは」
魔法使い「治癒魚、の解析です」
-数日後
魔道士「うーん...困ったなぁ...」
研究員「まさか治癒魚とは...また海へ出ますか?」
魔道士「今はまだ二度とあんな思いはしたくないさ。殺されかけたんだ。死にかけの魚一匹に」
研究員「有名なハンターや魔法使いに護衛を依頼するのは?」
魔道士「そんな物好きがいるとは思えない。」
研究員「じゃあ、どうするんですか」
魔道士「断る...しかないのかなあ」
魔道士「でも、治癒魚の解析が成功すれば、きっとあの魔法も完成する」
魔道士「うん、ここはやっぱり、もう一度海へ「こんにちは!!!」でよ...う?」
研究員「あ、勝手に上がってきたら困るよ!」
少女「ここ、すごい魔法とか作ってるって聞きました!私も働かせてください!」
魔道士「そんな急に言われても!」
少女「なんでもします!お願いします!」
研究員「魔道士さん、チャンスじゃないですか?」コソコソ
魔道士「こんな子一人いかせるわけにいかないだろう!?」ヒソヒソ
少女「?」
研究員「人出は多いほうがいいですって!絶対!」コソコソコソ
魔道士「えーと、じゃあ。雑用とかからしてもらうけど...いい?」
少女「はい!」
見てる人いるかな...いたらコメントしてくれたらモチベあがります...
少女「海...ですか」
魔道士「浅瀬に行ってちょこっと魚をとって帰ってくるだけさ」
少女「無茶ですよ!あの海ですよ!」
少女「この世でもっとも死に近い場所!龍や怪物がうじゃうじゃいる魔境!」
研究員「一応何人か護衛はつれていくけど、相当危険だ」
魔道士「市場にはほとんどでまわってないし、あったとしても億の金が動く」
魔道士「取りに行くしかないんだよ」
少女「もし...私が取ってきたら、正式に認めてくれますか?」
魔道士「できるならね。でも無理だ」
少女「待っててください。一週間でもどります」
研究員「あっ!待って!!」
魔道士「僕たちは人を一人殺すことになるかもしれないぞ...大変だ!追いかけよう!」
研究員「はい!」
魔道士「だめだ...どこにいったかわからない」
研究員「先回りして海に行きましょう!」
魔道士「そうだな!ここから一番近いところは...」
研究員「東です!行きましょう!」
魔道士「うん!」
研究員「なんで一人で行ったんでしょう!」
魔道士「わからない、何か事情があるのかも!」
一週間後
魔道士「結局見つからなかった...どこに行ったんだ」
研究員「無事だといいんですけど」
少女「取って...来ましたよ!」
魔道士「!?」
研究員「!?」
魔道士「そんな...どうやって!?」
少女「それは秘密です!」ニヤ
寝てましたすいません
魔道士「東の海に行ったんじゃないのか?」
少女「か弱い私がそんなことをするわけないじゃないですか!」
研究員「じゃあどうやって?」
少女「ひ、秘密です!」
魔道士「?」
研究員「?」
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