ココア「私が笑顔になる魔法?」 (19)

〜ラビットハウス〜

チノ「リゼさん、今日はお疲れ様でした」

リゼ「ああ、お疲れ」

ココア「リゼちゃん、またね!」

リゼ「また明日な」

ココア「チノちゃん、今日は一緒に晩ごはん作ろ?」

チノ「すみませんココアさん、実は今すぐ買いに行かないといけない物がありまして…」

ココア「もう外は暗いし危ないよ?」

チノ「近くのお店なので大丈夫です」

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ココア「そっか。じゃあ、私が作っておくね!」

チノ「ありがとうございます」

ココア「でも、こんな遅くに買い物に行かなきゃダメなんて、チノちゃんは何を買うつもりなの?」

チノ「そ、それは言えません!」

ココア「えっ、どうして?」

チノ「どうしてもです!では、買い物に行ってきます!」ダッ

ココア「うぇえ!?そんな逃げるように行かなくても!」

ココア「チノちゃん!一緒にお風呂に入ろうよ!」

チノ「先に入っていてください。私はすることがありますから」

ココア「チノちゃん!一緒の布団で寝よう!」

チノ「今日は一人で寝たい気分なので遠慮します」

ココア「チノちゃん!せっかくの休みだし一緒にあそぼ?」

チノ「今日は新しいボトルシップを組み立てると決めていたので…」

ココア「チノちゃん!一人でキッチンに篭ってどうしたの?」

チノ「コ、ココアさんは入ってこないでください!」

〜甘兎庵〜

ココア「千夜ちゃん、最近チノちゃんが冷たいよぉ!」

千夜「そうなの?ひょっとして反抗期なのかしら」

ココア「反抗期!?」

千夜「でも、よく考えたらチノちゃんは普段からココアちゃんにツンツンよね…」

ココア「で、でも、いつも以上にツンツンなんだよ!?」

千夜「うーん… もしかしたら、何かイライラする事があったのかも」

ココア「そうなのかな?でもどうして…」

千夜「チノちゃんのことだから、一人で悩みを抱え込んでいるのかもしれないわ」

ココア「そんな!?悩みがあるなら、お姉ちゃんの私に話してくれたら良いのに!」

千夜「きっと、チノちゃんは恥ずかしがり屋さんなのよ」

ココア「じゃあ、私から聞いてあげたほうが良いのかな?」

千夜「そうね、そのほうがチノちゃんも話しやすいと思うわ」

ココア「よーし!私、チノちゃんのために頑張るよ!」

千夜「ファイトよ、ココアちゃん!」

〜ラビットハウス〜

ココア「チノちゃん、何か悩みでもあるの?」

チノ「特にありませんが… 急にどうしたんですか?」

ココア「最近、チノちゃんがイライラしてるように見えたから。何か悩みでもあるのかなって」

チノ「別にイライラしてませんよ?」

ココア「そうなの?それなら良いんだけど…」

チノ「さて、今日はラビットハウスが休みですし作業の続きでも…」

ココア「ねぇチノちゃん、私も一緒にその作業をさせてくれない?」

チノ「ダメです。これはココアさんがいるとできない作業なんです」

ココア「私がいるとできないの!?どうして!?」

チノ「どうしてもです!」

ココア(チノちゃんはイライラしてるわけでも、悩みがあるわけでもない)

ココア(それなのにここまで冷たいってことは…)

ココア「私、チノちゃんに嫌われたんだぁぁああああ!!」ダッ

チノ「ココアさん!?」

〜公園〜

ココア(チノちゃんに嫌われるなんて… 仕事で失敗ばかりしてるからかな)

ココア(それとも、いつもチノちゃんにくっついてばかりだから?)

ココア「きっと、私が帰ったらチノちゃんも嫌がるよね。もうラビットハウスには帰らなくていいかな…」

チノ「そんな悪いことを言う人は、私たちが許しません!」

ココア「…え?」

チノ「魔法少女チノ、華麗に爆誕です!」

ティッピー(私たちということは、ワシも入っておるんじゃな)

ココア「チノちゃん、その格好は…」

チノ「探しましたよココアさん。こんなところにいたんですか」

ココア「探した?チノちゃん、私のことを嫌いになったんじゃ…」

チノ「嫌いになるわけないじゃないですか。すみませんココアさん、冷たくするつもりはなかったのですが…」

ココア「…うぇぇぇん、チノちゃぁぁん!私、嫌われちゃったかと思ったよぉ!」ダキッ

チノ「な、泣くほどですか!?」

ココア「だってぇ…!」グスッ

チノ「…今の私は魔法少女です。ですので、魔法でココアさんをとびきりの笑顔にしてみせます」

ココア「…魔法?」

チノ「カフェラテ・カフェモカ・カプチーノ!」ポン

ココア「うわっ!箱が出てきた?」

チノ「箱の中を見てみてください」

ココア「これは…ケーキ?」



チノ「お誕生日おめでとう!ココアお姉ちゃん!」

ココア「え?え?」

チノ「やっぱり、お姉ちゃんと呼ぶのは恥ずかしいです…」カァ

チノ「これを準備しているところを見られるわけには行かなかったんです。まさかココアさんがそこまで気にしていたなんて…」

ココア「…すごいよチノちゃん!私、ホントに笑顔になっちゃった!」ニコッ

チノ「喜んでもらえて良かったです。私も大切な人の笑顔が見れて──」

ココア「チノちゃんが私をお姉ちゃんって呼んでくれるんなんて!」

チノ「喜ぶところはそこなんですか!?…そうだ!早くお店に戻らないといけないですね」

ココア「え、どうして?」

チノ「元々、ラビットハウスでココアさんの誕生日パーティーをする予定だったので、みんなが待ってるんです」

ココア「そうだったの!?」

チノ「ですから、早く戻りますよ。一緒に帰りましょう」

ココア「あ、待ってチノちゃん!」

チノ「…どうしました?」

ココア「ありがとうチノちゃん、最高の魔法だったよ!チノちゃん大好き!」

チノ「どういたしまして。…決して嫌いなんかじゃない、私の大好きなココアさん」ニコッ



おわり




ココア「ところで、どうしてここにケーキを持ってきたの?ここじゃ食べられないよ?」

チノ「…演出です。気にしないでください」

ここまで読み切った人がいるかは知らんが読んでくれてありがとう
という訳でココアさんハッピーバースデー
今日は1とググるとごちうさ1羽がトップでヒットしそうだな

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