提督「安価で金剛と仲良くなる」 (109)
※エログロなし
提督「金剛と仲良くなりたい!」
提督「しかし、俺はヘタレだから、行動を起こせずにいる!」
提督「このままでは何の進展もない! 何かきっかけを作って無理にでも尻を叩かないとダメだ!」
提督「おお>>3か! 何か案はないか!?」
>>3「>>5」
>>3は艦娘、>>5は何かいい感じの内容で
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霧島
外堀から埋めましょう
つまり私と仲良くしてください
霧島「まずは外堀から埋めましょう」
提督「なるほど一理あるな! 金剛は高嶺の花だからな、いきなり直接アプローチをしても玉砕するところだったな! 危ない危ない! で、どうすればいい!?」
霧島「私と仲良くしてください」
提督「よし! 今日は霧島と過ごそう! 何かしたいことはあるか?」
霧島「では、>>11をお願いします」
デート
霧島「デートをお願いします」
提督「デート! というと外出するのか」
霧島「はい。しかし、金剛お姉さまに私たちのデートを見られて、あらぬ誤解を受けるのは提督としても不本意でしょう。ですから、金剛お姉さまには長期遠征に出てもらいましょう」
提督「そうだな。では、連絡を……」
霧島「その必要はありません」
提督「どうして」
霧島「こんなこともあろうかと、すでに金剛お姉さまには遠征に出てもらっています」
提督「え? でも、遠征って提督の命令がないと」
霧島「ご心配なく。ちゃんと提督名義で書類手続きは済ましてあります」
提督「流石霧島だなぁ。頼りになるなぁ」
霧島「ありがとうございます。では>>13に行きましょう」
ヨハネスブルグ
霧島「さてヨハネスブルグにやってきたわけですが」
提督「な、なあ、治安が悪そうなんだが。そこらじゅうに電気フェンスかかってるし、ゴミも全然処理されず山になってる……」
霧島「ここでは日に平均三十件の強姦事件と十件の殺人事件が起こるほど危険な都市です」
提督「こんなところでデート……?」
霧島「大丈夫ですよ。まがりなりにも人が住んでいる都市です。一歩踏み込めば即死なんてことはありません」
提督「いやいや!」
霧島「さあ手を繋ぎましょうか。もし離したりなんかしたら、提督は死んじゃうかもしれませんね」ぎゅ
提督「いやだー! 行きたくないー!」ばたばた
霧島「提督には何より度胸が足りません。少しは男気を見せてください」
提督「危険地帯にわざわざ飛び込む物好きを男気とは言わない!」
霧島「大丈夫です! ニュータウンの方では比較的安全に歩けるまで治安は改善されていますから」
「あんたら観光かい? 悪いことは言わねえ、ここの事情に詳しい俺を案内人に雇いな。安くしとくぜ」
霧島「無視していきますよ」
提督「え? ちょ、ちょっと、善意から言ってそうだったぞ?」
霧島「ああいう輩はどうせお金目的なだけであって大して役には立ちません」
「ちょい、待て! あんたら、そっちは……」
提督「霧島、そう強く手を引くな! 自分で歩けるから!」
§
霧島「ってあら道に迷いましたね。ええと、標識は」
『ヒルブロウ』
提督「なんかがら悪いのがゾロゾロ出てきた!」
「へい、姉さん方道に迷ったのかい?」にやにや
「俺たちは紳士だからな、ちょっとばかし、有り金全部とそこのお姉さんを貸してくれたら、優しく送ってやるよ」
提督「あわわ強盗だ、どうしよう! お金で解決できるのなら」
霧島「ちょっと提督! 金を払う気ですか!?」
提督「当たり前じゃん! 倒そうにも数が多いし、狭い路地だったらまだしも開けた場所でどうしようもない」
霧島「だから、提督はヘタレなんです! この程度、こうすれば……!」ドンッ!
パリンッ! パリンッ! ガラガラドシャンッ! ゴゴゴ……
「震脚で窓ガラス破りやがった!」
「ひい、ば、化け物!」
「逃げるぞ!」
霧島「こう適当に示威行為でもすれば散らせます」
提督「こわい」
提督「こんな危険なところにいられるか! 俺は帰るぞ!」
霧島「あ! 提督、車が!」
ブウウンゥ!
霧島「オラァ!」ドゴン!
提督「車の方がぶっ飛んだ」
霧島「当然です。私は戦艦級ですから、乗用車にぶつかった程度ではびくともしません」
提督「そうだ、運転手はどうした!?」
霧島「先ほど窓から這いずって逃げていきました。提督を目前にしてブレーキどころか加速していたのでひき逃げ強盗の類だったのでしょう」
提督「尋常じゃない。早く帰らないと」
霧島「はい。提督にここがどれほど危険かわかってもらえて何よりです」
提督「ああ。ずまないが、霧島、護衛を頼めるか?」
霧島「どうしようかしら? 提督ったら全然男気がないものですから、私も愛想が尽きるかもしれません」
提督「そ、そんな」
霧島「提督がびしっと男気を見せてくれたら、私も提督に忠実で居続けられるのに」
提督「……どうすればいい」
霧島「提督の持ち物には何がありますか?」
提督「なにって旅支度一式しか……」
『ケッコンカッコカリ一式』
提督「……」
霧島「……」にっこり
§
提督「金剛と仲良くなりたい!」
霧島「昨夜は私のことをあんなにも『愛している』と言ってくれたのに、もう浮気ですか?」
提督「ひいっ……で、でも俺はめげない!」
提督「金剛と仲良くなるために今日も元気に安価だ!」
>>29「では、>>31なんてどうでしょうか?」
>>29は艦娘、ただし長期遠征中の金剛は選択不可
>>31は提案内容
比叡
鈴谷
比叡「はい! はい! やっぱりここは告白の練習だと思います!」
提督「なるほど一理あるな! 俺は金剛の前だと名前さえ呼べないシャイっぷりだ。告白なんて絶対できない自信がある!」
比叡「ですよね!」
提督「といっても、告白なんてどういう状況でするものなのか検討もつかない!」
比叡「>>37なんてシチュエーションでどうでしょうか?」
押し倒す
比叡「押し倒すシチュエーションでお願いします!」
提督「押し倒すってどういうことだ! それってつまり前提にはいい雰囲気があるってことじゃないのか!? しかし、俺はヘタレだぞ! 押し倒していいかどうかの繊細な機微なんてわかるわけないだろ!」
比叡「甘いですよ司令! 押し倒すといってもいろいろあります。例えば街角でぶつかって押し倒すとか」
提督「艦娘って車にはねられてもビクともないんだろ? 俺が死ぬ」
比叡「もう大げさすぎますよ! じゃあ、一度私を押してみてくださいよ」
提督「ああ。じゃあ、肩を失礼して。……ふんっ」
比叡「あの、力入れてます? 私はいま脱力してるので、簡単に倒せると思うのですけど」
提督「っはあ、無茶言うなお前ら自分の体重計る時、単位に疑問を持たなかったのか。トン単位だぞ! 人間には厳しい!」
比叡「でしたら、その、夜伽の際はどうするのですか!? 体位によっては……」
提督「やめたまえよ」
比叡「……困りましたね。でしたら、>>39して告白といった流れはどうでしょう!」
パイタッチ
比叡「パイタッチして告白です!」
提督「意味がわからん! 胸に触った後の告白が成功するなら、そもそも胸に触らずとも成功するのではないのか!?」
比叡「やる前からダメだと決めつける、司令の悪いところですよ! もしかしたらうまくいくかもしれませんよ!?」
提督「いやいや!」
比叡「さあ、まず私にパイタッチしてください!」
提督「これ大丈夫? パイタッチした後にセクハラだなんだと脅されたりしない?」
比叡「何を恐れているのですか? そんなことするわけないじゃないですか」
提督「よ、よし、いくぞ……」
ふにゅ
比叡「……っ」
提督「……比叡好きだ。付き合ってくれ」
比叡「はい! 喜んで!」
ハッピーエンド!
提督「おかしい」
比叡「なにが不満なんですか。シミュレーション結果は上々。早く金剛お姉さまにパイタッチして告白して、ぎょく、こほん、当たって砕けてきてくださいよ!」
提督「お前、俺と金剛の仲を取り持つ気がないな?」
比叡「そんなことはありませんよ! あ、必要書類の記入はあと提督のところだけですよ。はい、印鑑です」
提督「とりあえず、そののっぴきならぬ準備をやめてくれない?」
比叡「何を言ってるんですか!? 練習とはいえ本番の如く本気で最後までやってください! 最後の詰めが甘いから提督はいつもヘタレなのですよ!」バンッ
提督「ごめんなさい」
比叡「はい。あとは指輪です。ちゃんと本気で愛を誓って嵌めてくださいね?」にっこり
§
提督「金剛と仲良くなりたい!」
提督「正直、のどかに緑茶を飲みあう程度の関係になれれば良いかなと軽い気持ちだった!」
比叡「司令のんびりいきましょう。今のヘタレ提督では、金剛お姉さまに出会った途端、失禁昏睡状態になるのは明らかです。外堀をもう少し埋めて自信をつけるべきではないでしょうか!?」
提督「そ、そうなのか? どう思う>>51?」
>>51「>>53」
榛名
今度は榛名と実戦練習しましょう
榛名「今度は榛名と実戦練習をしましょう!」
提督「いやだ! どうせ練習とかいって指輪と書類を持ってくるんだろ! 経験上わかっている!」
榛名「大変です! 提督が疑心暗鬼になってしまいました!」
提督「かんむすこわい」
榛名「大丈夫です! 実戦練習といっても安心安全! ただの>>56ですから!」
妊活
榛名「妊活です!」
提督「さようなら」
榛名「ま、待ってください! どうして逃げるのですか!?」
提督「妊活の実戦練習? 榛名、男っていうのは結婚を迫られると逃げ出したくなるんだよ!」
榛名「でも、比叡お姉さまや霧島とは結婚したんですよね?」
提督「あれはただ場に流されただけだから……それとケッコンカッコカリな」
榛名「でしたら、もう一度、もう一度、場に流されましょう! ね!? ね!?」
提督「いやだよ! 俺はそもそも金剛と仲良くなりたいの!」
榛名「だから、外堀から埋めていこうという話だったのでしょう!? いいじゃありませんか!? 榛名のこと孕ませたくありませんか!?」
提督「孕ませたい!」
榛名「でしたら……!」
提督「でも、俺ヘタレだから、そう結婚とか重い話は決断できない! というか、俺は金剛が好きなのだからお前らは少し諦めてくれ!」
榛名「……」
榛名「でも」
榛名「ちょっと」
榛名「待ってください」
提督「なんだ」
榛名「提督はずっと」
榛名「金剛お姉さまと仲良くなりたいと言っていますが」
榛名「提督は」
榛名「金剛お姉さまと」
榛名「本当に会っていたのでしょうか?」
提督「何を……」
榛名「いえ、おかしく思いませんか?」
榛名「私は提督が金剛お姉さまと話しているのを見たことがありません」
提督「それは俺がヘタレだから」
榛名「いくらヘタレといえども、好意の対象と遭遇さえしないのは不思議ではありませんか?」
提督「それは」
榛名「実は私たちもここで金剛お姉さまを見たことはありません」
提督「え?」
榛名「いったい提督はいつ金剛お姉さまとお会いしたのですか?」
榛名「私の目を」
榛名「よく」
「よく見て」
「答え」
「答えてください」
提督「……」ぼー
提督「っ、いやいや! 俺は現実金剛と出会って話もしたから! 冗談はやめろ!」
榛名「目を見て」ぐい
「ください」
榛名「これが」
「冗談に」
榛名「見えますか?」じー
提督「え、あ」
榛名「先ほど、榛名のことを孕ませたいと即答しましたね?」
「どうしてでしょう?」
提督「それは」
榛名「提督は金剛お姉さま一筋なのでしょう?」
「おかしいですよね」
提督「」
榛名「更におかしいことがあります」
榛名「提督ったら」
榛名「私のことを」
榛名「時折」
榛名「金剛」
榛名「金剛」
榛名「と呼ぶのですよ?」
榛名「不思議ですね。ふふ」
提督「ああ、ああぁ……あ」
パン!
榛名「なんて冗談ですよ! 提督!」
提督「……へ? じょ、冗談……?」
榛名「はい!」
提督「で、でも、榛名が金剛で、金剛が榛名で、あって」
榛名「もうそれも冗談ですよ! 深海棲艦を発狂させて遊んでいた時に覚えた簡単な精神干渉ですよ! 大丈夫です! 金剛お姉さまは実在します!」
提督「な、なんだ全部ウソだったのか……はあ」
榛名「安心しましたか?」
提督「……ああ」
榛名「金剛お姉さまとの思い出がどれほど大切か痛感しましたか?」
提督「ああ、幻じゃなくてよかった」
榛名「二度と失いたくありませんよね?」
提督「当然だ」
榛名「さてここに」
『書類一式』
提督「……俺は金剛がどれだけ大切か知った。もう書かないぞ」
榛名「いえ」
榛名「ただ金剛お姉さまを覚えたままサインするか、それとも忘れ去ってサインするのか選ばせてあげようと思いまして」
提督「」
榛名「提督の賢明な判断を期待していますね」にっこり
§
提督「金剛と仲良くなりたい!」
提督「最近、もしかしたら俺のヘタレよりも、鎮守府の方に問題があるようにも思う!」
提督「そして、提督なのに金剛の所在も全くわからない! なぜだ!」
榛名「提督、洗濯物はどこですか? 私が一緒に洗ってきます」
提督「全く榛名は優しいなぁ。いつも新品みたいに綺麗にして返してくれるもんなぁ」
提督「でも、俺は金剛と仲良くなりたいんだ!」
コンコン
>>73「失礼します」
提督「おお>>73か。今日はどうした」
>>73「>>75」
明石
金剛さんが泥酔して暴れてます
明石「あの。金剛さんが酔って暴れているのですが」
提督「……金剛って酒飲むのか」
明石「いえ普段は飲まないのですが、どうしてか今夜に限ってはオヤジレベルの泥酔加減でして」
明石「金剛さんは遠征自体慣れていないのに、今度のは急な長期遠征でしたし、ストレスが溜まるのも分かるのですが、ちょっとヤケ酒が過ぎます。提督からも注意してくれませんか?」
提督「金剛がそこまで荒れるのは何か原因があるはずだ。手がかりが欲しい」
明石「ああ、そういえば」
提督「なんだ」
明石「>>83としきりにぼやいてましたね」
妹に先を越された!!
明石「『妹に先を越されたネー……!』と何とも言えない感じで」
提督「……」
明石「提督?」
提督「よし。これは頭痛薬だ。明日は二日酔いが酷いだろうから、明石から」
明石「ちょっと、どうして私に渡すんですか!? 提督が直に渡してください! これってどう考えても最近のケッコンが問題ですよね!?」
提督「う。もう広まったのか」
明石「広まったも何も指輪は私から購入したじゃないですか!?」
提督「あれは高かった!」
明石「はいその節はどうもありがとうございました! 儲けさせてもらいましたよ!」
提督「よし、ならば頼んだぞ!」
明石「無理です!」
提督「お金払うからー!」
明石「……お金?」
提督「え? う、うん。チップみたいな」
明石「そうですか」
提督「え、えっと、やっぱ無理だよね。これは金剛と俺の問題だから、お金で解決しようなんて思っちゃダメだよね……?」
明石「何を言っているのですか!? この世で金で解決できない問題はありませんよ!」
提督「あれ? え?」
明石「さあ、商品を用意しました! 買ってください! お勧めは指輪ですね!」
提督「なぜ指輪なんだ。いや、そりゃあ、ゆくゆくは、金剛と? でも、まだ早いっていうかね? 心の準備というか、いや、やっぱ何事にも時節というのはあってだな」
明石「今回は金剛さん用以外のです」
提督「え、いやだよ。俺はもうこれからは金剛以外とはケッコンしないと心に決めたんだ。というか、相手は誰だよ」
明石「私です」
提督「ええ……」
明石「ご安心ください。何も提督は浮気心で私に指輪を渡すわけじゃないんです」
提督「どういうことだ」
明石「ケッコン艦には特別賞与というものがありますし、実はさらに、ケッコンは限界を超えた力を引き出しますから、メンテナンスと称して経費にかなり融通が効くようになるんです」
提督「それは不正じゃないのか」
明石「大丈夫ですって。ちょっとだけお気に入りの艦娘に資金援助するってだけです」
提督「その特権が欲しいと」
明石「はい。悪い話じゃないと思いますが」
提督「いやいや、金剛の面倒を代わりに見てもらうだけなのに代償が高すぎるだろ」
明石「じゃあ、提督が行ってきますか? 今の金剛さんは泥酔状態ですからね、もしかしたら刺されるかもしれません。それは言い過ぎでも、やっぱり悪酔いで気分が悪い時にその元凶と出会うというのは、もしかしたら金剛さんの提督評価はマイナスに振り切ることになるかもしれませんね。あーあ、可哀想な提督」
提督「そ、そんなにひどい状態なのか?」
明石「ええ、それは」
提督「……」
明石「私とケッコンしてくれるのでしたら、今回だけでなく、これからも提督と金剛さんの関係をサポートする味方になってあげます。それに私とケッコンすることで、他の艦娘たちとのケッコンもあくまで戦略的だったとする言い訳にも説得力が増しますよ?」
提督「うーん」
明石「金剛姉妹丼に飽きたら、私を自由に使える権利もあげます」
提督「なるほど。これで足りるかな」
明石「お買い上げありがとうございます!」にっこり
§
金剛「ううぅ……提督のばかあ……ぐす」ひっく
明石「先ほどよりさらに悪化してますね」
金剛「……明石デスカ?」
明石「余り飲み過ぎはよくありません。もう今夜はお部屋に戻った方が」
金剛「そうですネ……明日も仕事がありマスし……」
明石「あと、これは飲み過ぎたときに飲むお薬です。明日はこれで随分楽になると思います」手渡し
金剛「サンキュ……ん? 明石、少し手を」
指輪キラリ
明石「あっ」
金剛「ああああああああああ!?」
明石「やばいです! あのお淑やかな金剛さんが怒りと悲しみとがない交ぜになった獣の如き咆哮を!」
明石「これは私の手に負えませんっ!」
>>92「ちょっとこれは何の騒ぎ?」
明石「ちょうどよかった! 後は任せましたよ! >>92さん!」
>>92「え!?」
霞
霞「はあ!? ちょっと待ちなさいよ!」
明石「大丈夫です! 霞さんなら何とか出来ます! お礼も差し上げます!」
霞「お金なんていらないわよ! もう!」
金剛「ううう……」
霞「ちょっとあなたもしっかりしなさい! 見てらんないったら!」
金剛「すべて、滅びヨ……コワレロ……」
霞「なんであのクズにそんな固執してんのよ。あんなクズのことなんか放っておけばいいのよ」
金剛「提督のことをクズ? それは許せマセン……!」がっ
霞「短絡的な暴力とは、名高い金剛型のネームシップも落ちたものね! しかも理由はクズ絡み、ほんと救えない!」
ぶんっ、ひょい
霞「無駄よ。いくら戦艦様といっても、そんな無様な千鳥足じゃ当たるわけないじゃない」足払い
ばたん
霞「文句があるなら明日に聞くわ。今夜は寝てなさい」
§
霞「あら、おはよう。いい朝……というわけでもなさそうね」
金剛「ええ。昨夜は結局薬を飲めませんでしたから、頭痛ガ……」
霞「コーヒーを淹れたから飲みなさい」
金剛「私は紅茶の方が」
霞「二日酔いにはコーヒーの方が効くのよ」
金剛「……いただきマス」かちゃ
霞「……」
金剛「その……昨夜はご迷惑をおかけしマシタ」
霞「本当よ」
金剛「……」
霞「別に迷惑をかけられたことで私は怒っていないわよ。ただ理解できないのは、どうして金剛さんあなたがあんなところで悪酔いしていたのかってことよ。あなたの性格なら、酒に逃げるよりまっさきに元凶であるクズ……いや、司令官の所に行くと思っていたのだけど。……ちょっと『らしく』ないんじゃない?」
金剛「いえ、実際、遠征から帰還したとき、妹たちに関する知らせを聞くとすぐに問い詰めようと提督を訪ねたのデスガ――――――」
金剛『へい! 提督! これはどういうことか説明するネー!』
提督『ぎょえええええ!? 金剛!? 金剛だあああ!』ダダダダダ!
金剛『ちょ、ウェイト!? 待ってくださいネー!? どこに行くデース!? オーイ……』
金剛「――――――というわけで、全く話ができなかったデス」
霞「はあ? それどういうことよ?」
金剛「よくよく考えたら、提督が妹たちと話していたから混ざろうとした時とかも、そんな感じで逃げられ続けてマシタ……着任してから一分以上言葉を交わしたことはないデス」
霞「いやどう考えてもそれおかしいでしょ!」
金剛「こいつはとんだシャイボーイネーと思っていたのですが、ただ嫌われていただけのようデス……」
霞「限度ってものがあるわよ! というか、あなたはそんな相手によく惚れることが出来たわね!」
霞「ダメ! イライラしてくる! ちょっとあのドクズに話をつけてくる!」
金剛「あの、霞、あくまで穏便に理性的な範疇でお願いしマース……」
霞「あなたが私にそれを言うの? 大丈夫よ! 私は冷静だから!」
§
霞「このクズ司令官!」バン!
提督「どうした! 霞! 何かようか!?」
霞「>>101」
ちょっと付き合いなさい
霞「ちょっと付き合いなさい!」
提督「え? 何に? 買い物に?」
霞「違うわよバカ!」
提督「え……じゃあ、ちょっと待て! お前からの気持ちは、その、嬉しいが、俺には金剛という心に決めた人がいるんだ。悪いがお前の期待に添うことはできない」
霞「脳みそ腐ってんじゃない? 脳内が浮ついたことばっかだと劣化も早いのね」
提督「じゃあ何に付き合えと言うんだ?」
霞「決まっているでしょ! >>105よ! >>105!」
上
このSSまとめへのコメント
かんむすこわい(白目)