マウス「ぐりぐりしちゃだめぇぇえええ!!」(25)

マウス「ご主人様。電池がそろそろ切れそうです。」

男「あぁ、すまん。すぐ換えるよ。単三だったな、えーっとエネループっと・・・・」

男「えぇっとどうやってあけるんだったっけ・・・」カチャカチャ

マウス「ひぅっ!ちょ、ちょっとご主人様!もうちょっと丁寧にお願いします!」

男「悪い悪い、でどうやるんだっけ?」

マウス「下の方に爪を入れて、ゆっくり上に押し上げてもらえれば・・・・///」

カチャカチャッ・・・カチャッ

男「開いた開いた。いやぁ助かったよ。えぇっと電池を外さなきゃな」じろじろ

マウス「あ、あんまり見ないでもらえませんか・・・・・///」

マウス「は、恥かしいので・・・・///」

男「ん~、じゃあ有線のに乗り換えようかなぁ~?」

マウス「そ、それは嫌です!私だけを使ってください!浮気なんて絶対許しませんからね!」

男「冗談冗談、じゃあ電池かえるから、電源切るぞ。」

マウス「はい、どうぞ・・・・・」プツッ

カチカチ・・・カチャッ・・・・・プツン

男「終わったぞ。おい、起きろ。」

マウス「あぁ、あれ・・・そういえば電池の交換でしたね。記憶がちょっと途切れるんですよ。えへへ」

男「機械だからな、仕方無い。さて、じゃあネットするぞ。」

マウス「はい!任せてください!!」

男「・・・・・・」かちっかちっ・・・

マウス「男さんの手って大きいですよねぇ。私を包み込んでくれてるみたいです・・・。」

男「そうか?ん、スクロールしなきゃな・・・」ぐりぐりぐりぐり

マウス「ひゃ、ひゃうぅうううぅぅうっ!!」赤外線ランプチカチカ

男「だ、大丈夫か?」

マウス「は、はい・・・・ちょ、ちょっと激しかった・・・・もので・・・・・・///」

男「悪いな、もう少し優しくするよ。」

マウス「お、男さん・・・・・・・///」

男「・・・・・」かちかち・・・・かちかち・・・・・

男「あっ、そういえばm-1のdvd借りてきたんだよ、一緒に見ようぜ。」

マウス「い、いいんですか?!私、マウスしないといけないのに・・・・」

男「・・・・? 動画なんだから勝手に動いてくれるだろ?マウスは一時休憩だ。」

マウス「男さん、ありがとうございます・・・・えへへへ」

男「ふぁわ~・・・・眠くなってきたな。」

マウス「そろそろ寝ます?今・・・午前0時過ぎたところですね。」

男「そうだな、そろそろ寝るとするか。」

マウス「はい♪では暖かくして寝てくださいね。」

男「・・・・お前は寒くないのか?」

マウス「え?温度なんか感じませんけど?マウスですし」

男「そうか。でも、こうすると?」ぐりぐりぐりぐりぐりぐり

マウス「ひぐぅぅうううううう!はっはっぅぅううううううう!!」チカチカチカチカ

男「感覚はあるんだな。」

マウス「男さんのバカぁ・・・・はぁはぁ・・・・電気消して寝てください!もう知りませんからね!!」ぷいっ

男「ごめんごめん、じゃあ寝るよ。お休み・・・・。」かちゃっ

マウス「はい。お休みなさい・・・・・」スリープモードへ自動移行

マウス「朝ですよー、男さん起きてくださいー」

男「ん、ん~むにゃむにゃ」

マウス「あ・さ・で・す・よぉぉおおおお!!」

男「んがー・・・・起きた。」

マウス「おはようございます♪」

男「おはよう・・・・・眠い」

マウス「そろそろ会社に行く仕度をしてください。」

男「うむ、ではシャワーを浴びてくるとするか。」ぬぎぬぎ

マウス「・・・・・・・」ジー

男「・・・あっちむいててくれ。」

マウス「見てませんよぉ~私男さんの乳首がピンクとか、見てませんよぉ~♪」

男「見てんじゃん。」

男「よし、仕度完了だ。んじゃ行ってくるわ。」

マウス「はい、いってらっしゃ~い♪」スリープモードへ移行



午後8時

ガチャッ

男「ただいまぁ」

マウス「お帰りなさい、あ・な・た♪ 」

マウス「ネットにします?それともpc設定変更?それとも・・・・わ・た・し?」

男「いや、全部お前じゃん。」

マウス「・・・野暮な突っ込みはなしです!嫌いになりますよ!」

男「・・・・・・とりあえず飯にするわ。」

ガツガツ・・・ムシャムシャ・・・ゴクゴク・・・

男「ふぅ・・・・」

マウス「またコンビニ弁当ですか。太りますよ?」

男「いいんだよ。俺は太らない体質なの。」

マウス「まぁそれは毎朝見てますから分かってま・・・・あっ」

男「やっぱ見てたのか。」

マウス「ごめんなさい・・・・・///」チカチカチカ

マウス「そ、それで・・・・今からなにをするんですか?」

男「今日はゲームだ。fpsゲーム。」

マウス「え、えっと・・・・あれ、苦手なんですけど・・・・・・。」

男「俺は好きだからな。それにヘッドホンしてるし、しーらない。」

ぐりぐりぐりぐり・・・・・かちかちかちかちかち・・・・
ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり・・・・・・・・

マウス「ひぐうううううううう!!ら、らめぇぇえええええ!!」

マウス「や、やぁああ激しいです、男さんダメッダメッえッ!!」

男「・・・・・・・」

ぐりぐりぐりぐり・・・・・

マウス「ぐりぐりはぁ~!だめぇぇぇええひゃうううう!!」

マウス「イ、イっちゃうううぅううう!」

マウス「カーソルが右上に飛んじゃいましゅぅうう!!」

マウス「ン――――!!」チカチカチカッ

男「あれ?」

マウス「はぁはぁ・・・はぁはぁ・・・・・」

男「今日は結構がんばったほうじゃないか?」

マウス「は、はい・・・・はぁはぁ・・・・男さん、毎回激しいです」

男「しかしなぁ・・・オンラインは白熱しちゃうからさぁ・・・。」

マウス「それは分かりますけど・・・・///」

マウス「よく2年も同じゲームされますね」

男「無料だし、人多いしな。それに折角磨いた腕前も捨てがたい。」

マウス「はぁ・・・・そういうものなんですかぁ・・・(あ、あれ・・・・なんか変な感じ?」

2週間後

ぐりぐりぐりぐりぐりぐり・・・・・
カチカチカチカチカチ・・・・

マウス「きょ、今日はいつもよりいいいい!!激しいでしゅううう!!」びくびく

マウス「ら、らめぇえぇえええええ!ま、また飛んじゃうぅうううう!!」

男「ん~、fpsきついか?」

マウス「だ、大丈夫・・・・ですよ・・・・・はぁはぁ・・・・・・///」

男「(なんか、最近反応が鈍いな。どうしたんだろう。)」

マウス「(最近からだの調子が変・・・・男さんに知られちゃまずい・・・がんばらなきゃ!)」

3週間後

マウス「お・・・・おとこさん・・・朝です・・・よ・・・・・」

男「おい、大丈夫か?なんか変だぞ、お前」

マウス「だいじょうぶ・・・ですよ・・・・・(こ、声がすごく出しにくい・・・・」

男「そうか、じゃあ今日も会社行ってくるよ。」

マウス「はい・・・・・」スリープモードへ移行・・・・


男「ただいまぁ」

マウス「・・・・・・・・・」

男「おい、どうした?大丈夫か?」

マウス「・・・・・・・(声が出ない!?」

男「喋れなくなったのか?」

男「・・・・・カーソルが動かない。」

マウス「(完全に故障しちゃった・・・・どうしよう)」

男「とりあえずキーボードで代用して・・・・サポートページだな。」

マウス「(よかった、私を修理に出してくれるんだ!)」

男「・・・・・・サポート終了してやがる。」

マウス「(・・・・・・)」

男「どうすっか・・・・」ちらっ

マウス「(私・・・・捨てられちゃうの?)」


男「とりあえずこのままじゃ不便だから新しいの買うか。」

新マウス「・・・・・・・」

男「こいつは喋らないのか。とりあえずこれで代用して・・・・」

男「問題はこっちだな。」

マウス「(私捨てられちゃうんだ・・・・きっと捨てられちゃうんだ・・・・)」

男「とりあえず・・・・電池抜くか。」

マウス「(や、やめて・・・・私、意識もなくなっちゃう、男さんやめてぇ・・・・)」

カチャカチャッ

マウス「(やめてぇ!男さ・・・・・・・)」

男「・・・・・・」

カチャッカチャッ

『くそっ!』

マウス「(あれ、なんか声が・・・・・)」ぷつっ


カチャカチャ
『これでどうだ』

マウス「(男さんの・・・声がしたような気が・・・・・)」ぷつっ


カチャカチャッ

『これで・・・・もう何回目だ・・・・・・』

マウス「(また、意識が戻る度に男さんの声・・・・)」ぷつっ

カチャカチャッ
男「これでいけるはずだ。」

マウス「あっ、あれ・・・・?声が出る!男さん!!」

男「おおおおっ!やったか!やっと直ったか」

マウス「はい!体が軽いです!!」

マウス「って、あれ?なんか部屋が変わってません?」

男「あぁ・・・・まぁ、いろいろあってな。」

マウス「何があったんですか?」

マウス「それに、机の上に散乱してるものとか・・・・?」

男「その・・・お前が壊れてから・・・・・転職したんだよ。」

マウス「そうなんですか!良い転職先ですか?」

男「・・・・いや、給料は下がったよ。」

マウス「えっ、じゃあどうして・・・・・」

男「俺はな、お前を治す為に色々走り回ったんだ。」

男「図書館の電子工学系の本も読み漁った、専門学校にも通った。」

男「なんとかお前を治そうとしたんだが、失敗続きだった・・・・。」

マウス「意識が一時的に回復したりしたのは、テストの為に電池を入れてくれたんですね。」

男「なんだ、意識はあったのか。」

マウス「はい♪」

男「まぁ、それで失敗続きでな・・・・・こうなったら転職して専門知識をつけようと、pc周辺機器メーカーの下請けに転職したんだ。」

男「確かに給料は下がったけど、お前を治すことができた。」

男「会社の機材を使ったり、この半田ごてとかな?」

マウス「お、男さん・・・・もしかして何年も・・・・・・・・」

男「あぁ、あの日から8年経ってる。」

マウス「8年ですか!?」

男「8年だ。済まないな、待たせちまって。」

マウス「8年も・・・・私のために男さんの人生を・・・・・・・」

マウス「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい・・・・・」

男「気にするな。それに、次壊れたとしてもすぐに治せる。」

男「そのための8年だったと考えれば、安いもんだよ。」

マウス「男さん・・・・・」うるうる

マウス「男さん・・・・本当にありがとうございます。私なんかのために・・・。」

男「いいっていいって、それよりさ・・・・・。」

マウス「はい?」

男「俺、お前を治そうとする度に、何度も分解して体中隅々まで凝視してたんだぞ?」ふふふ

マウス「!?」

マウス「お、男さんのバカぁあああああ・・・・・・////」

マウス「で、でも・・・・・今回は許してあげます・・・・・・////」

男「そうしてもらえると助かるよ」

マウス「男さん・・・・・。」

男「ん?」

マウス「これからもよろしくお願いします♪」

男「あぁ、もちろんだ。」


おわり

覚えたてで連発してしまったな
昔に戻すか

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