正義の味方「これで悪の組織100個目だよ……」 (47)

悪の科学者「きっさまぁぁ! ことごとく私の研究の邪魔をしやがってぇぇ!」

正義の味方「……この女が組織のボス? まだ子供じゃないか」

オペレータ『気をつけて! 悪の組織No100、組織自体は大きくないけど恐るべき技術力を持っているわ!』

悪の科学者「行け! 最終戦闘メカ!」

ロボ「」ギュイィィィン!

正義の味方「」フゥ!

オペレータ『敵戦闘レベル98! 出力100パーセント許可!』

正義の味方「了解。出力100%、ファイナルアタック!」

ロボ「」ギャー!

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正義局


正「」フー

オペ「お疲れ様、正!」

正「これでようやく、悪の組織も3ケタ切ったね」

オペ「……あのね」

正「」

オペ「新たに5つの悪の組織の旗揚げが確認されたわ……
   内2つは過去潰した組織の集まりみたい」

正「はあぁー……世界征服なんてして、何やりたいんだその人達……」

局長「問題は数ではないのだよ、正君」

正「局長」

局長「最大の問題は、我が国にのみ被害が集中している、ということ!」

局長「過去君が潰した100の悪の組織、その全てが我が国でのみ悪事を働いているんだ!」

正「しかも最後はもろともアジト爆破するもんだから、資金回収も技術解析もできないんですよね」

局長「最初こそ上も税金引き上げの言い訳や被害阻止のための金の動きが出ると言っていたが、さすがにそんな呑気なことは通用しなくなってきた
   諸外国からはもうこの国ふっ飛ばしたら悪の組織壊滅できるんじゃないのか? とまで言われる始末!」

正「(間違っちゃいない気もする)」

局長「そこでだ! これを見たまえ!」



悪の科学者「ンー!」(猿轡)

局長「これぞ私の計画!」

オペ「局長ってロリコンだったんですか?」(軽蔑の眼差し

局長「違うよキミ!」

正「計画っていうのはその子にあらぬことをすることですか?」

局長「違うってば!」

局長「いいかね、彼女は悪の組織No100の首領にして科学者、しかしまだ子供!」

正「洗脳していいようにこき使おう、と」

局長「更生して社会の役に立つ仕事をしてもらおう、だ!」


局長「そこで、私たち正義局は彼女と密約を交わしたのだ!」

オペ「(密約って、響きがいやらしいわ)」

正「(交わした、ってのもなんかいやらしい気が)」

局長「これっぽっちもいやらしくなんかない!」

局長「我々は彼女の研究を可能な限りバックアップする、
   そのかわり彼女はその成果をすべて提供し、我々の制約にも従う、というものだ
   そこから得られる技術は、我が国に多大な利益をもたらすだろう!」

正「なんかヤクザみたいですね」

局長「どこがかね! 罪を許し、しかも研究までさせてあげようという提案を!」

正「どっちがヤクザみたいかは言ってませんが」

オペ「後ろ暗いことがなかったら、普通元悪の組織の首領のほうがヤクザ扱いされてると思うわよね」

局長「……話が進まないから黙っていてくれるかね」

局長「正君、キミには彼女の監視をお願いしたいんだ
   何かを起こした時、対応できるのはキミだけだろう」

オペ「正には無理です」

局長「キッパリ言うね」

オペ「悪の組織に立ち向かえるのが正だけである以上、負担をこれ以上増やすのはどうかと思いますが」

局長「そこだよ、私が何とかしたいのは
   悪の組織には悪の組織の力を
   彼女の技術は、必ず正君の助けにもなるはずだ」

オペ「悪の組織が使っている技術の数々は、確かに解明出来れば大きな戦力と資金になるでしょうけど……」

局長「だろう?」

正「(っていうかおとなしくその方向性でまっとうな金儲けしてればいいのに……)」

オペ「でも、それに正がどれだけ苦しめられたと思ってるんですか!」ダン!

正「いいよ、オペ」

オペ「で、でも」

正「僕にとっては、悪の組織を叩き潰す力が手に入るんならなんでもいい
  敵だとか味方だとかじゃなく、ね」

オペ「……」

局長「……」

正「じゃ、よろしく」

科「ふん、周りくどいことを考えるものだ!」

正「全面的に君のせいなんだけどね」

科「悪人を更正させるなんぞ、私にかかれば一瞬だ!」

正「どうやって?」

科「この……そうだな、電波式脳波改造装置「こだわり脳波一号」をつかえば!」

正「どうやってつかうの?」(どこから出したのかは置いておく

科「頭にかぶせてそのでかいスイッチを押せばOKだ! どうだ簡単だろう!」カポ(かぶせられた

カチ(スイッチオン

科「……」

正「……」

科「」

正「何も変わらないじゃん」

科「あれ、おかしいな」




局長「はははこんな仕事やってられるか!」バリン!(パソコンを窓から投げ捨てた

科「おお、成功だ」

正「一体何が……」

科「これはかぶせた相手の脳波を読み取り周囲の人間に電波送信して性格を似せる装置だ」

正「先に言ってよ」




正が殴り倒したら局長は元に戻った。

正「ほい」

科「? なんだこれは」

正「中学の学生服と鞄と教科書その他もろもろ
  明日から学校に通ってもらうから」

科「は? 私がいまさら何を学ぶと」

正「一般常識」

正「いい? この超小型通信機をもたせておくから、何かあったらすぐ連絡するんだよ」

科「ふん、コレで超小型? 私の手にかかれば!」ズババッ!

科「ははは、どうだ!」

正「いや、分解しただけにしか見えないんだけど」

科「よく見ろ、大きさを100000分の一に」ヒュウウ

風で飛んだ

科「!」

正「……」

科「ま、待て! 今倍率1000000000000倍の虫眼鏡を作ってやる!」

正「新しいの出すからいいよ別に」

学校で自己紹介

科「私の名前はAG−2044だ!」

正『待った』

科「? なんだ」

正『何その名前』

科「私は遺伝子操作で前首領に作られた人造人間だぞ?
  名前なんぞこれしかない」

正『なんでもいいから人間っぽいの名乗っといてよ』

科「えーと、じゃあ、科だ!」

「科ちゃん、どこに住んでたの?」

科「わからん」

「え……」

科「親にずっと外に出るなと言われて、命令ばかり聞いていたからな!
  その後正にとっ捕まったが、それまでどこにいたのかよくわからん!」

「ふ、複雑だね」

授業中

科「」チョコン

正『(ちゃんとまじめにやってるみたいだな……
  当然といえば当然か、おそらく彼女は研究開発用に作られた人造の天才
  本能的に、命令に従順になるように作られているはず
  これなら手間はないかも)』

科「」ウズウズ

放課後

科「あー、学校とはなんと退屈な……」

科「放課後でなければ研究しちゃいかんと言われたし……」

・・・・・

科「? あの席のやつはなんでいないんだ?」

友「風邪じゃない?」

男「違うって、サボりだよ
  あいつ町内会の福引で伊豆温泉当てたんだって」

友「すごーい、いいなぁ」

男「伊豆ってのがまた渋いよな」

・・・・・


科「キュイーン」

友「……」

科「ヴィーン!」

友「……し、科ちゃん、どうしたの?」

科「ビガガガガ・・・・・・」

友「大丈夫?」ペタ(ての平をくっつけた

ジュウ!

友「!?」

正(視覚ステルスモード)「」ガシ!(科? を掴んだ

スタタタタ!

友「!??」

科の地下研究所

正「なにこれは?」

科「ははは! そいつこそ「サボタージュゼロ一号」!」

サボタージュゼロ一号
ただのそっくりロボットとおもいきや、ロボットの経験は遠隔送信で科に送られ、まるで自分が経験したかのように脳にインプットされる。
5分で作ったせいかいろいろと甘い

科「同じ経験を共有できるならサボりにあらず!
  この調子でガンガン続号を作れば研究も大いに捗るだろう!」

正「授業中に異音を発してたけど」

科「見た目はそっくりなんだ、許容範囲だろう」

正「んなわけ…………? 02?」

科の額にある番号に気づいた

科「ははは、どうした、どうし、どどどどガガガ……」

正「こいつもロボットかい!」

正「コピーロボットだらけじゃないか!」

ワラワラ!

正「表に出る前にすべて破壊する! 」

オペ『了解! 確認したけど、そこに生体反応はないわ! 本物が紛れてることはないから安心して!』

正「了解!」バキャー!

科「やめろ貴様!」

オペ『あれは本物よ!』

正「全く、こんな迷惑なことやっといて……」バキ!

ロボ「」バキン!

科「うわぁ!」

正「!?」

正「そ、そうか、経験を共有するから……」

経験を共有するシステム「サボタージュゼロ」
それにより科は、ロボットが破壊されるたび恐るべき死の感覚を味わっていた!

正「なんとかならないの、それ!」

科「うう、今接続解除をしているとこだ! 5分くらい待て!」


サボタージュゼロ「」ピタ

正「? 動きが止まった?」

科「! ワ……ワタシヲ……」

正「!?」

科「ワタシタチヲハカイスルオトコ、ユルサナイ……」

正「(なんか意志が宿ってる!)」

サボタージュゼロ「」ミシミシ! ガキン!

オペ『合体!?』

正「ど、どうやってるのかはわからないけど駆動部とかを無理やり組み合わせてる!」

科「ぎゃああ! 痛い痛い痛い痛いいたいぃい!」

サボタージュゼロユナイト

正「大きいだけならなんとでも……」

オペ「でも、あの総質量は厄介よ! 気をつけて!」

正「はああ!」

科「」ビク!

正「!」ピタ!

メキ!(拳に叩き潰された

正「ぐ、しま……」

サボタージュゼロU「ギギギィ!」ブン! バシィ!(片足を掴んで地面に叩きつけた

オペ「正! 正! それくらいなら掴まれても、60%のパワーで破壊できるわ!」

正「……そういうわけには……」

正「あーもう! はやく接続解除してよ!」

科「む、無理だ! とても集中できん!」

サボタージュゼロ・U「」ブォン!

正「なんの!」ガキン!

科「痛ッ!」

正「え、これだけで!?」

科「数百体分の感覚が一気に流れ込んでくるんだ!」

正「(こんな状態で破壊したら……)」

正「じゃあ僕はキミが解除するまで何もしない!
  だから早く!」

科「し、しかし」

正「急げ!」

科「わ、わかった!」

科「」カチャカチャ、キュオオオオ! カパ!

正「!?(開頭手術!? こ、これじゃ絶対反撃できない!)」

メキ!

正「ッ!」

科「」ピタ……ピコピコ(電気信号で確認している

サボタージュゼロ・U「ゴアア!」バシン!(踏みつけ

正「くあぁ!」

科「……」

サボタージュゼロ・U「」グリグリゴリ!

正「ぐうぅ……!」

科「……」

科「……」

科「」カポ(頭蓋骨をはめた

科「よし、終わったぞ!」

正「」ヨッシャ!

オペ「100%出力許可!」

正「ファイナルアタック!」

ドォン!

サボタージュゼロ・U「グオォォォォォオォォ!」バラバラ……

科「ぎゃああああああああああああ!」バタン! ビクビク!

正「え!?」

正「解除できてないなら言ってよ」

科「うるせー! お前がなんかしようとしまいとロボが動けば集中できんわ!」

オペ「正が殴られ損じゃない!」

科「ああそうだ!」

オペ「ぬ、抜け抜けと!」

・・・・・

科「はー、今日も学校か……」




正「ふう、トレーニング終了……」

オペ「お疲れ様」

科「……」



科「お前らってまだ16そこそこだろう?」

正「? そうだよ」

科「高校とか行かないのか?」

オペ「私もう大学修了してる」

正「僕は行く暇ないし」

科「あいつら自分は通ってないくせに私に通えとは……
  そもそも学校とはなんのために存在するのだ?
  それさえクリアすれば、通わなくともいいんだろうが……」




正「学校か」

オペ「興味、ある?」

正「いや。暇ないし、学校でてやりたいことなんてないし」

オペ「……そう」

学校


科「よし」

友「? 科ちゃん、なにそれ?」

科「ん? とてもいいものだ、スイッチオン!」

友「!」

科「どうだ?」

友「い、今ならツーランク上の志望校に間違いなく合格できる気がする!
  いや! わざわざ学校目差すのも馬鹿らしくなってきた!」

科「そうだろうそうだろう!」

友「いますぐ推薦取り消してもらってくる!」

科「おう行ってこい!」

正「早まるな!」ガスッ!

友「あうっ!」バタ




「できたぜ一目惚れ薬!」

「馬鹿野郎錠剤なんかより気体のほうが使い勝手いいぜ!」

「へっ! 俺なんて理想の相手を作る装置を設計中だぜ!」






正「これはなんの騒ぎ!?」

科「私は、なぜ学校があるのかを考えた!
  学校、それは学習により知識を養うだけではない!
  一人ひとりが人としてさらなる高みを望むための場所なのだと!」

正「言ってることは立派だけどなんでこうなるんだよ」

科「高みの果てにある最高の人格! すなわち私だ!
  だからこの脳領域コピー機「コピ脳君二号」で私の知識と性格を与えたのだ!」

脳領域コピー機「コピ脳君3号」

対象の脳の信号配列マップをまるまる収め、周囲の人間に書き加えていく
知識も書き込めるのが「こだわり脳波一号」と違うところである


「ついにできた! 土から金を作る装置!」

「金だァ? 時代はレアメタルだろ!」

「今なら永久機関作って金持ちも夢じゃない!」


正「……なんか欲望のままやってるな」

科「うーむ、私はこんな性格じゃないぞ
  元の性格の影響か……?」

正「……(そう考えると科って欲とかないんだなぁ)」


正「もとに戻す方法は?」

科「簡単なことだ、このコピ脳君二号には選択消去機能もある
  この中に入っている私のデータを消去モードで使用すればいい」

科「」カチ!




「あ、あれ? さっきまで頭にあったアイディアが消えていく……」

「どうなってるんだ!?」

友「す、推薦取り消しなんて、私はなんて恐ろしいことを……!」

正「よし」

科「」

科「」

科「」

正「?」

正「!」

他人の場合
元の人格+科の人格−科の人格=元の人格

科の場合
科の人格−科の人格=0

正「うわあああ!?」




機械に人格データが残っていたので事なきをえた。

正「っていうかさ、自分が最高の人格者とか何考えてんの」

科「私はすごいだろうが!」

正「どこがどう?」

科「めちゃくちゃ頭いい!」

正「で?」

科「いろんな発明品を作れる!」

正「確かにそうだけどさ、人のためになるものじゃないよね?」

科「なんで人のためになるものを作る必要がある!?」

正「頭よくってもさ、自己満足に突っ走ったら、はたから見たらすごい人じゃなくってすごく変な人だよ」

科「すごく変な人!?」

正「うん」

科「へ、変な人……」

正「(そういうの気にするんだ……)」

ウオォォォォォォォ!!

地下から響くその叫びはまるで冥府に堕ちたる英雄が自らの名誉を挽回する強き決意の咆哮にも似た気迫の勢いがとんでもない加減で伴っていたという。





30分後。

ガチャ



科「ククククク! 地下に降りてくるがいい! そしてひれ伏せ!」

正「まあ物によるけど」

科「ふふふ、見ろ!
  コイツこそハイパー空気洗浄機「クウキレー」!!」

ハイパー空気洗浄機クウキレー

大きな吸気・排気口を備えた5mほどのボックスとジャバラ状の四肢から成る発明
機構内に取り込んだ空気の有害物質を分析、
バクテリアチャンバーにて専用に改造した分解・無毒化用バクテリアを製造し空気洗浄、綺麗になった空気を吐き出す。

正「なんで手足をつけたの?」

科「勝手に世界中を回って空気を綺麗にしていくのだ! どうだとんでもなく人のためになるだろう!」

正「ふーん」

勝手にという所に一抹の不安を感じる。

科「さあ、スイッチオン!」

科「」カチ! バターン!

科は倒れた!

正「!?」

科「う、うぐ、これは……」カチカチ

ディスプレイ「綿密な計算の結果、人間が活動するかぎり空気をどれだけ洗浄しても再び汚染されるため意味は無い。
       よってまず人間を滅ぼしてから空気洗浄を行う」

科「こ、こいつ天才か!?」

正「何言ってんの!?」

科「」ガク!

正「あ、ち、ちょっと!?」

ヒョイ ダッ


科「うぐぅ……これは改造バクテリアを利用して作った有毒ガスか……」

正「大丈夫なの?」

科「もともと毒を造るのがメインじゃない、私が即死しなかったのもそのせいだろう」

科「だが、時間をかければより強力な毒を合成するバクテリアを作り出すぞ……」カポ(ガスマスク装備

オペ『標的の進行方向、300m後に住宅街が毒ガスの影響圏内に入るわ!」

正「被害を広げるわけには行かない、最初から100%だ!」

ゴイン!

正「か、硬すぎる!」

科「当然だ! シンプルな作りになっている分、戦闘用ロボットと比べてもはるかに堅牢な作りになっているからな!」

正「なんで堅牢にする必要が!?」

科「紛争地帯も強制的に空気洗浄するためだ!」

正「ああもう……」

科「お前の攻撃にもビクともしないぞ!」

正「なんで誇らしげなんだよ!!」

バクン! (吸気口の蓋が開いた)

ガシ!

正「!?」

ポイ! (機構内に投げ入れた)

バタン! (蓋を閉めた)

オペ『せ、正!』

科「!」

科「まずい!」

オペ『え?』

科「ヤツは正を分析してバクテリアを作り出し分解するつもりだ!!」カチャカチャ

オペ『ええ!?』

オペ『正、聞こえる!?
   急いで脱出しなきゃ危険だわ、ファイナルアタック使用を許可します!』

正「了解、認証確認! ……ファイナルアタック!」

ゴイン! ドォン!
響くような爆音、しかし変わらずクウキレーは低いモーター音を上げながら前進する!

オペ『え! 破損率60%!?』

科「どうやら跳ね返った爆風を受けたらしいな」

オペ『正ー!!』

科「さっきの爆発でも煙が全く上がらなかった、バクテリアが煙を分解したんだ
  となると正の分解もすでに……」カチャカチャ

破損率63%! 69%! 72%!

オペ『!』

科「心配するな! たった今バクテリアの活動を完全停止させる抗バクテリア剤「縛テリア」が……」

ゴォン!

ガン! ガンガンガンガンガン!

科「あーもう、あわてるな! コレを放り込めばそいつはもうただのでかい扇風機だ!」

バキ!

科「へ?」

正「オオオォォォォォ!」メキメキ!

科「!」

わずかに開いた穴から手をつきだし、無理やり押し広げる正。

正「ハァーッ、ハァーッ!」

科「な、なんだ、壊せるんじゃないか心配させて!」

正「」ゴチン!

科「! な、なぜ叩く!?」

正「当たり前だろ!」






科「……無事なのは良かったが……(あの時の強化スーツの損傷は80%以上、ほとんど性能は発揮できないはず……)」

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