八幡「幼馴染か…」沙希「なんか文句あんの」 (62)

このSSは「もし八幡と沙希が幼馴染だったら」という設定に基づいています。
それ故に二人の性格や設定も部分的に変化していますのでご容赦を!
では投下していきます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1460044221

機体



ピピピピッピピピピッ……!


八幡「ほら起きろ」

沙希「乙女の部屋に入るな……」

八幡「んな間柄でもねぇだろ」

沙希「掛け布団返せば許す……」

八幡「こういうのラブコメじゃあ逆なんだがな」

沙希「うわ、一気に目さめた」

八幡「そのマジでヒく顔やめてくれない」

沙希「まぁ弁当はだいたい作ってやってるんだから我慢しな」

八幡「今日みたいに遅刻しそうな時以外はな」

沙希「え、時間ヤバっ」

八幡「今日は冷たい購買のパンか」

沙希「何?愛妻弁当が恋しいの?」

八幡「そりゃそうだろ」

沙希「…………ふーん」

八幡「パンよりご飯派だからな」

沙希「………………」イラッ


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

沙希「おはよ」

京華「おはよ〜!」

大志「姉ちゃん遅いよ!行ってきます!」

八幡「おう、そのまま二度と帰ってくるな」

八幡「あの母親共はまだ寝てんのか?」

小町「いつものことでしょ!小町ももう行くからね!」

沙希「いってらっしゃい小町」

八幡「けーちゃん、寂しくないか?」

京華「大丈夫だよ!さーちゃんがもう一人のママだもん!」

沙希「けーちゃん……!」

京華「はーちゃんがパパで、さーちゃんがママ!」

沙希「なっ……ち、違うからね、けーちゃん///」

京華「でも二人ともママとパパみたいに仲良しだよ?」

八幡「…ははっ、そうかもな」

沙希「八幡…あんたまでからかわないで」

京華「でもはーちゃんは、けーちゃんとも結婚するんだもん!」

八幡「」

沙希「………どういうこと?」

八幡「いや、あの…これは…」

京華「はーちゃんが約束してくれたんだ!」

八幡「いや誤解だ沙希。話せば長くなるんだがな…」

沙希「へぇ?」

八幡「と、とりあえずもう学校行くぞ!けーちゃんはママ起こして送ってもらってくれ」

沙希「ちょっと待って!もう…学校終わったらちゃんと吐いてもらうから!」

これは期待


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

キーンコーンカーンコーン……

八幡「さて、寝るか」

沙希「数学始まった途端に現実から逃げるな」パシッ

八幡「受験に必要ない以上、体力のリカバリーに使うのがベターだというフレキシブルな判断だ」

沙希「あんた地味に玉縄気に入ってるでしょ」

八幡「いや、今の俺は意識低い系だ。スリーピーだ」

沙希「それ意識遠のいてるだけだから」



沙希「はぁ……八幡の試験悪いとこっちにも白羽の矢が立つんだから勘弁してくれない?」

八幡「ん?誰から」

沙希「未婚」

八幡「最も凶悪かつ的確な二文字ですね」

沙希「もう非婚って言った方がいい気がする」

八幡「確かにリア充に当たり強くなってきてるけど」

沙希「なおさらあたし達に当たり強い意味が分からない」

八幡「……まぁ、そうだな」

沙希「……ホントありえないんだけど」

八幡「その通りだな」

沙希「は?」ギロッ

八幡「あなたの意見に同意しただけなんですが……」

沙希「…………………」

沙希「………どこが分かんないの」

八幡「全部」

沙希「やっぱ永遠に眠っときな」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

八幡「うっす」

結衣「2人ともやっはろー!」

雪乃「こんにちは川崎さん」

八幡「一言でさすがの攻撃力ですね」

結衣「でもカップ4つ用意してる」

沙希「素直じゃないね」

結衣「ちょっと照れ屋さんなだけだよー」

八幡「そうだな」

雪乃「比企谷君、後で覚えておきなさい」

八幡「なんで俺なんでしょうか……」

結衣「でね〜ゆきのん、さっきの話の続きなんだけど……」

雪乃「えぇ、何か気になってる映画があるのでしょう?」

結衣「そうそう!ラブコメでね、『エセコイ』って言うんだけど!」

沙希「………!」

結衣「あ、沙希も知ってる〜!?」

沙希「うん、まぁ、ね」

八幡「………?」

結衣「それがスゴく良さそうでさ〜幼馴染の男の子になんとか選ばれようとする女の子の話で!」

雪乃「そういえば2人も幼馴染と呼べる仲よね?」

八幡「幼馴染か……」

沙希「なんか文句あんの」

八幡「別にねぇよ」

結衣「ゆきのん一緒に観にいかない?」

雪乃「そういったことは疎くてよくわからないのだけれど、ラブコメというのは同性で観にいくものなのかしら?」





結衣「…………………」

雪乃「い、いえ。なんでもないわ、行きましょうか」

八幡「(あの雪ノ下を雰囲気だけでビビらせるとは……)」

期待


〜〜〜〜〜〜数日前〜〜〜〜〜〜

小町「さーちゃんさーちゃん!すごいの手に入れちゃったよ!」

沙希「どしたの、小町?」

小町「じゃんじゃじゃーん、映画のペアチケット〜!そこの商店街の福引きで当てちゃったよ〜」

沙希「へぇ、よかったじゃん」

小町「そこで!これをさーちゃんに贈呈したいと思います!」

沙希「は?な、なんで?」

小町「またまた〜分かってるくせに!お兄ちゃんと2人で行ってくださ〜い」

沙希「い、いやいいって……」

小町「……そっか〜さーちゃんはいらないのか〜。じゃあこれは結衣さんにあげようかな〜」

沙希「う、それは……」

小町「雪乃さんでもいいかな〜」

沙希「うぅ……」

小町「いろはさんでも…」

沙希 「小町の意地悪……!」 °(・д・。)°.

小町「べ、別に意地悪じゃないもん!ただ…このままじゃホントにどっかいっちゃうよ……?」

沙希「……うん」

小町「とりあえずこれはあげるから!頑張ってね!」

沙希「……うん」

小町「あ、そういえばその『エセコイ』っていう映画よく二人の境遇に似てるから、」

小町「チケットを渡せば、ほぼ告白もできるという優れものだよ!」

沙希「は、無理無理やっぱ渡せないってば!///」

小町「も〜しっかり!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

沙希「(いつ渡そう………)」ハァ

雪乃「それじゃあ今日の部活はこの辺で終わりにしましょうか」

結衣「うん!またね〜みんな!」

雪乃「ええ」

八幡「じゃあな」

沙希「…………」

八幡「……沙希?」

沙希「えっ!?な、なに」

八幡「なにじゃねーよ、ほら帰るぞ」

沙希「う、うん………」


本日分はこれで終了です!
短めの予定なので最後までお付き合いいただけると嬉しいです

とりま乙
期待してるで

白羽の矢ってそんな使い方するっけ

乙です

>>19
白羽の意味素で知らんのやろ
可哀想だから流したり

矢面に立たされると混同してた………お恥ずかしい

サキサキの存在で八幡が完全に別人化してますわな

乙 期待

それでは本日分投下します…
完結までいけそう……?笑


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

沙希「…………」

八幡「どっか寄ってくか?」

沙希「いい」

八幡「そうか」

八幡「なんかあったのか?」

沙希「なにもないって」



八幡「嘘つけアホ、顔に出てるぞ」

沙希「そんなの分かんないでしょ!」

八幡「分かるわ、何年の付き合いだと思ってるんだ」

沙希「今そういうこと言うな!」

八幡「どういうことだよ……」

沙希「……………」

八幡「まぁオレじゃなくても誰か頼った方がいいぞ」

沙希「……そこは大丈夫、そういうんじゃないから」

八幡「そんな女々しい姿はらしくないからな」

沙希「あたし女なんだけど」イラッ

八幡「そういやそうだったな」

沙希「…………」

八幡「…………」

沙希「じゃあ、あの、さ」

八幡「なんだよ?」

沙希「その……」

八幡「………?」

沙希「え、映画に………」

八幡「声小さくて聞こえないんですが……」

沙希「映画に一緒に行きたい……」

八幡「別にいいけど」

沙希「(言った…言ってしまった…アイツの返事は…って、え?)」

八幡「ん?」

沙希「いいの……!?」

八幡「まぁ、あんま外は出たくないが暇だしな」

沙希「そ、そう…」

八幡「で?結局なにを思いつめてたんだよ?」

沙希「え」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

沙希「小町助けて」

小町「そんなことが…!女の子と目があっただけで勘違いしそうになるお兄ちゃんがさーちゃん限定で超鈍感になるなんて…!」

沙希「そういえばアイツと映画くらい何回か観てる…」

小町「むむむ、我が兄ながら強敵……!」

小町「こうなったらデートで攻めまくるしかないよ、さーちゃん!」

沙希「そんなことできないってば……」

小町「普段やってないことをやらないとお兄ちゃん気づかないよ!!」

沙希「た、たしかに……」

沙希「でもどうすれば…」

小町「そこは小町にお任せあれ!」

小町「たとえば……………



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

沙希「お、おまたせ」

八幡「おう」

八幡「にしてもなんで現地集合なんだ?家となりだし一緒でよかったんじゃないか?」

沙希「べ、別にいいでしょどっちでも」

八幡「まぁそうだが」

沙希「それよりなんか言うことないの」

八幡「服か?いつもと違うな。女の子っぽいっつーか。そのスカートとか新しく買っただろ?」

沙希「み、見すぎ!キモい!///」

八幡「ひでぇ…普段から私服見てればそりゃなんとなく覚えるだろ」

八幡「まぁ…なんだ」

八幡「似合ってるよ」

沙希「…………!//」

八幡「城廻先輩が着そうな服だな」

沙希「は?」イラッ

八幡「いや、褒め言葉だからな?」

沙希「それが褒め言葉なんだ、ふーん」

沙希「あんた城廻先輩みたいなのが好きなんだ」

八幡「別にそうは言ってねぇだろ」

八幡「なんか機嫌悪くなってませんか」

沙希「なってない!」

八幡「なってる……」

沙希「ホントあんたデリカシーない……!」

八幡「沙希が着るからいいんだぞ」

沙希「……そういうこと今さら言っても無駄だから!さっさと行くよ」

八幡「(明らかに足取りが軽くなった……言ってみるもんだな)」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

八幡「もしかしてけっこう時間ヤバくないか?」

沙希「たしかに…」

八幡「つってもこの人混みじゃ思うように前に進めん…」

沙希「そ、そうだね…」

八幡「なんだよ」

沙希「手を…」

沙希「手を繋げば速く進めるかも…というか…///」

沙希「……ごめん今のやっぱ忘れて」

八幡「………………」

ギュッ

沙希「…………!///」

八幡「…………」

沙希「………………」ドキドキ


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

八幡「なんとか間に合ったな…」

沙希「じゃあ観ようか」

八幡「あぁ」

沙希「あっ………」

八幡「(手を離したら露骨に残念そうな顔するのやめてもらえますかね…心臓に悪くて耐えられん………)」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

八幡「座り疲れた」

沙希「おもしろかった?」

八幡「……あぁ、よくできた映画だったと思うぞ」

沙希「そっか、なら…よかった」

沙希「(こ、このまま告白……!?)」

八幡「(さて、これからどうすべきか……)」

機種依存文字やめろぶっとばすぞ

~~~も変換できねえのかしね

八幡「(いくらモテない俺でもこんだけされればさすがに勘違いのしようがない。完全に役満だ)」

八幡「(このまま黙っててもおそらく沙希がなんらかのアクションを起こすだろうが………)」

八幡「(いや、それはあんまりだ。こんだけ立派なお膳立てしてもらったんだ、最後くらい男を見せねば)」

八幡「なぁ沙希」

沙希「は、はい!」

八幡「突然で悪いが…」

八幡「ずっと前から……もういつからか覚えてないくらい前から……」

八幡「沙希のことが好きだった」



八幡「オレと…付き合ってほしい」

沙希「は…えっと……え?//」

八幡「…………(はぁ…言った…)」

沙希「ホントに…ホントに……!?」

八幡「ここで嘘はつかねーよ……」

沙希「あ…あたしも…」

沙希「あたしも好き…!あんたことが、八幡のことがどうしようもないくらい好きなの……!」

八幡「じゃあ……」

沙希「あたしを…八幡の恋人にして…ください」

八幡「……………」

八幡「………喜んで」

八幡「(オレ頑張ったぁぁぁぁぁぁ)」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

小町「いや〜〜心配いらなかったみたいですね!まさかお兄ちゃんの方から告白するなんて!」

八幡「男らしいだろ」

小町「調子乗らない!実質はさーちゃんが告白したみたいなものでしょ!甲斐性なし!チキン!尻ごみぃちゃん!」

八幡「尻ごみぃちゃんは酷すぎだろ……」

八幡「あれでも俺なりに気を遣ったんだよ、すげぇなんか言いたそうにしてたし」

沙希「ははっ……でもあの時は…かっこよかったよ」

沙希「あたしが土壇場で素直になれなくて…どうしようかと思ってたから」

小町「うわ〜ベタ惚れだ〜」

沙希「………//」

八幡「そろそろ行くぞ」

沙希「うん」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

八幡「なんか柔らかくなったよな、沙希」

沙希「は?それどういう意味」

八幡「いや、素直になったっつーか。今思えば付き合う前のアレは照れ隠しだったのかもな」

八幡「どんだけわかりづらい照れ隠しだよ」

沙希「うっさい///」

八幡「それが今やこうして俺にもたれかかってるんだから驚きだよな」

沙希「………いいでしょ、別に」

沙希「それとも今のあたしは嫌い?」

八幡「いや、愛してるぜ沙希」

沙希「なにそれ」

八幡「なんか言わなきゃいけない気がしてな」

八幡「伝わったか?」

沙希「ぜんっぜん、まったく」

八幡「えぇ……」

沙希「だから…もっとちゃんと伝えてよ」

八幡「(こいつ……この距離で目を閉じやがった……!)」

八幡「………………」



八幡「ね、眠いなら帰るぞ、うん」

沙希「ちょっと!そこはさぁ…男らしくさぁ……!///」

八幡「き、機が熟したらな」

沙希「このヘタレ……彼女にも手出せないとかホントない…!」

沙希「この尻ごみぃちゃん」

八幡「やめてくれ…やめてください…」

沙希「不安になりそうかも………」

八幡「善処します…」

沙希「じゃあ、いつあたしのファーストキスもらってくれるか決めて」

八幡「えぇ……決めづらいんだが…」

沙希「…………! 」

沙希「八幡なんか隠し事してるでしょ」

八幡「……バレた?」

沙希「幼馴染だからね」

沙希「まさか浮気…とか…!?」

沙希「許さないよ」

八幡「待て待て待て違うって、こえぇからやめてくれ」

沙希「じゃあなに」

八幡「その…大変言いづらいんですが…」

沙希「もったいぶらないで言ってよ」

八幡「実は……沙希さんはもうファーストキスを経験しておられまして…」

沙希「………??」

沙希「意味がわからないんだけど」

八幡「その…ですね…沙希さんと恋人になったのに浮かれて…」





八幡「ウチのソファで昨日お昼寝されている時に…」

沙希「……へ?」

沙希「…………はぁ!?////」

八幡「面目ない………」

沙希「い、意味わかんない!/// 」

沙希「あたしの返せ!///」

八幡「そう言われましても…」

沙希「あんた……………!」

沙希「…………………」

沙希「八幡」

八幡「……なんでしょうか」

沙希「やっぱりキスして、今すぐ」

八幡「えぇ……拒否権は…?」

沙希「あるわけない!それと…」

八幡「まだあんのか……」




沙希「ね、寝てた時よりちょっとだけ深くして………」


おわり!

お見苦しいものをお見せいたしました…
でも最後まで読んでいただいてありがとうございました!

サキサキ難しすぎる…精進します

いやいや,ここからだろ!
乙です

乙 尻ごみぃちゃん

コメ感謝です!

依頼出します

乙です

そして気付く、比企谷宅近くの電柱の影に佇む、鋸装備の黒髪ロングヘアーの
スレンダーシルエット

少女Aがいないというだけで神のような作品です

乙!
サキサキは良いね!

いやまて
続き読みたいぞ

まぁなんだ乙!

乙でした
学校で戸塚が嫉妬するほど
イチャコラする場面を
描いてもええんやで。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年04月19日 (火) 18:36:15   ID: RRNBuY0D

こんな幼馴染がいたら、人生どんだけバラ色か・・・
別キャラも楽しみに待ってます!

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