オーク「あと何人殺せばいい」(6)

オーク「五飛…」

俺の名はオーク。
職業、女騎士専門の処刑人。
どこから来たのか
どんな罪を犯したのか
一切の情報を知らされず
ただ、連れてこられた女騎士を斬首するのが俺の仕事だ。

奴等は死に際に決まってある台詞を吐く。
「くっ、殺せ!」
聞き飽きるほどに聞き飽きた。
奴等はどいつもこいつも同じ脳みそをしてやがるらしい。
あばずれが。
言われなくても殺すさ。
それが仕事なんだから。

しかしいつ聞いても苦笑いしてしまう。
今からお前を殺すと
順をおって懇切丁寧に説明しているのに
出てくる言葉が
「くっ、殺せ!」
なんだから。

殺しますよ?の回答が殺せ!な訳で。
お前フリーザに対しても同じ事言えんの?って
いっつも思う。

あぁむしゃくしゃしてきた。
こんな日は
連れてこられた女騎士を七人ばかり重ねて
一気に斬るに限るな。

つい最近手に入れた異国の剣を試してみるか。
刀身は細いが実に美しいんだよなぁ。
俺にこれといった趣味は無いが
処刑用の剣の収集だけは
止められないのだ。

コンコン

若オーク「オークさん、朝の分そろそろ来ますよ」

オーク「おっ、了解。今行くわ」

チャキッ

オーク「確か、カターナとかいったかな。使うのが楽しみだ」

ズリ…ズリ…

オーク「五飛…俺はあと…何人殺せばいい…?」

【完】

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