結衣「ちょっと!何で先行くし!」
八幡「お前…今日は三浦たちと弁当食べるんじゃないのか?」
結衣「確かに優美子たちと食べる予定だったけど…優美子がヒキオの所に行きなって言ってくれたから」
八幡「三浦の奴…余計な気を回しやがって」
結衣「じゃあ一緒に屋上行こ?」
八幡「距離近くないですかね?そんなにくっつかなくても…いいと思うんですけどね。」
結衣「それくらいいじゃん!私たち、付き合ってるんだから!」
八幡「お前は視線に慣れてると思うけど、ボッチの俺はこの視線で死にそうになるんだよ。彼女だったらそのくらい察しろよ」
結衣「まだボッチとか言ってるの!?ヒッキーももうリア充でしょ?だって…私っていう彼女がいるんだから…」
八幡「何照れてんだお前…?」
結衣「うるさい!うるさい!」
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結衣「ヒッキー、今週の土曜とか暇?」
八幡「オンラインゲームのイベントで忙しい。お前とデートする暇はない。」
結衣「はっ!?何それ酷くない!?彼女よりオンラインゲームの方が大事なわけ?」
八幡「お前、土曜に限らずほぼ毎日何らかの形でデートしてるだろう。だから無理に休日まで…」
結衣「ヒッキーはさ、その私と付き合って本当に良かったのかな…?」
八幡「すまん…何か気に障ったか?」
結衣「その…何ていうかいっつも私がはしゃいでるだけでヒッキーは楽しくないのかなぁ…なんて」
八幡「バカだなお前…お前とデートするのが嫌だったら、どんな理由をつけてでも人生同様、逃げ続けるぞ?」
結衣「ちょっと!これからも人生逃げ続けるつもり!?ぜーったいにダメだからね!」
八幡「まぁ…そのなんだ…俺も楽しいからな?ただボッチだから表現するのに慣れてねぇんだよ。」
結衣「本当に…?」
八幡「土曜、映画でも行くか…?それとも遠距離デートとかか?」
結衣「遠距離デートってなんだし!」
八幡「LINE」
結衣「それデートって言わないし!ただの会話だし!」
八幡「まぁそれは冗談だ。実は見たい映画があるんだが、流石に男一人で行くのも恥ずかしい映画だしな。小町を誘ったら、お兄ちゃんと映画に行く事はもう永遠にないって言われちまったしな」
結衣「消去法で私なんだね…ちょっとショックかも…!」
八幡「そのなんだ…そういう事じゃねぇんだよ。こういう遠まわしな言い方じゃねぇとお前を誘う事が出来ねぇんだよ」
結衣「ヒッキーの面倒臭い思考回路は変わらないんだね…でも何かわかってきた気がする。」
八幡「分からんでいい。俺を理解出来るのは俺だけだ。」
結衣「でも理解しようとするのは私の勝手だよね?」
八幡「はいはい…どうぞご自由に」
結衣「そろそろ時間だ!教室、戻ろっか?」
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