ココア「はいこれ! 結婚式の招待状」
ココア「ぱーっとぱーっと晴れやかに開催するから皆来てね」
チノ「あ、あのっ!」
ココア「どうしたのチノちゃん」
チノ「聞いてません......けど......」
ココア「今言ったよー」
チノ「えっ、その、お相手は......?」
ココア「地元の友達でね、中学生の時からお付き合いしてたんだけど」
ココア「お互い結婚できる歳になったから結婚しよってことになったの」
チノ「そんなの......聞いてませんよ......」ウルッ
ココア「......」
ココア(ドッキリだけどね!)
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ココア(今日はエイプリルフールだってことにチノちゃんは気づいてないみたいだし、もう少しチノちゃんの反応を楽しんじゃおうかな!)
ココア「本当は出来ちゃった結婚なんだけどね」
チノ「えっ」
チノ「いつのまに......」
ココア「ここだけの話、本当は違う人との赤ちゃんなんだけどね」
チノ「は?」
ココア「誰も気づいてないみたいだし」
ココア「本当のお父さんは一夜限りの人だったからさ」
ココア「元々の彼に責任をとってもらおうと思って」
チノ「最低じゃないですか!」
ココア「でも相手は自分の子だって思ってるんだよ?」
ココア「それなのに突然本当のこと言って結婚式を台無しにしちゃうほうが可哀想だよ!」
チノ「ココアさん......本当にしょうがない人だったんですね......」
ココア(調子にのりすぎて凄く軽蔑されてる気がするよ......)
ココア(挽回しないと......)
ココア「でも私はチノちゃんも大好きだよ!」ギュー
ココア(どうだ!)
チノ「離れてもらってもいいですか?」
ココア「えっごめん」
チノ「他の人たちには話したんですか?」
ココア「いやーまずはチノちゃんにって思って......」
チノ「皆さんにも正直に話しましょう」
チノ「そうすればココアさんも自分の罪の大きさに気づくはずです」
ココア「そ、それより!」
ココア「チノちゃんは私が結婚したらどう思う?」
チノ「そうですね......」
チノ「話を聞く限り長続きはしないと思います」
チノ「だから結婚はしないほうがいいかと」
ココア「結婚したら家も引っ越さなきゃ」
チノ「そうですね」
チノ「おめでたいので引越し費用はうちで賄えると思います」
ココア「ち、チノちゃんは私が居なくなってもいいの!?」
チノ「いいわけないじゃないですか!」
チノ「私だってもっとずっとココアさんと一緒に過ごしたかったんですよ」
チノ「ココアさんがそんな尻の軽い人だなんて知りたくも無かったです」グスッ
ココア「チノちゃん......」
チノ「ココアさん......」
ココア「ご」
ココア「ごめんねっ! チノちゃん!」ガバッ
チノ「うぇっ!?」
ココア「全部嘘だったの! ドッキリなの! チノちゃんが私のことどう思ってるか知りたくて騙してたの!」
ココア「結婚もしないし赤ちゃんもいないしお付き合いしてる人もいないの!」
チノ「そう......ですか」
チノ「ドッキリだったんですね......よかった......」
ココア「うん......ごめんね」
チノ「ココアさんは本当にしょうがないココアさんです」
ココア「あはは、やっぱり私が結婚しちゃったらチノちゃん寂しい?」
チノ「否定はしませんけど......」
チノ「日付が私の結婚式と被っていたので」
ココア「ヴェ!?」
完
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