千夜「バレてしまったのね…私が悪の組織の一員だと・・・」 (95)

千夜「仕方ないわね…チノちゃんには悪いけど・・・ここで消えてもらうわ!」ファサッ

魔法少女チノ「そんなこと…絶対にさせません!!」バッ

魔法少女チノ「悪い人は…たとえ千夜さんでも許しません!」

魔法少女チノ「カフェラテ☆カフェモカ☆・・・」クルクル

千夜「『黒き宝石の奔流』」ザァァァァーッ ドロドロドロッ

魔法少女チノ「!!!」

魔法少女チノ(そんな…私の魔法があの小豆に一瞬で・・・)

千夜「隙だらけよ♪」

千夜「『封じられた白き月』」ババババッ

魔法少女チノ(今度は白玉!)

魔法少女チノ「っ!」ベチャベチャ

魔法少女チノ(身動きが取れません…)ヌチャヌチャ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1459361708

千夜「止めね…『深緑の毒の霧』」モワモワァ

魔法少女チノ(アレを吸うとまずいですっ)ムグッ

千夜「うふふ・・・いつまで耐えられるのかしら…」

魔法少女チノ(私はこんなところで倒れる訳にはいかないんです…)ムグムグ

魔法少女チノ(ココアさんを…みんなを守らないと・・・)

千夜「苦しそうね・・・でももういいのよ?息を吸ってしまえば楽になれるわ」

魔法少女チノ(もう・・・げんか・・・・・・)スゥッ

魔法少女チノ(…意識が遠のきます・・・)ゴホッゴホッ

魔法少女チノ(ごめんなさい・・・ココアさん)バタッ

チノ「」シュンッ

千夜「あらあら…変身が解けちゃったのね」ダキッ

千夜「どっちでもいいわ…私の狙いはチノちゃんじゃないもの・・・」コツコツ

千夜「ココアちゃん待っててね…すぐに私達の愛を教えてあげるわ・・・」ギィーッ

パタンッ

・・・

【ラビットハウス】

ココア「はぁ…チノちゃんどこいっちゃったんだろう・・・」

ココア「朝から何処かに出ていったっきり帰って来ないし…もう夕方なのに」

ピロリン♪

ココア「あっ…メールだ」

ココア「もしかしてチノちゃんかなっ!?」カチカチ
......................................................

〘 from 千夜 〙

〘チノちゃんを返して欲しければ1人で甘兎庵に来て〙
......................................................

ココア「千夜ちゃんったらまた変なこと言って・・・」

ココア「!!」

ココア「そんな…これ、チノちゃんの画像…?」

ココア「縛られてる・・・」フルフル

ココア「千夜ちゃんに電話しないと」カチカチ

prrr…

千夜『もしもしココアちゃん?』

ココア「千夜ちゃん!!あれはどういうことなの!?」

千夜『…文章の通りよ。従わないならチノちゃんの安全は保証できないわ。』

ココア「どうしてこんなことするの!?チノちゃんは大丈夫なの!?」

千夜『待って…今声を聞かせてあげる…』

チノ『ココアさん逃げてください!!わた…』

千夜『余計なことは喋っちゃダメよ?』

千夜『とにかく…1人で甘兎に来て。そうすればチノちゃんは開放してあげるわ。』

千夜『それじゃあ、甘兎庵で会いましょう。待ってるから。』ツーツーツー

ココア「…」

ココア「千夜ちゃん…どうして・・・」グスッ

・・・

【甘兎庵】

バタンッ!

ココア「千夜ちゃん!!どこに居るの?」キョロキョロ

千夜「私はここよ、ココアちゃん」

ココア(レジの下に…階段?)

千夜「ついてきて。」コツコツ

ココア「…」コツコツ

【甘兎庵地下】

千夜「ここよ、入って。」

ココア(甘兎庵にこんな場所が…)ガチャリ

ココア「…チノちゃん!!」ダッ

チノ「…!」ムグッムグッ

ココア「待っててね…今外してあげるから」

ココア「ちょっとだけ痛いけど我慢してね」ビリッ

チノ「ぅっ…」プハァッ

チノ「ココアさん・・・」

チノ「どうして来てしまったんですか!逃げてくださいと言ったはずです!!」

ココア「えへへ・・・ごめんね、チノちゃん」

ココア「でも大切な妹が危険な目に遭ってるんだから…お姉ちゃんとしては黙ってられないよ」シュルシュル

ココア「よし、ロープも解けたよ。」

チノ「ココアさん・・・」

千夜「感動の再会は終わったかしら?」

ココア「千夜ちゃん…」ギリッ

ココア「チノちゃんにこんなことするなんて…千夜ちゃんの考えが全然分からないよ…」

ココア「わたし、千夜ちゃんとは親友になれたと思っていたのに…全部私の勘違いだったの?」

千夜「いいえココアちゃん、ココアちゃんは私の一番の親友よ?」

ココア「ならどうしてこんなことするの!?」

千夜「ココアちゃんが好きだからよ。」

ココア「…え?」

千夜「ココアちゃんがどうしようもなく好きなの…親友なんかじゃ物足りない位に。」

千夜「ココアちゃんを独り占めしたい。ココアちゃんに私だけ見て欲しい。」

千夜「今は叶わないけど」ボソッ

チノ「そんなこと…許されると思っているんですか?」

千夜「チノちゃん…あなたには関係ないわ、今は少し眠っていなさい。」

千夜「『深緑の毒の霧』」モアモアァ

チノ「…」クラッ パタッ

ココア「!」

ココア「チノちゃん!!」ユサユサ

ココア「チノちゃんに何をしたの!?」

千夜「心配しないで、少し眠ってもらっただけよ。」

千夜「ココアちゃんに良いことを教えてあげる。」

千夜「私もチノちゃんもね、魔法使いなの。今使ったのは魔法のほんの一部。」

ココア「…?」

千夜「わけが分からないって顔ね。」

千夜「でも今はそれでいいの。」

千夜「すぐにココアちゃんも私達と同じになれる…」

千夜「そしてその後で、私とココアちゃんは一つになるの。」

千夜「そのためなら何だってするわ…何を犠牲にしても、ココアちゃんだけは譲らない。」ギラッ

ココア「…」ゾクッ

ココア「千夜ちゃんがそこまでわたしのこと想ってくれてるなんて思ってもなかった…」

ココア「でも・・・千夜ちゃんの考えは絶対間違ってるよ!!」

千夜「間違いでもいいの。ココアちゃんが手に入るなら、それは間違いでも何でもない。」

千夜「これ以上は無意味ね…ココアちゃん、私と一緒に来て。」

千夜「『深緑の毒の霧』」モアモアァ

ココア「!!」クラッ

ココア(…どうして眠くなっ・・・)バタンッ

千夜「…眠ったわね。」

ココア「…」スゥ…スゥ…

千夜「ようこそ、ココアちゃん・・・」

・・・

千夜「ココアちゃんを捕らえたわ」

千夜「約束通り、ココアちゃんは私に任せてもらうわね。」

??「わかりました。でもその前に…」

千夜「・・・どうしてもそれをしなくちゃダメなの?」

??「もちろんです♪」

千夜「私以外の人なんて・・・」

??「こちらもそういう約束ですから…」

??「それにこれをしないと…能力を与えることもできませんからね・・・」

千夜「…それもそうね・・・」

千夜「いいわ、貴方に譲ってあげる。」

??「ありがとうございます♪」

【ラビットハウス】 夜

カランカラン

チノ「…」トボトボ

タカヒロ「おかえり。」

チノ「…」ウツムキ

タカヒロ「話はさっきオヤジに聞いたよ。」

ティッピー「チノ、すまんかったな。あの場ではああするしか無かったんじゃ」

チノ「いいんです。二人同時に捕らえられてしまうのが最悪のパターンでしたから。」

チノ「全部私の力不足のせいです。そのせいでココアさんが…」

チノ「ココアさん…」ポロポロ

タカヒロ「チノ…」ヨシヨシ

タカヒロ「悲しいのは分かるが泣くのは後だ。今はココア君を見つけることが何より重要だからね。」

チノ「はい…」

タカヒロ「俺も可能な限り情報を集める。チノも何か分かったらすぐに伝えてくれ」

チノ「わかりました。」

・・・

ココア「…」パチッ

千夜「あらココアちゃん、もう目が覚めたのね。」

ココア「…千夜ちゃん?」ズキッ

ココア(頭が痛いし…体も思うように動かないよ・・・)

ココア「…チノちゃん!!」バッ

ココア「チノちゃん!チノちゃんはどこなの!!」キョロキョロ

ココア「あうっ!」ズキッ

ココア「…うぅ」ズキズキ

千夜「起きて早々チノちゃんの心配だなんて…妬いちゃうわ」プクーッ

千夜「でもそんなところも好き。」チュッ

ココア「…千夜ちゃん!いきなり何して・・・」

千夜「何って…キスに決まってるじゃない」チュッ

ココア「…んんっ・・・ぷはぁっ」ハァハァ

千夜「ココアちゃん…ココアちゃん・・・」チュッ チュッ

ココア「千夜ちゃんっ…やめ・・・」

千夜「あの女の分までしっかり上書きしておかないと・・・」チュッ

千夜「わたしのココアちゃんだもの・・・」

ココア「千夜ちゃん・・・」

ココア「こんなこと…もうやめてよ・・・」

千夜「そんなこと言って…素直じゃないのね」クスッ

千夜「もう止められないの…」ボソッ

千夜「能力が身体に馴染むまで…しばらくは身体の自由は効かないわ。」

千夜「だからその間…ココアちゃんに私の愛を分かってもらおうかしら。」

千夜「きっとすぐに受け入れてくれるはずよ…だってココアちゃんは私のことが大好きなんだから。」

千夜「夜は長いわ…一緒に溶けて…ドロドロになって混ざり合う。」

千夜「私とココアちゃんは一つになるのよ。」

今日はおしまい。
4/1には完結するはずです。はず。

昨日の夜投下しようとしたら昼になってた。何を言ってるか(ry
というわけで書き溜め投下します。

・・・

【ラビットハウス】 朝

チノ「…ぅぅ」

チノ「…」パチッ

チノ「朝です…」

チノ「ココアさんのいない朝…いつぶりでしょうか・・・」

チノ「ココアさん…」

チノ「私にもっと力があれば…ココアさんが連れ去られることは無かったのに…」

チノ「ココアさんを守れるだけの力が・・・」

?「力が欲しいか」

チノ「…!」

?「何者にも負けぬ圧倒的な力。貴様はそれを望むか。」

チノ「…どこから」キョロキョロ

?「我は此処だ、下を向け。」

チノ「…」ハッ

チノ「…あんこ?」

あんこ「あんこ…か。まあ良い。」

チノ「どうしてあんこが喋って…」

あんこ「お前の叔父も言葉を話せるだろう。それと同じだと思え。」

あんこ「そんなことはどうでも良い。貴様はココアとかいう娘を救いたいのだろう?」

あんこ「我ならば貴様にそれだけの力を与えられる。相応の代償を支払ってもらうがな。」

チノ「代償…?」

あんこ「ああそうだ。全てが片付いたら貴様の魔法を頂く。」

チノ「なっ…」

あんこ「魔法とは本来この世界に存在しない力。あってはならない力なのだ。」

あんこ「我はその力を回収し、在るべき所へ戻すためこの世界に来た。」

あんこ「まさか転生先がこんな小動物だとは思いもしなかったが…まあ良い。」

あんこ「我は来るべき日に備え監視を続けた。そして来たのだ、魔女狩りの時が。」

あんこ「元凶は最初から分かっていた。青山と言う女だ。」

チノ「…そんな、青山さん!?」

あんこ「なぜ奴があれだけの魔力を持っているのかは分からん。」

あんこ「奴はまず宇治松千夜に魔力を分け与えた。」

あんこ「そして次がココアだ。」

チノ「ココアさんも魔法少女に・・・」

あんこ「正確には魔女だ。貴様の魔法とは性質が異なる。」

あんこ「魔法少女は白魔術を、魔女は黒魔術を使う。」

あんこ「白と黒は決して相容れない。つまり貴様とココアは敵同士ということだ。」

チノ「そんな・・・」

あんこ「案ずるな。全ては青山を倒せば元通りになる。」

あんこ(そう簡単にはいくまいが…)

・・・

千夜「ふぁぁっ…」ウトウト

ココア「千夜ちゃん」ユサユサ

千夜「ぅんん…」ウトウト

ココア「ちーやーちゃーん」ユサユサ

ココア「千夜ちゃんったら…お寝坊さんだねぇ・・・」

ココア「眠り姫には王子様の口づけが必要だよね」チュッ

千夜「…!」パッ

千夜「…ココアちゃんっ!」ガバッ

ココア「あ、やっと起きたね。おはよう千夜ちゃん」

千夜「朝から大胆なのね…」

ココア「そうかな?恋人同士ならこれ位普通だよ?」

ココア「千夜ちゃん今日もかわいいね」チュッ

千夜「んっ…」カァァ

千夜「ココアちゃん…いま恋人って・・・」

ココア「まだ寝惚けているのかな?昨日あんなに愛を確かめあって…」

ココア「何回も好きって言ってくれて…」

ココア「それでね、私気づいたんだ。」

ココア「千夜ちゃんだけが、私のことを信じて、愛してくれるんだって。」

ココア「私もその気持ちに応えなくちゃ…」

ココア「それでね…」

ココア「私達は一つになったんだよ。」

千夜「ココアちゃん…嬉しいっ!!」ギュッ

ココア「ごめんね、今まで千夜ちゃんの気持ちに応えられなくて」ナデナデ

千夜「いいのよ…思い出ならこれからだって一緒に作っていけるわ」ギュ-ッ

千夜「でも本当に嬉しいっ!まるで夢みたい・・・」

ココア「夢じゃないよ…これは全部本物の世界。」

ココア「本物だから時が流れて…いつか終わっちゃう。」

ココア「そんなの嫌だなぁ…千夜ちゃんと、もっと、ずっとこうしてたいのに。」

ココア「このまま時が止まってしまえばいいのになあ・・・」

千夜「・・・止めましょう。」

ココア「えっ?」

千夜「このまま時間を…永遠に止めるの」

ココア「そんなこと…」

千夜「できるわ!」

千夜「青山さんは確か時間を巻き戻す魔法の研究を続けていたわ…」

千夜「それを応用すれば…きっと時間を止める魔法も創ることができる。」

千夜「確証はないけど…」

ココア「じゃあ青山さんを倒せば…」

千夜「ええ、だけど一筋縄では行かないでしょうね…」

ココア「大丈夫だよ!私と千夜ちゃんならどんな敵だって一撃だよ!!」

千夜「…そうね」クスッ

ココア「千夜ちゃん…ずっと一緒だよ?」ギュッ

千夜「ココアちゃん…もちろんよ…」ギュッ

ココ千夜「んっ…」チュッ

書き溜め終わり
4/1中には終わりそうに無いですorz

間が空いてしまい申し訳ないです。
エイプリルフールとかもう関係なくなってますがどうかお付き合い下さい。

・・・

【ラビットハウス】

チノ(ココアさんが連れ去られてからもうすぐ1週間です…)

チノ(その間に何も手掛かりを見つけられていません…)

チノ(甘兎庵も臨時休業の貼り紙…2人は何処にいるのか・・・)

リゼ「チノ?おーいチノ」

チノ「はっ、はい」

リゼ「話聞いてたか?」

チノ「えっ…すいません、ちょっと考え事を」

リゼ「ココアがいないラビットハウスなんて久しぶりだなー」

リゼ「しかし何も言わずに突然実家に帰るなんて…ちょっと心配だよな。」

チノ「きっと大丈夫ですよ。春休みのだけですし。」

チノ「ココアさんが突拍子のないことはいつものことです。」

チノ(リゼさんには実家に帰ったと嘘を言いました。)

チノ(これ以上誰も巻き込まない為にも必要な嘘です。リゼさんごめんなさい。)

ガチャ

タカヒロ「チノ、ちょっといいかい?」

チノ「…はい。」

チノ「リゼさん、少し店番をお願いしていいですか?」

リゼ「ああいいよ、任せてくれ。」

チノ「ありがとうございます。」

パタンッ

チノ「それで、話というのは…」

タカヒロ「ああ、青山君の居場所が分かったよ」

タカヒロ「シャロ君の家の地下だ」

タカヒロ「あんこ君の情報でね、青山君が家に入るところを見たらしい。」

チノ「そんなところに…盲点でした。」

チノ「ということはシャロさんも既に…」

タカヒロ「ああ、あちら側の可能性が高いな。」

ティッピー「だとするとちと厳しいの、数の差が大きすぎるわい。」

チノ「確かに...1対4ではどうしようもありませんね・・・」

タカヒロ「何を言うんだチノ。俺は数に入っていないのかい?」

チノ「えっ?」

タカヒロ「これでも元軍人だ、足手まといにはならないさ。」

チノ「それはもちろん知ってます。ですが相手は魔法使いです。未知の力を使う相手にお父さんが出来ることは何も無いんですよ。」

タカヒロ「それは…娘の危機を黙って見ていろと言う事かい?」

チノ「そうです。その方がお父さんを危険に晒すよりはるかにマシです。」

チノ「シャロさんの家へは私一人で行きます。」

タカヒロ「チノがそう言うなら...俺はこれ以上何も言わない。」

タカヒロ「みんなを頼んだよ。」

チノ「ありがとうお父さん。行ってきます。」

タカヒロ「ああ、気をつけて。」

・・・

タカヒロ「リゼ君。今日は少し早いけどお客さんも居ないから、もう上がって大丈夫だよ。」

リゼ「あ、チノの親父さん。チノはどうしたんですか?」

タカヒロ「チノは急用があってね、出かけていったよ。」

リゼ「そうなんですか」

タカヒロ「さ、着替えておいで。後は俺に任せてくれ。」

リゼ「わかりました...」パタン

・・・

【シャロ宅】

バタンッ!

魔法少女チノ「木組みの街の平和を乱す悪い人は、私達が許しませんっ!」

魔法少女チノ「魔法少女チノ、華麗に爆誕ですッ!!」

シャロ「ぴゃっ!ちょっと!いきなり入ってきて何なのよもう!!」

魔法少女チノ「青山さんはどこですか?答えてください!」

シャロ「...」フゥ

シャロ「あら、気づいていたのね。青山さんならこの下に居るわ。」

シャロ「もっとも今頃はココアと千夜相手に戦ってる最中だろうけど。」

魔法少女チノ「なっ...!仲間割れですか?」

シャロ「さあ?私は2人の計画に乗っただけだもの。」

シャロ「あなたと青山さんを倒せば、リゼ先輩を私の物にできる...ってね。」

魔法少女チノ「あの2人は一体何をしようとしているんですか!?」

シャロ「そこまでは知らないわ。とにかく、私に与えられた任務はここであなたを倒すことよ。」スチャッ

魔法少女チノ(吹き矢…?)

シャロ「覚悟なさい。一瞬で天国に連れて行ってあげる。」

シャロ「いくわ!!」プッ!

魔法少女チノ(速いっ!)カキン!

シャロ「...!」プッ! プッ!

魔法少女チノ(くっ...)キン! キン!

シャロ「あははっ!」プッ! プッ!

魔法少女チノ「『ラビットジャーンプッ!!』」ピョーンッ!

魔法少女チノ「...」スタッ

シャロ「防戦一方ね、無駄な抵抗はやめた方がいいわよ。」ニヤリ

魔法少女チノ「くぅ…」

あんこ(何をしておるのだ、倒そうと思えば一瞬で倒せるだろうに。)

魔法少女チノ(シャロさんを傷つける訳には行きません。隙を突いて気絶させます。)

あんこ(悠長な事を...一体誰が隙を作るというのだ。)

魔法少女チノ(それは…)

魔法少女チノ(とにかく何とかします!集中するので黙っていてください!)

あんこ(…好きにせい)

シャロ「あははははっ!いつまで躱せるかしら!」プッ!

魔法少女チノ「ッ!」ピッ

魔法少女チノ「ぅぅ...」

シャロ「チノちゃんの血…真っ赤でとても綺麗よ...」

シャロ「もっと見せてもらおうかしら!」スゥゥッ


?「」バッ!

?「」ガブッ!

シャロ「マ゙ッ!!」

シャロ「ちょっ...」

シャロ「ワイルドギース!離しなさいよ!!この!!!」ブンブン

魔法少女チノ「ワイルド...ギース?」ハッ

ティッピー「チノ!今じゃ!!」

魔法少女チノ「はい!」

魔法少女チノ「あなたの荒んだ心、この1杯で癒します!!」

『カフェラテ!』

『カフェモカ!!』

『カプチーノッ!!!』

バシュッ!☆.。.:.+*:゚+。゚・*..☆.。.:*・°.*・゚・*..☆.。.:

シャロ「マ゙ーーーーーーッ!!!」

......

シャロ「リ...リゼしぇんぱい...えへへへ・・・」スヤスヤ

魔法少女チノ「成功...みたいですね。」

魔法少女チノ「ありがとう、ワイルドギース」ナデナデ

ワイルドギース「...」ペッ

あんこ「魔力を回収すれば完全に元に戻るであろう。

魔法少女チノ「そうですか...良かったです。」ホッ

魔法少女チノ「ココアさんや千夜さんも...元に戻るのでしょうか」

あんこ「精神に深く侵食していなければ元に戻るはずだ。」

あんこ「青山も...同じようにな。」

魔法少女チノ「なら急ぎましょう。一刻も早く...日常を取り戻すんです!」

魔法少女チノ「シャロさんはとりあえずベッドに寝かせておきましょう。」

魔法少女チノ「...ベッド?」

魔法少女チノ「...」グイッ

魔法少女チノ「ありました!ベッドの下に階段です。」

魔法少女チノ「ココアさん...私が必ず元に戻してみせます!」

カツン カツン

??「...」ジッ

・・・

投下終わりです。
次からもっと百合百合しますたぶん。

また間が空いてしまいましたが投下します。

・・・

【地下施設】

魔法少女チノ「しばらく歩きましたが一本道で部屋らしきものは見当たらないです。」

魔法少女チノ「それにしてもシャロさんの家の地下にこんな空間が...。」

魔法少女チノ「これは探すのに苦労しそうです...」

あんこ「いや、探す必要は無かろう。」

あんこ「あれを見ろ。」

魔法少女チノ「...!」

魔法少女チノ「人が倒れています...!」ダッ

?「...うぅ・・・」

魔法少女チノ「大丈夫で・・・」

魔法少女チノ「!!!」


魔法少女チノ「青山さん!!」

青山「......その声・・・チノさん...ですか?」

魔法少女チノ「青山さん!しっかりしてください!!!」ユサユサ

青山「私は大丈夫ですよ・・・」

青山「チノさん...どうしてここが分かったのですか......?」

魔法少女チノ「・・・シャロさんの家に入るところを見ました。」

青山「そうでしたか......迂闊でした。いつもは別の入口から入るのですが...」

魔法少女チノ「青山さん...どうしてこんなことをしたのか教えてください。」

青山「・・・」

青山「きっかけは...マスターが亡くなったと聞いたあの日から・・・」

青山「その後何度かマスターのお声を聞くことができました...」

青山「それでも日に日に後悔は増すばかりで...」

青山「もう一度会いたいと・・・何度思ったことか...」

青山「もちろん分かっていました...叶わない夢だと・・・」

ティッピー「そうじゃの...」

青山「どうしてでしょう・・・またマスターのお声が...」

ティッピー「...ワシはここじゃ。」

魔法少女チノ「おじいちゃん...いいんですか?」

ティッピー「ああ、構わん。」

ティッピー「青山、よく見ろ。ワシはここじゃよ。」

ティッピー「ティッピーの中におる。」

青山「そんな...ティッピーさんの中に...」

ティッピー「ワシはあの時確かに死んだはずじゃが...」

ティッピー「魂だけティッピーに乗り移ってしまったのかもしれんな。」

ティッピー「お前の書いた小説通り...うさぎになってしまったわい。」

青山「マスター...こんなに近くにいらっしゃったのですね・・・」ポロポロ

ティッピー「悪かったのう...お前がこんなに悩んでいたとも知らず黙っておって。」

ティッピー「家族だけの秘密にしておったんじゃ....」

ティッピー「もっと早くに打ち明けておれば...こんなことにならずに済んだのかもしれんの・・・」

青山「いえ...全ては私のせいです。触れてはいけないものに手を出してしまった・・・」

青山「魔法の存在を知ったのは一年ほど前...世界を変えられるほどの力を持っていると分かったのは少し後のことでした。」

青山「この力があればもう一度マスターに会えるかもしれない...そう思って研究を始めました。」

青山「木組みの街のバックアップもあって研究は進み...ついに見つけたんです。魔力を人工的に作り出す方法を。」

魔法少女チノ「...街全体がこの事件に絡んでいるということですか?」

青山「はい...」

魔法少女チノ「それで...魔力を人工的に生み出す方法とは...」

青山「愛情を利用します。」

魔法少女チノ「愛情?」

青山「はい。愛情は時として大きな力になります。」

青山「それを魔力に変換する装置を...私達は造り出しました。」

青山「愛情が大きければ大きいほど...強い魔力になるのです。」

青山「そして魔力を回収して溜めておく装置も...」

青山「この二つを使って私は...時間を巻き戻す魔法を生み出そうとしていたのです・・・」

魔法少女チノ「そんなこと...」

青山「強く大きな魔力があれば可能です。魔法とは常識を脱した力ですから。」

青山「ですが問題がありました。私1人の魔力ではとても足りないのです。」

青山「...そこで私は2つ目の間違いを犯しました。」

青山「千夜さんたちを利用しようとしたんです。」

青山「普段から甘兎庵に通っていた私は...千夜さんのココアさんに対する特別な想いを知っていました。」

青山「私は千夜さんを唆し、ココアさんを捕らえたら後は魔法で好きにしていい...と言って魔力を与えました。」

青山「私はココアさんのこともよく分かっているつもりでした。誰にでも訳隔てなく接するココアさんはとても愛に溢れた人です。」

青山「そして・・・ココアさんのチノさんに対する想いも...私はそれすら自分の利益のために利用しようとしました。」

青山「ですがそう上手く事は進みません。千夜さんとココアさんの愛情は私が想像したそれより遥かに大きいものでした。」

青山「大きな力が時として人格を歪めてしまうように...愛情もまた然りです。」

青山「歪んでしまった2人は暴走を始めました。」

青山「2人を止めようと思った時にはもう手遅れ...返り討ちに遭ってしまい魔力を全て奪われてしまいました・・・」

魔法少女チノ「2人はどこにいるんですか?」

青山「この先の研究室に...」

魔法少女チノ「分かりました...すぐに行かないと本当に取り返しがつかないことになりそうです。」

青山「チノさんだけで戦うのは無理です!力の差がありすぎます!!」

魔法少女チノ「...それでもやらなければならないんです。2人を救うために。」

??「話は聞かせてもらった(よ)!」

......

魔法少女チノ「リゼさん!?それにモカさん!!」

魔法少女チノ「どうしてここに...」

リゼ「バイトから帰る途中シャロの叫び声が聴こえたから何事かと思ってシャロの家に行ったんだ」

リゼ「呼びかけても返事がないから心配になってドアをこじ開けたら...」

リゼ「倒れてるシャロと階段を見つけたんだ」

モカ「私はリゼちゃんから事件の匂いを嗅ぎとって来ちゃった♪」モフモフ

リゼ「さりげなくモフモフするなっ!」

魔法少女チノ「今はそんなことしている場合じゃないです。お二人は青山さんを連れて早く逃げてください」

モカ「おや?それは聞き捨てならないなぁ」

モカ「チノちゃん1人で戦うなんて...お姉ちゃんは許さないよ!」

魔法少女チノ「ですが相手は・・・」

モカ「私の妹だもん」

魔法少女チノ「!」

モカ「魔法少女だろうと何だろうと関係ない...あの娘は私の妹なの。」

モカ「妹が道を踏み外しそうになってるのを姉が黙って見ているわけにはいかない!」

モカ「大丈夫よチノちゃん...姉に勝る妹なんていないんだから!」

モカ「ココアは私に任せて欲しいな」

魔法少女チノ「・・・」

魔法少女チノ「分かりました...」

魔法少女チノ「ですがこれだけは約束してください」

魔法少女チノ「危なくなったらすぐに逃げてください。絶対にです。」

モカ「分かったわ」

リゼ「・・・私はどうするんだ?」

魔法少女チノ「青山さんの護衛をお願いします。」

魔法少女チノ「リゼさんも同じです、危なくなったらすぐに逃げてください。」

リゼ「分かった」

モカ「ところでチノちゃん、一つ聞きたいことがあるんだけど」

魔法少女チノ「...なんですか?」

モカ「チノちゃんのその格好...コスプレか何か?すごくかわいいよぅ~!」モフモフ

魔法少女チノ(...だめだこの人)

投下終わりです。
何故か話がどんどん壮大になっていくのを何とかしたいです。

投下します
今回と次回辺りで完結の予定です。

・・・

【研究室】

魔法少女チノ「木組みの街の平和を乱す悪い人は私達が許しません!」

魔法少女チノ「魔法少女チノ!華麗に爆誕です!!」ドーン

ココア「チノちゃん...やっと来たんだ?遅すぎて待ちくたびれちゃったよ。」

ココア「これでやっと...ピースが揃ったね。」

魔法少女チノ「...何を言っているんですか?」

ココア「今から世界を創り変えるんだよ、この時間を永遠にするために。」

千夜「...正確にはこの時間を切り取って......過去と繋げるのよ。」

千夜「そうすればこの時間は永遠に廻り続けて...私とココアちゃんはずっと一緒にいられるの。」

千夜「あと足りないのは...チノちゃんの魔力だけ。」

千夜「分かるわ...チノちゃんの中に眠る大量の魔力が。」

千夜「それを集められたら...遂に私達2人の世界が完成するの。」

魔法少女チノ「そんなこと...させません!」

千夜「でもココアちゃんのお願いで...あなた達も連れていくことにしたのよ。」

千夜「私はココアちゃんさえいればいいのだけれど...」

ココア「私はみんなが大好きだから...みんなが取り残されて消えちゃうのは悲しいもん。」

ココア「みんな仲良しが一番だよ♪千夜ちゃんもそう思うでしょ?」

千夜「ココアちゃんがそう言うなら...」

ココア「でも一番はやっぱり千夜ちゃん♪」チュッ

千夜「///」チュッ

千夜「・・・んぁっ...ココアちゃんったら...チノちゃんに見せつけたいの?」

ココア「違うよ...千夜ちゃんのことが愛おしくなったから・・・」

ココア「千夜ちゃん...好きっ」

千夜「結局見せつけたいのね...」クスッ

ココア「んっ...」チュッ

千夜「ぁん...」チュプッ

ココア「好きっ...好きだよぉ...」グチュッ レロレロ

千夜「愛してるわ...」レロレロ ヂュプッ




『麺棒手裏剣!!!』ブンブン



ココ千夜「...」シュッ シュッ

ココア「...」ダッ

ココア「キスの最中に攻撃なんてマナーがなってないよ...お姉ちゃん。」

千夜「...」ダッ

千夜「もしかして...嫉妬しちゃったのかしら?」クスクス

モカ「・・・」

モカ「そうよ嫉妬よ!!何が悪いの!!!」

モカ「私だってココアとイチャイチャしたかったのに...お姉ちゃんだからと思って我慢してきたわ!」

モカ「それなのに千夜ちゃんにあっさり取られちゃうなんて...羨ましさで今にも爆発しそうよ!!」

モカ「人の妹を誑かして...ただで済むと思わないで!」

千夜「...重度のシスコンね......もう手遅れだわ・・・」

モカ「チノちゃん!やっぱりココアは任せたわ!私は千夜ちゃんにキツいお仕置きをしてあげないといけなくなっちゃったから!」

魔法少女チノ「えっ?はっ...はい......」

モカ「許さないわ...」ゴゴゴ

千夜「あらあら♪私に勝てると思っているのかしら?」

千夜「ココアちゃんは渡さないわ...」ゴゴゴ

魔法少女チノ(すごい迫力です...)




『クロワッサンボム!!』



ドーン! ドーン!



魔法少女チノ「...」シュゥゥゥ...

ココア「よそ見はダメだよ、チノちゃん♪」

魔法少女チノ「ココアさん...」

・・・

モカ「まさか千夜ちゃん相手に使う時が来るなんて思わなかったわ...」クルクル クルクル

千夜(2本の麺棒...一体どこから・・・)

モカ「保登家秘伝『麺棒二刀流』」

モカ「覚悟して...一瞬で終わらせるから!」

千夜「まるで宮本武蔵ね...いいわ!私も剣士として戦いましょう」スッ...

モカ「扇子...そんな細くて短い武器で私の麺棒に勝てると・・・」

千夜「出でよ...大太刀『ハーピーイーグル』」スラァ...

モカ(!!!)

千夜「『麺棒...そんな細くて短い武器で私のハーピーイーグルに勝てると思っているのかー』ってね♪」クスクス

モカ「ぐぅぅ・・・」ジリッ

千夜「さあ来なさい!一刀のもとに切り伏せてあげる。」

・・・

ココア「『クロワッサンボム!!!』」


魔法少女チノ「『ラビットジャンプ!!』」ピョーン


ドーン!! ドーン!!!


魔法少女チノ「ココアさん...もうやめてください!」

魔法少女チノ「こんなこと......誰も望んでません!!」

ココア「チノちゃん...それは違うよ。」

ココア「これはみんなが望んでいることなんだよ。」

ココア「例えばチノちゃんは...マヤちゃんメグちゃんのこと好き?」

魔法少女チノ「...好きですよ。」

ココア「リゼちゃんやシャロちゃんは?」

魔法少女チノ「大切な人だと思ってます。」

魔法少女チノ「千夜さんやココアさんのこともとても大切です。」

魔法少女チノ「ですが大切な人がこんなことをしているのは我慢できません。」

魔法少女チノ「だから・・・」

ココア「好き...」

魔法少女チノ「?」

ココア「好きな人と離れ離れになったらどう思う?」

魔法少女チノ「...悲しいけど・・・仕方のないことだと思います。」

ココア「そう...チノちゃんは大人なんだね。」

ココア「私は耐えられない、みんながいなくなるなんて想像もしたくないよ。」

ココア「いつか一人ぼっちになっちゃうかもしれない...それが怖いの。」

ココア「だからね...みんな一緒にずっと居られたら・・・誰も寂しくならないし悲しい思いもしないから...」

魔法少女チノ「世界を創り変えようと...」

ココア「うん・・・この気持ち...チノちゃんなら分かってくれるんじゃないかって......早くにお母さんやおじいちゃんを亡くしたチノちゃんなら。」

魔法少女チノ「分かりますよ。」

魔法少女チノ「大切な人を失うのがどれだけ悲しいことか。」

魔法少女チノ「分かるからこそココアさんは間違っていると言えるんです!出会いがあって別れがないなんて有り得ないんですよ!!」

魔法少女チノ「別れを受け入れて...乗り越えた時にまた新たな出会いがあるんですよ...私とココアさんのように。」

魔法少女チノ「ココアさんがいたから千夜さん、シャロさんとも巡り会うことができました。私達の繋がりは...ココアさんから始まっているんです!!」

ココア「私が...みんなの・・・?」

魔法少女チノ「そうです!ココアさんがいなかったら...私達はバラバラのままだったんですよ!」

ココア「・・・・・・」

ココア「もっと...」ボソッ

魔法少女チノ「・・・?」

ココア「ありがとうチノちゃん、お陰でやっと分かったよ!!」

魔法少女チノ「...ココアさん!!」

ココア「私がみんなを繋げる手の役割だったんだって・・・」

ココア「私が手を離したら...みんながバラバラになっちゃう・・・」

ココア「だから私は・・・」

ココア「この手を二度と離さない。」

投下終わりです
もう少しだけお付き合い頂けると嬉しいです。




ココア「千夜ちゃん!!!」



千夜「!!」ガキンッ!

モカ「くう!!!」ギシッ ギシッ

千夜「ふふふっ、魔力を持った私と互角だなんて...中々やるのね」ギシッ

モカ「あら、それは嬉しいわね...私もまだまだ行けるってことかしら!?」ギシッ ギシッ

モカ(互角...?そんな訳ない!千夜ちゃんはまだ実力の半分も出してないわ)

モカ(これが魔法の力...このままじゃ・・・)



『千夜ちゃん!!!!!』




『千夜ちゃん!!!!!』



千夜「・・・!?」キンッ!

千夜「どうしたの!?ココアちゃん...今良い所なのに......」

ココア「・・・」

ココア「千夜ちゃん....。」

千夜「......」

ココア「私ね、分かったの。これじゃダメだって。」

千夜「ココアちゃん...それどういう・・・」

ココア「ごめんね、千夜ちゃん。」グイッ

ココア「......」チュッ

千夜「んっ...っ!」

千夜(ココア...ちゃんっ......)

千夜(ちからが・・・ぬけ......)パタン

魔法少女チノ「!?」

魔法少女チノ「千夜さんに何をしたんですか!?」

ココア「こうやってキスをするとね...魔力を奪うことができるの。元々は青山さんの能力なんだけどね。」

ココア「これで千夜ちゃんとお姉ちゃんは闘わなくて良くなったね!」

ココア「ねっ!?お姉ちゃん!!ケンカは良くないもんね?」


ココア「私...みんなを巻き込んで・・・大変な事しちゃった......」

ココア「もう少しでみんながバラバラになる所だったよ...」

魔法少女チノ「ココアさん・・・」

ココア「チノちゃんのお陰で気づいたの。こんなの誰も望んでないって。」

ココア「ありがとう、チノちゃん。」ギュッ

魔法少女チノ「ココアさん...やっと目を覚ましてくれたんですね・・・」

魔法少女チノ「ほんとにしょうがないお姉ちゃんです」クスッ

魔法少女チノ「さあ、帰りましょう。後のことは・・・・」

ココア「」チュッ

魔法少女チノ「・・・!」

ココア「んっ...」

魔法少女チノ「」ジタバタ

ココア「逃げちゃダメだよ♪」

魔法少女チノ(どうして・・・)

ココア「ねえ気づかなかった?さっきからチノちゃん以外誰も喋ってないことに。」

チノ「...」シュンッ

チノ(声が遠く・・・)

ココア「みんなには少し早いけど......してもらったんだ・・・」

チノ(ココアさん...)

ココア「みんながバラバラにな...ないように私が繋...止めてあげる。それが私の......だから。」

ココア「時間を切り...っても繋げ......・・・」

ココア「事故に…...もしれない!病気になっちゃうかもし......い!!」

ココア「ちょっとしたことでバ......ラになっちゃう・・・離れ離れにな.........ゃう!」

ココア「こわい・・・こわいよ・・・・・・」

チノ(ココア・・・さん)

ココア「でもや......見つけたの!みん............と一緒にいられ......を!!」

チノ(ココ・・・ア・・・さ...)

ココア「もう誰も離れ離.........らないよ!!」

ココア「これか.........っと一緒......らね!!」

チノ(ご.........さ...・・・)

......................................................

..................................

...................

.........

チノ(見慣れた景色...コーヒーの匂い・・・)

チノ(どういう訳かラビットハウスにいるみたいですね・・・)

チノ(・・・ココアさん!!ココアさんは何処に!?)

ティッピー(チノや、どうしたのじゃ?)

チノ(ココアさんはどこにいるんでしょうか!?)

ティッピー(ココア?誰じゃ?チノの友達か?)

チノ(・・・?)

チノ(おじいちゃん!!何言っているんですか?ココアさんですよ!?)

チノ(ラビットハウスに下宿していてことある事に私の姉を自称するココアさんです!!おじいちゃんもよくモフモフされてました!)

チノ(まさか忘れてしまったんですか!!?)

ティッピー(そうは言われてものぉ・・・知らんものは知らんのじゃ・・・)

チノ(・・・)

チノ(いえ...今のは何でもないです、忘れてください。)

ティッピー(...変なチノじゃのぉ・・・)

・・・

ココア「...喫茶店?」

ココア「ラビットハウス...ラビット・・・」

ココア「はいってみよーっと!」

カランカラン

チノ(いらっしゃ・・・)

チノ(ココアさん!)

チノ(ココアさん!!ココアさん!!!)

ココア「どうして・・・?」

チノ(......??)

ココア「どうしてチノちゃんは私のことを覚えているの?」

チノ(えっ...)

ココア「ここにみんなを連れてくるときに時間を戻したから...チノちゃんは私のことを覚えていないはずなのに・・・」

チノ(・・・訳が分かりません。)

チノ(どうしてそんなことを・・・)

ココア「チノちゃんと出会った日を再現しようと思って......」

チノ(余計に意味が分かりません!)

チノ(そもそもここはどこなんですか!?)

ココア「ここはね・・・」

ココア「ここだよ!」トントン

チノ((胸・・・?))

チノ(意味が分からないです、説明してください!!)

ココア「ここはね、私の心の中なの。」

チノ(・・・えっ?)

ココア「みんなをね、わたしの心に移したんだよ。」

ココア「リゼちゃんや千夜ちゃん、シャロちゃんも、マヤちゃんメグちゃんも青山さんもお姉ちゃんもみんな、みーんな私の中にいるんだよ!!」

ココア「これでもう離れ離れになったりしないからね!」

ココア「チノちゃんともずっと、ずーっと一緒だよ!!」

チノ(ああぁ・・・)ガクガク

ココア「どうしたの!?そんなに震えて...お姉ちゃんが抱きしめてあげるね」ギュッ

チノ(どうしてこんなことに・・・私のせいで...)ガチガチ

ココア「よしよし...怖くないよーっ。ここには怖いことなんて何も無いからね」ギューッ

チノ(ココアさんごめんなさい・・・私がココアさんを壊してしまったんですね・・・)ポロポロ

ココア「チノちゃん泣かないで!?大丈夫だから、ね?」アセアセ

チノ((ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい・・・))

・・・

ココア「きれーっ!かわいい街っ!!」

ココア「ここなら楽しく暮らせそうっ!!」



おしまい

ラビットハウスはいつでもあなたの心の中に・・・
ここまでお付き合いくださりありがとうございました。

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