モバP「そうですか、よかった」
楓「ですね」
モバP「じゃあちょっと僕の歯ブラシ返してもらえます?」
楓「すみません、これから使わせていただきますので」
モバP「何にですかね」
楓「女の私からそんなことを言わせようとするなんて……」
モバP「ごめんなさい」
楓「いえ、では一旦失礼します」
ガチャ
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モバP「……ふう、緊張した」
モバP「やっぱりハイライトオフの楓さんは迫力があるな」
モバP「喋りも硬くなっちゃったよ」
凛「硬くなったの?」
モバP「うおっ…凛か」
凛「硬くなってたの?」
モバP「いや、別に硬くってのは……あれ?」
モバP「ハイライト消えてんな」
モバP「凛、病んでる?」
凛「は?病んでないけど」
モバP「そうか、そうだよな」
凛「当たり前じゃん」
モバP「……ん、その口を縛ったビニール袋はゴミか?捨てておくぞ」
凛「これ?ゴミなわけ無いじゃん」
モバP「え?中身は何も無いように見えるが」
凛「いっぱいに入ってるよ、プロデューサーの至近距離で取った空気が」
モバP「お、やべえぞ」
モバP「わかった、ゴミじゃないんだな」
凛「ゴミどころかこれは今夜の……今何か変なこと想像した?」
モバP「え?いや、してないぞ」
凛「嘘。そういう顔してたもん」
凛「最低だよ」
モバP「すまん、もしそう見えたのなら謝る」
凛「許さない。許さないけど」
モバP「…けど?」
凛「この袋いっぱいに息を貯めたら許してあげる」ガサ
モバP「こ…これ、50リットルのゴミ袋じゃないか」
凛「うん、早くお願い」
モバP「無理だろこんなの、酸欠になるぞ!」
凛「何でもするって言ったよね?」
モバP「言ってないぞ」
凛「……プロデューサーは私の夢を邪魔するの?」
モバP「夢?夢とこれが関係あるのか?」
凛「大アリだよ!!!!!!」
モバP「き、急に大声出すなよ…」
モバP「わかった、やればいいんだろ、やれば」
凛「そう言ってくれると思った」
凛「これで私の夢、全裸でプロデューサーの息の中にくるまりたいが叶うね」
モバP「ん?」
凛「いいから、肺を動かす!」
モバP「はいっ」
一時間後
モバP「ううう…気分悪い…頭痛い……」
凛「お疲れ様、プロデューサー」
凛「じゃあ私、早くこれ使いたいし帰るね」
ガチャ
モバP「……帰ったか…」
モバP「体調悪いし、少し横になっても平気かな」
モバP「ちょっとソファで寝よう…」
モバP「……」
モバP「…ぐぅ」zzz
パシャパシャパシャ
モバP「……んん?」
パシャパシャパシャ
モバP「……」
モバP「何してんだ、文香」
文香「…おはようございます」
モバP「おはよう、今俺の寝顔撮ってたな」
文香「撮ってないです」
モバP「でもカメラ俺の方向いてたぞ?」
文香「…インカメラで自撮りをしてました」
モバP「文香も自撮りなんてするんだな」
文香「し…してないです」
モバP「いやでも今」
文香「窓…開けてきます」
モバP「なに顔真っ赤になってるんだ?」
モバP「自分で言って恥ずかしくなるなんて可愛いなあ」
モバP「…ん?何か落ちてる」
モバP「……これは…しおり?」
文香「…あ、それ……」
モバP「文香のか?この真っ黒なしおり」
文香「私のです…」
モバP「そっか、落ちてたぞ」
文香「ありがとうございます…洗わなきゃ……」
モバP「洗えるのか?それ」
文香「はい」
モバP「確かに不思議な触感してたな」
文香「プロデューサーさんの髪の毛で編み込んだものですから……」フフ
モバP「よし文香俺の目を見てみろ」
文香「え、な、何ですか…///」
モバP「いいから早く」
文香「そんな、恥ずかしいです…///」
モバP「ちょっとごめんな」グイ
文香「きゃっ///」
モバP「……」
モバP「病んでるな」
文香「や…病んでませんっ///」
モバP「顔が真っ赤でも目は洞穴みたいだからな。正直怖い」
文香「もっもうっ…しおり洗ってきます」
モバP「おう、行ってくれ行ってくれ」
文香「シャンプーはメルットでしたよね?」
モバP「そうそう」
文香「では、失礼します…」
ガチャ
モバP「…なんで俺のシャンプー知ってるんだ」
バタン
モバP「うおっ」
文香「……」
モバP「な…なんだ?」
文香「忘れ物しました…」
モバP「そ、そうか」
文香「あった…では改めて、失礼します」
モバP「ちなみにその手に持った真っ黒な忘れ物ってなんだ?」
文香「……」
文香「ブックカバーです、まだ作りかけですが」
バタン
モバP「ひええ」
モバP「怖い、本当に怖い」
???「怖くてちょっと動けないんですけど……」
モバP「!?」
モバP「机の下か!!」ガタッ
???「うう…」
モバP「って、乃々か…」
乃々「なんで肩落とすんですか…がっかりしたんですか……」
モバP「いやいや!安心したんだよ」
モバP「乃々なら変なこと…して……こな…い……?」
モバP「って、お前もハイライトオフじゃないか!!!」
乃々「え…」
モバP「何なんだよ!!お前も病んでるんだな!?」
乃々「も、元から……」
モバP「机の下から俺の股間をずっと眺めてたんだな!?」
乃々「ひ、ひどい言いがかりなんですけどお…!」
モバP「ダメだダメだ!お前いっぺんマストレさんに鍛え直してもらえ!」
乃々「い、いやあ……!!」
モバP「電話電話…」
プルルル ガチャ
モバP「もしもし、マストレさん!?」
モバP「すいません、急なんですが森久保のレッスンをお願いしたくて、あ、大丈夫ですか?はい、では今から向かわせますので……え?もう下にいる?……何でですか?」
乃々「ひいっ」
モバP「ずっと待ってた?え?」
乃々「や、病んでるのはマストレさんじゃないですかぁ…!」
モバP「……」チラッ
乃々「!!」ビクッ
モバP「……ええ、ではすぐ下に行かせますので待ってて下さい」
乃々「!」
乃々「今もりくぼを使ってマストレさんを遠ざけようとしましたね…!」
モバP「乃々、レッスンの時間だ」ガシッ
乃々「嫌です……!」
モバP「レッスンは裏切らない。本番での自信になる」ヒョイッ
乃々「か、かつがないでえ…」
モバP「お前のためなんだ…」
乃々「む、むーりー…」
モバP「…ひっ!」
乃々「こ、今度はなんですか…」
モバP「ドアが半開きになって…」
乃々「………」ガタガタ
モバP「奥からマストレさんの手だけが伸びている……!」
乃々「いやあああああ……!」
マストレの手「……」
モバP「…こ、これ、森久保です」
マストレの手「……」
ガシッ
モバP「ひいっ」
乃々「あ、愛のないつかみ方なんですけど…」
グイッ
乃々「ううっすごい力…」
モバP「……じゃあな、乃々…」
乃々「ちょ、助けてほしいんですけど〜!!」
ズルっズルっ
モバP(ああ…引きずられて行ってる…)
モバP(すまん、乃々。お前は病んでなんていなかったよ…)
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