男「この発情期め」(14)


男「で、なんでここにいるのさ」

女「だって寂しいんだもん」

男「そりゃあ、分からなくもないけどさ。」

女「家に帰っても一人しかいないし、少しくらい良いじゃないか」

男「だからといって、一週間も泊まらせるのはなぁ」

女「男は私と一緒に居たくないの?」

男「そういうわけではないんだが…」

妹「」ジーッ

弟「」ジーッ

母「」ジーッ

父「」カシャカシャ

男「…とりあえずオヤジはカメラ没収な。」


男「とりあえずベッドがない」

女「男と同衾」

男「家だって特に裕福じゃない」

女「もう生活費入れた」

男「でも、まだ大学生だ」

女「もう結婚できる」

男「ぐぬぬ…」

女「いいじゃないか。」


男「女が借りてる部屋に二人で住むというのは?」

女「男の家族が困る」

男「…反論できないぞ、それは」

女「主夫だもんね」

男「空いた部屋はどうするんだ?」

女「もう解約してる」

男「えっ」

女「えっ」

女「だから新しい部屋探すまで泊めてって言ったじゃん」


男「あれ、そうだっけ」

女「なんで今さっきのことわすれるかなー」

男「…でも、前の部屋だって学校から遠くなかったよね」

女「そうだけど、男と住むには狭いからね」

男「えっ」

女「えっ」


男「そんなこと…言ったっけ?」

女「自分で言ったくせに…」

男「…あー、でも言ったかもな。だったら約束は果たさないとな。」

女「よかった。男が覚えてないと私だけ空回りしてるみたいで…」

男「そうであっても、俺は女について行くよ。」

女「男…(チョロいチョロい)」

女『お母さん、男と同棲する確約をしました』

女母『まったく、男さんも女を大事にしてくれるのはいいけど、婚前交渉しないなんて、いつの時代かしら』ハァ

女『お母さん、そう言うところも男の良いところです』

女母『そうだったわね。あとは上手くやるのよ、私の娘だから大丈夫よ。』

女『お母さん、女は一人前の女性になります!』

女母『がっつり玉袋掴んでくるのよ!』

女『はいっ!』

男「さて、夜になったわけだが」

女「うん」

男「さっきさ、言ったじゃん。俺の部屋で寝るのは良いけど布団は分けるって」

女「なんと」

俺「なんと、じゃないよ。女には俺に襲われることとか考えないの?」

女「べつに、男だったら何時でもいいよ!」

男「そんな嬉々として言われてもなあ」


女「私は男としたいです!」

男「結婚したらねー」

女「じゃあ今すぐ結婚しましょうそうしましょう!」

男「俺が就職するまで待ってって言ったよね?」

女「でもぉ、こんなのつらいよぉ…」

男「はぁ、この発情期め。どうしてほしいんだ?」

女「私を、慰めてください…」

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